※この作品はR-18です。

タツミ無双   作:聖獅

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時間軸は革命後、皆が落ち着き始めた辺りです。

そして、次回更新はまだ一ヶ月先か未定ですが、最終章となります。



彼らのある日常(番外編)

タツミは白装束に身を包み、ナイトレイドアジトの敷地内にある滝に打たれ禊をする為、アジト内通路を歩いていた、すると・・・。

 

 

「セクスィーダイナマィーッツ!!!」

 

チェルシーが紅の水着でウィンクと投げキスを飛ばしてくる。

 

「・・・・・・」

 

タツミは一瞥した後、そのまま歩いていく。

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

しばらく沈黙していたチェルシーも

 

「・・・タツミ、私、余り放置プレイは好きじゃないんだよ?」

 

 

 

ここは帝都中心から少し離れた街、その広場の一角でタツミはここ数日、旅の路銀を稼ぐ為鍛冶仕事で主婦達相手に、包丁を売ったり研いだり・・・等々行っていた。

 

「タ―君、これお願い」

 

「はい、どうも」

 

タツミはその主婦と雑談した後、

 

「そーいえば、宮殿で大暴れした革命軍が居たって聞いたけど、その人の名前タツミだって・・・まさか・・・」

 

「いやぁ・・・奥さん、タツミ何て名前探せば幾らでもいますって」

 

そうよねぇと笑いながら、その主婦は後でその包丁届けてねと言って去った。

 

そしてそこに、一人のまだ10歳にもならないであろう少女が包丁を研いでいるタツミの所に興味深げに近づいてくる。

 

「・・・どうした?お嬢ちゃん、・・・この辺に住んでなさそうだな?」

 

「うん!」

 

「誰と来たか当ててやろうか・・・父さんとだろ?」

 

「当たった!ふふふ」

 

 

 

「それで、何処から来たんだ?」

 

「きょろく、だよ!」

 

「虚六・・・か、そうかい、結構長旅だったんだな・・・」

 

 

そんな2人を影からこっそり見守るのは、

 

「はは~~ん、タツミはさてはロリコンかぁ~~~」

 

「れんこん?レオーネ、タツミは“れんこん”じゃないぞ?」

 

「違ーう!ロリコンだロリコン!」

 

「なんだそれは?」

 

「けど、あれはロリコンよりももっと年下・・・ん?ロリコンってのは要はタツミの事を言うんだ。」

 

レオーネは説明がめんどくさく、アカメに適当にこたえる。

 

「ふ~む、良く判らないがタツミは“ろりこん”という病気なんだな?」

 

「全くタツミは、あたしらに何も言わずにここんところ、こそこそ出かけて・・・水臭いな」

 

「全くだ!」

 

「と言う訳でだ、アカメ・・・これはタツミをロリコンから覚まさせる為に、私達がしなくちゃならない事は一つだ!」

 

 

アカメとレオーネが何やら企んでいる中、タツミはその少女に頼み事をしている。

 

「悪いけどな、嬢ちゃん。こいつをそこに届けに行かなきゃならないんだ。ちょいと番頼むぜ、良いかい?」

 

「うん、わかったよ!」

 

元気よく返事する少女を背にタツミは研いだ包丁を袋に入れて、駆けて行く。

 

そして、そこにアカメが何気なく歩いて来て、少女の目線が外れたその瞬間にタツミの道具箱に中に入っていたお金を掴み、立ち去ろうとする。

 

「どろぼー」

 

だが、直ぐに異変を察知した少女はアカメを追いかけ捕まえ、「どろぼー」とわめきちらす。

 

そこにタツミが戻って来る。

 

「あ、アカメ!お前になにやってんだ!!・・・さては俺の金取ったな!!」

 

「ち、違うんだ。タツミ!!これはタツミの目を覚まさせる為に仕方なく・・・」

 

「何訳わかんねぇ事言ってやがんだ!!」

 

 

その辺に居る主婦たちが何事かと集まって来る。

 

「おい、ねぇーちゃん方、この女、泥棒だぞ!」

 

タツミが言うのに反応し、彼女達は箒を手にアカメを叩きまくる。

 

その間にタツミは、アカメから金を取り戻し、少女を連れてその場から離れる。

アカメは更に叩かれ続け、とうとう怒って一人の相手から箒を奪い取り、反撃し倒して、

 

「タツミ、おぼえてろーー!」

 

と言って逃げて行く。

 

「たくっ、アホメが・・・良いか?帝都にはなぁ、ああいう悪い奴が居るから、嬢ちゃんも気を付けるんだぞ・・・いやぁよくやってくれた」

 

タツミは元の位置に戻って金を数えていると

 

「ひぃふぅみぃ・・・ん?壱銀足りねぇ?アカメの奴待ちやがれ、この野郎!!」

 

タツミはアカメを猛追していった・・・

 

 

「おとーさん!」

 

「どうした?何か面白い事でもあったか?」

 

「ていとーには、わるい人がいるから、おにーちゃんが気をつけろって、どろぼーのおねーちゃんおいかけってった!」

 

「そうかそうか、じゃあ父さんから離れるなよ?」

 

少女は戻って来た父親と手をつないで仲良く去って行き、そして・・・。

 

 

「くっくっく・・・油断はいけないよなー」

 

レオーネはニヤニヤしながらやってきて、タツミの道具箱に手を伸ばす。

 

