※この作品はR-18です。

ブロッサムピンクアーカイブ   作:海原翻車魚

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 PVが666超したので筆を執りました。
 今日は悪魔の数字にまつわるゲヘナのあの子が乱れます。

 あと、作者の推しが後半に出やすくなるんじゃ……という懸念はあると思いますが、こう見えてシロコは推しの一人です。

 あと、しばらく執筆をおやすみします。


氷室を解き放ったのなら【露出・出血注意】

 シャーレの執務室。実験室のような印象を個人的には抱くが、それは書類の奔流に抗う僕の意思の灯火の現れだった。

 教員試験を取っているため大学までの職員の環境は見てきたつもりだが、ここは田舎の小学校のような多忙さと大学の職員用設備を兼ね合わせたようなものだ。つまるところ、転職上等な環境である。何故逃げないのか、そう言われて言葉に詰まったこともある。

 "先生だから"

 それに尽きる。

 銃弾一つで死に瀕する脆弱な我が身でも、後進の若人が少しでも明るい未来を描けるのなら僕はその子たちの土に、壁に、踏み台になる。未来を見れなくなった自分のような怪物を産み出したくない。それだけなんだ。何よりも、それに殉じた自分を見た。

 書類の山を一つ解消した。背もたれに寄りかかり背筋を伸ばす。

 ボキバキガキ、形容するのならこんな感じだろうか。今日も関節がオーケストラを奏でる。

 デスクから離れて外の景色を眺める。

 勤務地が東京だったら、こんな眺めなのだろうかと思った。

 デスクに向き直るように舵を切った、その時生徒がいることを初めて認識した。

 「~♪」

 鼻歌を歌いながら応接用のデスクの清掃をしている彼女、早瀬ユウカがいた。彼女は精神衛生上極めてよろしくない。太ももがむちり、むちりと鳴くその体は煩悩を喚起させる。今日の彼女はスカートを高く履いていることから少し下着が見えてしまっている。

 労働のストレスと彼女の子供っぽい顔とは裏腹な破廉恥な下着と香水の匂いに下半身に雷が流れた。ズボンの締め付けのせいで爆発しそうな下半身を鎮めるために荒療治に走る。

 「ああああ!!!!!」バンッッッ!

 わざとらしい大声とともに机を手で叩く。同時に屹立した雄を机の角にぶつけて誤魔化す。勃起した陰茎がぶつかったゴンッという音を誤魔化すための猿芝居であるが、ビックリしたユウカはそんなことに気づいてないだろう。

 「ど、どうしました?」

 「今日の予定なんだっけ?」

 「…………?」

 「どうしたの?」

 「いえ、テンションの落差にびっくりしてます。」

 「ごめんね、疲れてるのかも。」

 冷や水を浴びたようなユウカのテンションで正気が戻ったからか、愚息は鳴りを潜めた。

 ただ、予定があったのは確かな気がして予定表を確認する。

 「今日の予定は、『ゲヘナに行く』ってなってます。」

 とある場所についてハモった。

 「時間は一時間後ってファイルにはありますね。」

 「そうだった!行ってくる!」

 バタバタと身なりをただし最低限の荷物を持って執務室の扉に手をかける。

 「はーい、行ってらっしゃい。」

 パラパラと僕に手を振るユウカ。

 「ユウカ。」

 「どうしました?」

 「行ってきます。」

 「はい!」

 そう言って僕はシャーレから飛び出した。

 

 ゲヘナ高等学校、その救急医学部の部室に僕はいた。

 上半身の服をまくり上げながら、目の前の少女の無表情を見守る。体を聴診器が動くのは少しくすぐったい。

 「はい、バイタル良好です。」

 聴診器を耳から外した彼女は首に管をかけ、書類に数行書き込んでいた。

 「もういいかい?」

 服を戻していいかと聞くとコクリと首肯が返ってきた。

 硬筆の舞踊が終わったとき、氷室セナはおもむろに口を開いた。

 「ファンデーションの使い方、上手くなりましたね。」

 「セナのおかげ。」

 「私が学園生活を送れているのは、エデン条約、いえ、先生のおかげです。」

 「そうだっけ?」

 「そうですよ。この傷がその証拠です。」

 ファンデーションで隠した生々しい傷痕の上をセナの白い指がそよぐ。

 実はそのときのことをあまり覚えていない。ただ、自分から出てくる温かいものが消えていく感触と共に本能的に底が冷えていく原始的な恐怖感があったような気がしたことだけは脳にこびりついて離れない。

