寝取らせマッチングアプリの相手が妻の高校の先輩だった話『上原晴香編』 作:統真
車内の中は無言だ。
俺から言葉を出そうとしても、なかなか言葉が出ない。
何を言えばいいのか分からない。
どうだった?裕樹として気持ち良かったか?気分はどうだ?
選択肢は多いが、どの言葉を選らばば良いのか?
「穂香と綾香はどうしてたの?」
口を開いたのは晴香だった。
「ああ。昨日は映画を見て興奮してた。夜は好きなピザを食べてゲームをしたりと」
「よかった。でも、二人とも私が留守にしても大丈夫な年頃なのね」
娘二人の成長を喜んでる晴香。
「あなたはどうだったの?」
突然、俺のことも聞いてきた。
その顔は少し小悪魔的な印象がある。
「俺は…楽しめた…のは嘘だ。晴香のことばかりを考えてばかりだった」
「嬉しい。私のことをずっと考えてくれて。これは夜は楽しみになって来たわ」
「今日の夜に裕樹とのセックスのことを話してくれるのか?」
「そうよ。あなたも楽しみでしょ?」
「ああ。すごく楽しみだ」
「私もあなたのいろんな表情を見れるから楽しみなの。あと、荒々しい男の顔になるのが大好き」
晴香も寝取らせ報告を楽しみにしている。
互いに充実した時間だと改めて実感できた。
(晴香も楽しみにしてくれて寝取らせをさせてよかった)
「午後は穂香と綾香は友達と遊びに行くらしいから、晴香は疲れを取ってくれ、いろいろと疲れただろ?」
「そうね。けっこうしちゃったし寝室で仮眠をとるわ」
けっこうした?何回したんだ?
晴香の言葉に急に心臓がドキッとなった。
何回シたと聞きたいけどお預けしよう。
夜になれば聞けることだ。我慢我慢。
「もし、俺が寝取らせを辞めると言ったらどうする?」
俺は答えを知りたい。辞めろと言ったらの先の言葉を。
「辞めるわ。私はあなたが一番よ。心はいつもあなたのものなの」
赤信号で車は停まる。
晴香の顔を見ると優しく慈愛に満ちた瞳だった。
「俺も晴香が一番だ。寝取らせをさせているけど愛している」
お互い見つめ合うこと数秒。
信号は青に変わる。
もっと晴香の顔を見ていたかったが、すぐに俺は前を見て車を走らせる。
(晴香は俺を愛してくれてる。祐樹に心までは奪わせない)
俺はハンドルに力を込め誓った。
家に着き玄関を開けると綾香が走って来た。
後ろから穂香も小走りで来た。
「「お母さんおかえりー」」
二人の声に嬉しさが滲み出てる。
「ただいま。二人とも寂しくなかった?」
「大丈夫だったよ。お父さんと映画観に行ったり出来たから!」
「うん。大丈夫だった」
「お母さんは楽しかった?」
「ええ。楽しかったわよ!」
三人は楽しく会話しながらリビングへと足を進めていく。
俺も三人の後ろを歩いてついいていく。
(今日は買い物や夜ご飯は俺が作るか)
晴香には休んでほしい。
ずっと裕樹とセックスしてたと思うから体力もないだろう。
(あまり重くないものを作るか)
頭の中で献立を考える。
リビングに入り晴香は娘たちとソファーで談笑している。
母親の顔になっていて、さっきまでの妻として、そして、一人の女性としての顔が嘘みたいに思える。
(今の晴香の顔も俺は好きだ)
母親としての顔が新鮮に感じたのは穂香が産まれて間もない頃以来だった。
「あっ、そろそろ時間になる。綾香もう出るよ」
「お友達と遊びに行くんでしょ?」
「そうだよ!」
「あまり遅くならないようにね」
晴香は娘二人に言った。
「わかった。行くよ綾香!」
「じゃあね。お母さん!」
二人は手を振りリビングを出ていき遊びに行く。
「車には気を付けるんだぞー」
俺は二人に注意を促す言葉をかける。
「「わかったー!」」
二人は返事をして玄関のドアを開け出て行った。
「行ったね」
「ああ。さて、俺は家事をするよ。晴香は寝室で寝ていいよ」
「ええ。着替えて少し寝てくるね。夕飯の支度までには起きるから」
「夕飯は俺が作るよ。晴香は疲れをとることだけに集中してほしい」
「いいの?」
申し訳なさそうな双眸で俺を見る。
「ああ。晴香は俺のワガママに付き合ってもらってるんだ。俺は晴香のために頑張らないと!」
「ありがとう。あなた!」
微笑む晴香の顔は綺麗で俺は赤面する
「さっ、さ、さあ、家事をやろうと!」
恥ずかしさを隠すように顔を逸らして台所に向かう。
(やばい!晴香がより可愛くなっている!)
俺は付き合っていたころの晴香を思い出していた。
その思い出を胸に秘め俺は家事を始めるのだった。