「全くねぇ、親友も人が良いねぇ、なんでお金取るのが、タツミの為になるなんて意味不明な理由をそのまま信じちゃうかね?~

 

(回想)

「タツミはここで幼い少女が居ないか仕事を装って品定めしてるんだ!」

 

「な、なんだと!?それは本当かレオーネ!」

 

「ああ、間違いない!ああやって、お金を集めて少女を拉致って家で育てつつ、あんな事やそんな事やこんな事もするつもりなんだ、アカメ、何としてでも止めるんだ!」

 

「判った、じゃあタツミに言ってくる!」

 

「待てアカメ!犯罪を行う資金源を断つんだ!つまり、タツミのお金を盗めば、タツミはああやって働かなくちゃならないから、ロリコってる場合じゃなくなる!」

 

「そうか・・・これもタツミを・・・間違った道に歩ませない為に必要な事なんだ

な・・・ではタツミの金を盗って来る!!」

 

「そうだアカメ、頑張ってタツミの犯罪資金源を盗って来るんだ!!!」

 

(回想終了)

 

~アカメも暗殺の時は頭の回転速いのに、どうしてこういう時はアンポンタンなんだろうね・・・くくく、それもこれもね、お姉さんの姉心なんだよ?アカメには身を持って人の言う事を鵜呑みにしちゃいけないとね・・・そして、タツミにはお金の管理はしっかりしなきゃいけないってね♪・・・そう、これは授業料なのだよ・・・うふふ、タツミ小金溜めてるなぁ・・・むふふ、博打のツケ払おうかな?いややっぱり、呑みにいこっと♪」

 

レオーネが何やらブツブツ言いながら、タツミの金を漁っていると、

 

「お、これは何かツヤツヤしてる・・・何だろ?金ぴかだから・・・はは~ん」

 

手を伸ばしたレオーネは・・・

 

「いだぁあああああああああああああああああああああああああああ」

 

黄金色の強力な顎をした虫がレオーネの指を挟み、血がにじむ。

 

「いだだだ、何これ痛い、タツミ、馬鹿、本当バカ、なんでこんなの入れてる・・・あだだだだ」

 

転がり痛がり、

 

「こいつぅーーーー、殺してやる!!」

 

レオーネが握りつぶそうとすると、それに反応した虫は120%の力を出す。

 

「いだあああああああああ・・・よ、よく考えたら、この虫殺したらタツミ200%怒る・・・ど、どどどどうすればぁあああああ」

 

そこにアカメを抱えて帰って来たタツミが、転がっているレオーネを見て・・・、

・・・・・・。

 

 

 

 

ナイトレイドアジトのタツミの部屋

その押入れから、

 

「暑いわねー、あー、暑い」

 

と、マインは白の水着姿で部屋に入って来る。

 

「あれ、タツミ?・・・あんた、まだ寝てんの?」

 

タツミの布団が盛り上がった状態になっている。

 

 

(回想)

 

「タツミ、あんたなんで虫なんか置いとくのよ!何アレ、虫?土の匂い?とにかく臭いのよ!」

 

「俺が俺の部屋で何飼おうが、俺の勝手だろうが!!」

 

「はっ?馬鹿言ってんじゃないわよ!あたしの通り道(タツミの押し入れ)に虫何て置くんじゃないわよ!」

 

「お前、俺に用あるなら前から言ってだろ、普通に戸から入って来い!!」

 

「あんたの部屋はあたしのもの。あたしの部屋はあたしのものなのよ!!」

 

「お前、ぶっとばすぞ!!」

 

(・・・回想終了。)

 

 

そして、時間はマインがタツミの部屋に来る前に遡る。

 

タツミの部屋の窓の鍵は中心部に有り、簡単に上から掛けるだけの簡易な物の為・・・

 

「ふふふ、全くタツミはぁ、こんな鍵では私に入って来てくれと誘っているようなもの・・・いや、事実誘っているんだな♪」

 

エスデスは薄く伸ばした氷の層を窓中に入れ、あっさりと鍵を外してしまう。

 

「タァーツゥーミィーーー!!!寂しかったぞ!」

 

そう言って、彼の布団にダイブするが

 

「むっ・・・なんだこれは?ああ、これは・・・」

 

布団を開けると××があり、エスデスは横にずらし、タツミを呼び掛ける。

 

「全くタツミは、私を置いて何処に行ったのだ?はっ、そうか・・・これは私に“俺が帰って来るまでに布団を温めておけ”という合図だな・・・全くタツミは・・・可愛い夫だな・・・ふふふ」

 

しばらく布団の中で、自分の匂いを付けたり、タツミの匂いを堪能していたエスデスだが流石に退屈となり、部屋の主を探しに帰って行った。

 

 

そして時は元に戻る。

 

 

「まったぁく・・・あんたは、いつまで寝てんの・・・仕方ないから起こしてあげる・・・本当あたしは我ながら良い嫁になると思うわ・・・」

 

そう言ってマインはタツミの布団の中へと入り・・・

 

 

 

 

「ひにゃああああああああああああああああああああ」

 

マインの絶叫が布団の中から聞こえる。

 

そこにはエスデスが邪魔だからとずらしたが、意外な事に再び律儀に布団の中に戻した木箱から脱走した虫達が・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

“タツミ――あんた、覚えておきなさーーーい!!!”

 

 

アジト内で何やら恨み節の大声が聞こえるも、外は平和でのどかであり、良い洗濯日よりだった。

 

 

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