※この作品はR-18です。

異界の性奴隷   作:Henon

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4/23日 一部訂正しました


第二話 確認

 

 

 

金属の軋みが、静かな浴場に鳴り響いた。

頑強な手錠が外され、続いて、シズの細い指がフェロモン抑制スーツの留め具に触れる。

 

「……失礼します。すぐに終わりますから」

 

彼女はそう告げると、小田の背に手を伸ばし、そっと布を引いた。

しゅる、と滑るような音。ぴたりと密着していた素材が、ゆっくりと彼の皮膚から剥がれ落ちていく。

 

その瞬間だった。

 

――ふわり、と、空気が変わった。

 

甘く、湿った、体温を帯びた何か。

無臭ではない。しかし、ほのかな甘い匂い。

空間に広がったその匂いは、熱と鼓動にじんわりと絡みつき、身体の奥に侵入してくる。

 

「……っ!」

 

シズが思わず息を呑む。

胸元に手を当てて一歩、後ずさると、表情がほのかに朱に染まった。

 

「……これッ……匂いが……♡」

 

次いで、浴場の扉の向こうから聞こえていた鉄靴の音がぴたりと止まった。

控えていた護衛たちの気配が、急激に物静かになる。

 

押し黙ったわけではない。

――圧倒されたのだ。

理性よりも先に、身体が、その匂いに呑まれかけていた。

 

やがて、ゆっくりと足音が近づく。

浴場の奥から、あの女が現れた。

 

「……これが、お前の匂いかよ」

 

カザラ――漆黒の艶革を纏ったドラゴニュートの商人。

その声音には、驚きと愉悦、そして微かな――渇きがにじんでいた。

 

「嗅いだだけで、頭がクラクラすんな。……なるほどな、これが『素』の匂いか。」

 

近づいたカザラは、小田切の首元に顔を寄せて深く息を吸った。

その尾がぴくりと跳ね、吐息がほんのり熱を帯びる。

 

「くっ……は、……すげぇな。こんな雄、初めてだぜ……」

 

口調は粗いまま。だがその声音には、普段の余裕が削ぎ落ち、わずかに震えが混じっていた。

 

「カザラ様……」

 

控えるシズが小声で名を呼ぶ。

だが彼女の頬にも赤みが広がり、指先は小さく震えていた。

 

足元に落ちた一滴の汗が、石床に淡い輪を描く。

 

(……まずいな……)

 

小田は理解していた。

フェロモン抑制スーツは、ただの遮断服じゃない。

日本政府が極秘に開発した異種族の生理的反応を抑える特殊制御装備――

その効果が完全に失われた今、彼の身体から解き放たれた「雄の匂い」は、この世界の理性の枠組みを静かに侵食していく。

 

カザラがゆっくりと手を上げる。

 

「おい。シズ、俺が洗う。」

 

鋭い声音。空気が一瞬、張り詰めた。

 

「もう我慢できねえ。まったく、スケベな雄だ。何も知らねぇくせに、こんなにエロい匂いをばら撒まきやがって。」

 

彼女は笑う。だがその目は、完全に狩人の目をしていた。

 

(……本当に、まずい)

 

小田は、わずかに息を吐いた。

それは無意識の呼吸というより、逃げ場のない空間に放たれたかすかな抵抗だった。

まるで――獣舎に放り込まれ、足枷を嵌められたまま、捕食者の前に横たえられているかのような。

逃げる道も、叫ぶ余地も、すでにない。

 

「……これで、満足か」

 

衣服を脱ぎきった小田は、震えを押し隠すような低い声でそう言い放った。

喉は乾いていた。肌は湯気に濡れているのに、体の奥だけが、ひどく冷たかった。

 

彼の視線の先、カザラは湯の縁にゆっくりと腰を下ろす。

蒸気に包まれながら、その顔に歪んだ笑みを浮かべていた。

 

「……いいや?」

 

彼女の唇が、にたりと開く。

 

「これからだろ? 本当に『使える』かどうか――確かめるのは、な」

 

湯気に揺れるその声は、どこまでも静かで、どこまでも冷たく熱い。

息遣いの粗さを意図的に隠しながら、獲物の反応を楽しむ捕食者の声音だった。

 

小田の眼を見据えたまま、カザラの瞳が、わずかに光を帯びる。

 

静かで、深く、ゆるぎない。

 

その視線が、小田のわずかな理性を、内側から崩そうとしてくる。

 

