小説の内容は、オリジナルです。DARKSAVER、SEAGUARDの戦闘員改造手術の内容は、DARKSAVER Secter18さんものを使用しています。ですので完全なオリジナルとはいえません。
DARKSAVER最新駆逐艦が、GUARDによって奪われる。潜水艦「D9」艦長提督大洋と偽駆逐艦「黒飛」艦長礼矢大佐との海上戦は、まさに圧巻。駆逐艦「黒飛」奪還のため、敵地の乗り込む「賢也」。裕二の兄新聞記者「祐一」が登場。はたして「賢也」は、「黒飛」を取り戻すことができるのか。
STORY 1
「提督。間もなく、浮上を開始します。駆逐艦黒飛と合流します。」
「ランデブー地点を間違えるなよ。」
今、提督は、物資輸送専門の潜水艦D9の艦長をやっていた。高速列車が海底基地と地上界を結んだとは言え、大量輸送、大型機材の輸送は、船で運ぶのが一番だった。
「エリア10より、無線が入ります。」
「提督、現場に出た気分は如何ですか。」
「拓哉か。血が騒ぐな。」
「潜望鏡を上げー。」
潜望鏡を覗き込んだ瞬間だった。
「急速潜航。急げ、潜航しろ。」
「どうしました。提督。」
「黒飛は、偽物だ。潜航。潜航。」
「回線を開らくように、要求されています。」
「回線を開け。」
「ヨー!提督。潜望鏡から見ただけで、この黒飛が偽物と判ったか。たいしたものだ。」
「その声は、シーガードの礼矢大佐か。」
「覚えてくれたのか。感謝する。」
「変わった名前だからな。」
「提督、荷を頂く。海底基地で作った新鮮なエナジーが満載なのだろう。」
「提督、提督。聞こえますか。拓哉です。大変なことになりましたね。」
「まあ!任せておけ。無線を切るぞ、拓哉。エンジン停止。バッテリーの給電を最低限にするんだ。物音をたてるな。相手のソナーにつかまる。私からの指示があるまで、喋ってもいかんぞ。」
「提督、何時まで、そんなことをしているつもりだ。無駄だ。爆雷投下。」
「ダック。電源を落とすぞ。」
「提督、ご無事で。」
D9は、海底深く潜っていった。スクリューも止め、海底に沈んだ木葉のように。遥か上方で、偽黒飛が投下した爆雷が破裂している。その音だけがD9の船内に響いていた。
提督は、仕切りに時計を見ていた。
どれぐらい経ったであろうか、提督は、頷いたかと思うと、急に、動き始めた。
「浮上。浮上。レーダーを稼動。偽黒飛の現在位置は?」
船内が、急に明るくなった。全ての計器が動き始めた。
「南西約600。」
「いい位置だ。魚雷発射用意。まだ撃つな。水深は。」
「500。400。 300。」
急速浮上に、D9は、軋んでいた。
「もってくれよ。」
「水深100。」
「1番2番3番。発射。」
「1番2番3番。発射しました。」
魚雷は、偽黒飛に向かって進んだ。
「第1弾交わされました。第2弾交わされました。第3弾命中。」
「偽黒飛より回線のを開くよう要求されています。」
「提督。エンジンを止めたD9が何故そんなところにいるんだ。」
「礼矢大佐。覚えておけ、海流という奴は、水面と水底では、流れる早さが違うのだ。」
偽黒飛は、隔壁の一つが破壊されいた。既に、傾き始めている。反対側の隔壁を開き水平を保とうとしている。
「隔壁8を開けるんだ。このままでは、転覆してしまう。」
STORY 2
「ところで黒飛はどうした。」
「安心したまえ提督。既にクリスタルサイドに曳航済みだ。生き残った乗組員はシーガード戦士に再改造してやる。」
「目標より主砲発射。全部で3弾。」
「ダック。電源オン。」
「提督、生きていましたね。砲弾の着弾地点を計算中です。左に旋回して下さい。」
「左に旋回。」
「3弾目が船体近くに落ちます。」
「対ショック防御。何かに掴まれ。」
ズシーン。
D9は、かなり揺れた。作戦台の地図は、床に落ち、散乱した。
「提督、提督。」
「どうした、ダック。」
「目標は、我々の魚雷を受けて浸水しています。反対側の隔壁を開け、水平を保っています。重たくなった分、足が遅いです。このまま左に旋回し、横腹に魚雷を。」
