MODERNIZED!艦隊これくしょん! 作:ロシア海軍 太平洋艦隊 第■■■課
2010年代のいつか。中部太平洋、大西洋、インド洋を初めとしたいくつかの海域で、軍民を問わない船舶の沈没や事故が相次いだ
数ヶ月のうちに沈没船舶は100隻を超え、その中には100万トンクラスのタンカーも含まれていた
それに合わせて海岸の灯台や監視所なども破壊が相次いだ
テロだ正規軍だと世界が緊張に包まれる中、各国は総力を上げて調査を開始
それから間もなくして、事態は大きく変化する事となった
アラスカ沖を航行していたアーレイ・バーク級駆逐艦が、何らかの外的要因により撃沈、時を同じくしてアラスカ州兵も攻撃を受ける。中露加政府は関係を否定した
これが、人類と深海棲艦の、長きに渡る戦いの幕開けであった
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日本 国連軍 横浜海軍基地
太平洋の沿岸で、国連軍とロシア海軍の演習が行われていた
とは言っても、駆逐艦と重巡洋艦だけの小規模なものだったが、その規模に似合わない、鬼気迫る雰囲気の戦闘が行われていた
「鈍い!大型艦には複数で共同して死角を作れ!」
「目眩しはSAMでも出来る!無駄にASMを使うな!」
「魚雷は当たらないと思え!」
海面を駆け抜け、巨大な艤装から放たれる砲火は相手の接近を阻害する
「遅い!連携を崩すな!強気に来い!」
迅速なカウンターと共に彼女は1人に目標を絞ると、その腰に据えられたサーベルを抜き放ち巨躯を捻ると、その機関をフルに稼働させ30ktの速力で接近
「排水量と装甲はこう使うんだ!」
重巡洋艦の巨躯は貧弱な駆逐艦を突き飛ばし、サーベルが首元に突き立てられたと同時に、無線機からけたたましく警報音が鳴り響いた
「演習終了だ。迎えのヘリは5分後に着く。結集し、警戒態勢で到着を待て」
「アンドロポフ了解。」
彼女はそう短く無線を切ると、そっと手を差し伸べる
その先は、自らが撃沈判定を下した駆逐艦娘だ
「確か、アーレイ・バーク級のグリッドレイだったか」
すこし強い語気で、そう問いかける
「はい。国連軍太平洋艦隊所属、第11駆逐艦戦隊旗艦です」
「訓練期間は」
「座学2ヶ月、行動訓練2ヶ月です」
「全部で4ヶ月か。前の奴らより短縮されたな」
彼女は辺りを見回し、相手にした米駆逐艦を見ていく
「全員4ヶ月か」
「はい……配属されてからは3ヶ月です」
息切れしながらもしっかりと応答するグリッドレイを横に、彼女は水平線を見つめる
「私は、後輩を死なせたくて訓練教官になった訳ではないのだぞ」
微かにその手が強く握られたのを、グリッドレイは見逃さなかった