ギ……ィ。
軋む音が、石壁に反響した。
密閉された空間に満ちていた静けさが、破られた。
湯気がふるりと揺れる。
わずかな気流が生まれ、空気の密度が変わったように感じられる。
その一歩ごとに、世界が別の層に切り替わっていく。
ぬちゃ……ぬちゃ……
濡れた石の床に、裸足が触れる湿った音が、いやに艶めかしく響いた。
粘性を帯びた存在が、ゆっくりとこちらへにじり寄ってくる。
小田は、湯の中で音を聞きながら、視線だけを横に向けた。
そして――現れた。
湯けむりの向こうから、カザラが姿を現した。
銀髪が濡れて、貼りついている。
一糸まとわぬその裸体は、まるで肉と鱗でできた『支配欲』の塊のようだった。
豊かに張り出した乳房、滑らかな腰のライン、ぬめるような尻の厚み。
その全てに、艶と熱が宿っていた。
滴る水が乳房をなぞり、腹部を這い、内腿を伝って落ちていく。
尻尾が床を撫で、ぬるぬると揺れている。
その姿は、神殿の奥に棲む女神のようでもあり、
捕らえた獲物を弄ぶ肉食獣のようでもあった。
「よう、小田。寝れたか?」
舌を転がすような、湿り気を帯びた声。
その言葉はまるで、湯に混じった媚薬のように、空間全体を撫で回した。
小田は一歩、湯の中で後退する。
背後には湯舟の縁。逃げ場はない。
「……なんで入って来やがる」
眉をひそめて言うが、その声音には――僅かに、迷いがにじんでいた。
カザラの登場が、すでに彼の感情の地平に異物として侵入してきたことを示していた。
カザラはゆっくりと湯舟に足を入れる。水面がわずかに揺れ、温度が一瞬、熱を増したように錯覚する。尻尾が湯の中に沈み、その動きが波紋を描いた。
「決まってんだろ?」
にやりと笑いながら、彼女は湯の中へと沈んでくる。その動きは静かで、無駄がなかった。まるで水に棲む女そのものだった。
そして――小田のすぐ隣へ、ぴたりと座った。
肌と肌が湯の下で触れ合う。
尻尾がするりと小田の足首を撫で、膝の裏へと巻きついていく。
「取引だよ、小田」
さらりと言いながら、カザラは肩に手を乗せてきた。
その掌には、何もかもを測ろうとする商人の手と、なにもかもを奪おうとする雌の手が混在していた。
「まあ、気持ちいいことしながらさ――いろいろ話そうや♡」
唇が近い。吐息が耳を撫でる。
まるで言葉自体が淫靡な液体になって、肌に吸い込まれていくかのようだった。
「たとえば……お前の国の事とか」
その一言に、小田は息を詰める。
「……ッ」
息を飲み、言葉を探すよりも早く、カザラの目が細められた。
彼女の視線には、知的な興奮と獣の情欲が渦巻いている。
「食事のときは聞かなかったが、今回は聞かせてもらうぜ?♡」
甘ったるい声が、低く滑ってくる。
カザラの手が、湯の中で小田の胸をなぞりながら、首筋へとゆっくりと移動していく。
「なぁに、国家の位置や軍の話までは聞かねぇよ。」
くすりと笑う。だが――その笑みには油断がなかった。
彼女はただ、知りたいことを“別の形”で引き出す方法を知っている女だった。
「でも――文化、風習とか色々な事は、話してもらう。たっぷり、ねっとりとな♡」
言いながら、彼女の指が小田の胸に沈む。
そして、ひとつ囁いた。
「どーれ、取引開始だな♡」
唇が、すぐそこにある。熱を持っている。
湯気が揺れ、匂いが満ちる。
その空間に、ふたりの熱が確かに触れ合い始めていた――。
⸻
シコォ……シコォ……
湯の中で響く、生々しい音。
カザラのぬめるような掌が、小田の怒張をゆっくりと扱き上げていた。
指の腹が皮膚を這い、血管をなぞり、敏感な先端をくすぐるように撫でるたび、小田の喉から低い呻きが漏れる。
「ぐぅぅ……っ」
腹の奥で声がうねる。
だが、カザラはその反応すら獲物の悲鳴として受け止め、さらに口角を吊り上げた。
「ほら……まずは、たっぷり気持ちいい『元』を出してもらわねぇとなぁ……♡」
その言い方はまるで、商品価値を見定める調教師のようだった。
「ここにあるんだよな……大事な『元』がさ」
言いながら、カザラの手が小田の睾丸に移る。
タプ……と両の玉を下から持ち上げ、掌で転がすように弄ぶ。
……タプッ、タプッ……
「おぉ、けっこう詰まってんじゃねえか。こいつを全部、あたしに出してもらおうか。」
にやりと笑いながら、ふたたび男根を扱き始める。
指が鈍く、だが執拗に動き、圧をかけながら、精を搾り取るようなリズムに変わっていく。