 

 

 

「……じゃあ、始めるぞ」

 

ぬるり、と音を立てて石鹸を泡立てたカザラの手が、小田の肩に触れる。

その手つきはまるで、慣れきった猟師が獲物を扱うようだった。

迷いも遠慮もなく、むしろじっくりと感触を確かめるように、指が滑る。

 

肩、腕、そして脇へ。

石鹸の泡が肌の上を這い、湯気のなかでぬるく絡む。

強すぎず、弱すぎず――絶妙な力加減。

くすぐるように撫で、揉み、こねる。

 

「ほら、力抜けよ。……こんくらいでいちいちドキドキしてたら、もたねぇぞ?」

 

耳元に吐きかけるような低い声。

その吐息がうなじにかかり、ぞくりと背筋を這い上がる。

不意に背中が震えたのを見て、カザラは鼻を鳴らすように笑った。

 

「これは味見だよ。手触り、温度、匂い、反応。……一通り、な。まずは確かめねぇとな?」

 

指先が腹部にまで滑り込むと同時に、背後からぴたり――と、カザラの肉体が小田の背中へと密着した。

 

その瞬間、わかった。

 

――でかい。

言葉にするよりも早く、肌と骨と内臓が、その『質量』を理解する。

 

カザラの身長は180センチを優に超える。

濡れた肌越しに伝わるのは、圧倒的な女の体。

巨躯でありながらも女らしさを極限まで濃縮したような体つき。

豊満すぎる乳房、美しく大きく張った尻、なめらかにくびれたウエスト――

そのすべてが、今、意図的に、小田の背にのしかかっていた。

 

……むにゅぅう

 

泡と汗に濡れた乳房が、ぬるりと背中に押し潰される。

ただの接触ではない。包み込むように、挟み込むように、柔肉がしっとりと押しつけられてくる。

 

背骨がまるで乳の間に沈んでいくような感覚。

湯気に濡れた吐息とともに、カザラの柔らかい媚肉が、小田の背中を舐めるように這う。

 

「なぁ、お前、自分がどんだけエロいのか……ちゃんとわかってんのか?」

 

耳元で囁かれた声は低く、笑っていた。

だがその声には、嗜虐と所有と欲望のすべてが、どろりと溶けて混ざっている。

 

「こっちはよ、鼻に残って仕方ねぇんだよ。……たまんねぇ」

 

カザラの声は低く、ゆったりとしていた。

だがその声の奥にある衝動は、熱を孕んでいた。

 

小田切は唇をかみしめ、目を逸らす。

羞恥の波が、湯とともに胸の奥を揺らしている。

 

だが――それすら、彼女にとっては味わいの始まりにすぎない。

 

「どーれ、次は下半身か。……ほら立ちな」

 

低く、愉快そうなカザラの声。

その手が腰へと滑り込もうとした、その瞬間――

 

「ふざけんなッ、そんくらい洗える!」

 

小田切は湯を跳ねさせるように立ち上がった。

耳まで赤く染めた顔で、振り返る。

 

カザラは唇の端を吊り上げると、肩をすくめてあっさり引き下がる。

 

「ホ〜ン。じゃあ、いいぜ」

 

あまりにも素直な返答だった。

 

「……何?」

 

その変化に、小田切は不意に違和感を覚える。

いままであれほど執拗に迫ってきた彼女が、まるで興味を失ったかのような素振り――

 

だが。

 

その違和感が言葉になる前に、背後から――確かな「気配」が、ぬるりと忍び寄った。

 

「……っ!?」

 

反射的に肩が跳ねる。

次の瞬間、ぴしゃり、と湯面が弾けた音がして――

 

ぬるぅ、とした感触が、割れ目の間を這い上がった。

 

『舌』だ。

それが尻の谷間を這い、汗と湯でぬめる肌を割り開くように滑り、穴のすぐ手前で一度、止まる。

そして――

 

「ッ……ぐぁッ……!?」

 

舌が、迷いなく奥へと侵入した。

湿った肉の蠢きが、肛門の内壁を押し広げ、内側の熱を暴き出すように絡みつく。

言葉にもならぬ声が喉の奥で詰まり、背筋がびくんと反り返った。

 

全身の筋肉が痙攣し、呼吸が、止まる。

それは、抗いようのない侵犯だった。

 

思わず膝が抜けそうになる。

湿った舌先が、谷間をなぞり、躊躇なく、穴の奥へと突き立てられる。

 