 いつの間にかふるふると震え始めた僕の体。意識しないようにしていただけで、あの出来事に僕はトラウマがあったのだろう。震えが強くなりそうな、そんなときセナが抱きついてきた。

 強い消毒薬の匂いとセナ自身の匂い、そして……

 あの時に感じた消失していく温かさとはまた別の温もりが僕には降り注いでいた。僕の胸に顔を埋めながら膝に滴る涙は緊急搬送される僕のそばには泣いていたセナがいたことも朧気ながらに思い出させた。

 恐れを止めると震えが止まる。

 「ありがとう。」

 セナをなだめながら彼女の背中をさすり、頭を撫でる。

 彼女はうつむき、嗚咽混じりに話し始めた。

 「先生、私たちは貴方を失いたくありません。仮にゲヘナの全員がそれを認めないとしても、私は先生が居なくなることが耐えられないのです。」

 彼女にしては珍しく子供のように泣きじゃくっていた。

 「こわいんです、先生が……本物の死体になってしまうのが……この鼓動が……貴方の声が聞けなくなることが……」

 「……」

 実際、僕はあの時死に瀕していた。それでも、僕はあの子を守ると決めて銃弾を受け止めた。それでいい、それでいいんだ。

 彼女が泣き終わるまで、僕はただ胸を貸した。

 いつもの無表情に戻るのにかかった時間は覚えてない。

 「先生、ワガママをきいてもらえませんか?」

 「なに?」

 「先生の体温を感じていたいんです。」

 風向きが変わった。

 「セ、セナ?」

 「い、嫌なら拒絶してください。過ぎたことなのは分かってます。でも……」

 まごまごし始めるセナ。意を決したのか口を開く。

 「好きです、どうしようもなく。貴方が私を見てくれるのなら、私はどんなになぶられても構いません。」

 どうにも、僕は詰まされてしまったようだ。目の前には、すでに据え膳があった。キレイな女体盛りとワカメ酒である。

 「分かったよ、セナ。」

 二人のシロコに精液をかけてしまったあの日、僕のモラルは爛れた。目の前にはすがる女子。自分は過労とまではいかないが疲労の蓄積が十二分にある。股間にはセナの温かい涙。理性が消え始めた、が

 「セナ、せめてゴムは付けよう?」

 「……はい。」

 涙の跡が見える彼女のふくれっ面と潤んだ瞳が嫌にも嗜虐心を煽る。

 「先生、お手持ちは?」

 「……持ってない」

 「…ふふ」

 悪魔らしい笑みを浮かべたセナ。耳に口を当て、なんとも淫猥な提案をしてきた。これから迷惑をかける彼女に事前の謝罪のメッセージを入れ、目的地へ向かう。

 

 場所はゲヘナからエンジェル24。

 朝から夜まで世話になりっぱなしのコンビニエンスストア。スーツのジャケットが夜風を通すが、僕はどうにも熱っぽかった。生徒のワガママと言えば可愛いものだが、やろうとしていることは特殊なプレイだ。彼女の建前を信じるのであれば、納得は出来る。

