モブおじ精液でレベルアップ!? ~でも好みのショタっ子しか手助けしません!!~ 作:とけそうだら
ドスン、と重い扉が閉ざされ、外の世界との繋がりが断ち切られた。
その音が逃げ場のない檻の完成を告げる。
『特別応接室』――そこは、上級冒険者や特権階級の貴族たちが、表では語れぬ欲望を吐き出すためだけの、地下の
靴が沈み込むほど分厚い深紅の絨毯に、鼻腔をくすぐる甘ったるい香油の匂い。
部屋の中央には、あからさまな情事のための巨大なベッドが置かれている。
だが、ティオの美しい顔を恐怖で歪ませたのは、壁際に並ぶガラス棚の異様さだった。
そこには、倒錯した性癖を満たすための「衣装」と「道具」が、ずらりと吊るされていたのだ。
裸同然の薄いレースの下着や、身体のラインを強調するエナメルのボディスーツ。
そして、それらの衣装と共に並べられた、凶々しくも淫らな玩具たち。
人を犬のように繋ぐための首輪と鎖。
しなやかにしなる革の鞭。
そして、身体の穴という穴を開発するために作られた、大小様々な張形や、粘液のようなローションの瓶が、妖しい光を反射して並んでいる。
それはまるで、快楽を与えるための拷問器具のようだった。
「ほう……噂には聞いていたが、なかなかの装いだ。グレゴールのやつめ、お偉いさんへの『おもてなし』には金を惜しまん男と見える」
(うそ……ここ、本当に冒険者ギルドなの……? なんで、こんな卑猥な道具ばかり……ッ)
ティオの視線が、壁際に陳列された凶々しくも艶かしい玩具の群れに釘付けになる。
そこはもう、見慣れたギルドの空気など欠片もない、欲望だけが煮詰められた異界だった。
「ささ、ティオくん。そんなところに立ってないで、そこの長椅子に掛けておじさんとお話でもしようか」
モーブルは、ここが自分の寝室であるかのように余裕たっぷりに振る舞い、肉厚な手でソファを指し示す。
「し、失礼、します……っ」
ティオは捕食者に睨まれた小動物のように震えながら、長椅子の端へ恐る恐る腰を下ろした。
ずぶり。
最高級のフェザークッションが、ティオの華奢な腰と臀部を深々と呑み込む。
腰が抜けるような浮遊感と、逃れられないホールド感。
まるで底なしの湿地に足を取られたような錯覚に、ティオは小さく喘いで息を呑んだ。
現実感を失いかけているティオを、モーブルの品定めするような視線が、頭のてっぺんから爪先までねっとりと舐め回す。
「ふーむ……。近くで見れば見るほど、極上の素材だ。汗と筋肉臭い野郎ばかりのこの
「あのっ……そのっ……」
「よいよい、そう警戒するな。わしは慈悲深い男だ。君からの熱烈なラブコールだと言うから、こうしてわざわざ席を設けてやったのだぞ?」
モーブルはニヤニヤと下卑た笑みを浮かべ、ティオの退路を塞ぐように、その巨体でソファの余白を埋めた。
ズプンッ、と重苦しい音が響く。
最高級の革張り長椅子が、巨漢の圧倒的重量に耐えかねて大きくひしゃげた。
その物理的な余波で、軽いティオの身体は、抗う間もなく滑り落ち、モーブルの肉塊の方へと引き寄せられてしまう。
華奢な肩と二の腕が、熱を持った分厚い肉体に、べとりと密着する。
「ひっ……!」
「それで……今日はどんなおねだりかな? ん? 欲しいオモチャでもあるのか? それとも、お小遣いが欲しいのか? いやいや、もしや……わしのような大人の男に抱かれたくて、うずうずしていたとか! ぐほほ! 優しいおじさんがぜーんぶ叶えてやるから、正直に言ってみたまえ!」
鼓膜を撫でる吐息。
鼻をつく甘ったるい香油とミントの混ざった匂い。
ティオは羞恥と恐怖で耳まで赤く染め、太腿の上で拳を固く握りしめた。
怖い。足が震える。
今すぐここから逃げ出して、シャワーでこの空気を洗い流したい。
けれど、ここで引くわけにはいかない。
引けば、リシア先輩が終わる。
(言え……! 言うんだ僕……! リシア先輩を守るんだ……!)
モーブルは、そんな少年の悲壮な決意さえも、酒の肴のように楽しんでいる。
網にかかった蝶を眺めるような、残酷な笑み。
「ん? どうした? 黙り込んでいては、商談にならんぞ。……ほら、君のその可愛い口で、欲しいものをねだってみたまえ」
「あ、あのっ……モーブル様っ……!」
ティオは震える喉を叱咤し、腹の底から精一杯の虚勢を張り上げた。
「ギルドマスターの、依頼を……ッ! どうか……どうか、引き受けてくださいッ!! お願いしますッ!!」
「……ほーん? 依頼、か。あのハゲ狸の話など、鼻で笑って聞き流しておったからなぁ。もう一度説明してもらえんかね」
モーブルの声から、先程までの甘い粘度が嘘のように消え失せる。
そこにあるのは、損得だけを弾く商人の冷たい響きだけだ。
「す、すみません……詳しいことは、僕も……聞かされてなくて……。でも、きっと……命懸けの、危ない仕事だと、思います……。でもっ、モーブル様にしか頼めなくて……お願い、しますっ……!」
涙ながらの懇願。
しかし、返ってきたのは、底冷えするようなため息だった。
モーブルは「くだらん」と吐き捨て、興味を失ったようにソファから巨体を持ち上げ、ドスドスと歩き出す。
「……ティオくんよ。勘違いしてもらっては困るぞ。わしは商人だ。慈善家でも、正義の味方でもない。仮に首を突っ込んだとして、わしに何のメリットがある? 君のところのマスターが提示した報酬なんぞ、地獄へ飛び込む対価にしちゃあ、あまりに安すぎる……わしの命を張るには値せんゴミ屑だ」
「う……それは……でも……モーブル様は……凄くて、立派な方だから……マスターも貴方を頼って……」
「頼る? フン、あんな筋肉ダルマのハゲ親父に頼られても、ちっとも嬉しくはないわい。迷惑なだけだ。……それに何より、今回の『助ける対象』が気に食わん」
モーブルはニタリと皮肉な笑みを浮かべ、人差し指を立てた。
「わしはな、あきんどだ。長いものには巻かれるし、金のためなら悪魔の靴裏だって喜んで舐める。プライドなんぞで腹は膨れんからな」
モーブルは自嘲気味に鼻を鳴らすと、ぎらりと目を光らせた。
「……だがな。たった一つ、どうしても譲れん『一線』がある」
「え……?」
「『ゼノンへの服従』だ。……いいか、かつてあの男はわしの尊厳を、それこそ汚物のように扱い、嘲笑い、踏みにじり尽くした。わしの人格を否定し、心まで殺そうとした相手だぞ?」
吐き捨てる言葉には、煮えたぎるような憎悪が混じる。
「他の誰になら頭も下げよう、靴も舐めよう。だが……奴にだけは、死んでも尻尾は振らん! 過去のいじめを水に流し、命懸けで息子を救うだと? ……笑わせるな。わしの魂はな、あいつに安売りできるほど安くはないわ!」
「うぅ……っ」
ティオは絶望に打ちひしがれた。
単なる損得勘定なら、お金で解決できたかもしれない。
でも、これは「感情」の問題だ。
積年の恨みを、僕なんかが覆せるわけがない。
(やっぱり僕は……何もできない……。大人の事情も、過去の因縁も……ただの役立たずの見習いには、重すぎるんだ……)
ティオは俯いたまま、自分のあまりの不甲斐なさに拳を震わせた。
モーブルはそんな少年を鼻で笑い飛ばすと、隣室の扉――リシアが待つ方向へ、いやらしい視線を向けた。
「あーあ、とんだ時間の無駄だったな。……わしは向こうへ戻って、リシアちゃんに『慰めて』もらうとするよ。あんな美人に泣いて
「……え、そ、そんな……」
ティオの思考が真っ白に染まる。
だが、直後に脳裏をよぎったのは、地獄のような光景だった。
裸で震えるリシア。
この下卑た男に犯され、過去の恨みの捌け口として慰み者にされる姿。
――『お前が逃げれば、リシアは今夜、モーブルの玩具になる』
(嫌だ……っ! あんなに優しくて綺麗な人が、復讐の生贄にされるなんて……ッ!)