「このまま左に旋回。魚雷発射準備。」
「大佐。D9は、右に旋回し続けています。」
「提督め。我々の足の遅いのを衝く気だ。横腹を見せるな。魚雷の餌食になる。急速後退。右に旋回だ。D9を近づけるな。弾幕を張れ、主砲発射準備。発射。」
「目標より主砲発射。第2波です。3弾。」
「提督、このままだと当たります。」
「潜行。潜行。」
船内にブザーが鳴り響き潜行を開始するD9。
「魚雷、発射準備。急げ。」
「提督、危ないところでしたね。」
「ダックか。現状分析は、早いが、臨機応変には欠けるな。目標に対し、魚雷を撃つ、発射後に、小型潜水艇を射出する。小型潜水艇を用意。」
「第2波、海面に着弾、距離130。」
D9は、微かに揺れた。
「よいか良く聞け。お前達は、次に射出する小型潜水艇に乗れ、この無酸素爆裂弾を持ってな。当たって砕けて来い。なんて言わない。目標に近づくと、自動的にお前達は、小型潜水艇から外に飛び出す仕組みだ。偽黒飛の横腹にこの爆裂弾を付けて来い。このライフジャケットには、小型のスクリューが付いている。なるべく遠くに離れろ。我々が生き残っていれば、後で回収してやる。」
「大佐。D9は、潜行したままです。」
「位置は、判っているな。」
「ソナーがありますので。」
「D9より魚雷が発射。全部で8弾。連続です。かなりの量です。このまま、D9と供に旋回していると船尾に着弾します。」
「急速反転、対ショック防御。」
偽黒飛は、船体が大きく傾き、逆方向に反転し始めた。
「交わせそうか。」
「大丈夫です。8弾交わしました。」
「D9は、今度は浮上してくる。D9の位置を確認。浮上位置を割り出せ、主砲の照準を合わせておけ、出てきたところを撃つ。全砲門開け。」
「提督、大丈夫でしょうか。」
「彼らが偽黒飛の船体から離れる時間がある。10分後にはわかるさ。礼矢は、今度は、我々が浮上してくると思うはずだ。思った通りに浮上してやる。10分かけてゆっくり浮上しろ。途中で魚雷を撃て。」
「D9は、浮上を開始。浮上位置に主砲の照準を合わせます。」
「D9より、魚雷が発射されました。全部で3弾。」
「提督め、照準を遅らせるつもりだ。仕方がない。一旦、魚雷を交わせ。」
「大佐、D9は、間もなく浮上します。」
「主砲発射。」
ドカーン。
水柱が上がったのは、偽黒飛に方だった。両サイドの計4箇所から10mもあろうかと思われる水柱が上がった。
警報サイレンが鳴り響く偽黒飛の船内。
「何!着弾か。」
「わかりません。4、5、さらに、6、7の隔壁に浸水。沈みます。」
「回線を開くようにD9より要求されています。」
「大佐。どうかね。貴艦は、間もなく沈む。」
「提督、完敗だ。あの8弾撃った魚雷か。有人だったのだな。」
「大佐、その通りだ。黒飛の乗組員の弔い合戦だ。悪いが、救助艇を出して救助はしない。このD9には、そんなに乗れないしな。」
D9のハッチが開いた。出てきたのは、提督自身だった。沈みかけた偽黒飛の艦首からは、大佐が出てきた。お互いに敬礼をし合う二人であった。偽黒飛は、そのまま海の中に消えていった。
STORY 3
駆逐艦黒飛は、D9と合流するためランデブー地点で停泊していた。深夜0時が過ぎた。操舵室に監視のダークセイバー戦闘員が二人。甲板を二人のダークセイバー戦闘員が巡回していた。後の戦闘員達は、既に、自室で就寝していた。
「こんな巡回、意味があるのかね。この海のど真ん中で。シーガードの襲撃があるとは、思えないが。」
後部の砲座付近で、何か物音がしていた。二人は、駆け寄った。
「誰だ。」
そこには、一つのドライスーツが、脱ぎ捨ててあった。ドライスーツには、シーガードの紋章が入っていた。
「シーガ・・・。」
一人が大声を上げようとしたが、途中で後ろから羽交い締めされ、口を塞がれた。
「大声を出すな。ダークセイバー戦闘員ども。」
