2日目
俺の頭に顔を埋め、ぐずぐずと寝息を立てていた小型のハーピー。
羽毛越しの体温と湿気に包まれて、わずかに意識が遠のいていた時――
「すぅ、すぅ……」
ぬるりと、鼻先が髪の根元を這った。
生乾きの汗と皮脂、昨夜から染み込んだ女たちの匂いの奥に、自分自身の体臭が沈殿しているのが、はっきりとわかった。
「すぅ……ふぅ……キュッ……」
吸い込むたび、鼻息がやけに熱い。
小型個体の柔らかい唇が頭皮をなぞり、舌先が生え際をゆるく撫でる。あろうことか、まるで餌にでもむしゃぶりつくように、髪の毛をぺちゃぺちゃと甘噛みし始めた。
――はむ、はむ、ぺろ、ぺちゅ……
唾液がじわじわと髪に染みていく。羽毛の先端で頬をくすぐりながら、ねっとりとした唾液の糸が額を伝う。
「……やめろ、鬱陶しい……」
低く呻いても、まったく通じていない。むしろ、髪を咥えたまま、うっとりしたような喉鳴りを響かせている。
(……やはり……数匹、残ってやがる)
この小型個体だけではない。
薄く開けた視界の端――岩棚の奥、草陰、岩の隙間。
幾つものハーピーたちが、羽を膝に巻きつけたまま、目だけはこちらをじっと見据えているのがわかる。
(……何匹か残ったということは、やはり見張りか?)
その中に、あからさまに獰猛そうな個体もいた。
羽毛の艶も、かぎ爪の光沢も、何もかもが健康そうで……だが、目つきだけはまるで監視カメラのように冷たい。
(完全に、見張り……か)
俺が逃げ出さないように配置された“檻”。
大型個体の支配の余韻が、群れの秩序として形になっている。
だが――
「んぅ、キュ……」
そんな状況を、まるで理解していないかのように、頭に噛みついたまま小型個体がもぞもぞと動く。
寝ぼけているのか、それとも“本能”なのか――髪の毛を口の中でくちゃくちゃと咀嚼し、根元に舌を這わせながら、唾液を垂れ流している。
その唾液の感触は生温かく、悪趣味な愛撫のように頭皮にまとわりついた。
ふと、意識を戻す。
(……こんなこと考えている場合じゃない)
現状を打破しなければ、また夜になれば同じ目に遭うだか、もっと最悪な事も起こりえる。
それでも、動こうとするたびに、頭に噛みついたハーピーの顎と、太腿の熱が睾丸にぴったりと絡みついて、どうしようもなく不快な“檻”の中へと引き戻されてしまう。
体勢を変えようと、無理やり上半身を起こす。
「……う、キュゥ〜……」
途端に、髪を咥えたまま、目を細めてこちらを見上げる。
唇の端から、唾液が髪の毛を伝って垂れ下がり、顎の先に光る。
寝ぼけた顔。だが、明らかに俺の動きを感じ取った反応だった。
羽毛のついた腕が腰を探り、さらに密着しようとする。
「……いい加減にしろ。あと…今度からケツに噛み付くな」
悪態をついても、小型ハーピーは全く悪びれる様子もなく、
むしろ、意味もわからず小首を傾げている。
「キュッ……?ンぅ、キュ……♡」
そのまま、俺の腰にまたがるように身を乗り出し――
腹の上に羽根をべったりと押しつけ、下半身の肌へと太腿を滑り込ませてきた。
羽毛の隙間から、汗ばんだ女の肉の匂いがふわりと漂う。
太腿の内側が、睾丸の柔らかい袋をぐにゅりと潰す。羽根の先端が、亀頭にぴたりと絡みつき、唇がまた、額に甘噛みを落とした。
「……ぅ、……」
無意識のうちに、腰が震える。
ちりちりと疼く尻の奥、こいつに散々掘られた尻穴が、まだ粘液でどろどろになったまま、床にじわりと白濁を垂らしていた。
その上から、こいつは、無邪気に体をすり寄せてくる。
そんな中、羽毛の生え際が逆立つように膨らみ、目を細めてこちらをじっと見つめるハーピー。その顔はまだどこか眠たげだが、唇の端が、やけにいやらしく尖っている。
——まるで、「キスしろ」と言いたいかのように、唇を突き出してきた。
