※この作品はR-18です。

異界の性奴隷   作:Henon

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第三話 身体検査

ぐったりと湯縁にもたれていた小田が、ゆっくりと身体を起こした。湯の熱がまだ肌にまとわりつき、全身は重く、深い満足感に包まれていた。指先から滴る湯が静かに水面を打ち、しっとりとした音を立てて消えていく。

 

腰に力を入れ立ち上がるが、足元は頼りなくふらつく。腹の奥底にはまだ情事の熱が鈍く疼き、関節の一つひとつにまで絡みつくような倦怠感が残っている。

 

浴室の扉を引くと、ひんやりとした空気が一瞬だけ熱に浮かされた肌を撫でる。薄い布を巻いただけの小田の姿に触れる空気は、まるで誰かの指先のように敏感な肌を刺激した。

 

着替えの間で待っていたのは、犬人のシズだった。伏し目がちに静かに佇んでいた彼女の耳が、小さくカタンと鳴った扉の音に反応し、ぴくりと震えた。

 

小田の姿を目にした瞬間、シズは息を呑むように瞳を大きく開いた。濡れた肌から立ち昇る湯気、微かに乱れを残した呼吸、そして心許ない布の下に隠しきれない「雄」の香り。彼女の胸が小さく上下し、その視線は戸惑いながらも確かに熱を帯びていた。

 

「……こちら、お召し替えです」

 

そう言って差し出した衣服は震える指先でぎこちなく畳まれ、小田に渡された。その手つきから伝わる戸惑いと緊張感が、かえって官能的な空気を強くする。

 

衣服を受け取る小田を、シズは遠慮がちに見つめていたが、その視線は次第に大胆になり、胸元、引き締まった腹部、そしてまだ熱の残る太腿へと、下へ下へと流れていく。

 

シズは何かを言いかけては口をつぐみ、ただ無言で視線を注ぐだけだった。その瞳には明らかな欲望が宿り、ふるふると震える耳や揺れる尻尾が彼女の内心を露わにしていた。

 

小田は静かに着替え始めたが、その視線の熱さが、肌を直接なぞるかのようにじりじりと彼を刺激し続ける。視線を浴びるたび、身体が再び微かに熱を帯びるのを小田自身も感じていた。

 

無言のまま、しかし互いを意識したままの空間で、熱を含んだ沈黙だけが静かに広がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

着替えを終え、湯気の余韻をまとったままの身体で引き戸をくぐると、シズが静かに待っていた。

 

「……ご案内します」

 

小さく頭を下げると、シズはくるりと背を向け、廊下を歩き出す。

小田はその後ろに続いた。

 

歩き始めてすぐ、気づいた。

シズの腰から揺れる――ふさふさとした、長い尻尾。

 

その柔毛が、歩くたびにふわり、ふわりと空気を撫でるように揺れ、

まるで意図的にでもあるかのように、小田の腹や腰に、時折やさしく触れてきた。

 

(……いや、偶然か……?)

 

そう思いつつも、接触は一度や二度では済まなかった。

 

太腿にふわりと絡む。

下腹部を撫でるように掠める。

腰骨に沿ってしなるように押し当てられる感触も――確かにあった。

 

そのたびに、小田の肌にうっすらと鳥肌が立つ。

風呂で温められた感覚が、逆に敏感にさせているのかもしれない。

 

無言のまま進む道のり。

だが、小田の中では確実に、意識と熱が高まりつつあった。

 

そしてその後ろを歩く彼の存在を――

シズもまた、しっぽ越しに、しっかりと感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角をひとつ曲がったその先、通路の脇に立つ影が見えた。

鎧を纏った長身――ドラゴニュートの女騎士だ。

鱗を思わせる紋様の刻まれた黒革の鎧、その下に覗くのは引き締まった太腿と、大きい尻の輪郭。

 

腰に剣を下げ、片手を壁にあずけるようにして立っていたその女が、小田とシズの姿を見るなり、にやりと口角を上げた。

 