ぬるりと、柔らかく、だが確かな意志を持って――その小さな場所を割って入ってくる。

 

「だ、……ふざ、っ……やめッ……!」

 

言葉は断片となって宙に散った。

カザラの声が、熱を含んだまま低く囁く。

 

「だって、洗うってこういうことだろ?俺のやり方で、丁寧にやってやるよ。」

 

後ろから支えるようにして、そのまま舌を深く滑り込ませてくる。

湯のぬくもりと異質な熱が、じわじわと這い上がってくる。

 

小田切は身をよじろうとするが――カザラの手はすでに腰を押さえていた。

逃げ場など、最初からなかった。

 

「まったく……洗いがいがあるケツ穴だぜ♡」

 

カザラの舌が、ぬるりと割れ目をなぞりながら、艶めかしく囁いた。

その声音には、狩人のような余裕と、獲物を味わう悦びが色濃く滲んでいた。

 

「どーれ……もうちょっと、掃除してやるか」

 

そう言って身を屈めるカザラに、小田は顔を赤くしながら振り返る。

 

「てめッ……!」

 

怒鳴るような声とともに身をひねろうとするが、その抗いは間に合わなかった。

 

ーーぢゅるるるっ。ちゅぽっ。ぢゅるるっ。

 

「…ッぁ!」

 

湿った、下品なほどに生々しい音が、湯気の中に響き渡る。

舌が、ためらいなく肛門の奥へと蠢き入り込む。

それはまるで、水音のなかに紛れる淫靡な楽器のように、大きく、いやらしく鳴った。

 

「ん〜……いい反応だな。しっかり締まってやがる。」

 

舌をゆっくりと押し入れながら、カザラはその奥の感触を堪能するように動かす。

小田の身体が大きく跳ねた。

口を開きかけるも、言葉にはならず、ただ息を呑む。

 

羞恥。困惑。そして、拭いきれない快感。

それが背筋を這い、熱として腹の奥を刺激していく。

 

「……やめ、ろっ……!」

 

押し殺したような声が絞り出されたとき、カザラの舌はその「抗議」すら味わうように、――ねっとりと動いた。

 

「ちゅるる。ン…洗ってやってんだよ。奥までな。……礼ぐらい言えよ、なあ?」

 

言葉の裏に潜む愉悦が、小田の羞恥心をじわじわと溶かしていく。

逃げ場のない湯の中で、彼はただ、身を震わせることしかできなかった。

 

 

 

 

「どれ、こっちも洗ってやるよ。」

 

低く囁いたカザラの唇が、睾丸をそっと吸い上げる。

ちゅっ、くちゅ、と水音まじりの湿った音を立てながら、片方の玉を口内に含み、舌で転がす。

弾力のある感触を確かめるように、舌先がこりこりと押し当てられる。

 

「っく……ッ……!」

 

小田切の声が震え、喉から短く漏れる。

だがカザラは構わず、今度はもう片方も玉を吸い上げ、同じように舌で弄ぶ。

 

「おお!♡……立派におっ立ってんじゃねぇか」

 

その言葉のとおり、小田の性器は――すでに張りつめていた。

湯の中でも隠しきれぬほどに硬く、反り返るようにして勃起している。

 

睾丸を舐めながら、カザラのもう一方の手がゆっくりと性器に伸びた。

ぬるりと泡を絡め、根元から扱き上げるように、確かめるように指を這わせる。

 

「こっちはこっちで、洗ってやらねぇとな〜」

 

しごっ……しゅくっ……

 

泡の音とともに、手がリズムを持って上下する。

一方で、口は睾丸を吸い上げたまま、唇を深く押し当てていた。

ちゅっ……くちゅ……ぴちゃ……と水音がいやらしく響き渡る。

 

そして、もう一度――舌が尻の奥へと戻っていく。

 

「さっきのとこも、忘れてねぇぞ。……こっちも大好きなんだよ、あたしは」

 

唇を割れ目に押し当て、再び舌をぬるりと差し入れる。

そのまま尻穴を這い、円を描き、押し広げるようにして奥へ――

 

「く、ぁ……! て、めぇ……ッ」

 

小田は上体をのけぞらせ、湯を跳ねさせた。

勃起した性器は、カザラの手の中で熱を持って脈打ち、扱かれるたびに跳ねる。

 