 ドアの開く音と共に何時聞いたか分からない入店の電子音が僕らを出迎える。

 「いらっしゃいませ~」

 条件反射のようなやる気のない挨拶が店内をそよぐ。

 ガラケーを無心にいじる店員、ソラちゃんの目の前にはバツの悪い顔をする僕と期待と扇情の合わさった顔でこちらを見るセナ。

 「すみません、店員さん。」

 するりと僕のジッパーに手を持ってくるセナ。下着をくぐり抜け、僕のモノの感触を捉えると睾丸をさわりさわりと揺らす。

 露出した皮被りの未勃起の陰茎に血が集まる。

 文字通りの化けの皮が剥がれた頃には、食う女を品定めする強烈な匂いとフェロモンを撒き散らす魔羅が顕現した。

 「こちらの殿方に合う避妊具を見繕って頂けませんか。」

 「せ、先生?!何して……?!」

 「本当に申し訳ない……」

 赤面しながら目を覆うソラちゃん。でも、しっかりと僕のオスを凝視していた。

 「さ、探して来ますので!」

 颯爽とカウンターから出ていったソラちゃん。

 「ご立派です、先生。匂いだけで妊娠が成立しそうです。」

 セナはくすぐったくなる声音で僕の耳に寄って言った。

 「帰ったら後学のために測定させて頂きます。」

 「セナ?そろそろもみもみ止めてくれない?」

 「お嫌で?」

 「ここで出ちゃったら迷惑でしょ?」

 「ふむ、確かに。しかし、射精の不成立は健康を害すと何かしらのガイドラインに記載があったと思われます。」 

 「ガイド……何?」

 「いえ」

 「あのぉ~?」

 セナが二の句を継ごうとした時にこちらを見る視線。

 「ココココ、コンドーム、お持ちしました!」

 声がひっくり返ってしまっている店員さん。

 カウンターに広げられた箱が軒並みXLサイズを表示。普通に恥ずかしい。

 「先生?」

 「どうしたの?ソラちゃん。」

 「そのぉ……あのぉ……」

 僕の顔と僕のちんぽ、そしてセナを見ながらまごまごするソラちゃん。

 「えーっとぉ……、先生のお写真撮っても良いですか?」

 「ダメです。」

 「何で君が答えるのさ……」

 「他の日はともかく、今は私の先生ですっ!」

 「せ、せめて、そのぉ……それの写真はダメですか?」

 ぷるぷると震える指先で指し示したのは、僕のモノだった。

 「それなら良いでしょう。逆の立場なら生殺しも良いところです。ただし、貴女個人で楽しむように。」

 「だから、なんで君が……。っ?!」

 睾丸を強めに握られてしまった。

 「ごめん!出るっ!」

 「しまっ……?!」

 「ひゅいっ?!」

 ドュルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!

 熟成された金玉汁がソラちゃんの顔面とケータイにヒット。

 そして、セナは小さな口で僕の鈴口を覆う。

 

 ゲヘナに帰ってきて思うこと。

 ソラちゃんは僕の射精を動画で撮っていた。そのため、代金や監視カメラの映像は問題ないと言う、良く分からないことを良く分からない理論で早口に説明された。一方のセナは相も変わらず恍惚とした表情で僕の精子を咀嚼していた。痴態を晒した僕は、頭に駆け回る冷静さに現実という冷や水をかけ続けられていた。

 「さて、先生。避妊具を調達したので、性交渉を始めましょう」

 自分の椅子に腰掛けながら、セナはそう言った。そうして、先程のように僕のイチモツをジッパーを開け下着をかいくぐって露出させた。

 「おや?」

 ここで、セナが戸惑った。

 「先生、質問よろしいでしょうか?」

 「なに?」

 ここまでされるがままだったことに少し悲しくなっていた僕は声が死んでいた。

 「何故、勃起をしてらっしゃらないのでしょうか?」

 「男の人はね、一回出したらもう一回出せるようになるまで時間が要るんだ。」

 「ほう。」

 何かを考え始めたセナ。そして、ハッとした顔でこちらを見据えた。

 「先生、よろしければ授業をさせて頂けませんか?」

 「?」

 「女性の体についての授業です。勿論、先生だけの特別コマです。」

 「……分かったよ。」

 「では、授業を始めさせて頂きます。本日は私、氷室セナの体を軸に女性の体について解説をしていきたいと思います。」

 重い制服を脱ぎ、白を基調とした下着姿を晒したセナ。白衣の戦士が僕の前でだけは白衣の悪魔もとい白衣の天使となっている。そして、自身の身体を見せつけるように艶かしいポージングをする。胸や尻を見せつけるように、自身が記憶に焼き付けるように、余裕と執念が同居したようなその行いが僕の下半身に火を灯した。

