カードの精霊たちと過ごす甘い毎日 作:薄いブックス!!
「それではマスター、買い物に行ってきますが……どうされますか?」
「あー……まだデッキ調整が終わりそうにないから……一緒には行けないかな」
「そうですか……」
ある日の昼下がり。座布団の上に胡坐をかき、机の上でデッキとにらめっこしていた青年は、ルルカロスの言葉に少し考え込んでから返事を返す。そしてルルカロスは庭の方へと視線を向け、そこにある大きなプールで思い切りはしゃぐメイルゥの姿を確認すると今度はソファの方を見る。そこには、だらけきった様子でソファに寝転がり、ぴくりとも動かないハゥフニスと、ドラマを鑑賞しているシェイレーンの姿があった。
「ではシェイレーン、同行してもらっていいですか?」
「構わないわ、お姉さま」
動かない様子を見るにお昼寝の最中だろう。であればハゥフニスに声をかけるのはよくないと思ったのだろう、シェイレーンに同行を求めると、テレビを消してシェイレーンも快く返事を返して立ち上げる。
「じゃあマスター、お姉さまと行ってくるわね」
「うん、行ってらっしゃい」
2人が外出し、リビングには青年と眠るハゥフニスだけが取り残される。カードを動かす音と、プールでバシャバシャとメイルゥが泳ぎ回る音だけが聞こえてくる空間で、しばらくデッキ調整を続ける青年。時間にして三十分程だろうか。ようやくひと段落ついた青年は、ふぅ、と溜息を漏らすと両腕を上へと伸ばして体を伸ばす。
「ううーん……よし、こんなもんか……」
完成したデッキをデッキケースに入れながら、庭のプールを見る。本来、一人暮らしだった青年の家にはこんなものは当然ない。だが、青年がティアラメンツ達と出会ってから少しして、国のお偉いさん達からこの場所に案内されたのだ。
精霊と共にある人間だけが暮らすことのできる島。施設で働いている職員等に関しては精霊を持たない人間もいたりするが、基本的にこの町で生活しているのはそういった特殊なデュエリスト達である。そのため、ここで暮らすことになるデュエリストと精霊達には、可能な限り適した住居があてがわれる。元々水中で生活しているティアラメンツ達であれば、彼女たちが自由に泳げるほどに大きなプール。そして高位の魔術師の精霊達によってかけられた陸地でも自由に動ける人化の術といったように。
(トリロスークタってあれ足先はイラストじゃ見えないけど、多分ヒレのままだよな……でもあの世界だと実は陸地での移動は問題なかったりするんだろうか……)
ふと思った疑問について考えつつ、プールで泳ぎ続けるメイルゥを見つめる。元気に泳ぎ続ける彼女は、まだまだ泳ぎ足りないようだ。その邪魔をするのも悪いと考えて一旦視線を庭から外し、昼寝を続けているハゥフニスはまだ眠っているのかとソファの方を見る。そこには、じっとこちらを見つめるハゥフニスの姿があった。
「起きてたのか?」
「ちょっと前から」
「声かけてくれてもよかったんだぞ?」
「邪魔だったら嫌だし……別に用もないし……」
やる気なさげな声で、ソファに突っ伏しながら、右目で青年を見つめるハゥフニス。銀色の髪が左目を普段から隠しているものの、わざわざ髪を払おうとしないだけで、ちゃんと左目も目の前の光景が見えているらしい。つまり、今のハゥフニスはちゃんと両の目で青年を見つめているのだ。
「昼寝したいなら続けててもよかったんだぞ?」
「……それもいいかも。シェイレーンとお姉さまは?」
「買い物」
「そっか」
リビングに2人の姿が見えないことはとっくに気付いていたようだ。無論、外出しているのだろうという予想はしていたようだが、青年から答えを聞いて、納得したようにするりとソファの上から降りると、青年の背中に倒れ込む。
「じゃあさ……一緒に寝よ?」
むにゅり、とハゥフニスの柔らかい胸の感触が背中から伝わってくる。彼女の息遣いが耳に届き、ハゥフニスの匂いが鼻をつく。腕と背中のぬくもりを感じながら、青年は両腕をハゥフニスのお尻に回し、少し姿勢を調節すると立ち上がる。
「そうだな。寝るか」
「……うん」
青年の返事を聞き、満足そうに、頬を赤く染めながらハゥフニスは答えるのだった。
―――
寝室まで移動した青年とハゥフニス。青年はベッドの上にハゥフニスを仰向けに寝かせる。そのまま、じっとお互いに顔を見つめ合っていたが、青年の方からハゥフニスに唇を重ねる。
「んちゅ……ん……ぷはっ……」
彼女の口の中に舌を入れて絡ませ合い、唇を貪るように深いキスをしていく。ひとしきりキスをして唇を放すと、唾液が名残惜しそうに糸を引く。
「……次、やって」
彼女の言葉通りに、青年の手がハゥフニスの2つの膨らみに手をかける。最初は優しく、だが段々と力を強くして揉んでいき、徐々に快感を強くしていく。
「あ……あん、んぅ……あ……」
抵抗したり我慢したりする素振り1つ見せず、快感に酔いしれるハゥフニス。びくびくと体を震わせ、頬は紅潮し、乳首が堅くとがり始め、衣服を内側から押し上げていく。そろそろ頃合いかと、彼女の胸部の衣を中央にずらし、綺麗な乳房を露出させる。