しかも、その身体を俺に預けるように、膝を割り、両腿を広げる。
その瞬間、ふにゅりと胸元に押しつけられた柔らかさが伝わってくる。
小型個体といえど、日本人女性と同じくらいの背丈がある。
そのくせ乳だけは、明らかに身長に見合わぬ大きさで——いやらしく突き出ていた。
肌と肌の間で、乳肉が擦れ、胸の谷間から汗ばむ匂いがわずかに立ち上る。
ちょうど俺の胸に、その巨大な乳房が当たり、羽毛の隙間からぬるい体温がじんわりと伝わってくる。
「……キュゥ……」
甘えたように羽根を伸ばし、さらに顔を近づける。
唇は艶やかに濡れ、舌先がちろりと覗く。
瞳はとろんと潤み、まるで「早くしろ」とでも言いたげに俺の顔を見上げている。
——だが、無視した。
こんなもんに構っていたら、また夜のような地獄が始まるだけだ。
ぐいと肩を回し、小型の体を押しやって、立ち上がる。
岩肌がざらりと背中に当たり、冷えた空気が火照った皮膚を刺す。
そのまま岩棚の縁まで歩み寄り、崖の下を見下ろした。
——広がる岩棚。
あちこちに裂け目が走り、苔や雑草がちらほらと生い茂っている。
その先は切り立った断崖絶壁で、眼下は恐ろしく深い闇だ。
空は白み始め、冷えた朝の光が岩棚の輪郭を静かに照らし出していた。
(……流石に、この高さを飛び降りるのは自殺行為だ)
自分の足首を見下ろす。擦り傷など、まだ引っ掻かれた痕が生々しい。
膝がわずかに震えた。いまここで無理な動きをしたら、命がいくつあっても足りない。
だが、背後から急に羽毛の感触と、爪の鋭い圧力が加わった。
「キュッ?!……キュゥッ!」
小型のハーピーだ。
まるで「危ないからやめろ」と言いたげに、鋭いかぎ爪で俺の手首をガシッと掴む。
しかし、その力は大型個体のような怪力ではなかった。
必死に引っ張っているはずなのに、羽音と一緒に身体が揺れる程度。
むしろ爪が食い込む分だけ痛みが増し、岩棚の端でよろけそうになる。
「おい、痛え…」
声にしても、小型ハーピーはお構いなし。
唇を尖らせたまま、さらに顔を寄せてくる。
唾液でぬめった口で、俺の頬を軽く噛み、唇で引っ張る。
逃げる気配を感じ取るたび、甘噛みや引っ張りを繰り返す。
指先が岩棚の割れ目に引っかかり、羽根の根元が肌をこする。
だが、俺の身体を止められるほどの力はない。
結局、押し返せば簡単に手を振りほどける程度。
——だが、それでもハーピーは諦めない。
「キュゥ……キュッ、キュ〜……」
「おい、引っ張るなっ……危ねえだろッ!」
声を荒げるよりも早く、小型のハーピーのかぎ爪が俺の手首を掴む。そのタイミングが最悪だった。
立ち上がった瞬間、ちょうど重心が浮いた足元を、思いきり羽根で引き寄せられた。
——ぐらり。
咄嗟にバランスを失い、二人して岩棚の上を転げ落ちる。
「キュッ!」
反射的にハーピーの体を抱きしめる形になった。羽毛の柔らかさと、下半身の肉の重みが一気に胸にのしかかる。
背中が岩にぶつかり、腰を強く打ちつける。
「……危ねえッ!」
地面に尻をぶつけ、反動で息が詰まった。
羽根の間に顔を埋めるような格好で、胸元にむにゅりと張りつく乳房。
ぬるぬるした皮膚と羽毛の下から、いやらしい汗と女の匂いが直撃してくる。
「危ねえ…な」
呻きながら体を起こすと、小型ハーピーは胸の上でうずくまりながら、じっと俺の顔を覗き込んでいた。
目元にうっすらと影がさし、罪悪感がありそうな表情。だがその奥では、「お前が悪い」とでも言いたげな、しらっとした光がきらりと走る。
「んだよ……こっちはお前らに犯されて、へとへとなんだよ……」
身体にはまだ昨日の精液や愛液がこびりついている。
溜め息をついて、岩の縁に腰を下ろした。
(探索隊が見つけるまで、どうにか我慢するしかない……)