その白鷺の舞とも形容できる行動を月光は優しくスポットライトを当てる。これを本人に言うことは憚られるが、脇の毛がキッチリと処理されていた。もしかしたら、下半身の方もそうなのかとも邪推してしまう。その考えと共に、生徒が誘惑してくる背徳感やその生徒が白衣の戦士ではなく白衣の天使として僕の前にいる特別感が僕を昂らせた。

 「先生?」

 「ん?」

 「どうでしょうか?私の身体は?」

 コンビニで見せた悪魔っぽさはどこへやら、モジモジする彼女にようやく嗜虐心、もといいつもの僕が帰ってきた。

 「セナ、下着なんかで隠しちゃダメだよ?授業が総論だけで終わったらそれはテキストの読み上げだけになっちゃう。」

 「確かに、では、各論に移ります。」

 ブラジャーの前のホックを外し、彼女のおっぱいが静謐な夜空に揺れる。差し込む月光とまだ寒い春先の室温が彼女の顔の火照りを伝える。

 「先生、ご存じかと思われますが、こちらが乳房です。」

 両手で持ち上げられた脂肪の塊が惜しげもなく月明かりに照らされる。

 「うん、素敵だよ、セナ」

 「んっ!」

 良く分からないリアクションは置いておいた。

 「こちらが乳頭になります。」

 医学的な言い回しは良く分からないが、コリコリといじり始めたのは乳首だ。恐らく普段一人でしてるからか、少し茶色い。

 「その、ここをいじってほしい、です。」

 いじらしい、いやしい、かわいいが同居していた。肢体を晒した羞恥心、弱点をアピールする愚直さ、何をしたらいいか分からないパニック。うむ、あざとい。

 「分かったよ。」

 次に進むように促した訳ではないのだが、セナはパンツを下ろして足早にベッドへ横たわった。月も僕もパニック冷めやらない彼女をキッチリと見ていた。

 「こちらへ」

 そう言われて、無意識にセナの顔が見えるベッドの側面に回っていた。

 「……そ、そうではなく……」

 「違った?」

 「今日の先生はいつもより意地悪ですね……」

 少しふくれっ面になった彼女は、指先で下半身側が見える位置に指を指しまくった。

 「ごめんごめん、可愛いセナの顔が見たかったから」

 「……」

 ふくれっ面が増したことが分かる雄弁な沈黙が返ってきた。

 「先生、よろしければお洋服を脱いで頂けると嬉しいです。」

 「はいはい。」

 鍛え上げられた肉体ではないし、人に見せられるレベルの肉体ではないのだが、初めての女の子の要望を満たすことにためらいはない。

 「こほん、では続きを。」

 閉じられた足が、伴侶しか見ることの出来ない花園がそこにはあった。綺麗に剃毛された局部、男を知らないヒダ、彼女の呼吸に同調するように開閉する菊の花。

 「陰部の解説をします。生殖をする上で必須となる器官です。あとで男性器の解説もして頂きたいです。」

 「それまでにクールタイムが終わってなかったらね。」

 「?」

 チンポの解説と言われてもなあ。

 「では、解説を。その前に先生?」

 「どうしたの?」

 「その、私の身体に排泄物や恥垢の類いはありませんか?」

 汚くないか、とのことらしい。こちらが言うのもなんだが、汚れらしい汚れは見受けられない。それに、ぬらぬらと光を反射するとろみが僕を呼んでいる気がする。それを思うと下半身の暴虐の権化が復活を果たしそうになっていた。だめ押しだ。

