近所の中学生がTSしたので都合のいい女にしていこうと思う 作:あるぺん
夏が過ぎて秋になり、冷たくなる風を肌で感じ取れる様になり始めた休日のある日。
「これなんかどう? 似合ってる?」
「似合ってる似合ってる。だから陽向、悪いんだけど早く選び終わらないか?」
「なんか雑ー。もっと真面目にやってよ、蓮にぃの為なんだからさ」
試着した服を俺の前で披露する陽向にそんな事を言われてしまったのは、これで何着目だったか忘れた頃だった。
「本当にどれも似合ってるとしか言えないんだよ。女物のファッションなんてよく知らないんだし」
「……こういうのが駄目なオトコってやつなのかな?」
呆れ半分にそんな事を言われつつも、どうにも反論を返せなかった。
髪を切っただとか、お洒落をしているとかは気付けるものの、具体的にコーディネートがどうとかになると似合ってる、としか返せない程度にはその手の知識は疎い方だ。
なにせ自分の服はシンプルイズベストが信条なのだ。制服やスーツは何も考えないでいいから楽だよなと思ってるくらいには服選びとは縁遠い人生を送っていた。
「下着の方だったらいくらでも選んでやれるんだけどなぁ……」
「……えっち」
試着から着替え直した陽向にジトっとした目で睨みつけられてしまった。だがその態度とは裏腹に、陽向の頬は若干赤くなっているし少々にやけてもいる。
それにいじらしさを覚えてついムラっとしそうになるが、今回はそういう用件で来ているわけじゃないんだったと思い直していく。
「まぁあれだな。今の陽向ならスカートの方がいいんじゃないか?」
「そう? じゃあそうしようかな?
「捲れるからな。そうしてくれると助かる」
「……」
「痛っ!」
真顔で思いっ切り足を踏みつけられれば、流石に声を上げずには済まない。だがそうされる理由は承知してるから文句なんてあろうはずもなく。
「ほんっとそっちの事ばっかり考えてるよね蓮にぃ」
「悪かったって。いい加減足退けてくれ」
陽向の体重でも全部乗っけられてしまえば、それだけの痛みは当然ある。
漸く離された足が未だ鈍痛を伝えてくれば、陽向の呆れたような声がかけられた。
「もう……さっきも言ったけど蓮にぃの為なんだよ? ちゃんと選んでってば」
「うん? お前の服だろ?」
「わたしだってまだ服とかそういうの分かんないし。……だから蓮にぃが好きっていうの着てあげたいなって……」
後ろ髪に手をやってモジモジしながら言ってきたかと思うと、顔を赤くしてトーンダウンしていく陽向。
だが言われたこちらの顔も、陽向と同じ位に熱くなってしまった。
「なんだそれ……可愛いやつめ」
思わず抱きしめてしまったが、ここまで言われて放っておいたら男が廃るってもんだろう。
「……蓮にぃ、ここお店だからそう言うのは……って、ちょっとどこ行くの!? まだ服選べてない!」
陽向の手を取ると引っ張るように店を飛び出して行き、その先にあるトイレへと入っていった。
「あ、あんっ♡ はっ、やぁあああ……♡」
個室で陽向を抱き、肉穴を使っている最中に陽向の嬌声を聞いても、止めることなくペニスで中を掻き分けていく。
「そんな理由で服を選べって言われたら……こうしてやりたくなっても仕方ないよな?」
「んうぅっ……! はっ、あぁあぁああっ! あっ、イっちゃ、あッ♡♡」
「好きにしていいんだろ? なら遠慮なんてしてやるもんか」
「ちがっ♡ 服の方でぇ♡♡ ひっ、あぁぁぁああっ♡♡♡」
言葉とは裏腹に、陽向が俺の首に抱きついていた両腕を放すことはなく、より深い結合に繋がる様に密着し腰を振るってくる。そんな陽向の膣壁に容赦なくペニスを擦りつけながら、俺も絶頂に達すべく抽送を速めていった。
そして陽向をイかせると同時、その中に精液を注ぎ込む為に、一気に中を突き進む。
「やぁああッ、イってるからぁ……っ♡ ふかいっ、とこ、あたってるのぉっ♡」
「知るか。陽向はなんだった? 何度だって言わせるぞ? 陽向は俺の──」
「専用オナホまんこ……です♡ 蓮にぃがいつでも、ふっ、好きな、ぁっ♡ 時にセックスしていい、女っ、ですっ……♡」
「そういう事。なら陽向の中にいっぱい出してやらないとなっ」
「ひっ、やぅ、うっ、あぁあ……ッ♡」
