原作のラストが伸びたのでこちらもと・・・。
気が付けばお気に入り170以上と・・・こんな拙文にお付き合い下さり有難う御座います、とりあえず後、4,5話出来次第アップしていきます。
ある要塞で二つの勢力が激しい攻防、銃撃戦を展開している・・・そんな中、相手
方の首領に単騎で乗り込んでくる影があった。
「貴様は・・・!?」
「生憎・・・昔からつるむのは嫌いでな・・・」
「・・・たった一人で!?・・・そうか貴様があの・・・だがここをお前の墓場にしてくれる!!」
だが次の瞬間、彼は巨大な大爆発を起こし要塞そのものを吹き飛ばし、爆炎から一人出てくる姿がそこにはあった。
そして時が経ち再び、
「あの要塞での借りは返させて貰うぞ・・・」
「・・・生きていたか・・・」
二人は闘いの一間に、敵方から問う
「貴様の事は調べた・・・家族とやらも信じず、属する組織も信じぬ貴様が一体何の為に闘うのか!?」
天変地異が起き、決着がつかずじまい・・・その後に、彼はひとり呟いた。
「何の為に戦うか・・・」
そして・・・今、彼らを生みだすきっかけを作った神・・・ともいうべき存在が後々自分の為に利用しようと…エネルギーとして吸収しようと立ちはだかっていた・・・。
その存在からの強力な一撃で死に体となった奴は彼に言う。
「・・・ぐっ・・・貴様とは長い付き合いだったな・・・お前の手で奴を倒せ・・・だがその前にお前の手で俺を殺せ・・・俺に武人(もののふ)としての最期をよこせ・・・」
彼の望みを叶え、辛くも共通の敵を倒すもののそやつからアメーバ状の本体が彼に飛びつく。
「・・・くくく、よくも余の計画を台無しにしてくれたな、だが貴様の身体を使ってまたやり直しだ・・・もう遅い貴様と融合し始めている・・・自殺も出来ないぞ、・・・だが良いだろう?今まで孤独で虚しかった生と別れられるのだ」
確かに引き剥がす事は出来ない・・・しかし、
「ふん、自殺が出来ないと言ったな?・・・面白い」
「むっ!?」
「・・・・!!?」
彼に駆けよろうとする部下達、
「来るな!・・・お前らよくこの俺に付いて来たな・・・ふっ、とんだ間抜け共だったな・・・、だが・・・、あばよ・・・」
「なに・・・そんな馬鹿な・・・ぐああああああああぁぁぁぁ・・・」
彼は手持ちの超小型爆弾を相手に悟られないように起動させた後、それを飲みこみ
自爆した。
二つの存在は霧散霧消していった・・・
そして、それから長い刻が経ち・・・
「ふふははは!!殺し屋といえど女どものお守とはな、無様に存在(いき)永らえた貴様にはお似合いだな、ふあははははは!!」
そして・・・
「・・・っ、夢か・・・ふん、つまらない奴の事を思い出したな・・・」
タツミは直立不動で眠っていた。・・・それは身体が直ぐに戦闘態勢に移行出来るよう適度に緊張しそして、体力を維持する為だった。だがどうやら独白と共に目を覚ましたようだ。
ブドーは立ち膝をついた状態で瞑想している。部下達は戦場で彼が完全に座った所を見たことが無い。
ここ帝都の前哨要塞シスイカンでブドーと近衛兵、他兵達が革命軍と睨み合っていた。
