気が付いた時には、薄暗い森の中に居た。などと言うと記憶喪失でも疑われそうだが、別にそんなことは無い。自分の名前だって言えるし、住所も、好きだったものだって思いだせる。ただ、何故、いつからこんなところに居るのかだけが分からなかった。
手がかり──にもなりそうもないが、違和感、或いは更なる覚えのない物が一つ。自分の腕についている物はかつて漫画やアニメで見た『デュエルディスク』だ。しかも特典目当てで買ったちゃちなそれではなく、オートシャッフルやらライフ計算機能やらがついた、現代で……少なくともおもちゃとして売れそうにはない物。
そこに入っているデッキを見てみれば……某アプリで愛用していたデッキであった。紙とは規制も違うだろうが大丈夫だろうか……いや、そもそもデュエルすることがあるのか分からないが。
ともあれ。デュエルディスクもデッキも現状を解決するための助けにはなりそうもない。もうこうなったら一か八か適当な方向に歩き出そうかとも思ったところで──
「あら。おかしな気配がしたから来てみれば……人間がこの世界に迷い込んでくるなんて、いつぶりかしらね」
姿を現した女性には見覚えがあった。といっても知り合いであるという意味ではない。
ロングスカートのメイド服に赤い髪。それと人間ではありえない角と尻尾。遊戯王の人気テーマの一つ『ドラゴンメイド』に分類される、『ドラゴンメイド・ティルル』がそこに居た。
「……あなたも、どうしてここに居るのか分からないって口かしら?」
『も』というのなら話は早いかもしれない。それはつまり、自分以外にもこうして迷い込んだ……と言っていいのかは分からないが、ともかく似たような事例があるということだろうから。
だが、彼女が続けた言葉は思いもしないことであった。
「帰る方法? そんなもの気にしなくていいわよ。……だって、迷い込んできた人間なんて
どうやら、先人は彼女達……遊戯王のモンスター達の餌食になっていたらしい。オレイカルコスの結界、闇のゲーム、遊戯王の世界なら魂を奪うぐらい当たり前に行われるし、デュエルエナジーとかいうよく分からないエネルギーもあったはず。察するに異邦人の自分はそれを奪うのに都合のいい存在だということだろう。
「さあ、デュエルをしましょう? ……それとも、私から逃げてこの森の中で野垂れ死ぬ方がお好みかしら?」
どちらもごめん……と言いたいところだが、前者の方がまだマシだ。なにせ勝てばいいのだから。
vs ドラゴンメイド・ティルル──
「私の先行──」
ドラゴンメイドデッキは使ったことのあるテーマだ。ともあれ基本的な動きとしてはともかく『シュトラール』での妨害を構える動きだろう……と、思っていたのだが。
「私は私自身──『ドラゴンメイド・ティルル』を召喚! 効果でフランメを手札に加え、そのまま墓地へ。そしてカードを一枚伏せてターンエンドよ」
手札事故か? とおもったが自信満々なその様子からしてどうにもそんなことはなさそうだ。それどころかフランメの効果について得意げに喋っている。攻撃力2700のモンスター一体で何を?
ともあれこちらのターン。幸いしっかりと動ける手札は揃っている。
何度も繰り返してきた基本展開をこなして現れたのは、ミレニアムモンスター達と『幻の召喚神エクゾディア』。ソリッドビジョンなのか分からないがフィールドに使い慣れたモンスターが姿を現した瞬間は驚いた。向こうは自分自身だから特に実体化などは無かったようだ。
「攻撃力0? ごちゃごちゃとやってだしたのがそんなモンスターだなんてね」
口ぶりからして何かしらの対処法が……あるのではなく、効果を知らないのだろう。デュエリストはデュエルを通して相手を理解できるというのはこういうことだろうか。多分違うだろうな。
「でもその原人は厄介ね……リバースオープン。『ドラゴンメイドのお片付け』」
ティルルを戻し代わりに原人をバウンス。無効にも出来たが、むしろ通してしまった方が楽だろう。
「……バトルフェイズ。『幻の召喚神エクゾディア』でダイレクトアタック。攻撃宣言時、攻撃力をライフ分……8000上昇させる」
「……え?」
隠された……わけでもない効果。何度も繰り返してきたお手軽なワンショットキルだ。
