くちゅ、くちゅ……ぬちゃ、ぬちゅっ……。
まどろみの中、耳の奥に届いていたその音は、最初、夢の中の残響のようにしか感じられなかった。
けれど、その感触は――現実だった。
「……っ……ぅ、あ……っ……」
喉の奥から漏れる息。
睫毛がわずかに震え、視界がじわじわと明滅を繰り返しながら、
小田の意識はゆっくりと浮上していった。
うっすらと瞼を開けた先には、湯気にぼやけた天井。
だが、すぐに――視界の端に、金色の瞳と艶やかな唇が映り込んだ。
「……起きたか?」
甘く、ねっとりとした声が、耳朶を撫でる。
焦点が合ったその顔は、笑っていた。
湿り気を帯びた唇の端を吊り上げ、カザラが小田を見下ろしている。
「ったく……寝てる間に、ちょっと触ってやっただけで……こんなザマだぜ?」
その視線の先を追うように、小田が視線を下げると――
湯の中、自らの性器が、はっきりと勃ち上がっているのが見えた。
ぴん、と張り詰めたその怒張は、皮膚が突っ張り、血管が浮き、先端からは既に透明な液がとろりと湯に滲んでいた。
「エロすぎんだよ、マジで♡」
カザラがくつくつと喉を鳴らす。
そして、今まで湯の中を這っていた舌が――
再びゆっくりと、性器の根元から亀頭までをなぞり上げていく。
ちゅるる……れろぉん……
ぬめりを帯びた舌が、裏筋に沿って這い、まるで一滴残らず啜り取るかのように、先端をくるりと巻き込む。
「んっ……ぅ、く……っ……」
小田の喉が震え、息が浅くなる。
快感が、指先ではなく、腹の奥からにじり出すように――じわじわと広がっていく。
カザラの舌は止まらない。
ぺろ……ぬちゅ……れろ……
熱を持った粘膜が、勃起した肉棒を何度も舐め、時に唇で吸い、ちゅう……っと啜る音が響く。
カザラは右手で性器の根元を持ち、左手で亀頭をむき出しにする。そのまま、舌先で――剥き出しになった粘膜に直接、ぬるりとキスを落とす。
んちゅっ……ちゅるっ……♡
舌と唇が亀頭を包み込み、湯と唾液が混ざりあい、淫靡な音を立てている。
小田は震えながらも声を押し殺していた。
けれど、その苦悶のような快感は、腹の底をじわじわと突き上げてくる。
「くっ……ぅあ……ッ……!」
ビク、と腰がわずかに浮いた瞬間、カザラが顔を上げた。
「……おいおい、寝起きでイキそうなのか?」
笑いながら、今度は小田の胸の上に身体を這わせる。
豊かな乳房がぷにと乗り、胸板を覆う。肌と肌がぴたりと貼りつき、ぬるま湯と汗が混ざって、ぬるぬると音を立てる。
そして――
「んちゅ……っ、ちゅう、ちゅる……ちゅっ、んんっ……♡」
今度は唇を奪った。
舌を押し込み、吸い上げ、ねっとりと口内を支配する。
小田の舌を巻き取り、絡め、まるで自分のものかのようにしゃぶりつくす。
ぢゅるっ、れろ……ちゅ、ちゅくぅっ……
喉の奥に流し込まれる唾液。
舌と舌がぬるぬると絡み合い、口内が熱と濡れた音で満ちていく。
「おねんねしてる間に、こいつもちゃんと反応してたしな……」
唇を離すと、唾液が糸を引き、小田の口端を濡らす。
そのまま、小田の性器に視線を戻し――
「ちゃんと起きたからには……また、抜いてやるよ♡」
にゅるっ……ぬちゅっ……
カザラの手が、再び性器に這い寄る。
指が竿をしごき、先端をぬるぬると這い回る。
「チンポ……ビンビンじゃねぇか……ほんと、お前の身体…最高だな♡」
そして、再び――
ちゅる、ぺろっ……ぬちゅ……♡
亀頭が、肉厚な唇に吸い込まれた。
それはもう、ただの奉仕ではない。
まるで獲物を味わう獣のように――カザラは貪り、啜り、搾り取るつもりで舌を這わせていた。
そして――びゅるっ……びゅっ、びゅるるるっ。
どろ……っ、と。
弾けるように噴き出した白濁が、カザラの舌に、唇に、そして喉奥にまで絡みついた。
断続的に噴き出す白濁が、湯にとろりと溶け込んでいく。
「はぁ、ッ……っぐぅ……あ、ああ……っ!」
