『主人公』冒険者リザリアと99のバッドエンド 作:AIRUNo(旧AIRU)
「……きゃあっ!?」
ゴブリンを倒す、そう思ってゆっくりと近づいたとき。
リザリアは気付かなかった。
遠方から走り寄り、リザリアの横から勢いよく飛び掛かったのは、巨大な四足の獣リュカオーン。
見た目は黒毛の狼犬に似ているが、その目は赤く、胴体の毛は獅子のように長い。
「うぅぅ! いたぁ……」
身体を地面に打ちつけ、魔剣は遠くへ転がった。
だが目の前に、獣の息遣いがかかり、思わず息をのむ。
「ひっ……!」
魔剣士として、剣を振るう才能に自信はあった。
大人10人との乱闘でさえ、負けたことはない。
けれど、たかがゴブリンと侮ったリザリアは、彼らモンスターは別種であろうとも行動を共にすることを、経験していなかった。
「グルルルルゥゥゥ……!!」
「ごめん、な゛さい……たべない、で……」
この場にいるはずのないモンスターが二匹。
リュカオーンに至っては、時に小型のドラゴンすら倒す上位モンスターだ。
圧倒的な強者の存在に、リザリアは通じるはずのない人語で許しを乞うていた。
(怖い……地面にぶつけたせいで、頭がクラクラする……)
リュカオーンに覆いかぶさられ、その大きく赤い瞳に睨まれながら、リザリアは意識を失った。
「リュカオーン、助カッタ」
ゴブリンは近づき、眠る少女の顔を眺める。
そしてしばらく考え込み、手を触れようとするも、リュカオーンに威嚇される。
「グルルゥ!!」
「ソウダナ、リュカオーン仕留メタカラ、コノ女、リュカオーンノモノ。俺何モシナイ」
「ガウッ!」
「残リノ冒険者、来ル。逃ゲル。分カッタ」
リュカオーンは器用に少女を背中に乗せると、そのまま根倉へゴブリンと共に立ち去った。
星の見える夜。
始まりの森から遠く離れてた洞窟の中。
断崖絶壁の岩盤には僅かな道があり、その先に10畳ほどの小さな窪みがあった。
満月の光が内側に入り込み、その暗がりを照らしていく。
奥には藁や冒険者から奪った毛布などが積み重なり、剥かれたリザリアはリュカオーンの愛撫を受けていた。
上位モンスターの赤い瞳は魔力を帯び、ホーンラビットの催淫を上回る威力で、少女の心を汚染していく。
だから、ざらついた舌で数分舐められただけで、程よい刺激に甘い声が漏れるほどリザリアは発情しきっていた。
(裸なのに……熱い……お腹の奥が疼くの、なんでぇ?)
「あっ……はぁぁぁ」
洞窟に声は良く反響する。
混乱しながらも、リザリアはリュカオーンの唾液を摺りこまれるたび、身体が熱くなるのを感じた。
ピンク色の乳首はぷっくりと反り立ち、股はわずかな恥毛がずぶ濡れとなって貼りついている。
「はぁ……おへそ、そんなにほじくらないでぇ……脇もそんなにかがないでぇ……ひぅぅ!」
(なんで……!? 私、どうなってるの!?)