そこに伝令がやってくる。
「ブドー閣下!反乱軍の別働隊に動きがありました!如何致しましょうか」
「・・・判った・・・、ここは私が直々に片をつけ、直ぐに陛下の元に引き返し、
反乱軍共を撃滅するぞ」
そしてブドーは全兵に通達する。
「良いか、お前らは後方に下がり手を出すな。目の前の反乱軍を殲滅し後、別働隊の者どもを始末する為の力を蓄えておけ!!」
兵達は歓声を上げ、雄叫びを轟かす。
ブドーは目を閉じ、念を集中し始める。
そうすると要塞外に地面から土の巨人兵・・・ゴーレムが現れる・・・一体だけではなく無数に現れ見上げる程の身の丈を誇っている。
革命軍は驚き、動揺を隠せない。そこで将兵が
「火矢を放て―!!」
だがまるで利かず、次々に革命軍の前線基地を破壊し革命兵士達を踏み殺していく。
「逃げろー、散れぇ散れぇ!!」悲鳴、怒声が響き、何人かの帝具持ちが応戦するも焼け石に水であった。
「よし、ここは俺が!」
と革命軍側、指揮官の一人が帝具の一つ、遠距離操作が可能なボーガンの矢でブドーを狙う。
ゴーレム達の間をすり抜け、標的目指して突き進む。
「・・・ふっ・・・」
ブドーは不敵の笑みを浮かべ、両手を交差させるとそこに砂塵が舞い、その複数の矢を砂で固め、無効化してしまう。
「どうだ、やったか!?」
「・・・いえ、ブドーの奴・・・、帝具で砂の塊にしまして防いでしまいました!」革命軍の部下が双眼鏡ごしにそう告げる。
「ば・・・、そんな馬鹿な・・・くっ・・・退避、総員退避だ!」
その光景に喜ぶブドーの配下達、めいめいに褒め称える。
「流石大将軍、どうかこのまま奴らを皆殺しに!!勝利はもう既に我々のものです
!」
だがブドーは、
「この愚か者共!黙って見ておれ、見苦しいぞ!」
彼に一喝され誰もが押し黙った。
最早撤退を余儀なくされた革命軍、ゴーレムの巨大な一踏みが眼前に迫りもう風前の灯の兵士が
「・・・くっ・・・、今度は俺の番か・・」
ズドオオオォォォォンンン!!!!!
ゴーレムの足が砕け、驚いた彼は頭上に目線を向ける。
マインはパンプキンでゴーレムの足を狙い命中させていた。
「なんなのよ、あれぇえ??」
「・・・あれは土の帝具・・・トラソルテオトルか!?・・・まさかあいつが持っていたのか・・・ナジェンダの話じゃブドーの帝具はアドラメレクだと言っていた
が・・・ちっ・・・」
タツミとマインは飛行型危険種に乗り、マインは高所が怖い為タツミの後ろにしがみついている。
「・・・・・・」
ブドーも頭上を見上げ様子を伺っている。
ドカン!ズドン!ガァァアアアン!!
マインは再度パンプキンでゴーレム達を狙い、腕や足を破壊していく。
「よしっ!!どんなものよ!」
「・・・ふっ小賢しい・・・」
ブドーは笑みを浮かべるとゴーレム達は再生していく。
「げっ、再生すんのあれ!?・・・ちっ、じゃあ使い手をやるしかないわね!」
マインは照準をブドーに移す。
「むっ・・・?・・・ほぉ・・・俺を狙ってくるか?・・・同じ事だ・・・」
マインが叫ぶ!
