※この作品はR-18です。

変態が性欲に負けて同性に手を出す話。   作: 燃える空の色

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作者の趣味オンリーです。
苦手な方はブラウザバック推奨。


エッチなことで強くなる変態が、誤って同性に手を出す話

 

 

 性海蒐(しょうかいあかね)は変態である。

 なんの語弊もなく、なんの謂れもなく。

 ただただ、変態である。

 美しい女体に興奮し、様々なシチュエーションを好み、ありとあらゆる神秘を覗いてきた。

 

 

 変態には友♂がいる。

 友♂とは長い中であり、現在高校2年生に至るまで、およそ4年以上の付き合いがある。

 変態は友♂のことを大事に思っている。 

 そしてそれは向こうも同じであろう。

 友♂はヒーローである。

 世界を守り、仲間と共に悪を裁いてきた。

 

 変態は友♂の事情を知っている。

 友♂は、変態に知られていないと思っている。友♂には仲間がいる。

 八割が美人or美少女であり、ハーレムである。

 

 変態は友♂に嫉妬している。

 変態は変態である。

 故に嫉妬している。

 それだけではない。

 友♂が、しっかりとした強くてかっこいい能力を持っていることに嫉妬しているのだ。

 

 変態は異能力者である。

 変態は割と強い。

 しかし、変態には変態なりの欠点がある。

 

 変態の異能力、それは代々変態の一族に受け継がれてきた灯火。

 世に蔓延りすぎてるクソザコ"異能”とは比べ物にならない力を秘めたものである。

 

 そう、その力とは───!!!

 

 ────『エッチなことをすることで強くなる能力』である。

 

 ……変態らしいHENTAIな能力だと笑ってくれて構わない。

 しかし、これまでこの能力を馬鹿にして後悔してきた愚か者共を、変態は知っている。

 

 この能力を用いることにより、変態はかなり強くなることが出来るのだ。

 その気になれば、友人♂にも勝てるかもしれない。

 そして、この話を聞いた大半の人間が、変態がこの力を悪用すると思うだろう。

 

 確かに、この力があれば、世界を救うためと嘯いて女人に手を出すことも出来るだろう。

 これは仕方が無いと、言い訳してラッキースケベを享受できるだろう。

 

 しかし、だからと言ってそれを理由に女性に手を出すなど言語道断。

 変態はHENTAIだが、真摯で紳士な変態であった。

 変態はより一層修行を積み重ね、心身を鍛え、性欲及び煩悩を打ち払い続けた。

 

 そして───、

 

───今朝、変態の隣で友人♂が全裸で寝ていた

 

 待て、待って欲しい。

 これには理由がある。

 変態は変態である。しかし、変態は極めてノーマルな変態である。

 変態は我慢を続け、続けすぎた結果、ある種悟りを開いたような状態…言ってしまえば頭がとち狂ってしまった。

 能力もあって過剰な程に溢れる性欲に溺れ、覚束無い脳みそが導き出した答えが「女じゃなければいい」「男にも、穴はある」なのである。

 

 相手が獣じゃないだけマシだと思い、その時の変態は動いてしまったのだ。

 たまたま友♂がうちに入り浸っていて、たまたま親がいなくて、たまたま変態の一族に腸内洗浄と穴の拡張の為の魔法が受け継がれていてしまったのだ。

 

 そんな偶然が重なって、押し倒し、無理やり行為に及んでしまったわけである。

 

……分かっている。分かっているとも。

 変態は変態である。

 しかし、これまで法は遵守してきた変態である。だがこれではまるで性犯罪者ではあるまいか(※事実である)。

 

 何よりも問題なのは…

 

「…あ、あのだな。今朝っつか、昨日の夜のことについて、なんだけど…」

 

 目の前の友人♂が、なんか知らねぇけど満更でもなさそうな感じなのである。

 

 なんで?

 

□

 

 勘違いして欲しくないのは、友人♂はホモではなくノンケであり、変態が強姦紛いのことをした際もきっちり抵抗し、涙を漏らし、しっかりと喘いでいたということである。

 

「お、おい、どうかしたか?」

 

 変態が頭を思いっきり揺らして煩悩を打ち払う。友♂が心配する。

 だが、その心配は杞憂である。

 しかし、昨晩あんなに激しくやって嬌声を上げていたくせに、よく話しかけられるもの……

 

 

 変態は頭を壁にうちつけた。

 友♂が変態を押さえつけた。

 変態は友♂の感触を感じ、昨晩と今朝の逢瀬を思い出した。

 

 すこし細身ではあったが、たしかに筋肉が着いた年相応の綺麗な体であった。不思議なことに毛がほとんどなくすべすべで、抱きしめた時の男児故の筋肉質な硬さと弾力性を兼ね備えた感触がどうにも心地よかったことを思い出し、変態のBIGサンさんがいきり立つのを感じた。

 

 変態は走り出した。

 変態は逃げた。

 責任から逃げた。

 煩悩に背を向けたのだ。

 

 友♂が追いかけた。

 あっという間に回り込まれた。

 捕まった。

 友♂が変態の股間を見た。

 

「ひっ───」

 

 友♂が1歩後ずさった。

 友の顔が青白く染まり…なんで若干頬を赤らめてんの?器用だね。

 変態はドン引きしながら逃げ出した。

 変態は昨晩のお陰で全身に力が漲っているのを感じた。

 変態が得意とする"身体強化”系の魔法をフルに活用し、全力疾走する。

 割とマジめに音速の壁を間近に感じながらも、変態は今日は部活があることを思い出し、寄り道しつつ部室へと向かった。

 

 背後から、殺気にも近い視線を感じながら。

 

「……なんで、逃げんだよ」

 

 友人♂は…赤褐色の髪色をした青年────長年に渡り世界を救う使命を背負った一族、その末裔─────敦貴焔(あつきほむら)は、火照った頬と潤んだ瞳を隠しもせずに、変態が走り去った方向を、じっと睨んでいた。




主人公:性海蒐
能力:『エッチなことで強くなる能力』
得意魔法:身体能力強化・治療・洗浄
性癖:汚くない物全般
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