番外編 攫われた隊員 改訂版 その1
1日目、捕獲
なぜ俺は空を飛んでいるのか——その理由を思い返していた。
浮遊感と風圧。足元には深い森が広がり、谷と崖が入り組む山岳地帯が見える。だがそれを呑気に眺めていられる状況ではなかった。両腕は、鋭い鉤爪でしっかりと掴まれている。ハーピーだ。大型の個体にぶら下げられる形だった。
俺は、STF(特地調査隊)の調査員として、北海道および北陸一帯に突如出現した異界の生物の調査および交流任務に従事していた。
異世界転移以降、日本列島の各地では、異世界の『異種族』との接触が報告されるようになった。特に北方では、空を飛ぶ鳥類型の亜人「ハーピー」と思われる個体が複数目撃されており、我々はその行動範囲と性質を把握するため、斥候的な接触任務にあたっていた。
この地に派遣された俺たちは、学者や言語学者、行動観察の専門家を含む調査部隊として、慎重に接触の機会をうかがっていた。
そして『それ』が起きたのは、ついさっきのことだ。
森を見下ろす山の尾根沿いで、2体のハーピーが地上に降り立った。両翼をたたみ、人間のような姿勢で佇むその姿に、部隊は緊張を保ちつつも交渉の準備を整えた。
俺は学術班の通訳担当と共に、距離を保ちながらゆっくりと歩み寄り、身振りと音声での非敵対的意思を示そうとした。
その『瞬間』だった。
背後から突風が巻き上がり、影が落ちた。反射的に振り返る間もなく、視界が傾いた。
——上空にいた、さらに巨大な個体。
おそらく、あの2体とは異なる階級、あるいは役割を持つ別格の存在だったのだろう。
俺は鉤爪で両腕をがっちりと掴まれ、そのまま空中へと持ち上げられた。
部隊の声が一瞬だけ耳に届いた気がしたが、すぐに風音にかき消された。
そして今、俺は空を「飛ばされている」。
両腕は大型のハーピーにしっかりと掴まれ、ぶら下がるような姿勢で地上数十メートルの空を飛行している。眼下には断崖と深い森。風が肌を刺し、足元には何の支えもない。抵抗すれば即落下だ。爪の力は異常に強く、人間の腕力ではどうにもならなかった。
俺を運んでいる個体は、時折こちらを覗き込み、喉の奥で「キュルル……」と低く鳴いた。まるで甘えるようなその声は、敵意というよりも、興味と何か別の感情を含んでいた。
……何を考えているのかはわからない。
周囲には他の個体も飛行している。三体、いや四体か? 彼女たちは時折短く鳴き声を交わしながら、一定の距離を保って飛行していた。
俺は今、どこへ運ばれようとしているのか。
そして、この接触の意味は何なのか——
判断する材料は少なすぎた。
だが、今言えるのはただ一つ。
——俺は、確実に「攫われた」
やがて、風が変わった。
大きく旋回していた彼女の羽ばたきが、急激に沈むような落ち着きを見せる。進行方向の先に、岩肌の露出した断崖が近づいてきた。
その断崖の中腹、岩の裂け目に沿うように広がる、広大な岩棚。視界に映った瞬間、直感的に「巣だ」と理解した。
地表から数十メートルはあろうかという高さ。そこに、翼の届く範囲で慎重に配置された枝と草の束、所々に散らばる羽毛。それらが風に揺れ、巣の輪郭を柔らかく縁取っていた。
巣の中心には、擦り切れた骨や獣の毛が残されており、ここが一時的な休息ではなく、継続的に使用されている場であることを示していた。
彼女は、その縁にゆっくりと降り立ち、俺の身体を丁寧に、しかし逃げられぬよう注意深く地に下ろした。
足裏に触れたのは、岩の硬さと、藁の湿気を含んだ感触。呼吸を整えようとしたが、間髪入れずに周囲から羽ばたきの音が押し寄せてきた。
——囲まれた。
三体、四体、それ以上。先ほど上空を飛んでいた他の個体と元々巣にいた個体であろうハーピーたちが、岩棚のあちこちから滑り出るように姿を現す。彼女たちは警戒というよりも、「興味」の塊のようだった。
その中の一体、小柄な個体が最初に近づいてきた。
鼻を鳴らし、こちらの匂いを確かめるように顔を寄せてくる。羽を広げ、頬や胸元をすりつけてくる動作は、まるで親を探す雛鳥のように未成熟で、それでいて奇妙に密着的だった。
ズボンの裾を軽く噛み、引き寄せるように引っ張ってくる。
だがその直後、背中に影が落ちた。
