※この作品はR-18です。

モブおじ精液でレベルアップ!? ~でも好みのショタっ子しか手助けしません!!~   作:とけそうだら

67 / 68
第六十八話 ニーシャの愛の誓いと未踏のダンジョン攻略⑥

「ちくしょう、なんで俺だけ風呂なしなんだよ……」

 

 カイルは祭具室の入り口に座り込み、頬杖をついていた。

 他の者たちが食器や荷物を片づけるなか、すっかりふてくされたカイルは自ら見張り役を引き受け、暗い墓道を恨めしそうに睨んでいる。

 背後の仕切りからは、ときおり上機嫌な鼻歌と、ぱしゃり、という小さな水音が聞こえてきた。

 

「けっ! こっちは真面目に死霊の見張りだってのに、あいつは優雅にお貴族サマ気分かよ!」

 

《やれやれ。みっともねぇ逆恨みだなぁ》

 

 不意に、腰へ提げた魔剣エクセリオンから、しゃがれた声が響いた。

 

《普段はそのお貴族サマ相手にギャンギャン噛みついてるくせによ。他の連中が風呂に入れるって聞いた途端、「俺も入れてくれぇ!」だもんな》

 

「うるせぇ!」

 

《しかも最後は、テメーだけ名指しで入浴禁止! ブァハハハハッ! 見事な嫌われっぷりじゃねぇか、相棒!》

 

「お前、一日中黙ってたと思ったら、第一声から毒しかねぇな!」

 

《おっと、すまねぇ。丸一日分の毒舌が俺様の刃(ブレード)にパンパンに溜まっててよぉ!》

 

「そんなもん溜めんな!」

 

 魔剣エクセリオン―――。

 太古の王国で生み出され、長い年月にわたって洞窟ダンジョン『水底の冥域』へ封じられていた伝説級のアーティファクトである。

 そこでカイルに拾われて以来、勝手に彼の相棒を名乗っているのだが――しゃべれば口は悪い、態度はでかい、何かにつけて人生の先輩風を吹かせる。

 伝説級という肩書きとは裏腹に、中身は筋金入りのオラオラ系魔剣だった。

 

《まあ元気出せよ。風呂くらい入れなくたって死にゃしねぇ》

 

「慰める気あんのか?」

 

《あるぜ? なんならこう言ってやろうか》

 

「なんだよ」

 

《「野良犬なんだから、その辺の水溜まりで十分だろ」》

 

「ニーシャと同じ側に立つんじゃねぇ!」

 

《ブァハハハハッ!》

 

「ったく……」

 

 声を潜めて言い返した、そのときだった。

 視界の端で、大きな影がこそこそと動いた。

 モーブルだ。

 

 巨体を不自然なほど小さく縮め、抜き足差し足で仕切りへ近づいている。

 周囲を何度も見回したあと、布と布のわずかな隙間へ、そっと片目を押し当てた。

 

「…………」

 

 カイルは二度見した。

 

《覗きだな》

 

「だよな……?」

 

《これ以上ないくらい、堂々とした覗きだ》

 

「いや、本人は隠れてるつもりみたいだぞ」

 

《あの腹で隠密行動をする度胸だけは認めてやる》

 

 モーブルは額から脂汗を流しながら、必死に隙間の向こうを窺っている。

 口は息を漏らすまいと真一文字。

 その姿だけを見れば、命懸けの偵察任務に挑む斥候そのものだった。

 ただし、相手は入浴中の依頼主である。

 

《どうせ声をかけたら、“安全管理だ”と言い張るぞ》

 

「まだ何も聞いてねぇだろ」

 

《湯の温度が下がっていないか、湯気が籠もっていないか、のぼせて倒れていないか――そんなところだ》

 

「そこまで細かく当てられるか?」

 

《賭けるか?》

 

「何をだよ」

 

《外れたら、俺様が一晩黙ってやるよ》

 

「絶対当てる自信あるじゃねぇか!」

 

 カイルは呆れたように立ち上がると、その大きな背中へ声をかけた。

 

「……おい、旦那」

 

「ぬおっ!?」

 

 モーブルの巨体が、文字どおりびくんと跳ねた。

 慌てて振り返り、明らかに何かを誤魔化すような引きつった笑みを浮かべる。

 

「な、ななな、なんだカイルくん! 見張りはどうした!? 死霊どもに異変でもあったかね!?」

 

「見張りならちゃんとやってるだろ。だから不審者を見つけたんだろうが」

 

 カイルは半眼になり、仕切りの前に立つモーブルを指さした。

 

「……で、あんた何してんだ?」

 

「何って……見れば分かるだろう」

 

《覗きだろ》

 

「こらぁっ! 人聞きの悪いことを言うんじゃない!」

 

 モーブルは顔を真っ赤にし、両手を激しく振り回した。

 

「わしは今、モーブル商会の主人として、ひじょーに重要な業務を遂行しておったのだ!」

 

「布の隙間に目ぇ押し当てるのが重要業務なのか?」

 

「これはだな――」

 

《湯の温度が下がっていないか》

 

「湯の温度が下がっていないか――」

 

《湯気が籠もっていないか》

 

「湯気が籠もりすぎていないか――」

 

《坊っちゃんがのぼせて倒れていないか》

 

「坊っちゃんがのぼせて倒れておられないか――万が一に備えて、安全管理の確認をしておっただけだ!」

 

 モーブルは言い切り、得意げに胸を張った。

 数秒の沈黙。

 

《全部当たったな》

 

「だな。一言一句そのままだった」

 

「…………」

 

 モーブルの胸が、ゆっくりとしぼんだ。

 

《次は“商人として当然の責務だ”と言う》

 

「……エクセリオンか」

 

 モーブルは忌々しげにカイルの腰を睨んだ。

 

「また余計なものを連れてきおって」

 

《余計なのは、隙間に顔を突っ込んで間抜け顔晒してるデブ商人の方だろーが》

 

「誰がデブだ!」

 

「ふーん、つーかさぁ……」

 

 カイルの視線がゆっくりと、モーブルの胸元から下へ落ちていく。

 

「あんた……そんなに股間を膨らませといて、説得力があると思うか?」

 

「こ、これは違う! 断じて違うぞ! その……長時間の探索による血行の変化というかだな――」

 

 

「ねえねえ、モーブル様にカイルくん。何をそんなにワイワイ騒いでるの?」

 

 背後から、無邪気な声が飛んできた。

 振り返ると、いつの間にかルチオとシルヴィオが並んで立っている。

 

「なんだか楽しそうだね! 僕たちも仲間に入れてよ!」

 

「お、お前らまで来おったのか!」

 

「駄目ですよ、ルチオ」

 

 シルヴィオは弟の肩へそっと手を置き、諭すように言った。

 

「これは“覗き”と呼ばれる行為です。欲望に負けた大人が手を染める、非常に恥ずべき行為です。決して真似をしてはいけません」

 

「そっかぁ」

 

 ルチオは素直に頷くと、澄み切った瞳でモーブルを見上げた。

 

「じゃあモーブル様って、大人がしちゃいけない恥ずかしいことしてるんだね!」

 

「ぐぅっ……!」

 

 あまりにも真っ直ぐな一言に、モーブルは頭を抱えた。

 

「兄弟そろって、そんな純粋な目でわしを見るな! 罪悪感が胸にザクザク刺さるわ!」

 

 たまらず叫ぶモーブルを前に、シルヴィオは深々とため息をつく。

 

「まったく……。こんな浅ましい姿をニーシャ様ご本人に見られたら、いったいどう言い訳するおつもりですか? 天下の大商人、ジンジ・モーブルの名が泣きますよ」

 

「う、うむ……それは、まあ……そうかもしれんが……」

 

 モーブルは気まずそうに視線を泳がせる。

 

「だがな、ニーシャくんの裸を拝める機会など、そうそうあるものではないだろう? わしだって、その……いろいろと溜まっておるし……」

 

 しん、と場が静まり返った。

 

 カイル。

 ルチオ。

 シルヴィオ。

 そして腰元の魔剣エクセリオン。

 