奥へと更に叩きつけ精を放っていくと、受けとめる陽向の顔は快楽と幸福の二種に染まっていた。
それを間近で見ながら更に腰を振り、残った分まで吐き出しきる間は陽向の中に入ったまま。
それでいて陽向も俺を離そうとしなかったものだから、そのままで二人だけの時間が過ぎていく。
腰をわずかに動かし合いながら余韻を楽しみ、深く口を重ね合っては唾液を送り、また陽向からも飲ませて貰いながら繋がりあっていった。
「気持ちよかったか?」
「うん♡ ……でもやっぱり服はちゃんと選んでからしたかったかも。これじゃ試着出来ないよ?」
肉棒が抜け、便器に片足を乗せる陽向の秘裂からは、俺が注いだ精液が垂れて糸を引いていた。
「悪かったって。ほら、掃除するからじっとしてな」
「……うん」
トイレットペーパーで拭い終えると、最後にまたキスをする。
舌を絡めながら陽向が首に回してきた温もりが伝わり、その熱にまた欲情しかけたものの、それでも買い物を済ませ食事をする頃にはお互いの熱も落ち着いてくる。
「この後はどうする? どこか行きたい所あるか?」
「ん~、あんまりないかも? でも折角だし、蓮にぃとなにかしたいよね」
「なにかってなぁ。とりあえず適当に歩いてみるか? どっか入ろうって所があったら寄ればいいだろ」
「そうしよ。まだ帰るにしてもちょっと早いし」
そんな会話を交わしながら歩いている途中、陽向が腕を組んできては体を寄せるように引っ張ってくる。
「お、おい陽向……」
「……だめだった?」
「いや、俺は全然いいんだけどな」
別の市へ出かけているわけじゃないから、知り合いにでも見られたりする可能性も無いわけじゃない。
俺はまだともかくとして、陽向の方は色々と困る事があるんではないだろうかとは気にはなってしまうのだ。
ただ、それでも陽向は腕を離してくれる事は無かった。
「見られても別にいいの。誰かに何か言われるより蓮にぃとこうしてる方がずっと楽しいし」
「そういうもんか」
なら俺から言う事は特にないかと思って、陽向の好きにさせていた時だ。
「だからね蓮にぃ。……わたし、赤ちゃんだって産んであげられるからね?」
「んぐっ!? ゲホッ!ゲホッ!」
耳打ちで伝えられた言葉に思わずむせ返ってしまう。
「おまっ、いきなり何言って……!?」
「……この前生理来たから、ちゃんと言っておこうかなって。でもあれってすごい気持ち悪くなるねー」
そう言われてしまえば、何を言っていいか分からなくなる。
確かに今まで陽向にそういった物は来ていなかった。
以前聞いた時は体が完全に成りきってないのだろうとか、変わった後に機能してないんじゃないとか、相変わらず医者からはお手上げ状態と陽向から言われていたのだ。
とは言えそれはそれで喜ばしい事ではある。陽向が完全に女になったというある種の証明でもある気がしてくるのだから。
だが、一方でそれは問題なく子供を作れる事を示していて……。
「避妊しないとなぁ……」
今まで散々中に出してきたのは、そう言った事情を把握していたからだった。
勿論、それでもリスクは十分にあっただろうが。
「別にしなくていいよ? 生でするの好きだし、中に出されると蓮にぃのモノにされてるみたいだから」
「待て待て、それとこれとは話が違ってくる」
逃げるつもりはない。腹だって据わっている。
優花さんに何を言われても仕方ないし、こちらはただ頭を下げて許しを請うしかないが、陽向と一緒に居られればと思っている。
おじさんに前歯が全部折られようとも、陽向の将来を共にさせてくれと言いたい。
だがヤってる時のノリはともかくとして、流石に学生の内に子供を作るというのは問題があり過ぎた。
陽向の体も心配だが、それを養うという事も今の俺の甲斐性では無理があるのだから。せめて内定を貰ってからでないと話にならない。
「……帰り、ゴム買ってくか。っていうかさっきの奴がやばいか……?」
「もぉ~、今更すぎだって」
それはそうかもしれない。だが、呆れるように言われたとしても、それだけはどうにも曲げてやるつもりはなかった。
或いは本当に物として扱って、都合が悪くなったら捨てる様な男になれてたらこんな風に悩んだりはしなかったのだろうか?
