ツアレ「助けでぐださい゛!!!」(クソデカボイス)
リ・エスティーゼ王国の王都に滞在するセバスとソリュシャンは、情報収集のために遠方の大商人の家族を装っていた。
彼らが借り受けた屋敷は、治安の良い高級区画に佇む壮麗な館。
二人で暮らすには広すぎるほどだが、みすぼらしい家に住むわけにはいかない。これも偽装の信憑性を保つためである。
セバスが重厚な玄関の扉を押し開け屋敷に戻ると、唯一の同居人であるソリュシャン・イプシロンが淡いクリーム色のドレス姿で出迎えた。普段のメイド服とは異なる、偽装身分としての衣服だ。
「おかえりな──」
ソリュシャンの言葉が途切れ、頭を下げる動作が途中で止まる。彼女の冷たい視線は、セバスが横抱きしていたものへと突き刺さった。
「セバス様? それは一体……私へのお土産ではないようですが」
その声には、うっすらと非難の色が滲む。
しかしセバスは落ち着いた声音で、あたかも日常の雑事を報告するように答えた。
「拾いました」
彼の腕の中にある異様な荷物──否、荷物ではない。セバスが抱きかかえる大きめの袋から除くのは、今にも息絶えそうな半裸の女性。
「拾った……そうですか。ではそれをどうされるのですか?」
「そうですね、とりあえず彼女の傷を癒して欲しいのですが、お願いできますか?」
「そうしますと、至高の御方により与えられた
彼女の返事から察せられる、セバスの行動への微かな不信感。上司が持ち帰った“もの”へと向けられたソリュシャンの瞳には、憐憫の欠片も見られない。
彼女にとって、ナザリックの資源である
「わざわざ御方のお時間を割いていただく程の……いえ、確かにあなたの言うとおりですね。私としたことが申し訳ありません。ではソリュシャン、
「かしこまりました」
ソリュシャンは短く答え、もうこれ以上話すことは何もないとでも言いたげに背を向ける。
メイドとしての規律と優雅さを兼ね備える、流麗な動きで部屋を出た。
彼女の退室を静かに見送ったセバスの脳裏には、己が仕える主の姿が浮かんでいた。
(タネヅ様は以前、関わりを持った冒険者たちが殺された際にわざわざ蘇生までされたとか。やや気まぐれな面はあるものの、慈悲深い御方であることは間違いない。少なくとも傷を癒すのはお許しいただけるでしょう……)
「──以上が報告でございます。如何なさいますか? 元の場所へ捨ててくればよろしいでしょうか? もちろん、痕跡を残さずに処分することも可能でございます」
『死にかけの女性? ……あっ! い、いやちょっと待て。えー、確か
主の声は一瞬の動揺を見せた後、取り繕うような口調で答えた。
ソリュシャンはその揺れを聞き逃さず、小さな疑念を膨らませる。至高の御方が、ただの人間に何故そこまで気を遣うのか。
「よろしいのですか?」
『な、何か問題あったか?』
「…いえ、かしこまりました。直ちに治療いたします」
『よろしくな。頼りにしてるぞソリュシャン』
「…! はっ、お任せください」
タネヅからの信頼の言葉によって、彼女の胸に宿る忠誠心が燃え上がる。
納得し切れない気持ちは拭えないものの、気を取り直した彼女の手には既に
セバスに主の言葉を伝え、女性が運び込まれた客間へ入る。
にも関わらず、ソリュシャンの瞳には何の感情も浮かばない。彼女にとって、これはただの作業だった。
後は部屋の外で待機している上司へ報告し、それで全てが終わる。
「セバス様、これで事足りるはずです。後は自然に回復するでしょう。他にご指示は?」
「ありがとうございます。ひとまずこれで十分です」
セバスが穏やかに答え、女性の額に手を当てて様子を確認した。
ソリュシャンはそれ以上言葉を交わさず、その場を後にする。彼女の背中には、ナザリックの資源を無駄に費やしたことへの割り切れぬ思いが漂っていた。
それからしばらく、セバスは女性──ツアレの看病に徹した。
清潔な布で身体を拭き、薄いスープを少しずつ飲ませ、衰弱した体力を回復させることに心を砕いた。
ツアレはセバスの優しげな声に導かれ、日に日に生気を取り戻していく。
だが、ソリュシャンにはそんな変化すら、ナザリックの規律を乱す不純物に映った。
数日が過ぎ、ツアレは建物内であれば歩き回れるほど精神的にも回復していた。
過去の恐怖が瞳の奥に残っているものの、顔色は随分と良くなり、セバスの語りかけに笑みを浮かべることもある。
そんなある日の午後、ツアレの様子を確認する為だけに、なんと主がわざわざ屋敷を訪れ──
「彼女をナザリック内で働かせたいと考えております」
「おねが…しま、す…! セバ…さまと、いっしょ……」
(なんて烏滸がましい人間なのかしら…。いくらタネヅ様がお優しいとは言え、お許しになるはずがないわ。恐らく金銭を渡して、どこか遠くの地へ──)
「セバスと一緒に働きたいんだな? よし、わかった。ユリを指導役につけて、まずは仮メイドという形で仕事を覚えてもらうか」
(え……?)