現場から巣までは、たぶん数キロも離れていないはず。
ハーピーの飛行距離、地形、目撃時の方角……あの状況なら、早ければ後二日もすれば救助隊が俺を見つけてくれるはずだ。
……だが、寒さが骨に染みる。
全裸同然の身体。
冷気が皮膚に突き刺さり、腹から腰、尻まで、朝露に濡れてじっとりと冷たい。
「……やっぱり、裸だとさみぃな……」
ぽつりと零すと、隣のハーピーが俯いたまま、もじもじと寄ってきた。
「キュゥ……」
羽先をいじり、肩をすくめ、羽根で自分の顔を隠しながら、そろそろと俺の脇にくっついてくる。
体温を分け合うみたいに、もたれかかり、腹と腹を重ね、尻から腿にかけて太い肉がぴたりと密着する。
羽毛の下の肌はぬめりと湿り、女の体温がいやらしく滲み出てくる。
「……」
じわじわと這い寄る体を、肘で押し返そうとした。
だが、離れようとするたびに、ハーピーは顔を伏せたまま肩を震わせ、瞳がじわりと潤んでいく。
「キュゥぅ……」
涙目になり、今にも泣き声を上げそうな顔。
「は?…お、おい」
こいつが泣いたら見張りが反応する。
そうすればあの夜のような修羅場が繰り返される。
そんな思いをしながら、ぎりぎりまで息を詰めてハーピーをなだめる。
「……わかった、わかったから……泣くなって」
諦めて、横にぴったりとくっ付かせる。
ハーピーは一瞬だけ俺の顔をちらりと見て、涙で濡れた睫毛を震わせた。
だがすぐに、ぷいっと顔を逸らし、拗ねたように頭だけ俺の肩や胸に擦り寄せてくる。
羽毛の間から汗ばんだ女の匂いと、昨日の精液や唾液の名残がじっとりと鼻にまとわりつく。
羽根の先端で首筋をくすぐり、爪をそっと俺の太腿に滑らせてくるのであった。
⸻
「お前らは……どこから来たんだ?」
もちろん、通じるはずもない。返ってくるのは、濁った琥珀色の瞳と首を傾げる鳥のような仕草だけだ。
「キュゥ?」
間抜けな声で返され、ため息しか出ない。
……喉が焼けるほど渇いている。乾ききった舌を奥歯で転がしながら、考える。
(任務中も水分摂ってなかったからか、カラカラだな。待てよ…そういえば……)
ぼろ雑巾みたいに裂かれた隊服、あれのポーチに非常食が残っていたはずだ。
それと一緒に、水も……。
泥まみれの衣類を手繰り寄せ、ファスナーを乱暴に開ける。
砂ぼこりの舞う中、水筒と非常食バーが転がり落ちる。思わず「よし」と声が漏れた。
だが——ここで迂闊に飲み食いしているのを、あのでかいハーピーに見つかったら、何をされるかわかったもんじゃない。
そう悩んでいると、肩口にちょこんと顔を乗せてきた小型ハーピーが興味津々といった顔で見上げてくる。
「……いっそ、今全部食っちまうか。」
水を流し込む。喉に広がる冷たい感触に、背筋がゾワリと痺れる。
続けて非常食バーを一口、二口。
——こんな敵地のど真ん中で、悠々と腹を満たしている。
明日生きていられる保証なんか、どこにもないのに。
そんな俺の様子を、小型ハーピーがじっと見ている。
汗と獣臭の入り混じった、湿り気のある息を漏らしながら、じっとこちらを見上げている。
「きゅぅ……ん」
今度は、わざとらしく口を半開きにして、非常食をくれと言わんばかりに、口をだらしなく開けて寄り添ってくる。
まるで餌を待つ雛鳥そのもの——いや、それよりも遥かに狡猾さを含んだ目つきだった。
「……なんでお前にやらなきゃなんねえんだよ」
そう呟くと、小型はチラリと俺の肩越しに視線を送る。
その視線の先には、岩棚で羽を広げてうつらうつらと羽休めしている、あのでかいハーピーたち。
あいつらは一見、眠っているようで——時折、ギロリとこちらを睨みつけてくる。
小型は口を開けたまま、何度もちらちらと、巣の見張り役のハーピー達にに視線を投げる。
わかりやすすぎるほど露骨だ。
