※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

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タツミのアカメ・レオーネとの初対面話です。原作1話目通りあの人も出て来ますw

政治な話で恐縮ですが、
民は忘れやすい(どんな法案を通しても初めは喚くがそのうち忘れるから大丈夫)と、与党幹部はよくぞ言ったもの。
戦争をするなら殺す覚悟と殺される覚悟…楽に死なせてくれるとは限らず惨い殺され方の覚悟を持たない者に従う気は毛頭無いので安保法案通す前にその時の首相とその息子を戦の最前線に送り込む法案を先に可決して欲しいですね。

オネストのように正義を騙り悪を成すのはいつの世でもいるもので…、エスデスのように最前線で闘おうとする者の方がまだ良い。

もし、軍人訓練を受けて無いから無理だと言うならば、勝ち戦であろうが負け戦で終わろうが、どちらにせよ開戦時の最高責任者は処刑されるべき。
勝っても負けても多くの人が死ぬでしょう・・・その責任と重みを感じて今まで為政者は戦争を起こしたものか?これは聖戦であり、止むにやまれずという事情があるなら、その人は憂国の士、ならば死の覚悟もあるはず。
そもそも戦争は外交における失敗でしかなく、誰もが血を流さずに相手を説得、味方に出来れば異論は無い事でしょう。

右翼、左翼、亡国、憂国、国粋、保守、革命、今日本は以前よりも色々蠢いていますが、これもいきなり噴出した問題では無く、その芽は戦後から芽生えていました。
所謂平和ボケ、戦後、日本文化は結構否定されました。良い面もありましたのに、憂国の人は歯痒い思いだった事でしょう。

それがここ最近、美しい日本を取り戻せと言う事で戦前回帰を目指す動きがあります。
誰にとっての美しい日本なのか?

自分の国は自分で守る、それは立派な理念なものの、他国は劣等だから戦争も止む無しというのは本当に正しい選択なのでしょうか?
世の中、表に出ている事が真実では無くその裏側に陰謀が隠されている事があります。
いざ戦争になれば勝つに越した事は無いものの、戦争になる事自体が負けだと思うのです。
その戦争は本当に自衛なのか、聖戦なのか、ひょっとしたら裏で糸を引いて戦争で金儲けを企む者の陰謀ではないのか?・・・常に、それが本当に正しい事か自己再確認を忘れない、それが大事な事だと思います。
私も微力ながら2次創作とはいえ、読んで頂けている方々に世の中の仕組みについて考えるきっかけになればと思い書いており、他山の石とも言いますのでその礎となれれば幸いです。


この世を斬る・前篇(番外編)

人が次第に朽ちゆくように、国もいずれ滅びゆく、千年栄えた帝都すらも今や賄賂が横行し、富や権力のある者はその力故に、罪を免れる事が多かった。その罪は弱き者に押し付けられてゆく・・・所詮この世は生き地獄・・・一体いつになれば終わるのか・・・

 

 

其の日は朝から雨であった。

 

一向に晴れる気配は無く、その国の中心部に位置する広場周辺も人はまばらで皆一様に顔も明るくは無く、用が無ければ足早に歩いていた。

 

その広場の一角にゴザを敷き、雨の中でも物乞いとおぼしき男がフードを被って正座していた。顔は影になって窺えない。傍に置いてある空き缶には今日はまだ一銭も入っていないようだ。普段はここは物乞いの人間が何人もいるのだが、生憎の天気で彼一人であった。

 

そこに一人の黄色がかった髪のスタイルの良い女性が傘をさして歩いて来た。

『あ~あ、早く止まねえかな・・・、でもまぁ久しぶりに勝ってあたしの懐は・・・うっしっし、ん?』

その女は物乞いの男に目が止まった。

『この雨ん中、ぴしっと座って・・・でも物好きだねぇ、こんな日は止めときゃ良いのに・・・』

そう思って彼女はそのまま通り過ぎようとした。

『ん~・・・、はぁ・・・次の仕事も近いし、ゲン担ぎに少しくらい恵みますか?』

そう思った彼女は懐から小銭をその空き缶へ入れた。

 

