※この作品はR-18です。

きゅーとあぐれっしょん   作:霧里

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奪われた純血(Hシーン

柔らかくて、温かい。

 

年端もいかぬ少女の指先、雫の指が、リットリアの頬を包み込む。

 

逆らえない。視線をそらすのが精々だ。

俯く顔を優しく持ち上げられる。近づいてくる気配に固く瞼を閉じた。

 

それで、本当にどうにかなるんだろうか?

 

分からない。

 

無駄な抵抗だと思う。

 

あの暗い瞳の奥。檻のような暗闇から目を逸らした所で、私自身はもう囚われてしまっているんじゃないか。籠の中の小鳥。良く言えばそうだろうが、実情はただのオモチャかそれ以下か…。

 

「んっ!?」

 

温かく、触れるものがある。

 

指先じゃない。

 

それよりもっと、甘くて、柔らかい。

例えばそう、瑞々しい果実の様な感触が、リットリアの唇を包みこんだ。

 

初めての感触。

 

でも、それは、思い描いていた感触よりもずっと甘いものだった。

いつか、団長と、そうなれれば良い。私の役目が終われば、そんな機会もあるだろう。それまでは…。胸に秘めるだけの想いでも、憧れないではいられない。

 

違う。

 

あの人の唇はもっと固そうだった。

あまり手入れもしてないんだろう。少し、乾いても見えたし、こんなに薄くもない。まるで甘い果実の様。タバコの匂いもなければ、お酒の気配さえもしない。

滲む唾液の一滴にさえ、ジュースを舐めた様な甘さがある。

 

「んっ、んんぅっ…!!」

 

嫌だ。嫌だ。

 

初めて唇を奪われたこと、それはいい。

多分、これからもっと酷い目に合うっていうのに、こんな程度気にしてられない。

 

ガシャリ…。金属の拉げるような、不快な音がする。

 

暴れて、重なる唇から逃れようとするリットリアの体を、首無しの騎士が押さえつけた。

 

嫌だ。嫌だ。

 

優しいのは嫌。甘いのも嫌。初めてのキスは、きっとお世辞にも気持ちの良いものではなかったはずなのに。きっと不器用に、もっと粗雑に、それでも あの人は優しく私を包みこんでくれたはず。

 

頬を包む両手は優しいまま。

 

体は逃れようとしているのに、唇は離れがたい。

 

嫌だ。嫌だ。気持ちいいのは、もっと嫌だ。

 

上の唇を、下の唇を、食むように啄ままれる。

ちゅっ、ちゅっ…。途切れ途切れの水の音。ぺろっと、唇を舐める少女の舌先。

固く結んだ唇の隙間を開くように、柔らかい舌が私の口の中へ入ってくる。

 

嫌だ。嫌だ。入ってこないで。

 

閉じようとした口に力が入らない。前歯の隙間を開くように、少女の柔い舌先が入り込んでくる。ゾクッとした。背筋が痺れるような変な感じ。

決して、嫌な感じじゃないのが嫌。甘く、痺れるような快感を舌先に感じると同時に、胸が浮つき、頬が熱くもなってくる。

 

恥ずかしい?

 

それはそう。

 

でもそれ以上に「はぁ…」と、熱っぽい吐息を漏らしてしまった。

うっすらと、唇が開く、開いてしまう。甘く溶かされるような、甘やかされるような心地よさ。

 

ああ…。もし今、彼女に名前を問われたら。

 

嫌だ。嫌だ。それだけはダメ。まだ耐えないといけない。皆が逃げ切るまで、少しでも長く。お願いだから、もう逃げて…。私のことは放ってくれて良いから…。

 

彼女の声を聞くのが怖かった。

 

また、あの悪戯な声音で、4つ、3つと、減っていく数を告げられてしまったら。あるいは、私をからかうだけの嘘。この子ならそれくらいするだろう。

でも、私にはそれを確かめる術がない。だって、この子なら それくらいするだろう。減っていく命を前に、指折り数えることなんて、なんとも思いはしないはずだ。

 

意味のない先延ばし。

 

キスをしている間だけは、彼女が私の唇に夢中になっている間だけは、声を聞かずに済む。あるいは言い訳かも。すっかり夢中になっているのは私の方で。

 

逃げるように下げた舌が、彼女の舌に囚われる。

 

まるで、怯える幼子の手を引くようだ。絡んだ舌に、だんだんと力が抜けていく。

手を引かれた先、それを想像しただけで、恍惚とした感情が溢れてくる。

 

くちゅ…くちゅ…。

 

口の中で聞こえる水音。絡んで、混ざりあい、溶けていくチョコの様に甘く広がって。嫌だ。嫌だと。その筈なのに。絆されていく自分を止められない。

いっそ、拷問のほうがまだ良かったな。痛みや、苦痛なら、まだ耐えられたのに。

 

気持ちがいい。誘惑を振り払えない。

 

藻掻けば藻掻くほど、深みに嵌まる沼のよう。

 

