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対魔忍HARUKIと似た点があります。
「父さん!母さん!」
父と母が怪物と相対しており、その傷だらけの姿を見て春輝は思わず、2人に駆け寄ってしまった。
「春輝!?お前、何故ここに!?」
「2人こそ、ここで何してるの!?アレは、いったい何なの!?」
「アレは……それは後で話すわ!あなた、私は春輝を安全な所に連れて行くから、ここをお願いします!」
「分かった。春輝を頼んだぞ!」
「ちょっ、お母さん!?」
春輝は母に手を引かれて、怪物と戦う父が遠ざかっていくのを見ながらも離れていき、しばらく走った2人は廃墟の陰に隠れる。
すると、母は春輝を強く抱き締める。
「ごめんね。怖かったわよね、春輝大丈夫っ?」
「うん、大丈夫だよ。それより、アレは何なの?」
「アレは“妖魔”っていう存在でね、人を闇の中で襲う化け物なの。でもね春輝、世の中には妖魔と同じくらい悪い人間もいるわ。春輝、あなたはこれから強くなるのよ!」
「お母さん、それってどういう」
その時、けたたましい破壊音が聞こえ、土埃が舞い上がる。すると、大きな口と牙が生えた芋虫のような妖魔とその妖魔の主人と思われる人物が絶命している春輝の父を連れてきた。
「父さん……!?」
「この男、かなり面倒だったな。だが、貴様をここで始末する。ガキの方は裏で売れば高値が付きそうだ。」
「させるわけないでしょ、そんな事。春輝、あなたは逃げなさい!!」
「母さん!!」
春輝の母は腰に差した忍者刀を抜くと、妖魔を連れている男に向かって駆けていき、芋虫妖魔や男と肉薄するが、妖魔は母の半身に喰らいつくとバリンっと噛み切った。
その痛みを感じる暇もなく、春輝の母は命を落としたが、春輝は動く事が出来ずにその場で座り込んでしまった。
「父さん……母、さん……っ!!?うっ!」
口に酸っぱいものが込み上げてきた春輝は、それをぶち撒けるが、それを無視して妖魔使いは春輝を捕らえようと腕を伸ばしてくる。
その時、春輝は何も出来ないで座っている己の身体に激を飛ばす。
「(なんで座ってるんだ!?なんで動かないんだ!?動け、立ち上がれ、戦え!!何のため、何のために訓練してきたんだ!!修行してきたんだ!!?)うああああああああああっ!!!」
その時、春輝の身体を包むように橙色のオーラ……チャクラが吹き上がる。
「っ!?何だこのガキは!?」
「この、感覚……コレって、チャクラ?」
【小僧、聞こえるか?】
春輝の頭の中に声が響き、精神の方に意識を向ける。するとそこには、橙の毛色の9つの尾を持つ巨大な狐がいた。
「(お前、九尾の九喇嘛!?なんでナルトと一緒の筈じゃあ!?)」
【六道のジジイが、お前の中にわしを住まわせたんだ。ったく、ナルト以上に神経の細いガキだとは思っていたが。】
「(そんな事より、今は力を貸してくれるか!?)」
【……まぁ事が事だ。しゃあねぇから力を貸してやる。わしと手ぇ合わせろ。】
春輝は頷くと九尾、九喇嘛とリンクして一つになり、全身にチャクラを流していき、春輝は必殺の一撃を放つ。
「塵遁!限界剥離の術!!」
「なんだ!?この術―――」
春輝の放った必殺の一撃……塵遁、限界剥離の術によって、男と妖魔は原子レベルまで分解されて塵となった。
「はぁ、はぁ……!」
春輝は男を倒した後、彼は絶命し、物言わぬ亡骸となった両親を遺体を抱き締めた。すでに冷たくなっている両親の身体に、春輝は涙を流す。
「お父さん……お母さん……!!」
◆◆◆
翌日、春輝の両親の葬儀がしめやかに行われ、春輝はその現場を見てしまった為に立ち直れずにおり、祖父母が心配する中、春輝には九喇嘛が話し掛けていた。
【どうやらこの世界では、わし以外に尾獣はいねぇようだな。他の連中は自由に過ごしてるって事か。】
「(……。)」
【いつまでくよくよしてやがる。そうやってれば誰かが手ぇ出すと思ってるのか?】
「(……家族が目の前で殺されてんだぞ。少しは考えろよ。)」
【けっ!情けねぇ野郎だ。ナルトならもう少し骨があるぞ。くよくよすんのも落ち込むのもすぐに切り替えろ。】
「(……厳しいな、九喇嘛は。)」
九喇嘛はふんっと鼻を鳴らすと、春輝の精神の中で眠りにつき、それを見た春輝は蹲りながらも、自分が本来どうすれば良いのかを考えていた。
そして、その夜。
「爺ちゃん、婆ちゃん……今いい?」
「何だ春輝、どうした。」
気持ちの整理が着いた春輝は、祖父母の部屋に行き、中に入ると正座をして2人に向き直る。
その目は真剣そのものであった。
「爺ちゃん、婆ちゃん。俺に修行をつけてください。」
「春輝……あなた、何を。」
「お父さん……お母さん……あの2人を守れなかった。けど、2度と何も出来ないでいるのは嫌だ。だからお願いします!俺に修行をつけてください!!」
「……よかろう。だが、修行は過酷な物だ。お前は許されぬぞ。」
「はいっ!」
春輝は強く頷き、翌日から修行が始まった……。