ウェ「はぁぁ!!」
ウェイブの拳打をかわすが、
ラバ「おっと」
足を掬われ、蹴り技を食らう。
ラバ「ぐわっ」
そして、アカメが応戦する。
マインが隙を見て撃とうとするが・・・
マイ『ちっ・・・この敵、常にこっちの射線にも気を配っている』
アカ「うっ・・・」
アカメは先程の一撃に痛みが走り、空中後転を数度繰り返し間合いを取る。
ウェ「どうした?避けてばっかりか、寝てて良いんだぜ・・・そのままずっとな!・・・むっ!」
ラバ「げほっ・・・ただ・・・攻撃を避けてた・・・だけじゃないぜ。お前の体に糸を巻き付け・・・この大木と結び付けておいた」
ウェ「こんな糸さっきみたいに・・・『ちぎれねえ・・・この強度さっきとは別物』
ラバ「界断糸・・・とっておきの一本だ・・・先に行け!アカメ!」
アカ「!?・・・」
一瞬躊躇するが頷き、大聖堂に向かうアカメとマイン。
ラバ「ふっ・・・・」
そのまま倒れる
ウェ「ちっ・・・!」
ボリ「・・・ナジェンダ達がいれば、お前はこれからも闘い続けられるんだ?良いだろ?」
エス「確かにそうだが・・・ナイトレイドのリーダーともなればもう逃がす訳には行かない!」
ボリ「エスデス・・・、俺の言う事が聞けないのか?」
エス「・・・判った。だが見逃す代償はタツミにして貰うぞ!」
ボリ「良いだろう・・・」
エス「タツミよ、前に一戦交えた時は帝具を遣う暇(いとま)も無かったが今度は遣わせて貰うぞ!」
ウェイブは力技で大木ごと引っこ抜き、絡みついた糸を外す。
ウェ「よし・・・動けるな!」『急げば追い付くはずだ!クロメ達の所には行かせねえ!」
ウェ『いた、仕留める!』
ウェイブは飛び上がり、蹴り技をアカメに。
ウェ「グランフォー・・・」
その時、マインのパンプキンの一撃がクリーンヒットする。
ウェ『こいつらまさか・・・』
マイ「急げば回れってやつよ。どうせ邪魔してくるだろうしね」
ウェ「う・・・うおおおおおおおおおおおお」
マイ「あの鎧じゃ死んで無いでしょうけど、大きく位置は離したわ」
アカ「急ごう、大聖堂へ」
エス「では初めよう・・・タツミ。夜の相手をしてくれない分、今ここで私を再び楽しませてくれ」
ボリ『はぁ・・・また、腕を上げたな・・・こいつは』
エスデスは強大な氷を上から降らせる
ボリ『う~む、マグマを噴出させてカタをつけるのも良いが、そうなるとあいつらが不味いな・・・』
幾重もの雷鳴を浴びせ、氷を粉砕する。
ボリ「今度はこっちの番だ」
エスデスに向け、数多もの雹(ひょう)を降らせ集中させる。
エス「くっ・・・なんだこの攻撃は!?」
エスデスは氷の楯を作り防ぐ。
そこに集中豪雨を降り注ぐ。
ボリ「ふくくくく・・・あははは、ずぶ濡れだな」
エス「タツミ・・・真面目に相手してくれ・・・」
エスデスは今度は横一直線に無数の氷の刃を飛ばす
ボリックの姿のタツミは指を鳴らす
そうすると、地表からマグマが壁となり防ぐ。
エス「むっ!?」
続けざま強風を当てる
エス「くっ・・・」
ボリ「後がガラ空きだぞ」
エスデスを吹っ飛ばす。
ボリ「・・・はぁ・・・そろそろ、アカメ達が来る・・・そうなる前に撤退したいんだがな」
エス「ふふふ・・・ははは・・・」
ボリ「・・・・・」
エス「摩訶鉢特・・・ぐっ・・・」
エスデスの頸椎に手刀が当たる。
ボリ「・・・なんで奥の手遣わせるまで悠長に待つ必要がある・・・?」
エス「ふっ・・・」
エスデスは気絶した。
だが其の時!