◇
……うん、普通にツアレの件が頭から抜けてたわ。
またしても死にそうになってたね。ごめんて。
そもそもセリーシアと約束してたし、早めに助けるつもりではいた。
でもオバロキャラとのエッチをずっと楽しんでいたら、本当に存在を忘れていた。
ただそれだけの話なのだ。いやだからごめんて。
つまり罪滅ぼし…ともちょっと違うが、その辺の後ろめたさもあって、ツアレにはついつい優しくしてしまう。
これでもし、セバスが
話がズレたが、俺の胸の内なんて当然誰も知らないので、NPCは『何故この人間にそこまで手厚い対応を???』と思う可能性もある。
とは言っても、俺が黒と言えば白も黒になる下僕ばかりだし、これくらいじゃ誰も不満に……いや、心なしかソリュシャンの目が死んでるのだけは気になるな……。
うーん、元々あんな感じの目だっけ? ……まあ、俺の決定なら問題ないよな?
◇
悪魔騒動が終わり、セバス達がナザリックに帰還してしばらくが経過した。
第九階層の廊下を歩くソリュシャン・イプシロン、そしてその少し先には、現在は仮メイドとして働くツアレニーニャ・ベイロンの姿がある。
あまり感情を表に出すことがないソリュシャンは、今日もいつも通り光の宿っていない──いや、いつも以上に濁った眼差しをしていた。
わずかに強張った口元は、抑えきれぬ感情の兆候だった。
(はぁ…掃除中のあの女と出くわすなんて…。御方の決定に異を唱えるつもりなんて当然ないけれど、それにしたってなんだか面白くないわ…。ああもう、どうせならあの時に胎児ごと──)
そこへ、のんびりとした足取りで歩を進めるタネヅの姿が見えた。その背後には、忠実な執事たるセバス・チャンが従順に付き従う。
「ツアレ。おはよう」
「タネヅ様! おはようございます!」
「お、ソリュシャンもおはよう」
「…おはようございます。タネヅ様。本日もお目文字叶い、誠に喜ばしく存じます」
(そんな…! 私よりも先に、この女にお声がけを……)
ソリュシャンの声は表面上は恭順に満ちていたが、その裏に隠された感情は荒れていた。
タネヅが先にツアレへ挨拶をしたのは、ただ目に入った順番にすぎない。だが、ツアレを巡る状況の全てが疎ましく思える今のソリュシャンは、それに気付けなかった。
心に刺さった小さな棘が、静かに不快感を広げていく。
「仕事の方も少しずつ覚えてきてるみたいだな」
「はい!タネヅ様には本当に…なんとお礼を言ったら……」
「いやいや気にするな。ところで……落ち着いた頃に言おうと思ってたんだが、ツアレに会わせたい人物がいて、えーと……まあ後で紅茶でも飲みながら話そう。甘いもの好き? あ、マフィンって知ってるか?」
まるで友人に話しかけるような気安い会話。その言葉一つ一つが、ソリュシャンの心に新たな傷を刻む。
タネヅがツアレに示す優しさは、彼女にとって理解しがたいものだった。
「タネヅ様。ありがたい申し出ですが、そこまでの配慮は些か過分では」
「これくらい別にいいだろ? それよりセバス、ツアレの服でも買ってやったらどうだ。前から気になってたんだが、ずっとメイド服ってのもかわいそうだぞ。…よし、決めた。ここの掃除はいいから今から二人で行ってこい。大体九階層が散らかってるとこなんて見たことないし」