恐怖よりも、嫌悪よりも、大切な人を守りたいという想いが、少年の震える膝を叱咤した。
ティオは弾かれたように顔を上げ、立ち去ろうとするモーブルの丸太のような腕に、必死にしがみついた。
「だ、ダメっ……です! 行かないで……リシア先輩のところへ行っては、ダメです!」
「ああん?」
「お……お願いです、モーブル様。過去に何があったかは……僕には分かりません……。でも、リシア先輩は関係ないじゃないですか……! お金なら……僕の貯金、全部出します……! これからの給料も、一生分、全部差し上げます……。だから……リシア先輩に手を出さないでください……!」
「はっ、笑わせるな。子供の小遣い銭を集めたところで、何になる? わしが背負うリスクは『命』、そして飲み込むべきは『プライド』だ。金貨が何枚積まれようと、割に合わん」
冷徹な拒絶。
金でも、情でも動かない。
それでも、ティオは引かなかった。
ここで手を離せば、リシアが終わる。その事実が、臆病な少年に最後の勇気を与えた。
「だったら……っ! お金でも、意地でもないなら……何を捧げればいいんですか!? 僕に何ができるんですかッ!?」
ティオはモーブルの胸倉を掴まんばかりの勢いで叫んだ。
「ぼ、僕にできることなら……ッ、何でもします! 下働きでも、奴隷でも……い、命だって構いません! 僕の身体、なんでも差し出しますから……っ! だから……お願いですから、リシア先輩を……僕たちのギルドを見捨てないでくださいッ!」
喉が裂けんばかりの絶叫。
モーブルは、涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、それでも一歩も引かずに懇願する少年を、値踏みするような熱っぽい瞳で見下ろした。
絶望に揺れる、濡れた瞳。
感情の高ぶりで朱に染まった、桜色の頬。
か弱き少年が、自らの身を挺して大切な人を守ろうとする、その儚くも美しい姿。
それはまさに、折れる寸前の剣を掲げる、誇り高き「小さな騎士」。
その気高くもいじらしい姿に、モーブルは「ほう」と感嘆の吐息を漏らさずにはいられなかった。
その瞬間、モーブルの心の中で、厳格だった天秤がガシャンと音を立てて傾いた。
(よし…………ティオくん、合格ゥッ!!)
表情こそ鉄壁のポーカーフェイスを崩していないが、その分厚い腹の奥底では、煮えたぎるような欲望と計算が渦巻いている。
モーブルの視線が、震えるティオの肢体に釘付けになる。
(この極上の
モーブルにとって、「美少年」とは単なる性的な対象を超えた、信仰に近い絶対的価値を持つ存在だ。
それがこれほどの逸材ともなれば、自身のプライドや過去の因縁など、喜んでドブに捨てられる。
(本来なら、あの憎きゼノンの頼みなど、金貨を山と積まれても断るつもりだった。あいつの下につく屈辱は、死にも勝る苦痛だ。……だが!)
モーブルの視線が、震えるティオの肢体に釘付けになる。
(この極上の
モーブルにとって、「美少年」とは単なる性的な対象を超えた、信仰に近い絶対的価値を持つ存在だ。
それがこれほどの逸材ともなれば、自身のプライドや過去の因縁など、喜んでドブに捨てられる。
ゼノンへの憎しみは深い。
だが、この少年を我が物にし、自分色に染め上げる快楽は、その苦痛を補って余りある「黒字」だ。
(よし、取引成立だ。……わしの憎悪も、商人の矜持も、すべてこの子の『対価』として飲み込んでやろうじゃないか!)
無垢なる美少年の魂を手に入れること。
それは彼にとって、世界のどんな財宝よりも優先される「生きる意味」そのものなのだから。
モーブルは腹の底で舌なめずりをし、震える「商品」へと一歩近づいた。
「――今、『何でも』と言ったな?」
「え……?」
「ティオくん。そこまで言うのなら……商談を再開しよう。わしは君のような、一途で健気な子が、大好物でなぁ……」
ガシッ、と岩のような掌が、ティオの華奢な肩を捕らえた。
モーブルは顔を近づけ、硬直する少年の鼓膜へ、甘い毒のような声を注ぎ込んだ。
「商売の鉄則は『等価交換』だ。わしが危険を冒すのなら、君もそれに見合う
「……本当ですかッ!」
ティオの顔にパァッと希望が差す。
地獄に降りた蜘蛛の糸。
それに無心で縋り付こうとする少年の顔は、神々しいほどに無防備だった。
モーブルは、獲物がかかったことを確信し、ねっとりとした笑みを浮かべた。
「ああ。ただし条件がある。――リシアちゃんの代わりに、君がわしの『性処理係』になることだ」
「……え?」
ティオの時が止まる。
今……なんて言った……?
僕が……このおじさんの……性処理係になる……??
「……あ、あのっ、それは……」
「分からんか? わしは無類の美少年好きでな。……君のような極上品を、性の捌け口として求めているのだ」
ぬるり、と。
モーブルの分厚い手が、ティオの腰から柔らかい尻へと這い回り、肉を鷲掴みにした。
まるで市場に並ぶ果実の熟れ具合を確かめるような、下卑た手つき。
「ひぅっ……! や……ッ」
背中をナメクジが這うようなおぞましさ。
ティオの華奢な身体がビクリと跳ね上がる。
耳の奥で、ギルドマスターの命令がリフレインする。
『彼がその身を味見したがったら――乳首も、股間のイチモツも、後ろの窄まりも……すべて捧げて、たっぷりと可愛がってもらうんだ』
ティオは小刻みに震え、唇から血が出るほど噛み締めた。
怖い。気持ち悪い。逃げたい。
「さぁ選べ。わしのベッドで可愛がられるか、それともここを出てリシアちゃんを地獄に落とすか……。答えは決まっているだろう?」
(そんなこと……されるなんて……。嫌だ、怖い…………でも……)
本能が警鐘を鳴らしている。
だが、ティオは動けなかった。
ここで拒めば、この汚らわしい欲望は、あの大切な人へと向けられる。
その絶望的な事実が、彼をその場に縛り付けていた。
ティオは溢れる涙を振り払うように強く目を閉じ、震える喉を必死に開いた。
「……わかり、ました……。モーブル、様。……ぼ、僕を……好きに、使ってください……。僕が……リシア先輩の、代わりになりますから……っ」
掠れたその声は、少年の無垢な心が死んだ音だった。
それは、自らの尊厳をドブに捨て、自らを「玩具」として差し出す敗北の言葉。
普通の男の子としての人生への、終わりの合図。
その瞬間。
モーブルの顔が、抑えきれない劣情でドロリと歪んだ。
「おほほほ♡ そうかそうか、ティオくんは実に聞き分けのいい子だ! よくぞ決心した! ……ならば善は急げだ。さっそく君の
モーブルは愉悦に染まった声で囁くと、両手でティオの小さな身体を軽々と抱き上げた。
ふわり、と身体が浮く。
それは地獄の祭壇へと運ばれる、生贄の浮遊感だった。
抵抗する気力すら奪われたティオは、されるがままに部屋の奥――煌びやかな天蓋付きベッドへと運ばれた。
ドサリ。
ギィィ、と重厚なベッドが軋みを上げ、ティオの華奢な身体を深々と飲み込む。
反転した視界を、圧倒的な質量の「肉」が覆い尽くした。
「くっくっく。では、ティオくん。君の覚悟の程、しっかりと見せてもらおうかね」
モーブルの脂ぎった巨体が、岩のようにティオの上にのしかかる。
逃げ場はない。
鼻をつく香水と、雄の臭いが混じった濃厚な空気が、物理的にも精神的にもティオを押し潰していく。
「ひうっ……」
ベロリ、と。
分厚く湿った舌が首筋を這い上がり、ティオは喉の奥で悲鳴を殺した。
軟体動物が這うような感触に、総毛立つような悪寒が走る。
「ほほう……甘い鳴き声だ。身体も……なんと頼りない。まるで『極上の砂糖菓子』のようだ」
モーブルのイモムシのような指が、ティオのペラペラの腹部を、あばら骨の鍵盤を弾くように這い上がる。
市場で果実の熟れ具合を確かめるような、ねっとりとした手つき。
食われる。
その本能的な恐怖が、胃袋を冷たく握りつぶす。
「こんな小枝のような腰じゃ、わしの
耳元に吹き込まれる、加虐的な愛の言葉。
その意味を理解した瞬間、ティオの思考が真っ白に弾けた。
(こ、怖い……! 潰される……壊される……っ!)
過呼吸に陥り、薄い胸が激しく上下する。
震えるティオを嘲笑うように、モーブルの手がズボンと下着へ伸び――容赦なく引き下ろした。
「ひゃっ……!」
シュッ、という衣擦れの音と共に、秘部が外気に晒される。
無防備に露わになったのは、まだ未成熟な薄紅色の性器と、誰にも暴かれたことのない清らかな蕾。
「やっ……! み、見ないでくださ……っ!」
あまりの恥辱に、ティオは反射的に両手で股間を隠そうとした。
だが、ガッ!と両手首を頭上で縫い付けられる。
完全な拘束。絶対的な晒し者。
「なーにを隠す? これからもっと恥ずかしいことをするんだぞ? リシアちゃんはもっと際どい格好で奉仕しているというのに……君にはプロ意識というものがないのかね?」
「そ、そんな……。で、でも……」
モーブルは、骨董品を鑑定するような目で、じっくりとティオの股間へ顔を寄せた。
「ムホホホ♡ これはこれは……。ティオくんの下半身は、実に可愛らしい『お子様サイズ』だなぁ」
モーブルが鼻息荒く、ティオのペニスを指で弾いた。
「この皮被りの幼い陰茎……たまらん。先端の皮が余り、まるで『上質な薄絹』のように細く余っておるわ。皮を摘めば、ビローンとどこまでも伸びそうだ。……ああ、今すぐこの皮ごとしゃぶり尽くしてやりたい」
「ひぅっ……あ、あ……」
「それにこの尻穴、うむ。使われていないだけあって、色も形も綺麗だ。窄まりも小さく、純粋なピンク色をしておる。素晴らしい『特級品』だ。わしの極太を突っ込めば、裂けるほど広がって……さぞかしイイ声で鳴くのだろうなぁ♡」
その瞳には、おぞましいほどの所有欲が宿っている。
言葉で犯されているような感覚に、ティオは涙を流して首を振った。
「お願い……です……! 見ないで……そんな恥ずかしいとこ、見ないでください……っ!」
「ん? 断る。……わしはな、君という『新商品』に欠陥がないか、チェックせねばならんのだよ。これは遊びじゃない。れっきとした仕事……厳正なる『検品作業』だ」
もっともらしい理屈だが、その顔は欲望でドロドロに溶け、獣のように歪んでいる。
「ひっ……!」
ヌプリ、とモーブルの分厚い手が、ティオの小ぶりな尻を鷲掴みにした。
熱い掌が柔らかな肉にめり込み、その弾力を味わうように、執拗に、乱暴に揉みしだく。
「うぐっ……! んっ……や、め……!」
ソーセージのような指先が、割れ目の最奥へと侵入し、固く閉ざされた門を無理やりこじ開けようと蠢く。
内側に侵入してくる異物の感触。
ティオは本能的な恐怖で身体を強張らせ、悲鳴を押し殺した。
(嫌だ……怖い……っ! 犯される……ッ!)
