※この作品はR-18です。

アイドルのお仕事~ミリオンライブ~   作:モブ好き

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社交パーティー

 

「千鶴さん、今日はありがとうございます」

 

「ふふっ、のり子も歩もわたくしの友人ですもの。お礼なんて必要ありませんわ」

 

そう言って手を口元に当てほほ笑む千鶴さん

 

――二階堂千鶴。

彼女は数年前、のり子や歩と同じようにそれぞれ別のプロデューサーへと担当を

変えることとなり、今では「セレブアイドル」として人気を得ている

彼女を担当していたプロデューサーはその実績を評価され新しいアイドルを担当し

俺は千鶴さんの担当を引き継ぐ事となった

 

引き継ぐと言ってもアイドルとして「完成品」である千鶴さんは既に一定の仕事を

抱えているため、俺の方で仕事を取ってくると言うような事はない

やる事と言えば、千鶴さんの仕事ぶりを見守ったり送迎をする……

実績に乏しいプロデューサーでもそれくらいならやれるだろうと言う内容だ

 

……アイドルを人気投票で評価するように、その担当プロデューサーもまた実績で評価される

 

 

「プロデューサーお待たせ~っ」

 

そんな事を考えていると、別室でパーティドレスに着替えていたのり子と歩も

少し遅れてこちらにやってくる、会場に居るのは高そうなスーツを着た男性ばかりと

言う事もあり、ドレスに身を包む二人も千鶴さんに負けないくらい

男性たちの注目を集めていた

 

「どう?千鶴さんに用意して貰ったパーティードレス、似合ってるかな?」

 

そう言ってその場でくるりと回って見せるのり子。3人の着ている衣装はいわゆる

チャイナドレスで、それぞれ自身のイメージカラーで作られた専用の物だ

体のラインに合わせてて作られているため、スタイルの良さと言う武器を引き立たせてくれている

ただ、セクシーさを前面に出したデザインで、大胆に見せつけてくる胸の谷間や

下着の見えそうな足のスリットは視線のやり場に困ってしまう

 

「あ、ああ……似合ってるぞ」

 

「えへっ」

 

緊張している俺をよそにのり子は俺の反応を見て笑う

ミニ丈のセクシーチャイナとでも言うようなその格好でも堂々としている

千鶴さんとのり子に対して、胸元を手で隠しもじもじと恥ずかしそうにしている

歩の反応はおそらく一般的な反応だろう

 

「歩、この衣装はドレスコードなのですから、そんなに恥ずかしがっていると

 用意して下さった方に失礼ですわよ」

 

「うっ……それはそうだけどさぁ」

 

「まぁ、わたくしも最初は面喰って……こほん。今日はプロデューサーのお願いで

 コネ作りをするために2人を招待している訳ですから、気合をいれてくださいな」

 

恥ずかしそうにしている歩を諭すように言うと、千鶴さんは歩の手を取ってこちらを見る

 

「プロデューサー、歩はわたくしの方で面倒を見ますわ。是非、良いパーティーにしてくださいまし」

 

そう言って千鶴さんはこちらに気を使うようにウインクをすると、歩の手を引いて

参加者の男たちに挨拶をして回る。男たちは千鶴さんに話しかけられると笑顔を見せ

挨拶とばかりに抱擁をし合う。その際、千鶴さんの腰に回された手はお尻を撫でまわし

身体を離す際はお互い頬に軽くキスをし合う。そんな「セレブの挨拶」を千鶴さんは

周りを囲む男たち一人一人と笑顔でしていく。千鶴さんの傍に居る歩も、あたふたしつつ

千鶴さんを真似るように男たちと抱擁し合い、千鶴さんと同じようにお尻を撫でまわされていた

 

そんな光景をのり子としばらく眺めていると

 

「セレブの世界ってすごいね、大人って感じ」

 

感心した様子でのり子はそう呟き、こちらを見る

 

「そう……だな。俺たちは庶民だから驚くけど、千鶴さんみたいなセレブからすれば

 ああいう挨拶は当たり前なんだろうな」

 

「だね~、千鶴さんから『体を触られたからと言って、うっかりプロレス技をかけないように』

 って注意されたし気をつけないと」

 

気合を入れるのり子に視線を向けると、どうしても胸元の谷間に吸い寄せられてしまい

わざとらしく咳をして視線を外す

 

(今日来た目的を忘れるな)

 

セクシーチャイナ姿でこちらに寄り添うのり子の事は一旦忘れ、目的を改めて整理する

パーティーにはアイドル業界に関わるお偉いさん達も多く参加しているため

担当アイドルたちを紹介する場になればと考え、千鶴さんにお願いしてのり子と歩も参加させて

貰える事になった。だからこそ千鶴さんも言っていたように、その好意を活用させて貰わないといけない

 

