※一人目のターゲット
元大人気AV女優。
当時は清純派AV女優として活躍していた彼女。
一緒に仕事をした男優が撮影を終えたあと、必ず「まだしたかった」と語るほど魅力的で、多くの年代から人気を得ていた。
けれど24才の頃に突如として引退。
その後、資産家であった柏原源蔵の愛人として生きてきた彼女は、40才も離れた源蔵と30才の頃に結婚した。
結婚したとはいえ愛人の延長線上のようなもので、源蔵とは別に若いセフレが数人いた。
だが結婚して数か月後、女性総理大臣の誕生によって生まれた法律によって浮気や不倫が厳しく禁止されたことで異性との性行為を禁止された。
彼女に魅了された男たちも法に触れることを恐れあっという間に離れていき、手元にあるのは裕福な生活と枯れて老いた夫だけ。
女の幸せを求めて離婚することも考えたが、歳を重ねるごとに女としての幸せを諦めて平穏な生活を送ることに。
子供はなし。
最後にした性行為は3、4年ほど前。
現在は清純派からおっとり系のエロい人妻となった。
現役時代の頃から彼女のフェラとパイズリは人気で、一度されたら最後の一滴まで搾り取られるんじゃないかと言われていた……。
細身の筋肉質な男性に弱く、Мっ気があり、若い男に強引に迫られることを好む。
性欲が強く、かなり欲求不満で、毎日欠かさずオナニーをして自分を慰めている。
♦
不倫をしてしまった。
「はあ……」
彼を見送ってすぐ、ぐっしょりと濡れた下着を脱いでシャワーを浴びる。
一人になって少し頭を冷やすと、さっきまでの自分の乱れた痴態を思い出して何度もため息をつく。
「もう、ずっと自分が女だってこと意識してなかったのに、あんな……自分でも気付かないぐらい、溜まっていたのね」
シャワーで流してもまだ愛液が溢れてくる。
あの人と結婚して、あの法律が生まれて、満たしてくれたセフレたちも逃げていった。
気付くと家に一人。
専業主婦として退屈な毎日を送りながら、男性との夜の営みなんて、もう何年もしていない。
「あっ、んん……っ♡」
しゃがんで秘部にシャワーのノズルを押し当てる。
クリトリスに刺激が与えられ、普段のオナニーよりも大きな声が漏れる。
「ああ、欲しい……彼のあの大きなおちんぽ、ここに……ここに、欲しいっ♡」
思い出されるのはさっきまで咥えていたあの大きな肉の棒。
あんなに大きなモノ、女優時代でも見たことも咥えたこともなかった。
口で奉仕しただけで理解させられた、もしもこれをおまんこに挿れられたら堕ちるって。
もう、介抱なんて言葉では誤魔化せない。不倫おちんぽを求めて、浮気セックスを楽しんでしまう。
「気持ちいいのに、イケない……前までならシャワーでイケたのに、どうして……ああ、あのおちんぽが、欲しい……っ♡」
あの凶悪なおちんぽをフェラしただけで変えられた。心も身体も、考え方も何もかも……。
彼の誘いに乗ったらどれだけの快感と幸福感を得られるだろうか。何年か分の溜まった欲求不満が解消されて、きっと何もかも満たされる。
だけど、
「引き返すなら、いましかない……いましか、ないのに」
数年前までだったら平気だった浮気も不倫も、今は誰もしようなんて考えない。
誰かに知られたら法律で裁かれて逮捕される。
不倫して逮捕されるなんて恥ずかしいこと、できるわけない。
全てを失う。
引き返すなら今しかない。
ここから進んだら、私はもう止まれない。
──ガタン!
そんな時だった。
リビングから物音がした。
シャワーを浴びるのを止めて急いでリビングに戻ると、背の低い老人がそこにいた。
「……お、おかえりなさい、早かったんですね」
ついさっきまでその場所で若い男のおちんぽを咥えていたことを思いだして動揺してしまった。
今までの軽い気持ちでしていた浮気や不倫とは比べものにならないぐらい、バレたときのことを想像しただけで不安になる。
旦那は小さな声で「ああ」とだけ答えると、一緒にいた部下の男性に旅行の時にいつも持っている鞄を準備させていた。
「旅行に、行かれるのですか……?」
「……ああ。一週間ほどな」
「そう、ですか……」
私も一緒に行きますか? とは聞かなかった。
もし聞いて「一緒に来い」と言われたら、きっと嫌な顔をしてしまう。
なにせ私は今、心の底から嬉しいと思ってしまっているから。
『次のニュースです』
BGM代わりに流していたテレビから音が流れる。
ただの音。
だけどそのニュースの内容を聞いて、ただの音から鋭利な刃物に変わる。
それは毎日のように報道される不貞を犯した者が逮捕されたというニュースだった。
男が会社の後輩と不倫した。
女が若い男とホテルで不倫した。
いつもなら笑いながら「馬鹿ね」と流すのに、今日だけは、異様なほど耳に残る。
「馬鹿な連中だ……」
「──ッ!」
旦那がテレビに吐き捨てた言葉。
その言葉を聞いた瞬間、全身が冷たく、心臓の動きが激しくなった。
さっきまでのことがバレたわけでも、私への言葉でもないのに。それでも、はっきりと罪の意識を自覚させられる。
「留守を頼むぞ」
「……わかりました。気を付けて、いってらっしゃいませ」
小さな老いた背中を見送ると、再び静かな部屋で一人ぼっち。
「はあ、はあ、はあ……」
荒くなった呼吸を整え、さっきまで彼が座っていたソファーに座る。
止めよう、止めよう。
こんなことで人生を終わらせたくない。
止めよう、止めよう。
まだ引き返せる。まだ元に戻れる。
止めよう、止める?
元にって、あの退屈な日々に?
止めたい、止めよう。
これまでの退屈な日々の方を。
『明日、家でご飯を作って待っていますね』
文字を入力して、送信ボタンを押した。
「もう、我慢できないの……っ♡」
想像しただけでおまんこが濡れちゃう。
──堕ちたい。
若い男の身体に抱かれて、強引に迫られて、何度も何度も激しく求められたい。
──狂うほど堕ちたい。
昔みたいに朝も昼も夜も関係なく、あの狂暴なおちんぽで気絶するぐらい突かれたい。
だから、後戻りのできないメッセージを送った。
『期待していいってことですよね?』
彼からのメッセージを見て同じ気持ちなんだと心が弾む。
『はい、もちろんです。私も、たくさん食べてくれるの期待してもいいですか?』
『もちろん、お腹一杯になるまでいただきますね』
お互いに不貞の証拠にならないような文面にしているのだと気付いて、これからいけないことをするんだという背徳感で余計に興奮する。
気付いたら私は脚を広げ、目を閉じながら秘部を擦っていた。
※下ページにある評価欄から応援よろしくお願いします。