だが、少年のささやかな抵抗など、暴走する商人の前では無意味だった。
モーブルの指は、より深く、より卑猥に侵略を開始する。
くにゅ、くちゅ、にゅぷ
愛撫という名の蹂躙。
処女地であるアナルを、
「ひゃっ、あっ、だめっ! そこ、入ってくるぅっ!」
「ほう、良い吸い付きだ。……ほら、もっと力を抜け。そう緊張していては、奥まで指が入らんぞ?」
ティオは首を振って拒絶したが、モーブルは意に介さない。
むしろその抵抗をスパイスにするように、グリグリと乱暴に指を回転させ、狭い入り口を蹂躙していく。
「ふむ……狭いな。小指一本で悲鳴を上げるとは。……だが、その狭き門をこじ開ける瞬間こそが、男の至福というものだ」
モーブルは下卑た舌なめずりをし、ティオを捕食者の瞳で見下ろした。
「よーし。指慣らしは十分だ。……では、ティオくんのその穢れなき穴に、わしの『特大棍棒』をご馳走してやろう」
モーブルはズボンを引き下げ、股間から獰猛な肉食獣を解き放った。
バゥンッ!と質量のある音が響く。
現れたのは、少年の常識を覆すほどの、圧倒的な暴力装置。
赤黒く充血し、浮き出た血管が脈打つその様は、まるで生き物のような威圧感を放っている。
「ひっ……!?」
(うそ……何あれ……。あんなの……入るわけない……! 壊れちゃう……内臓まで壊されちゃうよぉ……ッ!)
突きつけられた物理的な「死」の恐怖。
だが、それ以上にティオの精神を蝕んだのは、あまりに強烈な「雄」の現実だった。
目の前にあるのは、夢見ていたような、白く柔らかな女の子の肌ではない。
黒々と生い茂る剛毛。鼻をつく獣のような体臭。そして、ドス黒く濁った、醜悪な肉の塊。
生理的な嫌悪感が、胃の腑から酸っぱいものをせり上がらせる。
(やだ……気持ち悪い……ッ! 僕、男なのに……男の人と、こんなことするなんて……ッ!)
モーブルはその巨根を握りしめると、ティオの怯える肛門に、容赦なく亀頭を押し当てた。
焼けるような熱と、鋼鉄のような硬度が、粘膜越しに伝播する。
「……ふぅっ、いい子だ。力を抜いて……受け入れるんだ……」
モーブルは悦に入った顔で、ティオの耳元に荒い息を吹きかける。
獣の鼻息と、むせ返るような加齢臭と香水の混ざった匂い。
ティオの脳裏に、リシアのような「いい匂いのする、柔らかい女の子」との甘い初体験の妄想が過り――そして、この残酷な現実に掻き消された。
そして、モーブルは慈悲なく侵略を開始した。
ヌプッ、と神聖な領域が、太すぎる肉塊によって無理やり拡張される感覚。
(む、無理……絶対無理だよぉ……っ)
ティオの潤んだ瞳が、恐る恐る股間の凶器を見る。
そこにあるのは、快楽を与える道具ではない。人間を破壊するための杭だ。
こんなものが、体内を貫通したら?
裂ける。血が出る。死ぬ。
そして何より――僕の人生の「初めて」が、こんな汚いおじさんに奪われてしまう。
ティオは恐怖と絶望のあまり過呼吸を起こしかけた。
覚悟は決めていた。リシア先輩を守るためなら、男としての尊厳などドブに捨ててもいいと。
なのに――本能が、生物としての矜持が、けたたましく警報を鳴らし続ける。
(嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だッ! 女の子がいい! こんな太ったおじさんじゃなくて、可愛い子とキスしたい! こんな痛いのじゃなくて、優しく愛し合いたい……ッ!)
「さぁ、ティオくん。愛の儀式だ。……痛いのは最初だけだぞ? すぐに気持ちよくておかしくなるからねぇ♡」
愛の儀式。その言葉が、ティオの中の何かを決定的に汚した。
ググッ、とモーブルが腰に力を込め、さらに深く杭を打ち込もうとする。
メリッ、メリメリッ。
入り口の皮膚が悲鳴を上げ、極限まで引き伸ばされる音が頭蓋に響く。
肛門が裂ける痛みと共に、彼が大切に守ってきた「純潔」と「ノーマルな男の子としての未来」が、音を立てて崩れ去っていく。
その絶望を感じた瞬間、ティオのリミッターが外れた。
「――ッ、い、いやぁぁぁぁぁぁッ!!」
本能の暴走。
ティオは火がついたようにシーツを蹴り、侵入しかけていた先端から逃れるように、ヘッドボードへ向かって這いずった。
ポンッ!と間の抜けた音が響き、結合が解かれる。
「ひっ、ぐすっ、うぅ……っ! むり、むりぃ……っ!」
「……ん?」
行き場を失った怒張を持て余し、モーブルが呆気にとられた声を出す。
ティオは壁の隅で膝を抱え込むと、両手で顔を覆い、子供のように泣きじゃくった。
「ご、ごめんなさい……っ! やっぱり、できません……っ! 僕、怖い……っ! こんな大きいの……入るわけないですぅ……っ!」
英雄的な自己犠牲の精神はどこへやら。
そこにいるのは、ただの等身大の少年だった。
ティオは涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を上げ、これまで蓋をしてきた本音と、魂の叫びをぶちまけた。
「ぼ、僕まだ、女の子と手も繋いだことないのに……大事にとっておいた童貞なのに……っ! 前より先に、お尻の初めてを捧げるなんて……そんな残酷な運命、耐えられませんっ! うわぁぁぁぁんっ!」
あまりに情けない、けれど本人にとっては魂の叫び。
ティオは小動物のように丸まり、わんわんと涙を流し続けた。
男としての尊厳。
守るべき生物学的順序。
それらが理不尽に蹂躙される未来に耐えきれず、子供のように泣きじゃくる。
これでは交渉決裂だ。
激昂されても文句は言えない。
リシア先輩を救うどころか、自分の情けなさで全てを台無しにしてしまった。
絶望に打ちひしがれるティオだったが――。
「……くく、あっはっはっは!!」
頭上から降ってきたのは、予想外の爆笑だった。
「え……?」
ティオが涙目で、恐る恐る顔を上げる。 そこには、目尻に涙を浮かべ、腹を抱えて笑い転げるモーブルの姿があった。
「傑作だ! 実に傑作だぞ、少年! まさか土壇場で泣き出した理由が、『前か後ろか』の順序問題とはな! いやはや、その青臭さ……まさに収穫前の果実そのものよ!」
「モ、モーブル、様……?」
モーブルはひとしきり笑うと、ふっと表情を戻し、膝をついてティオと視線を合わせた。
その瞳から、先程までの暴力的な獣の色が消えている。
代わりに宿っているのは、損得勘定を弾く冷徹で、かつ楽しげな「商人」の光だ。
「安心したまえ、ティオくん。わしも鬼ではない」
モーブルは大きな手で、ティオの濡れた頬を乱暴に、しかしどこか親愛の情を込めて拭った。
「泣き叫ぶ子供を力ずくでねじ伏せる趣味はない。性愛とは、互いの魂と肉体を貪り合うコミュニケーションだ。恐怖でガチガチに萎縮した穴を犯したところで、そこにあるのは苦痛だけ。……そんな不味い食事、わしの美学に反する」
「じゃ、じゃあ……」
「うむ。無理強いはせん。今夜の『開通式』は延期だ」
ティオの表情に、パァッと希望の光が差す。
助かった。
お尻は守られたんだ。
そう安堵したのも束の間、モーブルはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべ、人差し指を立てた。
「――ただし、条件がある」
その一言で、緩みかけた空気が再び張り詰める。
「わしは商人だ。タダで契約を結ぶほどお人好しではない。……そこでだ、ティオくん。君に一つ、魅力的な提案をしよう」
「て、提案……ですか?」
「そうだ。……君はリシアちゃんに惚れているな?」
「う……あ、あの……」
「隠しても無駄だ。男の欲望など手に取るように分かる。……無理もない。このギルドの男連中は皆、あのたわわに実ったリシアちゃんの身体を、一度でいいから好きにしたいと願っておるからな」
「み……皆さんが……そんな……」
モーブルの口から語られる身も蓋もない真実に、ティオはショックで固まった。
あの聖女のような先輩が、周囲の男たちからそんな卑猥な視線を浴びていたなんて。
「さっき、小耳に挟んだが……どうやらキミは、そのリシアちゃんと一夜を共にできる権利を与えられたそうだな?」