 「付いてる……って言ったら?」

 今まで見たことの無いような赤面が、華奢な白い腕が矢を射るような速度で花園を覆い隠した。

 「冗談だよ。」

 「コンビニの仕返しですか?」

 「なんのこと?」

 「意地悪。」

 「でもね、セナ。」

 「……」

 「僕は、好きな人の大事なところが汚くても、粗相をしても、上げ戻しをしても、汚いとは微塵も思わないよ。」

 「先生……」

 覆い隠しのガードが緩くなり始めた。ただ、僕の方はもう限界だった。そのため、買い出しの袋から箱の一つを取り出し、ゴムを付けた。

 そして、セナの肩をとんと押して、仰向けにさせる。

 「すごくエッチだとは思うけどね。」

 「先生?」

 「今日は少し寒いから、温まろうか。」

 「……はい。」

 目をつむるセナ。キスを焦らす、その手も有ったのだろうが、僕は彼女の中の女を貪りたい、その一心だった。

 口先の軽めのキス。

 「せんせい?」

 「セナ、いくよ?」

 唇を重ねてのベーゼ。少し舌を突っ込むと、中途半端な空きの歯にあたる。舌先をねじ込んで、彼女の舌を絡め、絡め、絡め、吸う。蛇のように絡む互いの舌。息を継ごうと離れようとすると、呼吸の仕方を思い出せないセナは獣のような浅い呼吸もどきをしながら舌を伸ばした。互いのフェロモンに脳を焼かれ、酸欠に脳を壊された。

 口の回りがお互いの唾液にまみれ、呼吸を整えたのは幾星霜。

 「セナ、力抜いてて。」

 「せんせぇ、こわい、です。」

 甘えてくるセナ。

 「大丈夫、大丈夫だからね。」

 お互いの熱が伝わる距離で、向き合う。

 お互いの呼吸が感じられる動作、抱き合う。

 「痛いなら、引っ掻いても、噛んでもいいよ?今はセナと僕だけだから。」

 彼女の瞳を見ながら、子宮口に鈴口を添える。彼女の愛液をペニスに絡めて、絡める。そして、メリメリと音を立てて侵入する。

 「あ、ぁ……!」

 平均的なペニスでもかなりの痛みを伴う破瓜。それが、二回りも大きい陰茎だった場合、僕には想像もつかない痛みを目の前の彼女は声を圧し殺して耐えている。僕の背中に回された彼女の手が痛みを共有したがり爪を突き立てていた。そんな態度がどうにも可愛くて仕方がない。痛みの共有が鳴りを潜めた頃を見計らって、 

