※この作品はR-18です。

異界の性奴隷   作:Henon

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第十六話 母雄

 

小田は肩を押され、冷たい革のソファの奥へと沈み込まされた。

逃げるように身を引くより早く、犬人の雄がその膝の間へ身体を割り込ませてくる。

 

豊かに張った胸が、小田の頬へゆっくりと押しつけられた。

布越しではない体温と、乳の甘い匂いが鼻腔を満たす。

 

濡れた先端が唇の輪郭をなぞるたび、小田は顔を背けようとした。だが後頭部へ添えられた手は穏やかなまま、その動きを許さなかった。

 

「ほら……お口を開けてくださいね…」

 

囁きは命令というより、幼子へ言い聞かせる声に近かった。

だからこそ、小田にはそれがひどく不気味に感じられた。

 

熱く張りつめた乳首が唇の間に入り、わずかに滲んだ白い母乳が舌の上に落ちてくる。


 

温かな乳は、わずかな脂肪の重みを含んで舌へまとわりついた。

 

単純な甘さではない。

乳の奥に、雄でありながら雌を思わせる甘ったるい体臭と、汗、火照った皮膚の匂いが薄く混じっている。

 

飲み込んではならない。

得体の知れない種族の分泌物だ。

 

だが――ここへ来る前、あの忌まわしい場所で目撃した光景が、今も小田の網膜の裏にべっとりと張り付いて離れない。

 

人が、ただの『肉』として無残に解体され、貪られていたあの地獄。

吐き気と、自らもそうなるかもしれないという底なしの恐怖。

 

精神の防壁を粉々に砕かれた状態のまま、この屋敷へ放り込まれ、自分の人権すら奪われそうになっている。

 

だからこそ、目の前の犬人が差し出してくる獣の体温と、甘く温かい母乳の匂いが、恐ろしい罠だと分かっていても、小田の衰弱した脳には「唯一の安全圏」として錯覚を誘う。

 

じゅッ…じゅ…♡

 

ごくり、と一口を飲み込む。

 

すると乳首の奥から、まるでその反応を待っていたかのように、さらに濃い雫が舌の上へ滲み出した。

 

「んぅう゛♡いい子……いい子ですね♡」

 

彼は満足そうに喉を鳴らし、小田の後頭部へ掌を添えた。

細い指が髪の間をゆっくりと梳いていく。

時折、爪先が頭皮を掠めるたび、ぞくりとした感覚が首筋を下った。

 

口を離させないよう胸元へ抱き込みながら、その手つきだけはあまりにも穏やかだった。

 

拘束されているはずなのに、扱われ方は保護に近い。

異常な状況なのに、聞こえるのは褒める言葉ばかりだ。

 

その矛盾こそが、小田の判断を鈍らせていった。

 

同時に、もう片方の手が小田の肉棒を握り、ゆっくりと扱き上げていた。


 

にゅこ……にゅこ……♡

 

「うっ……はぁ……」

 

小田は乳首を咥えたまま、思わず小さく呻いた。


口の中を甘い母乳が満たし、喉を伝って胃の底まで落ちていくたび、頭の芯がぼんやりと痺れていく。


 

乳首を吸うたびに、犬人の息が少しだけ乱れるのが伝わってきた。

 

「はぁ♡ほんと……おっきいおちんちんですね……これでは甘えられる方も苦労しますでしょう……♡」

 

彼はそう言いながら、小田の肉棒を急かすことなく、しかし休ませることもなく、一定の調子で刺激を続けた。

 

じっとりと熱い指の腹が、小田の意志を無視して竿の脈動を拾い上げていく。その快楽に耐えかねて、小田は血を吐くような声を絞り出した。

 

「ッ…お前らは、どいつもこいつも…どうかしてる…」

 

だが、犬人の雄は怯むどころか、まるで幼子が精一杯の背伸びをして吠えているのを見守るかのように、愛おしげに目を細めてくすくすと喉を鳴らした。

 

「ふふっ♡もう、そんなことを言って…健気にお口でお乳を吸いながら、こんなにおっきくなってますよぉ?」

 

「っ……あ……!」

 

「口ではイヤイヤ、でもこのおっきな棒はなんでしょうかぁ?♡本当は、私に、いーっぱい熱い種を出したいのでしょう?♡」

 

いたずらっぽく囁きながら、犬人の手つきが一段とねっとりとした強さで肉棒を扱き上げる。

 

びくんっ、と小田の腰が跳ね、透明な我慢汁が尿道口から溢れ出した。

 

ぴゅッ……♡

 

「ん゛♡」

 

犬人は、わずかに敏感さの残る先端を指で撫で、意味ありげに目を細めた。

 

「…ここへ来る前は、どなたかに種を搾られたのですかぁ?♡」

 

小田は乳首からわずかに口を離し、荒い息の合間から声を絞り出した。

 

「……なぜ、そんなことを……」


 

犬人の雄はくすくすと笑い、鈴口に舌先を近づけた。
そして――

 

じゅぽッ…つんっ……つんっ……♡

 

意地悪く、舌先で尿道口を軽く突く。
ちろちろと、まるで確かめるように何度も刺激され、小田の腰が小刻みに痙攣した。

 