 三人と一本から向けられる、冷えきった視線。

 

「…………」

 

 さすがのモーブルも耐えきれず、ふっと肩を落とした。

 

「はぁ……。そうだな。こんな危険な場所まで来て、スケベ心を出したわしがどうにかしていた」

 

 珍しく素直に非を認めると、モーブルはしょんぼりと背を丸める。

 

「まあ、わしが悪かった。この昂ぶった不良息子は自分で処理しとくわ。迷惑をかけたな……じゃあな」

 

 そう言って、そそくさとその場を立ち去ろうとする。

 いつもは大きく見えるその背中が、妙に小さく見えた。

 今にも泣き出しそうな顔で退散していくモーブルを見て、シルヴィオの静かな瞳が、ほんのわずかに揺らいだ。

 

「もう、仕方ありませんね……」

 

 シルヴィオは小さく息を吐くと、そっと慈愛に満ちた眼差しをモーブルに向けた。

 そして、逃げようとするモーブルの前にスッと優しく立ちふさがり――あでやかな手つきで、自らの衣装の帯に手をかけた。

 

「……分かりました。今回は、私で我慢してください」

 

「え……? シ、シルヴィオ……っ!?」

 

 ハッとするモーブルの目の前で、シルヴィオは恥ずかしそうに長いまつ毛を伏せながら、静かに聖衣を肌脱ぎにしていく。

 薄闇の中に浮かび上がったのは、男性特有の華奢でありながら透き通るように白く、柔らかな肢体だった。

 そして、その裾から露わになったのは――純白のパンティに包まれた、かわいらしく慎ましげなペニスだった。

 恥ずかしさからか、布地を押し上げるようにわずかに硬く、可愛らしく勃起している。

 

「おまっ、急になに脱ぎ出してんだよっ!?」

 

 突然の光景にカイルは一気に顔を真っ赤にし、思わず両手でガバッと己の顔を覆い隠した。

 指の隙間から覗く視線だけが、動揺で泳いでいる。

 

《おいおいおい! 聖職者様が自分から脱ぎ始めたぞ! 下に着込んでるのパンティじゃねぇか! てか、こいつ女だと思ってたらまさかの男の娘かよ! ……って、おいカイル! 指の隙間からバッチリ見てんじゃねぇよ!》

 

「だ、黙ってろエクセリオン! 俺は見てない! 絶対に俺は見てねぇぞ!」

 

 カイルたちの狼狽を背に受けながら、シルヴィオは恥ずかしさに耳まで真っ赤に染め、小さく肩を震わせた。

 自身も情動を昂らせ、可愛らしく脈打つ小さな陰茎を白い布越しに晒しながらも、困り果てたモーブルを包み込むようにそっと膝をつく。

 

「おとなしくしていてくださいね。ここで欲望を解放して差し上げなければ、モーブル様もお辛いでしょうから……」

 

 上目遣いにモーブルを見つめるその瞳には、羞恥と、それ以上に深い包容力が宿っていた。

 シルヴィオは小さく緊張の息を漏らすと、熱を帯びた吐息を吐き出しながら、震える細い指先をモーブルの膨れ上がった股間へと伸ばした。

 

 そっと、布越しに包み込むような優しい手つきで触れる。

 

「……あっ、こんなに熱く、固くなっておられるのですね……♡」

 

「う、うぐっ……! シルヴィオ、貴様、そんな切なそうな顔で……そんなッ!」

 

 モーブルは息を飲み、あまりの恥ずかしさと愛おしさに身をよじらせた。

 シルヴィオは赤くなった頬をさらに昂らせながら、慎み深い手つきでモーブルのズボンの紐を丁寧に解いていく。

 下衣が滑り落ちると、そこからあふれ出たのは、興奮で怒張し、我慢汁を滲ませた太い雄だった。

 

「あ……すごく、大きいです……♡ 私のとは、全然ちがいます……♡」

 

 自身の慎ましげなペニスとは比べものにならない圧倒的な存在感に、シルヴィオは思わず息を呑み、ぽっと顔を上気させた。

 恥ずかしさに何度もまばたきをしながらも、まるで傷ついた者をいたわる聖母のように、その白く柔らかな両手で巨大な熱塊をそっと包み込んだ。

 

「おほぉおおっ……! ちょ、直接触るな、シルヴィオ……! すぐに出てしまいそうになる……っ!」

 

「モーブル様、こんなにお珍宝(ちんぽう)を強ばらせて……♡ 大丈夫ですよ、痛くしませんから……♡」

 

 恥ずかしさに声を詰まらせつつも、シルヴィオは愛おしそうに微笑んだ。

 先端から溢れる粘り気のある滴を、指先で愛おしむように優しく塗り広げていく。

 

「んっ……あ……すごく熱いです、モーブル様……っ♡」

 

 シルヴィオは指先で先端の湿りをゆっくりと伸ばしながら、上目遣いにモーブルを見つめた。

 上気した頬と熱い息吐息。

 息を呑むほど淫らで、けれどどこか神聖さすら感じさせる表情のまま、彼は小さな唇をそっと開く。

 

「……お口で、楽にして差し上げますね♡」

 

「ちょっ!? 坊っちゃんがむこうにいるんだぞ!? ここでそんなことは――」

 

 モーブルの制止の声が切れるより早く、シルヴィオは意を決したように顔を近づけた。

 ぽっと赤く染まった顔をさらに伏せ、震える長いまつ毛を下ろしながら、大きく張り詰めた亀頭の先端へ、ゆっくりと可憐な唇を重ねる。

 

「ん……ぅ……むちゅ……っ♡」

 

 可憐な口腔には収まりきらないほどの太さを、シルヴィオは傷つけないよう慎重に、けれど一筋縄ではいかない大きさを愛おしむように少しずつ含んでいく。

 先端を舌の先でころころと転がし、愛液を絡め取りながら、じわじわと奥へと呑み込んでいく。

 

「おほぉうっ!? ほ、本当に咥えよった……ッ!?」

 

 あまりの快感と背徳感に、モーブルは腰をガクガクと震わせ、頭を抱えて仰け反った。

 

「わぁ嘘ッ……! カイルくんが見てるのにシルヴィって、すっごく大胆……!」

 

 隣でじっと様子を見ていたルチオが、目を丸くして感心したように声を上げた。

 

《おほー! 奥手そうな聖職者様が、あんなスケベな顔して口いっぱいにおっさんのデカマラ頬張っちゃってよぉ!》

 

「だ、だから見るなっつってんだろ、エクセリオン!」

 

 カイルは両手で顔を覆ったまま、指の隙間からこぼれる熱い光景に必死で耐えていた。

 

「んむ……っ♡ ふ……ちゅぷ、じゅる……っ♡」

 

 ルチオたちの声が聞こえているのか、シルヴィオは耳まで真っ赤にしながらも、けっして口を離そうとはしない。

 頬をすぼめ、懸命に吸い上げながら、時折「ん……」と苦しそうに喉を鳴らす。

 自身の白いパンティで包まれた小さなペニスも、奉仕の興奮と恥ずかしさからか、一層可愛らしくツンと頷くように揺れていた。

 

「あ、あふ……っ♡ モーブル様……っ、私の口のなかで……熱いのたくさん出してくださいね……っ♡」

 

 一度口を離すと、とろりと唾液の糸を引かせながら、シルヴィオは愛おしそうにモーブルを見上げ、再び吸いついていった――。

 

「じゅぷ……っ♡ ちゅ、じゅるるっ……んっ……!♡」

 

 ここからシルヴィオの奉仕は、より緻密でいやらしさを増していく。

 ただ口で吸い上げるだけでなく、粘膜の熱気で満ちた口腔全体を駆使してモーブルを追い詰めていくのだ。

 口内いっぱいに膨らむ熱塊に対し、シルヴィオは柔らかく湿った舌を根元から巻きつけ、裏筋のきめ細やかなひだをレロレロと滑らかになぞり上げた。

 

「んっ……♡ れろ……ちゅぽっ……♡ ぐちゅ、じゅるうう……っ♡」

 

