カードの精霊たちと過ごす甘い毎日 作:薄いブックス!!
「頑張れ頑張れー!」
バシャバシャと水が跳ね上がる。その中を泳いでいたのは、水着姿の青年。それを並行して泳ぎながら、応援するメイルゥ。人間である青年はクロールで泳いでいるが、元の人魚の姿に戻っているメイルゥは魚のように両足のヒレを動かしながらプールを泳いでいる。
「……あれ?」
ふと、メイルゥは自分が青年よりもずっと先行していることに気付く。ティアラメンツ達と暮らし始め、こうして一緒にプールで遊んだりする泳いだりする機会もある。その甲斐あってか、人間の中ではかなり泳げる方にはなったのだが、それでもティアラメンツ達からしたらまだまだひよっこである。
「あ、ごめんごめんマスター!」
慌ててその場に留まり、青年が泳いでくるのを待つ。そして青年が少し先を行ってから今度は先ほどより遅く泳いで横に並ぶことを心掛ける。そんな時間が数分続き、やっと青年はプールの端に辿り着く。
「はーっ、はーっ……つ、疲れた……」
「お疲れ様ー!前より早くなってるよマスター!」
やっと自由に呼吸ができることの喜びを感じながら、プールの縁に座り込む青年に向かって抱き着くメイルゥ。その手足は青いヒレになっているのだが、よく見るとヒレの中に手足があるような、そんな不思議な姿をしている。しかし、そのヒレは水の中を泳ぐ彼女たちの姿を、見る者を魅了する美しい人魚そのものへと演出していた。
「早くなってるなら嬉しいな……ふぅ」
呼吸もある程度落ち着いたところで、メイルゥの背中を撫でる。メイルゥは腰まで髪を伸ばしているハゥフニスや背中まで伸びているシェイレーンとは違い、銀色のショートヘアをしている。だから、背中に手を回すと髪に遮られることなく、直接触れることができる。
「しかしメイルゥは泳ぐのが本当に大好きなんだな」
「体を動かすと楽しいから!本当はマスターと一緒にデュエルできたらいいんだけど」
「ごめんそれは無理だ……」
心底申し訳なさそうにメイルゥに謝罪しながら頭を撫でる青年。青年とて、ティアラメンツ・メイルゥをデッキに入れられるなら喜んで入れる。しかしそうはいかない。残念ながらティアラメンツは、強力なカード群で成立しているデッキであり、多くの規制カードを排出している。シェイレーンは準制限だし、ハゥフニスやキトカロスに至っては制限カードだ。そしてメイルゥはというと、残念ながら禁止カード指定を受けてしまっており、デッキには入れることができない。故に、皆がデュエルしている時もメイルゥだけは外で応援しているという立場になってしまっていた。
「悪いな……」
「ううん、気にしてないよ!だって私がここにいるってことは、ちゃんとマスターが気にかけてくれてるって事でしょ?それに、皆の応援したりするのも楽しいもん!」
しかし、そんなことは気にしてないと言わんばかりにニコニコ笑いながらメイルゥが青年の顔を見る。その明るい笑顔を見ていると、青年も口元が緩んでしまう。
「それにさ、私……だけじゃないか、皆知ってるよ?この世界で私達ってもうそこまで強くはないんでしょ?」
「いや、それはない」
しかし、すぐに飛び出してきた言葉をはっきりと否定する。確かに周りの新しいカテゴリや新規、そしてティアラメンツの規制によってデッキパワーは着実に削がれ、周りに追いつかれてきたのは事実だ。実際、青年が組んでいるティアラメンツデッキも基本的に混合デッキとして作るし、純として構築する場合でもサブギミックなどを入れたりするのが基本だ。
よって、本当の意味でティアラメンツ単体で戦うのは厳しくなりつつあるのはある程度認めるが、じゃあ他の連中と殴り合うこともできないかどうかと聞かれたらそれは違う、と答えるだろう。だからこそ、メイルゥのこの発言だけはきっぱりと否定しておきたかった。
「お前たちは強い、安心してくれ。それにいつか、メイルゥも一緒にデュエルできる日がまた来るさ」
「本当?」
「ああ、いつになるかは全然わからないけど……んっ!?」
力説していた青年の口を、突然メイルゥが塞いでくる。先ほどまで共に水の中にいたため、一瞬冷たさを感じるも、すぐに肌の温かさが唇を通して伝わってくる。メイルゥは不意打ち気味なキスをして、先ほどのように笑顔を浮かべる。
「マスターの口、温かいね」
「お前なぁ……」