さっき俺を攫ってきた大型個体が、背後から羽で俺の身体を包み込むようにして密着してきたのだ。
動こうとすれば、彼女の爪が皮膚に食い込む。力任せではないが、拒絶すれば容赦はしないという圧がある。
「……っ、くそ……ッ!」
残った力を振り絞り、俺は拘束から逃れようと全身をねじった。
腕に、脚に、腹に——力を込める。
だが、次の瞬間。
「ッ……あ゛……っ!!」
爪が、ぐぐっ……と布越しに沈み込んだ。
服を挟んだまま、大型個体の鉤爪が強く締め付ける。
まるで獲物の暴れ方に比例するように、圧が増していく。
皮膚にまで食い込む鋭さ。ただ力任せに暴れれば——
裂かれる。それだけの確信があった。
「ッ……!」
呼吸が詰まった。だが、それでも俺は逃げたかった。
その瞬間。
「……ッ!?」
がぶっ——。
「ッ、が……あ……っ!!」
首筋に、強い甘噛み。
骨までは届かぬ絶妙な力で、だが明確に——強く、食いつかれた。
歯の感触が、皮膚を押し潰すように食い込み、動脈の上をなぞる。
獲物を咬む肉食獣のような、鋭い抑制の噛みつき。
「く……ッ……」
動けば、さらに噛まれる。
止まれば、ただ喰われる。
その選択を強いるように、大型個体の舌が首筋に這い、ぬるりと、喉元を舐め上げてきた。
「……クルゥ……」
低く湿った鳴き声。
『服従しろ』
そう告げる、甘くも強烈な支配の咬み痕だった。
⸻
数分後、俺は執拗に匂いを嗅がれ続けた。
息がかかるほどの距離で、大型個体は顔を寄せ、鼻先をゆっくりと滑らせながら俺の首筋から鎖骨、胸元へと移動していく。
そのたびに、濡れた呼気が肌に触れ、鳥肌が立った。
彼女の瞳は細くなり、喉の奥で「クル……」とくぐもった音が漏れる。
そして——
ぺろ、と一度だけ、舌が頬を掠めた。
続けざまに、ぺろり、ぺろぺろ……と湿った舌が滑るように、何度も何度も同じ場所を舐めてくる。ぬるく、長く、じっくりと。
そして彼女は、俺の耳元に顔を移動させると、まるで犬のように耳たぶを舐め始めた。
……ぺろ……ぺちゃ……
耳の縁をなぞるように、舌の先端がぬめりと這い、時折吸うようにして音を立てる。
やがて、大型個体の顔が俺の正面に迫った。
ぬるりとした息が唇に触れた次の瞬間、彼女は舌先を俺の口元へと滑らせてきた。
俺は反射的に顔を背けた。
「やめろ」とは言えなかったが、それでも首を振り、唇を閉ざして抗おうとした。
だが——
かぎ爪が、俺の足をぐっと掴んだ。
鋭さは抑えられていたが、明らかに力がこもっていた。拒絶すれば皮膚が裂けるかもしれない、そんな確信があった。
身を強張らせた俺に対し、彼女は喉を低く鳴らしながら、再び顔を近づける。
そして、仕方なく顔を向けた瞬間——
舌が、ねじ込まれた。
唇が塞がれ、舌がねじ込まれた瞬間、俺の思考は一瞬空白になった。
ぬめりと熱を持ったそれが、俺の歯列をすべり、奥へ、奥へと押し入ってくる。
ただの接吻ではない。
濃厚で、生々しい粘膜同士の接触。肉が押し合い、舌が歯茎を撫で、唾液が喉奥に流れ込む。
ちゅ……ちゅる……べろ……れろ……
濡れた音が、口腔の内側でいやらしく響く。
ぬめった舌が、俺の舌に絡みつき、内側を舐め回し、歯茎の裏を撫でていく。
れろ……ちゅ、ぴちゃ……べろ……
水気を含んだ音が、耳の奥で反響するたびに、背筋がじわりと粟立つ。
彼女は喉を小さく鳴らしながら、唇を吸い上げ、舌を突き刺すようにねじ込んできた。
もう一方の翼が、じわりと俺の胸元に滑り込む。
布をなぞるように「さら……」と音を立てながら、翼の指先が服を弄び始める。
唇の接触は止まず、まるで俺の口腔を味わうように、舌が奥へ奥へと侵入してくる。
やがて——
彼女は苛立ったように小さく喉を鳴らした。
服を脱がせようとしていた翼の動きが一瞬止まり、代わりに鋭く光るかぎ爪が視界の端に現れる。
「……おいッ」
声を上げたときには、もう遅かった。
シャリッ——
鋭い音と共に、胸元の布地が裂けた。
襟元から一気に腹部まで、制服が二つに割かれる。繊維がはじけ、空気が肌に触れる感触が一気に流れ込んでくる。
「待て…っ!」
抗議の声を出そうとしたが、その間にも彼女の爪は次々と服を裂いていく。
袖を、腰を、ベルトごと引き裂かれ、抵抗する暇もなく、俺の身体はたちまち剥き出しにされた。