「いいか? 話はな――まず、1発目出してからにしようぜ♡」
顔を寄せ、唇を耳元でゆっくりと開く。
「気持ちよくなってるとこで聞いたほうが、口も軽くなるだろ?なあ、小田ァ?♡」
その声は媚薬のようにねっとりと耳の奥に染み入り、空間全体が、射精と交渉が結びつく濃密な淫靡の場へと変わっていく。
そして次の瞬間
「はむっ♡」
濡れた唇が俺の口を塞いだ。
柔らかく、しかし確かな圧で食むように唇を重ねた彼女は、俺の舌をぴたりと吸い上げ——
「んちゅ……っ、ちゅる……れろぉ、んっ……」
舌と舌が絡み、唇が吸いつき、濡れた粘膜の音が湯気に溶けていく。
浴場の静寂に、水音とキスの音だけが艶めいて響く。
ぬるま湯の中で、カザラは小田の腿に自身の脚を絡めながら、その唇を深く、乱暴に塞いでいた。
唾液を啜る音とともに、彼女の右手が湯の中を這い、ぬるりとした感触のまま男根へと到達する。
そして――
「……んふ……♡」
親指と人差し指が、亀頭をつまみあげるようにそっと挟み込む。
ちゅくっ、と濡れた音がして、そのまま先端を押し潰すように、くにゅ……くにゅ……と指をねじ込むように動かす。
「……ッっ……!」
小田の喉が詰まったように震える。呼吸が乱れ、口内で舌がわずかに引き攣る。
「ちゅ……ちゅる、んっ…………♡」
カザラは笑いを含んだまま、唇を離さず、そのまま指先の責めを続けた。
ぴゅっ……ぴゅ……
――音もなく、我慢汁が漏れ始めていた。
先端から透明な粘液が滲み、湯の中でとろりと漂い、カザラの指先をぬるりと濡らす。
「んちゅ…ほら……出てきた……♡。ったく、しっかり気持ちよくなりやがって♡」
そのまま、カリの縁をゆっくりと、円を描くように撫で回す。人差し指が裏筋をなぞり上げ、親指が先端をくすぐる。
小田の腰が、反射的に引いた。
「っ……離せ……ッ!」
必死に肩を突き出して抗うが、彼女の体重が湯の中でのしかかり、逃げ道はなかった。
「なぁにぃ?“離せ”?言葉は威勢いいけどよ……」
舌先をぺろりと小田の唇に這わせ、耳元で笑う。
「指の中で、ぴくぴく震えてる“コイツ”の正直さはどうしたんだァ?」
そのまま手を少し強く握りしめる。
にちゅっ、にちゅ……といやらしい音が混じり、小田の体がびくりと跳ねる。
キスと責めが同時に続くなかで、小田の声も熱も、湯の中に溶かされていく――。
ーーーそして
「ぐぅ……ぅッ……ッ……! だめ、だ……ッ……!」
喉が詰まり、腹の奥がうねり、小田の腰がびくびくと湯の中で跳ねた。
目を見開いたままの顔が苦悶に歪み、鼻から漏れる呼吸が熱く湿っている。
……びゅるるっ……びゅるるる、びゅ、びゅるるる……っ
弾けるような脈動とともに、男根の先端から白濁が勢いよく吐き出された。
一度だけでは収まらず、断続的に、けれど確かな粘度をもって――数回にわたって、どろりとした液が湯の中に混ざっていく。
ぬるま湯の一角が白く濁り、薄く広がっていくのを、カザラは至近距離で見つめていた。
「おぉ〜……♡一発目……お疲れさん。♡」
その声はまるで、成果品を検品する商人のようでもあり、射精の姿に恍惚を覚える発情した雌のようでもあった。
彼女の掌には、まだとろみを帯びた液体が温もりと共に残っている。
それを舐め取ることはせず、ぬるぬるとした感触を楽しむように、指の腹で何度もなぞり直していた。
小田はといえば、湯舟の縁にもたれかかり、肩で息をしていた。喉がかすかに鳴り、全身から力が抜けている。目は虚ろで、頬にはうっすらと赤みが差し、額にはじんわりと汗が浮いていた。
「おいおい……惚けてんじゃねぇぞ?」
カザラが、ぬるついた掌で小田の頬を軽く叩いた。
それでも小田は目を合わせようとせず、虚空を見たまま唇をかすかに動かしただけだった。
「ほら、疲れたろ?ちゃんと『お疲れ様のキス』、しといてやっからさァ♡」
そう言うなり、カザラは上半身をぐっと近づけ――濡れた髪が顔を撫で、次の瞬間には唇を深く、重ねていた。
「……んちゅ……ちゅ、れろ……ちゅる、ちゅっ……♡」
そのキスはただの口づけではなかった。
舌を差し込み、絡め、絡ませ、吸い上げ、舐め落とす。
唾液と唾液が混ざり、音がいやらしく弾ける。
「んっ、んんっ……ちゅぽ、れろぉ……♡」
小田の口の中を好き勝手に弄びながら、カザラはかすかに笑っていた。
舌が歯の裏を舐め、上顎を嬲り、まるでそこにまだ精液の名残があるかのように、貪り続けた。
そして――唇を離す時、わざと音を立てる。