「お、来たか……って、もう動けんのか?」

 

声は低く、どこか笑いを含んでいた。

そして、そのまま真正面から通路をふさぐように歩み寄ってくる。

 

「へぇ……カザラ様に結構搾られたって聞いたけどな……随分、元気そうだな」

 

その目が、舐めるように小田の身体を見ていた。

その瞳は軽装に着替えたばかりの服越しでも、肌に残る紅潮や、まだ収まりきらない体の火照りを見抜いていた。

 

「――なあ、小田とか言ったな」

 

女騎士が、鋭い目で小田を見下ろす。

鎧の隙間から覗く褐色の肌には鱗のような模様が走り、頬にはうっすらと熱が差していた。

 

「カザラ様とお食事する前にだ……ちょいと、隣の部屋で「検査」させてもらおうか?」

 

「……騎士様、それは……!」

 

シズが小さな声で抗議の言葉を投げる。

その声音には緊張と焦燥が滲んでいた。

 

「この方は……カザラ様の、大事な「商品」です。勝手な接触は……」

 

だが女騎士は、鼻で笑った。

 

「うるせぇよ、劣等種。犬っころはそこで尻尾でも振ってろ」

 

そう言い捨てると、小田の肩にぐいと手をかけ、強引に隣の部屋の引き戸を開けた。

 

「ッおい!」

 

流石に小田が抗議の声を上げた。

しかし、騎士はそんな小田の抗議を無視して話を続ける。

 

「さ、こっちだ。形式上だよ。食前の軽い検査。安心させるためにな?」

 

そのまま有無を言わせぬ力で、小田の腕を引き、薄暗い部屋の中へと連れ込む。

 

扉が閉まりかける瞬間、シズの視線が小田に向けられていた。

揺れる瞳、わずかに開いた唇、声にできないまま凍りついた想い。

 

 

バタン――

 

 

戸が閉まる音が、薄暗い部屋に響いた。

その瞬間、空気が変わった。

 

女騎士は無言のまま数秒、小田を眺め――

にたり、と笑った。

 

「……さぁーて、検査しますかぁ♡」

 

その声音は先ほどまでの冷静さとは違っていた。

まるでずっと抑え込んでいた何かを、やっと解き放つかのように艶を帯び、甘く濁っていた。

 

小田が後ずさる間もなく、騎士の手がズボンに潜り込む。

指先は迷いなく睾丸を探し当て、こねるように揉まれる。

 

「っ……おい……!」

 

声を上げた小田は、そのまま言葉を紡ぐ。

 

「俺は……ここに来た時、持ってるもん全部、ひっぺがされたんだぞ……! 検査するような物なんて、何も――!」

 

その言葉に、女騎士の動きが一瞬止まる。

 

だが次の瞬間には、少し強く、指が肉袋を握りしめた。

 

「うぐッ」

 

おそらく加減して握ったであろうのだが、いきなりの刺激に声を漏らす小田。

それを見ながら騎士は続ける。

 

「……うるせえよ」

 

声は低く、唸るような響きを持っていた。

 

「俺が、怪しいって言ってんだぞ……?」

 

さらに睾丸を握りしめると、親指で肉を押し上げるように撫でる。

圧迫される内部。熱が生まれ、じわじわと神経を蝕んでいくような刺激が広がっていく。

 

「異物を隠してねぇとは限らねぇだろ? この中に……なあ?」

 

ねっとりと囁かれたその言葉は、意味深すぎて明らかに「検査」とは名ばかりのものだった。

 

「ちょっと出してみろよ。中身をな……「安心材料」にさせてくれよ、小田♡」

 

その言葉と共に、さらに深く、手が食い込む。

 

小田の腹筋がかすかに震える。

羞恥と屈辱、そして肉体に刻まれる快楽の輪郭が、じわじわと感覚を支配していく――

 

 

 

 

 

 

 