 一番敏感な鈴口の亀裂へ、小刻みに震える舌先を突きたてるようにコチコチと突く。

 同時に、両頬をきゅうっとすぼめて陰茎全体に強い陰圧をかけ、ずぽずぽと音を立てて激しく頭を前後させた。

 喉奥を圧迫する圧倒的な太さに目尻からぽろぽろと涙をこぼしながらも、舌先は休むことなく亀頭のくびれを丹念に擦りあげ、溢れるカウパー液ごと執拗に舐め回す。

 

「う、うおおぉお……っ! シルヴィオ、あかん、そんなに舌使われたら……出、出てしまう……ッ!」

 

 モーブルは巨体を震わせ、脳を焼き切るような快楽に耐えかねてシルヴィオの頭を抱え込もうとしたが、その太い指先は優しく髪を撫でるにとどまった。

 舌が裏筋をじりじりと這い上がり、カリ首をねっとりと撫で回すたび、モーブルの頭の中が真っ白に染まっていく。

 

「んむ……っ!♡ れろっ、じゅるる……っ♡ んぅ……っ!♡」

 

 モーブルの限界が近いことを悟ったシルヴィオは、恥ずかしさに潤んだ瞳をさらにうるませ、舌全体で亀頭を押し包むようにしながら、一気に真空のような吸出力で先端を吸い上げた。

 口内で舌がカリ首の輪郭を滑らかに擦りあげ、逃げ場のない快感が暴風のようにモーブルを襲う。

 シルヴィオの可憐な一物も、ぴくぴくと歓喜に震え、我慢汁で純白のパンティーに大きな濡れシミを作っていた。

 

「で、出る……っ! シルヴィオ、出してしまうぞぉおおっ!!」

 

「んーっ!♡♡ むちゅ……じゅぽっ……れろんっ♡」

 

 限界を迎えたモーブルが腰を大きく跳ねさせた瞬間、シルヴィオは舌先で鈴口を強く刺激しながら、最後のひと吸いで思いっきり亀頭を吸い上げた。

 

「……じゅるるるるるるるるるるッ!♡♡♡」

 

「うおおおおおおおっ!!?」

 

 ビュブブブブブブッ! ビュルルルルルッ!

 

 ドクドクと激しく脈打つ肉根から、濃密で熱い白濁液が圧倒的な勢いで弾け飛び、シルヴィオの口内を満たしていく。

 許容量を遥かに超えた量と凄まじい噴射にシルヴィオがたまらず咽(むせ)びおこすと、跳ね上がる巨根が口から飛び出し、その可憐な顔立ちを容赦なく白く染め上げていった。

 とどまることを知らぬ白濁の飛沫は、透き通るような肌や肌脱ぎにした胸元、さらにはうっすらと濡れた白いパンティにまで、容赦なくドロドロと降り注ぐ。

 

「ああ……ん……っ♡ モーブル様の、温かいのが……いっぱい……っ♡」

 

 大量の白濁を浴びながら、シルヴィオはうっとりと目を細め、口内に残った粘り気のある精液を舌先でじゅるりと舐め取りながら、胸を上下させて荒い息をつく。

 顔中に白濁を滴らせたその姿は、あまりにも淫らで、それでいて全てを受け入れた聖女のように神々しかった。

 

「す、すごぉい……! モーブル様のおちんぽ、噴水みたい……!」

 

 ルチオは感心したようにぽかんと口を開け、その光景を見つめている。

 

《観ろよカイル! 聖職者様がドロドロのぶっかけ塗れだぜ! 面白すぎるだろこれ!》

 

「だからいちいち言わなくていいってば……!」

 

 カイルは頬を染めて叫び、あまりの生々しさに顔を背けた。

 

「はぁ……はぁ……っ♡ モーブル様、すっきりしていただけましたか……?」

 

 シルヴィオは顔についた精液を細い指先ですくい取ると、恥ずかしそうに頬を染めながら、その指をペロリと舐めて見せた。

 

「うう……っ、シルヴィオ……! 申し訳ない……! わしのような平気で覗きをはたらくドスケベおやじのために……こんな……こんな悲惨な姿に……っ!」

 

 モーブルは申し訳なさそうに眉をひそめたものの、ふと自身の股間に目を落とし、固まってしまった。

 一度あれだけの量を吐き出したというのに、その太く怒張した剛直は、まったく威勢を衰えさせることなく、むしろ先ほど以上の熱と硬さを帯びてビクビクと脈打っていたのだ。

 

「えっ……? モ、モーブル様……?」

 

 顔中を白濁で汚したままのシルヴィオも、目の前の光景に思わず目を丸くした。

 

「嘘でしょう……? あんなに出したのに、まだ……こんなに大きく……っ!?」

 

「う、うむむ……! おかしいな、シルヴィオの奉仕があまりにも素晴らしすぎて、かえって血行の循環が良くなってしまったかもしれん……っ!」

 

 モーブルは冷や汗を流しながら、赤黒くそそり立つ己の巨根を必死で手で隠そうとするが、とても隠しきれるサイズではない。

 

《ギャハハハハ! なんだあのデブ! 金玉空っぽになるくれー暴発させてんのに現役バリバリじゃねぇか! 絶倫通り越してセックスモンスターだな!》

 

「笑い事じゃねぇだろ! どう処理すんだよ、あんなもん!」

 

 カイルが必死にツッコミを入れていると、その横でじっとモーブルの剛直を見つめていたルチオの様子が変わっていた。

 ぽかんと口を開けていたはずのルチオの瞳が、トロりと怪しい熱を帯び、呼吸が荒くなっている。

 

「ねぇ……モーブル様ぁ……♡」

 

「ん? ルチオ……うおっ!?」

 

 モーブルが困惑の声を上げるのとほぼ同時に、ルチオは迷いなく短パンの紐を解き、スルリと足元まで引き下げた。

 ノーパンだったのか、隠すもののない滑らかなお腹からお尻、そしてシルヴィオと瓜二つの可憐なペニスが剥き出しになる。

 ルチオは双子の兄に負けず劣らず興奮で頬を染め、溢れる熱に可愛らしく己のイチモツをぴくぴくと震わせていた。

 

「シルヴィばっかりズルい……♡ 僕も、モーブル様のすっごいの、欲しいよぉ……♡」

 

 ルチオは恥ずかしそうに頬を赤らめながらも、あでやかな仕草でくるりと背を向けると、両手を床について四つん這いになり、キュッとお尻を高く突き出した。

 無駄な肉のない、しなやかで小さな少年の尻肉。

 その隙間で露わになったピンク色の窄まりは、まるで未開発の処女のように可憐で、熱気と期待にひくひくと小さく蠢いていた。

 

「ほら……モーブル様……っ♡ 僕のここにも、その大きいの……入れて……?♡ ね、おねがい……っ♡」

 

「ル、ルチオまでかよっ!? なにやってんだよ、お前……ッ!?」

 

 カイルが驚愕の声を上げるのと、モーブルの理性が弾け飛ぶのは同時だった。

 

「お、おおお……っ! ルチオ……!! そんな……そんな可愛らしいお尻で誘われたら、わしはもう耐えられんっ!!」

 

「あはっ……♡ きて、モーブル様ぁっ!♡」

 

 野獣のような眼光に変じたモーブルは、突き出されたルチオの華奢な腰を太い両手でガッシリと掴み引き寄せると、何の躊躇もなく、剛直の先端を小さく窄まったアナルへと一気に押し当てた。

 

 ――ズブブブッ!! と肉が押し拡げられる凄まじい音とともに、モーブルの凶悪な巨根がルチオの窄まりへとなだれ込んでいく。

 

「ひぐあぁあっ……!?♡♡♡ お、おっきいぃいいいっ!!♡♡♡」

 

「ぬぐぅううっ……! ルチオ、お前のなか、狭い、狭すぎるぞっ……! だが、たまらん締めつけだぁああっ!」

 

 ズブ、ズチュウゥッ! ズブ、ズチュウゥッ!