ちゅぽん……
唾液の糸が引かれ、切れた。
カザラは頬を緩め、勝ち誇ったような笑みを浮かべると、小田の耳元で囁いた。
「なァ、小田……一発で惚けてんじゃねぇよ。お前がまだまだ出せるのは既に実証済みなんだぜ?♡」
指先がふたたび、湯の中で男根を撫でる。
先ほどの射精を引きずる柔らかさを、ぬるりと包み込むように触れながら。
「ほら……もう一発、準備しねぇとな?」
そう囁く声は、もはや“話し合い”ではなかった。
搾り取る快楽の延長線上に、取引があるだけ。
その事実が、湯けむりの中にじっとりと張り詰めていた。
⸻
じゅぞぞ、じゅるっ……じゅるるる、んっ、ぴちゃ……♡
湿った音が、湯の反響に重なっていやらしく響いた。
小田は四つん這いの姿勢のまま、顔を伏せ、両肘を湯の中につけていた。
腰を持ち上げ、あらわになった尻を、カザラがまるで舐めて味わう果実のように貪っている。
「くっ……また、こんな……ッ、くそ……!」
呻きながら、肩が震える。
だがその震えは、痛みでも恐怖でもない。
明確に、快楽に支配されかけている身体反応だった。
「ほーんと、お前これ――だーいすきだな♡」
カザラの舌は、小田の尻肉の谷間にぐっと押し入れられ、皺の一つ一つを確かめるように舐め上げる。
外周をぴとぴとと舌先でなぞり、粘膜の感触を楽しむように、細かく、執拗に。
その動きはまるで、雄を喰らう獣が、その最も敏感な部位を丁寧にほぐしているようでもあった。
「こっちのシワ……ん、こっちも……よし、やわらけぇな♡」
唾液で濡れた舌がぴとりと吸い付き、そして――
にゅぷっ……
舌先が、穴の中にゆっくりと挿し込まれた。
ぬるりと滑り込み、ぐにゅ、くちゅ……と音を立てながら内部を舐める。
「あっ、あぅッ……ぐぅ、っ……そこは……!」
小田の腰が跳ねる。
だが逃げ場はなく、むしろわずかに後ろへ押し返すように反応してしまっていた。
カザラの声が、くつくつと笑いながら響いた。
「素直になれよ……ほら、身体が正直に求めてんじゃねぇか」
指先が尻の割れ目を広げ、さらに舌を押し込む。
尻の奥をじゅる、じゅぶ、と音を立てて貪りながら、カザラは小田の下腹部を見上げた。
ぴん、と――。
張り詰めた性器が、恥もなく突き上がっている。呼吸に合わせて、わずかに脈打ちながら。
「……すげえ♡もう立ってやがる」
カザラの口元が吊り上がる。唾液を垂らした舌を引き抜き、尻の谷間に名残惜しげに唇を這わせると、胸元をゆっくりと寄せた。
「よーし、大好きなお胸で……挟んでやるかぁ♡」
むにゅっ、むにゅぅう……もちっ、ぐにゅ
湿った弾力が、張り詰めたそれを柔らかく包み込む。谷間が熱を帯びて、唾液と湯気が混ざり合う。
「っ……ぁ、は……あ、くっ、あああ……ッ」
荒くなる呼吸。小田は湯の中に手をつきながら、腰を引こうとする。だが胸の肉に絡め取られ、むしろ先端が擦れたたびにぴくりと跳ねた。
「どうだ小田……たまんねぇだろ?♡この胸……ずっと前から欲しかったんじゃねぇのか?」
「はぁっ……はっ、て……てめぇが盛ってるだけだろ……っ、変態トカゲが……!」
悔しさに唇を震わせるが、声はかすれ、下腹は火照りで震えていた。
カザラは胸の谷間をさらに締めつけながら、嘯いた。
「吠えるじゃねえか♡じゃあ遠慮はいらねえな?」
呻く暇すら与えられなかった。
「おいッ――」
じゅぞぞっ……じゅるるるるッ、ぴちゅ、くちゅ……
尻の奥が、まるで生き物のようにしゃぶられていた。舌はいやらしく這い回り、菊門の襞をぬめりとした粘膜で撫で回す。そこに追い打ちをかけるように、胸の媚肉が性器を下から掬い上げ、むにゅ、ぐにゅ、とリズミカルに搾り始めた。
むにゅ〜にゅこ、にゅこ
「ココ、好きだろ?」
唾液と湯が混じった谷間は、熱と柔肉の牢獄のようだった。小田の陰茎はもはや反発もできず、胸の中で跳ねながら、無様にしぶきを撒く寸前だった。
だがカザラは止めない。
さらに、睾丸を。
ちゅうぅ……ぴとっ……ぷちゅっ。
「あ゛っ、あぐ……っ、そこは……!」
舌が玉袋に這い寄り、吸い上げるようにしゃぶり始めた。濡れた音が、浴場の蒸気の中でいやらしく反響する。肉と肉が擦れる音。粘膜が吸いつく音。全てが官能のためだけに存在していた。
「はは……顔真っ赤じゃねぇか……ほら、イけよ。イきてぇんだろ?しぼり出してやるよ、小田……♡」
むにゅ、にゅぽっ、ぐちゅ、ぐにゅ……じゅぼっ、ぴちゅ、ちゅうっ……!