バサ、と羽が舞い、裂かれた布が岩棚に散らばった。
まるで獲物の皮を剥ぐような所作だった。
彼女は荒く呼吸をしながら、俺の裸をじっと見つめ、次いで——喉を鳴らした。
そして服が裂けた、その瞬間——
まるで何かの封印が解かれたかのように、空気の質が変わった。
岩棚に集うハーピーたちが、一斉に動きを止め、次いで喉の奥で息を震わせるような音を漏らしはじめた。
「……クルル……」
「キュ……キュルゥ……」
羽をわずかに震わせながら、彼女たちはまるで香りの源に群がる獣のように、呼吸を荒くした。
それは単なる驚きでも、好奇心でもない。
——熱だ。
——発情だ。
剥き出しになった肌が、彼女たちの本能に火を点けたのだ。
濡れた眼差しが、俺の身体に突き刺さる。
誰も言葉を発さないのに、この空間全体がねっとりとした欲の気配に包まれていくのを、肌が感じ取っていた。
服を裂かれ、身体を晒された俺は、咄嗟に落ちていた布の破片を掴み取った。
そして——下半身へと押し当てる。
むき出しになった性器を、どうにか覆い隠すために。
皮膚に触れる冷気よりも、ハーピーたちの視線が熱い。
じっとりと濡れた眼差しが、俺の股間に突き刺さっていた。
喉の奥が震える。羞恥が脊椎を逆なでして、手が震えた。
だが、その仕草を見て——
「……キュ〜♡」
背後から、甘ったるく艶のある鳴き声が落ちた。
視界の端で、大型個体の翼がしゅるりと動く。
次の瞬間、布を掴んだ手に、さらりとした感触が絡みついた。
翼の先端が器用に滑り込み、俺の指ごと布を押しのけていく。
「やめろ……!」
抵抗の声も虚しく、布きれは軽く引き剥がされ、風に舞った。
遮るものは、もう何もなかった。
その様子を見た彼女は——にやりと笑った。
獲物をいたぶるような嗜虐の表情。その口元から漏れる鳴き声は、明らかに快楽の匂いを孕んでいた。
「……キュ♡」
翼の先が、今度は股間のすぐ近くをなぞった。
指でもなく、爪でもなく、柔らかな羽根の内側。
くすぐるように、からかうように、俺の羞恥を撫でていく。
——隠すな。晒せ。
彼女の動きが、そう告げているように思えた。
羞恥は、逃げ場を失って粘りついたまま、俺の体を縛っていた。
ぶるり、と風が過ぎた。俺の股間をなぞっていた大型個体の翼が、ゆるりと引いた……かと思えば、代わりに腰のあたりへと回り込んでくる。指のように動く羽の先端が、尻の割れ目のすぐ上をなぞると、思わず膝が震えた。
「……っ……!」
突如、後ろからぴたりと何かが触れる気配。
熱と、吐息……そして。
カプ。
「うっ……!」
やわらかい感触が、尻の膨らみの下、わずかな肉の弾力を包むように噛みついた。鋭さはない。まるでじゃれつくような、小動物的な「甘噛み」だった。だが、その行為がどこを狙っているのか、俺にはすぐに理解できた。
ぬちゅ……ぺろ、ぺちゅっ……。
尻の割れ目を這い上がる、ぬるぬるとした舌の感触。その不意打ちに、思わず声が漏れた。
「ッ?!……ぅ、うッ…」
情けない呻きだった。自分でも信じられないような声が喉を突いて出た。だが舌は止まらない。むしろ、反応を喜ぶかのように、恐らく小型の個体の舌がぐっと押し当てられ、ぴちゃぴちゃと音を鳴らす。
ぺちゃ……ぺろ……ちゅる、ちゅう……
穴の縁を舌先で円を描くように撫で、時折、ぴと……と舌の平面を押しつけてくる。じっとりと濡れていて、熱い。まるで生温い水に浸されているような感覚だった。
「…?!…ッ」
身体が勝手に震える。いやらしい感覚が、腰の奥からじわじわと這い上がってくる。抗おうとすれば、大型個体の爪がぐっと食い込み、「逃がさない」とでも言うように背中へ圧をかけてきた。
舌はなおも執拗に、肛門のすぐ縁をちゅっちゅと吸い、突き立てようと押し当ててくる。
「ぅ、く……なんで……なんで尻を……っ!」
羞恥と動揺が、声を震わせる。
尻の奥を舐め回す小さな舌が、なおも肛門を中心にいやらしく這い続ける中で、俺は歯を噛み締め、震える脚で必死に耐えていた。
だが——。
「……ッ、は……?」
ふいに、舐められていた尻の下、股間の根元に生温い風が当たる。
ガラ空きだった。小型の舌の感触に意識を奪われていたせいで、全く気づかなかったのだ。
じゅるぅうう……♡
惚ける暇もなく、ぬるりと濡れた熱が肉棒を丸ごと包み込んだ。