モーブルは、蜘蛛が獲物を巣へ誘うように、甘く、ねっとりと囁いた。
「ならば、男の
「えっ……? で、でも……本当に、それでいいんですか……?」
ティオの瞳が見開かれる。
断頭台の露と消える寸前、恩赦が与えられたかのような衝撃だった。
「うむ。一流の商人は契約を
モーブルは意味深に口角を上げ、獲物を絡め取る蜘蛛のように囁く。
「今後わしがここに来るたび、君はわしを『接待』するんだ」
「せ、接待……ですか?」
聞き慣れない言葉に、ティオがきょとんと首を傾げる。そのあどけない仕草が、かえってモーブルの嗜虐心を煽り立てる。
「そうだ。安心したまえ、いきなり後ろを貫いたりはしない。……世の中にはな、挿れなくとも極上の快楽を得る方法は山ほどあるのだよ。君はそれを使って、わしをご奉仕するんだ。回数は……そうだな」
モーブルは肉厚な指を五本、ティオの目の前に掲げた。
「あと五回。……たったの五回だ。その五回、君がわしを昇天させるほど満足させられたなら――君のお尻を狙うのは、きれいさっぱり諦めてやろう」
「ほ、本当ですか……!?」
あまりに好条件な提案に、ティオは我が耳を疑った。
それでは、モーブルにとっては何の利益もない。
むしろ、チャンスをドブに捨てるようなものではないか。
「で、ですが……それじゃ、モーブル様が損をするだけじゃ……」
「損得ではないさ。わしとて鬼ではない。君のような可憐な蕾を、無理やり散らすような真似はしたくないのでね」
「モーブル様……」
じわり、とティオの瞳に熱いものが込み上げる。
それは安堵と、悔恨の涙だった。
なんて紳士的な人なんだろう。
外見が怖いからといって、酷い人だと決めつけていた自分が情けない。
――だが。
その内側で、モーブルの腹の底は、どす黒い歓喜で満たされていた。
(カカカッ……! 容易い。容易すぎるぞ、無垢な子羊め! 恐怖で強張った穴を犯したところで、三流のオナホールにも劣る。わしが食らいたいのは、快楽に蕩け、自ら腰を振るようになった『極上の
モーブルは内心で、ネチャリと舌なめずりをする。
五回。
それは、白紙の少年の身体に、逃れられない淫らな回路を刻み込むには十分すぎる期間だ。
(五回もあれば十分だ。『やっぱりモーブルさんともしてみたい』……そう君自身の口からねだらせるまで、じっくりたっぷりと、骨の髄まで開発し尽くしてくれるわ!)
そんなモーブルの邪悪な計算など知る由もなく、ティオの顔には安堵の色が広がっていた。
「……わ、分かりました。その条件、受けさせてください……!」
ティオは力強く頷いた。
これで、リシア先輩も、自分の純潔も守り通せる。
そう信じて疑わなかった。
「うむ! 契約成立だな! では早速、第一回目の研修を始めようか。……わしは『挿入以外』と言ったが、君はその方法を知っているかね?」
「あ……あの……僕は……その……誰とも、そういうことをしたことがなくて……」
ティオは耳まで赤くして押し黙る。知識はあっても、経験など皆無だ。
「図星か。……だが、いかにウブなキミとて、夜な夜な自分自身を慰めるオナニーをしたことくらいはあるだろう?」
「ッ……!?」
秘密を暴かれた衝撃に、ティオの華奢な肩が跳ね上がる。
「う……あ、あり、ます……」
「ふふっ、良いことだ。精通を迎えた男なら当然の生理現象だ。だが……悲しいかな、それは『独奏』に過ぎん。自分を処理する方法は知っていても、愛する人を奏でて悦ばせる術は、何一つ知らんということだ」
「……」
「そんな自己満足のオナニーしか知らぬ子供が、あのように成熟したリシアちゃんを抱いたとして……果たして、彼女を昇天させてやれるかな? 『下手くそ』だと呆れられ、振られるのがオチではないか?」
「あ……」
ティオの表情が凍りつく。
盲点だった。
そうだ、リシア先輩は大人の女性だ。
僕みたいな子供の、独りよがりのセックスなんかで、満足してくれるはずがない。
「守る」どころか、ガッカリされて捨てられる未来が脳裏をよぎる。
「だ、だからこそ、経験豊富なこのわしが、特別に『事前講習』をしてやろうと言うのだよ」
「じ、事前……講習……?」
「そうだ。セックスとは奉仕の心だ。ただ欲望のままに腰をへこへこさせるだけでは、女性は喜ばん。ムード作り、前戯、そして指使い……。それらを学ばずして本番に挑むのは、剣の握り方も知らずに戦場へ出るごとき自殺行為だぞ?」
「で、でも……モーブル様は、今日は手を出さないと……」
「無論、キミを抱いたりはしない。これは商談とも別の、個人的な『授業』だ。どうすれば相手が声を上げて喜ぶのか――その極意を、わしの身体を練習台として、たっぷりと叩き込んでやろう」
セックスはしない。
それどころか、リシア先輩を喜ばせるための技術を、無償で教えてくれるという。
(……怪しい……でも……)
モーブルの提案は、溺れるティオにとって掴める唯一の
これを受け入れれば、リシア先輩を守れる。
それどころか、先輩をメロメロにするテクニックまで学べるというのなら――これはチャンスなのかもしれない。
ティオに、拒否権など端からなかった。
「……はい。モーブル様。ご指導、お願いします」
「うむ! 実によろしい。飲み込みが早くて助かるぞ。では善は急げ、講習の準備だ」
モーブルは満面の笑みを浮かべ、ゆらりと立ち上がった。
その笑顔は、獲物が自ら檻に入ったことを喜ぶ、狡猾なハンターのそれだった。
モーブルは上機嫌で、妖しい道具が並ぶ飾り棚へと近づく。
彼はそのコレクションの中から、指先で摘むようにして一点の「紐」を選び取った。
「何事もまずは形から入らねばな。これを着たまえ」
フワリと投げられた白い何か。
ティオは慌ててそれを受け止め――広げた瞬間に凍りついた。
「こ、これは……?」
それは、衣服の概念を根底から覆す、極小布面積のマイクロビキニだった。
清楚な純白のレース。
だが、その構造はあまりに破廉恥だ。
トップを隠すだけの三角形と、秘部を隠すだけの極小の布。
それらを繋ぐのは、ミシン糸のように頼りない極細の紐のみ。
これは水着ではない。
裸よりも扇情的に見せるための、淫らな拘束具だ。
「『マイクロビキニ』という代物だ。聞くところによれば、ヴァルクリア神聖王国の高位聖職者たちが、プライベートビーチでの『秘密の保養』において愛用している、最新流行の水着らしいぞ。……まさか、そんな背徳的なレア物がこのギルドに眠っているとはな。ふふ、これは幸運だ」
「で、でも……これって、どう見ても女性用ですよね……? こ、こんな紐みたいなの……僕、男なのに……」
「馬鹿を言え。ティオくんのその美貌は、性別の壁などとうに超越しておる。そこらの
ティオは手の中に収まってしまうほどの頼りない「紐」を凝視し、じわりと嫌な脂汗を滲ませた。
こんな隙間だらけの布切れ一枚で、大人の男の前に晒される?
正気じゃない。
想像するだけで、恥ずかしさで心臓が破裂しそうだ。
「嫌かね? だがな……これは必要な『演出』の勉強でもあるのだよ。いいかね、普段と違う衣装は、互いの感情を高めるための最高のスパイスだ。……想像してみたまえ。もしこれを、あの清楚で堅物なリシアちゃんが身にまとい、夜の寝室で君の帰りを待っていたら……?」
「先輩が……これを、着て……待っている……?」
モーブルの巧みな誘導尋問に、ティオの純情な脳内回路が火花を散らしてショートする。
まぶたの裏に、鮮明すぎる幻影が浮かび上がった。
普段は制服に包まれている、リシアの豊満な肢体。
あのたわわに実った大きな果実が、この極小の布きれごときに収まりきるはずがない。
布から溢れ出し、重力に従ってこぼれ落ちる柔らかな肉の雪崩。
食い込んだ紐が白磁の肌に赤い刻印を刻み、それを恥じらいながら、潤んだ瞳で見つめてくる憧れの先輩。
――『おかえりなさい、ティオくん……。早く、いじめて……』
そんな幻聴まで聞こえてきそうだ。
憧れの聖女が、娼婦のような格好で、股間を濡らして自分を求めている――。
ドックンッ!!