 

 モーブルの巨体が激しく揺れるたび、ルチオの白く小さな腰がガクガクと震える。

 何も慣らされていない窄まりへ容赦なく深々と突き刺さる剛直の感触に、ルチオは狂おしいほどの快楽に身をよじらせ、ヨダレを垂らしながら嬌声を上げ続けた。

 

「はぁあぁっ……!♡♡ すご、すごいよぉモーブル様っ!♡♡ 奥、奥まできてるぅうっ!♡♡ モーブル様、すごぉいっ!♡♡」

 

《おいおい、あの双子の弟のほうも非処女じゃねーかよぉ!! なーにが『ヴァルクリアの双聖(そうせい)』だよ! 揃いも揃ってただの『淫乱雌穴奴隷(いんらんめすあなどれい)』じゃねーか!!》

 

「だから大声で解説すんなって言ってんだろ! 見たくねぇのに視界にも耳にも入ってくんだよ!」

 

 そんな喧噪のなか、先ほど顔や胸元に大量の白濁を浴びせられたシルヴィオは、荒い息をつきながら二人の肉欲の交わりをじっと見つめていた。

 ルチオのアナルがモーブルの太い茎を呑み込み、抜き差しされるたびに「ぐちゅっ、ずちゅっ」と卑しい水音を響かせている。

 その淫らな光景を目に焼き付けられるにつれ、シルヴィオの体の中に、じわじわと耐え難い熱が広がり始めていた。

 

「あ……ぁ……っ♡」

 

 シルヴィオは震える指先で、自身の白いパンティ越しに、ぷっくりと反り返った小さな一物をそっと撫でさすった。

 顔にこびりついたモーブルの白濁の熱。

 そして耳を打つ、弟の狂おしい歓喜の喘ぎ。

 主人の肉棒(ご褒美)を与えられなかった自身の窄まりが、切ないほど不条理に疼き、蜜を孕んで蠢き出していた。

 

「あ、あ……っ。モーブル様ぁ……っ♡」

 

 もう耐えきれなくなったシルヴィオは、熱く潤んだ瞳のまま、四つん這いで身悶えるルチオの隣へと這い寄る。

 そして恥じらいを振り払うように布地を脱ぎ捨てると、白濁塗れの可憐な肢体で、モーブルへ向けて自らのお尻を愛らしく突き出してみせた。

 

「シルヴィオ……? どうしたのだ……?」

 

「モーブル様……ずるいです……っ♡ 私だけ……お口だけで終わりなんて……っ♡」

 

 シルヴィオは涙に濡れた瞳でモーブルを見上げると、白く繊細な指先で己の桃色の尻肉を左右に押し拡げてみせた。

 露わになった窄まりは、モーブルへの情欲でひくひくと切なく痙攣し、熱気を孕んで赤桃色に充血している。

 

「私のお尻も……すごく、熱くて……うずいて、狂ってしまいそうなのです……っ♡ お願いでございます……♡ 私の中にも……モーブル様の素敵な肉棒を、深く……挿れてくださいませ……っ!♡」

 

「し、シルヴィオまで……っ! おお、なんという楽園……! わしの股間の剛直が、喜びで破裂しそうだぁああっ!」

 

 双子の美少年から同時にアナルをねだられ、モーブルの理性のタガは完全に崩壊した。

 

「よしっ! どちらも甲乙つけがたい愛らしさだ! 二人まとめて、わしがたっぷりと可愛がってやるからなっ!!」

 

「あはっ、モーブル様!♡ 僕のことももっと突いてぇっ!♡」

 

「んぁっ……モーブル様、私のほうにも……早くっ……!♡」

 

 モーブルはルチオの狭い穴からズボッと音を立てて剛直を抜くと、すぐさま隣で待ちわびていたシルヴィオの窄まりへと、躊躇なく一気に突き立てた。

 

 ズチチュウウゥッ!!

 

「ひぐあぁあああッ!?♡♡♡ は、入ってきたぁあっ!♡♡♡ モーブル様の、おっきいのがぁああっ!♡♡♡」

 

「ぶほほほほぉっ! シルヴィオのアナルも極上だぁああっ!」

 

 間髪入れずにシルヴィオの穴を深々と貫き、激しく腰を打ちつけるモーブル。

 シルヴィオは背中を反らせ、絶頂の喘ぎを上げる。

 

「あぁんっ!♡♡ すごいです……すごいですモーブル様ぁっ!♡♡ ルチオの言ってた通り、お腹の形が変わるくらいいっぱいになっちゃってますぅっ!♡♡」

 

「あはっ、シルヴィばっかりズルーい! モーブル様、次は僕! 僕にも大きいのちょうだいっ!♡」

 

「おおとも! ルチオ、次は貴様だ!」

 

 モーブルはシルヴィオから引き抜いた剛直を、すぐさまルチオのお尻へズブリと連撃のように突き刺す。

 

 ズキュウゥン! ズチュ、ズチュウゥッ!

 

「ひゃうんっ!?♡♡ きたぁあああっ!♡♡ モーブル様ぁっ!♡♡」

 

「次はシルヴィオだっ!」

 

 ズボッ! ズチュウゥッ!

 

「あはぁあんっ!?♡♡ モーブル様ぁあああっ!♡♡」

 

 入れ替わり立ち替わり、交互に剛直をぶち込まれる美しい双子の兄弟。

 祭具室には、モーブルが腰を打ちつける「パンッ、パンッ!」という肉体同士の激しい激突音と、双子が交響曲のように奏でる甘い叫び声、そして卑しい愛液の水音が絶え間なく響き渡った。

 

 

《ギャハハハハ! 交互連打だ! ピストン交代劇の開幕だぜカイル! お前も混ざってトリプルプレイでも決めてこいよ!》

 

「混ざるかバカ野郎!! てめぇはマジで一晩黙ってろ!!」

 

 威勢よく怒鳴り散らしたカイルだったが、その呼吸は完全に乱れていた。

 顔は熟したトマトのように真っ赤で、激しい吐息が漏れる。

 口では否定しながらも、視線は吸い寄せられるように、目の前で繰り広げられる淫靡(いんび)な光景に縛り付けられていた。

 

 バチュン! バチュン! バチュン! バチュン! バチュン! 

 

 モーブルの太い腰が放つ激しい打ちつけ音。

 シルヴィオとルチオが交互に貫かれ、白濁と愛液に塗(まみ)れながら甘い悲鳴を上げる声。

 その刺激的な音と匂いが、カイルの若い身体を狂おしいほどに苛(さいな)んでいた。

 

 ふとカイルの股間に目をやれば、ズボンの布地を突き破らんばかりに、恐ろしいほどの隆起が形成されている。

 もはや誤魔化しなど効かないほど、パンパンに張り詰めて限界を迎えていた。

 

《ギャハハ! 口じゃ威勢のいいこと言っておきながら、股間の剣(ブレード)は完全に臨戦態勢じゃねぇか! 素直になれよ小僧!》

 

「だ……黙れって言ってるだろぉ、アホ剣……ッ! はっ!♡ はぁっ!♡」

 

 カイルは膝を折り、逃げるように自らの股間へ手を伸びした。

 布越しに固く怒張した己の剛直を握り締めると、思わず「くっ……!♡」と短い呻き声が漏れる。

 我慢の限界だった。カイルは半ば自暴自棄になりながらズボンの紐を解くと、はみ出した熱い肉棒を粗暴な手つきで掴み、激しく上下に擦り始めた。

 

「ハぁ……っ♡ くそっ……!♡ なんで俺がこんな……っ!♡」

 

 自分の手にじわりと滲む我慢汁を感じながら、カイルは必死でストロークを早める。

 目の前で交互に貫かれる双子の姿を脳裏に焼き付けながら行う自慰は、恐ろしいほどの快感を彼にもたらしていた。

 

「あはっ……♡ カイルくん、なにしてるのかなぁ?♡」

 

「っ!?!?」

 

 不意に頭上から降り注いだ甘く無邪気な声に、カイルの動きがピタリと止まった。

 弾かれたように顔を上げると、そこにはモーブルとの激しい交わりで全身を汗と汁で濡らしたルチオが、トロンと蕩けた瞳でこちらを見下ろしていた。

 モーブルは今、シルヴィオの穴を夢中で貪り、背中を向けたまま激しく腰を叩きつけている最中だ。

 