「決まっていますよぉ♡私たち雄は、一日に何度も種を出せませんからね…普通は一度、多くても二度ほどです。それ以上は身体を壊してしまいますから…」

 

犬人は鈴口へ舌先を当てたまま、甘く目を細めた。

 

「ですからこの部屋は、ガラン様のお客様が雄を乱暴に搾りすぎないよう、休ませたり、宥めたりするために置かれているのです♡」

 

彼はそう言いながら、再び小田の肉棒を優しく扱き始めた。

それと
同時に、小田の頭をより優しく撫で、もう片方の乳房も小田の顔に押し付ける。

 

「ほら……もう片方も、吸ってくださいね♡
小田様が素直に甘えてくれれば、私、もっと……もっと気持ちよくしてあげますから」

 

小田の指が、迫り来るもう片方の乳房を掴む。


熱く柔らかい乳肉が掌の中で溢れ、乳首が指の間から飛び出るように顔を覗かせる。

 

「はぁ♡…本当に、スケベなお方…」

 

やがて犬人の雄は小田の口から乳首を引き抜いた。

 

ちゅぽんっ……♡

 

白い雫が小田の唇と乳首の間に糸を引く。

 

「んッ♡…少しだけ、別の甘え方も覚えましょうね♡」

 

そう囁くと、彼は小田の胸を押してソファへ深くもたれさせた。

 

乳房を揺らしながら身を屈め、唇を腹から臍へ、さらに太腿の内側へと這わせていく。

 

それから片膝をソファへ乗せ、小田の脚の間でゆっくりと背を向けた。

両手を小田の膝へ添えたまま、尻を預けるように腰を落としていく。

 

やがて腰布が下ろされ、丸く張った尻と、その下に収まった小ぶりな睾丸が露わになる。

 


ぶりゅんっ……♡

 

露わになった犬人の尻に、小田は視線を奪われた。

 

人間とは似て非なる異種族の肉体。その事実が、かえって小田の理性を逆撫でする。

 

(男だというのに……なぜ、こんなにも魅惑的なんだ)

 

雌を思わせる大きく張った安産型の尻肉。その柔らかそうな弾力を見ていると、過酷な訓練の中で叩き込まれてきた一切の理律など、ひどく無意味なものとして吹き飛びそうになる。

 

普通の男なら、理屈抜きでその膨らみへ狂おしく貪りつきたくなる――そんな衝動を駆り立てる、抗いがたい魅惑的な尻だった。

 

だが、小田の理性を真に引き裂いたのは、その豊満な尻肉のさらに下――そこに頼りなく収まった、小ぶりな睾丸の存在だった。

 

同じ『雄』の象徴。人間とは似て非なる異種族の肉体。

 

犬人の雄は甘く息を弾ませながら、自らその丸い尻を突き出し、小田の硬く熱くなった肉棒へと、自身の小ぶりな玉袋をねっとりと擦り付けてきたのだ。

 

「ひゃあッ…♡」

 

犬人の雄が短く、愛らしい悲鳴をあげる。

小田の猛り狂った亀頭の先が、犬人の柔らかく、しかしどこか生々しい熱を持った睾丸の皮膚と直接、正面から擦れ合う。

 

ぐにゅ、むにり……♡

 

裏筋の敏感な皮が引きずられ、奥から蕩け出る熱い愛液が、肉棒全体をねっとりと滑らかに塗り潰していく。

 

男の特等席を、男の凶器で蹂躙しているという、脳が焼け付くような背徳感。

 

「あッ…私のお玉にそんな意地悪しちゃ…ダメですよ?♡」

 

その言葉と共に柔らかな尻の谷間が、肉棒を挟み込むようにして前後に擦り始める。

 

逃げ場のない密着。

尻肉の奥、奥へと沈み込むたびに、肉棒の根元までが柔らかい熱に包み込まれ、小田の理性はあの弾力に押し潰されるように鈍っていった。

 

その密着の最中、ふと視線が下りる。

 

小ぶりな睾丸のさらに奥、そこには瑞々しい粘膜をさらけ出し、妖しく口を開いた裂け目が覗いていた。

 

一目見ただけで、それが何のための器官なのかを生物学的な知識が告げる。

 

考えるまでもない、あまりに常識的な現実だった。

 

「…ぅぁ…待て!雄の妊娠は危険じゃっ…!」

 

「ええ、普通なら危険ですねぇ♡ ……でも、ガラン様のお屋敷には、雄の出産を補助するお薬も、術師様もたくさん用意されていますから♡」

 

犬人は腰を押しつけながら、嬉しそうに尻尾を振った。

 

「だから、心配なさらず種をくださいませ♡」

 

その耳を期待に細かく震わせ、彼はさらに深く、小田の熱を受け止めるように腰を落とした。

 

グニュゥウぅぅゔ…♡

 

「ぁッっ」

 

濡れた入口が亀頭の先を捉えた。

 

ぐにゅ……♡

 

犬人が息を詰めながら、ほんの少しだけ腰を沈める。

狭い粘膜が亀頭の縁に引っ掛かり、押し広げられながら、数センチずつ呑み込んでいった。

 

「はぁ……っ♡まだ……まだ半分も入っていませんよぉ…んぅ…♡」

 