「おぉ、なんという……。このセバス、タネヅ様のご厚意に重ね重ね感謝を申し上げます」
「あ、ありがとうございます!」
タネヅの軽口は場を和やかに見せていたが、ソリュシャンにとっては耐え難い光景だった。彼女の視線は、主の温かな言葉に浴するツアレの笑顔を敵として捉える。
どこからともなく、ギリッと奥歯が軋む音が聞こえてきた。
ソリュシャンは当初、主がこのツアレなる人間を性処理要員の1人として使用するつもりだと予想していた。
しかし、セバスとの仲を応援している以上それはないだろう。
もしかすると、至高の存在の言葉で“NTR”と呼ばれる趣向の可能性もあるが、現時点ではそういった気配は見受けられない。
(……わからないわ。一体どうして…あの女の何が御方を……。私が人間如きに後れを取るなんて……。いえ、そんなはずはない…絶対に……!)
かつてタネヅが、ソリュシャンの完璧な仕えぶりを『秘書として常に隣にいてもらおっかな〜?』と称賛した記憶が脳裏をよぎる。
冗談とも本気とも取れる発言だったが、その言葉が彼女にとっては揺るぎない誇りだった。
だからこそ、ただの人間が主の関心を奪う光景に、心が張り裂けそうな焦燥を呼び起こした。
◇
ソ、ソリュシャンがすごい顔で二人を見送っている……。さっきも妙によそよそしいというか堅苦しい挨拶だったし……。
ひょっとして……ツアレ? 嫉妬? 嫉妬なのか? いやなんもないよ!?
「ソリュシャンさん? ……なんか怒ってます?」
「……タネヅ様。恐れ入りますが、いかがなされましたでしょうか? 私が心を乱すようなことなんて、何もございませんわ」
いやちょっと間があっただろ!
こいつ……あくまでもシラを切るつもりか。
「あーあ、お前に隠し事されたら俺はつらいなー。泣いちゃうなー」
「っ、いえっ、その……」
「ツアレが気に入らないんだろ? お前がムキになるなんて、らしくないっていうか……」
「…申し訳ございません……。タネヅ様は……私に常々、『お前はデキる女だ』と仰ってくれているのに……。その私が、人間に…嫉妬するだなんて…認めたくなくて……」
「そうか、なるほどな……お前がそんなことを考えていたとは……」
は~~~実はジェラシー強めの性格してるソリュシャンすき~~~結婚してくれ~~~。
好きな子が多すぎてぶっちゃけ一番を決めるのは難しいし、はっきり言ってその時の気分によるのだが、こいつはどんな時でも確実に最上位に食い込んでくる。そして網タイツが太ももに食い込んでいる。早く結婚してくれ。
「……おい!! ソリュシャン!!」
「は、はいっ!?」
「何でもこなせる美女が実は嫉妬深い性格とか、むしろ非の打ちどころがないだろ! どんだけ俺を虜にする気だおい!」
「ぇっ、あ、あの…?」
「いいか、よく聞け。俺は……お前が……ソリュシャンが、一番好きだ!!!! ドン!!」
「……」
「……」
…なんでそこで黙るの?
ここは普通『ああっ、そんな! 私が一番だなんて…♥』とか返してくる場面じゃないの?