そう心の中で気合を入れていると

 

「やあ、2人は千鶴ちゃんの友人かな?」

 

参加者の男に話しかけられ俺とのり子は背筋を伸ばす

 

「アイドル事務所でプロデューサーをしていて、千鶴さんを担当させて貰っています」

 

「アタシはアイドルをやってます!」

 

俺は参加者の男と名刺を交換し合い、のり子は元気よく挨拶をすると

さきほどの千鶴さんの真似をして男と抱擁を交わす。その際やはり男の手は

のり子のお尻に回され、チャイナドレスの上から優しく撫で回す

 

「肉付きの良い尻だ、しっかりトレーニングしているようだね」

 

「は、はい!アイドルとして普段からトレーニングはやってます!」

 

お尻を褒めれ嬉しそうな様子を見せるのり子へ、まずは男の方からのり子の頬にキスをし

それに応えるように今度はのり子から男へキスを返す。お互い頬にキスをやった後も

しばらく男はのり子のお尻を触ったままで、チャイナドレスのスリットの中に手を入れると

今度は直接のり子のお尻を揉み始める。挨拶と言うにはねっとりとした挨拶だが

俺ものり子も水を差すような事はせず、この場の『マナー』に合わせる

 

「千鶴ちゃんに挨拶をするつもりだったけど、すっかり出遅れてしまってね」

 

男はのり子を抱擁したまま視線を千鶴さんたちへと向ける。その先では参加者たちと

楽しそうに談笑をしている千鶴さんと歩の姿

 

「担当プロデューサーとして誇らしく思います」

 

「千鶴ちゃんにはいつもお世話になってるから、今後もよろしく頼むよ」

 

そんな挨拶を交し、数分ほど抱き合った後、男はのり子のお尻を強く揉み名残惜しそうに

ゆっくりと手を離した

 

「所で……キミ、名前は?」

 

「福田のり子です!」

 

「のり子ちゃんね……うん、イメージも良い。少し話しを良いかい?」

 

男はそう言って鞄から資料の様な紙の束を取り出すとこちらへと差し出してくる

のり子と一緒に渡された紙を見てみるとそれは新作ドラマの企画書で

性に奔放なヒロインに振り回される主人公を描いたラブコメディらしい

 

「今日パーティーに来る前オーディションをやってた訳だけど、のり子ちゃんを見てピンと来てさ

 千鶴ちゃんみたいな高根の花じゃなく、身近な幼馴染みたいな女性。それでいてスタイルも良い

 ヒロインのイメージにピッタリだと思ってね」

 

企画書にはヒロインのイメージラフも添えられており、主人公の幼馴染という設定のヒロインは

『性に奔放』と言う部分を置いておけば確かにのり子に似ている印象を受けた

 

「なるほど……のり子も追加でオーディションをして頂けると言う事でしょうか?」

 

「ああ、オーディションの必要はないよ。そちらさえ良ければお願いしたい」

 

俺とのり子は思わす顔を見合わせる。欲を言えば今日のパーティーで仕事の話を取りつけられたらと

考えていた事もあり、男の話はまさに俺たちの求めていた物だった

 

「アタシ、やってみたいです!」

 

「はは、良い返事を貰えて嬉しいよ。製作側としては人気アイドルを使いたいと思っても

 性に奔放なヒロインと言う事もあって『そういう色をつけたくない』と断られてしまってね」

 

確かにウチの事務所のアイドルはアイドル活動だけでなく、ドラマにも出演したりもしているし

『清純派』で売っている子も多いため事務所としては断るのも理解できた

 

ドラマのメインヒロインなんて、ウチで言えば人気アイドルに回される仕事内容だ

それをさせてもらえると言うのは、のり子にとって大きなチャンスと言える

 

「のり子なら、きっと期待に答えられると思います。よろしくお願いします」

 

「ああ、こちらこそお願いするよ。さて、細かい打ち合わせは後にして今日のパーティーを

 楽しむと良い。それと、これはチップだ。恋人と美味しご飯でも食べると良い」

 

そう言って万札を折り畳むと、大きく晒されたのり子の胸の谷間に入れて行く

その様子に俺は驚くものの、のり子はさほど驚いた様子を見せずチップのお礼を言っていた

 

「えっと、俺たちは恋人と言う訳では……」

 

「はっはっはっ。ここではそんな事は気にしなくて良いさ」

 

慌てて取り繕おうとする俺をよそに、男はこちらの肩を軽く叩くと笑顔で別のテーブルへと

歩いて行った

 

「じー……」

 

「ど、どうした?」

 

「別に~、恋人じゃないんだな~って思っただけ」

 

その後はのり子の機嫌を直すため色々なテーブルを周り、美味しそうな料理を

集める事になったものの、千鶴さんのお陰で、無事仕事を得る事に成功した……

 

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