その為、その時の事を話す羽目になるタツミ。
帝都に一人で戻るタツミ。
門番「何かようか・・・あ、君は・・・」
タツ「イェーガーズのランさんに会わせてくれませんか?」
ラン「・・・タツミ君、君は隊長とフェイクマウンテンに行ったのでは?・・・それと隊長はどうしたんです?」
タツ「実はエスデスさんからこの手紙をランさんに渡すようにと」
ラン「ほぉ・・・どれどれ見せて下さい」
ラン「・・・・『私は今、100人斬りのブラートに遭遇し奴を倒す為、帝都を離れる。今なんとしても仕留めておかねばならない。繋ぎ(連絡の意)はタツミを通して行う・・・私不在の間はラン、お前に私のイェーガーズの権限を委ねる、以上だ』
ラン「・・・・・・・・・」
タツ「では俺はこれで失礼します・・・」
ラン「ああ、待って下さい。タツミ君、君はこれからどうするんですか?」
タツ「・・・ははは、俺は宮仕えに向いてないんで、自分の暮らしに戻ってほそぼそと生きていきます」
ラン「・・・この手紙には私が隊長の代わりをしろと書いています。それにタツミ君、君は隊長と連絡を取って貰いたいんです。」
タツ「俺がですか?何故です?」
手紙をタツミに見せる
タツ「はぁ・・・、繋ぎたって・・・、う~む、別れたあの場所でって事かな?」
ラン「隊長と最後に別れたのは君ですから、連絡の場所も君にしか判りません」
タツ「・・・あの人も強引な人ですねえ」
ラン「君は隊長に全て聞いたのではないのですか?」
タツ「いいえ、凶悪な賊を見付けたから私は後を追う。この手紙をランに渡せ・・・とそれだけ言ってさっさと行ってしまいましたよ」
ラン「ふ~む・・・・・・・・」
タツ「しかしランさん、変ですねえ、エスデスさんなら普通に帝都に戻って連絡すれば良いのに・・・」
ラン「百人斬りのブラートの事は私も聞いた事があります。なんでも元帝国軍人でかなり厄介な相手だと・・・」
タツ「へえ~そうなんですか・・・」
ラン「・・・恐らく、隊長は強敵相手に自分もどうなるか判らない・・・それで下手に帝都に報告するよりはまずは君を通して情報を伝え、その上で私にそれを帝都に流すべきか伏せるべきか考えろという事かもしれませんね・・・隊長がもし死んだら確かに反乱軍にとって有利ですからねえ」
タツ「はぁ~なるほどー、そういうもんですか・・・」
ラン「・・・ふふふ、・・・君という男は・・・」
タツ「ん?なんの事でしょう?」
ラン「・・・いいえなんでもありません・・・ではすみませんが君しか頼める人がいないのでもう少しイェーガーズに居て下さい・・・私からもお願いします」
タツ「いー?勘弁して下さいよ」
ラン「まあまあ、これはタツミ君にとってもきっと良い事なんですから」
タツ「・・・はぁー判りました」
ラン『・・・面白い青年だ』
(現在)
エス「あの時、ダーリンが手紙を書いてくれと言ったのはそういう事だったのか」
タツ「そういう事だったのだ!」
エス「それで私が帝都に居ない間、どうなったんだ?」
ラン「・・・と言う訳でエスデス隊長は悪名高いナイトレイドの一人ブラートを追っていき、現場離脱。恥ずかしながら私が隊長代理となりました。」
スタ「あら?エスデス様が離脱なんて残念。いつ頃戻られるのかしら・・・?」
ラン「それはまだ判りません・・・何か変化があれば私に伝えるとの事です」
タツ「・・・・・・・」
ウェ「了解!・・・隊長の事だ、必ず帰って来るさ『戻って来ては欲しいが・・・この人の方がまだまともそうだからな、内心ほっとするぜ』
ボル「そうだね、隊長はきっと良い報告を持って帰って来るよね」
クロ「・・・・もぐもぐ・・」お菓子ポリポリ。
セリ「・・・・・・、これ以上悪を倒せる人を失いたくありません。隊長はどちらの方に?」
ラン「私も伝書鳩で知っただけなのでなんとも・・・大丈夫ですよ、隊長は必ず帰ってきますから・・・」
タツ「・・・!?・・・」
ラン「ああ、それとタツミ君は隊長の抜けた穴を、臨時ではありますが埋める為に私が引きとめました」
タツ「・・ど、どうも・・」
ウェ「おお、これから宜しく頼むぜ。どうしたよ、この間の勢いは?」
タツ「いやぁ・・・あの時は頭に血が上ってて・・・つい・・」
ボル「いやでも凄かったよね、あの時はちょっと胸がすいたよ」
セリ「・・・・・・」
ボル「ああ、ごめんね」
セリ「隊長がいなくなって、あんたが居る・・・私は認めませんから・・・」
セリューは出て行こうとする
ラン「セリューさんどちらへ?」
セリ「ちょっと、パトロールに・・・大丈夫ですよ、ランさんには従いますから」
スタ「ふぅ・・・やれやれ、あの子ったら、隊長代理、私もちょっと行ってくるわ」
クロ「・・・タツミ、私は貴方が何を考えているか判らない・・・」
タツ「?俺は特に何も考えて無いが?」
クロ「・・・そう・・・」
皆から離れ・・・
タツ「ランさん、何故あのような嘘を?」
ラン「ああ言った方が、君がここに居やすいと思いましてね」
タツ「・・・あはは、別に一時的なものですから俺なんか居無くても良いですのに」
ラン「・・・タツミ君、私は君を敵に回したく無いですね」
タツ「それはどういう意味でしょう?」
ラン「・・・いずれ腹を割って話して下さい」
ランはその場を去っていく。
タツ「・・・・・・フッ・・・・」
(現在)
エス「上手くイェーガーズに潜りこめた訳だな」
タツ「一種の賭けだったがな」
エス「ランを選んだのは慧眼だったな。だが思い通りに事が運ばなかった時はどうしていた?」
タツ「・・・さあな」