「んっ…。ちゅっ、ぁっ、はっ…はふっ…んんぅ、やっ…めっ…ぅぅ…」

 

息が苦しくなる。口の中の水音は、次第に大きくなっていった。

乱暴にされている訳じゃない。彼女はただ優しいまま。甘く誘う舌の動きに、私は溶かされ続けてる。それでも息苦しい。口が塞がれ喉が詰まる。

私が溢れさせた唾液と、舌に乗って伝う彼女の唾液が、口の中で混ざり合い、嵩をましていた。

 

つぅっと…。口の端から涎が零れる。

 

飲み込んでしまったら、きっと楽だろう。

 

でも、予感があった。彼女の唾液を受け入れる。その瞬間、私の中で何かが折れるんじゃないか。いや、とっくにもう折れてはいる。バラバラになった心を、辛うじて繋いでいるだけだ。両手で掬って、抱きしめて、もうちょっとでも零れないようにと胸の内にしまい込む。

 

何も見ない、何も聞かない、蹲って、丸まって。聖女だった、騎士だった自分に縋り付く。そうしていれば、ただの少女でしか無い自分を、ちょっとでも守れるんじゃないかって、思い込むしかなかった。

 

ぴちゃ…ぴちゃ…。

 

溢れた涎が頬を伝い、流れ落ちる。細い顎の線を撫で、それは一滴と零れると、赤い絨毯に染みを広げていった。

 

「んっ…んぁっ…っ!」

 

もう、声を上げることも出来なかった。口の中は、私と彼女の唾液で溢れかえっている。キス、繰り返されて、唇がちょっとズレただけでもう、ダラダラと、涎が零れて落ちていく。

 

卑しいだろうか?

 

涎を溢れさせながら、少女に口淫されているだなんて。

頭が ぼぅっとしてくるのはどうして? 息が苦しいから? それとも、僅かにでも感じてしまった心地よさのせい?

 

分からない。

 

あまりの息苦しさに喉が鳴る。

喉に落ちてくる唾液を慌てて吐き出して、飛び散った飛沫が鼻の奥を刺激した。

 

「っ、っ、はっ…くっ…んっ…」

 

つんっと、した刺激。甘い香りと、甘い痺れに目眩がする。

 

ごめんなさい、ごめんなさい。

 

手の平から零れていく。聖女だった私、騎士だった私。折れてしまえばこんなに弱い。あんなに鍛えて貰ったのに。ここまで、送り出して貰ったのに。

 

ごめんなさい、ごめんなさい。

 

私には、リットリアはもう。せめて、みんな…逃げて、私が正気で居られる内に…お願い。ごめんなさい、団長…。

 

ゴクリ…。

 

とうとうと、リットリアは細い喉を鳴らしてしまった。

口内に溜まった唾液が落ちる。喉の奥へと流れ込む。胸に広がる温かい何か。

思慕とも、恋慕とも、愛慕ともつかない感情が湧き上がり、胸の鼓動が高鳴った。

 

 

何をしたんだろう? 何をされたんだろう?

 

唾液を飲まされて、胸が熱くなった。ドキドキする胸の鼓動は、ふと、あの人に想いを馳せた時にも良く似ている。俗に言う媚薬や、惚れ薬の類。そんなものが有ればだが。そういったものを飲まされればきっと、こんな風にもなるんじゃないかとは思う。

 

「ふふっ♪ いい顔になったわね。とっても物欲しそうよ、リット?」

 

雫の指が私を撫でる。つぅっと、線を引くように首筋を撫でられた。

ゾクゾクする。首筋から、胸元に続く刺激を無視できない。触れられる、触れて欲しい。ぽっと、胸に浮かんだ情欲に背筋が寒くなる。

 

「さわら、ないで…」

 

震える声の、なんと頼りないことか。

そこに触れて良いのは貴女じゃない。私に触れて良いのは…いや、それですら私の勝手な願望でしかないけれど。羞恥に震えた肌が熱くなる。悔しくて、悲しくなって、一時と、呼び起こした怒りですら長くは続かない。

 

ここで吠えて見せても、彼女を喜ばせるだけだ。

 

負け犬の遠吠えほど滑稽なものはない。

 

オモチャは オモチャらしく してれば良い。その分を越えて、彼女の不況を買うこともないだろう。本当に、そうだったんだろうか? トクン…。胸の鼓動が一つ高くなる。理性は私を宥めたが、触れる指先に、小さな期待を抱いてしまった事は否めなかった。

 

「ねぇ、リット? 彼にはもう抱かれたの? それとも、帰ったら一緒になろうなんて、約束をしてしまったかしら?」

「可哀想な子。欲でしか、人を見れないなんて…」

「ふんだっ。欲のない人間なんてただの人形よ。貴女だってそうでしょう? リット。彼に抱かれたい、思わなかったなんて言わせないわ」

 

胸の膨らみに、彼女の指が触れる。

 