小田の腰が跳ね、びくびくと痙攣する陰茎が、口内で脈動を繰り返す。
そのたびに、精液が熱を帯びて迸り、舌の上に濃密な粘度を残していく。
カザラはそれを、逃がさず舌で絡めとり――
「んっ……んく、くちゅ……ちゅる……♡」
唇の隙間から漏れた白濁が、彼女の口端を濡らす。
舌がねっとりと亀頭の先に巻きついたまま、濃く、重い精を啜り取っていく。
ぬるぅっ……ちゅる……んぐぅ……。
彼女は喉を鳴らしながら、一度、唇を離した。
そして――その口内にたっぷりと溜まった精液を、下唇の内側に収めるようにしながら、もったいぶるように口を閉じた。
「……んっ……」
口元を軽く押さえるように手を添え、舌の動きがゆっくりと、唇の裏でうねる。
――くちゅ、くちゅ、ぬちゃ……ぬちゅぅ。
咀嚼していた。
粘性のある精液を、味わうように、舌で押しつぶし、歯列でごく軽く圧し、口の中いっぱいに、その濃さを拡げる。
そして、上目遣いのまま小田を見上げ、口角を上げて――
「…うめぇ」
吐息混じりにそう呟いた。
目は半ば潤んでいる。
熱を帯びた表情に、わずかな陶酔の色が滲んでいた。
そのまま、喉元に指を添え、ゆっくりと――
「……ん、んく……っ、ごくん……♡」
喉が上下し、とろりと絡んだ精液が飲み込まれていく。
喉の奥を通る音が、いやらしくも艶めいて、静かな湯の空間に響いた。
飲み干したあと、舌先を出し――
ぺろり、と、唇の端についた最後の滴を舐め取る。
「……んふ……やっぱ、多いな。とろみも匂いも最高だ♡」
指先で自分の舌をちょん、と押さえ、「美味しかった」とでも言うように、口元に笑みを浮かべる。
小田はといえば、腰を崩し、肩で息をしていた。
全身が痺れるように脱力し、湯に半ば沈みかけながら、ただその姿を見上げている。
寝起きに再び感じる羞恥と敗北感。
それなのに、どこか――再び昂ぶってしまいそうな危うさもあった。
カザラはそれに気づいたのか、ふっと息を吐きながら、小田の腹部に手を置いた。
「ったく……」
すぐ目の前でカザラの声が落ちてきた。艶めいた唇が、ぺろりと舌を覗かせる。
「出しすぎなんだよ、てめえは♡」
手のひらにはまだ熱を帯びた精液が絡んでいる。その白濁をゆっくりと指でなぞり取り、ねっとりと唇に塗り付けながら笑った。
「おかわりすんのも早すぎんだろ……♡精壺かよ、お前のチンポ」
小田が呻き声のように、かすれた声を吐き出す。
「はぁ、はぁ…っ、待ちやがれ……ッ、取引は……ッ……!」
荒い息の中、わずかに身を起こしながら、絞り出すように言った。
だが、カザラはにやりと唇を吊り上げたまま、くつくつと喉を鳴らす。
「あん?お前が勃ち続けるから、質問できねえよ♡」
そう言いながら、片手で下腹をなぞり、もう一方の手で勃起の根元をにぎにぎと確かめるように握る。
小田の怒張は、精を吐き出したばかりだというのに、すでにその気配に呼応するように、じわじわと熱と硬度を取り戻し始めていた。
「……ふふ、ほらなぁ……♡」
「ふざけんな……ッ、質問ぐらいしろ、クソが……ッ!」
小田が声を荒げるが、その尻尾の先端が湯の中でぬるりと脚の間を撫でているのを感じ、思わず背筋がビクリと跳ねる。
「……じゃあよ、小田。質問してやるから答えろよ?」
カザラは腰を落とし、ぴたりと小田の腿に跨った。重なる肌、密着する体温、そしてぬるま湯の中――性器と性器がぴたりと触れ合う。
「……ッ」
「じゃねぇと、もう一度種搾るぞ♡」
唇に笑みを浮かべたまま、腰を揺らすカザラ。
その触れ合う性器がじわじわと動き、小田の肉棒に再び熱を与えようとしている。
小田は顔を逸らし、必死に声を絞った。
「……はぁ、……はぁ……もう、出ねえよ……」
一言、吐くように告げる。
だがそれは嘘だった。
彼の下腹部は、さっき吐き出したばかりだというのに、
触れ合う肉のぬめりと匂い、そして女の体温に反応して、じわじわと膨れ始めていた。