モンスターに襲われているのに、湧き上がるはずの恐怖感が薄い。
むしろ、恥ずかしさの中で、もっと胸をしゃぶって欲しい、背中側も舐め尽くしてほしいとさえ思ってしまう。
自分をいつでも殺せる牙と爪を見ながら、フワフワな体毛の大型犬と遊ぶ感覚すら覚えていた。
(それに、このモンスターの目的はなに? 食べる気はないみたいだけど……)
顔を真っ赤にし、快感で涙をにじませながらも、リザリアは相手の観察をやめなかった。
これは自分が生き延びるために、仕方なく無抵抗でいるのだ言い聞かせて。
「だめ……っうう……はぁ、アナタは、何が目的なの?」
「グゥゥゥ」
問いかけても答えはないのは分かってる。
けれどリザリアにはその赤い獣の眼が、どうにも自分を愛おしんでいるようにみえた。
「うぅぅ、こんなの……続けられたら、私……どうなっちゃうの、あ、あ~~~!!」
リザリアは知らない。
彼女が見つめたのはリュカオーンの魔眼であり、その体液は発情薬であり、自分の身体だけでなく思考も、堕ちて行っていることに。
10分と経たないうちに、リザリアは自ら声を出してねだっていた。
「お願い、もっと割れ目舐めて……そこぉ、ぐちゃぐちゃしてぇぇ……あ~~~ッ」
じゅるじゅる、ぐちゅ、じゅる、ぐちゅぐちゅ
カエルのように股を恥ずかしげもなく開脚し、その中心を舐めるリュカオーンの頭を手で押さえる。
時折目が合うと、獣の大きな口に、少女お小さな唇を重ねると、舌でぺろぺろと唾液を舐め取って飲み込んでいく。
「んちゅ……れろ…ごくんっ♡ ずりゅ、んむむ♡ ごくん……ぷはぁ……♡ あ、もうちょっとだけ……んちゅ♡」
(私、なんでキスしてるんだろう……? こんな、恥ずかしい事、嫌なはずなのに……でも気持ちいい)
疑問を浮かべても、考えはしない。
目の前の快楽に身を委ね続け、やがてリュカオーンのしたいことを理解する。
(ダメなことは分かってるけど……)
僅かに残った理性が止める。それは人として間違っていると。
けれど『彼』の匂いを嗅げば嗅ぐほど、尽くしたいという気持ちが止められなくなる。
(そう、これは助かるためなんだから。モンスターさんの願いを聞いているうちは、私を殺そうとはしないはずだし……無理に反抗しても勝ち目はないし……それに、きっと)
私も気持ち良くなれるはずだから。
「いいよ、来てください……」
リザリアは這いつくばった姿勢で尻を突き出し、自ら両手で肉裂を広げる。
膨らみ切った皮付きの肉芽も、僅かに尿を染み出している尿穴も、牝蜜をだらしなく垂らしながら蠢くピンク色の壺も、小さな皺穴も全てが露わになる。
理性が砂時計のように零れ、煮えたぎるへの熱を抑えることはできない。
リュカオーンは少女に跨ると、既に愛液でドロドロに濡れた性器に細長い肉棒をこすりつける。
モンスターと交わるということに、抵抗はあったはずだ。
それも人型でなく、四本足で獣臭く、かかる息や唾液の荒々しい異形などに、女として大事な部分を犯されるなどと。
だが、最後まで抵抗すべきだというのに。
リザリアの本能はリュカオーンの魔眼に支配され、五感を獣で興奮するよう慣らされ、ただオスに置くまでねじ伏せられるのを待ちわびてしまっていた。
ズブブブ……
「あ……はい、っったぁ、はぁぁぁ♡♡♡」
一瞬の痛みに汗をにじませながら、歯を食いしばった先でリザリアはすぐに快楽へ溺れた。
オスを奥まで受け入れたことで、自分の中で何かが変わった。
どういうことか温かい気持ちが濃密に溢れ、あれだけ怖かった獣の姿が愛しくみえる。
子供が大型犬を家族として愛する延長で、リザリアはリュカオーンを夫として認めていたのだ。
ジュブ……ジュブ……
「あっ……そこ、いい……気持ちいい、です……♡」
これはあくまで助かるためと言い訳しながら、リザリアは媚びた声を出す。
辛い目に合っているのを、せめて楽しむフリをして自分を誤魔化しているのだと、言い訳をする。
リュカオーンは、本気で動けば少女の身体を壊すことを理解してか、まずは静かに動き始めた。
(うっ……私、モンスターに初めてを奪われちゃった……けど、あんまり痛くない………)
初体験はきっと慣れなくて困惑すると思っていた。
しかし現実は、圧倒的な強さを持つオスに庇護され、丁寧に愛される幸せで溢れながら、屈辱に身を震わせている。
全身の汗を噴き出した肌は、月光に反射し、溶けた蜜のように淡く艶やかである。
「優しい動き……でも、すっごい熱くて……あぁぁ、すごいぃぃぃ♡♡」
(もしかして……人間とするより、気持ちいいのかも………って、今私何を考えて……!?)
理性が戻った途端に身を跳ね上がらせたせいで、体のバランスを崩しかける。
慌ててリュカオーンにしがみつくと、毛の中に深く埋もれる。
獣臭さに顔をしかめつつ、しかし徐々に温かさとオスの匂いで包まれて、思わず肺いっぱいに吸いこむと、頭が真っ白になっていく。
(なんで……? 悔しいはず、なのにぃ……モンスターと交尾するなんて、絶対に気持ち悪いはずなのに……)
「獣の匂いすきぃ……♡♡息遣いも、素敵ぃ……♡♡ はぁ、はぁ、~~ッ!♡♡♡」
ビシャッ、ビシャッ!!