舌、手、唇――すべてが同時に快楽を与え、羞恥と刺激が一気に押し寄せる。

もはや逃げる余地も、言葉を紡ぐ余力もない。

 

「全部、洗い流してやるよ。……綺麗に、徹底的にな」

 

低く囁くカザラの声が、まるで獲物を慈しむ捕食者のようだった。

 

そしてその行為は、なおも続いていた――

小田の奥深くまで、味わい尽くすように。

 

 

 

 

「ほら、……ここがいちばん敏感なんだろ?」

 

そう囁いたカザラの舌が、亀頭の先端をゆっくり、ねっとりと這う。

裏筋をくすぐるように撫で上げ、先端の縁を円を描くように舐める。

ちゅっ、くちゅ……と水気を帯びた音が、湯気の中でいやらしく響く。

 

「く、ぅ……ッ、そ、こは……っ」

 

小田の腰が小さく震え、反り返った性器がぴくんと跳ねる。

そこにさらに、舌先がぴたりと吸い付いた。

 

「我慢すんなって。……ほら、イけよ」

 

そして次の瞬間――舌が亀頭の頂点、尿道口をなぞったその刹那――

 

「――っああっ……!」

 

小田切の背がのけ反り、脚がふるりと震える。

 

びゅっ、びゅるるっ――

 

射精の瞬間、カザラはまるでそれを待っていたかのように、

唇をぴたりと尿道口に密着させ、そのまま――

 

――ぢゅっ、ぢゅるるっ……!

 

パクリと強く吸い込んだ。

 

「っ……くぅ、あっ……ああ……!」

 

出たばかりの精液を、まるで管の奥から吸い出すように、カザラの口が、音を立てながら白濁を啜り上げていく。

射精の快感に圧倒され、思考が途切れる。

 

ぢゅっ、ちゅっ……じゅる……

 

粘度のある白濁が舌に吸われ、喉奥へと流れていく感触を、カザラは満足げに味わっていた。

 

ちゅるぅぅっ、ぬぽんっ♡

 

唇を離したあと、名残惜しげに尿道口をぺろりと舐めると、口の端を舐めながら笑った。

 

「ん……濃いな。これがお前の味か」

 

小田の精液を味わうように飲み込んだ後、カザラはそう言葉をこぼす。

 

そして――余韻に浸る小田を見てニヤリと笑う。

 

ぱちん。

 

軽やかな音とともに、小田の尻を叩く。

 

「まだ味見はこれからだぞ〜、スケベな雄。……今度は、もっとじっくり、味わってやるからな」

 

カザラの瞳が細まり、爛々とした熱を宿していく。

その視線はもはや笑ってなどいない。

狩りを愉しむ獣の目――獲物の震えを味わい尽くす、支配者の視線だった。

 

小田の肌に、再び湿った吐息が触れる。

そのわずかな気配だけで、背筋がひやりと粟立つ。

 

快楽の終わりは、まだ遠い。

むしろ、いま始まったばかりだった。

 

 

「…お前って、これ好きなのか?♡」

 

カザラがからかうように笑いながら、再び舌先で小田の尻穴をなぞる。

 

「見ろよ、こんなにすぐ立ってんじゃん。……すげーよ、ホント♡舌ちょっと入れただけで反応してさ。スケベすぎだろ、お前」

 

早くも復活する小田の性器を見ながらカザラは、嬉しそうに言う。

しかし、その声音はまるで愛玩動物でもからかうような優しさと、嗜虐的な愉しみに満ちていた。

 

「ふ……ふざけんなっ!」

 

小田は顔を赤くしながら、言葉を荒げた。

 

「てめえの趣味だろうがッ! こっちは、無理やり……っ」

 

言いかけた言葉が途中で詰まる。

ちろりとまた、舌先が尻奥の皺をなぞったのだ。

その一瞬の接触に、ビクリと腰が震えてしまう。

 

「ふん、図星突かれて動揺してんじゃねぇよ。身体は正直だな、スケベ雄♡」

 

カザラは笑みを浮かべながら、舌をさらに深く――ぬるり、と押し込んでいく。

 

快楽、屈辱、羞恥、そして否応のない昂ぶり。

小田の呼吸が徐々に荒くなり、また――性器は、明らかに反応を示していた。それに比例してカザラの興奮も高まっていた。

 

「く、くそ…」

 

その言葉とともに、舌の動きがさらにいやらしく深まっていく。

 