睾丸、尻穴、亀頭――全てが連動していた。小田の全てを、否応なく引きずり込む。精液の通り道が痙攣し、背筋が跳ね上がる。
「くっ……ああああああああああ――――ッ!!」
びゅるるるッ…びゅるッ…びゅッ
白濁が弾け飛ぶ。
湯面に混じり、蕩けるような液体が迸った。熱い射精に合わせて、小田の身体は脱力し、全身から汗と湯気を噴き出すように崩れ落ちる。
それでもカザラは胸を緩めず、にちゃ、にちゃ、と残った余韻を搾るように谷間を動かしていた。
「……ん〜♡やっぱ、お前の味……格別だな」
舌先でぴとりと残滓を舐め取りながら、満足げに目を細めた。
「はぁっ……はぁっ……ッ」
湯気の中、小田は荒い呼吸を繰り返しながら、ぐずぐずになった腰で必死に這い出そうとした。脚は震え、尻は濡れた唾液と精液にまみれ、肛門はぴくり、ぴくりと痙攣していた。
(くそッ……また、いいように……ッ)
情けなくも、腕と肘で身体を支え、湯をかき分ける。まるで匍匐前進。逃げる獲物そのものだった。
だが。
ぐわしッ。
「おいおい……どこ行くつもりだ、小田ぁ?」
背後から伸びてきたのは、ドラゴニュートの腕だった。容赦なく小田の足首を掴み、ぐい、と引き戻す。
「てめ……やめっ……!」
湯の中でズルズルと引き摺られ、小田の裸体は再びカザラの脚の間へと引き寄せられる。逃げたかったはずの尻が、また彼女の眼前に晒される。
「まったく、お前は……何度ヤられりゃ学習すんだ?」
カザラは笑っていた。だがその声は、明らかに熱を孕んでいた。
「ほら、さっさと見せろよ。」
手のひらでぐいと尻を割り、穴の奥を覗き込む。
「ひく、ひくって……こんなに、俺の舌、待ってるじゃねぇか♡」
「見るんじゃねえッ!」
「いや、見るね♡ 舐めるし、喰うし、またイかせてやるよ……お前の身体はもう、俺のもんだからな」
ぞぞっ、と舌が這い寄る。もう一度、奥へ――。
その時だった。
「……調子に、乗るんじゃねえッ!!」
小田は呻き声を上げ、渾身の力で後ろ蹴りを放った。
だが――
ぺちっ。
乾いた音。湿った湯気の中、彼の足は空しくカザラの太腿に当たっただけだった。砕けた腰はもう言うことを聞かず、その蹴りはまるで拗ねた子供の抵抗のようだった。
「ぷっ……ははははっ、なんだそりゃ?今の本気か?」
カザラは喉を鳴らして笑うと、腰を低くして囁いた。
「ったく……おい、腰笑ってんぞ。尻、もっとしっかり固めろや♡」
ペチン。
唐突に、濡れた手のひらが小田の尻を打った。粘膜と唾液でじとついた肌が跳ね、ぴくりと肛門が収縮する。
「……ぁ……!」
くすぐるような刺激に思わず呻きが漏れ、脚が震える。だがそれすら、カザラにとっては格好の玩具だった。
「ほら……力、抜けよ…いい子にしねぇと、ここ……」
指先が尻の割れ目を割り、ぬるりと濡れた穴に当てられる。
「ガバッと開いちまうぜ?」
カザラの指が、そのままぬるりと肛門に侵入する。熱と粘液で柔らかくなった括約筋を、まるで既に自分のものとでも言うように。
ずぷ……くちゅ、くにっ、くにくに……
「ぁぁあッ…………!」
内部で指先が這う。壁をなぞり、敏感な箇所を押しつけ、掻き混ぜるように執拗に。
そして、唐突に――ぬちゅっと音を立てて引き抜かれた。
粘液を絡めたその指先を、カザラは躊躇なくぱくっと口に含む。
ちゅっ……ぴちゅ……ん、ぬちゅ……
「……ごく。やっぱ、スケベの味だな」
にやりと笑って、舌で指をしゃぶる。まるで蜜に酔う虫のように、舐めるというより、吸い、味わい尽くしていた。
小田の顔が、赤く染まり、歯を食いしばる。
「……クッソォ……ッ!」
喉の奥で詰まるような呻き。
声の震えには、怒りでも憎しみでもない。
——敗北を認めざるを得ない、情けないほどの悦びが滲んでいた。
羞恥。
屈辱。
そして、逃れられない快楽。
それらが、皮膚の内側で一つになり、呼吸を乱す。
「くっ…!」
だが、終わりではなかった
ぴく、ぴく……と。
湯の中、肉が再び膨れ上がる。
絶頂の直後だというのに、小田の性器は見下ろすカザラの気配に反応し、悍ましいまでに勃ち上がっていた。
「……おっ♡ なぁんだ、もう立ってんじゃん……ほんとにお前、スケベだなぁ……」
カザラはゆっくりと小田に跨がり、獣のように低く囁いた。
「さて……そろそろ――種、いただくかな♡」
ぐい、と。
うつ伏せになっていた小田の脇に手を入れ、一気に仰向けに転がす。湯が跳ね、肌と肌が触れ合い、滴がぴとりと音を立てた。
カザラの金色の瞳が、怒張した肉棒に吸い寄せられる。
「勃起してんの、丸わかりなんだよ……このッ、スケベ雄がッ!!」
ぺしん!!