その可愛い仕草。濡れた髪や、肌に張り付いた服。ヒレとなった両手両足もまた、彼女をより魅惑的に演出する装飾にすら思える。そこに今行われた口付けだ。なんとか押しとどめていた欲望も、もう我慢の限界だった。
「……メイルゥ、舐めてくれるか」
「えへへ、いいよ」
念のため、周りに視線を向ける。高い塀に囲まれたこの家を覗き込もうとする人はいないし、そもそもこの近隣には他の家もない。そして今、他の同居人達はそれぞれの用事で家にはいない。つまり、ここにいるのは2人だけだ。故に、
「んむ……ん……」
こうやって、2人が性行為に及んでいても、誰も知ることはない。もしやってる間に他の皆が帰ってくるなら、その時は複数人でやるのもいいかもな。なんて考えながら、青年は胸を曝け出して青年の興奮を煽りながらフェラチオを行うメイルゥの口の中に自分の陰茎を軽く押し込む。
「むぶっ!?ん……ぷはぁ!」
先程まで、じゅぽっ、じゅぽっ、と音を立てながらフェラチオをしていたメイルゥは、突然喉の奥を小突かれて反射的に陰茎を抜いてしまう。
「あ……大丈夫か?」
「けほ、けほ、うん、大丈夫だよ!マスター、気持ちよくて動いちゃった?」
「ああ……」
「じゃあ、続けるね」
一度呼吸を落ち着けると、再びメイルゥは青年の陰茎を咥える。舌で丹念に転がし、先ほどよりも勢いを込めて口を前後に動かし、陰茎に快感を送り込む。それと同時に、陰茎がびくびくと震え、我慢汁が先端から流れ出す。それを舌で次々と舐めとり、丹念に味わうように呑み込む。その喉の動きが舌や口に現れ、それが陰茎にまた違った種類の快感を送り込み、反応してさらに我慢汁が出てくる。
「メイルゥ……そろそろ、出すぞ」
「んぅ……!」
その動きを続けられれば、我慢も限界だ。青年の知らせにメイルゥは待ってましたと言わんばかりに、さらに頭を激しく前後に動かしていく。徹底的に陰茎を刺激し、青年の子種を求める姿。その愛らしくも淫靡な姿を見て、メイルゥの頭を左右から手で押さえる。
「んぶっ!」
瞬間、メイルゥは勢いよく陰茎を吸い上げる。それを皮切りに陰茎が爆発する直前かのように膨れ上がり、メイルゥの口内へ勢いよく射精する。大量の精液がメイルゥの口内を見たし、見る見るうちに頬が膨らんでいく。ゴクッ、ゴクッ、と口内を埋め尽くす精液を味わう暇もなくすぐに呑み込み続けるものの、青年の射精量と勢いには敵わず、メイルゥは口から大量の精液を噴き出してしまう。
「ぶはぁ!?げほ、げほ、うぇ……」
そしてせき込むメイルゥ。その背中を撫でながら、青年はメイルゥの顔を覗き込み、様子を確認する。暫しせき込んでいたメイルゥだったが、ふぅ、と一度深呼吸をすると、
「全部飲めなかった……ごめんマスター。全部取るから」
噴き出して青年にかかってしまった精液を舐めとっていく。その様子を見ている内に、興奮を取り戻した陰茎は再び硬くなっていく。青年はメイルゥが全ての精液を舐め終えたタイミングでメイルゥを抱きかかえると、スカートの中に手を入れ、ショーツをずらす。そこは、プールの水で濡れた、だけでは説明がつかない程に濡れ、熱を帯びていた。
「えへへ……もうドロドロになっちゃった……マスターのおちんちん、美味しいから」
「そうか。それじゃあ、こっちにもあげないとな」
「ふぁあああああ!」
わざわざ秘裂を濡らす必要もないと言わんばかりに、陰茎がメイルゥの中を広げながら押し進んでいく。ティアラメンツ達の中で一番小柄な彼女の膣は狭い。それ故、強く陰茎を締め付けられる感覚が陰茎を襲う。そして、メイルゥもまた、膣内をこじ開けられる大きな快感を味わうことになり、我慢すらできずに嬌声が口から溢れ出す。
「マスターの、あっ!大き、あっ!いいのぉ!あっ、あ!」
全力で快感を味わおうと、青年の腰の動きに自分の腰を合わせる。それによって、一番メイルゥと青年が快感を感じる動きになっていき、シンクロした2人の動きは瞬く間に陰茎を限界へと追い込んでいく。
「射精すぞ!」
「いっぱい出してぇ!」
勢いよく膣奥へと送り込まれた陰茎が、メイルゥの子宮口に触れる。疼く子宮に向かって送り込まれる精液。その熱と勢いが、メイルゥの思考を溶かしていく。
「んぉおおおおおお!!」
ドロドロに頭を溶かされながら、獣のように叫ぶメイルゥ。そのまま、脱力したようにプールサイドにへたり込み、びしゃっと両手がだらしなく広げられる。その手を青年が優しく握ると、メイルゥも握り返すのだった。