腰がさらに沈む。

 

にゅ゛ゅるるるっ……♡

 

内壁が竿の形に押し広げられ、最後には、犬人の柔らかい尻肉が小田の下腹へ柔らかくぶつかった。

 

奥まで収まると、袋状の最奥が亀頭を包み込み、脈打つように収縮した。

 

腰が動くたび、その最奥の柔らかな隆起が亀頭の先へ触れ、内壁全体が精液を搾り取ろうとするように締まる。

 

「はぁぁぁあ!♡はぁ…ぉ…おっきぃ♡」

 

可憐な雄が、甘く蕩けた声を上げた。
尻を小田の腰にぴったりと密着させ、熱い内壁が肉棒全体を締めつけながら、前後に腰を振り始める。


 

にゅるっ、にゅるる……♡

 

あまりの淫乱さに小田の両手が、反射的に犬人の柔らかな尻を掴んだ。

 

もにぃ…♡

 

指先が沈み込むたび、肉は静かに形を変え、逃げ場を失った熱が内部へと押し返される。

 

ただの柔らかさではない。押せば押すほど、内側から絡みつく圧が増してくる。

 

「んぁ……♡」

 

犬人は、わずかに腰を揺らしただけで、膣奥の感触を的確に擦り上げた。

 

浅く引き、すぐに戻す。その短い往復だけで、亀頭の先へじわりと圧が集まる。

 

「そんなに激しく掴むと…あ♡…私、もう止まるなんてできませんよぉ?♡」

 

言葉とは裏腹に、動きは止まらない。

 

むしろ、小田の手に合わせるように、押し返してくる。

犬人は口では困ったように訴えながら、尻をさらに深く押し戻してくるのだ。

 

小田はその矛盾した反応に煽られ、今度は逃がさないよう、尻尾の付け根ごと腰を引き寄せた。

 

たぱったぱっ……♡たぽんっ、たぽんっ……!

 

犬人の柔らかく魅惑的な尻が、小田の腰に激しく打ちつけられる。

むっちりと張りのある尻肉が波打ち、熱い肉壁が小田の肉棒を根元から先端まで締めつけ、絡みつくように擦り上げる。

 

内側がまるで溶けるように蕩け、膣奥が亀頭を優しく、しかし貪欲に吸い付くたび、締め付けがさらに強くなっていく。

 

「はぁ゛♡んッ…ん゛…!」

 

犬人の雄は甘く蕩けた声を上げ、尻尾を嬉しそうに激しく振った。

可愛らしい犬耳もまた、耐えきれないように細かく震えている。

 

小田は熱く蕩けるような快感に頭の中が真っ白になり、思わず豊満な尻肉をさらに強く揉み捏ねる。

 

むにゅう…♡もにゅっ、ぐにゅゥゥ……♡

 

指が深く沈み、柔らかい尻肉が掌の中で溢れ出す。

熱くてむっちりとした感触が、小田の理性の残りをさらに溶かしていく。

 

「小田様ぁ…♡雌のように乱暴になさらないでくださいぃ!♡」

 

そう言いながら、犬人はむしろ小田を煽るように振り返った。

 

押し退けなければならない。

ここで正気へ戻らなければならない。

 

そのはずなのに、掌へ伝わる体温と柔らかさが、小田の中に溜まっていた苛立ちを、別の衝動へ変えていく。

 

先ほどガランに玩具のように扱われた屈辱とカザラに商品と呼ばれた事への怒り。

そして、任務から切り離され、何一つ決められない自分への焦燥。

 

行き場を失っていたそれらの感情が、目の前の魅惑な身体へ向けて噴き出した。

 

次の瞬間、小田の手が振り下ろされていた。

 

べちんっ――!

 

乾いた音が部屋へ響く。

打たれた尻肉が大きく波打ち、むっちりとした柔肌の上へ赤い掌の跡が浮かび上がった。

 

「ああ゛♡……はぁ……はぁぁああっ♡」

 

犬人が大きく震え、喉の奥で甘く声を漏らした。

その震えがそのまま内側へ伝わり――

 

小田の腰が、びくんと跳ねる。

 

ぴゅッ…

 

堪えていたものが一瞬で弛み、亀頭から透明な雫が弾かれた。

 

「……うっ」

 

思わず動きが止まる。

自分の意思とは無関係に反応した身体に、遅れて息が詰まった。

 

しかし犬人はその隙を逃さない。

 

熱く蕩けた膣奥が、肉棒の先端にぴったりと吸い付くように密着し、じゅるりと我慢汁を吸い上げる。

 

「やばッいって…」

 

あまりの快感に小田の声が掠れた。

犬人はわずかに尻を揺らし、耳を細かく震わせながら、愉しげに息を漏らす。

 

「小田様ぁ♡我慢なんて、なさらなくていいんですよぉ……♡」

 

囁きと同時に、腰が一層深く押し込まれた。

 

にゅびぃっ……!