「うっ?!ッぁ………!?っ!」
思わず、上擦った叫び声が漏れた。先ほどとは違う。これは明確な「吸い付き」だった。
大型のハーピーが顔を沈め、俺の性器に口を押し当て、丸ごと吸い上げてきたのだ。
「はぁっ……?!あっ、う、嘘……だろ……っ」
声が裏返った。あまりにも突然だった。ぬるりとした熱が、性器を根元から包み込んでいたからだ。
自分の意思とは関係なく、身体が跳ねる。腰が勝手に浮き、手足がわずかに痙攣してしまう。
「ッ、ま、待て……っ、何して……っ!」
言葉が追いつかない。思考が現実に追い付く前に、唇の密着と、舌の蠢きが、理性を上塗りしていく。
じゅる……ぢゅぽ……ちゅううっ……
肉が吸われる感覚。舌が裏筋を這い、唇が根元にぴったりと密着して離れない。鼻先からもぬるい吐息が流れ込み、陰嚢の下にある肌まで、くちゅくちゅと吸い上げられる。
視線が突き刺さる。羽がざわめく。
肌を舐め回され、唇に吸われ、胸に押し潰され……なのに俺の肉は、むしろその刺激を喜ぶように、みるみるうちに硬さを増していった。
——勃起している。
拒絶しようとする理性とは裏腹に、身体が……反応してしまっていた。
眼前にある大型ハーピーは、あまりにも美しかった。異形でありながら、艶のある肌と光を湛えた瞳、たわわに実った乳房と、野性と女を併せ持つその姿は、男の本能を否応なく刺激する。
あるいは——生存本能なのかもしれない。
この状況に適応しなければならないと、身体が、勝手に判断しているのか。
「……!」
硬さを持ち上げ、脈打つ肉柱が露わになる。その様子に、目の前のハーピーが喉をくぐもらせて鳴いた。
「……キュウウ〜♡」
喜悦の混じった、震える鳴き声。
そして——
ぴと、と舌が亀頭に触れた。
「く……ッ!」
次の瞬間、彼女は唇を開き、その先端を丸ごと吸い上げてきた。
ぢゅるっ……ぢゅぽ……♡
ぬちゅぬちゅと音を立てながら、口内に亀頭をくわえ込み、舌で裏側を蠢かせ、喉の奥で甘く吸う。
そして吸うたびに——
たぽ…たぽん
巨大な乳房が、揺れる。
ぶるん、と上下に跳ねる柔肉。その弾みが胸全体に波紋のように広がり、俺の視界に淫らな光景として焼き付く。
「や…べえ…ッ!」
だが、吸引は止まらない。ぢゅる、ぢゅっ、ぴちゃぴちゃと、濡れた音が絶え間なく響き、唇が亀頭を吸い上げるたび、乳がぶるんぶるんと揺れた。
それは、視覚と聴覚、そして肉体すべてにねっとりと絡みつく、逃げられない快楽。
「ッ!」
突如、快感は突き上げるように背筋を駆け上がり、脚が勝手に震える。恥と恐怖と、それでも昂ぶってしまう肉の反応に、思考は崩れかけていた。
ぺろ……んちゅ……ぬちゅ……ッ
尻の奥に、舌が入り込んでくる。ずぶ……と、濡れた感触が粘膜の内側へと差し込まれた瞬間、腰が勝手に跳ねた。
「……ぅ、ぅぅあ……っ!」
小柄なハーピーの顔が、尻に埋まっている。無心に、執拗に、尻穴の奥へと舌をねじ込んでくる。浅くではない。深く、ぐりぐりと中を探るように、指のように柔らかくも弾力のある舌先が押し入っていた。
ぢゅる、じゅぼ……くちゅ、んちゅう……♡
音が、粘膜の奥で反響する。その感覚に、喉奥から嗚咽のような喘ぎが漏れた。
そして前方では大型のハーピーが、俺の下腹部に顔を埋めている。
「……ん、ふ…じゅる…♡」
とろんとした目を細めながら、上目遣いでこちらを覗くその顔。唇は肉棒の根元をくわえ込み、舌は裏筋をなぞっている。何より——
彼女の豊胸が、俺の睾丸を包み込んでいた。
むにゅ……♡ むちゅ……むにゅぅ……♡
乳房の柔肉が、玉の下に押し当てられ、ぷにぷにと圧迫し、揉み上げる。熱い。ぬるい。羽毛の間から、汗ばんだ柔らかさが押し寄せ、睾丸を絞り取るように揉みつづける。
腰が引けた。逃げようとしても、羽と爪に捕らえられていて、どうにもならない。
尻の奥には舌が突き刺さっていて、睾丸には乳房が揉みつき、性器は口の中でしゃぶられている。
「ぢゅるるっ……ぢゅっ、ちゅぷっ……♡」
唇が肉棒の先端を吸い上げ、舌が亀裂を這い、乳が睾丸を包む。
「うあ……っ!」
——限界が、崩れた。
腰が突き上がる。喉が詰まった声を漏らしながら、性器がびくんと跳ね上がり、精が噴き出した。
びゅっ、びゅるるるっ……!