怒りとも愛しさともつかぬ調子で、彼女の手のひらが性器を軽く叩く。ぴくりと跳ね上がる肉に、カザラは愉悦の笑みを浮かべた。
「ふふ……興奮しすぎて、呼吸も荒くなりやがって。そんなに、俺の身体が好きかよ?」
小田は悔しさに唇を噛みしめるが、その身体は否応なく昂ぶっていた。視線を逸らしても、勃ち上がった証は隠せない。
「おーし、小田……ほら、こいつに聞いてみろよ。誰を欲しがってるか……♡」
カザラは指先でゆっくりと肉棒の先端をなぞる。くちゅ、と漏れた液が湯と混ざり、淫らな香りを空間に広げていった。
⸻
「はぁ……はぁ……♡」
滴る汗と湯気の中で、カザラがゆっくりとその豊かな尻を上げ、小田の腰へと跨がった。太腿に湯が揺れ、白濁が混ざる中、粘ついた愛液が股間から糸を引いて垂れていた。
小田の怒張はすでに勃ち上がり、熱を持ち、わずかに震えている。先端には透明な露が滲み、そこからは湯とは明らかに違う、淫臭が滲み出ていた。
「……もう……カッチカチじゃねぇか♡」
カザラは一言笑い、腰を落とし始める。肉の裂け目が、熱く硬いモノに沿ってぬるりと滑り、湿った音を立てて吸いついていく。
ぬちゅっ……じゅるるっ、ぬぷっ、ずりゅ……ッにゅぷぷぷ
先端が熱に沈む。肉の襞がまとわりつくようにからみつき、カザラの体温が小田の性器を包んでいく。
「あっ……く……ぅ……!」
小田が呻いた瞬間、カザラは一気に腰を落とした。
ずぷっ……ぬりゅっ!ぐちゅッ…!
根元まで――呑まれる。
「はぁ……♡っくぅ……やべえ……この太さ、入れた瞬間が一番くるな……♡」
カザラの膣内は粘液でぬめり、舌のように熱く、肉棒にぴったりと貼りついていた。挿れた瞬間から締めつけ、絡みつき、ぬるぬると動きながら小田の肉をしゃぶっている。
「な、なんで……そんな、ぅあ……締めんな……くぅ……ッ!」
「んふふ…ばーか♡締めるし、搾るぞ?種、貰うって言っただろ……♡」
腰が動く。
くちゅっ……じゅぷっ、ずちゅっ、ぐちゅっ……!
ゆっくりと、だが力強く。浅く、そして深く。締めつけと摩擦と圧迫が、ぐちゅぐちゅと淫音を立てて浴場中に反響する。
「ほら、ここだろ? さっき指で探ったとこ……ここ刺激すると、お前さ、痙攣すんだよな♡」
ずんっ、ぱちゅっ、ぱちゅっ!
小田の腹が跳ねる。背筋が伸び、喉からかすれた喘ぎが漏れる。
「っぐ……くぅ……くぁ……!」
小田の腹が引き攣り、喉の奥から吐息とも悲鳴ともつかぬ声が漏れる。全身を貫くのは、快楽の奔流。そして――
カザラの腰が、さらに深く、獣じみた勢いで叩き込まれた。
ずっぷっ…ぐちゅんッ!
「――ん゛ッあああっ♡すっげえっ……今までの雄と全然ちげえッ!!」
カザラの口からあふれたのは、心の底からの歓喜と絶叫だった。
「奥、ガンガン当たってんのにッ……まだ余裕あるのかよ……! っは、やっべ……ほんと、こいつ……っ♡」
腰をぐりぐりと回し、膣壁で小田の怒張を絡め取りながら、淫靡に笑う。
「なぁ……何匹か抱いたけどよ……お前みてぇな雄、いなかった……熱も……脈も……種の匂いも……ッ、全部、違ぇんだよッ!」
濡れた瞳が見下ろす。カザラの目に映っているのは、完全に彼女に組み敷かれ、腰を震わせる雄の姿。
「最高だ……お前、マジで最高だよ……絶対、ぜっっっっっったい、逃がさねぇ……!」
「くっ、ふざけ……ああっ、あっ……ッ!!」
返す言葉も、責め立てる余地もない。小田の肉棒は膣奥で締めつけられ、搾られ、限界を超えた射精を迎えようとしていた。
「ほら、来い……中で出せよ……この子宮に、ぶち込め……♡ 俺の中で、種っ……吐き出せッ!!」
ぐちゅっ、ぐぽっ、じゅぼっ……ぬちゅっ……!!
そして――
「くっ……くるっ、やべえ……!」
小田の全身が痙攣し、腹筋が盛り上がる。限界の波が押し寄せ、腰が跳ねる。
そして――
びゅるるっ、びゅっ、びゅびゅぅうううっっ!!
膣奥で精が暴発する、その瞬間。
「――っあああああッ!!」
小田の両手が、反射のように動いた。
がしっ!!
