お前らの好きな女、俺が全員堕としてやるよ ~パートナー以外との性行為が法律で禁止された世界だなんて関係ない、俺は好きに寝取って楽しむだけだ~ 作:柊咲
※三人目のターゲット
石破大学に通う二年生。
家族構成は父と母と三奈の三人家族。
父と母は小さな工場を営む。
経営状況はそこまで良くはなく、いつ倒産してもおかしくなかった。
それでも今日まで続けてきたのは、他に行き場のない従業員がいる為、なんとか踏ん張っている状況。
三奈は大学進学と共に上京。
大学にて、
三奈の両親の営む工場は、石嶋グループと呼ばれる大企業から融資を受けていた。
この融資が断ち切られると工場はあっという間に倒産する。
そのことを知った石嶋から、工場への融資をネタに恋人(セフレ)になるよう脅され、従うことに。
容姿は快活な雰囲気のある茶色のポニーテール。
学生時代はテニス部ということもあって、健康的な体型。
大学でつるんでいる連中が派手で騒がしい者が多いが、三奈自身は誰にでも優しいことから、大学でのファンも多い。
依頼人は大学の学友で、寝取るだけでなく石嶋と別れさせてほしいという要望。
♦
「それって、その……」
「想像通りだよ。彼女は俺のパトロンなんだ」
「へ、へえ、パトロン……」
パトロンというのはお金を出資する人のこと。
要するにプロとして活躍できる支援をして、その見返りに玄栖さんは柏原さんに体を──。
「軽蔑した?」
「え、い、いや、別に……。でもその、柏原さんって、旦那さんいますよね?」
「いるね」
「バレたら、その」
驚いてマッサージの手が止まっていた。
だから玄栖さんは顔をこちらに振り向かせた。
「俺も佐夜子さんも捕まるだろうね。でも、密室でしていることなんて誰にもわからないから」
「それは……」
「誰かがこのことを言わなければ。君は誰かに話すかい?」
「私? いえ、言いません! 誰かに言っても信じてもらえないと思いますから」
玄栖さんから聞いただけで、証拠なんて何も無い。そもそも誰かに話して私に得はない。
それに私個人の考えだけど、今の法律では禁止されているけど、お互いに望んでいるなら別に……。
「だと思った。まあ、だから話したんだけど」
「え?」
「マッサージはこのぐらいでいいよ、凄く良かった」
起き上がった玄栖さんは私物のバッグに手をかける。
財布を取り出し、一万円札を私に渡す。
「これ、事前に伝えてあった清掃の給料とは別で、マッサージ代」
「そんな、受け取れません! だってあんなの、素人みたいなもので……」
「いやいや、十分上手だったよ。それに元から予定していた仕事とは別のことを頼んだんだから。そうだね、これは”オプション代”みたいなものだから」
「でも……」
「その代わり、次もマッサージ込みでお願いできるかな?」
「え、次もですか?」
「君のマッサージ良かったから。鵜飼さんとか、他のスタッフのは力が強すぎて」
苦笑いしながら言われ、私は迷うことなく頷いた。
「わかりました。玄栖さんが私なんかので良ければ」
「ありがとう。それじゃあ」
次に家へ来る日を三日後に決めて、私は玄栖さんの家を出た。
エレベーターを降りて、ロビーを抜け、外の涼しい風に吹かれる。
「お仕事代で3万円で、マッサージ代で1万円……。1日で4万円かあ!」
嬉しい、すっごく嬉しい。
これで今月の家賃代ができた。
だから家賃の為にとっておいてあったお金を別のモノに使える。
「それに、玄栖さんも優しい人で良かったなあ……。お金持ちで、イケメンで」
柏原さんとの件はびっくりしたけど、こういうことを隠れてやってる人は大勢いると思っていたから別になんとも思わない。
それにもし同じ立場だったら、たぶん私もやってるから。
「あっ、スマホの電源切ってたんだった……」
仕事中に鳴ったら迷惑だと思って電源を切っていた。
付けると、連絡がいくつか来ていた。
『おい、美奈! 暇だから遊ぼうぜ!』
『おい無視か!? 早く返事しろ!』
『今すぐ返事しねえと、親父に言いつけるぞ。お前の親の工場への融資を打ち切れって!』
「うわ……」
愛する彼氏からの連続ラブコール。
内容が内容だから、今日のバイトのことは秘密にしていた私が悪いけど、だからってこんないきなり言わないでよ。
「大人と子供というか……はあ、玄栖さんとは大違い。まあ、比べたら可哀想か」
大きなため息をついてから、私は風雅に返事を送った。
♦
──二日後。
「ふんっ、はあ、おらっ、おらあ……ッ! どうだ、気持ちいいだろ、俺のペニスが気持ちよくてイキそうなんだろ、美奈……っ!」
「んっ、あっ、ああん……うん、気持ちいい、風雅のおちんぽ気持ちよくて、またイっちゃう!」
小鹿のように両脚を震わせながら腰を振る風雅。
前戯をしてもらってないからアソコは濡れてない、だからペニスを出し入れされる度に痛い。
前戯なくても濡れるときは濡れるけど、家に来るなり「セックスするぞ!」って押し倒されたから雰囲気も何もない。
だけど「気持ちいい」とか「イク」とか言わないと、風雅が怒るから演技しないといけない。
地獄だ。
早く終わってほしい。
「射精るぞ、美奈!」
と、言ったときには既にコンドームの中に射精していた。
風雅の唯一いいところは、早漏だからすぐ終わってくれるところ。
今日も家に来てからまだ20分も経ってない、新記録かも。
「ふう、気持ち良かったぜ。なあ、美奈!?」
「……う、うん、すっごく気持ち良かった。気持ち良くて、気絶するかと思っちゃった」
「気絶は言い過ぎだっての、ったく!」
お世辞に風雅は上機嫌になっていた。
タバコに火を付け、スマホを見ながら賢者タイムを満喫していた。
「あ……」
私もスマホを確認する。
メッセージが来ていた。
「……」
玄栖さんからの連絡。
仕事の予定日じゃないけど、今からマッサージを頼めないかとのこと。
お仕事の連絡だった。
「えっと、風雅」
「あん、どうした? なんだよ、まだしたいのか?」
「え、いやその……」
「美奈はほんと淫乱女だな、ったく、もう少し休ませてくれよ。後でたっぷりイカせてやっからよ」
「あはは、嬉しい、なあ……」
目先のお金は大切だけど、風雅のご機嫌取りをしないと……。
私は『すみません、今日は用事があっていけません』と玄栖さんへ謝りの連絡を入れた。