そして最早弱すぎるメスとなったリザリアは、焦らしのような刺激で簡単に絶頂した。
小便のように愛液を飛び散らせ、よだれを垂らしながら、歓喜に振るえる。
「あはぁぁぁ、おっぉぉぉぉぉ~~~~!!♡♡♡♡」
普通の人間ならば一生出さないはしたない喘ぎ声を、夜の森に響かせる。
リュカオーンが人狼と間違えられるのは、こうした番(つがい)となり蕩けた人間の咆哮を、周囲の冒険者がリュカオーンの遠吠えと勘違いするからだ。
「おぉ~~~!! あぁぁぁ~……!! あ、あへぁぁぁぁ♡♡♡♡♡♡」
(頭が彼のことでいっぱいになるっ……! こんなの絶対におかしいのに、人としてダメなのに……私、モンスター相手に発情しちゃってるぅっ!)
足をピンと伸ばし、感極まって何度も吠える。
人語を手放したリザリアは力が入らず、その場に倒れ込む。
ずるりと抜けた獣の肉棒の感覚にすら、再び絶頂を味わいながら。
「はぁ……あ、ごめん、なさい……今、入れ直します……えへへ♡」
寝転がり、今度はリュカ―オンに抱き着く姿勢をとる。
リュカオーンは身を低くし、彼女に背中を掴ませ、腰を足でしっかりホールドさせる。
リザリアより一回り大きな獣は、彼女に手足を絡められても振り落とさない筋力があり、どころか番の汗ばんだ顔をぺろぺろと舐めて気遣う様子すらみせた。
(こんなに気遣ってくれるなんて……また嬉しくて、あの凄い感覚が来ちゃいそう……♡ ……あっ、違う、モンスターとセックスするなんてぇ、嬉しいわけなくて……でも気持ちよくてぇ……♡)
「あっ、あんっ♡ きゃうぅぅ♡ もう、わけわかんないよぉ……♡、私の、頭がおかしくなってるぅぅ……♡ ああっ、ひぁんっ♡ んはぁっ♡」
荒い呼吸のまま頬をゆるませ、そしてぎゅぅぅっとオスの身体を抱きしめた。
下手に考えるより、この状況を受け入れて身を任せれば頭がすうっとになる。
リザリアが毛にすっぽりと隠れたことで、一つの塊になった番は、そろそろ頃合いだと動き始める。
「あ……♡ そんな激しく、きゃ、ちょっと待って……あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ~~~~っ♡」
リュカオーンに、リザリアの葛藤など知る由もない。
モンスターの目的は、最初からメスを孕ませ、子を養わせることだけだった。
だから膣中を壊さぬよう、まずはじっくりと広げ、細長い肉棒をすっかり飲みこめるまで待ちわびていた。
「あ゙あっ! はぁんッ! ああっ、ああっ、あ゙ああっ!!……私のぉっ! んぅぅぅ~~!!おまたっ、トロトロになってる、がら゛ぁ……はぁう、ひゅっ、はあぅ! 奥まで入っちゃうぅぅ~~……♡ きゃうんっ♡♡」
リザリアは、モンスターが種族の壁関係なしに相手と子を儲けられることを思い出す。
嗅ぎ取ったメスの種族に合わせて精液を生み出し、濃厚な汁として吐き出して混ぜ合わせる。
そして、モンスターに犯された人間は絶望し、ほぼ確実にモンスターの子供を出産するという絶望を味わうことになる。
だが……心を堕とされていくリザリアは、自分の膨らむ腹を想像して、恍惚の表情を浮かべていた。
「へっ、へっ、へっ……♡♡」
リザリアは犬のような短い息遣いで、人生の幸せというものを味わっていた。
自分をどこまでも気持ちよくしてくれる強いオスに、どうして恭順しないでいられるか。
少女がツガイへと変わりゆく姿に、赤目の獣は満足そうに喉を鳴らす。
「グルルル」
「へっ、へっ♡……モンスターさんも、へっ、気持ちいいんですね♡♡ へっ、へっ……嬉しい……♡♡♡」
(旦那様って呼べば言うのかな? それともご主人様?)