“エサをよこさなきゃ、あのデカブツ共に言いつけてやるぞ”
——そんな脅しの気配がありありと伝わってくる。
「おいおい……てめぇ、まさか……」
俺は苦笑すら浮かべてしまう。
こっちは完全に人質。
下手に逆らえば、あのハーピー共にどもに何をされるか分からない状況だ。
小型のハーピーは、それを分かった上で、俺の手首をちょいと羽根で撫でながら、あからさまに口を開け、またちらちらと岩棚の端のほうを見やる。
——そのくせ、顔だけはこちらに向け、上目遣いで涙まで浮かべてくる。
仕方なく、こいつのあからさまな“脅し”に根負けした。
非常食のブロックを指で無造作に千切り取ると、わざと雑に小型のハーピーの口元に突き出す。
しかし――
こいつはそれすらも当然の権利とばかりに、だらしなく口を開けたまま、じっと俺の顔を見上げてくる。
その口の奥は濡れ光り、舌がねっとりと動いて、よだれの筋が垂れそうになっていた。
「……あ?」
何も考えずに口に入れろとでも言いたげに、まるで犬畜生のように口を開いたまま、今度は細い羽先で俺の顎をちょいちょいと突き、さらに自分の唇へ羽先を誘導する。
「……いや、まさかな」
呆れて、非常食をそのまま小型の口に無理やり押し込もうとする。
だが――
「ンゥ゛〜……」
突然、小さく唸るように威嚇の声を漏らした。
羽先がぴたりと俺の口元に当たり、「やれ」と催促するようにぐいぐいと押しつけてくる。
(……なんだ、こいつ……)
痺れを切らしたのか、小型のハーピーは俺の指先から非常食を奪うように、ぱくりと咥えた。
やたらと急いだ様子で、もきゅもきゅと咀嚼する。口の端からは唾液が糸を引き、わざとらしく咀嚼音を立てて見せびらかす。
「何がしたいんだよ……」
ぼやく間もなく、奴の顔が俺のすぐ目前にぐっと迫った。
鮮やかな瞳が、熱に浮かされたようにとろりと潤む。
次の瞬間、半ば強引に俺の唇を押し開き、さっき咀嚼したばかりの、熱のこもった非常食を、唾液ごと俺の口に捻じ込んできた。
「んぐ……!?」
むせそうになったが、ハーピーは構わず舌を押し込んでくる。
甘ったるい唾液が俺の舌の上に垂れ、咀嚼された非常食が口内で押し潰される。
そのまま、ずるずると唇を吸い上げ、ぬちゅぬちゅと淫靡な音を立てて、舌を絡めてきた。
「んちゅぅ……れろ、れろっ……」
唾液が混ざり、互いの口の端から粘ついた糸がとろりと垂れ落ちる。
小型のハーピーは俺の顔を両手――羽先で包み込むように押さえつけ、
舌の先端をいやらしくうねらせて俺の舌をねじり上げる。
(ここに来てから……こんな事ばかりだなッ)
そう思いつつ、身体の奥底では妙な熱と興奮が込み上げてくる。
拉致されて、犯され、妙な鳥人間と、こんな下品な口移し――
ありえないシチュエーションに、恐怖よりも先に“快感”がじわじわと脳を痺れさせていく。
「んちゅ……ぅ……キュ〜?」
唇を離したハーピーは、舌の先にそっと翼の先端を当ててきた。
まるで“わかった?”と問いかけるような、得意げで、どこか甘えた眼差し。
それから小型のハーピーは、俺の膝の上に当然のようによじ登る。
むちっとした尻肉が股間に圧し付けられ、柔らかさを感じる太腿が俺の両脚に絡む。
羽をバタつかせて、尻の割れ目ごと俺の肉棒を探るように、腰をぐりぐりと揺らしてくる。
「う……」
声も出ないまま、ハーピーはまたしても大きな口を開け、“もっとちょうだい”と甘えるように、唇の内側をちらちらと見せつける。
仕方なく、俺は非常食をもう一度手に取り、自分の口でよく咀嚼し、唾液でどろどろに溶かしてやる。
そして、頭をぐっと引き寄せて、口移しでそのまま押し込む。
「ン……んんっ……」
小型のハーピーはまるでヒナ鳥のように食い付いてきて、俺の舌ごと食い物をしゃぶり、ぬるぬると唾液を絡め取る。