怒りと、悔しさと、それをも飲み込む羞恥心に歯噛みした。

考えなかった訳じゃない。決戦前だ。どうしたって気は高ぶってしまう。これで最後と思えば、想い告げる機会は幾らもあったはずだ。団長だって、何かを言い出そうとしていたけれど。戦いの前だと、私達は、お互いの気持ちに蓋をしてしまっていた。

 

「柔らかいのね? ユーレリアのとは違って。ちゃんと女の子だわ。騎士の体なんて、みんな筋肉ダルマなんだと思っていたけれど」

「貴女は…。彼女にまで、こんな辱めを…」

「殺しに来たのでしょう? まだ、ごめんなさいすら聞けてないわ」

「先に殺したのは…」

「貴女達だって、そうでしょう? ここにくるまで、どれだけを殺したっていうの? その前は? そのずっと前はどう? みーんな私のせいだというけれどね、私を好きだと言って、甘やかしてくれた子たちは、みーんな死んでしまったわ」

 

それは、彼女が初めて見せた感情らしい感情だった。

笑顔の晴れない少女の涙。それが頬を濡らす事こそなかったが、絶えることのなかった笑顔の隙間に陰りが見える。

 

「…雫。貴女は…」

「四つ…」

「…っ」

「同情なんてしないでちょうだい。お友達にでもなりにきたっていうの?」

 

減ってしまった数字に、告げる声に、ガンっと、頭を殴られた。

立場は何も変わっていない。この子の癇癪一つで、今までの時間が全て無駄になる。

 

「ねぇ、リット? お名前を教えてちょうだい? 私に、優しくしてちょうだい。

そうね、お友達になりましょうよ? 一緒に楽しいことをしましょうよ?」

「だれがっ…」

 

一瞬、抱いてしまった同情に唾を吐きかける。

顔を上げたリットリアは、覗き込んでくる暗い瞳を、真っ直ぐに睨み返した。

 

「そう、そうよね。ごめんなさいを言えない子なんて、私だって嫌。だれだってそうよ」

 

お仕置き。

 

それを、どう可愛く見繕ったって、死刑宣告と変わりはない。

予感はあった。鎧を剥がれ、服を破られ、裸にされた少女の体。唇を奪われた、胸にも触れさせてしまった。囚われた女性に対する恥辱が、その程度の終わる訳がない。

 

そういった知識にも乏しければ、経験なんてもっとない。

漠然とした、不安と恐怖だけが、心と体を震わせる。

 

リットリアはまだ、憧れに恋をするような少女だ。

 

守らなければいけない純血。聖女として、聖騎士として、律してきた自分の恋心。その本質を深くは知らないまま。ただ、頑なに貞操だけは守ってきた。

 

ガシャリ…。金属を踏みにじるような不快な音がする。

 

少女の裸体に落ちる影。真後ろで急に大きくなった気配に、リットリアは肌を震わせた。振り返り、仰ぎ見れば、自分を覆い尽くさんとする男性の裸体が、首のない男の体が そこにはあった。

 

「あっ…あっ…」

 

ここにきて、予感が実感へと変わる。顕在化した恐怖に足が震え、膝から崩れ落ちてしまう。

 

ガシャリ…。金属が拉げるような不快な音がした。

 

その場に崩れることさえ許されない。首のない鎧に両脇を抱えられたリットリアの体は、情けない程に無力だった。

 

「ねぇ、リット? お名前、教えてちょうだい?」

 

丸みを帯びた少女の尻に、太い男の指が触れた。

冷たい肌の感触は、まるで金属そのもののよう。触れて、揉んで、撫で回し、異性の這いずる感触に、リットリアは唇を噛み締める。

 

そうしていなければ、悲鳴を上げてしまいそうだった。

 

「いや…」と、一度口にしたら最後、泣いて、叫んで、とうとうと、自分の名前を口にしてしまう。口にして、救われるなら良いかもしれない。団長も、皆だって、私の無事を願ってくれる。勝手な妄想だと、彼女は笑うだろうけれど。そういう人たちだ。だからこそ、私も彼らを見捨てられないでいた。

 

首を振る。

 

絶対に言わない。貴女なんかには教えない。「リット」だなんて、親しげに呼ばれるのでさえ不愉快だ。無様でも、それでいい。恐怖を噛み殺して、弱々しく首を振る。「犯すなら犯せ」啖呵を切る度胸なんか。今すぐにも泣いて、叫んで、逃げ出したい。リットリアの心を繋いでいるのは、ひとえに彼の命でしかなかった。

 

「だ、そうよ。ユーレリア?」

 

ガシャリ…。雫の隣に立った甲冑が、その首を手渡した。

ぬいぐるみを抱えるように、小さな両手の中にユーレリアの首が収まった。

 

灰色の髪と、灰色の瞳。凛とした空気はきっと生前と変わらぬまま、冷めた瞳が、雫の腕の中から私を見上げていた。

 

腰が、掴まれる。

 

その瞬間「ひっ…!」と、リットリアの喉からか細い悲鳴が零れた。

 