流石にそこまでの人間になりたいとは思わないが。
そんなこんなで他にも他愛のない事を話しながら歩いていたら、俺達に、と言うよりは陽向に声を掛けてきた奴が現れた。
「あれ? 陽向じゃん。こんな所で何してんだ?」
「おー、マジで上杉だ、服そんなの着てんのな」
「うぇ……タケ達じゃん」
声を掛けてきた二人の男子、陽向と同い年の少年たちは片方は見覚えはなかったが、もう片方は以前会った武田君である。
陽向は一目見るやあからさまに嫌そうな声を上げ、しかも隠しもしなかった。
と言うと語弊があるかもしれないが、本気でそう言っている雰囲気ではなく、どちらかと言えばおふざけの一環の様な感じだ。気心の現れと言っていいかも知れない。
「お、おい……なんだよそんなに嫌そうに」
ただ、以前の事もあるからか困惑する様子の武田君。
どう声をかけていい物かわからなくなってきたが、ここは俺が余計な口をはさむ事もないだろう。
「べーつにー。そっちこそ何してんのさ?」
「え? いやまぁ普通に遊んでただけだけど……。っていうかそっちの人は? もしかして彼氏とか?」
「そうだよ」
「えっ、マジで!? いやだってお前、夏前まではさ……」
「遅いか早いかなんて人の勝手じゃない?」
それはそうなんだが、もう一人の某君が言いたいのはそういう事じゃないんだろうなとは思わざる得ない。
「……佐々木さんってそうだったんすか?」
「まぁ、色々と面倒見てる内に成り行きでな」
武田君に答えていると陽向がこっそり抓ってくるが、はっきりと言えるわけがないだろうに。
「それで? 何か文句あるの二人とも」
「ねえって。単に気になっただけだし、お前が良いならそれでいいんだろ?」
「だな。んじゃまたな上杉。彼氏さんも失礼しました!」
「うん、またね」
武田君達も納得してくれたのだろうか。特に何かを言うわけでもなく二人はそのままどこかへ歩いて行った。
しかし彼らを見送りながら、俺は陽向の頭に手を置いて少しだけ注意していく。
「あっちも悪気が無かっただろうに。あんまり嫌ってやるな」
「うっ、それは……うん」
少なくともあの二人はただ知りたかったという風にしか思えなかった。
見られても良いという割には、どうにもまだ何か言われるかと少々刺々しくなる部分はあるみたいだった。
まあ仕方ないか、割り切ったつもりでも割り切れてない事は往々にして有るものだ。
「でもよかったのか? わざわざあんな事言って」
悪気が無かろうと、その手の話題が出れば陽向が学校で周りからどう見られてしまうかも分からない。
「だから言ったじゃん、そういうの気にする必要ある?」
だが俺のそんな考えは、陽向にとってみれば何の問題もない様な事らしい。
「だってわたしは蓮にぃと恋人でオナホでセックスフレンドで、お嫁さんにもなるかもしれないんだよ? そんな風に想えたのに隠してるとか意味ないよ」
「はいストップ。だから外で言うのはやめてくれ」
人気のない道でよかった。最初と最後はともかく、途中の言葉が聞かれていたらと思うとゾッとする。
だが俺との関係を全く隠そうとせず、周囲の目などお構いなしとでもいうように明け透けな陽向の心には嬉しい物もあった。
「蓮にぃもいつかは言ってくれるよね?」
「何をだ?」
「ん~、好きとか。ずっとそばに居てとか。……愛してるとか」
「いつもする時に言ってるだろ?」
「そうだけど……。もっと皆の前で言ってほしいなって……」
「そこは勘弁してくれ。けどまぁ……もう少ししたら幾らでも、どこでだって言ってやるさ」
陽向を抱き寄せ、俺の腕の中に入れながらそう伝えていく。
その時にはきっと、陽向はともかく俺はもう学生じゃなくて、世帯を持つ覚悟を持った人間になっているのだろうけど。
「じゃあしょうがないか。我慢してあげる」
「そうしてくれるとありがたい。……それじゃ帰るか?」
「うんっ♪」
笑顔の花を咲かせる陽向がまた腕に抱きついてくる。
帰る途中で買った避妊具は使わないといけないと思いつつも、きっとすぐに無くなるのだろうなとも思わずにはいられない。
おねだりに負けてしまう事があるかもしれないが、それもしょうがない事だと割り切る事にして、マンションまでの帰り道を陽向と一緒に歩いていく。
陽向が女になってから最初の夏を超えて、俺たちの日々はまだまだこれからも続くのだろうという予感と、変わっていった物を感じさせられながら。
そんな秋口だった。