その間も、ハーピーの尻は俺の肉棒にしつこく押し付けられ、熱い尻肉がズリズリと擦り上げられていく。
――どうかしてる。
自分が、こんな異形の鳥と、しかも男か女かも分からない奴と、膝の上で口移しで食を与えてる。
しかも、その異常な状況に、俺の下半身ははっきりと“勃起”で応えていた。
もう生理現象なのか……堕落なのか判別がつきそうにない…
最後の非常食を分け合うように頬張ったハーピーは口を離すと、甘えたように俺の胸元に顔を擦り付け、そのまま体をくねらせた。
ふくよかな乳房を俺の胸や腕にむにゅむにゅと押し付けられ、たまらず俺はその乳房に手を伸ばしてしまう。
「…やっばい、な……」
指先が、ハーピーの大きな乳房を掴む。
柔らかい乳肉が指の間からむにゅりと溢れ出す。
ハーピーは興奮したように肩を甘噛みし、さらに尻を肉棒にしつこく擦り付けてくる。
「ンきゅぅ……♡」
粘ついた吐息と共に、ハーピーの身体はどんどん熱くなり、体温と湿った羽毛の匂いがむせ返るように鼻腔を満たす。
⸻
俺の手が小型ハーピーの大きな乳房を揉み潰すように捏ねまわすたび、ハーピーは甘噛みしながら肩口に食いついてきた。
尖った小さな歯が、皮膚を軽く引っ掻き、唇の内側で唾液を溜める音がやけにいやらしい。
「…いっつ…」
しかしハーピーは止まらない。
肩から首筋へ、舌先でねちっこく舐め上げ、今度は耳の中にぬるりと舌をねじ込んできた。
ぬめった感触が鼓膜にまで響き、無意識に身をよじると、ハーピーは嬉しそうに耳たぶをくわえ込む。
「あぁ…クソッ」
くすぐったさとゾクリとした痺れが混じり、反射的に膝の上のハーピーの尻肉を掴んだまま、左右からぎゅっと捏ね上げてしまう。
ハーピーのケツは異様に柔らかく、掌に生々しい肉感と体温がじっとりとまとわりつく。
「フゥッー♡フゥー♡」
ハーピーは俺の耳に荒い息を吹きかけ、しっとり濡れた舌で耳穴の奥を転がし、俺の指先を誘うように尻を揺らしてみせる。
膝の上にむしゃぶりつくように乗り上げ、むちむちとした尻肉を淫猥なほど執拗に押し付けてくる小型ハーピー。
その体温と、ぬるぬると湿った羽毛の感触が下腹を圧迫し、俺の肉棒はますます硬く、熱く、膨れ上がっていく。
「ンきゅッきゅうっ……♡」
羽根の付け根から漂う獣臭と、汗ばむ女の匂い。
その全てがねっとりと鼻腔に絡みつく。
だが、それすらも煽情的な調味料になるのか、膝の上のハーピーは身をくねらせ、たわわに膨らんだ尻を俺の下腹に、ぐいぐいと擦り付けてきた。
こにゅ……っ
——不意に、柔らかな袋を何かが押し潰した。
それは、俺自身の反り上がった肉棒の亀頭が、ハーピーの太腿の付け根、すなわち彼の睾丸——小ぶりな陰嚢へと、むにゅ、こにゅ、と、何度もぶつかり、ねちりと擦りあげられるという、あまりにも倒錯した接触。
「キュッ……!?♡」
思わずハーピーの喉が、甲高い歓喜の音を漏らした。
細い羽根が俺の背中に絡みつき、肩から腰へと羽毛を押し付けてくる。
尻肉は俺の肉棒を逃さぬよう、下品にうねり、何度も何度も、玉袋へ亀頭をねじ込むような、いやらしい感触を繰り返す。
「ぅ、は……」
不意打ちの快感に、俺の腰も思わず震えた。
睾丸の袋が小刻みに痙攣し、柔らかい亀頭がその裏をなぞるたび、背骨にじわじわと熱が這い上がっていく。
ハーピーは、己の“快楽”の理由も分からないまま、ただ本能のままに身体を俺へと預ける。
羽先で俺の首筋を撫で唇で頬を啄む。
「ンキャッ、んきゅぅ……♡」
まるで雛鳥のように、だが明らかに雌の肉体をこれでもかと密着させ、甘えるような、媚びるような鳴き声で、下半身の熱を全身で訴えかけてくる。
その時――
(あっ…やば…)
