※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

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この話1話以前の話で、アカメが斬る1・5巻の剣鬼を斬るを元にした話です・・・例によって色々改変(改悪)していますので、原作通りのゲンセイさんをお望みの方は戦略的撤退をお勧めします。
皆さんお忘れかもしれませんので(自分も忘れている)
初めの頃の無双のタツミはナイトレイドに対して今よりもドライな距離ですw


未熟者を斬る・邂逅(番外編)

帝都近郊の山奥

 

アカメ、ブラート、タツミの3人は山に山菜と薬草を取りに来ていた。

 

タツ「んー見つからないもんだな、メーイ草ってやつ」

 

「かなりのレアものだからな、その分他の薬草より強力だ」というアカメはどこか楽しそうであった。

 

タツ『・・・この女、山が好きなのか?』

 

アカ「む!」

 

ブラ「お?発見したか?」

 

アカメは足で垂直の木を登って行った。そして、

 

アカ「この実は旨い。少し腹にものを入れておく」

 

ブラ「・・・くいもんかよ」

 

タツ「アカメー、あんた山慣れしているなー」

 

アカ「ああ!もともと私は山の民だ!」

 

ブラ「へぇ・・・俺も今まであんまり聞いた事無かったな・・・とはいえ、このままいけば今日はこの辺で野営かな・・・アカメー、なんだったら先帰って良いぞー腹減るだろー」

 

アカ「いや食べ物はこうして現地調達すればいい、付いて行くぞ!」

 

ブラ「はぁ・・・、二人きりじゃないのか・・・?」

 

タツ「・・・・・・・・・」

 

ブラ『おい、タツミ!何か言えよ、このままだと俺が完全にスベッた人みたいじゃねえかよ!』

 

タツ「・・・・・・・」

 

ブラ『まさか!これが放置ツッコミというやつか!?』

 

アカ「・・・・・・・・」

 

ブラ『こいつは何も考えて無いだろうな・・・たぶん』

 

タツ「・・・・・・」

 

アカ「・・・・・・」

 

『変えろ・・・変えるんだ、ブラート!この空気を!・・・俺なら出来る!よし、インクルシ・・・』ブラートはお笑いに関して少しだけ錯乱していた。

 

 

アカ「・・・ん?寺・・・?」

アカメは木の上から遠方の寺を発見した。

 

 

3人はその寺へと向かった。

 

ブラ「マジだ。こんな山奥に寺があったとはな」

 

アカ「ここら辺に住んでいる人ならメーイ草の事知ってるかもな」

 

タツ「じゃあ俺ちょっと聞いてこよう」

 

 

「おや珍しいのう・・・客人とは」

 

タツ「・・・・・」

 

そこに身のこなしに隙の無い老人数人が出迎える。

 

ブラ「・・・・?・・・・・ゲッ!ゲンセイ師範!」

 

ゲン「ん?儂を知っとるのか?教え子か?・・・・・・・・・・・・・・・・・よもやお主、ブラートか!?・・・・・・いやはやなんと変わり果てた姿に・・・」

 

ブラ「ハンサムになったと言って下さい!」

 

タツ『・・・以前は髪を下ろして、今みたいな大砲のような髪型では無かったらしいが・・・この人いつから美意識変わったんだ?』

 

ゲンセイは3人を寺内の囲炉裏へ招き、それぞれに茶を振舞う。

 

ゲン「そうかい・・・メーイ草を摘みにのう。この寺にはたっぷり備蓄してある。好きなだけ持って行きなさい」

 

タツ『人里離れた所に住んでいる為か、帝国からブラート、アカメの手配が回っているのは知らないんだな。・・・それにしても瞑想転じてメーイ草・・・なんなんだこの国の名前の付け方は・・・面白いだろうが!!』「・・・兄貴、この方は?」

 

ブラ「元帝国軍武術師範、ゲンセイ・・・インクルシオの前任者で全盛期は帝国最強って呼ばれてた御方だぜ」

 

