※この作品はR-18です。

その男傲慢につき   作:アマチュアダックスフンド

18 / 22
第十七話 櫛田桔梗 前編

 

 秋の終わり、そして冬の始まりを感じて夜の寒さが深くなる。吐く息は白く染まり、長期休暇やクリスマスといった催し物が近付き、浮き足立つ季節。

 

 11月が始まってすぐの3連休、覚悟を決めた櫛田は神楽の部屋をノックする。軽い返事と近づいて来る足音、時計は針は夜の7時を指す。今日この部屋で櫛田桔梗は女になる。

 

「来たか…まあ、入れよ」

 

 唾を飲み首を縦に頷く。普段から表と裏、2つの自分を使いこなすペルソナ使いの櫛田桔梗。そんな彼女でさえ緊張と震えが止まらない。間違いなく神楽にはバレているが、弱気な姿を見せてはいけない。制服を着て来たのは私の戦闘服みたいなモノだから、これを着ていれば偽りの自分を演じられる気がする。

 

「うん、やっぱり緊張するね」

 

 櫛田は猫を被りニコリと微笑む。

 

「お前キモいから辞めろよソレ、何か飲むか?」

 

 それを鼻で笑う神楽。

 

「ふんっ…ホットミルク。1番いい奴を出来るだけ早くね」

 

 この男は私を舐めている。格下だと見下し嗤っている。それが心底気に入らない。でも悔しい程に優秀な存在であることは否定出来ない。男で良かったと思える程に、彼が女の子だったら堀北なんて比じゃないくらいに嫌いだったと思う。

 

「ほらよ、一気飲みしてそのままくたばってもいいぞ」

 

 可愛らしい女物のコップ。絶対にコイツが選んでない。

 

「ありがとう神楽くん」

 

「フッ…」

 

 絶対に最後に始末してやる。利用するだけ利用して最後に捨ててやる。部屋に入って確信した、ただのヤリチン大学生モドキ。一丁前にアロマなんか焚いちゃって、雰囲気で誤魔化してるだけでしょ。

 

「私初めてだからさ…優しくしてね」

 

 仮面を被り覚悟を決める。

 

「ああ、安心してくれ処女とヤるのは慣れてるから」

 

 経験人数を戦闘力とでも思ってるの?ホントにダサくて気持ち悪い。スペックに騙されてホイホイ釣られる他の子もどうかと思うけど。坂柳さんも一之瀬さんもアイツも..ホントにどうかしてる。

 

「じゃあ約束通り今日から3日間、お前は俺のモノだ」

 

「はいはい、好きにして…」

 

 パパ活やってる女は頭がおかしいと思ってたけど、1ミリくらいは理解出来る。こんな男に言い寄られても全然興奮しないし、何も楽しくないけどその分見返りは大きい。まあ、顔だけは良いのが不幸中の幸いってとこかな。

 

「痛かったら言えよ」

 

 ベッドに横たわる櫛田の上に覆い被さる。ワイシャツのボタンを上から順に外し、スカートのチャックも下げる。

 

「…」

 

 櫛田は何も言わずにただ耐える。神楽を喜ばせない為に、主導権を握られない為に..というのが5割。残り半分は神楽の顔を至近距離で直視出来ないからだ。

 

こいつナチュラルメイクしてる。何なら香水も付けてる。肌も綺麗でスキンケアもしっかりしているのが分かる。ムカつく、ちゃんと努力してんのが尚更ムカつく。

 

「…まだ何もしてないんだけど」

 

 必死に平然を保つ。内心恥ずかしくて仕方がないのを意地で隠す。

 

「うるさい…早くして」

 

 さっさと入れてとっとと吐き出して欲しい。性行為の知識が豊富とは決して言えないが、一度射精すれば性欲が低下するのは何となく知ってる。適当に喘いでおけば勝手に気持ち良くなるでしょ。

 

「まあ焦るなよ3日…正確には後60時間近くもある。少しはリラックスしとけ」

 

「は?あ、あんた、今から飲まず食わずで私を犯すつもり…?う、嘘だよね?」

 

「安心しろ1日6時間は寝かせてやる。それ以外は全て俺と共に過ごして貰う。折角の3連休だからな」

 