理性を吹き飛ばす刺激に、ティオの股間で眠っていた息子が、元気よくピョコンと産声を上げた。
「むほほ♡ なんと素直なイチモツか。女の痴態を想像しただけで、そんなにカチカチにして……可愛い奴め」
若さゆえの即・勃起。
それを目の当たりにし、モーブルがねっとりと口元を歪めた。
「さぁ、ティオくん。早く着替えたまえ。わしの気が変わらんうちにな」
「は、はいっ……!」
追い立てられるように、ティオは震える指先で服を脱ぎ捨てた。
晒された透き通るような白い肌。
それが、室内の冷たい空気と、モーブルの粘着質な視線に触れ、ゾクリと粟立つ。
顔から火が出るほどの恥ずかしさに耐え、渡された「紐」に足を通す。
肌を滑り上がった白い布は、腰骨でピタリと止まり、ティオの身体を拘束した。
「うぅ……モーブル様……これ、きついです……」
サイズはあつらえたようにジャストフィットしている。
だが、その構造は悪魔的だ。
極細の紐が腰の肉に深く食い込み、股間の膨らみを強調するように締め上げる。
臀部に至っては、布が割れ目の最奥まで沈み込み、歩くたびに尻穴を刺激する構造になっている。
上半身も、小さな突起が薄布一枚越しに主張し、裸でいるよりも遥かに無防備に見えた。
「おお……これは……!」
変身を遂げた少年を見て、モーブルが恍惚とした溜息を漏らす。
白のマイクロビキニは、少年の華奢な肢体と、穢れのない肌を残酷なまでに引き立てていた。
「素晴らしい……! その純白こそが、君の無垢な魂の色そのものだ! あぁ、なんという背徳的な光景か。……まるで、邪神の祭壇に捧げられた、哀れで美しい生贄の子羊のようだ!」
モーブルは興奮を隠そうともせず、寝台の縁にどかりと腰を下ろすと、丸太のような太腿を手招きするように叩いた。
「さあ、こっちへ来たまえ。ここが君の『教室』だ」
「え……ひ、膝の上、ですか……?」
「そうだ。リシアちゃんを抱く時のイメージトレーニングだ。愛する者を背後から包み込む安心感……それを肌で学ぶ必要がある。ほら、遠慮せず座らんか」
ティオは断れない圧力に押され、おずおずと足を運ぶ。
そして、覚悟を決めて――モーブルの丸太のように太い太腿の上に、無防備なお尻を預けた。
むにゅり。
伝わってきたのは、予想していた骨の硬さではなかった。
たっぷりと脂の乗った、生温かい肉塊が、ティオの小さなお尻を包み込むように沈み込んだのだ。
薄いビキニの紐が食い込んだお尻に、ブヨブヨとした男の脂肪が波打って押し寄せてくる。
まるで巨大なスライムの上に座らされたような、不安定で気持ちの悪い浮遊感。
さらに背中には、樽のように突き出たモーブルの腹が、べとりと張り付いた。
汗ばんだ脂身の熱と、衣服越しにも伝わる柔らかな弾力が、ティオの背骨を圧迫する。
「うむ、なんと芳しい……。子猫のように愛らしい体温だ」
むんず、と。
モーブルのクリームパンのように分厚い腕がティオの腰を背後から抱き込み、逃げ場を塞ぐように肉に埋め込んだ。
完全な密室の中の、さらなる密室。
背中を焼くような体温と、首筋に降り注ぐ荒い呼吸音に、ティオは小動物のように縮こまった。
後ろからホールドされたことで、背後の「捕食者」がどんな舌なめずりをしているか確認できない恐怖が、ティオの心臓を締め上げる。
「では授業を始めようか。リシアちゃんをメロメロにするための、愛の実技指導を」
耳元に流し込まれる、ねっとりとした声。
湿度の高い吐息が鼓膜を震わせ、ティオの全身に悪寒が走った。
「心して聞け、ティオくん。いきなり本丸を攻めるのは素人の悪手だ。女性は、雰囲気と手順を重んじる。まずはこうやって、身体の外側から優しく攻め入り、女のスイッチを強制的に入れてやるのだ」
講釈と共に、モーブルの大きな手が、ティオの肢体を侵略し始めた。
まずは二の腕。
陶器のように滑らかな肌を、節くれだった指先が、ナメクジのように這い回る。
鎖骨のラインを親指でなぞり、首筋の敏感な動脈を、味わうように撫で回す。
「ひ、ぅ……」
「そうだ。うなじや首筋は、防衛本能が働く急所であり、最大の性感帯でもある。ここをこうして、蜘蛛が糸を張るように指で搦めとってやると……ほら、ゾクゾクしているな?」
執拗で、計算された指使い。
ただ触るのではない。
まるで値踏みするように、神経の集まる場所を的確に狙い、いやらしく指を這わせてくる。
生理的な嫌悪感と、拒絶できない愛撫の快不快が混ざり合い、ティオはたまらず身をよじった。
「そ、そんな……くすぐったい、です……」
「動くな。我慢も勉強のうちだ。リシアちゃんを抱く時、君がオドオドしていては興醒めだろう? これは君が自信を持って触れるようになるための、必要な訓練なのだよ」
耳元で囁きながら、モーブルの侵略の手は止まらない。
平らな腹部を愛おしむように撫で回し、くびれのない脇腹の肉を甘噛みするように摘む。
そして――薄い布一枚に隔てられた胸へと、太い指が這い上がった。
「ひゃっ……!」
「声を殺せ、勉強中だぞ。……リシアちゃんの胸はずっと大きいが、扱い方は同じだ。いきなり掴むのは三流だ。こうやって、周囲からじらすように攻めて……」
クリクリ、と。
武骨な指先が、布越しにティオの桜色の突起を探り当て、摘み上げた。
「あ、あっ! そこぉっ……!」
「どうだ? 電気が走るようだろう? 君が感じているその痺れを、リシアちゃんにも与えてやるのだ。……想像しろ。君の指先で、彼女の蕾をこうやって開かせてやるんだ」
モーブルは執拗に、右へ左へと乳首を転がし始めた。
ザラついた指と、滑らかなビキニの布地が擦れ合う感触。
コリコリと未成熟な突起をこねくり回されるたび、背骨の髄までとろけるような感覚が広がる。
「うぅっ、くぅ……! や、やめ……てください……変な感じ、しますぅ……!♡」
「変な感じではない。『快感』だよ。……ほら見ろ、乳首だってこんなに正直じゃないか。いやらしく尖って、自己主張しておるぞ」
モーブルの言葉通り、ティオの突起は刺激に反応してぷっくりと充血し、白い布をいやらしく押し上げていた。
その淫らな変化を目の当たりにし、背後の捕食者の体温が一段階跳ね上がる。
「上は合格だ。……では、下はどうなっているかな?」
胸を弄っていたもう片方の手が、蛇のように下へ滑り落ちる。
ティオの白い腹をなぞり、腰骨を乗り越え――ビキニの紐が肉に食い込む、股の部分へ。
「っ……!」
太ももの付け根。
神経が集中する急所に、熱く湿った指が潜り込む。
直接触れはしない。
けれど、薄い布のキワをなぞるその動きは、直接触られるよりも遥かに煽情的だ。
「うぅ……っ……!♡」
「脚を閉じるな。リシアちゃんに拒まれたら、君も興醒めだろう? ……力を抜け。相手をリラックスさせるのも、テクニックのうちだぞ」
モーブルはティオの閉じようとする膝を、万力のような力で掴んで無理やり割らせた。
M字に開かれた無防備な股間。
そこへ、モーブルの指が毒蜘蛛のように這い寄る。
内太ももの吸い付くような柔肌を、ねっとりと、粘膜を愛でるように撫で上げる。
やがて指先がクロッチの布地に触れ、中で脈打つ「モノ」の輪郭を確かめるように、じわりと圧をかけた。
「ここも、攻略の
相手が見えない、背後からの愛撫は、触覚を残酷なまでに鋭くする。
予測不能な恐怖と、的確に急所を突く「授業」に、ティオの理性が熱に溶かされていく。
頭では拒絶しているのに、身体の芯が痺れて止まらない。
「はぁ、はぁ……んっ……モーブル、様……♡」
「そうだ、いい声だ。潤んだ瞳、上気した肌、乱れた呼吸……こうして相手の理性が飛びかけたら――トドメに唇を奪うのだ」
モーブルの手が、ティオの顎を万力のように固定し、強引に振り返らせた。
視界いっぱいに広がる、欲望に歪んだ男の顔。
ニヤリと笑ったその口元を見て、ティオは悟った。
捕食される、と。
「仕上げだ。……テクニックを、身体で覚えろ」
「んっ、ふぁっ!?」
唇が、蹂躙された。
それはロマンチックな口づけではない。
愛撫で抵抗力を奪い、骨抜きにした獲物への、一方的な侵略行為だった。
「んんっ、ふぁ、ぁむっ……! んぐぅっ……!」
こじ開けられた歯列の隙間から、ぬるりと湿った舌が入り込んでくる。
モーブルの分厚い舌が、ティオの無垢な口内を洗うように舐め回す。
まるで掃除機のように吸われ、逃げ惑う舌を絡め取られ、唾液を混ぜ合わされる。
強制的な口内性交。
「ん……じゅる、ちゅぅ……れろ……♡」
耳元で響く卑猥な水音。
背中にへばりつく圧倒的な体温。
口の中を満たす雄の味。
息ができない。
鼻をつく香水と体臭のブレンドが、ティオの思考回路をショートさせる。
目の前が白く弾け、意識が飛びそうになる。
「ぷはっ……! はぁ、はぁ、げほっ……!」
永遠にも思える時間が過ぎ、ようやく唇が解放される。
二人の口元を、銀色の糸が切れることなく繋いでいた。