 「一番太いとこ、行くよ?」

 コクコクとうなずく彼女。

 ズプリと、決定的なものを跨いだような音が一緒になったところから響いた。

 「ぐっ、あっ……はっはっ……」

 「大丈夫、大丈夫……」

 少しでも痛みが和らぐように、頭を撫でて落ち着かせる。

 「ごめんなさい、先生。」

 「?……!」

 痛みの共有が一段階進んだ。僕の首もとにカプリと噛みついてきた。その力加減が歯形を残すためか、キスマークなのか、僕には分からない。

 一番太いところの受け入れが済んだと感じた時、別の温かいものがセナの腟から流れていた。

 「セナ、一回抜こうか?」

 「どーして?」

 息も絶え絶えな彼女が疑問を呈する。

 「血が出てる。」

 「やぁ、抜いちゃやぁ」

 幼児退行しているようにも見えたが、これはこれで。

 時間をかけて、二人が一つになった。

 「嬉しいです、先生。一緒になることが出来ました。」

 「そうだね、僕も嬉しいよ。」

 「男性器の講義をしていただけてないのは少し不満ですが。」

 余裕が出てきたのかまた膨れっ面である。

 「ごめ」

 「んむ。」

 謝ろうとしたこちらの唇を塞ぐ彼女。

 「続き、お願いします。」

 「動くよ?」

 「はい」

 ずっちゅ、ずっちゅとゆっくりピストン。

 奥を突かれる彼女の声が喘ぎとなったころ、急に締め付けが強くなった。

 「はあっ……はあっ、先生、オーガズムです。」

 「よくイケました。」

 健気に報告する彼女の頭を撫でる。すると、また一際強く締め付けてきた。

 「恥ずかしながら」

 「いっぱいイこうねぇ。」

 いつの間にか、足が腰の後ろに回されていた。

 「セナ、その足は?」

 「先生の陰茎が心地よく……つい……」

 頬をポリポリとかきながら目を反らす。

 「じゃあ、姿勢変えてみようか。」

 一緒になったまま、セナの手を引き下になる。正常位から騎乗位へシフト。

 「セナ」

 「その、好きに動いても?」

 「どうぞ」

 こういう時、グラインドもといダイナミックなピストンが定番だと思っていた。が、彼女は違う……いや、僕が違う。彼女は前傾姿勢になると自分のクリトリスを擦って快感に身をよじっていた。

 今の僕にもたらされるのは、度重なる彼女のオーガズムに呼応した腟の痙攣のみ。経験の無い者に経験者のすることを要求するのはお門違いだ。そのため、口が開きっぱなしでクリトリスの快感に酔いしれるセナの乳首をほんの少しいじり腟の振動を変えることにした。

 「乳首、イっクッッッ!!!」

 性感帯を2つ責められた彼女は緩みきった顔で恍惚としていた。

 ふーむ、ちょっと悪戯心が湧いた。

 彼女の雪のような柔肌を堪能したくなり、臀部を撫でる。

 「……せ…んせ?」

 さわさわと撫でると身体を基とした各所が今までとは違う振動を帯びる。

 「嫌なら嫌って拒否して」

 「?」

 トロリとした顔でよがっているセナの菊の花に手を伸ばす。

 肛門の周りを指先で軽くなぞる。彼女の肛門がどのような形なのか、痔はあるかを想像しながらなぞる。上からの液でぬるぬるしているからか指を咥えこみそうな、そんな気配すらある。

 「ふ……ふえいせいですからぁ……!」

 「さっき言ったでしょ?好きな人のは汚なくないし、汚いって思ってるなら興奮するって。」

 「や、やあぁ……!」

 「それにさっき好きなだけなぶって良いって言ったのだあれ?」

 「…………っ!!」

 言葉に詰まると同時にオーガズムに達するセナ。

 「セナ、お尻好き?」

 「……そこは……ぁ!排泄物のぉ……!!」

 「こんなに締めつけてて?」

 「……ぅ……ぅう……」

 右乳首をいじられながら、左乳首を自らこねくりまわし、肛門を責められながら、クリトリスを僕にこすりつける。そんなことを客観視できるほどの余裕は彼女にはなく、快楽の虜になってしまっていた。

 「大丈夫だよ、セナ。お尻は今回はお預け。」

 そして、彼女のアナルをなぞっていた指を嗅ぐ。

 「!」

 ここではノーコメント。

 「…せ……んせ!おっ……きくなってる!!!へんたい!!!!!」

 「何のことかなあ?」

 そろそろ精液が込み上げてくる頃合いだ。避妊するのなら精液が出る前に引っこ抜く、これが前提だ。カウパーの問題?確かに!

 セナを上にいたセナを優しく押し倒し、ペニスを引っこ抜く。

 「やだ!」

 「だーめ!」

 足を絡めて再挿入を計ったセナの足を躱し、自分の竿をストローク。

 「……」

 「どしたの?」

 「計測させてください?」

 「えぇ……」

 蕩けた顔でマイペースなことを言い始めた。

 「その、射精するところも改めて見たいです。」

 「ま、マイペース……」

 巻き尺を持ってきたセナは僕のペニスを計測し始めた。

 全体の長さ、竿の太さ、カリの高さ、金玉の大きさなどなど。

 「セナ、そろそろ出る。」

 「お力添え致します。」

 裏のスジをチロチロ舐め始めたセナ。

 「うっっっっ!!!!!」

 ビュルルルルルルル!!!!!!!!!!!!