 

熱く蕩けるような肉壁が、肉棒を根元まで一気に呑み込む。

膣奥の口が亀頭を強く押しつけ、まるでキスをするように吸い付きながら、内壁全体が小刻みに収縮した。

 

「んあ゛ぁああッ!♡」

 

「…はぁっ……!」

 

雄の喘ぎ声と共に小田の腰が跳ね上がる。

 

一度完全に肉棒を膣内に収めると、犬人の雄はゆっくりと腰を引き、すぐにまた深く押し返してきた。

 

逃がさず、離さず、奥で捕まえたまま、執拗に擦り上げるような動き。

 

にゅるっ……にゅるる……♡ぬちゃっ、たぽッ……♡

 

浅く、深く、角度を変えながら繰り返される往復。

そのたび、熱く蕩けた膣肉が食らいつくように締まり、愛液と我慢汁が混じり合う。

 

「ちゃんと……中に、出してくださいねぇ……?♡」

 

言葉に合わせるように、腰の動きが徐々に速まっていく。

 

「はぁ……っ♡そのあとで、お乳を飲んで……ゆっくり休みましょうねぇ……♡」

 

甘くあやすような声とは裏腹に、腰の動きは容赦がない。

 

逃げようとすれば追いかけ、力を抜けばさらに深く絡みつく。

まるで小田の肉棒を子宮の奥まで引きずり込み、精液を搾り取ろうとするかのような、獣のような動き。

 

小田の指は、自らに打ち付けられる暴れる柔肉を離すことができずにいた。

 

犬人は耳を揺らし、尻尾を小田の手に優しく絡めながら、甘く、しかし確信を持って囁いた。

 

「んえッ♡…まったく…乳離れは、まだ出来なさそうですね……♡」

 

柔らかい尻が再び激しく打ちつけられ、小田の肉棒を奥深くまで飲み込む。

 

ぱちゅんッ!…ぱちゅッ♡ぱちゅ♡

 

(こんな事、してる場合じゃ…ねえってのに…)

 

頭ではそう命じている。

だが、小田の手は犬人の腰を遠ざけるどころか、さらに強く引き寄せていた。

 

認めたくなかった。

 

自分はもう、一方的に押し倒されているのではない。

この柔らかな身体を、自分の手で引き寄せている。

 

その事実が意識へ浮かんだ瞬間、腹の奥で耐えていたものが決壊した。

 

小田の腰が大きく跳ねた。

 

「ぐッ……ぁあ……!」

 

びゅるっ――!びゅるるるッ!びゅぅ〜!

 

最初の一射が、密着した最奥へ叩きつけられる。

続いて二度、三度と竿が痙攣し、そのたびに熱い精液が奥へ吐き出された。

 

「ほぉ゛ぉお!♡なかぁぁあ!…ながッ…長いぃ……♡」

 

犬人はその柔らかな尻を押しつけたまま、精液を逃がすまいと内壁を強く収縮させる。

溢れた白濁が結合部を濡らし、尻の谷間へ細く伝った。

 

あまりの射精の長さに、彼の口から透明な涎がとろりと零れ落ち、顎を伝って豊満な乳房の上に落ちた。

 

尻尾は嬉しそうにブンブンと激しく振られ、ふさふさとした毛並みが小田の太腿に何度も当たる。

 

「……はぁっ……はぁっ……」

 

小田は、自分の手がまだ犬人の尻肉を強く掴んでいる事に気づいた。

離さなければならない。そう思うのに、指は柔らかな尻肉へ食い込んだままだった。

 

理性が拒絶していたはずの行為を、自分から逃がすまいとしている。

 

その事実の方が、射精の余韻よりも深く胸へ残ったのであった。

 

やがて、犬人はゆっくりと腰を浮かせた。

 

にゅぐぐ……♡

 

しかし、肉棒を引き抜こうとした瞬間、熱く蕩けた内壁が別れを惜しむかのように亀頭にびっしりと吸い付いた。

 

まるで生き物のように執拗に絡みつき、名残を惜しむ。

 

粘つく愛液と精液の糸が、肉棒が離れることを拒むように幾重にも引き伸ばされていく。

 

――にゅぼぉッ!♡

 

「んあ゛ぁッ…ぅ…♡」

 

接続が断たれた途端、犬人のあられもない喘ぎと共に、その奥処から大量の白濁がどろりと零れ出した。

 

犬人は、太腿を伝うその白濁を指先で丁寧に掬い上げると、恍惚とした表情で自分の口へと運んだ。

 

舌先で精液を絡め取り、唇を妖しく濡らしたまま、彼は小田の前に回り込む。

 

「んく…すご…っ……♡こんなに……小田様、そんな気持ちよかったですかぁ?♡」

 

そして——

 

んちゅぅゥゥ……♡

 

熱く湿った舌が、小田のまだ敏感な肉棒に絡みついた。

彼は、射精で汚れた肉棒を丁寧に、しかし粘り着くように舐め上げていく。

 

先端から根元まで、裏筋を長く舐め、尿道口へ舌先を押し当て、残った精液まで執拗に吸い上げた。

 

ただ刺激するのではなく、自分の中から戻ってきた精液を、確かめるように慣れた手つきで、丁寧に吸い取った。

 

「んちゅぅ…こんなに奥へ注がれてしまったら…私、またママにされてしまいますね…♡」

 

犬人は肉棒を咥えたまま、潤んだ瞳で小田を見上げながら、吐息を混ぜた柔らかな声を落とした。

 