ずぶりと根元まで埋まったカザラの腰、ふくよかに張り出した尻肉を、小田が全力で――本能のままに鷲掴みにした。
ぐにゅう、と。
指が肉に食い込み、震える肉棒が奥でびくびくと跳ねながら、果てる。
「ぁあっっっ――ッ♡」
カザラの背がのけぞる。眉をひそめ、口を開き、涎を垂らしながら、首筋から胸元にかけて熱い吐息を漏らした。
「い゛っ……い゛ぃいいいい……ッ♡掴まれたまま……奥に、ぶち込まれて……ッ♡ っは、やべぇっ……!!」
歓喜。
それは支配ではない――完全な「求められた」悦びだった。
ドラゴニュートの女が、全身を震わせ、全霊で悦んでいた。
「はぁッ……お前が……俺の尻、掴んで……自分から突き上げてんじゃねぇか……♡ほら、もっと、搾れ……ッ!」
射精は止まらない。びゅっ、びゅるっ……びゅびゅるぅっ!!と肉の奥で白濁が暴れ、膣がきゅうっと締まり、完全に一体化していた。
カザラは小田の肩に手をついて、前かがみにしがみついたまま、自らの尻をさらに押し付ける。
「くぅふっ、ぅああッ……すげぇ……すげぇっ……♡ お前の種、腹ん中で暴れてんの、わかる……!! あったけぇし、濃いし、重いぃ……♡」
その間も、小田の指は尻を離さず、ぐっと引き寄せたまま。まるで「射精のための器」として、腰を使っていた。
「そんな顔で……俺の中、種付けしてんのかよ……♡ 最高だ……最高すぎるぜ……!」
びちゃびちゃと溢れる精液が、結合部から滴り、湯に混じって広がっていく。
絶頂の余韻の中で、二人の身体はまだ、ぬるぬると繋がったままだった。
⸻
びゅく、びゅるっ、どろぉっ……。
射精はようやく終息を迎えた。膣内を暴れた種は、既に子宮の奥へ流れ、溢れた精液がとぷとぷと湯面を白く染めている。
それでも――カザラは動かなかった。
いや、むしろ。
中に挿れたまま、腰をぐいっと沈め、ぴったりと小田に張りついたまま――離れる気配がない。
「っ……はぁっ、はぁ……ッ、もう……終わっただろ……?」
小田は脱力しきった身体を揺らしながら、うわずった声を絞り出す。
「い、いい加減……離れろや……っ、変、態トカゲぇ……ッ」
掠れた呻き、精を搾り尽くされてからの、唯一の抵抗。
だが。
「……はぁッ、はあぁッ……ッ、マジ、たまんねぇ~~~♡」
カザラは腰を前後にくいくいと揺らしながら、背中をのけぞらせ、天を仰いだ。髪が湯に濡れ、しずくが胸を伝って垂れ落ちる。
「おいッ、聞いてのかよ……ッ」
小田が呻く。しかしその声を、カザラはぶった斬るように笑った。
「うっせえよ、マゾ雄♡」
腰を密着させたまま、カザラは尻をひときわ強く押し付けてきた。小田の肉が、再び締めつけにピクリと反応する。
「次は――尻尾で尻穴ほじくりながら、絞ってやんよ♡」
ぐにゅっ……ぴちゅ……
湯の下、カザラの尻の後方――鱗に包まれた、しなやかで長い尻尾がゆっくりと持ち上がり、小田の足の間へと伸びる。
先端がぬるりと水面を割り、ぴたりと肛門に触れた。
「なっ……おい、やめっ、やめろ、それはッ……!」
「ダーメ♡ もうお前の穴は、俺の穴♡」
にゅぷっ、と。
尻尾の先が、菊門をなぞり――わずかに、先端が押し込まれた。
「ひ、ッああ……ッくそ、やめ……ッ!」
「お前が『いい加減離れろ』なんて言うから、スイッチ入っちゃったじゃねぇか♡ほら……また、搾らせろよ――俺の、可愛いスケベ雄♡」
⸻
パチュッ、パチュッ、パチュン、パチュパチュ……ッ
濡れた音が絶え間なく響く。
肉と肉が擦れ合い、交わりの中心が淫靡な水音を奏でていた。
小田の肉棒は、果てたばかりだというのに――いや、だからこそか、反射のように再び硬さを取り戻していた。カザラの膣内が離れず、いやらしく蠕動し続けているせいだ。
その様子に、カザラがくつくつと喉を鳴らしながら笑う。
「ふぅぅッ……まった、固くなりやがってッ♡」
ぐりゅっ……くちゅ、くちゅくちゅ……!
膣が締まり、カザラの腰が前後に揺れる。だが――驚くべきはその動き。
全身を小田に密着させたまま、腰だけを器用に、独立したように、絶妙なリズムでうねらせているのだ。
乳房が小田の胸板に押しつけられ、腹と腹がぴったりと絡み合っているのに、その下で腰だけがぐにぐにと蠕く。
「あっ、ああ……や、やめ……っ!」
「やめるわけねぇだろ、スケベなクソ野郎が♡」
カザラが囁き、舌で小田の耳をちろりと舐める。その瞬間――
「お仕置きだッ♡」
ぬちゅっ……ッ!!