 ゴムの中の空気溜めにダクダクと注がれる白濁液。

 「先生、射精量も測定したいのでサンプルとして頂けますか?」

 「ツッコムのが面倒になってきた……」

 「私の興味が落ち着いたら、少しお話しましょう。」

 ペタペタとフルヌードかつ裸足で自分のデスクのコンピュータを立ち上げるセナ。ロックを外し、ブラウザを立ち上げた彼女の検索ボックスにスラスラと文字が入力されていく。

 論文やそれにまつわるデータを頭の中で整理し終わったのだろう、印刷物を持って僕が座るベッドへ腰かけた。

 「先生、こちらをご覧ください。」

 「何?」

 そこには、先程計測された数値やそれが平均からどこまで逸脱しているのかを明確に示すデータがありありと書かれていた。

 「これって……?」

 「先生の男性器は統計のデータ外に位置することが分かりました。」

 柔らかい笑みと共に僕にもたれ掛かるセナ。

 「こんな埒外のモノがさっきまでここにあったんですよ?」

 僕の左手を自身の下腹部にあてるセナ。

 「先生、私、他の男の人を知らないのに赤ちゃんのお部屋が弛緩してしまいました。」

 物言いとは裏腹に嬉しそうなセナ。

 「卒業したら、先生の子供を産みます。」

 「ぶっ?!」

 「他の殿方の陰茎はもう眼中に無いので」

 手を頬にあてご満悦なセナ。

 「先生、性交渉を始めた頃、私たちの下腹部があった場所を見てもらえますか?」

 「?」

 「私の初めてを先生に捧げた物証があります。」

 指差すセナの指し示した場所は処女膜を破った際の血液がベッタリとシーツを侵食していた。

 「先生に差し上げます。」

 「……ありがとう?」

 「なので、先生。私に先生の陰毛を頂けませんか?」

 「なんで?」

 「私たちの、いえ、私の下へ戻ってくる願掛けです。」

 「そういうことね。それなら良いよ。」

 あの方舟のこともあったからか抵抗は感じなかった。陰毛をバッサリカットして、セナに渡した。

 「ありがとうございます。」

 そうして、僕たちは二匹の獣から文明人の二人に変化した。

 

 帰り際。

 「先生、私ばかりがオーガズムを迎えてしまい申し訳ありませんでした。」

 「大丈夫だよ。セナこそ痛くなかった?」

 「最初だけです。最後はオーガズムで脳細胞が死滅する感触がとても濃厚でした。」

 「そっか。」

 「次は先生にオーガズムを提供出来るよう努めます!」

 「期待してる。」

 ドアノブに手をかけ、ゲヘナから立ち去ろうとした。

 「先生、陰毛は有った方がよろしいでしょうか?」

 「そうだね、個人的にはあったら嬉しい。脇の下と局部は特に。」

 「善処します。あと、排泄物の排泄も先生の来訪に合わせた方がよろしいでしょうか?」

 「なんで?」

 「先程、興奮するとおっしゃっていたので。」

 「セナが体調崩すから……」

 「いえ、先生が私を見てくださるのなら体調の一つや二つは構いません!」

 「えぇ……」

 すごいどや顔だった。

 「じゃあ、そろそろ帰るね。」

 「最後に、一つだけ。」

 「?」

 「ゲヘナにいたら、問答無用で襲ってくださると嬉しいです。」

 「???」

 「実は、先程肛門を愛撫していただけた際に『ここを乱暴されたら私は私でいられるのか』という疑問が浮かびました。それと、今日のような愛のある性交渉が出来たので、次は強姦風に出来るとQOLが上昇するものと考えます。」

 「……じゃあ、お尻ほぐすとこからだね。それじゃあね。」

 「今日は大変お世話になりました!」

 帰る道すがら、モモトークのリマインダーを開くとさっきまで腕のなかにいた女性の誕生日であることを思い出すこととなった。

 

 余談ではあるが、不完全燃焼の猛りを先程までの温もりが冷めきったシーツで発散した。




 ということで、セナちゃとのエッ回でした。あと、本編で匂わせがあったことから作者の性癖を予告しました。はい、異常性癖のドリッピングです。
 作者はしばらく筆をおきます。
 感想【抜いた】や評価【45い】やお気に入り登録などがあるとひょっこり書き始めているかと思われます。
 では、さらば!
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