 

チュゥ……じゅぽ、じゅる……ぷちゅ――

 

むるり、と舌が巻きつき、くちゅ、と唾液が肉棒の根元に絡みつく。

 

部屋の中には、水音だけが淫靡に響いていた。

 

木の机に背中を預けるように座らされた小田の両脚は、肩幅以上に開かされ、ずり下ろされた衣服が床に落ちている。

その股間に顔を埋めるのは――例の、女騎士。

 

重厚な鎧を外し、しゃがみ込んだその姿は、まるで獣が獲物の血肉を味わうようだった。

 

「ちゅ……んッ、ぷぁ……ふふ、すげぇ……あ〜ほんとたまんねぇな……」

 

鼻を寄せ、深く吸い込むたびに目を細め、獲物にうっとりとした視線を向ける。

舌先がぬるりと睾丸を撫で、次に亀頭へと這い上がる。

先端の溝に沿って丁寧に舐め回し、とろりとした唾液が筋を描いて滴る。

 

「じゅ……ぷ、じゅる……んんッ、はぁ……♡」

 

その音は、ねっとりと絡みつく舌と、熱に濡れた肉が擦れ合う、生々しい接触の証。

啜り、吸い、包み込み――

 

時に唇で竿をくわえ込み、時に睾丸を一粒ずつ舐め上げ、口の中で転がす。

 

「む、くちゅ……むる……ッ、んふ♡……お?声我慢してんのか?」

 

見上げる瞳は妖しく、興奮に濡れていた。

舌先で亀頭の裏筋を執拗に擦りながら、騎士は言葉の代わりにさらに強く吸いつく。

 

「チュポ……ぷあ……ふふ……まったく、これじゃあ検査が終わらねえなぁ?♡」

 

男の肉棒が跳ねるたびに、水音が増し、女騎士の吐息が濃くなる。

彼女の喉が鳴る音すら、どこか甘く、狂気を帯びて響いていた。

 

「……ぁッ」

 

無意識に漏れた声に、小田自身が反応するよりも早く、しゃがみ込んでいた女騎士の口元が、にたりと吊り上がった。

 

「……何、感じてんだ?おいおい、これは検査だぜ?」

 

そう言いながら彼女の行為はエスカレートする。

唇をすぼめ、睾丸を深く吸い上げる。

ぬちゅ、と粘着質な音を立てながら、舌先で裏側を擦り上げる。

 

「ちゅぅ……ッ、んふ♡」

 

同時に、手のひらが竿に巻きつき、根元から先端へといやらしく擦り上げる。

湿り気のある唾液が塗り広げられ、ぬるぬると音を立てながら、皮膚の上を這うように刺激が走る。

 

「くっ……てめえらは……こういうことしか、しねぇのかよ……ッ!」

 

怒りとも羞恥ともつかぬ声で、小田が吐き捨てる。

だがその言葉に、女騎士は満面の笑みを浮かべて返した。

 

「はッ……こんなスケベな雄、見せられて我慢できるわけねぇだろ?」

 

睾丸を手で転がしながら、挑発するように見上げる。

 

「なぁ?自分でもわかってんだろ?こんなにおったてて……先っぽから、もうじわじわ出してんじゃねぇか……♡」

 

言葉と同時に、親指がじゅぶりと濡れた先端を押し潰すように撫でる。

透明な雫が滲み、粘つく糸がぬち、と指に絡みつく。

 

「期待してんだろ?身体が言ってんぞ、なぁ?」

 

こくん、と喉を鳴らして笑った女騎士の口元には、獲物を逃すまいとする、狩人の狂気すら宿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「ッ……早く、終わらせろっ……!」

 

小田の声はかすれていた。

だがその吐息の奥に、否応なく滲み出る快感を――女騎士は見逃さなかった。

 

「へっ……急かすじゃねぇか。そんなにイきてぇのか?欲しがりめ♡」

 