 だとしても40時間近くセックス漬けなんて気が狂うに決まってる。というか出来る訳がない、男が1日に射精する量にも限度がある。腹上死なんてされたら溜まったもんじゃない。

 

「じゃあ手始めに今から10時まで前戯するから、あと1回イく度に1時間延長な」

 

「え?あっ…っ」

 

 神楽の発する言葉に驚き、逸らしていた顔を動かした瞬間、櫛田は唇を奪われた。必死に抵抗するも男性の力には敵わない。腕を押さえ付けられて、無理矢理舌を捩じ込まれる。目と鼻の先、それは決して比喩表現ではない。意識するなと言うのは余りにも無理がある。

 

「っん…んあっ、待ってっんんっ!」

 

 上手く呼吸が出来ない。息苦しい、酸素が足りない。静かな部屋に唾液が混ざり合う音が響く。

 

「息させっ…はぁはぁ…んっ!?」

 

 一度呼吸をする為に神楽が唇を離した。かと思えば瞬時に唇を重ねる。僅か一瞬しか呼吸を許してくれない。頭がクラクラする、身体に力が入らない。

 

 抵抗しても無駄だと理解した櫛田は諦めて神楽に身を委ねた。ただ櫛田から舌を動かすことはなくされるがまま。それは彼女なりの最低限の抵抗。

 

 汗で肌にシャツが貼り付き、オレンジ色の下着が透ける。早く終われ、どうでもいい、内心そう思いつつも下準備に手を抜くことは出来なかった。

 

「はぁはぁ…こっち見るなっ」

 

「無理だ。櫛田、目を逸らすな」

 

 神楽は目を見開き櫛田をじっと見つめる。片手で頭を固定され動かすことも出来ず、ただ目を瞑ってじっと耐える。その間も神楽は舌の動きを止めることはない。

 

 次第に和らぎ恍惚とした表情に変わる。決して興奮してる訳ではない酸欠で頭がクラクラするだけ、自分にそう言い聞かせる。

 

「やめっ…んっ!離っせぁぁ…」

 

 神楽は器用に片手をシャツの中に忍ばせ、ブラジャーのホックを外す。そのまま乱雑に放り投げた。しっとりとした汗で張り付いたシャツ。そこから透けて見える櫛田の乳首は形がくっきりと分かる程に硬くなっている。

 

「っ!!んんんっ、辞めっ…て」

 

 シャツ越しに乳首を摘むと櫛田から嬌声が上がる。離せ、見るなと弱気にならずに命令口調を続けていた櫛田だったが、とうとう辞めてと願うような口調に変わった。

 

 その変化を神楽は見逃さなかった。キスをして胸を弄る、呼吸を整えて再開する。淡々と作業のように繰り返していく内に、徐々に甘い吐息が櫛田から溢れる。

 

「はぁはぁ…もう辞めて…」

 

「黙っとけ」

 

「うぅっ…んんっ!むあっ…」

 

 櫛田の意向を完全に無視して唇を奪い舌を捩じ込んだ。何度も繰り返して流し込んだ唾液は口内から溢れ、櫛田のシャツに小さな染みを作る。

 

「休憩っ…お願い、だからっ…水っ」

 

 本格的に酸欠状態に陥ったのか櫛田が水分を強請る。ドロドロに顔は蕩け、肩で息をする櫛田から唇を離すと2人の間に透明な橋が掛かる。神楽は口元を拭って事前に用意した水を手に取った。それを見た櫛田は寝転んだまま手を伸ばす、しかし届かない。

 

「口開けろ」

 

「えぇ…?んっ!?んぐっ…うぅ…」

 

 神楽は口に水を含むとそのまま櫛田にキスをして水を直接流し込んだ。

 

「も、もういいでしょ…?」

 

 櫛田は水を飲み、息を整えた。意外にも口移しで水分を補給したことは特に気にしていなかった。唾液を飲まされた後だから感覚が麻痺しているのかもしれない。

 

「はあ?まだ10分しか経ってねぇぞ」

 

「え…?嘘」

 

 時計で時刻を確認すると本当に10分しか経過していない。その事実に櫛田は驚愕する。

 

「じゃあマッサージするから脱がすぞ」

 

「さ、触んなっ…」

 