快楽に呑まれてしまわないように――彼は自分に嘘をついたのだ。
だが。
「このドスケベが、お前の『そこ』は、種出したそうにしてるじゃねぇか♡」
くすくすと笑いながら、カザラはぐっと腰を沈めた。
――ぬちゅっ、にゅぷううう……っ。
「ッ……あぁ、ま、またッ」
先端が、ずぷり、と熱を帯びた粘膜に包まれる。
一気に襞が絡みつき、膣肉の内側が、さっきの記憶を舐め回すように彼の怒張を迎え入れる。
「ふぅ…安心しな……先っぽだけだ♡」
囁くその声音が、耳の奥にぬめりと入り込む。
「……じゃあ、動きながら質問するかぁ?♡」
くちゅっ……ぐちゅっ……ぐにゅぅ……
腰がゆっくりと前後に動き始める。本当に『先っぽだけ』の出し入れ――しかしそれは、最も敏感な部分を、確実に嬲る動きだった。
「くっ、ふざけんな……あっ、ぅ、く……」
小田の喉から呻き声がこぼれる。それでも答えなければならない。だが、腰が揺れるたびに言葉が崩れていく。
「んぁ♡…ほら、小田……国の文化でも、風習でも……何でも答えろよ?根元までズボズボされる前にさァ♡」
ぬぷ、くちゅっ、くぽぉ……
膣の奥が、確かに、種を待って蠢いていた。
⸻
ぬちゅっ……くちゅ……にゅるぅ……
ねっとりと絡み合う肉音が、湯の中に鈍く反響する。
カザラの腰がゆっくりと上下に揺れ、浅く、そしていやらしく小田の怒張を咥え込むたび、熱くぬめる膣肉がじわじわと締めつけてくる。
その内壁は、まるで舌のように動いていた。
ただ出し入れするだけではない――巻きつき、押し潰し、絞るように蠢く。
「……じゃあ、一つ目だぁ……♡」
腰を沈める瞬間、カザラが息混じりに言った。
「んぅ……♡ お前の『群れ』の雄ってさ……みんなお前みてぇな感じなの? んあっ……♡」
くちゅっ、にゅぽっ……と浅い突きで問いかけるように沈む。
小田の眉がひくつき、喉が詰まる。
「う……あぁっ……ど、どんなってっ……」
答えようとした瞬間、また膣が絞った。
ぬちゅっ……ぐちゅっ、ぬるり……
濡れた感触が襞の奥まで絡まり、小田の怒張した先端を、まるで「返答の誤魔化し」を咎めるように、ぎゅうっと締め上げてくる。
「だからぁ……♡」
カザラの声が低く、いやらしく甘く、耳の奥に落ちてきた。
「お前みたいな“ドスケベ野郎”ばかりなのかってことだよ♡」
ぐちゅっ……っぬちゅっ、にゅりゅ……
その一言と同時に、彼女の腰が下へ沈み、
怒張がぬるま湯のような膣内にずぷりと飲まれ、根元付近までじわじわと押し込まれる。
「あぁぅ……♡こぉんなにすぐ勃って、すぐ出して、すぐまた硬くなってよ……♡」
ぴたり、腰が止まり、
襞がわずかに収縮しながら、先端をしゃぶるように締めつけてくる。
「群れ全体、そんなに発情してんのかぁ? それとも、お前だけが特別なのか?♡」
カザラの手が小田の頬を撫でる。
そして、ねっとりと視線を絡めながら、囁くように追い討ちをかける。
「ほら、答えろよ……ドスケベくん♡」
その問いは、快楽と支配の入り混じった甘い鎖だった。
くちゅっ、くぽっ……くぽぉっ……。
深く、重く、だが丁寧に蠢く音が、ふたりの腰の間から響く。
膣が、小田の怒張にまとわりつき、離すまいとするようにねっとりと吸いついてくる。
その奥で、ぬるぬると擦れる襞が、密やかに笑うような蠕動を見せていた。
腰がゆっくり動き始め、音と熱と圧がふたたび交尾のリズムを刻んでいく。
「うぅぁあッ……っ、俺みたいって、どういう……」
小田が言葉を詰まらせながら声をあげる。
それは、曖昧な否定。
羞恥を覆い隠すための、苦しい抵抗。
だが。
「誤魔化すんじゃあねぇよ♡」
カザラが、唇を吊り上げて囁いた瞬間――
ぐちゅんっ、と腰を沈めてきた。
――くぽぉっ!!
カザラがぐいっと腰を回しながら、小田の腹の上で低く笑う。
そして、意識的に――
きゅぅぅぅっ……!