口を塞がれた戦闘員は、両手で、自分の口を塞いでいるシーガードの手を振り解こうとしてもがいていた。
「ウググググ。」
それを見ていたもう一人は、そのシーガードに、襲いかかろうと近寄った。その瞬間だった羽交い締めにしていた戦闘員を無理矢理、反転させたかと思うと、鳩尾に一発の拳を喰らわせた。
「グエッ!」
そのまま、襲いかかってきたもう一人の方に放り投げた。二人の戦闘員は、重なり合うように、主砲の際に倒れ込んだ。
「野郎!」
そう言うと、上になった戦闘員が立ち上がろうとした。しかし、時は、既に遅かった。シーガードのブーツは、戦闘員の股間の膨らみの上にあった。シーガードが、何も言わなかった。無言のまま、まるで、煙草の火をもみ消すかように、バトル競パンの膨らみを踏み付けた。
グリグリ。グチャ。
「ウウウ。」
踏み付けたられた間、悶えるように苦しんでいた戦闘員は、暫くすると、競パンが濡れ始め、脇から、白い液体が出始めた。
「ウッ!アアア」
身体をくねらせたかと思うと大股を開いて、
「畜生。死ぬー。アアア!」
と言うと、バトル競パンのVカットから白濁液が、ドクドクと、音をたてんばかりに出た。マラは、暫く、ピクピクと動いていたが、全身の力が無くなった。下にいた戦闘員は、その一部始終を上にいた戦闘員の背越し見ていた。上の戦闘員が、邪魔で、身動き出来ず何も出来なかった。
「テメエ。なんてことを。しっかりしろ。」
上にいた戦闘員の茶色いロングの髪を掴んだかと思うと砲座の方へと投げた。既に骸となった戦闘員は、砲座の背もたれに九の字になり、内股から膝、そして砲座の座席の上へと白濁液を垂れ流し続けていた。
下にいた戦闘員が立ち上がろうとした時だった。足で、アッパーを喰らわせた。主砲の横に飛ぶ戦闘員。シーガードは、駆け寄り、体重をかけて、鳩尾にエルボーを喰らわす。
「ゲボ。アアアグググ。」
息が出来ないようだ。喘ぎ苦しんでいる。その戦闘員の口を塞ぎ、もう片方の手を、戦闘員のバトル競パンの膨らみへと持っていったかと思うと、ズリっとマラを引きずり出した。
「下っ端の雑魚戦闘員のわりには、いいものを持っているな。」
そう言うと、そのまま握り潰した。腰辺りをくねらせ、喘ぐ戦闘員。改造された睾丸タンクは、クシャクシャに潰れてしまった。睾丸タンクの中のエナジー液は、行き場がなく周りに飛び散った。シーガードの手にもかかった。
戦闘員のボディアーマで、それを、拭うと、いつの間にか居なくなった。
暫く、腰辺りを上下左右にくねらせ喘いでいたが、ガクッと動かなくなった。
何処かで見覚えのあるシーガード戦士だ。旧シーガード5の忠であった。彼は、今、シーガード特殊工作員として、単独で行動していた。
操舵室では、一人がレーダーを監視し、もう一人が、周りの船影を見ていた。
「明日、D9が来れば、荷を積み替えて帰れるな。」
「お前達が帰るのは、あの世だ。」
「誰だ。」
操舵室に入口に忠が、立っていた。
「貴様。誰だ。」
身構える戦闘員。拳を繰り出した。その拳を、片手ではらい、戦闘員の顔面に、一発。後ず去りする戦闘員。腹に一発。更に腹に一発。レーダー台の上で、股間を前に突き出すように、仰向きに倒れ込んだ。忠は、突き出した股間にも、パンチをお見舞いした。操舵室に、鈍い音がした。睾丸タンクの潰れる音であった。
「グエ~!馬鹿な。」
そのまま、レーダー台から床に、ズルズルと朽ちていった。
もう一人の戦闘員が、後ろから、取り押さえようとした。忠の、回し蹴りが、股間をかすめた。そのまま、羅針盤まで、ぶっ飛んだ。既に、睾丸タンクは、潰れ、白濁液を出し、絶命していた。羅針盤に当たりそのまま、床に転げ落ちたが、全く動かなかった。
STORY 4
「大佐。信号弾上がりました。」
「よし、黒飛に接舷するんだ。」