「あ……ひゃっ!んっ!気持ち……いいよ、マスター……あっ!」
自分の胸を見られたことに羞恥心を感じたのか息を呑むハゥフニス。だが、直接乳房へともたらされた快感にすぐに喘ぎ始め、くねくねと体を揺らしながらその快感を全身で感じ取る。胸を強弱をつけながら揉み、乳首を潰したり、くりくりと動かしたり。青年の手の動きに合わせて変化していく胸は、ハゥフニスを絶頂へと追い詰めていく。だが、
「足りない……マスター、これだけじゃ、足りないよ……」
まだ足りなかった。胸は敏感だが、胸だけでイけるほど敏感というわけではない。それに、やはり絶頂するなら、いつものように。そう言いたげに、青年の両手を握って自分の胸から離すと、ハゥフニスはベッドの上にうつ伏せになり、尻を青年に向ける。
「凄い濡れてるな」
「これだけ揉まれたら……こうなる……あっ」
ハゥフニスのスカートを捲り、染みができているショーツを見ながら呟く青年。その呟きが聞こえたのか、ほんの少し、恥ずかしそうに言うハゥフニスだったが、ショーツに指を入れられ、横にずらされる。その際の擦れる感触にぶるりと震えるハゥフニス。だが、青年の目は、震えた彼女の体ではなく、濡れた彼女の恥部へと向けられていた。
「ひゃあ!?」
そこへ、舌がねじ込まれる。ぐりぐりと膣内を動く舌のざらざらとした感触に、ハゥフニスは大きな嬌声を上げる。顔尾は反対側を向いているため、青年が自分のあそこを舐めているということしかわからない。だが、見えないからこそ、どこをどう舐めるのかが読めず、不意打ちのように快感が次々と送り込まれていく。
「あ、あぁ……い、イっちゃう……マスター、私、イクっ!」
胸への愛撫で高まっていた快感のボルテージは、瞬く間に限界を超える。ハゥフニスの頭の中が真っ白になり、絶頂するとともにぶしゃあ、と音を立てながら潮が噴き出し、青年の顔へとかかる。
「……ま……マスター……ごめん」
絶頂から意識を取り戻したハゥフニスは、自分がマスターの顔を汚してしまったことにすぐに気付いて恐る恐ると言った様子で顔を向ける。申し訳なさそうにこちらを見てくるハゥフニスに、青年は優しく笑いかけながらティッシュで顔を拭くと、ズボンを脱いで既に勃起している自分の陰茎を取り出す。
「……」
その大きさに、ごくりと生唾を呑み込むハゥフニス。何回見ても、この大きさを前にするとこんなリアクションになってしまう。それは、これからもたらされる快感への期待だった。
「いくよ」
「うん」
短く、そう言葉を交えると、青年はハゥフニスに覆いかぶさる。髪越しに後頭部に青年の息がかかり、ハゥフニスのお腹に両手が回され、持ち上げられると、ハゥフニスも青年が挿入しやすいように膝や腕を曲げてお尻を持ち上げ、突き出すような体勢になる。そして陰茎の先端と秘裂の入り口が触れた次の瞬間、
「はあああああ!」
勢いよく、奥まで青年の陰茎が突き刺さり、ハゥフニスは肺の空気を全て出しながら嬌声を上げ始める。しかし、それに構うことなく青年は腰を前後に動かし、彼女の膣内を掻きまわしていく。まるで獣のような体勢、自分はあまり動かず、男が一方的に動いて快感を得ようとする。この動きが、ハゥフニスはたまらなく好きだった。
「あん!あん、はぁん!もっと、もっとぉ!もっと突いて!」
だからこそ、こうして求める。彼女がその要望を口にする毎に、青年の腰使いも加速していく。既に陰茎はびくびくと震えだし、いつ射精してもおかしくない状態。そしてハゥフニスもまた、軽く何回かイっていた。それでも、大きな絶頂だけはしないようにと我慢していた。快感をここで我慢して、耐えることでもっと大きな気持ちいいをマスターと感じることができるから。故に、ここだけは頑張って耐える。
そして、その成果が出ようとしていた。
「出すぞ」
ハゥフニスの耳元でそう呟き、彼女の体を勢い良く抱きしめ、腰を限界まで奥に打ち付ける。子宮口に密着した陰茎がぶるり、と今一度震え、膨張した次の瞬間。
「ああああああああああああ!!」
激しい射精が放たれ、熱い精子がハゥフニスの子宮を満たしていく。全身を今まで以上に震えさせ、痙攣する彼女の体を、逃さないようにきつく抱きしめ、一滴残らず精液を流し込んでいく。
「んぁ、はぁ……」
射精が終わり、ゆっくりと陰茎を引き抜くと、溢れた白濁液が秘裂から流れ落ちていく。青年が、息も絶え絶えになりながら、幸せそうな表情を浮かべるハゥフニスの顔を振り向かせて隠れている左頬を髪をかいて見えるようにすると、その頬にキスをする。
「凄く、気持ちよかった……このまま、夕方まで寝よ?」
青年からキスをされたハゥフニスが、両目で青年を見ながら甘えるように要望を口にする。それを聞いた青年は、ハゥフニスの手をぎゅっと握りながら、脇に寄せていた枕や布団に空いた手を伸ばすのだった。