粘性のある白濁液が、大型ハーピーの唇を突き抜け、床へ、胸へ、そして空中へと飛び散る。
身体が震える。腰が痙攣する。射精は数秒にわたり、幾度もどくん、どくんと脈動しながら放たれた。
——だが、終わりではなかった。
床に飛び散った白濁液に、すぐさま周囲のハーピーたちが群がった。
「キュル……♡」
「キュウウ……♡」
翼をぱたぱたと動かしながら、彼女たちは這いつくばり、精液の染み込んだ石床に顔を押しつけて舐め始めた。
ぺちゃ、ぺろ……ちゅる、ぴちゃ……
嘴を当て、舌で吸い、羽毛を濡らしながら、まるで蜜を啜るように白濁を舐めとっていく。濡れた瞳でちらちらとこちらを見上げながら、喉を鳴らし、またぺろりと。
飛び散った白濁を舐めとった後も、ハーピーたちは去ろうとしなかった。
むしろ、もっと味わおうとするかのように、少しずつ距離を詰めてくる。
「……っ、あ……」
羽の先で頬を撫でられたかと思えば、次の瞬間には、舌が鎖骨に這っていた。
ぬるり……と熱い舌が、喉元から胸骨の谷間をなぞり、唾液のぬめりが皮膚に残る。
別の個体は、手首にそっと嘴を当て、羽毛のついた頬で顔をすり寄せてくる。猫のように、あるいは発情した獣のように。
「ぺろ……キュ……キュルゥ……♡」
そのまま、腹筋、わき腹、足の付け根……全身を味わうように、舌が次々に押し寄せる。
小さな歯が、優しく噛む。
「ぅ、く……」
乳首に、ちろっと舌先が当たる。肩に、小さな歯が甘噛みする。そのどれもが執拗で、まるで俺の身体を誰のものか確かめるように這い回ってくる。
そんな中——
「……クルル……」
背中から、低く湿った鳴き声が聞こえた。
振り返る間もなく、羽がぱさりと広がり、大型個体が背後から身を乗り出してきた。
表情は……不満げだった。
すぐ傍で、他の個体たちが俺に舌を這わせ、甘噛みし、羽毛をすり寄せている。それを、じっと見ていた。彼女の瞳には明らかな苛立ちと、そして——独占欲が滲んでいた。
「……キュ」
短く、低い鳴き声。
次の瞬間、彼女は俺の顔を両翼で抱き込み、唇を重ねた。
ちゅぅ……
舌が、ねじ込まれた。
先ほどよりも、深く、ねっとりとしたキスだった。唇を食むように吸い、舌を押し入れ、歯茎と上顎の裏を舐め、喉の奥に唾液を流し込む。
ちゅる……ぢゅぷ……ちゅ……
他のハーピーたちが身体を舐めている中で、彼女はキスだけは渡さないと言わんばかりに、唇と舌で俺の口腔を征服し続けた。
——彼女の所有であると、告げるように。
⸻
ぺろ……んちゅ……くちゅっ…
何羽ものハーピーたちが、俺の身体に群がっていた。
一羽は首筋を舐め、一羽は胸元に顔を埋めて乳首を吸い上げる。別の個体は下腹部へ顔を潜らせ、睾丸を唇で押し上げ、舌で裏をなぞっていた。羽と爪と舌が、全身にまとわりつくように這い寄る。
息がうまくできない。
逃げようにも、彼女たちの身体が重くのしかかってきて、身動きすら取れなかった。
「う、わっ……!?」
不意に、背中が浮いた。
いや、押されたのだ。多方向から一斉に密着され、甘噛みされ、羽で押さえられるうちに、俺の重心は後ろへ崩れていた。
どさっ、と岩の上に仰向けに倒れる。
そこへ、待ち構えていたかのように、小柄なハーピーが膝を差し出してきた。
ぴと……と俺の後頭部が、その腿に落ちる。細いが温かい、柔らかい膝の感触。
——膝枕。
小さな個体は、嬉しそうに喉を鳴らしながら俺の髪を撫で、羽で頬をくすぐってきた。
だが、余韻に浸る暇などなかった。
「ちゅぷ……んちゅ……ぺちゃ、ぢゅる……♡」
誰かの舌が乳首を吸い上げる。唇を押し当て、舌先で転がし、小さな歯でコリコリと甘噛みする。
睾丸をぺろぺろと舐める唇が、根元に吸い付き、舌が幹をくちゅくちゅとねぶる。
誰かの舌が、へそ穴に入り込んだ。
「ぬちゅ……ん、ちゅる……♡」
穴の中をねっとりと舐め回し、じゅるじゅると音を立てて啜る。
さらには膝枕をしていた小型個体が、顔を寄せてきたかと思えば、舌を耳たぶに這わせ、すぐに穴の奥へとずぶりと差し込んでくる。
「っ……ぅ、あ……ッ!」
脳が震える。じゅる、じゅる……と奥まで蠢く舌。全身の感覚が絶え間なく貪られ、粘膜のすべてが吸われ、舐められ、味わわれる。
羽の重み。濡れた吐息。ぬるぬると這う舌の感触。
俺の身体は、今、完全に——
肉として、群れに捧げられていた。
全身に群がるハーピーたちの舌が、止むことなく俺の肉を這い回っていた。肌という肌、粘膜という粘膜がすべて味わわれ、俺は力なく膝枕に倒れ込んだまま、無様に喘ぐことしかできなかった。
が——次の瞬間、その熱狂が一変した。
「……クルルッ」
彼女の羽がばさりと広がり、強引に他の個体たちを弾き飛ばした。
「キュッ!」
「キュィ……!」
他の個体たちが軽く抗議の鳴き声を漏らすも、その眼差しには恐れと敬意が混ざっていた。まるで女王に逆らえぬ群れの雌たちのように。
群れは捌けさせた大型個体は俺の股間に、ゆっくりとその巨大な尻を向けた。