「……えーと」
「…ふっ、ふふっ……」
「……ソリュシャン? 『ドン!!』を口で言ったのがそんな面白かった?」
「……タネヅ様、少しあちらのお部屋までよろしいですか?」
「え、なんで?」
「
「あっはい」
……流れるように近くの部屋まで連れ込まれてしまった。
まあ厳密に言うと『(今この場では)お前が一番好き』であって、明日になれば違うことを言っている可能性もゼロではないが、それを本人に伝えるほど俺は終わってない。
今の時点で十分終わってると言われればぐうの音も出ない。すいません。
「私が一番だと…仰ってくださったのですね……」
「ん? あ、ああ。もちろんだ。お前が一番だぜ(キリッ」
ソリュシャンの醸し出す空気に、今日初めて柔らかいものが混じる。
いつもの無機質な表情に情欲が混じり、危険な色気が滲み出した。
ツアレへのわだかまりなんてすっかり忘れ、スケベスイッチを全開にしてる。なんて恐ろしい女だ。
凄いなこいつ。ただ立ってるだけでエロ過ぎる。
「……もう、自制する必要…ございませんよね?」
◇
薄暗い部屋に響く囁き。
密室の壁際で、甘ったるい空気が場を制圧する。
ソリュシャンの吐息が近づくにつれ、逃げ場なく壁に追い詰められている感覚が募った。
距離が更に近づくと、扇情的な視線でこちらを射抜いてくる。
お尻どころか腰まで見えそうなくらい深いスリットに、視界が完全に支配されてしまう。
ソリュシャンの指がミニスカートの裾を軽くつまみ、ゆっくりと持ち上げた。
黒いレースの下着に目を奪われていると──
「んっ! んくっ、れぅっ……っぷはぁっ♥」
唇が触れたと思った瞬間、強引に舌がねじ込まれていた。口内を蹂躙し、唾液が糸を引く。
彼女の瞳は、欲望の炎でギラギラ燃えながら、俺を独占しようと必死だ。ちゃっかりズボンの上から股間を撫で始めてるのも恐れ入る。
「お前、エッロ……」
ソリュシャンが一瞬唇を離し、挑むような微笑を浮かべる。
彼女の指が俺のベルトに絡みつき、焦らすように動いたかと思えば、あっという間に脱がされてしまう。
「ふふっ、もう触っちゃいますね」
そう告げると同時に、ソリュシャンの手は既に陰茎を握っており、指先でカリ首をコリコリと弄んでくる。
クチュッと粘液質な音が響き、我慢汁が下半身を徐々に濡らしてしまう。
気持ち良さのあまり、俺が呆けた顔をしているのに愉悦を感じているようで、手を動かしたまま笑みを向けてきた。ペニスを包む手が、締め付けては緩めてを繰り返している。
(激しくベロチューをしたまま、ベストな力加減でチンポを的確にイジってくるとは……なんなのこの子、プロなの? …あ、っていうかもう……!)
「ちょ、待ったソリュシャン! ヤバいヤバい!」
「我慢できませんか? では一度出してしまいましょう」
それは悪魔の誘惑のような囁き。こいつ……メイドの立場でありながら、ナザリックの支配者である俺を手玉に取ってるな。
手の速度がどんどん上がり、指先一つ一つが生きているかの如くペニスを這い回る。
彼女の唇が俺の舌に吸い付き、ちゅぽっ、ちゅぽっと唾液の音が響いた。
「うあっ、出るっ…!」
腰が勝手に跳ねてしまい、びゅるるっ! と濃厚なザーメンが彼女の手に噴き出す。
その勢いがあまりにも激しく、ソリュシャンは目を大きく見開いた。
「こんなに溜まってらしたのですか? なんて濃厚な……♥」
ソリュシャンの口元が俺の耳元に寄り、熱い吐息で首筋をくすぐる。
すると、精液が彼女の手の中で溶け、そのまま消えてしまった。これはまさか…手に出したザーメンをそのまま吸収してる!?
「僭越ながら、全て体内にて頂戴しました。さて……お次はどうされますか?」
耳に顔を寄せ、ふーっ♥ と息を吹きかけながら尋ねてくる有能エロメイド。
スライムの秘技に俺が驚いている間も、『精液も我慢汁も全て私だけのもの』と宣言するかのように、ペニスから片時も手を離さない。
細い指がなおも肉棒を擦り続け、目と鼻の先でじっと見つめてくる。
(おいおい、顔近っ…!)