舌が肉棒全体を丁寧に舐め回し、時折亀頭を強く吸い付く。

 

じゅぞぞぞぉお……♡じゅるるるゥゥゥ……♡

 

労わるような、しかし激しい吸い付き。

喉の奥まで肉棒を飲み込み、じっくりと締めつけながら、残った精液を根こそぎ吸い上げていく。

 

小田の腰が、肉棒への敏感すぎる刺激にびくびくと跳ねた。

 

「……はぁっ……!」

 

思わず、小田の手が犬人の頭に伸びていた。

指がふさふさとした毛並みを優しく撫でる。

 

犬人は、その手に反応するように耳を嬉しそうにぺたんと伏せ、目を細めた。

 

「ん…ちゅるぅ…♡」

 

そして、甘えるように彼は肉棒を咥えたまま、小さく喉を鳴らした。

 

舌がさらに粘りつくように動き、尿道口を丁寧に舐めながら、残った精液を吸い尽くしていくのだった。

 

小田の理性は、まだ辛うじてその輪郭が残っていたが、それを行動へ移す力はもはや…失われつつあった。

 

ーー

 

肉棒を丁寧に舐め上げ、残った精液を啜り続けられていた小田は自身の身体がわずかに強張るのを感じ取った。

 

その気づきと同時に、小田の腰が小さく跳ねた。

 

最初は余韻によるものだと思ったが、呼吸を整えても、その違和感だけは消えない。

 

「ん……?」

 

犬人は肉棒を咥えたまま、潤んだ瞳を上目遣いに上げた。

小田の額にうっすらと汗が浮き、歯を食いしばっているのがわかる。

 

さっきまでの快楽の余韻に浸っていた表情が、どこか焦った色に変わっているのだ。

 

「ふぅー♡小田様ぁ……」

 

彼は、逃がさぬよう肉棒に指を添えたまま、可愛げに首を傾げた。

潤んだ瞳が上目遣いに小田を見上げ、舌先でまだ敏感な亀頭の裏側をべろべろと舐め上げる。

 

「ぺろぉ…どうしました?さっきまで、すごく気持ちよさそうでしたのに……」

 

小田は顔を赤く染め、さらに歯を食いしばった。

さっきまでの激しい快楽の余韻がまだ体に残っているというのに、突然、別の欲求が下腹部に込み上げてくる。

 

犬人の指が動くたび、下腹に溜まった圧迫感が少しずつその輪郭を増していった。

 

そこでようやく、小田は自分が何を我慢しているのか理解したのだ。

 

「うッ……待て……すこし待て!ッはぁッ」

 

制止の声を上げたつもりが、漏れたのは掠れた吐息だけだった。

 

情け無い声を聞いた彼はくすくすと小さく笑い、舌先を押し当てたまま、肉棒を時間をかけてなぞり上げた。

 

「れろぉ…なぜですか?♡お掃除はまだ途中ですよ?」

 

「…っ!すこし……トイレに行きたいんだッ……!」

 

小田が必死に声を上げた瞬間、犬人は慈しむような眼差しで目を細め、どこか愉しげに唇を綻ばせた。

 

彼は小田の敏感な先端に、熱く湿った吐息をふうっ、と吹きかける。

 

「ん~……だめですよぉ♡」

 

否定の言葉と同時に、再び肉棒を喉の奥まで強引に飲み込む。

喉の筋肉が肉棒をねっとりと締め上げ、舌先が尿道口の綻びを執拗に転がした。

 

はぁむッ……♡…つん…つん♡

 

舌の腹で尿道口を突き上げられるたび、膀胱の回路が強制的に開かれるような錯覚に陥る。

 

「なにをぉっ……!」

 

小田は反射的に両脚を閉じようと力を込めたが、膝の間に割り込んだ犬人の柔らかな身体が、まるで生きた拘束具のようにそれを阻む。

 

腰を引けば引くほど、熱を持った口内が小田の肉棒と下腹を刺激し、逆効果だった。

 

まるで自分の意志で指先一つ動かせないような感覚。

犬人のメイドは小田の限界を見透かしたように、愛おしげに目を細めて囁く。

 

「んぷぅ…これは先ほど私のお玉に意地悪した、罰です♡」

 

小田の顔が、一瞬で沸騰したように真っ赤になった。

 

「ば……馬鹿なことを言うな……!」

 

「ふふっ……♡」

 

小田の必死の拒絶を心地よい音楽のように受け流し、犬人の雄はくすくすと喉を鳴らした。

 

その鋭い犬歯が、小田の限界まで張り詰めたペニスの先端にチリリと触れる。ゾッとするような快感と恐怖が、小田の脊髄を駆け上がった。

 

「大丈夫ですよぉ……♡小田様の熱いお水……私、一滴も零さずに、全部飲んであげますから♡」

 

犬人の、ぬめる熱い舌先が鈴口を割り込むように愛撫する。

 

「さっき私の中にたくさん出してくれた、スケベな『白いお水』も……ちゃんと綺麗にお掃除してあげましたよね?」

 

その眼差しはどこまでも従順で、それでいて、小田の排泄の権利すら完全に支配しているという絶対的な強者の愉悦に満ちていた。

 