 ルチオは、カイルの手に握られた硬く脈打つペニスに目を留めると、嬉しそうに目尻を下げた。

 

「すごぉい……♡ カイルくんってちゃんと剥けるんだね♡ ねぇ、自分でするより……僕たちと一緒に、Hしない?♡」

 

「は……!? な、何言ってんだお前っ!」

 

 想定外すぎる提案にカイルは大パニックを起こし、顔を真っ赤にして慌てて股間を覆い隠そうとする。

 

「俺はだな、その……っ! 初めてする相手は……リ、リシアさんがよくて……それで……」

 

「ん〜? 声小さくてよく聞こえなーい!」

 

 しかしルチオは気にも留めず、カイルのすぐ目の前でゆっくりと四つんばいになると、キュッと可愛らしいお尻を目の前に突き出してみせた。

 

「ちょ、お前っ、なにしてんだよ! そんな下品なこと……神に仕える聖騎士のくせに……っ」

 

「あーっ!? カイルくんって、もしかしてまさかの童貞さんだったりする!?♡」

 

「う、うっせ! お、俺だって、その、相手くらいは……そのうち見つけて……」

 

「ふっふーん……♡ じゃあさ、せっかくだから……僕で『卒業』してみない?♡」

 

「……は?」

 

「ほら……ちゃんと見てぇ……?♡」

 

 ルチオは細い両手の指を自分の尻肉にかけ、左右にぐいっと引っ張った。

 

 ――くぱぁっ。

 

「えっ……!?」

 

 目の前に突き出されたルチオの、幼くも淫らな秘穴がはっきりと視界を覆う。

 ついさっきまでモーブルの巨根を呑み込んでいた窄まりは、ぽっかりと淫らに口を開けたまま、内壁の粘液がとろりと糸を引いて床へと垂れ落ちていた。

 解された中の赤肉が、さらなる快楽を強請るようにひくひくと蠢く様子まで鮮明に見えてしまう。

 

「ふふ……見てぇ♡ 僕のここ、女の子のおまんこみたいにくぱぁって開いちゃってるでしょ……?♡ カイルくんのおっきいのが欲しくて、ひくひく止まらないの……っ♡ ね? ここにカイルくんの……挿れて?♡」

 

 上目遣いに誘いかけてくるルチオの無邪気で可憐な顔立ちと、至近距離で晒された卑しい蜜穴。

 

「う……あ……っ」

 

 カイルの喉から、掠れた吐息が漏れた。

 視界を埋め尽くすのは、あまりにも刺激的な背徳の光景だった。

 童貞の純情を守り抜こうとする理性が「逃げろ」と激しく警鐘を鳴らしている。

 脳裏には愛しいリシアの面影が浮かび、自制心の最後の砦として踏みとどまろうとしていた。

 

 だが――視覚から脳へと直接打ち込まれる官能の毒は、あまりにも強烈すぎた。

 

 ぽっかりと開いた穴から漂う甘く熟した熱気と、糸を引く粘液の卑しい匂いが鼻腔を直接くすぐる。

 手の中で熱く脈打つ己の肉棒は、カイルの意志などとうに無視し、はち切れんばかりに血流を漲らせてビクビクと跳ねていた。

 

「だ、ダメだ……俺には、リシアさんが……っ」

 

 カイルが密かに恋焦がれるギルドの巨乳受付嬢のことが脳裏をよぎる。

 そして必死に欲望を理性で抑えつけて、消え入りそうな声で拒絶を口にしようとするカイル。

 しかし、ルチオはその弱々しい抵抗を見逃さなかった。

 

「ふふ……口ではそんなこと言ってるのに、おちんちん、こんなに硬くなってびくびく言ってるよ……?♡」

 

 ルチオは小悪魔的な笑みを浮かべると、白くしなやかな手を後ろへと伸ばした。

 そして、カイルが必死にしごいていた熱い肉棒へ、そっと柔らかい指先を這わせる。

 

「ひぁっ!? お、お前……ッ!」

 

「ねぇ……♡ もう我慢しなくてもいいんだよ?♡ カイルくんの初めて……僕のここに入れて、いっしょに『卒業』しちゃお……っ♡」

 

 キュッと火照った桃色の尻肉をさらに左右へ押し開き、とろとろに蕩けた蜜穴をカイルのペニスの先端へと自ら押し当ててきた。

 

 ――ズチュ……っ。

 

「ぐっ……!??♡♡」

 

 敏感な亀頭が、ぬるりと温かい粘膜の入口に触れた瞬間、カイルの背筋を暴力的な快楽の電流が駆け抜けた。

 

 熱い。

 甘い。

 そして、恐ろしいほど柔らかい。

 

 自分の手でしごく自慰とは次元の違う、生の肉体がもたらす圧倒的な快感。

 一度そのぬくもりを知ってしまった童貞の理性が、音を立てて木っ端微塵に砕け散る。

 

《ムホホホホー! 極上の男の娘にここまで誘われて断ったら男がすたるってもんだぜ、小僧! 我慢なんか捨てて一気にいっちまいなーッ!》

 

「くそっ……! ああああっ、もう知るかぁあああっ!!」

 

 脳内のノイズも、リシアへの罪悪感も、すべてが快楽の濁流に呑み込まれて消え去っていく。

 瞳から理性の光が消え、ギラついた野性の熱が宿った。

 

 カイルはガツッとルチオの小さく引き締まった腰を両手で強く掴み引き寄せると、暴走する本能のままに、昂ぶった肉棒をぷっくりと開いた秘穴へ強引に押し込んだ。

 

 ズズズブブッ……ッ!!

 

「あはっ……♡ きたぁっ!♡ カイルくんの……入ってきたぁあああッ!!♡♡♡」

 

 モーブルによってすっかり開拓され、熱く蕩けきったルチオの穴は、カイルの凶暴に怒張した肉茎を吸い込むようにじわじわと呑み込んでいく。

 カリ首が狭い内壁を強引に押し拡げ、奥へ奥へと進む感触が、カイルの腰を激しく突き動かした。

 

「はぁああぁっ……!♡ すっげぇ……っ!♡ なにこれ……ルチオの中、めちゃくちゃ気持ちいい……っ!!♡」

 

「あはぁあんっ!♡♡ すご、すごいよカイルくんっ!♡♡ 童貞さんのおちんちん、すっごく硬くて熱いよぉおっ!♡♡」

 

 理性を完全にかなぐり捨てた少年は、生まれて初めて知る「本物の快楽」の渦の中へ、自ら溺れるように落ちていく。

 

「う、うおぉぉっ……!♡ ルチオ、お前っ……中が、熱くて蕩けそうなんだよ……っ!♡」

 

「あはっ、あぁんっ!♡ カイルくんのも、すっごくイイ……っ!♡ もっと、もっと奥まで突いてぇっ!♡」

 

 童貞特有の青臭い衝動そのままに、カイルは夢中で腰を叩きつけ続けた。

 たっぷり愛液を含んだルチオの窄まりは、カイルの猛烈な打ち込みに応じて「ズチュッ、ズチュッ!」と卑しい水音を盛大に響かせた。

 

 そのすぐ隣では、モーブルがシルヴィオの細い腰をしっかりと抱え込み、怒涛のピストンを叩き込んでいた。

 

「むはぁっ! シルヴィオ、貴様の締めつけも相変わらず極上だぁあっ!」

 

「んぁっ……ふ、あぁんっ!♡♡ モーブル様も素敵ですっ……!♡♡」

 

 シルヴィオはあでやかな悲鳴を上げながらも、激しく打ちつけられる快楽の合間に、ふっと熱い息を吐きながらモーブルの耳元へ顔を寄せた。

 白濁に塗れた小さな唇をそっと耳たぶに押し当て、可憐な声で何かを耳打ちする。

 

「……ん……♡ モーブル様……あの子にも……っ♡」

 

「ぬ……? ほう……なるほど……!」

 

 シルヴィオの囁きを聞いたモーブルは、ポンと膝を叩くような顔をすると、ニヤリと卑しい笑みを浮かべた。

 そしてシルヴィオの穴からズボッと音を立てて抜き去ると、激しく腰を振るカイルの背後へと、忍び足でぬうっと歩み寄る。

 

「はぁっ、はっ……!♡ ルチオぉっ……!♡ 俺、もうイキそうだ……っ!♡」

 

 必死でルチオに腰を打ちつけ、絶頂へ向かって突き進んでいたカイルは、背後からの気配にまったく気づいていなかった。

 

 その瞬間――。

 ガシッ!!