黒飛が2隻。よく似ている。ダークセイバーが所有している黒飛は、最新型の駆逐艦だ。しかし、シーガードの駆逐艦は、一昔前の駆逐艦だった。色を塗り替え、ハリボテで、黒飛に似せていた。シーガードは、最新型の駆逐艦を手に入れ、研究する予定であった。シーガードの領地には、名高い企業が少ない。科学技術は、遅れていた。
「接舷、完了しました。」
「忠は、何処に行った。我々は、船長室と操舵室に行く。後の者は、ダークセイバーの生き残りが居ないか確認しろ。」
ブリッジの中に入る大佐達。
船長室の扉を開けた。そこには、ダークセイバー戦闘員特有の姿をしたイケメンの青年が、無惨な姿で横たわっていた。ブラックのボディアーマにブラック競パン。髪は、茶でロン毛。足はベッドの上、胸から上は床に落ちていた。腕は、大の字になり、瞳孔は開いたまま、扉の方を見据えていた。そして、ブラック競パンの腹部の方から白濁液が流れ出して床にポタポタ落ちていた。寝起きを襲われ、そのまま絶命したのは、明らかであった。
大佐は、その青年の近くに生き、彼の股間を触った。
「竿は、未だ勃起してやがる。睾丸は、風船が萎んだように。クシャクシャに潰れている。」
「大佐。」
一人のシーガードが入って来た。艦内を調べているグループの士官だった。
「操舵室、後部主砲に4名のダークセイバー戦闘員の遺体を発見。船室の戦闘員は、寝込みを襲われたものと思われます。ベッドの上で、5名。」
「いや、6名だ。ここに一つある。」
「機関室には、後ろ手に縛られた戦闘員が3名。こいつらは、生きています。」
「捕虜として、連行しろ。」
「特殊工作員の忠の姿、発見出来ません。」
「忠は、もう良い。探してもいない。それより、この黒飛をホワイトフットに運ぶ。間もなく、曳航船が来る。曳航の準備にかかれ。」
STORY 5
「これから、小型潜水艇を射出する。賢也、和、それと真。検討を祈る。」
魚雷発射管のある装填室。3人は、それぞれの小型潜水艇に乗り込んでいた。まだ、ハッチは閉めていなかった。装填室の戦闘員が、ハッチを閉めようとした時だった。ブリッジから下りて来た提督は、閉める前に、激励を飛ばした。
「提督、行って来ます。」バチン。バチン。バチン。3台の小型潜水艇のハッチが閉まった。
「発進します。」勢い良くでる小型潜水艇。行き先は、対岸にあるホワイトフットの海岸だ。
3人は、小型潜水艇を降りると、ハッチを開けたまま沖合いに流した。暫く沖合いに向かって走っていた小型潜水艇は、浸水し沈んでしまった。
「いいか深夜まで、身を隠す。作戦に変更はない。」
「ダックです。海岸線ルート8沿いに、所謂、治安部隊も近寄らないダウンダウンがあります。まずは、そこへ。提督とは、通信は繋がりませんから。今のダックは、単体で動作しています。」
クリスタルサイドの中に、こんな場所があるとは思わなかった。薄汚い街角である。
「まずは、腹ごしらえと行こうか。」
一軒の飲み屋に入った。木造の飲み屋は、暗く、数人の客がいた、賢也達が入ったときには、胡散臭そうに、こちらをジロッと見た。
暫くすると、一人の男が近寄ってきた。
「この辺りじゃ、見かけない顔だな。お前達、生安の回し者じゃないのか。」
生安・・・生活安全治安部隊の略
「うめせーなー。あっちに行けよ。」
「なんだ、威張るんじゃねー。匂いがすんだよ。匂いが。」
和が胸座を掴んだ時だった。
「喧嘩は、困る。営業停止になる。表で頼む。表で。」
「表で話を付けようじゃないか。」
4人が表に出た瞬間だった。店内で、物音がした。木造の建物だ。中の様子は、手を取るようにわかった。
ドカドカドカ。
「生安だ。そのまま動くな。動くと撃つ。全員壁に立て、早くしろ。モタモタするな。」
生安のガサ入りだった。しかし、ちょっと、様子が違う。
「ズボンを下ろせ。早くしろ。お前らのマラを見せろ。」
「こいつは、違うな。」
「こいつも、違う。しまった、逃げられたか。」
なんと、賢也達を探しているようだった。睾丸を改造した戦闘員は、睾丸に手術痕がある。それを確かめているようだ。
