※この作品はR-18です。

アイドルのお仕事~ミリオンライブ~   作:モブ好き

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のり子と雑談、歩のお仕事

 

「プロデューサー、その……例のアレだけどさ」

 

「例のアレ……?」

 

「……性処理。プロデューサーも気になってるかもだからさ」

 

「あ……ああ、そうだな……」

 

のり子の提案を承諾して数日、電話で話すのり子は普段通りで

であれば、内容も内容なのでこちらからは触れないでおこう……そんなつもりでは居たものの

のり子の方から振ってくれた事もあり、つい正直に答えてしまった

 

「相手の方もアタシの話を聞いてびっくりしててさ……まぁ、そりゃそうだよね」

 

電話の向こうで苦笑するのり子は、話す内容を纏めるように少し間を置いた後

 

「……相手のレスラーさんは童貞でさ、それもあって性処理はアタシのやりたいように

 させて貰ってて。だから思ってたよりも緊張しないっていうか……」

 

「それは……ちょっと意外ではあったけど、トラブルが無いなら良かった」

 

相手の男と二人きりで性処理と言う内容もあり、内心不安はあったものの

明るい調子で話すのり子に安堵する

 

「トラブルは大丈夫。ただ、手を使って性処理をしてあげたんだけど

 その、お、おチンポ大きくてびっくりしちゃった」

 

「……ま、まぁ。相手はプロレスラーだからな……その、体格も違えばな……」

 

変わらず明るい調子で話すのり子だけど、性処理の具体的な内容については

暗黙の了解で触れないと思っていたこともあり、それを聞いて内心ドキっとしてしまう

そして、相手のアソコの大きさに驚くのり子に言い訳のような事をつい言ってしまった

恥ずかさで冷や汗を掻いていると

 

「あ、そう言えば男の人っておチンポの大きさを気にするんだよね」

 

「……そんな話を何処から仕入れてくるんだ?」

 

「それは……歩や千鶴さんと。アタシはそういうの気にしてないから、プロデューサーも安心して」

 

俺の担当しているアイドルたちでのり子とも仲の良い舞浜歩、二階堂千鶴の名前を聞き

仲の良い女性同士だとそういう下ネタを話したりもするんだなと新鮮な気持ちにさせられた

 

3人ともウチに所属しているアイドルの中では恵まれたスタイルを持っているため

女性で言えば胸のサイズ、男で言えばアソコのサイズで悩んだりと言うのはピンとこないだろう

 

「……ありがとうな。それとのり子、次の休みにそっちに行ける事になったか

 お土産持って行くよ」

 

「やった!それじゃ、その日は久しぶりにデートしよっ!」

 

「ああ、一緒に楽しもう」

 

本当に嬉しそうにしてくれるのり子の声に、俺もつられて笑顔になった……

 

 

 

 

 

「プロデューサー、なんか嬉しそうだな?……あっ、のり子に久しぶりに会えるからだろ~?」

 

のり子との電話の後、担当しているアイドルである舞浜歩と二人で仕事先に向かっている際

歩はニヤニヤと笑いこちらを覗きこんでくる

 

「……大人をからかうもんじゃない」

 

「それを言ったらアタシも大人だしからかっても良いってことにならない?」

 

「あ~、それもそうか」

 

「でしょ?いや~ラブラブだね」

 

プロデューサーである俺に対しても、のり子と同じくフランクに接してくる歩と

いつものように他愛のない会話を続けていると、いつの間にか仕事先に到着し足を止める

 

そこは写真撮影などで使われるスタジオで、建物の中へと入ると仕事を依頼してくれた

カメラマン――鈴木さんは笑顔で出迎えてくれた

 

「いやぁ~いらっしゃい、また仕事を受けてくれて嬉しいよ」

 

「い、いえいえ!アタシは鈴木さんに色々お世話になってますから、こっちこそ

 またオファー貰えて嬉しいです!」

 

そう言ってお互いに手を握り合うと、鈴木さんは歩を軽く抱きしめる

そんな仕事の関係を越えたフランクさを見せた後

 