膣が、亀頭のカリ際を的確に、強く、柔らかく――まるで吸い付くように、締めつけた。
「――あ、ぐ……っ、ぅぁ……!」
小田の声がひっくり返る。
喉が詰まり、背筋が跳ね上がり、全身がびくんと震える。
びゅ……っ、ぴゅっ。
わずかな吐息とともに、怒張の先端から透明な液体が滲み出した。
粘度の高い我慢汁が、膣奥にぬるりと這い出す。
「んぉ……♡我慢汁、出てやがるッ」
カザラの瞳が細められ、喉元にくつくつと笑い声が落ちた。
「先っぽ、ぎゅぅってしただけで……ほら、ぴゅって……♡」
膣の中で、さらに一段強く、きゅううっと締めつけが加わる。
「ぴくぴく震えてんなぁ……我慢汁こんなに出すとか、大丈夫かぁ?お前♡」
彼女の膣が、まるで“『味見』するように、先端に溜まったその液を絡めとってぬるぬると動く。
ぬちゅ……ぬちゅっ……ぐちゅん。
快感の波が、次の質問を邪魔するように押し寄せる。
我慢汁が漏れるたび、小田の顔が羞恥と快楽で火照りを増していく。
膣の奥が、びちゃりと音を立てて小田を咥え込む。
まるで、否定の言葉そのものを飲み込むように、濡れた肉が締まりあげる。
「ゔぅ……っ……!」
呻きが漏れる。
言葉を押し出そうとした肺から、快感に震えるだけの声が零れていく。
「はぁ、はぁ…なぁに、こいつは取引だ♡」
耳元で、ぬるく濡れた吐息が囁く。
「あとから俺も、情報くれてやるよ……♡」
くぽ、くぽ……きゅーっ、ぐちゅ……。
膣の動きが変わる。
ただのピストンではない――吸い込むように沈み、
巻きつくように持ち上がり、絞り取るように絡みつく。
「んふっ……♡ どうした小田ァ? もう頭回んねぇか?」
くちゅ、ぬちゅっ、くぽっ……。
肉の奥に熱がこもり、音が淫靡に深く響く。
快感の波に溺れそうになりながらも、小田は喉を震わせて、言葉を吐き出す。
「……っぁ……っ、同じだよ……」
答えだった。
声は震え、顔は赤く、呼吸は熱に濡れている。
それでも――
彼は、ようやく一つ、カザラの問いに応じてしまった。
その瞬間、カザラの表情が、ぞくりと悦びに歪む。
「……ヘェ〜やっぱり、そうなんだ……♡」
甘く蕩けた声が、耳の奥で熱を帯びながら囁かれる。
その瞬間、カザラの瞳が細められた。金色の双眸は獲物を見つけた獣のように細く歪み、瞳孔が愉悦に震えている。唇がぬらりと吊り上がり、舌がわずかに覗く。
――ぴくん。
膣内の肉襞が、まるで感情を持ったかのように微かに震え、小田の怒張を優しく舐めるように蠢いた。亀頭のカリ際に沿って、粘膜がひとつ、またひとつと折り重なりながら、ゆっくりと巻きつく。
「……お前みたいな、スケベで、出しまくって、すぐまた勃って――おまけに嘘つきな雄が、いっぱいいるんだな?」
彼女の声には、笑いと嘲り、そして熱っぽい陶酔が混じっていた。
ぬちゅ、ぐちゅっ、くちゅん……。
腰が、ゆっくりと深く沈み込む。
怒張が肉の中を押し分け、押し潰しながらめり込んでいくたび、襞が一段ごとに絡みつき、巻き取り、しゃぶるように締めつけてくる。
それは、ただの摩擦ではない。
『咥え込んでいる』というより、『味わっている』
膣がまるで舌のように、小田の怒張を「反芻」するかのように、丁寧に撫で、抉り、包み込む。
「……はぁ……ッ、く、くぅ……っ……!」
小田の喉から、濡れた吐息が漏れる。
言葉にならない声が、熱を帯びた肉体の震えと共鳴し、湯気の中に散っていく。
カザラはそんな反応すら、悦びとして取り込みながら笑う。
「はは……♡ お前さァ、もう自分の身体が正直すぎてさ……何も隠せてねぇよ?」
ぬちゃっ、くぽぉっ……。
腰を一度、ぬるりと浮かせる。
怒張が膣口を割って外へ抜けかける刹那――膣肉が未練がましく、ちゅるん、と音を立てて先端に絡みつき、その形を逃すまいと粘りを残す。
そして次の瞬間――
「んっ……♡」
――ずぷっ、にゅるうぅぅぅっ……!!
一気に腰が沈む。
膣の奥深く、ずぶずぶと埋没していく怒張。
その肉の波に押され、粘膜が熱を持ってぬるぬると絡みつく。まるで「おかえり」と言わんばかりに、彼女の内側が小田を迎え入れ、ぴったりと包み込んでいく。
カザラの瞳が、ぞくりと細まり――その瞳孔が、熱と陶酔に濡れて揺れた。
「お前みたいな淫乱ドスケベ雄が群れてるなんて……んぁあ♡どんな冗談だよ、マジで……っ!」
言葉の尻を上げながら、彼女の腰がひときわ強く沈む。
――ぐちゅんっ、ずぷぅううっ!
膣の奥が怒張を丸ごと咥え込み、肉がねっとりと絡みつく。まるで、小田の答えが“信じられないほど興奮する情報”だったかのように、彼女の中が勝手に濡れて、締めつけて、うねっていた。
「くそッ……!お前の種族の『雌』共が……羨ましいぜッ……!」
その声は、獣の呻きにも似た嫉妬と興奮の混濁。
「こんな……ッぁ、チンポ……ッ!こんな雄を……毎日、毎晩、んぁ…好きなだけ食いまくれるんだからよッ!」
びちゃっ、ぬちゃっ……くちゅぅううっ!