湯の下――肛門へと潜り込んだ尻尾が、再びぬるりと押し入った。
ざらついた鱗の感触、筋肉の緩急、ぬめった粘液が絡みつく。
ずぷっ……ぬりゅっ、ぐちゅぐちゅっ……!
「あがぁっ……ッ……それっ……!」
小田が身体をよじろうとするが、カザラは逃がさない。脚を絡ませ、腰を密着させ、膣と尻尾のダブルで搾る。
尻尾が中でうねる。ぐりゅ、くちゅ……と、肛門の奥を撫で、時折先端を押し当てて跳ねる。
同時に、膣がきゅう、と締まり、怒張をさらに包み込む。
「な? 快楽に溺れろよ……抵抗なんて、意味ねぇだろ?お前の身体は、全部俺の玩具なんだからよ♡」
「くっ……ぅあ、あ……ッ、く、そ……ッ!!」
絶望的な快楽に、理性が溶けていく。
膣、尻、舌、乳房――全てが小田を包み、逃がさず、息すら奪いながら、果ての先の果てへと引きずり込んでいく。
快楽に震える小田を見たカザラは、小田の身体に全身を預けながら、ねっとりと腰を回していた。
巨大な乳房が小田の胸に押し付けられ、肌と肌がぴったりと絡み合う。
だが、動いているのは腰だけ――膣と尻尾、そのふたつだけが、獣のように蠢いていた。
「はぁ……はッ……♡ すっげぇ……マジで、お前……」
下腹部で脈打つ肉棒は、もう何度射精したのかすらわからない。
それでもまだ勃ち上がっている。
ぴんと天を突くように張り詰め、わずかに震え、先端から熱い液を垂らし続けている。
「――じゃあ、トドメいくか♡」
そう呟いたカザラは、尻の中でくねる長い尻尾をゆっくりと、小田の尻穴のさらに奥へと導いた。
にちゅっ……にゅぷ……ぬるっ……
菊門の皺に、舌のようにぬめった尻尾の先端がねっとりと絡みつき、すり潰すように円を描きながら、ゆっくりと、しかし容赦なく奥へ、奥へと侵入を始める。
ぐぷ……っと肉が割れ、粘膜が音を立てて捲れ、咥え込んでいく。
それと同時にカザラは腰の動きを激しくする。
膣の中で、肉棒を絡め取るような蠢き。
びくびくと痙攣する膣壁が、根元までずっぽりと咥え込んで、内側から締め上げる。
「うっ、ひぃッ……やっ、べえッ……ッ!」
「ン゛ッ♡はぁ、ぁッ♡はァァ〜ッ♡やっべぇ……ホント、たまんねぇ……♡」
ずぷっ……ぬちゅ、にゅぽっ、ずぼぼっ……!
尻穴を出入りする尻尾の粘液音と、膣内を叩く抽送音が、ぐちゃぐちゃに重なり、空間に淫らな和音を響かせる。
上と下、同時に穿たれ、前立腺を圧迫されながら膣壁に吸いつかれ、逃げ場を失った快感が一気に脳を焼いた。
「あ゛あああああああああっ!!」
背筋が跳ねる。目が見開かれ、喉から掠れた叫びが突き抜ける。
全身の筋肉が痙攣し、喉が裂けるような喘ぎが湯気の中にこだました。
その瞬間――膣も動く。
カザラの中がきゅうっと締まり、小田の肉棒を完全に飲み込み、ねじるように搾る。
まるで膣内に舌があるかのように、ざらりと動き、先端を転がす。
「はッ……はあッ……♡ッ…きたッ、きたきたきたぁッ!!」
カザラの眉が跳ね、汗が額を伝い、肌が熱を持って赤く染まる。
腰が止まらない。いや、止められない。
小田の肉を深く、奥まで――もっと、もっとと欲していた。
ぐぷっ、じゅる、じゅぶっ……ぬちゅぅっ!!
「っあ、ああ、くるッ……! 出る、出るぅッ!!」
「出せよッ♡中にぶちまけろッ!!ぜんっぶ、俺に、刻み込めェッ!!」
カザラの叫びと同時に、膣と肛門の両方から締め上げられ、小田の肉棒がびくりと跳ねた――
小田の身体はついに――
びゅくっ、びゅびゅるるっ、びゅっ、どろっ……どろろろろっ!!