強く尻肉を押し付けられ、反り上がった俺の肉棒が、むっちりと濡れた太腿の間をすり抜け、一瞬、滑るように穴の入り口へと当たった。
にゅぅぴぃ…にゅぅぶッ
ぬめりとした粘液の感触が、亀頭の先に絡みつく。
先程まで、尻肉と袋を擦り上げていた快感が、急激に“本物”へと切り替わる瞬間だった。
ハーピーの下腹部が、俺の肉棒を飲み込もうと、無意識のまま僅かに腰をずらす。
「ンギュッ?!♡♡」
咄嗟に、ハーピーの喉からくぐもった絶頂のような鳴き声が弾けた。
睾丸を踏みつけていた尻肉の奥から、どろどろと粘着質な淫液が溢れ、それが、まるで“誘い込むように”俺の肉棒を包み込む。
「うぁ……っ」
自分でも情けないほど、腰が跳ねる。
獣じみた本能が、“このまま突き刺せ”“挿し込め”“種を撒け”と、脳髄に直接響いてくる。
ハーピーの雌穴は、まるで新鮮な果肉のようにぬるぬると濡れ、それを亀頭で押し広げるたび、粘ついた音が響く。
「きゅ…ぅぅ……♡」
恍惚とした声を漏らし、ハーピーは完全に俺の体重に身を任せる。
体の奥まで、尻肉ごと俺の肉棒を捻じ込ませようと、いやらしい動きでぐりぐりと擦り寄ってくる。
尻の奥に残る粘液が、亀頭の裏へと絡みつき、そのまま一気に根元まで呑み込まれるかと錯覚するほど、淫らな圧迫感。
「……ッ」
俺は理性の残りかすで、なんとか動きを止める。
だが、ハーピーの身体は熱を持ち、どろどろと汗と粘液にまみれて、俺の下半身に強烈な快感をぶつけてくる。
ふと顔を上げると、ハーピーは泣きそうな、それでいてどこか甘えたような、妙に切なさを帯びた表情で俺の目をじっと見つめていた。
その瞳は、一心に執着と渇望を滲ませている。
(…やばい…ほんとに…)
拉致された側と、犯した側。
本来なら怨嗟や拒絶があって当然の関係のはずなのに――
この異形の女は、俺に肉体も、心も、すがりついてきていた。
(なんと呼ぶのだったか……ああ、そうだこれは…たしか、ストックホルム症候群ってやつか?……)
そんな言葉が、脳裏に浮かんでしまう。
その瞬間だった。
自分からぐいっと顔を押し付けてきた。舌をベロベロと、あからさまに突き出し、俺の唇の間にねじ込んでくる。
じゅるるるッ、ぬりゅっ……
唇をこじ開けて、互いの舌をぐちゃぐちゃと絡ませ合う。
唾液をこれでもかと溢れさせながら、わざと音を立てて口腔内を蹂躙してくる。
ハーピーは唇の端からだらしなく唾液を垂らし、俺の顎や胸までべちゃべちゃに濡らしていく。
「ふ、ぁぁ……」
こちらも、もはや羞恥も何もかも溶けて、ただ本能だけで、舌を貪り合った。
にゅぼぉ……ッ!!
その最中、腰の奥でずぶりと、肉棒が一気に雌穴へと根元まで沈み込んだ。
粘液に溺れた膣肉が、反り上がった俺の肉棒をぎゅううと搾りあげる。
ぬちゅっ、じゅくっ、にゅぼぉぉ……!
尻肉が太腿を包み、膣襞が肉棒に吸い付いて、もう完全に抜け出せないほど、密着しきっている。
ハーピーは口吸いをしたまま、尻を大きく揺すり、のけ反るように喉を鳴らす。
「じゅる、んちゅぅっ……、ンキャッ♡」
俺の下腹からも、どうしようもない快感がせり上がり、肉棒の根元まで、どろどろに淫らな肉の感触が絡みついてくる。
互いの汗と唾液と粘液が混ざり、動物のような湿った匂いが岩棚に立ち込め、俺とハーピーはただ肉と肉を押し付け合う。
下品で救いようのない、最底辺の快楽に飲み込まれていく。
もはや、この“檻”の中では、どちらが捕虜で、どちらが捕食者なのかも、
どうでもよくなるほど――
互いの身体が、快楽だけを求めて、淫猥に結合していた。
⸻
「たぽッ……たぽっ……!」
膝の上で跳ねるたび、ハーピーの巨乳と尻肉が、まるで水袋のように揺れる。
汗ばむ乳房が俺の指の間でたわみ、ねっとりとした肌が掌に吸いつく。
にゅぽっ、にゅぽっ…!