「だから……今度は、本当のお水も……掃除させて頂きます♡」

 

彼は小田の太腿を優しく撫で、そのまま、熱く猛る肉棒の根元へと手を滑らせた。

 

「このおっきなたまたまを揉めば……もっと気持ちよく、いーっぱい出せるでしょう?♡」

 

犬人独特の肉球が、小田の男としての急所をぐにゅり、と不躾に、しかしひどく愛おしげに圧迫した。

 

脳髄を直接揺さぶられるような鈍い疼きが下腹部を直撃し、尿意の限界を迎えていた膀胱が悲鳴を上げる。

 

小田が顔を歪めて身悶えするが、犬人の雄は慈愛に満ちた瞳でくすくすと喉を鳴らすだけだった。

 

彼は小田の太腿を自らの脚でさらに割らせ、逃がさぬよう肉棒を再び喉の奥まで強引に飲み込むと、ゆっくりと上下に動き始めた。

 

じゅぽっ……じゅぽっ…ぶぽッ…♡

 

熱く湿った口内が、再び肉棒を優しく刺激し続ける。

 

小田は腹へ力を込め直した。

 

だが、湿った刺激が加わるたびに腰は勝手に跳ね、そのたび、堪えるために集めた力が少しずつ散っていった。

 

ーーやがて、逃げ場のない粘膜の刺激と、下腹部を焼くような強烈な尿意に、小田の身体はついに限界を迎えた。

 

括約筋の抵抗は無残に引き裂かれ、限界まで溜まっていた濃い熱尿が、勢いよく犬人の喉奥へと溢れ出した。

 

…じゅろ…じゅろろろぉ…

 

さらに、溢れ出る尿の勢いをさらに促進するかのように、犬人の手が圧迫を強めたのだ。

 

「——ああっ!」

 

小さな手のひらが、小田のデリケートな玉袋を容赦なく鷲掴みにし、その肉球で捏ねくり回す。

 

もにぃ…ぐにぃ…

 

それは膀胱と直結した急所を底から搾り取られるような凄まじい刺激だった。

 

その凶悪なマッサージによって尿道がさらに強制拡張され、止まるはずの尿が、小田の意思を完全に無視してドクドクと勢いを増して噴き出していく。

 

「ん゛ッ〜♡」

 

犬人の雄は嬉しそうに目を細め、喉を大きく鳴らしながら溢れ出る尿を蜜を味わうかのように飲み始めた。

 

ごきゅぅ…ごくっ……ごくっ……♡

 

熱い尿が喉を伝い、胃の底へと落ちていく。

溢れた分が口の端からこぼれ、顎を伝って胸元を汚す。

 

それでも彼は舌を動かし続け、音を立てながら、溢れる尿を丁寧に飲み干していった。

 

小田は項垂れ、荒い息を繰り返すしかできなかった。

 

(……ここの奴らは……本当に、尿を飲む変態しかいねえのか……)

 

頭の奥で呆然とした思考が浮かぶ。だが、その言葉すらも自分の中に浸透せず、遠くで響く誰かの呟きのように頼りない。

 

やがて、尿の勢いが弱まると、犬人はゆっくりと口を離した。

唇の端に尿の滴を光らせ、満足げに息を吐く。

 

「はぁ……しょっぱい……。随分と我慢なさっていたようですね♡」

 

彼は小田のまだ少し尿を滴らせている肉棒を優しく指で包み、慣れた仕草で、残ったものまで丹念に吸い取った。

 

全てが終わったあと、小田は深く項垂れた。

幾度もの過酷な訓練に耐え抜いてきた自衛官の肉体は、今やただの犬人の玩具と化し、冷たい革ソファへ無様に投げ出されている。

 

犬人が口を離したペニスの先端からは、せき止められなかった熱尿の残りが、情けなく一滴、また一滴と自らの引き締まった太腿へ零れ落ちていく。

 

身体がすっかり楽になったことだけは否定できない。その強靭な肉体の『敗北』の事実が、何よりも惨めだった。

 

彼は満足そうに口元を拭い、小田を見上げていた。

 

「これで少し楽になりましたね♡」

 

そしてそこには恥辱を与えたという自覚すらない。

 

小田にとっては尊厳を削られる行為でも、相手にとっては困っている雄を介抱しただけなのだ。

 

「恥ずかしいから嫌だと仰るのでしょう?ですが我慢はいけませんよ♡」

 

犬人の顔には、悪意も嘲りもなかった。

だからこそ、身体の快を貪ってしまった自分への、激しい嫌悪と呪詛だけが、腹の底へどろりと沈んでいった

 

――だが、目の前の獣は、まだ小田を解放するつもりなど微塵もなかったようで、そのふさふさとした耳をピクリと跳ね上げた。

 

「そうでした…お望みでしたら……もっと後ろのお世話までして差し上げましょうか?」

 

小田の身体が、びくんと跳ねた。

 

「——っ!?」

 

しかし犬人の雄は語尾をゆっくりと伸ばしながら、当然のことのように言葉を続けた。

 

「ふふ…冗談ですよぉ♡少なくとも、今すぐ全部は致しませんから♡」

 