低く笑いながら、女騎士は唇をすぼめて睾丸に吸いついた。

 

「ちゅぅっ……んぐ……はは、やっぱスゲェな、張り具合が違う……」

 

そのまま舌でぬるぬると亀頭をなぞり、ぬちゅ、ぬちゅ、と濃厚な音を響かせながら竿を擦り上げる。波のような快感に小田の声は段々無意識に大きく漏れてゆく。

 

「ッぁ」

 

「検査されて声漏らしてんじゃねぇよ、スケベ野郎が……おい、見てろよ、ここをな……こうだ!」

 

先端からにじんだ雫が、舌で撫でられながら拭われる。

そして――次の瞬間、女騎士の舌先が、ぬるりと尿道口にねじ込まれた。

 

「ぁあッ……!」

 

悲鳴のような声が、小田の喉から絞り出された。

ぐにぐにと蠢く舌が、尿道内をいやらしく擦り、敏感な神経を容赦なく刺激してくる。

 

その間も手は、睾丸をタプタプと揺らしながら弄ぶ。

指の腹で軽く叩き、掴み、潰さぬように押し込むような動き――

すべてが、搾り取るための“調教”じみた手つきだった。

 

唇が笑う。しかし舌は笑わない。

そのぬめった肉の筋は、なおも小田の尿道口の中を舐め回していた。

 

――ぬちゅっ、ぬりゅっ、ぐにゅ……

 

舌先が尿道内でわずかに捻れ、うねる。

まるで、意識の奥を直にくすぐるかのような、内側からの愛撫。

 

(だ、めだ……ッ)

 

全身が火照り、呼吸が荒くなる。

だが快感はすでに、身体の奥から込み上げていた。

 

睾丸を弄る手が一際強く握られた。

同時に、舌が奥からぬるりと引き、今度は尿道の内壁を舐め取るように蠢いた瞬間――

 

「――――ぁッ、ああああっ!!」

 

小田は、絶頂した。

 

びゅるるっ、びゅっ、びゅくっ……!

 

下腹部から迸る快楽の奔流。

だが奇妙だった。

放たれるはずの精液は――

 

出てこない。

 

ビクン、と腰が跳ねた直後、小田は自分の腹部に残る鈍い収縮感に違和感を覚えた。

 

(……出てない……?)

 

確かに達した。脳が焼けるような快感が、全身を駆け抜けた。

だが――放たれるべきものが、出てこない。

陰嚢には、既に何も残っていないかのような、重く、冷えた感覚。

 

「……な、んで……」

 

掠れた声を漏らしながら、視線を落とした。

 

そこには、まだ――

女騎士が舌を尿道口に差し込んだままの姿があった。

 

彼女の顔は静かに濡れ、唇からは透明な唾液が垂れていた。

そしてその口元が、ゆっくりと――にたり、と釣り上がる。

 

にんまり。

楽しげに。

 

舌は、彼の尿道口に深く沈み込んだまま。

そしてそのまま――女騎士の首が、わずかに後ろへ引かれた。

 

(ま、まさか……!)

 

――ぞわり。

 

粘膜の奥を這っていた舌が、ぬるり、と動いた。

 

引き抜かれようとしている。

 

だが、それは単なる後退ではなかった。

まるで舌で粘膜をすくい取りながら、

わずかにこそぐるように、巻き込むように、ゆっくりと這い戻ってくる。

 

「ッ……!や、やめっ――!」

 

反射的に小田は叫んだ。

言いようのない快感を感じながら、本能的な恐怖が口をついた。

 

女騎士は応じない。

代わりに、舌先の動きを一段とねっとりとさせながら、尿道の奥を舐めるように後退する。

 

音がする。

 

ぬちゅっ……くちゅ、くち……

 

生々しく、淫らに――

 

そして舌が、奥で蠢いた。

その動きは確信に満ちており――次の瞬間、女騎士は一気に、舌を“引き抜いた”。

 

ぬぢゅっ……!!