 抵抗虚しくスカートを脱がされる。必死にシャツの裾を伸ばしてショーツを見られないようにするも簡単に腕を押さえつけられてしまう。

 

「…」

 

「…っ!」

 

 まじまじと自分の恥部を直視されて顔を真っ赤に染める。完全にペースを握られている。このままだと不味い、そう直感した櫛田は大胆な行動に出た。

 

「く、口でしてあげよっか?」

 

 要はとっとと射精させてしまえばいい。それに口淫をした後にキスをしたくない人の割合はそこそこあるとネットで見たことがある。

 

「…へぇ、じゃあお願いするわ」

 

 神楽は身体を起こしてベッドに座り、脚を開く。

 

「うっ」

 

 と言ったものの行動に移せない。ズボンを脱がせばいいのか、チャックだけ開ければいいのか、いっそのこと全裸になって貰えばいいのか。そんな慌てふためく櫛田の姿を見て神楽は楽しそうに笑っている。

 

「何ビビってんだよ…汗でベタついてんだろ?お前も脱げ、俺も脱ぐから」

 

「えっ…ちょっと!」

 

 腕を掴まれそのまま服を剥ぎ取られる。シャツを脱がされ櫛田の素肌が顕になる。必死に腕で胸を隠し、神楽から距離を取った。

 

「丁度いい大きさだな。あ、堀北よりはデカいぞ。おめでとう」

 

「死ねっ!!」

 

 何なのコイツ!ずっと人を見下して蔑んで、クソっ!クソっ!!

 

「うっし…ほらお望み通り脱いだぞ。口でしたいんだろ、じゃあ頼むな」

 

「…っぁ」

 

 少し焼けた肌、綺麗に割れた腹筋と全体的に引き締まった体。女性向けの週刊誌でしか見たことがない男性の裸体に情けない声が漏れる。

 

「…ぇっ…ぁっ」

 

 神楽はそのままベルトを外しズボン、そしてパンツも脱ぎ捨てた。情けない声を漏らし頬を赤く染める自分とは反して、神楽は恥じらうことも隠すこともなく堂々としている。

 

「早くしてくれ、折角良いムード作ってやったのに。萎えるだろうが」

 

 神楽はベッドに座り首の骨を鳴らし余裕綽々としている。その一方で櫛田は初めて間近で視認する男性の裸体に目を奪われている。

 

「…」

 

 櫛田は生唾を飲み込む。日本人男性の平均的大きさは13センチと事前調査で把握していた。身近な物で例えると定規やトイレットペーパーの芯くらいの大きさ。だが、神楽のソレは次元が違った。

 

「…」

 

 櫛田の視線は神楽が手に取っていたペットボトルに向けられていた。理由としては単純で似たような大きさだから。アレが今から自分の膣内に入るという恐怖に苛まれ、後退りしてしまう。

 

「あー萎えた。やっぱ素人にリードさせてもおもんねぇ…こっち来い」

 

「…っえ?あっ、ちょっと…ゔっ」

 

 神楽は立ち上がり櫛田の手を掴んだ。困惑する櫛田を無視して勢いよく引っ張り強く抱きしめる。

 

「離せっ!辞めろ…っぅ」

 

 櫛田とて人間であり女、性欲が皆無という訳ではない。ただ人並みには存在するも、恋愛には縁がなかった。告白されることは多いが自分に並ぶ男は居ないし、もし男が出来たとて今の立場が崩れることを嫌った。

 

「顔が赤いし、息も荒い。おまけに下は濡れてる。所詮俺の前ではお前もただの女なんだよ」

 

「黙れっ…あっ」

 

 そのまま手を引かれてベッドに押し倒される櫛田。今から処女を奪われる恐怖心から目に涙が浮かぶ。

 

「嫌っ…あぁ」

 

「あははっ…あんだけイキリ散らかしてたお前は何処行ったんだ?」

 

 櫛田の仮面は既に機能していなかった。主導権を握りたい、下に見られたくない、言いなりになりたくない。そんな強気な櫛田は既に存在せず、目の前に居るのは未知の恐怖に怯える1人の少女。

 

「うっ…うぅ」

 

「言ったろ3時間前戯するって、大人しくしとけ」

 

 怯え出した櫛田は一切の抵抗を辞めて大人しくしている。鼻を啜り涙を堪えて俺の肉棒をじっと見つめる櫛田を無視して神楽は愛用している拘束テープを取り出す。

 