腰の動きが、欲望に任せて乱れていく。
ぬめる襞が怒張の形を貪るように包み、カリを引っ掛け、裏筋を舌のようにぬるぬると撫で回す。
「んふぅ……♡ 羨ましすぎて……狂いそうだぜ……っ♡」
彼女の身体は熱を持ち、汗と湯が混ざり、肌が粘つくほどに濡れていた。
乳房が跳ね、太腿が震え、膣が痙攣するように収縮を繰り返している。
「くっ……ひっ……ァ、ああ……ッ!」
小田は限界ぎりぎりの呼吸で、喉を震わせるのであった。
⸻
「く、くそッ……もう……もう、限界だ……ッ……!」
小田の声は震え、喉の奥から絞り出されるように漏れた。
目の奥が焼けるように熱く、視界が白く明滅する。
全身の筋肉が引き攣り、痙攣のような震えが脚の付け根から背筋へと駆け上がっていた。
その怒張は、すでに張り詰めきっていた。
脈打ち、痺れ、膣内の熱と蠢きに煽られながら、いまや肉体の意志だけで射精を抑えることなど不可能な状態だった。
「カ、カザ……ラ……ッ、でる、ッ……!」
「……んっ、――遠慮すんな♡」
カザラの声が、低く甘く、まるで『引き金』のように耳の奥で囁かれた。
その刹那――
びゅるっ、びゅく、びゅるるるっ!!!
怒張が震え、腹の奥から突き上げるように、熱い精が迸った。
「ッあ、あああッ……ああッ!!」
断続的に噴き出される白濁。
それはただの射精ではなかった。
一度、二度では終わらない――
――三度、四度、五度と、脈動のたびに奔流のように吐き出される。
「あぁあゔっはあ……♡ すっげえ……♡」
カザラの膣内が、咥え込みながら蠢く。
ぬめる襞が怒張の先端を吸いつけるように動き、放たれた精を、まるで飲み干すように絡め取っていく。
「……まだ出やがる……♡」
肉の奥で、小田の種を確かに味わいながら、膣が甘く収縮した。
ぬちゅ……ぬるぅ……ずぷっ、くちゅ……
精液の温度が膣内にじわじわと広がっていく。
湯と汗と愛液、そして白濁がぐしゃぐしゃに混ざり、肌が触れるたびにぬめりと淫靡な音を立てる。
カザラはゆっくりと腰を引き、怒張をぎゅうっと膣口で締め上げるように巻き付かせながら、ふっと顔を近づけ――
「ふふ……はぁ、は……んむぅ……♡」
そのまま、小田の唇を奪った。
――ちゅぅう……ぢゅるっ、れろぉ……ちゅくっ♡
ディープキス。
舌と舌が絡み合い、濡れた熱が口腔をねっとりと支配する。
カザラの唇が動くたびに、唾液が小田の口の中へと注がれる。
まるで、彼女が唾液を喉から直接流し込むような、支配のキスだった。
小田は精も体力も、すでに出し尽くしていた。
それなのに、キスされるたび、心の奥からまた体が疼いてしまう。
「ぷはっ……んふ……はぁ♡」
銀の糸が二人の口を繋いだまま、カザラがゆっくりと唇を離した。
「……じゃあ、二つ目いくかぁ」
耳元で囁かれる、低く艶めいた声。
「お前がさっき言ってた『自衛官』って役職……それ、軍隊か?」
ピクン、と小田の眉が跳ねた。
一瞬にして、身体の快感が冷え、別の種類の緊張が走る。
それは、「国家」に関わる質問。
「……っ、軍事関係は……答えなくてもいいって、言った……だろ……ッ!」
怒気を含んだ声が、喉を震わせて漏れた。
だが、カザラは――唇をぺろりと舐めながら、悪戯っぽく笑った。
「バァーカ♡」
笑いながら、膣を一段沈め、きゅぅっと締めつける。
「お前が勝手に、口走ったんだろうが?『自衛官』って、なァ♡」
ぬるぅっ……ぬちゅっ、ぐちゅっ……
怒張はまだ膣の奥にあり、すでに射精後だというのに、ぬるま湯のような膣が離さず、ぬめる肉の襞が敏感な裏筋を撫でてくる。
「くっ……あ、ぐっ……っ、やめ……ッ……!」
小田が拒もうとしたその口に、再び舌が押し込まれる。
――ちゅ、れろれろ、んちゅ……んぐぅっ……!!