「んちゅ……それにしても、お前さぁ。最初に比べてずいぶんお喋りになったなぁ♡」

 

挑発するような声とともに、カザラが笑う。

胸元を強調するように身体を寄せ、湯気のなかでたわわに揺れる巨大な乳房を持ち上げた。

 

「うるせえッ!」

 

怒鳴り返した小田切の声は、確かに反抗を示すものだった。

だが、その声音は、掠れ、震え、どこか熱に浮かされたように滲んでいた。

理性と羞恥で吠えるその怒りは、すでに快楽の波に飲まれ、舌先の火照りと呼吸の乱れに侵されている。

 

その反抗的な眼差しさえも――カザラにとっては、たまらなく愉快で、そそられる『餌』でしかなかった。

 

「口は反抗的でも身体は素直だな……ほら、見ろよッ」

 

持ち上げた乳房で、ぴんと勃った性器を下からすくい上げるように包み込む。

むにゅ、むちゅ……と豊満な柔肉が上下から押し潰し、泡立つ湯と共にいやらしい水音を立て始めた。

 

「ふふ、これが気持ちよくないわけないよな?」

 

低くくぐもった笑い声を漏らしながら、カザラは乳房を持ち上げた。

巨大なそれは、湯に濡れ、白く光る柔肉の山――

その質量と柔らかさを、これでもかと誇示するように、小田の肉棒を下から包み込むように持ち上げる。

 

ぴんと勃ち上がった肉棒が、豊満な乳房に沈み込んでいく。

上下から押し潰されるように挟まれた肉棒は、泡立つ湯と共に、ねっとりと淫靡な水音を立てはじめた。

 

にちゅっ、にゅりゅ、むちゅぅ……

 

谷間に沈んだ先端がぬるく熱い泡と汗に塗れ、顔を出すたびに、ぴくぴくと跳ねる。

まるで、乳の中に無様に射精を求めてもがいているようだった。

 

そして同時に――

 

「……こっちも、忘れちゃいけねぇよな」

 

カザラの声が、湿った吐息と共に下腹部へと降りていく。

次の瞬間、ぬるり――と、舌が割れ目の奥を這い上がった。

熱を帯びた肉の蠢きが、尻穴の縁をなぞるようにゆっくりと、いやらしく。

唇が割れ目の下へ吸いつき、まるで蜜を啜るかのように、じゅる……と湿った音が響く。

 

そして、その舌と連動するように――

カザラのもう片方の手が、睾丸へと吸いつく。

 

もみぃ、もちぃ……

 

舌で尻穴を包み、手で睾丸を転がし、根元をくるくると撫でる。

時に吸い、時に揉み、時に舌を縦に這わせるようにして――

 

「乳で挟んで、舐めて、揉んで……気持ちいいこと、まとめてやってやるよ」

 

その声は、低く、甘く、狂おしいほど優しい。

だがその優しさのすべてが、責めるために向けられたものだった。

尻の奥に舌がねじ込まれ、睾丸はぬるぬると吸われながら揉まれ、乳房はなおも肉棒をぐちゅぐちゅと扱き続けている。

 

前も、後ろも、下も、全部が。

熱く、濡れた肉に包まれて、逃げ場などどこにもない。

 

「あぁぁぁ…」

 

尻穴には舌が侵入し、睾丸はこねられ、性器は乳房の熱と泡に包まれ――

刺激が、前も後ろも、奥も、まったく休むことなく押し寄せてくる。

 

「うるせぇとか言ってもな、身体は正直なんだよ。……ほら、もっと反応して見せろよ。」

 

水音と喘ぎと、肉のこすれる濁った音が、湯けむりのなかに淫靡に響き渡った――。

 

 

 

 

 

 

――びゅるっ、びゅるるるっ……!

 

「ゔぅぁぁッ……!」

 

喉の奥から噴き上がるようなうめきが漏れた瞬間、小田の全身が跳ねるように反り返った。

限界を越えた興奮と快楽に、腰が制御を失ったかのように震え、性器は怒張しきったまま激しく脈打つ。

 

二度目の絶頂は、最初とは比較にならないほど凄まじい奔流だった。

張りつめた肉柱の根元が脈打ち、限界まで張り詰めた亀頭が震えるように跳ねた瞬間、押し出されるようにして白濁が噴き上がった。

 