肉棒と雌穴が擦れ合う音も、どんどん激しくなる。
膣内の粘液がどろどろと溢れ、抜き差しするたびに、下品な音を盛大に響かせていた。
ハーピーはもう限界といった様子で、俺の肩や首筋に食らいつくように甘噛みする。
「んぎゅッ、んちゅっ、ハ、ぁぁ……!」
尖った歯が乳首を軽く噛み、唇が汗ばんだ皮膚にべっとりと貼りつく。
そのたびに、俺の肉棒もますます硬さを増し、雌穴の奥まで、粘液ごと何度も叩きつけるように突き上げてしまう。
たぽっ、たぽッ……!!
乳房を鷲掴みにし、捏ね回しては、指で乳首をぎゅうっと捻る。
ハーピーは堪らず全身をのけ反らせ、羽毛の下からじっとりと淫らな汗を滲ませる。
尻も同じく、がっちり掴み、下品な音を立てて揉み潰すたびに粘着質な膣内が俺の肉棒を更に強く咥え込む。
もう限界だった。
膣の奥はどろどろに濡れ、粘液と汗とが混ざり合って、肉棒を飲み込むたびに淫らな音が耳を犯す。
だが、それだけではない。
肉棒が雌穴を出入りするたび、こいつの小ぶりな睾丸に肉棒の根本が“こにゅ、こりゅ”とぶつかり、ひときわ強く締め付けられる。
「くそっ、もうッ…あッ…!」
理性などとうに蒸発していた。
俺は全身に力を込め、ハーピーの尻肉を両手で乱暴に鷲掴みにし、腰を思いきり、突き上げる。
ぬぼっ、ずぼっ、にゅぼぉッ!
肉棒の根元まで雌穴に捻じ込むと、ずるずると膣襞が絡みつく。
そして、子宮口の柔らかい弾力がこりこりと亀頭の先端を小突いてくる。
「ン゛ッ!♡ンキャァァァッ♡」
ハーピーは頭を仰け反らせ、肩に爪を立て、羽根をばたつかせながら、絶頂の悲鳴を上げる。
その瞬間だった。
子宮口を捻じ上げるような突き上げと、膣内を蠢く肉襞と睾丸の擦れ合い。
極限の快感に、俺の肉棒は膨張しきり、睾丸がきゅう、と縮み上がる。
「くっ、ああ……!!」
全身が痙攣し、頭の奥が真っ白になる。
――長い、長い射精。
根元からぞぶりと搾り出される熱い精液が、膣奥に、子宮口に、ぶちまけられる――
そう思った、その瞬間。
にゅぽおぉ……ッ!!
突如、下腹に強い力がかかった。
小型のハーピーが、羽音とともに“身体ごと”引き上げられたのだ。
膣肉が肉棒から引き剥がされ、
にゅぽおぉっ、ずぼっ、ぬちゅっ……!