「危ないところでしたね。」
「その声は。」
「大吾です。」
健也と大吾は、ダークセイバーバイカー隊の時に共に戦った同士であった。
「大吾か。こんなところで何してる。」
「ダックです。大吾さん。こんばんわ。大吾さんは、今確か、情報局情報収集担当士官でしたね。」
「そうか。で、こんなところに。」
「ホワイトフットに、黒飛が入ってきた時に、賢也、お前が来るんじゃないかと思ったよ。これが、噂のダックか。こんばんわダックさん。」
>大吾に案内されたのは、小さな部屋であった。大吾がカーテンほ開けると、正面には、ホワイトフットの軍港が見え、黒飛が、よく確認できた。
「我々が来る情報が漏れたのか。」
「スパイは、民間人にもいる。提督が、荷下ろしの後、D9で、直ぐに出航したことは、誰だってわかることだ。時間的に見て、潜り込んでくる頃だ。それに、ダウンタウンは、一見すると、身を隠し安そうだが、見知らぬ顔は、目立つ。身を隠すなら、逆に高級ホテルに泊まることだ。鉄則だ。」
「えー。大悟さん。ダウンタウンに行く方がいいと思ってました。」
「ダック君。覚えておくことだ。」
「諜報活動のデーターが乏しいもので。」
「どうする。情報が漏れている以上、作戦を変更するしかないか。
STORY 6
船内のアナウンスが聞こえる。「現在、本船は、インド洋沖を航行中です。明日には、ホワイトフットに到着致します。」
「陸送があるとは言え、何で俺達が、運ばなくちゃいけないんだ。それも、民間船のフェリーだぜ。」
「敵駆逐艦黒飛の中に、得体の知れないコンピューターがあるそうだ。まるで、生きているかのように、自分の意思で、電源が入らないそうだ。その解析プログラムを運ぶのが、俺達の役目だ。」
「は~あ。俺達シーガードバイカー隊は、バイク便じゃないぜ。」
クリスタルサイドの定期高速旅客フェリー(スーバーセブン)。クリスタルサイドの所有する船では、一番足が速かった。そのせいもあって、軍事用でも使われていた。一番下の階は、旅客スペースからは、アクセス出来ない構造になっていた。
「今回は、ダックの情報に間違えは、なかったようだな。」
「センターのホストに、度々、黒飛からアクセスを求められていました。シーガード達が立ち上げようとしているのは、明確でした。」
「いいか。よく聞け。こいつらシーガードは、ダックの解析プログラムを運んでいる。やつらになりすませば、黒飛の中に入れる。しかも、解析プログラムも破壊できる。一石二鳥だ。」
地下の船内は、狭く、通路を挟んで、両側に船室が並び、正面に倉庫があるだけの構造だった。しかし、内装は民間船の造りだった。竣工当初は、軍事に使う予定では無かったのである。
「正面の倉庫の監視は、一人か。相変わらず、手薄だな。」
「こんな奴ら、私一人で十分です。」
大悟が言った。急に飛び出した。
「誰だ。お前、ダークセイバーか。」
倉庫の前のシーガード戦士は、身構えた。大悟は、腰に下げていたジャックナイフを投げた。見事、シーガードの白いバトル競パンに命中した。
「野郎。アガガガガ。そんな馬鹿な。ウー。死ぬ。」
通路の壁に凭れかかり、段々と倒れ込んでいった。
ドタン!
暫く、喘いでいたが、頭がガクっと下がった。
STORY 7
物音に気付いたシーガード戦士が、船室から出ていた。しかし、大悟は、既に、丸腰だ。
「危ない!大悟。」
賢也のナイフが、宙を舞った。
ドアを開けた瞬間のシーガードの競パンをえぐるように刺さった。
STORY 8
「ぐええええ。お前達、何処から、入った。マラが、熱い。」
睾丸タンクをエグるように刺さったナイフは、シーガードにとって、苦痛を与えた。床に倒れてからも、暫く、喘ぎ苦しんでいた。
STORY 9
もう一人のシーガードが、賢也を後ろから羽交い締めにした。
「そう簡単には、いかないぜ。ダークセイバー。」
後ろから手を回し、賢也のマラを捻り潰そうした時だった。
ボコッ!