タツ「・・・うお!?・・・凄いですね」

 

ゲン「何十年も前の話じゃよ。あの時はブドーもおらんかったしの・・・あと確かおなごの、エムデスじゃったかのう・・・あやつらがまだ表に出ておらんかったからな。今はもう年でお役御免になり満足に動けん只のボケ老人じゃよ。はっはっは」

 

 

「・・・・・・・・」

タツミの目付きが心なしか僅かに鋭くなる。

 

ゲン『・・・・・・・・ふむ』

 

 

 

ブラ「・・・師範・・・エムデスではなくエスデスです」

 

「ん?・・・そうじゃったか・・・たかが一文字違い大した事はないわい。かっかっか!」

気持ち良さそうに笑うゲンセイ。

 

ブラ「いやまぁただ、人の名前を間違うのは失礼かと・・・『エスデスが間違われるのは別に構わないが』」

 

ゲン「うるさい!師匠の間違いを黙って見過ごすのが弟子の務めぞ!」

 

アカ「・・・・・・」

 

タツ「・・・・・・」

 

ブラ「ええ・・・ああ、はい、判りました・・・」

 

ゲン「全く、最近の若い者は・・・儂とてもう寄る年波なのじゃ・・・だから最近物忘れが酷くなって、うっかりブラートが男好きの気があるのを忘れそうになるわい・・・そこの君、気を付けた方が良いぞ」

 

乾いた笑みで

タツ「ははは・・・気を付けます」

 

ブラ「んがっ!師範!あれはネタだって言ったじゃないですか!?」

 

ゲン「はて・・・?そうだったかのう・・・?」

 

ブラ「全く、ボケないでください!」

 

ゲン「ん!?ブラート、貴様!師匠に向かってなんという・・・、失敬な!儂はまだボケとらんぞ!」

 

ブラ「いやそっちのボケでは無くてですね・・・」

 

アカ『・・・先程、自身でボケ老人と言っていたような・・・』

 

タツミはアカメの表情を見て何を思ったか悟り『・・・アカメが何言いたいか判るがそこは敢えて流すのが流儀だ』

目でアカメに返答した。

 

二人を置き去りに師弟の口論は続く。

 

 

 

ゲン「ブラート、あの時もそうじゃっただろうが!!儂が残しておいた饅頭を貴様勝手にぃぃぃ・・・この愚か者がぁああ!!」

 

ブラ「あの時は師範が、「取れるものならいつでも取って良いぞ!」と言ったじゃないですか!?」

 

ゲン「はっ!!あの時とはいつじゃ!!帝国歴何年何月何日の話だ!!」

 

ブラ「ああ・・・もうこのクソじじい!」

 

「ブラートぉお、お前は・・・ほんっ」ゲンセイはここで上を向いて溜めを作り、「とにっ!」そして下を向いた後、前へ向けて・・・

「昔から師匠への敬いの無い奴じゃったな!!」と言い放った。

 

「あんたが悪いんだろうがぁああ!」負けじと応戦するブラート。

 

尚も二人の昔話は続き、アカメとタツミはメーイ草を持って静かに去って行った。

 

 

ブラ「とっととくたばりやがれぇ、この70超えの耄碌じじいいいい!!!」

 

ゲン「貴様!人として言ってはならん事を!!お前がそう来るなら、お前の訓練時代のあの女士官に宛てた恋文の内容を広場に晒すぞ!」

 

ブラ「なっ!!なんで知って・・・正に公開処刑だろ、それ!!二人とも好い加減なんとか言ってくれ・・・っ!?居ねぇ!」

 

 

 

 

アジトへ変える道中の二人

 

 

アカ「ふふふ・・・」

 

タツ「・・・仲の良い師弟だったな」

 

アカ「そうだな、ふふふ・・・師範か・・・懐かしい響きだ」

 

タツ『・・・確かにな』

 

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