 

「うわっ!? な、なんだ!?」

 

 頑丈で太い両腕が、カイルの腰を両脇から力任せにガッチリと固定した。

 驚いて振り向いたカイルの視界に飛び込んできたのは、汗と欲望でギラギラと目を輝かせたモーブルの巨大な顔だった。

 

「……は? 旦那……!? な、何して――」

 

 ドン引きして引きつった声を上げるカイルだったが、次の瞬間、彼のお尻の割れ目に、熱くそそり立つ巨大な肉塊がグッと押し当てられた。

 

「……え?」

 

「神に仕える聖職者たるシルヴィオからの提案だ。『一人だけ与える側に回るなど不公平です、皆で愛を分かち合いましょう♡』とな」

 

「う、嘘だろ旦那!? いやちょっと待って! 心の準備が――っ!!」

 

《小僧、後ろ後ろー! 串刺し列車(トレイン)の連結作業が入るぞぉお!》

 

「笑ってねぇで助けろエクセリ――」

 

 叫び切るより早く、モーブルの凶悪な怒張が、カイルの秘所へ向けて一切の手加減なしに押し込まれた。

 

 ――ズブチチュウウゥッ!!!

 

「ぴぎゃあああああああッッ!??!?!?♡♡♡」

 

「ぬははははっ! さすが剣士の窄まりだなっ! 解しておらぬのに吸いつくような極上の締めつけ……! 貴様も余さず可愛がってやるぞぉっ!」

 

 まだ、ろくに濡れていない窄まりに容赦なく一気に奥深く根元まで貫かれ、カイルの脳内は激痛と激震で真っ白に弾け飛んだ。

 内部を極太の肉棒で強引に押し拡げられ、絶叫とともにカイルの全身が激しく跳ね上がる。

 

 そして――その凄まじい衝撃と背徳の波が、ルチオの中に挿入されていたカイルの剛直を極限まで押し潰した。

 

「あ……が……ッ!♡♡♡ 俺、で、出るぅうううっ――!!♡♡♡♡」

 

 限界を遥かに超えた激痛と快楽の挟み撃ちに耐えきれず、カイルは腰を狂ったようにガクガクと激しく震わせる。

 そして、ルチオの最奥に向けて溜まりに溜まった熱い白濁が一気に解き放たれた。

 

 ビュクッ! ビュルルルルッ!!

 

「ひゃうんっ!?♡♡♡♡ カイルくんのが、お腹の中にいっぱい流れてくるぅうっ!!!♡♡♡♡」

 

「はぁっ……はひっ……!♡ お、俺……俺の……童貞(初めて)が……っ♡ 尻に突っ込まれながらなんて……っ♡」

 

 カイルはルチオの穴の奥でドクドクと精液を吐き出しながら、後ろからモーブルにガッチリと抱きかかえられたまま、涙とよだれを滴らせてガタガタと身悶えていた。

 

《小僧! 童貞卒業おめでとう! 見事な挟み撃ち(サンドイッチ)初体験だったなぁ!》

 

「お、俺の……俺の記念すべき初体験がこんな形でぇえええっ!!」

 

 カイルが涙目になって叫ぶ間もなく、モーブルの腰が凶悪な音を立てて蠢き始めた。

 

「ぬほほほほおおっ! カイルの穴ぁ! 突けば突くほど締め付けが強くなっていくわい! もっとだ、もっとわしのを締めつけんか!」

 

 ズボッ! ズチュウゥッ! ズボッ! ズチュウゥッ!

 

「ひぃいいいいっ!?♡♡ だ、だんな、待っ、激しっ――!♡♡♡」

 

 カイルは両脚を浮かせたまま抱え上げられ、宙吊りの姿勢でモーブルの巨根を容赦なく根元まで叩きつけられる。

 背後から容赦なく叩き込まれる重厚な肉圧の衝撃に、カイルは白目を剥きかけ、半ば狂乱しながら腰を大きく跳ねさせた。

 

「あはっ、すごーい! カイルくん、お尻掘られながら精液垂れ流してるよっ!」

 

「ち、ちが……俺は好きでやってるんじゃ――」

 

 ばちゅぅうううううん!!

 

「ひぐぅうううううっ!?♡♡♡」

 

 言い訳ごと吹き飛ばすモーブルの一撃。

 弱点の前立腺を的確に打ち抜かれたカイルは、声にならない悲鳴とともに二度目の絶頂へ叩き落とされた。

 

 締めつけるアナルを心ゆくまで満喫したモーブルは、「ぬはっ!」と豪快な息を吐くと、ずぽっと音を立ててカイルから太い剛直を引き抜いたのだった。

 

「よしっ! お次はシルヴィオだっ!」

 

「あ……っ!♡ はい……っ!♡」

 

 モーブルは間髪入れずに、白濁に塗れてお尻を突き出していたシルヴィオの穴へと、剛直を一気に突き立てる。

 

 ズチチュウウゥッ!!

 

「んぁああああっ!?♡♡♡ モーブル様の、熱いのがまた入ってきたぁっ!♡♡♡」

 

「うむ! やはりシルヴィオの穴は極上だなっ! わしの肉根を優しく抱きしめてきおる……! ぬるくて暖かくて、まるでお日様の光に包まれているようだっ!」

 

「あはぁんっ!♡♡ モーブル様ぁっ、もっと……もっと深くまで突いてくださいっ!♡♡」

 

 うっとりと頬を染め、モーブルの激しい突き上げを全身で受け止めるシルヴィオ。

 十数回ほど叩きつけるようにその最奥を深々と貫き倒すと、モーブルはまたしても躊躇なくずぽっと引き抜き、次なる獲物へと向きを変えた。

 

「次はルチオだっ!」

 

「わぁい!♡ 僕の番だぁっ!♡」

 

 ズブチュッ! ズチュ、ズチュウゥッ!

 

「ひゃうんっ!?♡♡♡ モーブル様ぁあああっ!♡♡♡」

 

 ルチオの窄まりへ、モーブルの極太な剛直が容赦なく深々と突き刺さる。

 先ほどカイルが最奥にぶちまけたばかりの熱い白濁と混ざり合い、「ぐちゅぐちゅ、じゅぽじゅぽ」と卑しい水音を盛大に撒き散らしながら、ルチオの穴が激しく掻き回されていく。

 

「あはっ、カイルくんの出たあとにモーブル様のが入ってきて、お腹の中ぐちゃぐちゃだよぉっ!♡♡♡」

 

「ぬふぅうっ! カイルの精液のおかげで滑りが良くなって、実に突きやすくなっておるわ! よし、褒美に次はカイルに突っ込んでやろう!」

 

「『次は』って……俺はもうヘロヘロなんだよ! 頼むから勘弁してくれ旦那ぁっ!」

 

 床に四つんばいとなり、体力を絞り尽くされたカイルが必死で逃げようと這い進む。

 だが、モーブルの丸太のような腕が容赦なくその足首を掴み寄せた。

 

「何を言うかカイル! 可憐な少年たちを分け隔てなく可愛がるのが、このジンジ・モーブルのモットーなのだ!」

 

「そんな酷すぎるモットー聞いたことねぇよぉおおおッ!?」

 

 ズチッ! ズチュウゥッ!

 

「ひぎゃああああああっ!?♡♡♡」

 

 またしてもカイルの窄まりへ容赦なく深々とぶち込まれるモーブルの巨根。

 

 カイル、シルヴィオ、ルチオ。

 三人の美少年たちのアナルを順番に、狂ったようなピッチとパワーで交互に貫き続けるモーブル。

 

 ズボッ! ズチュッ! ズボッ! ズチュッ! ズボッ! ズチュッ! ズボッ! ズチュッ!