和が、置いてあった段ボールを、頭から被せた。
「ウエッ!見えねー。」
賢也は、既に骸と化したシーガードのバトル競パンからナイフを抜き、そいつの、マラに、思いきり刺した。
「あがががが。そんな。助けてくれ。」
そのシーガードは、頭に段ボールを被ったまま、壁づたいに倒れていった。
最後のシーガードは、真が、既に、止めを指した後だった。地下通路には、4人のシーガード戦士の死骸が転がった。
STORY 10
「大悟が居なければ、この船に乗れなかったな。シーガードの解析プラグラム輸送も阻止出来なかった。」
「俺達の諜報活動のおかげだな。手配するのに苦労したんだ。実は、この輸送が、ダックコンピューターの解析プログラムを運んでいることまでは、知らなかったんだ。すまん。」
「こいつら、どうしましょうか。」
「バトル競パンが、エナジー液で、ビショビショになる前に、着替えよう。」
全員がシーガードバイカー隊のスーツに着替えた。
「お知らせ致します。まもなく、ホワイトフット港に接岸致します。お車で、ご乗船の方は、カースペースまで、お戻り下さい。」
慌ただしく、接岸、下船の準備が始まった。賢也達一行も、カースペースまで、下りていった。
「ご苦労さまです。バイカー隊の皆さんは、民間車両を出す前に出します。」
エンジンをかけ、下船を準備を始めた。
「いいか。よく聞け。出るとホワイトフット軍港の美月中佐が車で、向かえにきているはずだ。その先導で、軍港の中に入る。昨日、一晩で学習したことを忘れるなよ。」
ゲートが開いた。船員達が、誘導灯を持って、手招きしている。賢也達一行は、船を出た。
駐車場には、明らかに軍専用車両と言う塗色の車が一台止まっていた。
「バイカー隊の皆さん。遠路遥々、ここホワイトフットに、ようこそ。美月です。ご案内します。付いて来て下さい。」
軍港ゲートを通り、黒飛の前で、止まった。
黒飛前で、偉そうにしている奴がいた。賢也達が到着すると、いきなり、
「荷を頂く。美月。受取は、お前がサインしろ。」
そう言うと、荷を持って、黒飛の中に消えた。
今回の作戦指令、音義大佐だ。
「無愛想で、すいません。大佐は、上から責っ付かれているのです。皆さんを宿まで案内します。」
「兵舎ではないのですか。」
「この黒飛が来てからは、警戒が厳重でして。」
困った顔をする賢也。予定外だった。大悟が、小声で言った。
「とりあえず、宿に。」
着いた宿は、なんと高級ホテルであった。客室は、満室状態。黒飛の到着で、コンピューターの専門家や研究者、技術者、それにプレスで、ホテル内は、騒然としていた。
全員賢也の客室に集まっていた。
「どうする。このままじゃ、黒飛に近づけない。」
その時だった。電話のベルがなった。大悟が出た。
「来たか。5112号室だ。」
暫くすると、大悟の招きで、一人の青年が入って来た。
「紹介しよう。新星新聞の祐一だ。」
皆、驚いた。賢也が言った。
「裕二。」
「いえ、違います。裕二は、二つ違いの弟です。覚えていないでしょうけど、葬儀の時は、参列していました。」
「今は、我々の同士で、新聞記者をやっている。ダークセイバー戦闘員ではないのだが。」
「賢也さん。裕二からの手紙で、知っています。あなたが、裕二の彼氏ですね。裕二は、喜んでました。素敵な、兄さんが出来たと。裕二の言う通り、いい男ですね。」
「ここに、呼んだのは、そんな話をするためじゃない。」
「わかっています。明日、黒飛が、プレスにだけ公開されます。シーガードの強さを誇示するためのデモンストレーションです。黒飛に近づくには、この時しかありません。既に、皆さんのプレスカードは、用意してあります。」
賢也は、嬉しさのあまり涙が出そうになった。自分達の知らないところで、ダークセイバーのために、こんなに多くの人達が危険な仕事をしているんだと初めて知った。
「大悟。裕一さん。ありがとう。」
そう言うと、三人は強く握手をした。
STORY 11
黒飛の前には、椅子が並べられていた。正面には、演説台が設けられていた。続々と集まる新聞記者や報道関係者達。黒飛を撮るカメラマン。記者会見場は、ごった返していた。
暫くすると、昨日の無愛想な大佐が、黒飛から下りて来た。演説台に上った。
「我々、シーガードは、ダークセイバーより、この駆逐艦黒飛を奪取した。作戦
は、困難を究め・・・・・・。」下らん話が始まった。
暫くすると、パトライトを付けたセダン車が3台入って来た。記者会見場に横付けして止まった。
「何ごとだ。」
「生安だ。記者の皆さんは動かないで下さい。この中に、ダークセイバーのスパイがいるとの情報だ。」
大悟は、運転手として、記者用の黒のセダンで待機していた。その様子を見て言った。
「どうして、こう情報が漏れているんだ。はやり、同士にスパイがいるな。」
そう言いながら車のエンジンをかけた。
「賢也さん。今です。今しかありません。さあ、早く。」
「しかし、君の身が。」
「私なら大丈夫。さあ、早く。」
賢也達は、立ち上がり、黒飛の桟橋に向かって走り始めた。
「奴らだ。捕まえろ。」
生安も、追った。桟橋の入口には、美月中佐と二人のシーガードがいた。賢也達との戦いになった。一人のシーガードが和を取り押さえようとした。和はしゃがみ込み、そのシーガードを持ち上げた。もう一人のシーガード目掛けて投げた。
ドカッ!