ボリ「げっ!!来た!」
アカメとマインが天井からガラスを割って乗り込んでくる。
アカメは周囲を見て瞬時に混乱した。
ナジェンダ達が戦闘不能になっている・・・だけでなくエスデスもそうなっていて、その彼女をボリックが担いでいる事に・・・。
ボリ『うぬぬぬ、ここで人の部屋荒らす三馬鹿トリオ(アカメ、レオーネ、マイン)のうち二人にも仕置きしたかった所だが、また次にするか・・・』
アカ『ボス達とエスデスは相討ちになったのか?いや、ボリックがエスデスを倒したようにも見えたが・・・?とにかく今はボリックを討つ』
アカ「ボリック、覚悟!」
ボリ「残念だが、また会おう!さらばだナイトレイド諸君!」
アカメ達に局地的豪雨をぶつける。
ボリックはエスデスを担いで逃走する。
アカ「ちっ・・・くそ・・・」
マイ「悔しいわ・・・、パンプキンも濡れちゃって下手に撃てないわ・・・ああもうびしょびしょ・・・」
ナジェ「うう・・・」
レオ「う・・・・」
アカ「大丈夫か、ボス?」
ナジェ「ああ・・・、ボリックは?」
アカ「すまない・・・」
ナジェ「作戦は失敗か・・・スサノオは?」
レオ「くっ・・・あたしがなんとか上手く氷を砕くよ」
マイ「早く、逃げるわよ・・・」
アカ「私も手伝う」
・・・その物陰で気配を殺し様子を窺っていた一人の男が居た。
ラン「・・・・・・・・」
逃走経路
ボリ「えっほえっほえっほ!」
チェ「はーい、タツミ」
ボリ「よっ、チェルシー」
チェ「げっ!エスデス!」
ボリ「大丈夫だって、気絶してっから」
エスデスを降ろし、「さっ・・・好い加減この姿ともおさらばだ・・・せいせいするぜ」
チェ「えー?どうしよっかな?」
ボリ「おい!?」
チェ「うふふふ・・・、元のタツミの姿に戻ったら一つなんでも言う事聞くなら戻したげる」
ボリ「おい!約束が違うだろ!」
チェ「ええー?だって約束は破るものなんでしょ?」
ボリ「ふぐぬぬぬぬぬ・・・判った、言う事聞こう」
チェ「そうこなくっちゃ♪」
チェルシーの帝具でボリックの姿が元のタツミへと変わる。
其の時、タツミの口に触れるものが・・・。
タツ「・・・・・!!///」
チェ「うふふふ///」
タツ「こらお前!///」
チェ「良いじゃない別に///」
そして其の時!
エス「・・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ・・・・
タツ『不味い・・・エスデスの戦闘力が上がっている・・・・・』
チェ「・・・・・・・・・あちゃー・・」
エス「・・・タツミよ・・・いや我が夫よ・・・誰だそのメス豚は?」
チェ「酷い言い草ね」
タツ「・・・ああ、紹介しよう。帝国秘密警察、チェルシー将校だ」
チェ「?」
エス「なに?・・・本当か?」
タツ「嘘だ」
こけるチェルシー。
エス「タァァァツゥゥゥゥミィィィィィ」
タツ「うるさい、俺だって不意を突かれたんだ・・・『俺もまだまだ未熟者だな』」
チェ『ふふふ、まさか相手の心の隙を突く訓練がこんな所で役に立つなんて///」
エス「ふふふ・・・そうか、そうか・・・そういう事か・・・私は理解したぞ。おい、そこのメス豚」
チェ「なによ、拷問狂女!」
エス「お前は我が夫の情けに甘えただけだ・・・決してお前に心が向いている訳ではない」
チェ「はっ?その言葉、そっくり返すわ」
タツ「・・・・・・・」
エス「ふっ・・・大方お前もナイトレイドの一味だろう・・・タツミに利用されているとも知らずに無様な事だな・・・」
チェ「あら?それは貴女方の事で無くって?」
エス「・・・・・・・・・・・」
チェ「・・・・・・・・・・・」
タツ「・・・・・」
エス「お前とはいずれ決着を付けてやる・・・覚悟しておけ」
チェ「そうね。だけど、あんたを取り巻く全てに警戒なさいね・・・じゃタツミ、帰りましょ♪」
エス「馬鹿を言うな。私と帰るんだ」
タツ「あー二人とも腕引っ張んな・・・千切れる・・・あ、千切れた」
二人とも後ろに尻もちを突く
エス「うっ・・・」
チェ「ふぎゃ・・・いてて」
エス『なんだ、この腕は?造りモノ』
タツ「エスデス、お前は帰ってボリックはナイトレイドの目を逃れる為に遠方へ身を隠したと伝えろ。俺は一旦、ナイトへ戻る」
エス「・・・判った。だが、直ぐに帰って来るんだぞ。半日会えなければ八つ当たりに誰かを拷問に掛けるからな!」
タツ「あー・・・判った。」