 

粘膜が擦れ、ぬめった音とともに、舌が口元に戻ってくる。

その瞬間、小田の身体が跳ねた。

 

「――――あ、あああアァッ!!」

 

びゅるるっ! びゅくっ、びゅくびゅるるるっ!!

 

抑圧されていたものが一気に解き放たれた。

腹の底から絞り上げるような強烈な収縮――

引き抜かれた刺激が、逆流するように快楽を膨れ上がらせ、

白濁が、咽び泣くように暴れ出す。

 

ドクッ、ドクンッ……びゅるっ……びゅるるっ……!

 

抑え込まれていた快楽が、小田の腹の底から噴き上がるように昇ってきた。

暴発するような勢いで、精液は熱く、濃く、迸り――ぶちまけられるはずだった。

 

だがそれは、空気に触れる間もなく。

 

「んっ、ちゅ……っ、ぢゅるるっ……♡」

 

女騎士の唇が、射出口を塞いでいた。

女騎士はまるでそれを待っていたかのように…

滴る前に、飛び散る前に、貪るように吸いついた。

 

「……んくっ、ちゅっ……ごく、んんっ……」

 

舌を巻きつけるように、先端を這い、吸い上げ、啜り上げる。

喉が鳴り、咽奥で精液を飲み込む音が、小田の腹にじかに伝わる。

 

じゅる、ぢゅっ、ぴちゃっ……くちゅっ……!

 

「ゔぁっぁぁ」

 

もはや情けない声しか上げるしかできない小田。

 

そうして逃げ場をなくした白濁は、

まるで導かれるように女騎士の口内へと収束していった。

 

「ン〜……ちゅぽんっ」

 

粘液が絡んだ音を立てて、唇が離れる。

女騎士は粘液を飲み込みながら、震えている肉棒を見下ろしていた。

 

「……マジでスゲぇな。こんなに出るもんなのか…」

 

吐息まじりの声が、静かに空気を濡らす。

喉の奥にまだ残る味を確かめるように、彼女は舌で唇の端をなぞった。

 

「まあ……最高には変わりねぇ。でもよ――おい、上向いて余韻に浸ってんじゃねえぞ、こっちはまだ満足してねえぞ♡」

 

小田は反応できなかった。

激しい絶頂の余韻で身体の芯がまだ震えていた。

 

そのときだった――

 

「騎士様ッ!」

 

扉の向こうから、シズの声が飛び込んできた。

緊張と焦りを帯びた、どこかせっぱ詰まった声音。

 

「ちぇ……しょうがねぇな。……ああ、そういや食事の準備か」

 

ため息をつきながら、女騎士は腰を上げる。

だがその表情は、どこか満ち足りず、物足りなげだった。

 

「そうだ、最後に」

 

女騎士は、小田の震える唇にそっと近づき、唇を深く重ねた。

 

ぬちゅ…くちゅっ……

 

柔らかに、だが逃さぬように。

湿った熱が、小田の口腔へと滑り込み、舌先がゆっくりと絡みつく。

 

「ん、く……んっ……」

 

小田の反応を愉しむように、彼女は舌の動きを少しだけ荒くした。

唾液が混ざり、糸を引き、二人の口から小さな音を立てて滴る。

 

やがて、唇を離し――そのまま、囁く。

 

「……今夜、ぜってえ俺のとこに来い♡」

 

吐息にまじる甘さと、支配の色。

 

名残惜しげに小田の顎を撫でた後、女騎士は立ち上がり、濡れた唇を指でぬぐった。

そして無造作に鎧を身につけると、くるりと背を向ける。

 

「……いいな。逃げたら、ただじゃおかねえぞ。」

 

最後にそう言い残し、女騎士は扉を開けて、ゆっくりとその場を後にした。

 

部屋に残されたのは、小田の荒い息と、口の中にまだ残る熱く、塩辛い余韻、そして濃密な性臭だけであった…

 

 

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