追ってくる生安の連中のことを考えると、止どめをさしている暇はない。そのまま、桟橋に走った。美月は、殴りかけた賢也を、あっさり交わし、賢也の後ろ手を取った。羽交い締めにされた賢也。しかし、美月は、実戦の経験が少ないのか、前が、空いている。賢也は、美月のマラを圧縮しようとした時だった。
「賢也。ご無事で。」
そう聞こえた。美月は、羽交い締めにしていた力を緩めた。そして、顔を出した。賢也は、小声で答えた。「わかった。」羽交い締めを解き、美月を殴った。美月は、倒れた。
「おのれ。ダークセイバー。追え。追え。」
「美月中佐。大丈夫ですか。」
「私のことは、どうでもいい。追うんだ。」
桟橋を駆け登る賢也達。黒飛は、何故か、錨のチェーンを巻き始めていた。動き始めていたのである。
「ダックです。黒飛の中には、警護のシーガードが数名いるだけです。ブリッジには、今、誰もいません。皆さんのリストバンドから乗船を確認しました。黒飛を動かすため、自分で電源を入れました。私が、動かしています。私には、周囲を確認する目がありません。GPSだけで動かしています。岸壁に衝突するかも。」
ガガガガガ。岸壁を壊しながら、黒飛は、出港を開始した。
「どうしてだ。あれだけ、動作しなかったコンピューターだ。何故、自動で、動いているんだ。」
大佐は、悔しそうな顔して、地面を蹴っている。
「小隊長。」
和が言いながら、顔で示した先を見ると、祐一が、生安に取り押さえられているのが見えた。賢也の脳裏には、裕二とのことが、横切っていた。
「兄弟揃って、私のために命を失うことはない。助けなくては。」
心の中で叫んだ。甲板から飛び降りようとした時、真が押さえた。そして、
「あれを。」
と言った。大悟が、猛スピードで、車を走らせ、記者会見場に近づいているのが、目に入った。
「大丈夫だ。彼は、生き延びる。出港の準備に入るぞ。」
そう言うと、ブリッジの中に入った。
「提督。提督。起きて下さい。ダックより入電しています。黒飛が、動いています。」
「賢也よくやった。ブリッジに上がる。」
「これより、浮上する。浮上。」
D9が浮上を開始した。
「全魚雷管発射準備。黒飛の援護だ。」
黒飛は、沖合に向かって、動き出した。同じ、港に停泊しているシーガードの戦艦は、黙って見る程、お人よしではない。
「出港。黒飛を追うんだ。」
錨のチェーンを巻き上げ始めた。
「魚雷接近。避けきれません。」
ドガーン!
魚雷が戦艦に命中した。それと同時にD9が、顔を出した。
連続して、発射された魚雷は、次々に、戦艦に当たった。戦艦は出港出来ない状態になった。
大佐は、その光景を見て跪いていた。その前に美月が立った。
「大佐。今回の作戦の失敗は、手柄欲しさに自分だけで、黒飛のコンピューターを動かそうしたところにあります。あれだけ、研究者を、集めておいたのに。大臣が、お呼びです。大佐を連行しろ。」
翌日の新聞各社のトップは。次のような内容だった。
「ダークセイバー。黒飛奪回に成功!」「音義大佐更迭。」「生安当局。新星新聞社記者をスパイ容疑で緊急手配。」