照れるような俺の反応に気を良くしたソリュシャンが、濡れた舌先で耳たぶをチロチロ舐めてくる。
耳の輪郭を舌でなぞり、時折軽く吸い付いては小さな水音を立てる。
「お耳、気持ちいいですか? こんなに近くでお声が聞けて、私…嬉しくて……」
彼女の声は低く、子猫が喉を鳴らすような甘ったるさで、俺の脳を蕩かしていく。
ソリュシャンは耳を愛撫しながら、空いた手で自分の胸元を弄りだす。深い谷間をさらに強調し、布地をずらすと白い肌が露わになった。
ピンク色の突起を摘まんで軽く引っ張ってやると、小さな喘ぎを漏らしながら見つめてくる。
「んっ…気持ちいいです……。あの…私も、もう……」
劣情を煽るソリュシャンの発言に、ベッドへの移動すら煩わしくなる。
位置を入れ替え、今度は彼女を壁側へと押しやった。ソリュシャンの背が壁にぶつかり、その反動でお互いの身体が一瞬密着する。
「立ったまま犯すの、お好きですよね♥」
艶めかしく微笑み、見せつけるような動きで右足を上げていく。
Y字バランスの姿勢によりミニスカートがめくれ上がり、剥き出しの太ももと、その奥に隠された秘部が露わになる。つま先立ちでも体幹が一切乱れていないのは見事だ。
彼女は自らの指でそこを広げ、濡れ光るピンクの粘膜をこれみよがしに弄り出す。
「っ! くそっ!」
我慢できず、お尻にガバッと手を這わせた。プルプルの肌を鷲掴みにすると、揉むたびにグニャグニャと変形し、手の中で溶けていくようだ。
「なあっ! もう、いいんだよなっ? 入れるぞ!」
「まぁ、タネヅ様ったら…そんなに必死に……♥」
密着するソリュシャンの身体が、グニャリと柔らかく波打つ。
彼女の指が俺の腰を掴み、ゆっくりと導いてくる。その目は欲望に濡れ、肉棒を受け入れる準備が既に整っていた。
高く上がった右足を支えながら、熱く脈打つ肉槍をドロドロの淫穴に沈めていく。
肉壁は熱く、きつく締め付けながらも滑らかに包み込んだ。
ソリュシャンは片足を上げたまま器用に角度を変え、ペニスをより深く受け入れる。
不安定な姿勢にもかかわらず、彼女の動きは乱れない。むしろその不安定さがより深い快感を誘う。
「んっ、ソリュ、シャンっ…」
「そんなお声を上げられると、私まで疼いてしまいます…。もっとお喜びいただけるよう尽くしますね」
こちらのしてほしいことを察し、再度キスをしてくれる。唇は瑞々しく、プルプルとした感触だ。
“ご主人様の方からも舌を絡めてください”と懇願するような、卑猥な舌使いで興奮を煽ってくる。
唇が離れるたびに唾液の橋がぷつりと切れ、お互いの身体に垂れ落ちた。
「んぢゅるっ、ぢゅぅ……ぷはぁ……♥」
「最っ高……もうソリュシャン無しじゃ生きられないかも……」
「っ!? ぁ、んっ…急に、そんな…っ!」
突然、ソリュシャンの身体がゾクゾクと震えだした。どうやら何気ない俺の言葉で軽イキしたようだ。
ピンと上げていたつま先が、今は力無く垂れ下がっている。喉を鳴らし快感を噛みしめている姿に、男としての本能が刺激された。
こいつの余裕をなんとか崩したい俺は、今が好機とばかりにガツガツ腰を叩きつける。
ドスケベスライムの膣がより一層ペニスに吸い付き、おびただしい量のカウパーが漏れ出した。
下半身の滾りがどんどん上っていく。腰振りが止まらず、もう堪えきれそうもない。
「一滴残らず…全部飲み干せっ……!!」
「全て…! どうか私の中へっ!」
堰が切れて、ソリュシャンの懇願に応えようと大量のザーメンを流し込む。スライムの弾力ある内壁は、その全てをゴクゴク飲み干していく。