「有難う御座います・・・」

そう言った彼は彼女の方へ顔を向けた。

その女性は一瞬ぞっとした、端正な顔立ちなのだがその男の死んだような目に恐れを抱いた。だが気を取り直し、

 

「お兄さん、最近ここへ来たの?」

 

「はい」

 

「まだ若いんだから仕事先あると思うんだけど・・・あ~・・・、まぁこの帝都じゃろくな仕事先も無いか・・・風邪ひかないようにもう引き上げたら?それじゃ」

 

「はい、お心遣い痛み入ります・・・」

 

そう言ってその女性は足早に去って行った。

『・・・意外に礼儀正しかったなぁ・・・、元は良い所のぼっちゃんかな?でもまぁ誰かの罠に嵌められて家財道具没収で没落かな?ここじゃよくある話だねぇ・・・』

 

彼はその女性が見えなくなるまでそのまま見守った。

 

 

夜になってようやく雨が止んだ。

この日、数日前に広場で処刑された者達を近くの野に打ち捨てる日であった。野犬があさりに来たり、衣服をその日暮らしの者達がはぎ取って少しでも生活の足しにと持って行ったりという光景が見て取れた。その数日前の処刑日は自分達が直接手を下すのを嫌がった帝国兵士がその辺りに巣食う浮浪者達に安い金で処刑執行をさせたりもしていた。

 

そして、昼間ただ一人物乞いしていた男は少し離れた場所で壁を背に眠っていた。

 

「あら?ちょっと止めて!」

そこに馬車に乗った裕福そうな一人の女性が降りたち、従者に声をかけた。

 

「お嬢様、またですか・・・?その辺りの只の物乞いですよ?」

従者にしては武装しており、ボディガードも兼ねているようだ。

 

「お気の毒に・・・良いじゃない?あたしの性分なんだから、たまたまこうやって見かけたのが何かのご縁よ・・・濡れているじゃない?あのままだと風邪ひいちゃうわ」

従者はお嬢様と呼ばれた女が馬車から降りる介添えをした。

 

その女性は彼へ近づき、声をかけた。残った従者二人は複雑な顔になっている。

 

「ねぇ?お兄さん・・・?」

 

「自分の事で?」

彼は顔を上げ、その女性を見る。

 

「あら?あはは、髭が生えっぱなしね・・・今晩の泊まる所は?」

 

「自分はただの物乞いで・・・いつ死んでもおかしくない、野たれ死にが性に合う者なんで・・・どうかお気になさらずに・・・」

 

「そう言われて、はい判りました♪って言えると思う?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「こうしてお近づきになれたのも何かの縁ですから、ね?」

 

従者二人が

「アリアお嬢様はお前の様な奴を放っておけないんだ」

 

「お言葉に甘えておけよ」

 

「・・・自分のようなみすぼらしい身なりの者なんざ、お嬢様の家を汚してしまいます・・・臭いだって・・・ですのでお気持ちだけで十分です。有難う御座います」

 

アリアと呼ばれた女性は何を思ったか、彼の空き缶の中の小銭を取り

「じゃあこれだけ宿賃を頂くは、それでどう?」

その小銭では普通の民宿に泊まる事はまだ足りない。

 

「・・・困ったお嬢さんだ、後悔してもしりませんぜ」

 

「後悔?例えば?」

 

「いえ・・・、では一宿だけ御厄介になります」

 

「じゃあ決まりね、はい乗って♪・・・そうそう、お兄さんお名前は?」

 

「・・・、タ・・・イエヤスと言います」

 

そう言って、男も馬車に乗り、帝都の少し外れの森にその豪邸はあった。

 

 

家の中には鹿の剥製や高価な壺が置かれてあった。

 

