トントン!
タツ「はい、どうぞ」
タツミの部屋の戸を開け入るアカメ
アカ「邪魔をする!・・・タツミ・・・その刀、どうするつもりだ?」
タツ「・・・・・・」
タツミは先頃仕留めたイゾウの刀、江雪の柄の部分を取り、銘を見ている。
タツ「あいつか・・・」
アカ「誰がその刀打ったのか判るのか?」
タツ「今から100年程前の人間でな、刀鍛冶としての腕は一流だったと聞いたんだが・・・」
アカ「・・・・・・」
タツ「刀が血を求めるんじゃない・・・刀の狂気の面にその人間が魅入られるだけだ・・・剣は凶器か・・・、よくぞ言ったものだな・・・」
アカ「そうだな・・・私にとって村雨は自分が暗殺を遂行し生き延びる為のパートナーだ。それ以上でもそれ以下でも無い。」
タツ「相棒か・・・言い得て妙だな。確かに刀は殺人の道具だが・・・その道具は精神の修養にも使える・・・例えば己の心を・・・刀を振り修練の中で己の慢心等を斬るのに使うとかな・・・それに道具ではなく、体の一部として見るんだ・・・或いはアカメの言う通りパートナーか、そして稽古出来る環境、土地、刀に感謝を捧げたりな。」
アカ「・・・良い話だ・・・タツミは今まで余りそういう話をして来なかったが色々考えているんだな・・・ふふっ」
タツ「半分以上は師匠の受け売りだけどな・・・」
アカ「師匠か・・・」
思う所があるのか少し感慨深げになる。
戸の影でこっそり覗く人
マイ『・・・タツミの言っている事が半分しか判らない・・・』
アカ「・・・それでタツミ、その刀をどうする?・・・まさか自分が使うのか?」
タツ「・・・いや、狂気の念がたっぷり染み込んだこの刀を使う気にはなれない。刀そのものには罪は無いが・・・外道に堕ちた者の頼みとはいえ、頼みは頼みだからな・・・さて、どうしたものか・・・」
アカ「タツミは剣客なのか?」
タツ「さぁ、どうかな・・・俺は何者でもないさ・・・アカメは?」
アカ「私は剣士ではない・・・、しがない只の暗殺者さ」
肩を竦めおどけるアカメ。
タツ「ふっ・・・、それは良い」
その刀、江雪はその後高温で溶かした後、小さい仏像に造り変えられワイルドハントに殺された者達の供養塔の傍に安置されたという。
タツミが廊下を歩いている、その後ろから・・・。
チェ「うふふふふ・・・ま・す・た・あ♪」
タツ「・・・・・・どうしたんだよ?気持ち悪い」
チェ「・・・ぐふふふふふ、こないださぁ、なんか自分の事、我はどうのとか、魔界の帝王とか言って無かった?」
タツ「・・・言ってないぞ、そんな事は・・・」
チェ「えー?でもぉ似た事は言ってたよね?・・・確か番人、死神とか・・・」
タツミは脂汗をかいている。
チェ「なんであんな事言ったの?・・・まさか本当の事?・・・くすくす」
タツ「ああ・・・あれは・・・、闘いに興じて気持ちが昂ぶってついつい戯れであんな事言ったんだ・・・うん・・・そう、ついな」
チェ「へぇーそうだったんだぁ・・・ふふふうっふ、皆にその事教えてあげよっかな?きっと笑ってくれるよ、うん♪」
タツ「い、言えば良いだろ・・・べ、別に俺はそんな事気にしないぞ・・・」
チェ「あ、良いんだー・・・、じゃあまずマインから教えよう!・・・我は魔界大帝だ・・・あっはっはっはっは・・・なんてね♪」嫌らしい目でニタリと笑いタツミを見るチェルシー
タツ「・・・・・・・」(イラッ)
チェ「じゃあねー!」
チェルシーの肩を掴んで
タツ「・・・待て・・・あのな、その・・・俺の事は別に言ってもイイだがな・・・うん、俺は別に気にしないんだが・・・その、余りそういう事を濫りに人に言うモノじゃないぞ!・・あ、あくまで人としてだ・・・うん」
チェ「・・・(ニヤァ)えー!?良いじゃん別にぃ」
タツ「・・・・・・・・」
チェ「・・・・・・・・」
タツ「・・・何が望みだ?」
チェ「・・・うふふふふふふ・・、買い物に付き合って♪」
タツ「それ以上は望まないな?」
チェ「良いよ!『・・・なんてね』」