艶やかで、肉厚で、しなやかに張った臀部。豊かに実ったその肉が、俺の性器にふわりと覆いかぶさる。
「……ルッ……ッ♡」
低く甘やかな鳴き声。
すぐに熱が伝わる。豊かに張り出した臀部が、俺の下腹部を覆い、ぬるり……と、性器の上に擦りつけられた。
押しつけるのではない。こすりつけるのだ。
彼女は尻を軽く上下に揺らしながら、むち、むにゅ、と肉を押し当ててくる。最初はまだ萎えていた俺の性器が、その摩擦の中でじわじわと膨張していくのを、彼女は……楽しんでいた。
ぬち……ぬちゅ……
膣には入っていない。だが、その尻の下で、俺の肉棒が目に見えて膨らみ、熱を帯びていく。尻の割れ目にそって、勃起がむく、むく……と硬さを主張し始める。
「……キュルル♡」
彼女は明らかに喜悦の鳴き声を漏らした。腰をさらに密着させ、性器を包み込むように肉をこすり合わせ、柔らかく、しかし確かに興奮を育てるように動いてくる。
尻が、睾丸の上を押し潰し、肉が幹を包み込む。尻の重さ、弾力、そして意図的な愛撫が、肉体に反応を強要していた
そして——頭を支えていた小型個体が、顔をゆっくりと前に傾けた。
胸が、押し当てられる。
「ん、ぅ、う……」
羽毛に混じった柔らかな肌が、頬を押し包む。肉の弾力と、羽毛のふわふわした微細な柔らかさが同時に感じられた。まるで、羽と乳が混ざり合って形成された奇妙な柔肉。
「キュウ……♡」
小型個体は甘い鳴き声を漏らしながら、俺の顔に胸をぴったりと密着させてきた。鼻先が埋まり、ぬくもりが広がる。微細な羽が肌を撫で、胸の芯の柔らかさが沈み込んでくる。
俺の口が、自然と胸の谷間に触れた。
尻の下では勃起が押しつぶされ、顔の上では胸が包み込むようにのしかかる。
尻の柔肉が性器を撫でまわすように動き続ける中、俺の肉棒は、もうごまかしようのないほどに硬く、熱を持ち始める。
——完全に、勃起している。
(…や、やばい……っ)
俺は、呻くように内心で呟いた。
それを見た大型のハーピーは——
「……キュルゥ……♡」
潤んだ目を細めながら、興奮に喉を震わせた。
その口元から、とろりと涎が垂れる。
唇の端から、糸を引くように滴り落ちる透明な液。舌先が唇をなぞり、また次の涎が落ちる。
彼女は、俺の勃起に涎を垂らして喜んでいたのだ。
「キュゥ〜……♡」
明らかな興奮の鳴き声。膣が濡れきっているのが、視線越しにも感じられた。
彼女は腰を浮かせ、割れ目を広げながら、俺の性器にゆっくりと位置を合わせてきた。
ぬちゅ……ぬるっ……
下の唇が、俺の亀頭をくちゅ、と挟み込む。涎と愛液が混じり合い、生ぬるい湿り気が肉と肉の間に溜まっていた。
「お、おいっ……く、う……ッ!」
声を出す間もなく——
彼女は一気に腰を沈めた。
ずぶっ……ずりゅっ…にゅぷぷ…ずちゅうっ……。
尻の重みで逃げ場はなく、彼女の膣肉がねじ込まれるように沈み込んでいく。ぶちゅぶちゅと肉と肉が擦れる音が、耳の奥にまで響いた。
「っ……あ、熱ッ……うぅ……ッ……!」
思わず、呻きが漏れた。
押し寄せたのは、信じられないほどの熱だった。中は柔らかく、それでいて締めつけが強く、ぐちゅりと押し広げられていく感覚が、亀頭から背骨へと電流のように走った。
入り口を通過した瞬間、膣がきゅぅっと締まり、ねっとりと絡みつく肉の壁が、俺の肉棒を根元まで包み込んだ。
熱い。柔らかい。気持ち悪いほどにぬめりと絡みつき、逃げられないように吸い付いてくる。
「……キュ…ゥゥ……♡」
頭上から、濡れた吐息が降りかかる。
目を見開くと、大型のハーピーが、俺を真上から覗き込んでいた。
その顔は、笑っていた。
——にたぁ……。
とろりと弛んだ口元。吊り上がる口角。その唇の端から、涎が、糸を引いて滴り落ちていた。
明らかに悦びきった顔。俺の反応に満足し、俺が熱にうめいたことを、心の底から楽しんでいる顔だった。
「キュル〜?…♡」
くぐもった甘い鳴き声とともに、彼女は腰を小さく揺らす。
挿れたまま、中で肉をきゅっ、きゅっ……と絞ってくる。
涎が胸に落ちる。視線は逸らせない。見下ろされながら、熱に呻いた俺は、確かに——
彼女の膣の中に、収められていた。
⸻
ぱちゅん、ぱちゅっ……ぱちゅ、ぱちゅっ……
湿った音が、岩棚の空気を震わせていた。
大型のハーピーが腰を上下させるたびに、尻と下腹が肉と肉を打ち合い、粘液が跳ねる音が響き渡る。
「っ、く……ぅ、あ、や……べえっ……っ!」
苦しげに声を漏らしても、彼女の腰の動きは止まらない。
膣が、ねっとりと俺の肉を搦め取りながら、ひと突きごとに締めてくる。体温の高い膣肉が、快感の波でうねり、圧迫し、吸い上げてくる。
ぱちゅっ、ぱちゅん、ぱちゅんっ……
柔肉が俺の下腹に叩きつけられ、豊かな乳房が揺れ、羽が震える。汗と熱と唾液と愛液が混ざり合い、全身が湿気と匂いに包まれていた。
「っ、も、うっ……で、ちま……ッ!!」
限界だった。
俺の腰が跳ね上がる。
脈動が始まり、肉棒の奥から溜まっていたものが突き上げられた瞬間——
びゅっ、びゅるっ、びゅるるるっ……!