ティオは酸欠の金魚のように口を開閉し、肩で息をする。
だが、肉体的な苦痛よりも、精神的な衝撃が彼を打ちのめした。
「いい顔だ。たかがキスで腰が抜けるとはな。……リシアちゃんはもっと手強いぞ? くくっ、もしかしてティオくん、これがファーストキスだったか?」
「……あ、ぅ……」
肯定の代わりに、涙が溢れた。
こんな脂ぎったおじさんに、初めてを奪われてしまった。
リシア先輩のために取っておきたかった。神聖なものだったはずなのに。
その絶望が、ティオの心を黒く塗りつぶしていく。
モーブルはサディスティックに笑いながら、膝の上で震えるティオの下腹部へと手を這わせた。
純白のビキニの下で、主の絶望とは裏腹に、パンパンに張り詰めている少年のイチモツへ。
「ほほう……。初めてを散らされて泣いておきながら、ここは随分と正直じゃないか。口では拒んでも、身体は続きを期待しているようだな?」
「そ、それは……ちがっ、勝手に……ひぅっ!♡」
言い訳は、情けない悲鳴に変わった。
モーブルの大きな手が、ビキニ越しにティオのペニスを鷲掴みにしたからだ。
ゴリッ、と親指の腹で、一番感じやすい亀頭を容赦なく擦り上げる。
「あ、あっ……! モーブル、様……っ!」
「心して聞け。キスで理性を溶かしたら、次はいよいよ『下』だ。リシアちゃんを天国へ連れて行きたいなら、
モーブルは背後からティオの股間を布越しに愛撫しながら、耳元に甘い毒のような言葉を流し込む。
「リシアちゃんの秘められた花園……『おまんこ』を、舌でたっぷりと味わい尽くしてやるのだ」
「えっ……お、おまんこ、を……?」
冒涜的な響きに、ティオの思考が真っ白になる。
あの清らかな先輩の、一番大事な場所を舐めるなんて。
「そうだ。だが、素人の舌使いでは彼女を満足させるどころか、不快にさせるだけだぞ? ……練習もなしに本番に挑むつもりかね?」
「そ、それは……」
「だろう? だからリハーサルが必要だ。……だが、あいにくと君には女性器がない」
言うが早いか、モーブルはティオを拘束していた腕を解き、ヌラリと背後から離れた。
解放された安堵も束の間、ドス、ドス、と重い足音が響き――モーブルの脂ぎった巨体が、ティオの正面へと回り込んでくる。
ティオはベッドに座らされたまま、目の前に立ちはだかる肉の壁を見上げ、息を呑んだ。
モーブルは芝居がかった仕草で肩をすくめ、次いで、ねっとりとした視線を、目の前の高さにあるティオの股間へと落とした。
「仕方がない。……君のこの張り詰めた『ペニス』を、リシアちゃんのクリトリスに見立てて代用するとしよう」
「えっ!? だ、代用って……」
「理屈は同じことだ。わしが手本を見せてやる。わしの絶倫の舌技で君を天国へ送ってやるから……君は自分の身体で、『愛撫される女の気持ち』を理解するんだ」
モーブルは膝をつき、ティオの開かれた股の間に顔を潜り込ませた。
至近距離に迫る、欲望に歪んだ男の顔。
その分厚い手が、食い込んだビキニのクロッチに掛けられ、乱暴に引きずり下ろされる。
ビロンッ、と音を立てて、怒張したペニスが弾け出た。
熟れた果実のように赤黒く充血し、我慢汁を滲ませたそれは、期待と恐怖に小刻みに震えながら、モーブルの鼻先で揺れている。
「さぁ、リシアちゃんになったつもりで、しっかり感じるんだぞ?」
モーブルが大きく口を開ける。
糸を引く唾液、白い歯、そしてピンク色の肉厚な舌が、ティオの視界いっぱいに広がる。
「――いただきまぁす……!」
ねっとりとした食前の挨拶と共に、モーブルが目の前の獲物に喰らいついた。
ズズッ! とバキュームのような吸引力が、ティオの分身を根元まで一息に飲み込む。
「ひあぁぁぁぁっ!!?♡」
瞬間、ティオの視界が白くスパークした。
熱い。そして、信じられないほどに気持ちいい。
ペニス全体を包み込む口腔の肉壁は、煮えたぎるように熱く、そしてとろとろに濡れている。
その感触は、ティオが毎晩オナニーをしながら妄想していた、リシア先輩の「中」のイメージと、恐ろしいほどに合致してしまった。
(うそ、熱い……っ! ぬるぬるして、吸い付いて……まるで、本物の女の子の中に挿れてるみたいだ……ッ!)
脳髄を直接殴りつけるような快感に、現実と妄想の境界線が曖昧になる。
「んむぅ……んんっ……! んぐ、んぷ……(ふふ、さすが少年の初物ちんぽだ……実に味わい深い、高級なミルクのような匂いがするわ……)」
モーブルは頬をこけさせ、排水溝並みの吸引力でティオの肉棒を吸い上げると同時に、頭を激しく上下させ始めた。
口腔内という密室で、舌と頬肉が生き物のように蠢き、敏感な竿を攻め立てる。
「じゅぼっ! ぶちゅっ! ぐぽっ! ずぞぞっ!!」
「あぐっ!?♡ あ゛っ!♡♡ あ゙ああぁあっ!!♡♡」
凄まじい口撃。
部屋中に響き渡る卑猥な水音。
モーブルの口が上下するたび、強烈な締め付けと吸い付きが襲いかかり、ティオは無意識に腰を突き上げてしまう。
逃げようとしているのか、それとももっと奥へねじ込もうとしているのか、自分でも分からない。
すると、ちょうど良い深さに肉棒が収まった瞬間、モーブルの動きが変化した。
太く、ザラついた舌先が、一番敏感な裏筋を根本から先端まで、ゾリゾリと舐め上げてきたのだ。
「んひぃっ!?♡♡ あ゛っ!♡ あぐっ!♡ あ゛ぁぁあああっ!!♡♡」
ジュルルッ、チュポッ、という水音が室内に反響する。
口腔の灼熱、絡みつく舌の巧みな動き、そして喉の奥でギュウギュウに締め付けられる圧迫感。
未知の快楽が、ティオの理性の回線を一本ずつ焼き切っていく。
「んんっ、じゅるっ、れろ……ッ! じゅぷ、ちゅるぅっ……!」
モーブルの舌技は老獪にして完璧だった。ただ吸うだけではない。
裏筋を舐め上げ、カリの首をくすぐり、先端の鈴口をクリトリスのように執拗に転がし、弾く。
それは擬似的な性行を超え、少年の神経を破壊する拷問に近い。
「ああっ、だめぇっ♡ モーブル様っ、舌、ざらざらするぅっ!♡ ああっ、んぁっ!♡♡♡」
(こ、これが……女の子が感じていること……!? だめだ、こんなの……気持ちよすぎて、頭がおかしくなっちゃうよぉ……!)
もう訳がわからない。
視界が涙で滲み、目の前で自分の股間に顔を埋める醜悪な男が、時折リシア先輩に見えてしまうほどの錯乱状態。
さらに、口で奉仕を続けるモーブルの空いた手が、ティオの無防備な尻へと伸びる。
ローションもつけず、口元から溢れた唾液で濡らしただけの武骨な指先が、きつく閉じた菊門へと宛がわれた。
「ひっ!? そこ、お尻のあなっ……!」
ヌプッ、と。
抵抗する間もなく、中指の第一関節が、きつく閉じた蕾を無理やりこじ開け、侵入した。
「あっ、ああぁっ! 異物っ、なんか入って……!♡」
「んぐ、んむ……(力が入っているぞ。リラックスだ。……ほら、気持ちいいところを探してあげよう)」
一旦口の動きを緩めたモーブルは、侵入者を拒もうとする括約筋の抵抗を楽しみながら、指をじわじわと奥へ進めていく。
くちゅ、くちゅ、と粘着質な音を立てて、未開発の内壁を撫で回し、そして――ある一点を、グイと押し上げた。
「――ッ!!??♡♡♡」
声にならない悲鳴が、喉の奥で凍りついた。
前立腺。
男の急所を的確に捉えられ、ティオの視界がスパークしたように真っ白に弾けた。
痛みではない。排泄感とも違う。脳髄を直接焦がし、全身の神経を逆撫でするような、暴力的なまでの痺れ。
「んんっ? (ここか? ここが好きなのか? よしよし、後ろだけじゃなく前も楽しませてやろう)」
モーブルは白目を剥きかけたティオの反応を見て取り、再び口でペニスを根元まで咥えこんだ。
指先で前立腺をグリグリと抉りながら、同時に口内でのバキュームを限界まで強める。
前の敏感な鈴口と、後ろの弱点である前立腺。
前後からの同時責め。
逃げ場のない快楽の嵐が、ティオの理性を粉々に粉砕し、彼をただ快楽に喘ぐだけの雌へと変えていった。
「あ、あひっ!?♡♡ なに、そこ、やっ、おかしいですっ!♡♡ せーえき、漏れちゃいますぅっ!♡♡」
「むふーっ、んぼぉれろれろれろれろんっ!」
モーブルが喉を鳴らし、さらに激しく頭を振る。
ズズッ、ズズズッ、とペニスが喉の奥深くまで出し入れされるたび、ティオの頭の中は真っ白な光で塗りつぶされていく。
「あっ、だめっ、もうっ、むりぃッ!♡♡♡ いっちゃうっ!♡♡♡ リシア先輩じゃなくて、モーブル様でイっちゃうぅぅッ!♡♡♡」
罪悪感と背徳感。
それらが最高のスパイスとなり、ティオを一気に絶頂へと押し上げる。
「むぷーっ、ずぼぼぼぼぼぼぼぼっ!!」
限界点を超えた瞬間、モーブルが指で急所を突き上げ、同時に根元まで強く吸い上げた。
「ひゃっ、アッ、アァァァァァァァッ!!♡♡♡♡」
ティオの身体が弓なりに反る。
ビクンビクンと痙攣するペニスから、白濁した精液が勢いよく噴き出した。
ドピュッ! ドクンッ!