 

 極太の肉棒が穴を往復する破廉恥な音と、三者三様の甘い絶叫が祭具室の中に乱れ飛ぶ。

 

《やっべぇ!! このトリプル・あなる無限カーニバル! 交互連打から順繰り貫通へ進化しやがったぞ! カイル、腹括って三人の仲良し穴兄弟になっちまえ!》

 

「だ……誰が穴兄弟だバカ野郎ぉおおおっ! あ、あぁぁあああっ!?♡♡♡」

 

 エクセリオンの煽り声も虚しく、カイルはモーブルの激しい突き上げと、目の前で悶える双子の淫らな姿に脳を灼かれ、三回目の順番が回ってくる頃には、自分からお尻を振ってモーブルの剛直を貪り始めるのだった――。

 

「むむ……っ! ぬおおおおっ……!!」

 

 三人の穴を順番に、狂ったような猛打で貫き続けていたモーブルの体幹が、突如としてビクンと大きく波打った。

 怒張した剛直の根元がパンパンに膨れ上がり、脈打つ拳のように激しい熱を帯びる。

 

「く、来るぞ……っ! 三人の極上の締めつけに、わしの蓄えがまたしても限界だぁああっ!!」

 

「あ……あっ!♡♡ モーブル様……♡♡ 内なる欲望を、吐き出してしまわれるのですか……っ!?♡♡」

 

「僕に……っ!♡♡ 僕のお腹の中に、一番濃いやつ最初に注いでぇっ!♡♡」

 

 モーブルの限界を悟った双子が、欲望に濡れた目を輝かせてお尻を高く突き出す。

 

「よし、まずはルチオからだ!」

 

 モーブルはまず、ルチオの最奥深くまで剛直を根元まで思いっきり叩き込んだ。

 

 ビュルルルルルルッ! ブブビュルルルルッ!!

 

「ひゃああああああっ!?♡♡♡♡ きたぁっ、温かいのすごぃ来てるぅううっ!!♡♡♡♡」

 

 ルチオのアナルに大量の精液が解き放たれる。

 その破格の量と熱量に、ルチオは背中を大きく反らせ、自身のかわいらしいペニスから白濁を「ピュッ、ピュッ!」と遠くまで勢いよく噴き出させた。

 

「あはぁんっ!♡♡♡ カイルくんのもモーブル様のも、全部お腹に溜まってくぅううっ!!♡♡♡」

 

「次はシルヴィオだっ!」

 

 ルチオの穴から精液を溢れさせながら引き抜くと、間髪入れずにシルヴィオの窄まりへズボッと深く突き刺す。

 

 ブビュルルッ! ドクドクドクッ!!

 

「んぁあッ……!!♡♡♡ モーブル様ぁああッ!!♡♡♡♡♡」

 

 シルヴィオの中へも、凄まじい勢いで濃密な白液が注ぎ込まれていく。

 シルヴィオは白目を剥くほどの快楽に口から唾液を垂らし、顔や胸元に残った先ほどの精液を撒き散らしながら、自身のペニスから勢いよく白濁をドクドクと吐き出した。

 

「ふあぁあっ……!♡ お腹が熱い……モーブル様の精液で、破けちゃいそうです……っ!♡♡♡」

 

「そして最後は……カイル、貴様だぁああっ!!」

 

「ひっ!? や、やめ――」

 

 逃げ出そうとしたカイルの腰を力任せに引き寄せ、モーブルは残る射精のエネルギーの全てを込め、カイルのキツ穴へ最奥まで一気に突き立てた!

 

 ドッビュウウウウウウッ! ビュルルルルルルッ!!!

 

「ひぐあぁああああああっ!?!?♡♡♡ なか、中に……直接ドバドバ出てるぅううっ!!♡♡♡」

 

 カイルのアナルの奥深くへ、モーブルの残りの精液がダイレクトに叩きつけられる。

 後ろから直接注ぎ込まれる凶悪な熱さと快感の暴風雨に、カイルの理性を繋ぎ止めていた最後の糸が完全に千切れ飛んだ。

 

「あ、あぁぁあっ!♡♡♡♡ 出、出る……っ!♡♡♡♡ 俺も、また出ちゃうぅううっ!!♡♡♡♡」

 

 カイルは自身の固く立派な剛直を激しくぴくつかせると、これまでにないほどのドロドロとした濃い精液を「ビュクッ! ビュクッ!」と勢いよくぶちまけた。

 

「はぁ……っ!♡ はぁ……っ!♡ あぁぁ……っ!♡」

 

 祭具室には、三人が重なり合いながら上げる荒い息遣いと、絶頂の余韻に浸る甘い艶声だけが響き渡る。

 

 ルチオも、シルヴィオも、そしてカイルも。

 全員がモーブルの果てしない精力を注ぎ込まれ、お尻の穴からドロリと白濁を垂らしながら、自身も完全に果てて力なく床へ崩れ落ちていた。

 

 やがて荒い吐息も静まり、限界を迎えた少年たち三人は、糸が切れたように脱力して完全に意識を手放した。

 

 だが、その直後だった。

 ふいに祭具室の空気がピンと張り詰める。カイル、シルヴィオ、ルチオ――気絶した三人の身体から、突如として淡く青白い光が立ち昇り始めたのだ。

 

「む……これは?」

 

 モーブルが目を丸くして見下ろす。

 無数の光の粒子が三人の全身を駆け巡り、まるで肉体の奥底へ溶け込むように吸い込まれていく。

 

《おい、オッサン。なんだこりゃ?》

 

 エクセリオンがふわっと宙に浮遊し、柄に嵌まった青い宝玉を怪訝そうに明滅させた。

 

《小僧どもの肉体と精神が、内側からゴリゴリ書き換わってやがるぞ》

 

「まさか……」

 

 モーブルの表情が変わり、瞳の奥に意識を集中させる。

 

「――『レベル鑑定』」

 

 彼の視界に、三人のステータス情報がホログラムのように浮かび上がる。

 その数値と変化を確認した瞬間、モーブルは「なるほど」と深く納得したようにポンと手を打った。

 

「三人とも、すでに今の器では収まりきらんほど多大な『経験』を積んでおったのだな。よしよし、本格的なダンジョン攻略を前に、限界突破を果たせたのはよかったというところか」

 

《あ? いったいどういうことだよ、オッサン》

 

「限界まで溜まった力に、わしの精液(ザーメン)が最後の一押しをした。それで――」

 

 青白い光が、一段と強く輝いた。

 

「《レベルブレイク》が発動した」

 

 直後。

 ――バチンッ!

 空気を弾くような小さな衝撃が走り、三人を包んでいた光が一斉に体内へ吸い込まれた。

 

《…………》

 

 エクセリオンの宝玉が、ゆっくりと光を明滅させる。

 

《今、なんつった?》

 

「精液だ」

 

《その前だ》

 

「レベルブレイク?」

 

《――やっぱりか》

 

 エクセリオンの声音から、いつもの軽薄さがスッと消え去った。

 そのただならぬ変化に、モーブルが怪訝そうに眉をひそめる。

 

「なんだ?」

 

《その光、その力の流れ、それに“限界を壊して器を広げる”術……。どっかで見た覚えがあると思ったんだよ》

 

 僅かな沈黙――。

 そして、魔剣は確信を込めて言い放った。

 

《テメー、レベル師だな?》

 

「――ッ!」

 

 モーブルの顔から、さっと血の気が引いた。

 

「なぜ、その名を知っている……?」

 

《ハッ。誰に聞いてんだ》

 

 エクセリオンの宝玉が、得意げに輝く。

 

《俺様が生まれた時代には、まだレベル師どもがうようよいたんだよ。神の理に指突っ込んで、人間の“限界”そのものを弄くる連中がな》

 

 モーブルはしばらく絶句したあと、額を押さえた。

 

「……そうだったな。貴様、腐っても古代の魔剣だったな」

 

《“腐っても”は余計だ、デブ》

 