アリアの父母が居間で食後のコーヒーを楽しんでいたようで

「おお、アリアがまた誰か連れて来たぞ」

 

「クセよねぇ、これで何人目かしら」

 

「ねぇお父さん、お母さん、彼に先にお風呂にいれたいんだけど、あと・・・男の人の服ある?」

 

 

イエヤスは風呂に入り、こざっぱりとして出て来た。

 

「ああ、結構格好良いんだね、その服も似合うよ」

アリアが楽しそうに笑う。

 

「有難う御座います・・・何から何まで」

だがそのイエヤスの目には余り生気が感じられない。

 

「いいよ、いいよ遠慮なく泊まってって」

 

「恩に着ます」

 

「あんまり固くならないで良いよ」

 

そこで母親が口を挟む

 

「人助けをすればいずれ私達にも幸せが帰って来るものね」

 

「お母さん!私はそんなつもりじゃないよ!!」

 

「冗談よ冗談・・・でも未来のお婿さん候補になる方じゃ無いの?」

 

「お母さん!!!」

父母が笑い、アリアはむくれる。イエヤスはその状況を無表情な顔で見つめていた。

 

「ではイエヤス君も疲れているだろう?もう今日はこの辺でおひらきにしよう」

 

「・・・自分は明日何かお手伝い出来る事はありませんか?それが終わればお暇させて頂きたく・・・」

 

「ううん、しばらく泊まってて良いよ?・・・そうねぇとりあえずアリアの護衛をしてよ、他の人と一緒に」

 

「それは良い・・・ガウリ君頼んだよ!」

 

「・・・分かりました」

 

イエヤスはアリア親子に頭を下げ「今日は何から何まで有難う御座いました・・・」

 

「助け合いよ。貴方も誰かに良い事してね」

母親は笑顔でそう答えた。

 

翌日

帝都商店街

 

アリアはエネルギッシュに買い物を行う。

「次はあの店行くわよ!」

 

従者二人は手に余る荷物でてんやわんやであった「お待ち下さいお嬢様!」

 

 

馬車でガウリとイエヤスは待機していた。ガウリはほっと一息ついたように喋った。

「次は俺達が留守番の様だな」

 

「・・・・・・・・・」

 

「なぁお前、物乞いは何をするんだ?」

 

「文字通り人様から恵んで貰ったり、後は・・・処刑死体の処理をして役人からいくらか頂きましたり・・・」

 

「・・・大変だな・・・役人か、昔はそんなに処刑も多くなかったんだがな・・・上を見てみろ」

 

「はい」

 

「あれが帝都の中心、宮殿だ・・・流石にそれぐらいは判るか?・・・お前は田舎から来たんだったな?ここに来て何年だ」

 

「まだ1年も・・・あそこに国を動かす皇帝がいるんで・・・?」

 

「いや・・・少し違う。皇帝はいるが、まだ成人してない。その皇帝を影で動かす大臣こそがこの国を腐らせる元凶だ」

 

「・・・どこにでも悪い奴はいるもんで、それが世の習いでしょう・・・」

 

「・・・達観してるな、結構。ただこんな話滅多にするなよ、お前もたぶん判っているだろう?聞かれれば打ち首だ・・・そうだ、他にあんな連中いるのも知っているよな?

」

 

路上の塀にナイトレイドと書かれた人相書きが貼られている。

 

「ナイトレイド・・・名前だけは・・・余り世の中の事には疎いもんで」

 

「ここ、帝都を震え上がらせている殺し屋集団だ。名前の通り標的に夜襲を仕掛けてきやがる。帝都の重役達や富裕層の人間が主に狙われている。・・・一応覚悟しとけよ」

 

「・・・へい」

 

「あと・・・とりあえずアレなんとかしてこい」

 

アリアは大量の買い物荷物を別の従者に運ばせて来る。

 

「・・・凄いもんで、一体どうやって稼いでいるんですかね?」

 

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