「いけぇぇえぇええええええ!!!」
だがゴーレム達が手から大量の土を作り、それが幾重物、防御壁となる。
「くっ・・・やるわね・・・あの将軍・・・」
「・・・マイン、上昇するぞ!!」
「え?なんで?射程距離が・・・って、にゃあああああああ~~~~」
タツミの命令で危険種は急上昇を行い、マインは震え上がっている。
「ううううう~・・・・『あわあわあ・・・怖い怖い怖い』
「マイン!俺が撃ち終えるまで、下に降りてくるな!!」
「はっ、どういう事!?」
タツミは右腕に帝具の闇よりの巨砲を携え、飛び降りる。
「ちょ、あんた!?」
タツミはそのままゴーレム達の居る上空目がけて降下していく。
「閣下、なんでしょうかあいつは?自殺行為ですな」
「・・・・・・・・、・・・・まさか!?」
ブドーは嫌な予感がしていた。・・・だがもう遅い。
次の瞬間、巨大な大爆発が起きる。
・・・・・・・・・・
・・・その後に衝撃波と音が廻りを覆う。
「な、何が起こったんだ一体・・・」
それは両軍の兵士の感想だった。
全てのゴーレムが消滅し、そこに立っているのはたったの一人だった・・・。
「ふっ・・・やはり、来たか・・・」ブドーは要塞から彼を見下ろした。
タツミもまた、不敵な笑みでブドーを見返した。
「タツミー!」
マインが降下してきて傍に寄りそう。
「・・・あいつがブドーなのね・・・『間違いなく強い…』」
「・・・マイン、お前は皆と合流しろ、俺が一人で片を付ける!」
「いくらあんただって、一人じゃ・・・」
「良いから行け!!足手まといだ!」
数秒、睨み合ったが・・・
「判ったわよ・・・でも必ず生き延びなさいね、死んだら化けてでてやんだから!!」
そう言ってマインは他メンバーの元へ向かった。
タツミは苦笑し、
「・・・あいつ、何支離滅裂な事言ってんだ?」
そうこうしているうちに、ブドーが要塞扉からゆっくりと現れた。
部下達が後方に控えている。
「来るとは思っていたぞ・・・、大した破壊力だな・・・、我々の味方であれば、どれほど心強かった事か・・・」
「あんたこそ、まだ本気じゃないんだろ・・・?」
「・・・ふっ・・・」
タツミには判っていた・・・ブドーが本気で帝具を使えばこの辺りを焦土に還す事
を・・・それはブドーの配下も巻き添えにしかねない・・・無論、本気になればその代償として数日間帝具が使えない状態になる恐れがある、だからそういう事態にならないように、そして並みの闘いならば部下を連れてくる。
ブドーの部下達が呟く。
「あの若僧・・・ブドー大将軍と一騎討ちで勝負とは蛮勇な奴め・・・」
「馬鹿が!・・・下を見てみろ!」
要塞付近にブドーのゴーレム達を滅すべくタツミが空けた巨大な穴がある。
「奴は我々を狙わず、ゴーレムだけを狙った・・・恐ろしい帝具の使い手だ・・・」
「まさか・・・そんな・・・大将軍が負けるなんてありえないですが・・・いやしかし・・・」
「うろたえるな!・・・かのエスデス元将軍が帝国最強ならば・・・ブドー閣下はこの世界最強だ」
「・・・エスデスがそれ程大事だったか?・・・まぁ良い、あの時の借りをここで返すぞ・・・」
「別にあの女の事は大事じゃ無いさ・・・ただ、国の命令やなんだかんだあろうが、あれだけの生き物を殺したり苦しめておいて、そう簡単に死ねないという事を教えてやりたかったから生かしただけだ・・・」
ズシン・・・
そう言ってタツミは持っていた帝具を地面に落とす・・・かなりの重さだ。
「・・・帝具を使わない気か・・・?・・・大した自信だな・・・」
「あんた、本気出したら・・・味方にまで被害が出るんじゃないのか?」
「・・・この私を本気にさせる程の力があるのか・・・?」
「・・・・・・・・・・・」
タツミとブドーは数秒睨み合う。
「・・・良かろう・・・」
ブドーは両腕に付いたリングを外し、脇へ落とした。
「お前の得物は・・・その剣か・・・?・・・そういえば、アカメの帝具と似たものだな・・・」
「安心してくれ、これは帝具ではない・・・」
「ふっ・・・、誰か私にも剣を寄越せ!」
「閣下!?・・・槍か小銃でも宜しいのでは!?」
「黙れ!!」
ブドーは剣を受け取り、
「・・・帝都皇帝直属将軍・・・16代目当主、キンジホウブ・ブドー!」
「・・・リュウジンノカミ、タツミだ・・・」
互いに名乗り上げ身構える・・・刃を交えずとももう既に闘いは初まっていた・・・