「誰がデブだ!」

 

《しかし驚いたぜ。とっくに絶えたと思っていたレベル師が、まさかこんな金勘定しか頭にねぇオッサンの姿で残ってるとはな》

 

「やかましい!」

 

 モーブルは慌てて周囲を確認した。

 幸い、三人はまだ意識を失っている。

 

「いいか、エクセリオン」

 

 声を潜め、剣へ顔を近づける。

 

「今見たことは忘れろ。このことは絶対に誰にも話すな」

 

《ほぉ~?》

 

 途端に、エクセリオンの声へ嫌な愉悦が混じった。

 モーブルの頬が引きつる。

 

「……なんだ、その声は」

 

《いやぁ? 別に?》

 

「その“いいこと思いついた”みたいな邪悪な光り方をやめろ!」

 

《しかし困ったなぁ。俺様、口が軽いからなぁ》

 

「自覚があるなら黙れ!」

 

《カイルの小僧に、うっかり喋っちまうかもしれねぇ。“お前の借金取り、実は最後のレベル師らしいぞ”って》

 

「やめろぉぉぉ!」

 

 モーブルは慌ててエクセリオンを抱え込んだ。

 

「それだけは絶対にやめろ! 貴様、この秘密がどれほど危険なものか分かっておるのか!」

 

《分かってるから『使える』んだろうが》

 

「最悪だ! よりによって、世界で一番口の軽い剣に弱みを握られた!」

 

《誰が口軽剣だ》

 

「貴様だ!」

 

 エクセリオンが愉快そうに宝玉を瞬かせる。

 

《まあ、黙っててやらんこともねぇ》

 

「……条件は?」

 

《まず一つ。二度と俺様を地下倉庫に封印すんな。二つ目、あのクソみてぇな封印結界もなしだ》

 

「貴様が勝手に飛び回らなければ必要ない!」

 

《三つ目》

 

「まだあるのか!?」

 

《俺様の手入れには、店で一番高ぇ研磨剤を使え。あの安物、刃がムズムズすんだよ》

 

「剣のくせに贅沢を言うな!」

 

《んじゃ、“最後のレベル師ジンジ・モーブル”について、小僧とじっくり語り合うとするか》

 

「最高級品を使わせていただきます!」

 

《よし。交渉成立だ》

 

「くっ……!」

 

 モーブルは拳を震わせた。

 

「商人である、このわしが……剣相手の交渉で負けるとは……!」

 

《秘密握られてる側が、値切れると思うなよ》

 

「ぐぬぬぬぬ……!」

 

《安心しろ。約束は守ってやるよ》

 

 エクセリオンは少しだけ声を落とした。

 

《レベル師が今の時代に生き残ってるなんざ、面白すぎるからな。すぐ他人に教えちまったら、もったいねぇ》

 

「その理由が一番信用ならんわ!」

 

 モーブルの悲痛な声が、静かな祭具室へ小さく響いた。

 

 

「――おい、脂だるま!」

 

「ひっ!?」

 

 仕切りの向こうから響いたニーシャの怒声に、モーブルの巨体がビクリと硬直する。

 

「さっきから外で何を騒いでいる! お前、まさかボクの裸を覗こうとしてるんじゃないだろうな!」

 

 バァンッ!! と、勢いよく布の仕切りが引き開けられた。

 湯上がりの肌に薄い羽織を引っ掛け、夜叉のごとく怒り狂ったニーシャが姿を現す。

 

「ひぇっ……!? 坊っちゃんっ!?」

 

 悲鳴を上げるモーブル。

 だが、ニーシャの氷のような視線は、仕切りの前に広がる『壊滅的な地獄絵図』を過不足なく捉えてしまった。

 

 下半身を丸出しにし、太い股間を両手で隠しながら脂汗を流すモーブル。

 その足元では、カイル、シルヴィオ、ルチオの三人が完全に意識を失い、お尻の穴からドロリと濃密な白濁を垂れ流してピクリとも動かない。

 むせ返るような精液と愛液の匂いが、神聖なはずの祭具室を卑しく汚染していた。

 

「あわわわわ……だ、旦那様たちが、すっぽんぽんです……!」

 

 後ろから覗き込んだラースが、目を回してあわあわと混乱する。

 

「……お前……っ。こ、こ、こんなところで……一体何をやっているんだッ!?」

 

 普段の気品ある佇まいはどこへやら、ニーシャの裏返った絶叫が響き渡る。

 

「ち、ちがうのです坊っちゃん! これはその、安全管理の確認と、彼らの過酷な疲労をわしの特別な『マッサージ』で解消して差し上げていただけで――!」

 

「言い訳にもなっていないだろうが!!」

 

 そこへ、異常な騒ぎを聞きつけたネリオとアックスが血相を変えて駆け込んできた。

 

「おやぁ? なんですかこの騒がしさは――って、おおっ!? これは事件の匂い!?」

 

 眼前の凄惨な光景を目にするなり、ネリオは手帳を取り落としそうになりながら歓喜の声を上げた。

 

「これはまた……なんという狂乱の宴! 獣欲の赴くままに暴走した山ゴリラ……おっと、ふとっちょ商人が、いたいけな若者三人の純潔を片っ端から毒食わば皿まで……! ああ、なんたる悲劇! なんたる背徳! 文字だけではこの歴史的惨状を伝えきれません! 真実の記録者たる私としては、この状況、一分一厘違わぬ正確なスケッチで残しておかなければっ!」

 

 ネリオは歓喜に顔を歪めると、さまざまな角度からモーブルたちの痴態を舐め回すように観察しながらカリカリと筆を走らせ始めた。

 

「お、おら、何が起きてんだかサッパリ分からねぇだ……。カイルも天使様たちも、お尻から白いのが漏れて倒れてるだ……」

 

 アックスは頭を抱え、圧倒されたように口をぐうぐうと開閉させている。

 

「モーブル……! 貴様、ボクが優雅に湯浴みを楽しんでいるすぐ傍らで、このような破廉恥極まる痴態を晒すとは……! ボクの崇高なる美意識を、極限まで穢したな!!」

 

 ニーシャの全身から、凄まじい密度の魔力が立ち昇る。

 掲げられた杖の先端に紅蓮の炎が渦を巻き、一瞬にして祭具室の気温が跳ね上がった。

 

「ひ、ひぃぃぃっ!? 坊っちゃん、落ち着いてくだされ! 爆発だけは、爆発だけはお許しを――っ!」

 

「問答無用! 灰になれぇええっ!!」

 

 ドゴォォォォンッ!!!

 祭具室に、腹の底まで震わせる大爆発が轟いた。

 灼熱の炎と熱風が一気に吹き荒れ、モーブルの巨体を容赦なく呑み込む。

 

 それだけではない。

 ニーシャのためにわざわざ持ち込んだ組み立て式の浴槽も、仕切りの布も、ふかふかの椅子も、高級食材を使った食事も、焼き菓子も、冷たい果汁水も――。

 モーブル自慢の『特別サービス』一式が、炎の中でまとめて黒焦げになって吹き飛んだ。

 

《ギャハハハハ! オッサンも風呂も飯も菓子も、仲よく丸焦げじゃねぇか!》

 

 煙を吹くエクセリオンだけが、腹を抱える勢いで爆笑している。

 

「ふぅ……少しは頭が冷えたかい?」

 

 煙が立ち込める中、ニーシャは涼しい顔で杖を収め、黒焦げのモーブルを見下ろした。

 

「うぐぐ……。坊っちゃん……お見事な威力の魔法でございます……」

 

 商人の意地か、それでもモーブルは震える親指を立てた。

 

 ――そんな凄まじい破壊音と熱風、そして悲鳴が吹き荒れる祭具室の片隅。

 

「……すぅ……すぅ……」

 

 部屋の最も奥、頑丈な岩の陰に敷かれた毛布の中で、ライオットだけは先に布団へ潜り込み、何事もないかのように規則正しいスヤスヤという寝息を立て続けていた。

 

 こうして、未踏ダンジョンの一日目の夜は、あまりにもカオスな狂騒とともに更けていくのだった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。