彼は悪戯っぽく笑い、もう片方の手を小田の腰へ回した。

 

指先は割れ目をなぞるだけでは終わらず、さらにその奥へゆっくりと入り込もうとする。

 

にゅぐりと肉の壁を押し広げて侵入してくる異物感に、小田の背筋が凍りついた。

 

「でも、小田様が我慢ばかりする方だということは、よく分かりました♡」

 

犬人は、優しく小田の頬を撫でながら、もう片方の手で小田の尻に触れた。

 

「ほら……力まなくても大丈夫ですよ。私が、いつでも受け止めますから……ママが、全部面倒を見てあげます♡」

 

小田は震えた声で答えた。

 

「だ、だれが……そんなこと、頼むか……」

 

その言葉は強がりだった。しかしその声は、すでにどこか芯が抜けかけている。

 

思えば、どれほど弱い存在になっていたことか。

自分は任務中の自衛官であり、人間の男であるはずだった。

 

この異世界に飛ばされた当初は、少なくとも「自分は人間の男だ」という矜持だけは持っていた。

 

なのに今では——

 

泥を這い、研ぎ澄ましてきた強靭な身体は、今や見る影もなく愛玩具のように嬲られていた。

 

目の前の可憐な獣にいいように乳を宛がわれ、尻穴を指で抉られ、排泄の自由すら奪われながら、人間としての誇りをじわじわと甘美に溶かされていく。

 

犬人は、そんな小田の様子を優しく見つめ、子供をあやすような声で言葉を発した。

 

「……ふふ♡身体はしっかり甘えてるくせに口が減らない坊やだこと♡」

 

彼はそう言いながら、小田の尻穴に差し込んでいた指をゆっくりと動かした。

 

内壁の皺を内側からなぞり、未開発の粘膜を容赦なく蹂躙していく。

 

くにゅっ……ぐりゅぅ…ぐりっ……♡

 

しっかりと訓練で鍛えられた小田の括約筋だったが、侵入してきた熱い指の腹に、抗うどころか自ら解けて絡みつくように弛緩していった。

 

やがて小田の身体がびくんと跳ね、あまりの屈辱に思わず腰を浮かせようとした。だが、犬人のメイドは小田の頭を逃げられぬように自分の豊満な乳房に押しつけた。

 

「そんなに恥ずかしそうな顔をなさらないでください♡ほら…おいちい、お乳を飲みましょうねぇ…♡」

 

濃厚な母乳の匂いが再び鼻腔を満たし、わずかに滲んだ白い液体が小田の唇を濡らした。

 

小田がわずかに抵抗するように首を振ろうとすると、犬人の雄は指を尻穴の中でさらに深く沈め、ゆっくりと円を描くように動かした。

 

ぐに〜♡くにゅぅ…♡

 

「ああぁ……っ、う、あ……」

 

前後の性感帯を同時に、それもあまりに優しく支配され、小田の口から男のそれとは思えない、情けない声が絞り出された。

 

小田が小さく呻くと、犬人は乳房をさらに押しつけ、乳首を小田の唇に擦りつけるようにした。

 

「ふふっ……どうしたんですかぁ?さっきまであんなに駄々をこねてらしゃったのに♡」

 

小田は歯を食いしばった。

 

(……このままでは…)

 

消えかける理性の残滓をかき集め、小田はついに実力行使に出た。顔を覆う彼のふくよかな乳肉を押し退け、その細い腕をガシリと掴み取る。

 

硝煙に塗れ、銃を構えるために無数のタコを作った大きな掌。

それは犬人の華奢な手首を容易に包み込み、ソファへと縫い止めるだけの十分な質量があった。

 

しかし、掴んだ肌から伝わる圧倒的な熱と甘い母乳の匂いが、小田の脳から「筋肉への命令系統」を容赦なく遮断していく。

 

引き離すために伸ばしたはずの、固く大きな自衛官の掌は、気づけば指先から湯のように力が抜け、すがるように犬人の背中の毛並みを掴み、自らその胸へ顔を埋めていた。

 

獣の匂いを深く吸い込むたび、警戒心の尖った部分は丸められ、何もかもがどうでもよくなっていく。

 

まさか、この匂いそのものに未知の作用があるのか――そう、脳が後追いで混乱した思考を組み立てかけた瞬間だった。

 

――んじゅぅぅう♡れろぉ〜♡

 

小田が再び力を込めようと力んだ口内を、容赦なく塞がれる。深く押し込まれた舌が、喉の奥まで支配するように荒くかき回された。

 

「ん゛ぐ……ッ!」

 

逃げようとした舌を絡め取られ、引きずり出される。ぬるりと引き伸ばされた先で、先端を甘く噛まれ、疼きが走る。

 

犬人の可愛らしい顔の頬がへこむほどの深い吸着。

 

「ん゛じゅぅ〜♡ん゛ッ」

 

舌を引かれ、優しく噛まれ、喉の奥へ押し戻される。

そのたびに粘ついた唾液が絡みつき、小田の思考は形を失い、どろりと崩れ落ちた。

 

歯列の裏、頬の内側、上顎――逃げ場を探そうとした場所を、すべて獣の舌が塞ぐ。

 