犯されながら、これからメスとして一生を捧げる相手の呼び名を考えるほど、リザリアの頭は淫らに染まっていく。
殺されないための媚びる行為は、偽りから本心へと変わっていく。
あと少しで、身心の全てがリュカオーンに支配されてしまう。
「それでも……いいかも……はぁ、あぁ、あっ!? まだ、動き速くなって、おちんちん、膨らんできてるっ!ああっ! わかるぅっ! すごいの来るの、分かっちゃうぅぅっっ!! 私壊されちゃうぅぅぅ~~~ッ!!!」
リュカオーンの毛が肌を擦るのが気持ちいい。
太い肉棒で腹が歪むまで貫かれるのが気持ちいい。
大きな肉体で圧し潰されるのも、強い眼差しで情けなく歪んだ顔を見られるのも、身体が汗と唾液でベタベタにされるのも、洞窟に溢れ返る一匹と一人が交わった蒸せるような匂いも、肌にかかる荒々しい息遣いが「孕ませてやる」と囁いてくるのも、このオスにされる何もかもが絶頂へ導く快楽となる。
リザリアは、半開きの口で、涙を垂らしながら、最後の射精を今か今かと待ちわびる。
「へっ、へっ、はぁぁっ! 早く、奥にドロドロの、欲しいよぉっ! もう、どうなってもいいからぁ、あ゙あ゙あ゙ぁぁぁ~~~!! い゙、一番気持ちいいので、私を壊してぇぇ~~~!!」
「グルル……!!」
「あぁぁぁっ!!! で、出るんですね♡ お゙ぅっ、はぁ♡ お、お願いしますぅぅぅ~~~~――――――……アナタ♡♡♡」
脈打つ獣の筋肉に、リザリアは指をぎゅっと食い込むほどにしがみつく。
そして膣中で一際大きく肉棒が膨らんだ時、リザリアは息をのんだ。
(そっか、私……もうとっくに、彼に恋しちゃったんだ……♡)
びゅぅぅぅぅぅぅ~~~~!!!
「あぁぁあ……♡♡ お腹が、アナタの熱いので満たされてます……♡♡♡♡」
大柄な獣の射精は、長く続く。
当然最早入りきらず、子宮の壁で跳ね返り結合部から溢れ続ける。
その普通味わうことのない異物感すら、リザリアには愛撫以上の快楽を覚えていた。
「あぁぁ……あぐぅっ♡ すごぃ……お゙うぅ……あ゙あ゙ぁあぁぁぁぁぁ~~~~♡♡」
何度も絶頂しては気絶を繰り返し、その間も快楽は続いていく。
もう元の生活には戻れないほどの刺激で頭をやられたリザリアは、自分が人間だったことすら忘れて、ただ完全に体力の果てるそのときまで、獣に腰を押し付けながら子種を子宮で飲み続けていた。
「あ゙あ゙ぁぁぁ……♡ ……は、あぁぁ………ぁ……ぅぁ……」
そのまま眠りについたリザリアを、リュカオーンはふるい落とすことなく、毛に包んだまま一緒に横になった。
繁殖相手としてふさわしく、これからこの人間の少女は、自ら進んで股を開き、子を慈しむようになる。
リュカオーンが上位モンスターであるというのは、ただ犯すのみでない点にもある。
繁殖効率のための知性と、番を自分の虜とする性質がある。
「すぅ……すぅ……」
リザリアはそんなことを知らない。
ただ、大きて柔らかい毛を持つ生物に抱かれて眠るという安心感を、子供のように味わっていた。
その後。
リザリアは9カ月後に1頭のリュカオーンを生んだ。
多くの犬は多頭の出産だが、人間でありかつ小さな子宮の少女に合わせたかのような出産であった。
その後、夫のリュカオーンに連れられて、別の土地へ渡り歩きながら、何度も出産を重ねる。
1年後、獣に堕ち、言葉すら失った少女であったが、夫と3頭の子供を育てながら、時間の許す限り生殖行為を味わうその姿は、黒獣を調査しにきた冒険者によると、とても幸福そうに見えたという。
その後、黒きリュカオーンの100頭ほどの群れが、一人の少女と共に大陸を渡り歩くという伝説が、この地に残った。