熱い精液が、膣の奥へと一気に吐き出された。
中で音が弾けた。肉壁が痙攣し、注がれた精液を絞るように、膣がぎゅぅぅ……っと俺の肉を締め上げる。
その瞬間。
俺の身体も、反射的に反応していた。
「っ……! く、う……っ!」
腰が突き上がり、射精の衝動が背骨を貫いた瞬間——
両手が、勝手に動いた。
「……あ、っ……!」
ぶにゅっ……!
豊かに張り出した尻肉を、俺は思わず鷲掴みにしていた。
指がめり込み、厚みのある柔肉がむにゅっ……と形を変える。
掴んだ尻は熱く、汗と体温と淫らな粘液が、皮膚の感触をより濃密にする。
まるで、ぶちまけるその瞬間を逃すまいとするように——
俺の手は尻を潰し、掴み、揉みしだいた。
「ッ……クゥウウウ〜〜〜〜ッ♡♡♡」
大型のハーピーが、甘く、甲高い嬌声を上げた。
羽を大きく広げ、背を仰け反らせ、首筋を晒すように頭をのけぞらせたまま、明確な快感の絶頂を示すように喉を震わせている。
「キュゥルッ……キュルルルル♡キュウゥゥゥ……♡」
大型のハーピーの口元から、涎がとろりと垂れた。
絶頂の痙攣とともに、舌が唇を這い、涎が顎から胸元へと滴り落ちる。
顔は蕩けきり、眼差しは熱に濡れ、歓喜に染まっていた。
精を受け止められる悦びとその瞬間に雄に尻を掴まれた快感。
それが彼女の中で混じり合い、唾液としてこぼれ出ていた。
「っ、う……まだ……っ……!」
俺の腰は逃れようとしても動けない。中は締まりすぎていて、射精しながらも肉棒は逃げ場をなくし、快楽と痛みのはざまで痙攣し続ける。
喉奥から、喜悦のような鳴き声を漏らし、だらりと唾液を垂らしながら俺の顔を舐めまわすように覗き込んでくる。
「キュルルゥ……♡」
その顔には、本能からくる歓喜が色濃く滲んでいた。
受け入れ、搾り取ったという確信。
身体の奥まで注ぎ込まれた熱の重さを、彼女は悦びで全身に広げていた。
⸻
ぬぽぉ〜……
粘膜が剥がれるような、いやらしい音を立てて——大型個体が腰を浮かせた。
性器が、熱くぬめった膣から引き抜かれ、空気に晒される。
先端には透明な愛液と涎が糸を引いていた。
大型のハーピーは、涎混じりの息を荒げながら、にたにたと笑っていた。
喉の奥から湿った音を漏らし、尻をくい、と突き出す。
そして、熱を帯びた性器に、肉厚な臀部を再び押し当て——
むちゅ、ぬりゅっ……
尻の谷間で、性器をぐりぐりと擦りつけてきた。
まるで、「これが好きなんだろう?」とでも言いたげに。
押し当てるだけではない。上下に、ゆっくりと——くすぐるように、からかうように。
肉の熱が、神経にじわじわと絡みついてくる。
「っ、……」
体はもう、限界を超えているはずだった。だがその尻の感触は、否応なく肉棒に刺激を与え、じりじりと硬さを取り戻させる。
「……ん、ちゅ……ぢゅる……♡」
しかしその間も小型個体が、俺の唇にそっと顔を寄せ、柔らかな舌先をぬるりと滑り込ませてくる。
舌の動きはまだ拙く、だがそれゆえに——熱を持っていた。
息を絡め取るように、ちゅ、ちゅる……と音を立てながら、俺の舌の側面をくすぐるように這い回る。
「ん、ぅ……んぅ、ん……」
吸われる。唇の隙間を埋めるように、小さな舌がぬめりと絡み、ぴたりと密着してくる。俺の舌はもう力を入れられず、ただその甘い粘液のうねりに身を委ねるしかなかった。
「……クルルゥ……♡」
すぐ傍から、ぬるりと温い吐息が流れ込んできた。
次の瞬間、唇は別の感触に覆われていた。
「んぶぅ……っ!ちゅ、ぢゅっ、じゅる……ッ♡」
大型個体だ。
小型個体のキスを邪魔することなく、そのまま、流れるように舌を滑り込ませてきた。
俺の口内に、二本目の舌が押し寄せる。唾液をまとった柔肉が、俺と小型個体の舌を同時に捉え、くちゅ、ちゅるっ……と、押し潰すように蠢く。
「んっ、んぅ……ぢゅっ、ぢゅるる……っ」
唇と舌の境界が、すべて溶けていく。
三本の舌が粘膜の内側で重なり合い、ずぶずぶとぬめった肉が擦れ合い、唾液の味と熱が混ざり合う。
「ぢゅるっ……ちゅうっ、ちゅぽっ……♡♡」
突然、大型個体が強く喉奥から吸い上げた。
「っ、んぐぅっ!?ぶぅ……ッ!」
