美しき排泄──アナルを晒したストイック美女のゼリー排泄実演講義 作:鬼金目なむか
恵那が笑顔のまま傍らに控えたスタッフへ目くばせする。
そのスタッフは、一度退出した後すぐに台車を押してもどってきた。
台車の上には人の背丈の半分ほどの何かが乗っていたが、シルクの布がかけられていて正体はわからない。
スタッフが二人かがりで「それ」を台車の上からゆっくり下ろした。
「ふふっ、これなんだと思います? 今からこれを使ってさらに詳しく正しい排泄についてお伝えしようと思います」
恵那は目を細めてそう言うと、カツカツと床に置かれた塊に近づく。そしてシルクの布を、ばっ、と剥がした。
布の下から現れたのは、便器だった。
しかし普通の便器でないことは受講者全員が一目で理解した。
それは透明度の高い分厚いアクリルでできていた。座面の真下には中空のスペースが広がっており、小型のカメラが内蔵されていた。
セミナールームがかすかにざわめく。
普通に考えれば座って姿勢を示すだけに思える。だがそれならSNSでもできることだ。
透明の便器。そして内部に取り付けられた小型カメラ。恵那の背後にあるまだ何も映されていないディスプレイ。
彼らはただ漠然と、だが確かに「何かが起こる」と感じていた。
その「何か」への期待感に、男性受講者は冷静を装いつつも、ごくりと喉を鳴らす。
一方、女性受講者のひとりは、強い戸惑いを感じていた。
本物の伊吹恵那の姿をみて、講義を聞くにつれ、最初に抱いていた後ろ暗い期待感は消えていた。
自分を愛し、信じた道を追求する恵那を、ただ尊敬した。
だが──
(まさか、ここで……)
手で口元を覆いながら、
(だめ、そんなことを見せるべきじゃない……!)
という切実な思いが膨らんでいた。
恵那は空気の変化を感じ取り、少しだけ呼吸を整える。彼女は穏やかな笑みを浮かべ、軽く肩をすくめた。
「……そうですよね、びっくりしましたよね。この便器。実は、これを使って排泄姿勢を示します。もちろん、姿勢だけだと思っている方も多いでしょうけど…………実は、もう少しリアルに、お見せしようと思っています」
リアルの部分を少し協調した彼女の口角の片方が上がる。イタズラを思いついた子どものように。
一方受講者たちは、その言葉の意味を飲み込むまでに少し時間がかかっている様子だった。
「でも、まずは……準備が必要です」
そう言いながら、恵那は軽く一呼吸を置いた。
目の前で行われることが、普通の講義を逸脱したものであるということは分かっている。
彼女自身もその瞬間が、この授業がただの学びか、前代未聞の挑戦かを分けるポイントであることを強く自覚していた。
──静かに、スカートのファスナーを下ろす音がセミナールームに響いた。
スカートが静かに床に落ち、恵那の下半身が露わになる。
「…………!」
受講者たちが息を飲む。
前貼りで覆われた股間と、引き締まった臀部。長年のトレーニングで鍛え上げられたそのヒップラインは、滑らかで、まるで彫刻のように無駄がない。
誰もが釘付けになっている。
目の前に広がる光景に、戸惑いや驚き、そして隠しきれない好奇心が入り混じる。
「あははー、びっくりしますよね」
恵那は受講者たちの当然の戸惑いをくすぐったがるように、軽く肩をすくめる。
「いろいろ思うところはあるかもしれませんが……このまま進めても内容が頭に入ってこないと思います。とりあえず、慣れてください。さあっ、見ていいですよ。そのために仕上げてきてるので!」
彼女の軽やかな声が、教室に再び響いた。
その言葉に、受講者たちは視線を逸らすこともできず、ただ彼女の露わになった股間や臀部に視線を注ぎ続けた。
♦︎
「ではこれから、この便器を使って実演をします」
恵那は軽く笑みを浮かべながら言った。
受講者たちは、前貼りだけの恵那の下半身を見つめ、これから何が起こるのかを想像し、心臓がはち切れそうになっていた。
「これ、排泄の姿勢を見せるためのものですが、ただの例示じゃありません。今日は特別に、少しリアルな実演もお見せします」
そう言って恵那は、透明な便器に静かに腰を下ろした。
座ると同時に、内臓されたカメラが作動した。彼女の肛門がスクリーンに大写しになった。
瞬間、教室は驚きに包まる。拳を握り締める者、思わず「えっ」と声を漏らすもの──反応は様々だが間違いなく全員が、恵那が一線を超えた瞬間を認識していた。
「──はい、ここがわたしの肛門です」
恵那は変わらず軽い調子で言う。
ディスプレイには彼女の肛門、整えられた滑らかな肌、そして肛門括約筋の動きが映し出されていた。
「よく見ていいですよ。というか見てくださいね。……こうやって、肛門の筋肉を意識的に動かすことができます」
恵那が肛門を動かすたびに、スクリーンに映る映像が変化する。シワがぎゅっと縮まり、穴がきゅっと閉じられる。そして、彼女が呼吸を整えると、肛門は再びゆっくりと開き、シワが伸びていく。まるで小さな生き物が目覚めるかのように、その動きは繊細で、生きているかのようだった。
「こうしてリラックスすると、肛門は自然に開きます。そして、力を入れると……」
彼女の言葉に合わせて肛門が再び閉じられる。シワが縮み、周囲の皮膚が盛り上がっていく。
「排泄時には、この動きが大切なんです。うまくリラックスして、この筋肉を使うことで、スムーズな排泄ができるんですよ」
彼女は軽く冗談めかした口調で続けながら、受講者たちの反応を見守っていた。
「さて、次に、今日は少し特別な実演をします。特殊なゼリーを使って…………実際に、排泄をお見せします」
その言葉に、再び教室がざわめき始めた。受講者たちの手のひらに汗がにじんでいた。心臓が高鳴る音が聞こえてくるような、強い緊張感が教室全体を包んでいた。
「もちろん、衛生面には十分に配慮していますし、使用するゼリーも体に無害なものですので安心してくださいね」
受講者たちの間には、緊張と興奮が交錯していた。これまでの常識を超えた実演が目の前で行われようとしている。誰もがその瞬間を目撃することに、自分が今ここにいることの意味を意識し始めていた。
若い男性たちの中には、恵那の姿に対して体が反応してしまい、興奮が治まらない者もいた。前屈みになり、目の前で繰り広げられる前代未聞の光景に息を呑んでいた。
一方、女性受講者たちも息を止めるようにして、その場面を見つめていた。
誰もが、自分の感情を整理しきれないまま、これから行われることに強い期待と不安を抱えていた。