12話のレーティング的に書けなかった話。
リンク切りのために本人名義の匿名にてお送りします。
ベッドの上に倒れた睦は姿見に映る自分の姿に湊音の姿を幻視する。
「……みなと」
彼の服から匂いを感じ取ってすんすんと鼻呼吸を繰り返す。
胸元を伸びないようにブラウスのボタンを外して鼻に直接擦り付ける。
一度洗濯された後なのに彼の匂いがする。
同じ家に住んでいるのだから当たり前ではあるのだが、自分の服と同じ洗剤や柔軟剤の匂いがする。
その中にある彼の匂いを確かに感じる。
(……湊音に包まれてるみたいでふわふわする)
彼を感じる度に下腹部から液体が分泌されるのがわかる。
熱い。
熱い。
熱い。
「……ん」
腰を浮かしてプリーツスカートを降ろすと湿ったショーツが見える。
ショーツの中に手を入れて躊躇いなく自分の秘所に指を挿れる。
(みなとっ、みなと……!)
指先を動かすとくちゅくちゅという水音が部屋中に響く。
ある程度の防音処理がされているとはいえ、誰かが部屋に来たら誤魔化しようがない。
「だ、め……っ!」
ダメなのに、止められない。
実の双子に劣情を抱いて、彼の匂いを嗅ぎながらそれを発散している。
誰にも言えないやり場のない感情を抱いてしまったのはいつからだろう?
今はもうそんなことはどうでもいい。
快楽に身を任せて身体を動かす。
「ひ、いっ……! いっ、ちゃ……ぅぅぅ……」
波が来た。
脳が震えて、身体全体が弛緩する。
オーバーヒートしたように思考が纏まらずに、ただ身体から熱が逃げていくのを感じながら呼吸をする。
(……もう、やらないようにしないとって思ってるのに止められない……)
すっかり雨に打たれたようにびしょびしょになった自分の股を見て、自分が嫌になる。
彼の心を誰が持っているかなんて理解できているからこそ、届かないとわかっている自分の心を吐き出せずにこんなことをするしかない。
これは鬱血していく心を瀉血する治療行為だった。
(……もっと、したい)
腰を起こした睦は姿見の前に立ち、ブラウスとブラジャーをはだけさせて胸と秘所を露出した半脱ぎ状態でスマホのカメラを起動する。
シャッター音が数回鳴り、撮れた写真をチェックする。
そこにはだらしなく秘所から糸を垂れ流して、淫蕩に溺れる睦の姿があった。
勿論、彼には胸もなければ女性器もない。
だけど、彼の服を着て乱れてしまえば脳内のフィルターが勝手に自分の姿を加工してしまい、性欲を掻き立てる。
「~~っ!?」
それだけで勝手に絶頂に達してしまう。
壊れている。
想像だけでこんなに淫らに狂い始める自分を彼が見たらなんと言うだろうか?
答えは決まっている。
「……かわいくない」
それが発散が終わるための言葉だった。