舌と舌が絡み、押し合い、引きずり回されるように唾液が溢れる。
喉の奥で、カザラの舌が絡まり、思考を奪っていく。
言葉を出そうとすれば、舌で押し戻され、唾液で溺れさせられる。
「ふふ……♡言えねえなら俺が質問してくからよ。しっかり答えろよ?」
唇の端を吊り上げながら、ぺろりと舌を突き出す。
「身体の反応みて判断すっからさ……♡」
――にゅるんっ、ずぷっ……
「…んふぅ…おい答えろよ、小田」
ねっとりと腰が揺れた。
膣が脈動を真似るように動き出す。
肉体から、舌から、視線から――
小田のすべてを支配しながら、カザラは快楽と尋問を同時に続けていく。
彼女は『精と情報』を、同じ快楽で絞り取ろうとしている。
⸻
「答えろよ、小田……♡」
その囁きと同時に、カザラの上体が沈んだ。
――ちゅぷっ。
乳首に熱い感触。
彼女の唇が、じゅる、と吸い付く。
そして、次の瞬間――
――くちゅ、くちゅう……くぃ、と。
「んぅ……ぁッ……」
乳首を、甘噛みされた。
舌先で転がし、唇で包み、尖った先端に歯をかすかに立てて、優しく、執拗に刺激する。
その快感は、胸板の奥から下腹部へと直撃し、さっきまでの射精で痺れていた神経を再び呼び覚ましていく。
「……俺はなぁ、小田……」
カザラの声が、湯気に滲むように低く甘く落ちてきた。
小田の胸元に舌を這わせ、乳首を転がしながら、言葉の重さを少しずつ浸透させていく。
「……疑問なんだよ」
ちゅっ、ちゅるっ……
乳首を含み、唇で優しく吸い上げながら囁く彼女の声音には、いつもの淫らさに混じって、確かな思索の色が滲んでいた。
「『普通』はな、群れや国家は……いや、すべての『種族』はな……雄を、必死こいて守るもんなんだよ」
ちゅっ、ぬちゅ……くちゅぅぅっ。
再び乳首を甘く吸い込み、舌で円を描くようにくるくると転がす。
愛撫と共に紡がれる言葉は、まるで『常識』の鎖のように、小田の理性に絡みついていく。
「逃がさない、見せない、触れさせない。……なんでだと思う? 」
「……そういう『価値』なんだよ、雄ってのはなぁ……」
唇が乳首を離れ、舌先が胸板を這い、みぞおちから鎖骨、そして首筋へとぬるりと這い上がってくる。
ぺろ、ぬるっ……れろ……れろぉ……
汗と湯が混ざった肌を舐める舌先には、温度と湿度、そして重さがある。
快感と説得がねっとりと交じり合い、小田の脳裏に言葉が濡れた棘のように刺さっていく。
「雄は……雌が死んでも、守る」
その一言だけが、やけに真っ直ぐだった。
艶めいた声色の奥に、静かな怒りにも似た本気が宿っていた。
「それが、この『大陸の常識』なんだよ。獣人でも、緑の豚共も、虫でも、鳥でも……全員そうやって生き残ってきた」
「雄がいなきゃ、子供は生まれねぇ。血も、種も、続かねぇ。群れは絶える、国家は滅ぶ」
「だから……だから、『雄を戦わせる』なんて、ありえねぇんだよ」
くちゅっ……んちゅ、ぬるぅ……
首筋に落ちたキスが、再び乳首へと舞い戻る。
今度は少し強めに――唇で捉え、歯を使って、ぷつりと柔らかく噛む。
「ゔッ……!」
小田の身体がびくりと跳ねる。
背筋が震え、声にならない息が喉の奥で詰まる。
その反応に満足したように、カザラは笑みを含ませて囁いた。
「それが、」
「お前は『自衛官』って言ったよなぁ?」
音を区切るように、カザラが言葉を落とす。
「言葉の響きは……まあ、そうだな。単語だけ聞きゃ、『警備兵』ってとこか?」
「だけどよ……どちらにせよ、“雄が治安維持”? あり得ねぇんだよ、そんなもん……」
喉の奥から漏れるような呟きには、呆れと興奮、そして獣としての本能的な拒絶すら混じっていた。
「戦う雄。殺し合いの場に出る雄。命を懸ける雄。……ッ、冗談だろ、それ」
「そりゃあ、宝石を砕いて矢じりにするようなもんだぜ?」
「雄は種族の繁殖の核で、生存の鍵で、群れや国家の未来なんだ。あたしたちの常識じゃ、『雌百死んでも、雄一匹守る』ってのが当たり前なのにぁ……」
くちゅ……ぬちゅっ……ずりゅ……
再び腰が沈み、膣がじゅわ、と熱を帯びて怒張を咥え込む。
囁く声は、艶やかに濡れていた。
だがその奥にあるものは、明確な『問い』だった。
「てめぇみたいな……極上の雄を、兵士にするって?」
膣内がわずかに蠢き、小田の怒張を舌のようにしゃぶり上げる。
そのまま、彼女は言葉を続ける――低く、熱く、確信を帯びた声で。
「なあ……もしかしてよ」
カザラの腰がぐい、と回転を始める。