と、淫らな音が岩棚に響き渡る。
「ンギュゥ……♡!」
小型ハーピーは快楽に絶叫しながらも、自分の膣穴がぐちゅぐちゅと開かれ、引き抜かれる刺激で全身を震わせる。
「きゅ、キュッ……?!」
突如起こった想定外の出来事に小型個体は驚いた顔で、自分を引き上げた“者”へと振り返る。
――その主は、俺たちを見張っていたはずの、大型のハーピーだった。
理性も思考も追いつかない。
なぜ、いつの間に背後にいたのか。
なぜ今このタイミングで割り込んできたのか――
何も、もう、どうでもよかった。
俺は、射精を止められなかった。
「うあ、あああああっ……!!」
膣から引き抜かれたばかりの肉棒が、溜まりに溜まった精液を噴き出す。
びゅるるるっ…びゅっ
白濁した液体が宙に高く噴き上がる。
まず小型ハーピーの腿と腹を汚し、さらに持ち上げていた大型個体の胸や顔にも盛大に降りかかる。
「キュッ?!…ンギュウウッ!」
小型ハーピーは熱い液体が腹や胸に降りかかるのを呆然と見つめ、大型個体は顔にまでかかった精液を惜しげもなく舐め上げる。
「じゅる、じゅるる……ぺちゃっ、くちゅ……」
大型のハーピーは、まるで最上級の美味を味わう獣そのものだった。
俺の精液を顔に浴び、唇の端からねっとりと舌を這わせて、白濁した液体を貪欲にすくい取り続ける。
「ンフゥ……キュゥ……♡」
顔中を精液で汚された大型個体の顔は、どこか恍惚とした陶酔の色に染まっていた。自分の頬から唇、果ては睫毛や髪にまで滴る白濁を惜しみなく啜り上げ、まるで飢えた肉食獣が血を舐めるかのような、執念すら感じさせる動き。
その瞳がちらりと俺を見上げる。
下腹の奥が、再びじくじくと疼き出す。
興奮も絶望も、理性も羞恥も、その全てが混じり合って、どろどろと脳髄を溶かしていく。
一方で、空中に持ち上げられた小型ハーピーは、明らかな苛立ちと怒りで、翼と脚をじたばたと動かしていた。
「キュゥッ、キュゥッー!」
その叫びは、まさに“自分に注がれるはずだった快楽と精液”を奪われたことへの、原始的な抗議だった。
乳と尻肉を愛られ、膣を貫かれて絶頂の寸前まで昇り詰めておきながら――
他者の介入で、あの“熱い塊”を腹の奥に浴びることすら叶わなかった。
その不満と情欲が、全身からありありと滲み出ている。
「キュッ、キュゥッ!キュアアァッ!」
小型個体はもがく。だが、それは全く抵抗にならない。
どれほど必死に抵抗しても、大型個体が腰肉をぐいと絞れば、すぐに膝が崩れ、喉の奥からか細い甘噛みの鳴き声が漏れてしまう。
「きゅ……ぅ、きゅ……」
もはや“生殺し”だ。
下腹は灼けるほど熱いのに、何も注ぎ込まれないまま、膣口がひくひくと震えて、濡れた穴からは俺の粘液がじわじわと糸を引いて滴り落ちていく。
小型のハーピーは、膝の上でくたりと身を投げ出しながら、じっと俺を見つめていた。
まぶたが微かに震えている。その視線の奥には、満たされなかった欲求の切なさと、抗いようのない執着が、むせ返るほど濃密に絡みついていた。
唇の端からは、なおも唾液が糸を引き、濡れた頬には精液と汗が複雑に混じり合い、ねちっこく光を反射している。
小型の腹部からは、俺と交わったばかりの熱が未だに残っているのだろう――むっちりとした太腿の付け根、尻の奥から、どろりと粘度の高い液体が、絶え間なく零れ落ちていた。
それは、俺の精液、ハーピー自身の愛液、そして――
小さく反り立った肉棒から、透明な我慢汁がとろりと滴り落ちている。
雌穴の周囲は、粘液でぬるぬると光り、肛門の縁には精液と唾液が混じり合った白濁が、卑猥な模様を描いている。肉棒の先端は赤みを帯び、濡れ光る雫が絶えず先端から垂れ、玉袋の根元をじわじわと濡らしていた。
「……キュッ、……」
小型個体は、切なげな吐息を漏らし、羽根の端で自分の肉棒をそっと包み込む。
しかし、それは隠すというよりも、余計に粘液をぬちぬちと擦り広げるだけだった。
肉棒の先端から流れる我慢汁は、指に絡みつき、下腹を伝い、雌穴の入口にとろりと糸を引いて落ちていく。
雌穴そのものも、ぐちゅりと淫らな音を立てて、粘液をぼたぼたと床へ垂れ流していた。
内壁は、俺の肉棒の形を残したままひくつき、白濁と愛液が混じり合った“生”そのものの匂いを、これでもかと広げている。
「……キュウゥ……」
切なそうな声。
身体は小刻みに震え、大きな胸は熱っぽく上下している。
その目が俺に訴えるのは、「なぜ最後まで与えてくれなかったのか」「もっと注いでほしい」という、どうしようもない飢え。
「……一体、何なんだよ……」
呟いた言葉は、誰にも届かない。
生々しい液体と、快楽にくしゃくしゃに歪められた肉体の饗宴が、まだこの“檻”の中で続こうとしていた――