「歩ちゃん、衣装は更衣室に置いてあるから着替えお願いね」

 

「は、はいっ!」

 

歩は少し緊張した様子で更衣室へと入って行き、鈴木さんは忙しそうに撮影準備を始める中

俺は邪魔にならないようスタジオの隅へと場所を変え、小さくため息をこぼした

 

「………」

 

舞浜歩は、事務所の都合で最近俺の担当へと変わった

担当するプロデューサーを変えると言う事自体は、のり子を担当する事になった経緯を

考えれば珍しい事ではない。ただ、舞浜歩については少し訳ありで……

 

担当アイドルであるのり子は歩と親しい間柄で、俺はのり子と恋人と言う関係でもある

それもあって、のり子から歩の事情を聞きその事情を知る事になった

 

「準備おっけーです!待たせちゃってすみません」

 

更衣室から出て来た歩は髪を下ろし、シンプルなデザインのウエディングドレスを着ていて

普段の印象と比べると女性らしさ溢れる姿にドキッとさせられる

ただ、本人は衣装のサイズが合っていないらしく、チラチラと自分の服装をチェックしていた

 

「うんうん、歩ちゃんのウエディングドレス姿見たかったんだよね。中古品だから

 サイズは合わないかもだけど、その分汚れは気にしなくて良いからリラックスしてね」

 

「は、はいっ」

 

そして俺はウエディングドレスを着た歩の撮影を離れた所から見守る

現場に居るのは俺と歩、鈴木さんの3人だけで、仕事と言うには少人数過ぎる現場だ

 

「うんうん、女の子らしくて可愛いよぉ。それじゃ今度はオレも一緒に撮影するからね」

 

そう言って鈴木さんは歩の隣に立つなり腰に手を回すと、固定されているカメラで撮影していく

……歩一人であれば普通の撮影だ、だけど隣に男を立たせると違う意味を持つ事になる

 

鈴木さんは着ている服こそ私服だけど、腰に手を回された歩も鈴木さんに寄り添うように

身体を寄せているため、結婚式の写真だと言えなくもない

 

だからこそ、アイドルと言う仕事をしている関係もありこう言った撮影は本来なら受ける事はない

 

……だけど、歩は……

 

「いいよぉ歩ちゃん!良い笑顔、これだと夫婦に見えちゃうなぁ」

 

「えっと、そ、そうですね……あはは」

 

歩は、のり子と同じく伸び悩み、ネットで行われる人気投票でも順位は振るわなかった

それもあり、俺の前に担当していたプロデューサーは人気を得るため水着写真集で勝負に出た

布面積の少ないエロを押した水着姿は、発売当初こそ話題になったものの

期待していたほど売り上げは伸びず、写真集は在庫となってしまった

 

勝負をかけた水着写真集も振るわなかった事で、プロデューサーとの関係もぎくしゃくしてしまい

担当を変えることとなった……そういう意味で訳ありだ

 

そんな仕事に困っている状況で頼りになるのは『コネ』で

鈴木さんは歩の水着写真集にカメラマンで参加していて、そこで歩を気に入ってくれたらしく

こうしてプライベートな写真撮影の仕事を振ってくれた

 

「歩ちゃん、次は正面から抱き合う感じで……そう、それそれ!」

 

笑顔を見せ抱き合う二人、鈴木さんの視線はサイズの合わないウエディングドレスからはみ出た

歩の胸元に注がれている。歩もそれは分かって居るだろうけど、嫌な顔をせず鈴木さんに抱きついている

 

プロデューサーである俺も立ち合う事で、かろうじて仕事として成立しているような内容

それでも、歩にとっては大切な仕事だ

 

鈴木さんはカメラマンとしてベテランで、そんな人の好意を断れば色々と影響もある

現状仕事に困っている状態でさらに干されるような事になれば、歩はアイドルとしてやって行けなくなる

 

それは歩も理解しているから、鈴木さんのリクエストにぎこちない笑顔を浮かべながらも

しっかりと答えている

 

これからもアイドルを続けて行くと言う歩の気持ちを見せられてしまったら……

 

――俺は、二人をただ見つめるばかりだった

 

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