舌と舌がまとめて引き込まれる。
俺と小型個体の舌は、大型個体の口の中でねじれ、ひと塊にされて啜られた。
粘膜同士が擦れ合い、唾液がどろりと音を立てて混ざり合う。
「ちゅぽ……ぬるっ、ぢゅるる……♡♡」
吸われるたび、唇の間からぴちゃぴちゃと水音が漏れ、糸を引いた唾液が顎から、首筋へと伝って落ちていく。
視界の端で、小型個体の瞳がとろんと緩み、俺の舌にぴたりと吸いついたまま、大型個体に吸われる快楽に身を委ねていた。
「……ぢゅっ、ぢゅぅうう……♡ぷは……っ♡」
ちゅぽん、と淫らな音を立てて、大型個体が舌を離す。
濡れきった舌が、ちろりと俺の唇を舐めながら引いていく。
その喉の奥からは、まるで満足げに唸るような、ねっとりと湿った鳴き声。
「……キュルルゥ〜♡」
俺と小型個体の舌を、ひとつにまとめて吸い、味わい、しゃぶり尽くした。
——そのときだった。
「……キュ、キュルゥ……♡」
「……ヒュ、キュ、キュ……♡」
周囲の空気がざわめいた。
振り向くことはできなかったが——視界の端に映る羽毛の揺れと、震える吐息。
他のハーピーたちが、我慢できなくなっていた。
岩棚のあちこちで、羽を広げ、爪や指先のように動く羽根の内側を、自らの股間へと差し込んでいく。
ぬちゅ……んちゅ……ちゅっ、ぴちゅ
「はふ……キュゥン……♡」
羽毛を濡らし、脚を開き、喉を震わせながら、彼女たちは夢中で自らを弄り始めた。
その視線は、俺と大型個体、小型個体が織り成す——ねっとりとした行為に、完全に釘付けだった。
「……んんッ……く、んぶ……ッ」
膝枕の小型個体と大型個体は、俺の顔を押さえ込むように羽で固定しながら、舌を再び奥へ奥へと差し込み、唇で俺の口を吸いつづけていた。
ぬるぬると絡む三本の舌。舐め合い、吸い合い、互いに境界をなくしていくような粘膜の共鳴。
そして——その淫靡な口腔の交わりを前に、群れの雌たちは我慢できず、濡れた羽音と嬌声を響かせながら、自らの肉を掻き乱し続けていた。
「ッ!」
たっぷりと唾液と愛液を塗れたままの性器が、まだ息を整えきれぬ体の中で、再びじわじわと熱を取り戻していく。
びくん……と皮膚が張り、脈打つ感覚が、下腹部に鈍く広がる。
「……や…べぇって……」
意志ではなかった。疲弊しきった肉体が、快楽を拒むどころか——応えようとしていた。
尻の肉、舌の感触、濡れた吐息、全てが脳髄の奥に染み付き、そこに触れられるだけで肉棒が反応してしまう。
「キュルルゥゥ〜〜♡」
「ヒュ、キュッ! キュウウウ……♡」
岩棚の空気が震えた。群れのハーピーたちが、一斉に声を上げる。
それは驚きであり——歓喜だった。
喉を震わせ、瞳を潤ませ、羽を広げ、四方からじり、じりと近寄ってくる。
その姿はまるで、獲物が息を吹き返したのを見つけた——
死肉喰らいの獣たち。
「ぺろ……ちゅ……ぺちゃ……ッ」
「ぬちゅ……んちゅ……」
柔らかな唇が顔に、首に、胸に這う。舌が頬を舐め、耳の穴をくちゅりと吸い、肌に唇が触れるたび、震えるように肌が粟立つ。
「んぅ……ッ、や、め……っ」
抗う声すら、羽の音に呑み込まれる。
誰かが鎖骨を吸い上げ、誰かがへそを舐め、誰かが乳首をつまみ上げてきた。
——もう、数えきれなかった。
全身が、ねっとりとした舌に包まれていく。
まるで——
死体に群がるカラスのように。
すでに動けなくなった体を、まだ熱を残す性器を、肉の残り香に惹き寄せられるように、彼女たちは這い寄ってくる。
「ちゅっ……ぢゅっ、ぴちゃぴちゃ……♡」
「んちゅぅ、キュル……ルル……♡」
口が、舌が、羽が、肌という肌をまさぐり回す。
睾丸をくちゅくちゅと吸い上げる唇。肛門の周囲を舐め回す舌。わき腹を這う羽根の先。
首をかしげ、舌をぺろりと出したまま、小柄な個体が胸元に顔を埋め、乳首をちろちろと啜る。
一方で、大型個体は喉の奥から甘い音を漏らしながら、再び勃起した性器を見つめ、舌を濡らしていた。
その瞳には、確かな悦びが宿っていた。
——まだ、搾れる。
——まだ、愉しめる。
——まだ、食べられる。
そんな本能のままの欲望が、羽音と濡れた舌音に包まれて、俺の上に降り注いでいた。