嫌だ。嫌だ。嫌だ。助けて、お願い。

青い瞳に浮かぶ涙は美しい。まだ異性を知らぬ少女の裸体。白い素肌に、金糸の髪が良く映える。

 

程よく鍛えられた体に無駄な肉はなく、細い体の線は女性を描く。

スラリと伸びた手足。くびれた腰と、少女らしい丸いお尻。膨らんだ胸は確かにあって、その頂点を彩る蕾が可憐に揺れている。

 

懇願。

 

雫は私を許さないだろう。許すも何も、もとよりオモチャとしか思っていない。

助かる道があるとするなら、目の前の彼女、ユーレリアに縋るより他はない。

 

あるいは…。

 

どうしようもなく考えてしまう。

 

今この瞬間、扉の向こうから、あの人が駆けつけてくれたなら。そんなおとぎ話を。ヒロインがピンチの時は、何時だってヒーローが助けてくれる。

 

「なんで、なんで、ですか。ユーレリアさん、貴女だって、その子に…なのに」

「同情はするよ。あまり、体に力をいれるな。目を瞑って耐えていろ。そうすれば直に終わる」

「あっ、やだっ、やっ。まっ、まって…っ」

 

ガシャリ…。金属が拉げるような不快な音がする。

 

逃げようとしたリットリアのつま先が床を蹴り、けれど、前には進まない。

両脇を首無しの騎士に抱えられ、体が泳ぐ。太い男の指に腰を掴まれ、浮いたつま先は空を引っ掻くばかり。

 

情けなく藻掻く裸の少女。丸出しのお尻と、丸見えの秘所。

足を閉じて隠そうにも、太ももを寄せ合うのが精一杯。見られることには慣れていても、こんな風に辱めを受けたことなんかなかった。

 

逃げられない。逃げ場がない。

 

両脇を抱えられ、位置を合わせるように腰を持ち上げられた。

ふわり、浮かび上がる体。揺れるつま先を、バタバタと暴れさせる。

 

ガシャリ…。ガシャリ…。リットリアが藻掻く度、金属が拉げる不快な音が響く。

腰を引こうとしても、まるで敵わない。不格好な綱引きに、背筋が反り返る。

暴れて、藻掻いて、お尻を振って、ズキリ…、傷んだ脇腹に体が痺れ、力が抜け出ていってしまう。

 

嫌だ。嫌だ。嫌だ。

 

仰ぎ見た異性の体に、悲鳴すら上げられなかった。

 

太い腕、広い胸板、割れた腹筋。

 

自分のものとはまるで違う。多少は鍛えて、多少は引き締まった程度の体では何にもならない。自分の体は、どうしようもなく少女だった。

なんで、どうして、分からない。ユーレリア、首だけ見れば確かに女性で、でも仰ぎ見た体は、どう見ても鍛えられた男性のそれ。

 

「ふふっ。びっくりするでしょう? 女なんか捨てたって、なんの冗談かと思ったけれど。正直感心したわ。ここまでするのねって…」

 

見せつけられた気がした。

 

覚悟の差だ。

 

女を捨てる。私だって、そのくらいって。

けれど、結局、忘れる事さえ出来ていない。恋をした。してしまった。

忘れようとするほどに、叶わぬ恋だと燃え上がる。男性の格好をして、男性の真似をするでもない。私には、まだ肌を隠す余裕さえあった。

 

敵わない。敵う訳が無い。

 

挑んだ時点で負けている。既に土台が違っていた。中途半端な覚悟で挑んでの結果は当然だ。

 

あーあ。

 

告白、してればよかったのかな。

 

団長だって、私の事。お互いの立場が邪魔をした。

分かっていて、知らない振りをしていただけ。

 

これが最後だから、ワガママを、勇気をくださいって、あの人に抱かれていたなら。愛の力って奴で、女としての自分は、もっと戦えていたんだろうか。

 

女も捨てきれない。

 

女にもなりきれない。

 

「あっ…ぁっ…」

 

股間に、強烈な違和感が走る。

 

自分ですら触れたことの無い場所へ圧力が掛かり、体が震え上がった。

ズキリ…。腹に力が入り、脇腹が痛む。痛みに怯んだその隙に、固い肉の塊が押し入ってきた。

 

閉じた太ももの間。一筋と引かれた少女の割れ目。

 

大切に、大切に、ずっと大切にしてきたリットリアの本心。胸に秘めた恋心を引き裂くように、埋め込まれた太い男根が奥へと沈んでいく。

 

ミシリ…。

 

ミチミチ…。

 

先端が沈みこむ。それだけで、不慣れな少女の体には苦痛だった。

強引に開かれて、広げられて、逃げようとした体が反り返る。足が震えて仕方がない。ズキリ…。ズキリ…。脇腹が痛む以上に、心が痛い。

 

「あっ、くっ! や、めっ…ぬい、て…はいって、こなっ、あぁぁっ、やだっ…ぃゃぁ…!!」

 