実体化したエクゾディアの拳が彼女に突き刺さる。とはいえソリッドビジョンだろうし大丈夫──でもなさそうだ。そういえばアニメでも吹き飛んだりなんだりしていたような気がする。
ともあれ、勝ちは勝ちだ。倒れこんだ彼女の下へ歩み寄る。
「さて、俺が負けたら魂を奪うつもりだったんだよな? ……じゃあ、アンタが負けたなら。殺されたって文句は無いだろう?」
脅すような言葉を投げてみるが、勿論本気ではない。なにせここで殺してしまえば、また森で一人彷徨う状況に逆戻りなのだから。
だが。一撃で8000ライフを削られた恐怖心はどうやら俺が思っていたよりもよほど大きかったらしく、俺の言葉を聞いた彼女はびくりと身体を震わせ、怯えた顔をしていた。
魂を奪われるのが嫌なら──といっても俺にはどうやってそんなことをするのか分からないが──どこか人里にでも案内しろと、そう要求するつもりだったのだが。
「ま、待って! 私を殺すなんてもったいないって! 私、色々できるよ?」
ここまでは予想通り。問題は続く言葉。
「ほ、ほら……お口とか使っていいし……む、胸だってウチじゃ一番大きいんだから!」
その言葉に当初の予定を忘れて彼女を見やる。『ドラゴンメイド』は有名な美少女テーマの一つだ。当然目の前の彼女も今までの人生で見たことのないほどの美少女である。
そんな美少女が自分に媚びて、身体で奉仕しようとしている。思わず体の一部分を固くしてしまったのも仕方のないことだろう。
そんな情欲を露わにした俺に、釣れたと思ったのかおびえた様子を見せながらもこちらに近寄ってくる。
「……そうだな。折角だし楽しませてもらおうか」
罠……をしかけられるほどの気力は残っていなさそうだ。よく分からないが、この世界でデュエルに負けるというのはきっとそういうことなのだろう。アニメでもデュエルに負けて消滅とかしていたような気がするし。
ズボンを脱いで、怒張した肉棒を突き付ける……が、モノを見た途端にティルルは顔を真っ赤にして固まってしまった。今更になって後悔しているのかもしれないが、こちらとしてもこんな美少女を前にいつまでも待てができるほど我慢強くは無い。
「おい、口を開けろ」
「あ……はい。や、やります……お口でご奉仕させていただきます……っ」
ようやく、と言うべきか。ちろちろと舌で亀頭の辺りを舐め始めた。
「んむっ……れろ……ど、どうですか?」
見眼麗しい……それもカード越しでしか見ていなかった美少女が自分のモノを舐めている様は確かに情欲を掻き立てられるものではある。が、しかし。
「……単調だな」
経験不足か、やる気が無いのか。舌先で舐めるばかりでそれ以上の刺激が無い。これではどれだけされたところで十分な快感を得ることは難しいだろう。だから、やる気を出させる魔法の言葉を呟いた。「この程度なら、殺してしまっても惜しくはないか」と。
わざと聞こえる程度の小声で呟いたその言葉は、ティルルを必死にさせるのには十分すぎたようだった。
「ん゛ぐっ……ん゛っ……ぉえ……」
先程までは舌先を這わせる程度であった男性器を、口の奥で深く深く咥え込み、根元までティルルの温かさに包み込まれた。ドラゴンだけあって……なのかは分からないが、ヒトのそれより数段熱く、唾液のぬめりも合わさってようやくまともな気持ちよさが得られた。
「なんだ、やればできるじゃないか」
「ん゛っ……♡じゅる……♡あ、ありがとう……ござい……んぐぅ゛っ」
男性器をしゃぶりながら段々と唾液が増えていくにつれて、ティルルの口が立派なメスオナホになっていく。命の危険を感じれば初心なドラゴンもきちんと口オナホになれるらしい。
じゅぽじゅぽと下品な唾液の音をBGMにしながら口オナホの気持ちよさを堪能しているうちに射精感がこみあげてくる。そして目の前には丁度いい取っ手があった。
「出すぞ」
「……? ──んぐっっ……!! んぅ゛っ゛──!」
角を掴んで喉奥に思い切り男性器を押し付けながら精液を出してやる。精液を吐き出されているティルルの方はたまったものではないだろうが知ったことではない。突き立てられた男性器のせいで呼吸も思い通りに行かず、喉に出されたものをされるがままに受け入れている彼女の姿は非常に嗜虐心をそそるものであった。
「げほっ……! ごほっ! う、ぉえ゛ぇ……!」