若い命のほとばしりが、モーブルの喉の奥へと直撃する。
独特の青臭い匂いと味が口いっぱいに広がるが、モーブルはそれを至上の美酒として受け止めた。
「んぐっ、ごくっ、んっ……ぷはぁっ」
喉を鳴らして飲み干す音が、静まり返った部屋に生々しく響く。
強制絶頂の余韻にガクガクと震えながら、ティオは糸が切れた操り人形のように天井を見上げていた。
焦点の合わない瞳からは、生理的な涙がとめどなく溢れ、シーツに染みを作っている。
口の中を少年の精気で満たしたモーブルが、顔を上げる。
その口元は白濁で汚れ、唇の端からは飲みきれなかった一筋の銀糸が、あごへと伝い落ちていた。
「ぷはぁ……。ご馳走様。……ふふ、どうだね? リシアちゃんより先に、おじさんの口に全部出しちゃった気分は」
「あ……ぅ……♡」
ティオは顔を沸騰させ、涙目で顔を背けた。
身体の芯が熱い。
お尻の奥が、まだ疼いている。
悔しいけれど――気持ちよかった。
その背徳の事実が、ティオの心に消えない刻印を焼き付けていた。
だが、地獄の釜の蓋はまだ開いたままだ。
賢者タイム特有の倦怠感に浸るティオの上に、再び巨大な影が落ちる。
「さて、ティオくん。……まさか、これで終わりだと思っていないだろうね?」
「え……?」
ティオが反応するよりも早く、モーブルの巨体が覆いかぶさってきた。
ドサリッ!
ベッドが悲鳴を上げ、ティオの肺から空気が強制的に押し出される。
重い。熱い。苦しい。
そして何より――下腹部に押し当てられた、焼けた鉄杭のように硬く熱い「異物」の存在感が、ティオの思考を凍りつかせた。
「ま、待ってください……! 僕、今、出したばっかりで……すこし、休み……」
「ノン、ノン。甘えるんじゃない。むしろ出した直後の、その力の抜けた状態こそが、女の受け入れ態勢ができたってことなんだ」
モーブルはティオの両腕を頭上で押さえつけ、逃げ場を完全に封じる。
そして、ボロンッ、と暴れだした凶悪な肉棒を、ティオの太腿にペチリと当てる。
先程ティオの精液を飲み込んだことで、その怪物は興奮の頂点に達し、赤黒く脈打ちながら反り返っていた。
「ひっ……! い、入れるのは無しって、約束……!」
ティオが引きつった悲鳴を上げる。 あんな規格外のサイズをねじ込まれたら、間違いなく身体が裂けて壊れてしまう。
「ああ、約束は守るさ。商人に二言はない。……だがな、本番の腰使いを教えてやらねば、君がリシアちゃんを抱く時に困るだろう?」
モーブルはニタリと笑うと、ティオの足をM字に開かせ、自身の腰を沈み込ませた。
逃げようとするティオの膝裏を、分厚い手でガシリと掴んで固定する。
「――挿入するとは言っていない。……上から『
言うが早いか、モーブルは自身の亀頭を、ティオの股間――マイクロビキニの薄い布地の上から、アナル付近へと強く押し当てた。
「あっ、うぐぅっ……!♡」
布一枚。
そのあまりにも頼りない障壁越しに、カリの硬さと熱、そして血管のドクドクという拍動がダイレクトに伝わってくる。
先端から溢れるカウパー液が布に染み込み、じっとりと生温かい湿り気が広がる。
まるで高熱の鉄棒を押し付けられているような質量感に、ティオは息を呑んだ。
「ほら、これなら文句あるまい? 中は犯していない。……ただ、こうやって……」
ズズッ、ズリッ。
モーブルが腰をゆっくりと、石臼で何かを磨り潰すように回し始めた。
ビキニの細い紐が、ティオの割れ目にさらに深く食い込み、その上から巨大なペニスがしごくように擦りつけられる。
「いいか、腰の使い方をよく覚えておけ。最初はこうやって、ゆっくりと……焦らすように入り口をノックするのだ」
「んっ、んぐぅっ……! おもっ、重いですっ、圧迫感が……っ!」
アナルを直接貫いているわけではない。
だが、その圧倒的な圧力で、閉じられた入り口が布越しにグリグリと押し広げられ、陥没していく感覚は、挿入される恐怖と紙一重だった。
括約筋が悲鳴を上げ、異物を拒もうと収縮するが、モーブルの腰使いはその抵抗さえも楽しむように、執拗に蕾をこねくり回す。
「そうだ、その調子だ。リシアちゃんも最初は痛がるかもしれん。だが、こうやって優しく粘膜を擦り合わせてやれば……ほら、じわじわと濡れてくる」
グチュ、ヌチョ、と粘り気のある音が響く。
二人の汗とローション、そして先ほどティオが放出した白濁液が混ざり合い、結合部で白く泡立っている。
モーブルの剛毛が、ティオの陶器のような柔肌を無遠慮に擦り上げ、ジョリジョリとした刺激が背筋を駆け上がる。
「や、やぁっ、そんなに押し付けたらっ、入っ……入っちゃうぅっ!」
「大丈夫だ、入らんよ。……ほら見ろ、君のこの薄い水着が最後の砦として守ってくれているだろう? これがある限り、君は処女だ。……安心したまえ」
悪魔的な詭弁だ。
だが、その「布一枚」というあまりに頼りない境界線こそが、逆にティオの神経を極限まで過敏にさせていた。
入り口を強引にこじ開けようとする、亀頭の容赦ない圧迫感。
布越しに伝わる、内壁を直接擦り上げられるようなリアルすぎる錯覚。
そして何より――圧力がかかるたびに、内部の前立腺が外側からゴリゴリと刺激される、脳髄を揺らすような圧迫快感。
「あ、あ、あっ……!♡♡ そこっ、ぐりぐりって……!♡♡ お尻の穴、響くぅっ……!♡♡」
「いい声だ。……相手がこうやって鳴き始めたら、それは『壊して欲しい』の合図だ」
モーブルの瞳に、昏い嗜虐の光が宿る。
腰の動きが、ねっとりとした愛撫から、獣じみた暴力的なピストン運動へと豹変する。
「相手が感じ始めたら、手加減は無用。……こうやって、獣のように激しく突いてやるんだ!」
ガツンッ! ガツンッ!
容赦のない腰打ちが開始される。
素股とはいえ、全体重の乗った衝撃がティオの華奢な骨格をきしませる。
モーブルの分厚い恥骨がティオの臀部に衝突し、パンッパンッという淫らな破裂音が部屋を支配する。
「ひぐっ!♡♡ ああっ、ムリですっ、激しっ、壊れちゃうぅっ!♡♡♡」
「そうだ! もっと
「ひうぅっ!♡♡♡ 突き上げ、る……? あ、あっ、ああんっ!!♡♡♡」
ティオは激しく揺さぶられながら、無意識のうちにモーブルの腰のリズムに身を委ね始めていた。
リシアを昇天させるイメージで……。
その言葉が甘い毒のように脳髄に染み渡った瞬間、彼の中で音を立てて理性が崩壊した。
ティオの頭の中で、鮮烈な光景が弾ける。
憧れのリシア先輩の膣内に、自身の張り詰めたペニスを容赦なく打ち付けるイメージ。
彼女の濡れた内壁を抉り、子宮を叩き、快楽で泣かせる自分の姿。
その妄想に突き動かされるように、ティオ自身もまた、モーブルのピストンに合わせて腰を動かし始めた。
お尻を押し付け、自ら快楽を貪り食うように。
「あっ、あぐっ♡ りしあ、せんぱいっ♡♡ ごめんなさいっ、僕っ、もっとせんぱいと……したいですッ……!♡♡」
「そうだ、イメージが大事だ! わしを手本にそれをなぞれ! 腰を突き出して、全力でリシアちゃんに打ち付けろ!」
「んんっ♡ あぐぅっ♡♡ ああんっ♡♡」
ティオは目を見開き、ガクガクと身体を震わせながら、狂おしいまでの快楽の奔流へと身を投じた。
もう、倫理も羞恥も考えられない。ただ気持ちいい。もっと深く、もっと激しく揺さぶられたい。
動物的な本能だけが、今のティオを支配していた。
「あっ♡ ああっ♡♡ すごいっ、モーブル様っ、これすごすぎますっ!♡♡♡」
ティオの淫らな嬌声に呼応するかのように、背後の剛直がさらに質量を増し、熱く脈打つ。
モーブルはティオの腰を万力のように掴み、さらに深く、重く体重を乗せた。
逃げようとするティオを完全にロックし、その耳元で、トドメの一撃となる呪いを悪魔のように囁いた。
「最奥まで突き刺して、リシアちゃんの『子宮』を抉るように、思いっきり突いてやれ! ――そして、リシアちゃんになったつもりで、わしのちんぽも感じろッ!!」
ズドォォォンッ!!