中で怒張がねじられ、襞がこすれ、根元まで締めつけられていく。
「お前らの群れーーーー
ーー雄が『腐るほど』いやがんじゃねぇのか?」
その言葉が落ちた瞬間、小田の呼吸が一つ、引きつった。
「……っ……」
――言い返せなかった。
唇が動こうとする。だが、言葉にならない。
脳裏で何かが引っかかり、声を出そうとしたその瞬間、思考が熱に飲み込まれる。
カザラの腰がゆっくりと回り出す。
膣肉が裏筋を撫で、カリ首をくるくると蠕動で包み込み、小田の根元を確かめるように締め上げる。
「……答えねぇのか?」
くつくつと、笑いを含んだカザラの囁きが落ちてくる。
けれど、それは勝者の余裕ではなかった。
獲物の息遣いを観察し、次の一撃をどこへ打ち込むかを見極める、狩人の呼吸だ。
小田の焦りは、額の汗となって滲み、喉元を伝って落ちていく。
けれど、どれだけ心が狼狽えていても――
――身体は、反応してしまっている。
膣に包まれた怒張が、ゆっくりと……だが確実に、再び硬さを取り戻し始めていた。
ぬるりと絡む膣の蠢きに応えるように、肉が膨らみ、脈を打ち、先端に熱が宿る。
それに気づいたカザラの目が細く歪む。
「……まあ、答えは――わかったようなもんだな♡」
カザラがそう囁いたとき、わずかに揶揄するような笑みが小田の唇に浮かんだ。
「…ッは……さすがだな」
声はかすれていたが、その奥には微かな抵抗があった。
「そこまで勝手に妄想できんのは……随分立派な想像力だッ」
その一言に、カザラの眉がぴくりと跳ねた。
「――っは。強がりかよッ」
ふっと息を吐くような声で、彼女が吐き捨てる。
「さっきまで喚いてたくせによォ〜。また気絶するほど、射精させてやろうか?あン?」
ちゅっ……と唇を吸い、膣をきゅううううっと締め上げる。
「ゔおっ……あああッ……!」
小田の喉が引き裂けたように震える。
膣の内側が、まるで意志を持っているかのように怒張を巻き込み、舌のように裏筋を撫であげ、根元を吸いつけるように絡みつく。
「んぅぁ……♡ったく……いちいち、でかくなりやがってよ……♡」
ぬちゅっ、くちゅ、ぬるん……
肉が粘ついた音を立てながら、ゆっくりとカザラの中で太く、硬く、伸びていく。
彼女はその感触に陶然とした吐息を漏らし、腰をぬめらかに揺らしながら甘く問いかける。
「……じゃあ、続けて『三つ目』だなぁ」
膣の中で怒張をくちゅりと締め上げながら、カザラがにやりと唇を吊り上げた。
瞳は金色に濡れ、肌と肌が密着するその熱の中、彼女はまるで“とっておき”を切り出すように囁いた。
「――お前さ……俺の『専属奴隷』にならねぇ?」
「はぁ……ッ?!ぁ、ぅ、な……」
小田の声が裏返る。
その突拍子もない言葉に、脳が一瞬、意味の処理を拒んだ。
「……質問じゃねえだろッ、それ……!」
腰がくい、と沈み、膣がぬるりと奥まで怒張を包み込んだ。
根元で絡まりながら、亀頭を舌のように舐めるように蠢く。
「あ〜……うるせぇなァ♡こんなもん味わって……今さら、他の雄で発散できるわけねえだろ?」
くちゅっ、ぬちゅっ、ぬるりぃ……ッ。
膣が甘く吸い付いてくる。
その締めつけは、愛撫ではない――『縄』だ。快楽で縛る。責任で繋ぐ。逃げられない鎖。
「責任とれよ?これからも、俺にずーっと種、ぶちまけ続けろよ♡」
「ふざけ……ッ、んな……あっ、く、くそっ……!」
小田が声を荒げる。
だが、その言葉の背後で、また怒張が熱を帯びていくのをカザラは感じ取っていた。
「ふふ……なあ、小田……」
耳元で囁くように、唇を舐めながら低く笑う。
「お前のチンポ…すでに“了解しました”って言ってんぞ♡」
「んぅっ……あ、ぐ……ッ……!」
「ほら、また硬くなった。そうやって、ずーっと俺の中で勃ってろ。出して、また勃って、また出して……」
「それが――“専属奴隷”ってやつだろ?」
再び膣が奥でぴくりと収縮し、小田の怒張を根元まできゅぅっと咥え込んだ。
――ぱちゅん、くちゅぅ、くぽぉっ。
濡れた肉の音と、支配的な甘い囁きが絡まり合い、
小田の理性がまたひとつ、熱に呑まれていった――。
⸻
――それは、何度目の絶頂だったのか。
小田の脳はすでに、数を数えるという概念を忘れかけていた。
下腹部からせり上がる熱は、もはや快感というよりも爆発的な内圧で、
射精という行為そのものが“破裂”のような衝動にすり替わっていた。
びゅるっ……びゅるるっ、びゅっ、びゅくぅっ!!