ぎゅっと、体に力が入る。力を抜いていろだなんて、出来る訳がない。

拳を握りしめ、肩を竦ませた。涙が頬を伝い落ち、ぶわり、背中に嫌な汗が浮かび上がる。何とかソレを追い出そうと、躍起になった。つま先を暴れさせながらも、下腹に力を入れる。それでも、脇腹の痛みに怯んだ隙に、男根が、奥へ奥へと挿ってくる。

 

「ユーレリア? 何をゆっくりやっているの? ひと思いにやってしまいなさいな? それが慈悲ってものでしょう? 騎士道? 武士の情けってやつだわ」

 

あ、まって、だめ、やめて、それ以上は本当に…。

 

暴れた素足が男のスネを蹴り上げるが、ユーレリアはビクともしなかった。

 

ガシャリ…。金属が拉げるような不快な音がする。

 

両脇が掴み直され、体を少し起こされる。腰を掴む男の指が肌に食い込み、男根に向かって引き寄せられる。四つん這いより酷い格好。お尻を男性に差し向けるだけ差し向けて、何ひとつも出来やしない。

 

聖女、聖騎士だなんて言われた自分は もういなかった。

もはやただの性奴隷。それより酷い、ただの道具かオモチャ程度の存在に成り下がる。

 

宙ぶらりんと、吊られた自分の身体を見下ろした。

 

敵前で裸体を晒す。一糸纏わぬ自分の姿に不安が掻き立てられる。

鎧も、服も、下着も。身を守るものは何も無い。負けてしまった自分を、これから起こる不幸を、ただ強く意識してしまう。

 

ぐっと、股間に掛かる気配が膨れ上がった。

 

まだ、先っぽだけが埋まっている。そんな状態ですら、こんなに苦しいのなら。

奥まで入れられた時、自分を保っていられるんだろうか?

 

なら、もういっそ、壊れてしまえば楽だろうに。

 

「いや…」弱音を吐き出した。それでも、自分の名前だけには固く口を閉ざす。

 

それだけは出来なかった。一瞬でも気をやってしまえば、すべてが終わる。

なんとしても、この子の興味を私に引き止めていないといけない。

 

ぬるり…。

 

初めての挿入は、思ったよりも優しかった。

恐怖で痛みが麻痺しただけかも。決して、自分の覚悟が出来ただなんて思えない。

 

「いやっ、だっ、あぁぁぁぁぁっ!!」

 

だって、悲鳴がずっと響いてる。

 

ぽろぽろと、涙が零れていた。

ぼろぼろと、両手で抱えていた私が崩れていく。

 

聖女も、聖騎士でもない。少女でしか無い私は、ただただ弱い。純血を奪われた事に泣くばかり。

 

ぬるり…。

 

お腹の奥。柔肉の内側を舐める感覚があった。

赤い絨毯の毛先を、引っ掻いていたつま先が浮き上がる。下から突き上げるように、男根が突き刺さる。固い男根。太い肉の棒。強引に開いた私の中で、それは力強く脈を打った。

 

「ねぇ、ユーレリア? どうかしら? リットの中。やっぱり処女だもの、具合は良いもの?」

「そう…ですね。はぁ…っ。不慣れゆえの固さはありますが。鍛えられている良い体だ。つっ…んっ。これなら、すぐに…馴染んで。具合も良く、なる…かと」

 

答えながら、ユーレリアの頬が染まっていく。

言葉の端々にも熱が籠もり、快感を感じさせる吐息を漏らし始めていた。

 

じわり、じわり…。

 

腹の中が熱くなる。

 

擦り、擦られて、不慣れな柔肉が、固い男根に引きづられる。

潤滑の為なんかじゃなかった。擦り、擦られて、みっちりと。広がった割れ目の僅かな隙間に、水気が入り込む。柔肉に塗り拡げられ、ヒダが潤い、引きづられるばかりだった刺激が、だんだんと和らいでいく。

 

「あっ…あっ…」

 

つぅ…っと、太ももの内側を流れる一滴。

 

透明でもなければ、白く濁ってすらいない。

 

そうであったら、まだどれだけ良かったか。

 

赤。

 

白い肌に流れる赤い色。絨毯と同じ、真っ赤な赤色。

 

ぬるり、ぬるり…。

 

愛液に代わり、腹の中を濡らしているのは、間違いなく自分の処女血。

男根が中で動く度、失われた純血が、腹の中から掻き出されてくる。

 

ぬるり、ぬるり…。

 

男根から滲む先走りと、処女の証が掻き混ぜられる。

それが、悲しかった。太ももを伝う血の色が、次第に薄くなっていく。

ユーレリアの言った通りだ。馴染んでいく。続く行為に、引きずる痛みも和らぎ始めると、処女血に代わった愛液が、リットリアの中を潤し始めていた。

 

「いやだっ、いやぁ…」

 

それが何より嫌だった。

 

処女だった。純血の証さえ薄れていく。痛みを忘れるように、次第に順応していく自分の身体が嫌だった。それなら、痛いままの方が ずっといい。

 

「はぁっ! ぁっ、やっ、くっ、ひぃっ、いっ、あっ、あっ…はぁ、ふぁっ…」

 

吐息に熱が籠もる。

 

感じている? 感じ始めているの?