モーブルが渾身の力で、脂肪の乗った重い腰を突き上げた。
「――ッ!!!???♡♡♡」
ビキニの布を限界まで巻き込み、亀頭の先端がアナルの中へと数センチめり込む。
完全な挿入ではない。
だが、その質量を伴った衝撃は、ティオの内臓を突き上げ、存在しないはずの「子宮」を幻視させるほどの破壊力を持っていた。
「い、いくっ!♡♡ また、イっちゃうぅっ!♡♡ 僕、子宮っ、ないのにっ、奥が抉られてイっちゃうぅぅぅッ!♡♡♡」
脳内で、理性のヒューズが焼き切れた。
男であるはずの自分の中に、女の器官が無理やりこじ開けられるような錯覚。
攻めているはずなのに犯されているという矛盾。
それらが爆発的なスパークとなり、脳髄を白く焼き尽くす。
「イケ! そのあさましい姿を、リシアちゃんに見せつけるつもりで、派手にブチまけろッ!」
「あ、アッ、アアアァァァァァーーーッ!!!♡♡♡♡♡」
二度目の絶頂。
ティオはのけぞり、白目を剥いて激しく痙攣した。
ビクンッ、ビクンッ!
先ほどより量は少ないが、それでも薄い精液が、ピュッ、ピュッとビキニの繊維の隙間から染み出し、純白の布を汚していく。
「はぁ、はぁ、あ、がぁ……♡♡♡」
完全に虚脱し、糸の切れた操り人形のようにぐったりと崩れ落ちるティオ。
その腸内では、幻の子宮を突かれた余韻が、まだチリチリとスパークし続けている。
「くっ……わしも、限界だ……ッ!」
ティオのあられもない絶頂を見届けたモーブルもまた、獣の咆哮を上げて腰を固めた。
ティオの尻の割れ目に、極限まで膨張した楔を押し付ける。
「ぬぉっ、おおおおおおっ!!」
ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ!
大量の白濁液が、モーブルのイチモツから機関銃のように噴射される。
それはティオの白いビキニに降り注ぎ、お尻の谷間を伝い、太腿へとダラダラと垂れ落ちていく。
熱い。
火傷しそうなほど熱い粘液が、自分の太腿を、そして最後の尊厳を汚していく。
そのあまりに生々しい熱量に、ティオは薄れゆく意識の中で、ただ音もなく――敗北と、甘い快楽の涙を流すことしかできなかった。
「ふぅ……。素晴らしい。我ながら実に、完璧なレッスンだったな」
モーブルは満足げに息を吐くと、ティオの臀部に押し付けていた自身の分身を、ゆっくりと引き離した。
ヌチッ、と粘膜同士が剥がれるような音が、静まり返った部屋に響く。
その瞬間、太腿の間にせき止められていた大量の白濁液が、決壊したダムのようにダラリと糸を引き、シーツへと零れ落ちた。
「あ、ぁ……♡」
拘束から解放されたティオは、糸が切れた操り人形のようにシーツの上へ崩れ落ちた。
純白だったマイクロビキニは、二人の体液でぐしょぐしょに濡れそぼり、透明になるほど肌に張り付いている。
その姿は、嵐に打たれて散った花びらのように哀れで――そして、残酷なまでに艶かしかった。
「ほら、じっとしていたまえ。汚れたままでは可哀想だ」
モーブルは枕元の高級なシルクのタオルを手に取ると、ティオの股間や太腿にこびりついた汚れを拭い始めた。
優しく、丁寧な手つき。
過敏になった肌をタオルで擦られるたび、ティオの身体がビクンと跳ねる。
拭き取られるのは、自分が出した恥ずかしい汁と、おじさんの出した白濁の混合物。
そのドロドロとした現実と、鼻孔に残る雄の匂いが、事後の頭にジワジワと染み込んでくる。
先程まで自分が腰を振り、嬌声を上げていた記憶がフラッシュバックし、ティオは顔を両手で覆い、耳まで真っ赤にして身をよじった。
「んっ、ひぅ……っ! も、モーブル様ぁ……っ! こんなことしてしまって……僕、恥ずかしい、です……っ♡」
「なにを言うんだ。これは純粋な授業、ティオくんのためのレッスンなんだぞ? 恥じることなんて一つもないんだよ」
「でもぉ……っ」
「よし、綺麗になった。……よく頑張ったな、ティオくん。これだけ感じて、これだけ腰を触れ合わせることができたんだ。これならもう大丈夫だ。……リシアちゃんとの『本番』も、きっとうまくいく」
「え……? ほ、本当ですか……?」
ティオが潤んだ瞳を、すがるように向ける。
「ああ。今の感覚を忘れるんじゃないぞ? どう攻めれば相手が濡れるか、どう突けば相手が喜ぶか……身体で覚えたはずだ。今の君なら、あの堅物なリシアちゃんも、メロメロにできるだろうよ」
モーブルは、さも「これは神聖な儀式だったのだ」と言わんばかりの真剣な眼差しで、力強く頷いた。
狂った理屈だ。
だが、快楽の濁流にのまれ、思考回路がショートした今のティオには、それが救いの言葉のように響いてしまう。
あんなに恥ずかしいことをされたのは、全てリシア先輩との未来のためだったのだ、と。
そう信じ込むことで、ティオはこの耐え難い恥辱を、歪んだ達成感へとすり替えていくのだった。
「さあ、服を着たまえ。風邪を引いてしまうからな」
モーブルは床に散乱していたティオの服を拾い上げ、ポンと渡した。
ティオは震える手でそれを受け取り、汚れた身体を隠すように大急ぎで身につける。
早く、隠さないと。
白濁で汚れ、開発されてしまった淫らな身体を、誰かに見られたらどうにかなってしまいそうだ。
ふらつきながら着替えるティオの背中に、モーブルの低く粘りつく声が追い打ちをかけた。
「――ああ、そうだ。最後に一つ、大事なことを言い忘れていた」
ティオがビクリとして振り返る。
そこには、獲物を巣に絡め取った蜘蛛のような、冷たく、それでいて粘着質な光を宿した瞳があった。
「忘れるなよ? わしへの接待はあと『四回』……たっぷりと残っているからな」
「ッ……! は、はい……」
その言葉は、逃れられない呪いのようにティオの心臓を鷲掴みにした。
これで終わりではない。
あと四回。
あと四回も、この地獄のような、けれど甘美な快楽に身を任せなければならない。
ティオはカッと顔を沸騰させ、恥ずかしそうに唇を噛み締めて俯いた。
恐怖よりも、「またあんな恥ずかしいことをされるのか」という羞恥と、胸の奥を焦がす微かな期待が渦巻く。
「なに、心配せんでもよい。接待と言うよりも、わしはただ可愛いティオくんに、経験豊富な大人であるわしが『指導』をしてあげるだけだ。……今日は己の肉体を使った奉仕だったが、世の中にはもっと奥深い技術がある」
モーブルは部屋の壁際に並ぶ、怪しげなガラス棚へと視線を流した。
妖しい光を反射するエナメルの拘束具や、凶悪な形状をした張形が、主人の出番を待っている。
「次は、そこにある『道具』を使った快楽の与え方を教えてやろう。……リシアちゃんを満足させるには、指や舌だけでなく、大人のオモチャの使い方も知っておかねばならんからなぁ?」
「ど、道具……ッ!?」
ティオの視線が、棚に並ぶ
あんな異物を、僕の身体で使う気なのか。
怖い。
怖いのに――お尻の奥が、キュンと切なく疼いたのはなぜだろう。
「くくっ、いい反応だ。……ああ、それともう一つ」
モーブルは一歩近づき、凍りつくティオの耳元に唇を寄せた。
「もし、レッスン中に……わしのイチモツを本当に尻穴に挿れてほしくなったら、遠慮せずにちゃんと言うんだぞ? そのときはわしが、優しーく処女をもらってやるからなぁ。くふふふふ……」
ティオの身体が、電流が走ったようにビクリと跳ねた。
耳の奥を犯すような嘲笑を残し、モーブルは悠々と部屋を出ていった。
バタン、と扉が閉まる音が、ティオの世界を閉ざす音のように重く響く。
少年は、熱に浮かされたように壁際へズルズルと座り込んだ。
服の下、汚れたマイクロビキニの冷たい湿り気と、次回への想像に、ティオは膝を抱えて小さく震えた。
(どうしよう……。怖いのに……次はどんなことをされるんだろうって……身体が、熱い……っ)
それは絶望の震えではない。
次はどんな快楽を与えられ、どんな恥ずかしい姿にされてしまうのだろうかという、底なしの羞恥と期待による震えだった。