抵抗のために組んだ論理は、かき混ぜられるたびに甘美な快楽へと変質していった。

 

拒絶の舌が、いつしか降伏の印のように、相手の舌に巻き付いていく。

舌を甘噛みされるたびに、小田の肉棒は熱を帯び、敏感に跳ね上がる。

 

それはもはや拒絶の形を成していない。

 

――まるで、愛しい幼子を躾けるかのような、甘く深い口づけ。

 

抵抗する術を奪われ、その支配的な優しさに晒されるうちに、小田の矜持は霧散した。自分から絡め、自分から求めてしまう。その背徳こそが、この獣人による『躾け』の真骨頂だった。

 

そして——

 

目の前の雄は下品なキスを続けながら、小田の頭を優しく自分の胸に導いた。

熱く張りつめた乳首が、小田の唇に触れる。

 

「ん…ん♡…ちゅぅ…さあ……坊や…♡」

 

小田の唇が、屈辱に震えながら開いた。

そのまま、熱く硬く尖った乳首を口内の奥深くへと咥え込まされる。

 

「っ、ん、う……」

 

小田の顎が、無意識に力を帯びた。

突き込まれた乳首の周りの、たわわな柔肉を歯で圧すると、柔らかい感触と共に、むにり、と細い歯形が犬人の白い肌へと刻まれる。

 

だが、彼は痛がるどころか、むしろ「可愛い悪戯」を受け止めたかのように、狂おしげに喉を鳴らした。

 

「んあぁっ♡……そんなに噛んだらもっと、出ちゃいますよ…♡」

 

言葉の通りだった。

歯で圧された乳腺が奥から激しく蹂躙され、温かく、甘く、そして獣特有の濃厚な脂肪分の重みを持った母乳が、堰を切ったように口内に溢れ出した。

 

じゅうぅうううっ……!♡

 

拒絶しなければならない。飲み込んではならない。

頭の片隅で、人間としての理性が必死に警報を鳴らしていた。

 

だが、飢えた本能はすでにその警告をすり抜けている。小田は自ら喉を鳴らし、溢れる白い熱液を貪るように啜り、嚥下し始めた。

 

じゅるッ…はむ…

 

犬人は満足げに小さく息を吐き、従順になった小田の頭を、宝物を愛でるようにいっそう優しく撫でた。

 

同時に、後ろの割れ目に深く挿し込まれた指が、最奥の粘膜をねっとりと抉るように蠢く。

 

じゅりッ…くにッくにッ

 

熱腔を内側から広げ、前立腺のあたりを執拗に愛撫されるたび、小田の全身を支えていた強靭な骨組みが、音を立てて崩れていくようだった。

 

「んぐッ…ごくッ…」

 

小田が乳首を強く吸い、喉を伝って甘い母乳が胃の底へ落ちていくたびに、その甘美な毒が全身の血管へと行き渡り、頭の芯をゆっくりと、確実に溶かしていく。

 

恥辱と、それに比例して跳ね上がる狂おしいほどの快楽。

任務のこと、ガランたちの値踏み、自分の立場―― これまで自分を縛り付けていたすべての「義務」が、温かな母乳の味に塗り潰され、どうでもよくなっていく。

 

「はぁあ♡ほんとうに、いい子ですね♡」

 

頭を撫でる手が、幼子を寝かしつけるような手つきで、後頭部を優しく撫で下ろした。

 

だが、それとは裏腹に、後ろの指が奥処の粘膜をさらに深く抉る。

前後からの容赦のない愛撫に、小田の身体は快感の逃げ場を求めるように激しく強張った。

 

たまらず、小田の指が犬人の大きな乳房を強く掴み、引き寄せた。

 

指先がふくよかな乳肉へ深く沈み込み、その逞しい握力に圧搾された乳腺から、白い熱液が口内へいっそう勢いよく噴き出した。

 

「あぁッ♡…もう坊やったら……意地悪好きなんですから…♡」

 

それはもう、相手を押し退けるための抵抗の手ではなかった。

 

胸元から引き離されることを、その温もりを失うことを恐れ、もっとその甘い乳を注いでくれと懇願するように、必死にしがみついているのだ。

 

無骨な手が、今やただ快楽の源泉を求めて獣の豊満な肉に食い込み、自ら進んで母乳を搾り取っている。

 

その自らの手の醜い変化に気づいた瞬間、小田の胸の奥で、人間としての最後の矜持が音もなく消え去った。

 

自分はまだ、法的に囚われた捕虜ですらない。

敵の脅迫に屈したわけでも、身動きを封じる縄で拘束されたわけでもないのだ。

 

それなのに、ただ甘い乳を宛がわれ、体温を分け合わされただけで、自らの任務を捨て、戦うための強靭な肉体を手放し、この淫らな抱擁を貪っている。

 

肉体の拘束ではなく、まさに快楽による精神の去勢。

 

規律と誇りに生きてきた防人にとって、これほど無惨で、これほど甘美な敗北はなかった。

 

小田はもう、扉の向こうへ耳を澄ませようとはしていなかった。

 

己の進退を値踏みするカザラたちの声など、喉を鳴らして吸い上げる母乳の音にかき消され、完全にどうでもよくなっていた。

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