 

違う。違う。違う。

 

胸がドキドキしているのは、ただ怖いからで。

お腹がジクジクしているのは、ただ痛いのが麻痺しているだけ。

 

ぐちゅり…。

 

腹に感じる水気が気配を変える。

 

女の愛液と、男の先走りとで満たされた膣内は、すっかりと用意を整えてしまっていた。押し込まれる男根を受け止めて、腹に力が入る。抜け出ていく男根を柔肉が撫で上げて、ユーレリアに射精を促した。

 

ぐちゅり…。

 

ぐちゅり…。

 

繰り返される挿入に、リットリアの吐息が上がっていく。

瞳は潤み、頬を染めて、吐き出す吐息は艶を増す。

 

乱れたリットリアの姿、色づいた少女の肌が、ユーレリアの興奮を呼び起こす。

ずんっと、剛直が、リットリアの中を力強く貫いた。冷めた瞳に情欲を灯し、腰を掴む指にも力が入る。天井を打った男根の先端が痺れ、射精欲が膨れ上がっていく。

 

「あひっ! あっ、かっ、はっ、あっ…やっ、めっ…はぁ、はぁっ、もう、おわっ…て」

 

その懇願はなんだったんだろう?

 

「おねだりだわ」笑みを浮かべた雫は、クスクスと小さく肩を揺らしていた。

そう、かもしれない。出されたら終わる。出したら終わり。漠然とした救いがそこにはあった。射精される。自分の中に。あの人のモノではない精を受け入れる。

 

その意味は…。

 

拙い知識でも、そのくらいは分かる。

 

人の精ならいざ知らず。もはや、男性とも女性とも言えない、人ですらないモノの精。孕むのは一体なんだろう? 男の子? 女の子? それともただの化け物か。

 

「三つ…。愛されているのね、リット? こんなに数が減っても全然諦めないんだもの」

「やめ、やめて…もう、ゆる…し、あっ! なまっ、えっ言うから…教えるからっ。みんなっには…皆だけはっ! 私は、いいっ、好きにしてっ、もうっ良いから…犯して…良いからっ。だからっ!!」

「もう弱音? それじゃあ、ごめんなさいして? もう私に、雫ちゃんに意地悪しないから。だから許してって、おねだりして見せて?」

 

考える事もなかった。

 

真っ暗な井戸の底。底のない井戸の底に垂らされた一本のロープ。

それを捕まえるのに、一体何を躊躇う必要があるのだろう。

 

「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ。もう、しないからっ。

雫ちゃんに、意地悪しないからっ…。だから、許してっ。皆を、助けて…お願い、おねがい…おねがい。私を好きにしていいから…。私のことは、許してくれなくていいからっ」

 

恥も外聞もない。弱虫な私にはお似合いの姿。

嬲られ、犯され、許しを請う。敗者の末路としては全てが正しい。

 

「二つに、一つ…」

「なんでっ! 許してって、許してくれるって、私っ、雫っ…なんでっ」

「許すだなんて一言も。最初からゲームは一つよ? 貴女が彼らを見捨てるかどうかだもの。泣いて叫んで請われても、困ってしまうわ」

 

指折り消えていく命の数。

 

小さな指、広げた両手。右の親指から順番に、残されたのは左の小指。

その先に灯る命の火を押し付けるように、小さな小指がリットリアの唇を撫でた。

 

温かい。

 

それは、まだ、あの人が生きてる証に思う。

 

ドクン、ドクン…。小指の先に感じる力強い鼓動は、抱きしめられた時に感じた彼の鼓動の音と良く似ていた。

 

「ぁ、ぃゃ、やめて…」

 

小指が離れていく、温もりが遠ざかる。

 

どく、どく…。最後に感じた鼓動は酷く弱々しい。

離れた小指が、彼女の唇に吸い込まれる。短く舌を伸ばし、指の先がペロッと舐められた。

 

「いやっ! だめっ!! 離してっ、離してよっ! はなせ…。 団長っ! 団長っ! クライストっ!! いやぁぁぁっ!!」

 

叫ぶ、叫ぶ。愛しい名前を、遠くにある彼を手繰り寄せるように。リットリアの唇は、男の名前を口にする。

 

揺れるつま先が宙を蹴り、絨毯の毛先を何度も引っ掻いた。

藻掻いて、暴れて、けれど、リットリアにはどうすることも出来やしない。

 

ぐちゅり、ぐちゅり…。

 

水音が繰り返されるその中で、熱い液体が太ももを伝って落ちる。

いやらしく粘ついて、すっかりと透明になった汁。

流れ、流れて、太ももから、ふくらはぎに、ふくらはぎから、つま先に。

ぽたり、ぽたぽた。愛液が滴り落ちる。男根で開かれた割れ目の隙間から、赤い絨毯の上へと散っていく。

 