チェ「暴力に訴えたり脅迫する女って女子力低っ、タツミも利用する為とはいえ、こんな女の機嫌取るなんて大変だね」
エス「小娘ぇぇぇぇ・・・」
タツ「お前も煽んな!」
チェルシ―の頭を小突く
チェ「いて」
別の逃走経路にて
オネスト派の教団幹部達が逃げている。
「はぁはぁ・・・どうして、ボリックはここ最近、変わったんだ・・・」
「知るかよ・・・、麻薬の販売、女達を侍らすのも禁止にしやがって、あの野郎・・・」
「とにかく、大臣にこの事を報告して対策練ろうぜ・・・」
「伝書鳩も使えなくしやがって・・・ちきしょう・・・この機に乗じて逃げるしか無かったな・・・」
「おお、現世を彷徨う迷い子達よ、我々が救ってしんぜようか?」
「な!?」
スズ「うふふふ、ボリック様からあんた達の殺人許可は降りてんのよね・・・」
シュ「殺人?まぁ、そうとも言うか・・・」
イバ「へっへっへ、ボリックの旦那を裏切るような悪い子にはお仕置きが必要だな」
メズ「そうね・・・、お尻ペンペンしようか・・・ふふふ」
「お、お前ら羅刹四鬼・・・裏切るのか?オネスト様を裏切るのか・・・!」
イバ「あー・・・俺達はな、より貢献してくれる・・・俺達をより強くしてくれる方に着いたんだよ」
メズ「ま、大臣に従ってただけじゃ強くなるの無理そうだもんねー」
シュ「そういう事だ・・・、それにこの地獄の現世を救う手段の一つに“笑い”というのも教えて下さったボリック殿に儂は感謝している・・・だが、今のお主らには”殺す”という方が救済になるかのう?」
スズ「うふふふ、ま、そういう事だから、貴方がた、教団に戻る?それとも・・・」
一方本物のボリックは・・・。
東の小国、和国。サドガ島金山。
ボリ『ちくしょう・・・なんでこんな所で儂が金の採掘など・・・』
看守「おい、ボリック何さぼっている?さっさと手を動かせ!」
ボリ「儂は無実だ・・・!裁判しろ」
看守「馬鹿者、何度も同じ事言うな!聞く耳持たん!」
ボリ「くそーーあの小僧覚えておれ、いつか必ず・・・」
・・・・・・・・
タツミとチェルシーがボリック寝室突入後、
タツ「・・・・・・・この栄転の書状で御座います」
ボリ「どれどれ・・・な、なんだこれは!?」
“安寧道教主補佐ボリック、右の者、教主補佐の身で有りながら己の立場を悪用し阿片の売買、信者を堕落せし事並びに教主暗殺企みたる段、誠に許し難し。ここにサドガ島にて金堀人足の刑に処する者也”
ボリ「がっ!!」
ボリックがその書状を読んでいる隙にタツミは鳩尾に掌底を叩きこんだ後、首に手刀を当て気絶させる。
その後、シャンバラを使ってタツミはチェルシーを引き連れボリックを連行する。
サドガ島
看守「・・・?誰だそこに居る者は?」
タツ「やぁ・・・お久しぶりです。」
看守「・・・!タツミ殿、ご無沙汰しております」
タツ「いえいえ、御貴殿も御変りなく・・・」
チェ『・・・?何言っているかちょっと判らない・・・』
看守「それで本日は如何(いかが)なご用件で・・・?」
タツ「ここにいるボリックという新しい囚人をひっ捕らえましたので性根を叩き直してやって下さい」
看守「ほぉ・・・、どのような罪状で・・・うむ、成程、判りました・・・では囚人帳に記載しましょう」
タツ「ただ気を付けられて下さい。こやつは西の大国の者ですので」
看守「ご安心を、いかな国の者であろうと、ここに置いては只の囚人です」
タツ「ではお願い致します」
看守「タツミ殿もお役目ご苦労様に存じます」
タツミは彼と別れ、チェルシーを連れて満月の下、島を散策している。
チェ「・・・タツミ、ここは何処?」
タツ「俺の祖国だ・・・一応はな・・・」
チェ「さっきの人、お友達の方?」
タツ「昔の御同役だ」
チェ「えっと・・・、友達で良いんだね」
タツ「まぁ、それでも良いや」
チェ「そっか・・・ここが元々のタツミの国なんだ・・・」
タツ「・・・・・・」
チェ「ふふふふふ」
タツ「どうした?」
チェ「ううん、なんでもない♪」
タツ「はは、変な奴だ」
そして一しきり話を終えた後、チェルシーの帝具でボリックの姿にして貰うよう頼み、シャンバラでボリック部屋に戻った後、チェルシーは猫に化け、それぞれ別れる。
・・・・・・・・
看守「だから、手を動かせ!」
ボリ「いたーーーー!」
余談として羅刹四鬼、彼らはタ○ミに唆されお笑い漫才カルテットを結成し革命後の帝都で一旗上げ、その頃既に有名になっていたお笑い芸人カルビと人気を二分したという。