「く……あ……ッ、あああ……っ!!」
怒張が脈打ち、根元からしなるように跳ねる。
濃厚で粘性に富んだ精液が、膣の奥へと何度も叩きつけられていく。
射精の圧で押し広げられるように、カザラの膣がわずかにびく、と震える。
「っは……すっごぉ……♡まだ、こんなに……」
その悦びを舌に乗せるように、カザラが熱く囁く。
一度、膣がきゅううっと締まり、
それがまた刺激となって、小田の怒張から更なる精が迸る。
びゅるっ……びゅるっ……びゅっ……
痙攣するような脈動。
息が荒くなり、目元が緩む。
全身が脱力していき、体温が一気に外に溶け出していくような感覚――
そして、意識がまた――
「……っ、あぁ……」
ふわり、と浮かぶような白の中へ、堕ちていく。
喉から漏れた吐息と共に、小田の身体がカザラの腕の中で崩れた。
二度目の気絶だった。
それはもはや、彼の限界を超えた身体が、本能的に逃げようとした証だったのかもしれない。
けれど――唇が、かすかに動いた。
「……なら、ねぇ……っ……おれは、奴隷になんか…ならねぇぞッ……」
気絶しかけた意識の淵で、それでも声はわずかに洩れた。
それは最後の抵抗、最後の矜持だった。
その微かな拒絶に――
カザラの頬が、くい、と持ち上がった。
金色の瞳が、心底うれしそうに細められる。
「……っは。ふふっ……♡いいねェ……そうこなくっちゃ……」
小田の髪に手を添え、頬に触れながら、濡れた唇で囁く。
「まあ、そうやって、意地張ってるくせに――身体のほうは、ちゃーんと俺の中に熱ぶちまけてんだもんなァ……♡」
くちゅっ……ぬるっ……ぬぽぉ
カザラの腰が、ゆっくりと引かれた。
そして。
ドロり。
彼女の脚の間から、白濁した精液が、粘ついた糸を引きながら零れ落ちた。
「……んんっ……ぁ……♡中から、出てくる……」
びちゃっ、ぴちゅっ……。
湯に触れた白濁が、薄く広がり、ぬるま湯を乳白色に濁らせていく。
とろりとした滴が太腿を伝い、膝へ、足元へとしたたり落ちる。
「……あぁ、マジで気持ちよかったぁ……♡」
カザラはとろりと溶けた目で、小田の顔を見下ろす。
「はぁ……ッ……こいつの精、重てぇし、濃くて最高だな……これじゃあ、毎日……こいつと交尾しちまう……」
ため息混じりの呟き。
けれど、その唇の端には――獲物を仕留めた肉食獣のような笑みが浮かんでいた。
小田の意識が戻ろうと、戻るまいと、肉体はすでに答えてしまっていた。
繰り返す射精。
交わるたびに深まる繋がり。
そして一度味わったら、他では満たせないほどの快楽。
意志がどうであれ――この身体は、もう自分のもの。
それが、彼女の確信だった。
⸻
「……んっ、ふぅ……♡」
湯の表面をかすかに揺らしながら、カザラがゆるやかに腰を引いた。
その動きに合わせて、彼女の膣からとろりと溢れた白濁が、脚の内側を伝って落ちていく。
ぴちゃ……ぬるん……。
粘性のある精液が、ぬるま湯の中でゆるく広がり、
その香りが湯気とともに空間を濡らしていく。
カザラは、脚の間から垂れ落ちるその熱を見下ろし、
にんまりと、濡れた唇をつり上げた。
「……ふふっ。こりゃあ――孕んだな」
腹の下に手を置き、ゆっくりと撫でながら、確信に満ちた声で呟く。
その表情には、恐れも戸惑いもなかった。
あるのはただ、得物を手に入れた満足と――これからの甘美な未来への計算。
「子供は……そうだな、育てるのは女中に任せりゃいい」
指先を膣口に添え、とろりとした液をすくい上げる。
ねっとりと絡んだ精を、指先でくるくると転がし、ゆっくりと鼻先に近づける。
「……問題は、こっちだよなァ……」
湯の湿気がまだ重く残る空間の中、
カザラは指先に絡んだ粘性の精をぺろりと舐め取りながら、
改めて浴場の惨状に目をやった。
視界の奥、湯船の表面には薄く白濁が浮き、
床に垂れ落ちた液体は湯と交わりながらもなお粘り気を保ち、
重く、むせ返るような雄の匂いを空間に滲ませ続けていた。
「……はあ」
一歩、足を動かすたびに、ぬちゅ……と濡れた音が立つ。
太腿の内側を伝った白濁が、膝を経て足元へと滴り落ちていく。
カザラは腰に手を当て、苦笑を浮かべながら小さく吐息をついた。
「これ、大丈夫か……掃除させるの……」
視線を床に落としながら、呟く。
「うちのメイドは、ほとんどがドラゴニュート……あとは、少数の獣人だが……」
「……でもなぁ、これだけ匂いが充満してりゃ――ドラゴニュートでも腰砕けになっちまうな……」
湯気の中に漂う、何度も吐き出された雄の精の匂い。
一度吸い込めば、下腹を熱く膨らませるような、湿って甘い圧力が肺の奥に沈んでくる。
「ったく……」
ぬるぬると濡れた床に視線を落とし、その中心に気絶したままの小田を見下ろして、吐き捨てるように言う。
「お前が……あんなに出しまくるからだぞ?小田……」
しかし、その声に呆れはあっても、怒りはなかった。
あるのはむしろ、満足と高鳴りと、どこまでも淫靡な誇りだった。
自分だけが、この『雄』を抱き、この匂いを纏い、この精に沈んでいる――
それこそが、支配者としての証だった。