――爆発した。
怒張が跳ね、膣の奥に精が叩き込まれる。
肛門の中でも、尻尾がぐにゅ、と快楽の核をこねまわし、
その刺激が射精のスパークをさらに広げていく。
「んぅうううぅッ……ッ♡♡ きた、きたッ!!」
カザラも同時に絶頂。
膣が痙攣し、膣内で精液が跳ね返るほどの強烈な収縮を繰り返す。
「はッ……やばっ……これ……ッ、マジで……♡」
カザラは小田の首筋に顔をうずめ、
溺れるような吐息をもらす。
そして――
「バカになっちまうぅッ♡♡♡」
全身を震わせ、尻尾を中に残したまま、カザラは悦楽の中で痙攣していた。
ふたりの肉体はぬめり、汗と精液と愛液に濡れ、
湯と混ざり合った白濁がとろりと広がっていく。
まだ繋がったまま。
まだ、終わらせられずに――ふたりは、静かに、沈んでいった。
⸻
「っ……はぁ、はぁ……だれか……ッ、クソぉ……だれか……っ……!」
湯の中で崩れ落ちたまま、小田は声を絞り出していた。
身体は限界を超え、汗と精液と愛液に濡れきっている。
腰が震え、眼差しは虚ろで、それでも必死に誰かに縋ろうと、朦朧とした意識の奥から言葉を漏らした。
「……だれか……ッ、助けて、くれ……っ」
そんな小田の耳元で、カザラがくつくつと笑う。
「……はは。かわいすぎんだろ、マジで♡」
その声に、全てを見透かされたように、身体がびくりと跳ねた。
そして――
ぬちゅっ……ぐぷっ……ずぷ、ぬぽぉん……ッ
濡れた音を立てて、カザラの秘部が小田の怒張をゆっくりと、引き抜いた。
膣肉が名残惜しげに舌のように絡まり、
先端を吸い付くようにくわえ込んでから、ぬるりと離していく。
結合が解かれるその一瞬――
ドロォ〜
湯の中に、とろりと白濁が流れ出した。
「……ッふぅ~~♡ めっちゃ出たなぁ……小田の、熱くて濃くて、くせぇ種……たまんねぇわ、ほんと♡」
カザラは満足げに笑いながら、膣口から溢れた精液を指先で掬い取り、ぴと、と舌先で舐める。
「まだこんなに出しといて、助けを求めるとかさ……スケベすぎて笑っちまう♡」
そんなカザラを見ながら小田は歯を食いしばり、ぐらつく意識の奥から声を絞り出した。
「お……俺は……っ」
「……お、おれは……じ、自衛官だ……!」
全身を痙攣させ、汗と精とにまみれたその口から、ようやく発せられたのは、
彼が最後に握っていた“正気”の名残――名乗りだった。
もはや震える声でしかない。だが、それでも。
「自衛官……だぁ……」
カザラは、その言葉に一瞬だけ目を細めた。
だが次の瞬間には、ククッと喉の奥で笑いを漏らしていた。
「……役職か? ふぅん。立派じゃねぇか」
そして――
「ま、今は関係ねぇけどな。ほら口、開けろ。労わってやるよ♡」
その一言と同時に、カザラの手が小田の顎をぐいと持ち上げた。
力の抜けた身体は抵抗もできず、唇がわずかに開く。
そこに――
んちゅっ……べろぉ〜〜♡ れろ……れろれろ……ちゅっ、んく……♡
カザラの舌が、容赦なくねっとりと入り込む。
上顎を撫で、歯茎をくすぐり、舌を巻き取りながら、唾液をこれでもかと流し込むようなキス。
まるで「おつかれさま♡」と甘やかすかのような、優しいフリをした淫らな支配。
「……んん、んっ、んぐ……っ!」
小田はわずかに呻いたが、顎は押さえられ、舌は絡め取られ、呼吸すらままならない。
だが、逃れようとする意志とは裏腹に――その舌は、すでにカザラの味に慣れきっていた。
「……ふふ。いい子だな、小田♡」
濃密なキスの合間に吐き出された、熱のこもった囁き。
その声は、愛撫と征服の境界を溶かしきった甘さを含んでいた。
カザラは小田の胸元に身体を預け、そのまま自慢の大きく柔らかな乳房を、ゆっくりと押しつけるように滑らせていく。
むにゅ……ぬちゅ……くちゅ……
肌が擦れる音。汗と体液が混ざり合い、粘り気を帯びた艶のある音が、ふたりの間に生まれていく。
「ぅっ……ぅ……っ」
小田の乳首に、カザラの大きな乳肉の先端がそっと触れる。
そして、左右からふわりと包みこむように、ぐに……と擦り合わせられる。
「ちょっと休憩したら――取引、再開だぞ?」
囁きと同時に、唇がそっと重なる。
ちゅっ……んちゅぅぅ、べろべろ……じゅるるっ♡
ぬるぬると舌が絡み、唾液が音を立てて喉奥へ流れ落ちていく。
小田は力なく口を開いたまま、吸われ、啜られ、キスされ続ける。
自分の舌が他者のものに操られ、味わわれ、媚薬のように蕩けていくのを、ただ感じるしかなかった。
くちゅ……くちゅちゅ……ん、ぬるっ……
長く、濃く、絡みつく口づけ。
それはもはや口づけではない――飼育の儀式のような、甘い呪縛だった。
そして、カザラは口を離すと、満足げに息を漏らしながら――にたりと笑った。
そのまま、胸の媚肉で小田の胸を押し込みながら、わずかに上下に擦りつけていく。
むにゅっ……むちゅ……くちゅ、ちゅる……
ぬめった汗の膜の中で、乳首と乳首が柔らかく摩擦しあう。
息が漏れ、喉が鳴り、小田の身体がまたわずかに震える。
波紋が広がる。
終わりはない。
ここには時間も使命も国籍も、もう何もない。
あるのは、『取引』という名の、甘く終わらぬ凌辱だけだったーーー