※この作品はR-18です。

寝取らせマッチングアプリの相手が妻の高校の先輩だった話『上原晴香編』   作:統真

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抑えられぬ衝動 6

空がオレンジ色に染まった時間。

 

私は仕事を終わらせ駅まで歩いている。

 

今日は思ったより早く退勤でき、娘たちをお迎えできそう。

 

いつもは、今の時間帯より1時間ほど遅い退勤。

 

(今日の夕飯は何にしようかな…?)

 

歩きながら今日の夕飯を考えていた。

 

(穂香と綾香と買い物しなきゃね)

 

二人を迎えに行った後のことを考えていると。

 

「晴香!」

 

後から聞き覚えのある声が私を呼んだ。

 

「晴香、久しぶりだな。仕事帰りか?」

 

驚いた私は数秒固まって言葉が出なかった。

 

「は、はい。先輩もですか?」

 

状況を理解して言葉を発した。

 

「ああ。今日は珍しく早上がりできてな」

 

「私もいつもより早く帰れまして」

 

隣を歩く先輩に私は少しドキッとした。

 

「時間あるなら、少しカフェで話さないか?」

 

「そのー…」

 

(娘たちの迎えがあるけど…少しだけならいいかな?」

 

「娘たちの迎えがありますので、少しだけなら大丈夫です」

 

「わかった。じゃあ行くか!」

 

「はい」

 

本当は断って娘たちをすぐに迎えに行くはずなのに、先輩を優先してしまった。

 

(何してるんだろう…私)

 

私と裕樹先輩はカフェへと足を進めた。

 

 

 

 

 

向かい合う形で席に着いている。

 

先輩が私の分まで払ってくれたアイスコーヒー。

 

私はブラックは苦手なのでミルクだけ入れている。

 

先輩はそのままのブラックです。

 

「晴香はこの近くに勤めているのか?」

 

「はい。この近くの会社ですよ。先輩もですか?」

 

「いや。俺はここより2駅ほど離れた所だ」

 

「じゃあ、ここにいるのは家が近いのですか?」

 

私は先輩のことを聞いていた。

 

「いや。今日は依頼があって来たんだ」

 

「仕事は終わったのにですか?」

 

仕事終わったと、会った時に言ってたのに?

 

「仕事の依頼じゃない。マッチングアプリの依頼だ」

 

「えっ!」

 

驚いた私は思考が止まってしまった。

 

「個人情報だから深くは言えないが、年上の奥様のお相手をする」

 

「そ、そうですか…」

 

(先輩ってマッチングアプリの常連だったんだ…)

 

驚きがありつつも、どこか納得もした。

 

あのテクニックと長さがあれば女性は気持ちいと思うだろうと。

 

「が、がんばってくださいね」

 

「ああ」

 

少しの沈黙の後、先輩が口を開いた。

 

「そういえば、少し前に谷川と偶然会ったんだ」

 

「谷川君に!元気でしたか?」

 

「ああ。あいつもお父さんになっていたよ。娘が1人いて溺愛してたな」

 

「谷川君も結婚していたんですね。先輩は結婚しないのですか?」

 

「俺は結婚願望がないわけではないが、この人だという人がいないんだよ」

 

先輩はアイスコーヒーを口にした。

 

「でも、先輩にも絶対良い人に巡り合えると思いますよ!」

 

「晴香とか?」

 

「もっ、もう、冗談は止めてくださいよ。私は人妻ですよ」

 

苦笑いで誤魔化す。

 

「晴香だったら俺は結婚しても良かったと思う」

 

「先輩。それ以上はダメですよ」

 

優しく先輩を窘める。

 

(でも、旦那より出会うのが早かったら…)

 

「わるいわるい。でも、今はまだ独身を貫くつもりだ」

 

アイスコーヒーを飲みほした先輩は、腕時計で時間を確認をした。

 

「そろそろ。いかないと」

 

「そうですね。私も娘たちを迎えに行かないとです」

 

1時間以上も話していた。

 

二人で店の外を出ると日が沈みかけていた。

 

「じゃあ。俺はここで」

 

「はい。コーヒー有難うございました」

 

私は先輩の後姿を眺めていた。

 

(これから先輩は年上の女性と…)

 

この気持ちが今の私には分からなかった。

 

言えることは先輩が見えなくなるまで、私は先輩を見ていたことだった。

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