「な、何それ…」

 

「お前さっきから暴れて腹立つからな」

 

 慣れた手付きで腕と脚を固定する。無駄だと分かっているが、櫛田は体の節々に力を入れてみる。勿論ピクリとも動かない。完全に身体を固定されている。

 

「こ、こんな初めて嫌っ!ね、ねぇ!お願いだから普通に…」

 

「フェラはしない、触られたら暴れる、自分で服も脱げない…じゃあもう無理矢理しかねぇだろ」

 

 神楽は動けない櫛田を放置して自身のアダルトグッズを物色し出した。時折独り言を呟きながら玩具を選別する様に櫛田は更に怯える。

 

「ほ、ホントに3時間もするの…?」

 

「…♪」

 

 神楽は鼻唄を歌いながらハサミで櫛田のショーツを切る。愛液で出来た染みを櫛田にこれでもかと見せ付ける。

 

「し、仕方ないでしょ!生理現象って奴よ!」

 

「…」

 

 櫛田が全裸になり、膣を濡らし、全てを曝け出しているというのに神楽は最早見向きもしない。

 

「あっ…ひゃぁ!やめっ…てよぉ」

 

 櫛田のクリトリスにローターを取り付ける。そのまま流れで膣口を軽く撫でて具合を確認する。もうちょいか…そう小さく呟く神楽。

 

 櫛田はその時に理解した。

 

 自分を抱きたいというのは建前でしかない。本当に欲していたのは初心な反応を見せ、好き勝手に扱えるモルモット。

 

 約束を守るつもりなんで1ミリもない…私を3日で壊すつもりなんだ。自分から取り引きを破棄させる程に人間として大事な何かを欠落させるつもりだ。

 

 最初に優しくしてくれたのはただの気まぐれに過ぎない。あのまま身を委ねていたら少なくとも1日は普通に過ごせただろう。

 

「なーんかありきたりだよな」

 

 乳首とクリトリスにローターを固定して口にギャグホールを装着するも、女の容姿が変わっただけであり、見慣れた拘束姿にイマイチ興奮しない神楽。

 

「んっーんっー!!」

 

「あ、忘れてた。お前を手懐けたかった理由」

 

 神楽は徐にローションを取り出し、手に馴染ませると櫛田のアナルに手を伸ばす。

 

「ふーっ!んんっ!!」

 

 ガチャガチャと拘束具の音が鳴るだけで神楽を振り払うことは出来ない。櫛田の足を押さえて神楽はそのまま人差し指をゆっくりと挿入させた。

 

「…あんま上手くいかねぇな。やっぱこれに頼るか」

 

 人差し指を抜くもすぐに元の形に戻ってしまう。到底神楽の肉棒を迎え入れることなど不可能だろう。それならばとアナルビーズを取り出してローションを塗りたくる。

 

「女の体って不思議だよなぁ…ああ、ケツに関しては男でも出来るか。考えたくもねえけどっ!」

 

「んんっーー!!んー!んー!!」

 

 徐々に入ってくる異物感に櫛田が喚き散らす。1つまた1つと肛門から直腸に掛けて玉が奥に入っていく。

 

「じゃあ俺今から鈴音と飯行ってくるから。3時間くらい大人しくしとけよ」

 

「あ、倒れても困るから。これ置いておくな」

 

 ペット用の陶器に水を入れてベッドから少し離れた場所に設置する。拘束されているとは言え、床を這って進めば辿り着くことは可能だ。

 

「んんっっ!!ん゛んっーー!」

 

 櫛田は心の底からこの男に関わったことを後悔した。利用してやろうと考えていた過去の自分を殴ってやりたい。

 

「これから3日間よろしくな。櫛田桔梗」

 

 扉が閉まると同時にローターが稼働する。一定の振動で自分の性感帯を刺激する。決して耐えられない快感ではない。ただ1度でも絶頂に達して快楽を覚えてしまったら最後、止まることなくまた次の快楽が襲い掛かる。

 

 櫛田にとって地獄のような3時間がスタートしてしまった。

 

特別試験も書いた方がいいですか?

  • はい
  • 軽く触れる程度で
  • いいえ エ口のみ希望
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。