どくん、どくん、と体の芯から搾り出されるたび、白濁液は音を立てて迸り、カザラの豊かな乳房へと降りかかる。

すでに一度目の放出で濡れていた谷間に、さらなる奔流が降り注ぎ、乳の谷に沿ってじわじわと流れていく。

一滴一滴が、熱を帯びた小さな衝撃のように、彼女の肌の上を這い、指先、乳輪、乳首を汚していった。

 

「……うわ、マジかよ。二回目でこんなに……♡」

 

カザラは、濡れた自分の胸元を見下ろしながら、半ば呆れたような、しかしどこか嬉しそうな、興奮の混じった声でぽつりと呟く。

その瞳は、粘り気を帯びてとろとろと広がる白濁の動きに釘付けになっていた。

 

熱を持った精液が、ゆっくりと乳房の斜面を流れ落ちていくさま。

片方の乳房からもう片方へと伝うその軌跡が、あまりにも滑らかで艶かしく、彼女は一瞬、無意識に喉を鳴らしてしまっていた。

 

指先に伝うぬるりとした感触に、カザラはそっと手を止める。

そして、静かに、己の指に絡みついたそれを眺めながら、薄く微笑んだ。

 

「……拾いもんだな、こりゃ」

 

舌先で指についた精を舐め取りながら、満足げに呟く。

愉悦と欲情が入り混じったその表情は、まさに獲物を得た捕食者のものだった。

 

そして――

 

ぱちんっ。

 

再び、乾いた音が小田切の尻を打った。

湿った肌に、快楽と羞恥の余韻がじんわりと広がる。

 

「もしかしたらって思ってたけどよ……お前、まじで「大当たり」だわ」

 

掌の熱が、尻に心地悪く残る。

それさえも、カザラにとっては仕込みの一つでしかなかった。

 

「なあ、スケベ雄――まだ出せるよな?今夜の俺は、欲張りなんだよ」

 

その声は甘く、低く、そして確信に満ちていた。

無限な波が来ることを、当然のように。

 

その言葉とともに、再びぬるりと舌が動こうとした瞬間――

 

コン、コン。

 

浴室の戸を叩く控えめな音が、ぬめりきった空気を裂いた。

一瞬、時間が止まる。

 

「……商人様」

 

戸の向こうから、静かな声が届く。

くぐもっているのに、なぜかその声は冷えた水のように肌を撫でた。

 

「お食事の時間です……」

 

カザラがわずかに眉を上げた。

その口元にはまだ笑みが残っているが、ぴたりと手の動きが止まっていた。

 

「……んー。タイミング、悪ぃな」

 

濡れた指を舌で拭いながら、名残惜しげに吐息を漏らす。

小田は、まるで救われたように肩を落とし、天井を仰いでいた。

額には汗、吐息は浅く、今にもとろけ落ちそうな表情を必死に押しとどめている。

 

「……じゃあ、お前も食っておけよ。休憩だ。えっと小田だっけ?ちゃんと来いよ」

 

カザラがそう告げ、名残惜しそうに再び小田の尻をぺし、と軽く叩く。

 

扉の外では、シズが気まずそうに耳を伏せながら、静かに浴室から出て行った

その足取りは遠慮深くも、どこか急いていて――

視線は一度も浴室に向くことはなかった。

 

扉が静かに閉まり、湯の中には再び二人きりの空間が戻ってきた。

 

だが、さきほどまでの熱はわずかに冷まされていた。

 

「……ったく、気配だけはやたら隠すのがうめえな。」

 

カザラがぽつりと呟き、再び腕を湯に沈める。

 

「……まあ、これからもよろしくな、小田♡」

 

カザラがそう囁くと、指先で湯を一撫でするように波紋を立てながら、しゃがみ込んだ。

そして、気怠げにうつ伏せになった小田の背を一瞥し――そのまま、突き出された尻に、そっと唇を寄せた。

 

…ちゅぅ

 

水気を帯びた、音のある『口付け』。

軽く、しかし確かに「所有」を刻みつけるような、艶めいた接触だった。

 

唇が離れたあと、ほんの一瞬、舌先でその痕を舐め取るような仕草があった。まるで、名残惜しむように。

そして彼女は立ち上がり、湯気に溶けるように静かに浴室を後にした。

 

しかし小田の背にはまだ、あの舌の温度が――

そして、理性の淵をくすぐるように囁いたカザラの声が、ぬめるようにこびりついていた。消えぬ記憶が、まるで肉の奥から蠢くように、彼の意識をじわじわと侵していた。

 

 

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