じゅぽ、と男性器を引き抜いた途端、ティルルは飲ませた精液を吐き出していた。美少女が顔をぐちゃぐちゃにしながら白い液体を吐いている様は見ものではあった。
「あ……ご、ごめんなさい! ごめんなさい!」
そんなことを考えながら眺めていればいきなり謝りだした。なにを、と思ったがすぐに理解する。要は精液を飲み込み切れなかったことが不興を買ったのではないかと恐れているのだ。……そんなに俺の顔は怖いのだろうか。
「そ……そうだ! ほら! おまんこ……おまんこ使っていいから! わ、私処女だしキツくて絶対気持ちいい……ううん、気持ちよくするから!」
大急ぎで下着を脱いで、ロングスカートをまくり上げ女性器を露わにする。生存本能のせいか既に愛液で湿っているそこは、なるほど確かに気持ちが良さそうだ。
「あ……えへへ……」
俺のモノが再び怒張するのを見てティルルは媚びきった笑顔を浮かべた。
「ど、どうシますか……? 前からでも……後ろからでも……す、好きに使ってください♡」
なら自分から跨れ。服を脱ぎ捨てて獣のように自分で腰を振って奉仕するんだと、そう命じてみれば。
「わ、分かりました……」
裸になって膣穴を亀頭に押し当てる……が、ヌルヌルと滑って上手く入らない。どうやら処女と言ったのは嘘ではなさそうだ。
「あ、あれ……上手くはいら──い゛ぎぃッ゛!?」
任せていたらいつになるか分からない。そう思い下から無理やり押し入れる。狭苦しい肉襞をかき分けて奥まで突き入れてやれば、痛みでビクビクと震える元処女の姿がそこにあった。
「は……ふぅ……は……」
痛みに震えながらもティルルは柔らかな体を押し付けてくる……というより、この体勢では俺に抱き着くよりほかに体を支える方法が無いからだろう。
「あ……ど、どうですか? 私のドラゴンまんこ、気持ちいいですか?」
痛みに震えながらも媚びた笑みを浮かべながら柔肌を押し付けてくる。彼女からすれば命がけの行為だ。女というのは必死になると処女でもここまでできるらしい。
「そ、それじゃあ動きますね」
ぱちゅん、ぱちゅんと肉の叩きつけられる音が響く。はたから見れば合意の上で行われている、恋人同士の甘い性行為であるが、その実は弱者の必死な命乞いだ。
「あっ♡あっ♡ど、どうですか? セックス、気持ちいいですか?」
フェラの時から分かっていたことだが、やはり膣内も人間のそれに比べて体温が高いようだった。その温かさに加え、処女特有のキツすぎるぐらいの締り、美少女を思い通りにしているというシチュエーション。興奮材料はあまりに多く、気を抜けばすぐにでも射精してしまいそうなほどに気持ちがいい。
「ドラゴンまんこ、気持ちいいですよね? 私、幾らでもご奉仕しますから……♡」
なら舌を出せと、そう命じれば素直に長い舌を伸ばしてくる。恋人同氏がするような深いキス。上下で体液を混ざらせながら行為に耽る。
「んぅっ!? は、はげし……♡おちんちん……つよすぎっ……て♡」
ぎちぎちと締め付けてくる膣を無理やりに自分の形に変えていく。これ以上に征服欲を満たせることなどあるのだろうか?
「あっ♡あっ♡うれしっ♡私のおまんこ、気持ちいいんですね? いいです、よぉ♡私のおまんこ、あなた専用のおまんこ、好きに、使ってぇ♡」
ぎゅっと四肢を使って体をホールドしてくる。彼女の子宮口も亀頭にちゅうちゅう吸い付いて媚びを売ってくる。その瞬間に、限界が来た。
「んぅっ!? ん゛、んくぅ~~~ッ! ♡」
子宮に直接流し込むように思い切り射精する。
「お゛ッ♡いぃ゛ッ……! あ゛ぁ゛ッ♡」
ティルルは成すすべもなく、ビクビクと体を震わせながら子宮でそれを受け止めていく。
「お゛っ♡」
じゅぽん、とモノを引き抜けば、もう話す余裕も無くなったのかこちらにもたれかかりながら荒い息を吐いている。二度目の射精を終えて、少しばかり頭が冷静になってきた。
つまりは、今後どうするべきかということなのだが……ここまで怯え切っていることだし、彼女に頼めばドラゴンメイドの屋敷にぐらい案内してくれるような気もする。『主人』に相当する人物が分からないのが少々怖いと言えば怖いが……ティルルのデュエルからして、どうとでもなる気がする。
ひとまず、彼女が口を利けるようになるまでしばらく待つことにしようか。
読んでくれる人がいれば続きを書きたいです