「そうっ、それよっ。そんな顔が見たかったの。私を殺しに来た人が、怯えて、竦んでさっ。泣いて、叫んで、許しを乞うの」

 

恍惚と、ため息を付いた雫は、その小さな体を揺らし見せた。

 

「はぁ…。ゾクゾクするわ…。綺麗よ、リット…。とっても可愛い」

「殺す、ころ、してっ。ころしてやる。お前なんか、お前なんかっ…絶対、ゆるさない、ぜったいに、ぜった…いひっ!」

 

流れる涙を怒りで燃やし、リットリアは吠えた。

けれど、それだけ。腹を貫く剛直に喉を詰まらせ、怒りが散っていく。

震える身体は怒りにではなく、性の衝動にこそ、強く反応してしまっていた。

 

「ね、分かる? 分かるわよね、リット。ここに、貴女のお腹に挿ってる おちんちん。ビクビクしてるわ。貴女のお腹も きゅんっとなってて、切なそうね?」

「やめ、ろ。さわ、るなぁっ。私に、わたしにぃ…いゃ…。いわな、いで」

 

ゾクゾクした。

 

鈴が転がるような声音、子猫を嬲る様な声がリットリアの耳を震わせる。

触れられた腹が熱い。嫌でも意識してしまう。中で動く男根の大きさ、その形。

凸凹と、一様では無い剛直が、柔肉のヒダを引っかきながら、腹の中を掻き乱す。

 

何かをされている。それは分かる。腹の奥、神経に直接触れるような雫の指先に。分かっていても、でも、それを気持ちいいと、思ってしまった。触れられた下腹が、かぁっと熱くなり、心地よさへと変えられていく。ズキリ…。痛む脇腹の刺激にさえ、気をやってしまいそうだった。

 

「やめっ、やめて…気持ちよくなんか、なりたく、ないぃ…いや、やだぁ…。なんで、なんでっ。わたし…」

「あら、犯されて気持ちよくなるのは、女の子の特権でしょう? 当然のことなのだわ」

「だったらっ! 貴女がっ、貴女が犯されれば、いひっ♥ はっ、あぁっ…くそっ、くそぉ…やだぁ、もぅ…ゆる、してよ、許してってば。おねがい、おねがい…すぅ、はぁっ あっ♥ 雫…おねがい、だから…っ♥」

 

不意を突かれ、声が甘く響く。

 

自分の体なのに、リットリアにはもう、それが分からない。

 

腹を包み込む甘い痺れ。

 

雫の幼い手の平に嬲られて、熱を上げていく身体に、心まで引きづられそうだ。

 

「ふふっ♪ 団長さん? クライストっていうの? 彼が見たら何というのかしらね? 今の貴方」

「いう、なっ。お前が、お前なんかが、彼の、なまえっ…おっ!」

「素っ裸にされて、おっぱい揺らしながら、オマンコ犯される。聖女だなんて嘘。性奴隷が良い所。ええ、そうよ。彼も男だもの、おちんちん おっ勃てる決まってるわ? きっと悔しがるんでしょうね? さっさと処女を奪ってしまえばよかったって」

「しないっ。彼はっ、そんな事っ、あっ、ひゃ♥ それ、やめ。お腹、なで、ない、で…。中で、動くの、それっ。おさな、いでっ…おねがっ、あ♥」

 

ミチミチと、音を立てるようだ。

 

お腹を押され、撫でられて、ただでさえ狭い膣内が圧迫される。

隙間なく広げられた入口。固く熱り立った男根に削られる女の柔肉。

 

痛い、筈なのに。

 

痛かった、筈なのに。

 

痛みが、刺激が、快感に変えられる。生理的に流していただけの愛液は、蜜度を上げて男根に絡みつく。望んでもない気持ちよさに、のぼせた見たいに頭が働かなくなった。

 

腰を突き出すように、リットリアの背筋が伸びる。

 

剛直に突かれる度 いなないて、快感の声を上げてしまう。もう、身体に力が入らない。握っていた拳が解け、最後まで守りたかった少女としての自分さえも、手の平から零れていく。

 

残ったのは何?

 

今の私はなに?

 

ただの女?

 

娼婦か、性奴隷か。

 

ううん、ちがう。

 

一時だけ。子どもを慰めるためのオモチャでしかない。

 

「ユーレリア? いつまでも焦らしていては可哀想よ? 私だって、ちょっと飽きてきたわ…」

「勝手を、言う。始めたのは雫、でしょうに…。はっ、あっ。です、が。良いでしょう。リット。いきますよ? 私も、そろそろ…っ」

 

やめて、やめて。

 

雫に抱えられたユーレリアの生首。

自分の体を犯し、興奮を強くする彼女に願う。

 

「貴女、だってっ…女性、で。だったのにっ、あっ♥ ひっ♥ ぃぅ、ふぅふぅっ、あぁぁっ♥ わかる、でしょう? こんなのっ、無理やり感じさせられてっ、くつじょっ、ひゃぁぁっ♥ だ、って…だから、たす、けて…。せめて、せめて、外…に、中は、いや…あかちゃ、んっ♥ それだけ、は…くらい、すと…ぉっ。たすけ…、たすけて」