彼女の身体が快感に打ち震え、壁に預けた背が崩れ落ちそうだ。
「うぉお…っ! スライムまんこに、搾り取られる…!」
「イ゛っ……くっ…あぁっ……♥」
一滴残らず吸収していく彼女の内部は、主の全てが自分のものだと主張するかのように脈動していた。
射精後の余韻に浸っていると、じんわりと充足感が広がっていく。
支えていた腕を離し、彼女の足を下ろして優しく腰を抱き寄せた。
「…ふふ……ありがとうございます。こんなに…満たされるなんて……」
ソリュシャンの指先がそっと俺の胸をなぞる。次回の奉仕を予告するように、軽く爪を立ててきた。
「……御身にご安堵の一時をお感じいただけましたか? 微力ながら、精一杯お仕えさせていただきました」
顔をグイッと近づけてきて、縦ロールが頬をくすぐる。主と下僕の境を感じさせない、軽いキスを何度も繰り返してくる。
ナザリックの他のNPCたちが“至高の存在”として俺を崇める中で、ソリュシャンの表情は、どこか形式張らない温かさを帯びていた。
「私が一番だと仰ってくれたこと…決して忘れません。たとえどれだけの時が流れようと、貴方のそばで……」
言葉が途切れると、ソリュシャンはそっと胸元に額を寄せ、静かな吐息を漏らした。
俺は無言で彼女の髪を指で梳き、ただその温もりを確かめた。
◇
それから数日後、第九階層の廊下は今日も荘厳な静けさに満ちていた。
豪奢なカーペットはナザリックの富を物語る一方で、通り過ぎる者たちの足音を優しく吸い込む。
「ツアレ、ちょっといいかしら?」
ソリュシャンの声は以前のような刺々しさを含まず、落ち着きを帯びていた。ハッとしたツアレは掃除の手を止め、怯えた面持ちで振り返る。
「ソ、ソリュシャン様……おはようございます。どうかされましたか……?」
「ええ、おはよう。ツアレは最近、料理を習っているのよね?」
「…え? は、はい。料理長のシホウツ・トキツ様から教えていただいております」
「そう、なら少しずつでいいから、きちんと覚えなさいね。もしかしたら、今後タネヅ様にもお召し上がりいただくことがあるかもしれないでしょう?」
ソリュシャンの口調は厳しめだが、その言葉にはどこか相手を認めようとする響きがあった。ツアレは小さく頷き、ぎこちないながらも笑顔を見せる。
「はい。頑張ります…!」
「それと……良かったわね、妹さんと会えて」
「…!ソリュシャン様……」
彼女の瞳が涙で潤み、驚きと感動で頬がほのかに色づく。
この時、ツアレは確かにソリュシャンとわかりあえた気がした。
ソリュシャンはその表情を一瞥し、内心で小さく息をつく。
かつてはナザリックの異物としか見なさなかったこの人間が、今こうして自分と対等に言葉を交わしている。
腹立たしい気持ちがないと言えば嘘になる。だが、タネヅの意志がそこにある以上、彼女の役割は従うこと。そして、必要ならばこの人間をナザリックという組織に正しく組み込むことだった。
御方から最大級の寵愛を得た今、ツアレへの苛立ちは無意味だと悟った。
無論、人間を下に見る彼女の考え方自体には、一切の変化がない。
ソリュシャンの唇が、ほんの一瞬、冷ややかな弧を描く。
所詮は人間だ。高慢なお嬢様や冒険者ソーイを容易く演じるように、この女にも相応の仮面を被ればいい。
ソリュシャン・イプシロンはこれからも下僕として、自らの役割を寸分違わず果たすだろう。
何故なら彼女は、至高の御方に──そう、愛する男に最も信頼される、完璧なメイドなのだから。