 

リットリアの青い瞳から光が消えた。

 

途切れ途切れの懇願は、けれど何処にも届かない。

 

「分からないでもない。が、貴女の中の具合は良い。想い人に捧げられたなかったのには同情、をっ、しますがっ。その処女を頂けたのは行幸だ。はぁ、はぁっ。男の体は、それはそれで悩ましい…ものでっ。私も、限界だっ…!」

 

ビクビクと、腹の中で剛直が震えだしていた。

ミッチリと、膨らんだ肉棒に広げられる膣内で、リットリアはその震えを確かに感じ取る。

 

出される。

 

そう意識した途端に、柔肉が締まった。

きゅんっと、腹に熱いものを感じて、自身の中で快感が膨れ上がっていく。

 

「ぜーろ♪」

 

ふぅっと、灯った何かを吹き消すように、雫は小指に息を吹きかけた。

同時に、ユーレリアの剛直が、リットリアの中で弾ける。

ドクン…っ。ドクン…っ。力強い精の脈動。熱い、熱い、受け止めた腹は熱を増して、ゾクッと、震えた柔肉が男根を締め付けた。

 

「ほら、もっと、もっとよ?」

「んひっ♥」

 

リットリアの腹を、雫の手の平が押さえつける。指先が沈み込み、ぎゅっと、ぎゅぅっと、浮かび上がった男根の形を見せつけられるみたい。

それを押し返すように、ドクンっと、力強く跳ね上がった男根は、先端から大量の精液を吐き出した。

 

「ほら、上から擦ってあげると。どうかしら、ユーレリア? オナホでしているみたいでなくて?」

「くっ…戯れを、射精の途中で…それ、はっ…は、くっ!」

 

腹の外から押し付けられた柔肉が、ユーレリアの男根を擦り上げる。

何度も、何度も、強引に、乱暴に、繰り返される刺激に射精が促され、ドクンっと剛直が強く弾けた。

 

それは同時に、リットリアにも強い快感を生んでいた。

剛直を抱えた腹を押され、撫でられ、ゴシゴシと擦られる。男根の形が染み付くみたい。腹の中で剛直が爆ぜる度、快感と、酩酊感に襲われた。

グルグルと目がまわり、気持ちが良くなって、意識が遠くなる度に、快感に引き戻される。

 

「あぁぁ…♥ い、ゃっ…んっ♥ ふぅ、ふぅっ…♥ しずく、やめ、はぁはぁっ、て、とめ、なでない、でっ。ひっ♥ おなか、おなかぁぁっ…♥」

 

目眩がするような快感だった。

 

腹に広がる精の熱。あの人が失ってしまった命の灯火がそこにある。

吐き出したい。こんなもの欲しくはなかった。クライスト以外の精なんて、受け入れたくなんかなかったのに。

 

「ふぅっ、ふぅっ、はぁっ、あぁぁっ…いぃぃっっ、くっ♥」

 

歯を食いしばって耐えてはみても、注がれる精に体が浮き上がる。

背筋を反らし、お尻を突き上げ、満たされる悦びに、きゅんっと、心が震えていた。柔肉が締まり、男根を締め付け、ドクドク、ビクビク、震えるその形を愛おしいとさえ感じてしまう。

 

もっと、ぜんぶ、出して欲しい…。

 

違うのに、私じゃない。私、そんなじゃない、のに…。

 

お腹が熱い。中に出された精液で、ゆらり、ゆらゆら、お腹が揺れる。

 

いつまで、続くの? もう終わって。ずっと気をやったまま戻ってこれない。

お腹、体、熱くて、頭が、ふわふわしてる。何も、わからない。気持ち良い、嫌なのに。ドクンっと、強く、力強く、男根が震えるたびに、ゾクッとして、ビクッとして、私が、私でなくなっていく。

 

もう、そんなの、何処に残ってるんだろう。

 

一体、何に縋り付いているんだろう。

 

叱って。

 

叱ってよ、クライスト。

 

私のこと、いつもみたいに…ねぇ。

 

遠のく意識の中、鈴が転がるような声が聞こえていた。

猫を撫でるような甘い声で「ねぇ、リット」と、呼び掛ける声は問う。

 

「お名前、教えてちょうだい?」




ここまでご覧いただきありがとうございました。
いいね、高評価頂けると幸いです。

ユーレリアのイメージ画像は、もうちょっとマッシブになってくれればよかったけれど。

やりたい放題した結果。
ヒロピン。敗北エッチ。ロリ。無条件の愛情。チートな戦闘力。
スーパー戦隊のラスボスだとか、なろう系のチート能力だとか、やりたい放題できればこれくらいするよなって。ただ、世界征服しようだとかなんだとかって、衝動が起こらないのが問題。

ファンボックス:https://kirizato.fanbox.cc/
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