魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~ 作:nene2012
俺達はグヴァリャス大峡谷に転移魔法で到着するとモイラが竜の墓場を守る女竜人族を挑発して、彼女と戦う事になってしまったのである。
「彼女が勝ったら神竜の角の一部を譲って貰うわよ!」
魔女はそう言うと自信満々な表情で俺に目を向けて小声で言ったのだ。
「勇者なら勝利しなさい……元が男なんだから女に負けてはいけないわよ」
「言いたい放題言いやがって……」
俺は魔女に苦言を言いたかったが、言うだけ無駄だった。今度は竜人族の女戦士に向かってモイラは言い放つ。
「貴女も誇り高き竜人族なんだから、負けたら名誉にかけても約束を守ってね!」
「……ああ、分かった。竜人族の名にかけて約束は守ろう……」
スヴァリスは魔女の言葉に頷くと鞘から剣を抜き、俺も剣を構えると彼女は剣を構えたまま俺に話しかけてきた。
「人間の女勇者よ! 手加減はせんぞ! 覚悟しろっ!」
「ああ、俺も本気で戦うから覚悟しろよ!」
俺はそう答えるとスヴァリスは剣を頭上に掲げながら構えジリジリと近付いて来たのである。
対して俺は右肩の高さに構え剣先を彼女に向けたのだ。
そして、俺とスヴァリスは睨み合ったまま対峙しており、お互いの出方を窺っていたのである。
この時、俺は体が女体化した事により筋力が落ちた事と体格が変化した事に剣を振るう感覚に違いがでる為、不安に駆られていた。
だが、俺は今まで培った経験と技術で何とかするしか無いと思い剣を強く握り締める。
そして、スヴァリスが先に動いたのである! 彼女は俺に向かって突進してくると剣を振り下ろしてきたのだ。
「うおおおっ!!」
「くっ!」
何とか剣を受け止めると剣と剣がぶつかり合った衝撃で金属音が鳴り火花が飛び散る。
彼女の一撃を受け止めた後、一旦離れて体勢を整えるとスヴァリスは笑みを浮かべて俺に話しかけてきたのである。
「貴様……なかなかやるな! 竜人族の初撃を受け止めるなんて普通の人間には出来ないぞ!」
「……そりゃどうも」
俺も彼女の賞賛に軽口を叩くとスヴァリスも笑みを浮かべながら言ったのだ。
「だが、竜人族は最強だ! 貴様に勝ち目はない!」
そして、彼女は再び剣を頭上に掲げて突進してきたのである。
スヴァリスの強力な攻撃の連続に防戦一方となり何とか受け流して耐えていたのだが……。
「くっ! 攻撃の威力が尋常じゃ……」
何とか、この状況を打開しようと俺は反撃に出ようと考えたが、こちらが追撃をする隙を与えず連続攻撃をしてきたのである。
その攻撃も何とかしのいで受け流していると、彼女は痺れを切らし遂に大振りの攻撃を放ったのであった。
だが、彼女が大きく振りかぶった瞬間を待っていたのだ……。
俺は彼女の攻撃が大振りになった瞬間、素早く剣を前に突きを放つと彼女の腹を狙ったのであった。
「取った!!」
だが、彼女は俺の突きを体を捻って躱し俺の剣先が彼女の脇腹をかすったのである。
「なっ!?」
剣がかすめた左脇腹の皮鎧の部分が破れ皮膚が裂傷して血が滲み出した。
「私に傷を付けただと……。これは面白くなってきた……」
スヴァリスはニヤッと笑うと再び剣を構えてジリジリと間合いを狭めてきた。
そして、今度は俺の攻撃を誘うように剣を下段に下げ隙だらけに見せてきたのである。
「ふふ……。私は隙だらけだ……攻撃してこないのか!?」
彼女は俺が攻撃を仕掛けやすいように煽ってきて、俺はまんまと彼女の罠にハマってしまったのだ。
「この野郎!」
俺はムキになって剣を振り上げるとスヴァリスの懐に飛び込み、剣を振り下ろして切り掛かった。だが、彼女は俺の攻撃を予想していたかのように横に飛び退いて躱したのであった……。
「なっ!?」
そして、俺が追撃しようと構え直す前に彼女は横から剣を振り下ろしてきたのである。
「うおおおっ!!」
俺は慌てて剣で受け止めると金属がぶつかり合う音が鳴り響く。だが、体勢が悪かったのか俺は衝撃で剣を弾き飛ばされてしまう……。
「くっ!」
俺は後ろに飛び退きながら落ちた剣を拾い上げようとするが、それを阻止するかのように彼女は襲い掛かって来たのだ。
「お終いだっ!!」
スヴァリスは剣先を俺に向けて振り上げ斬撃を繰り出す! だが、彼女の攻撃を躱す為に懐に飛び込み後ろに回り込んで回避した。
「ちょこまかと……!」
彼女の振り下ろした攻撃が空振りに終わると、地面に剣がめり込んで亀裂を生じていた。
この時、俺はその威力に冷や汗をかきながら地面を見詰める……。
その際、竜人族の尻尾を掴むと、彼女はビクッとし驚きの声を上げる。
「ああああっ!?!?」
尻尾を掴まれた事でスヴァリスは戦闘中とは思えぬ声を発してしまい、その隙に俺は彼女の尻尾を強く掴んだのだ。
「ひゃ……ひゃん! な、何をするっ!?」
彼女は尻尾を掴まれた事で体中に電気が走り、力がヘナヘナと抜けて剣を落としてしまい地面に膝を着く。
俺はその様子を見てニヤリと笑みを浮かべると、尻尾を強く握り締めながら彼女に言ったのである。
「どうだ! 負けを認めるか?」
するとスヴァリスは顔を赤くして息を乱しながら俺を睨み付けてきたのだ……。
「き、貴様……卑怯だぞ……ひゃああぁん!」
「何が卑怯だ! 戦いの最中に敵の弱点を攻めて何が悪い!!」
「ううっ……! 尻尾を掴むなんて……」
「お前は強かったが……思わぬ所が弱点だったな」
俺はそう言いながら尻尾から手を離すと彼女は顔を真っ赤にして地面に座り込んだままであった。
そして、屈辱で身体を震わせている彼女に向かって言ったのである。
「これで俺の勝ちだ!」
「くっ!……私の負けだ……」
こうして俺との勝負に負けたスヴァリスは悔しそうに顔を歪ませながら負けを認めたのだ。
俺が勝った事に魔女は喜び手を叩きながら喜んでいて、ディアーネやロザミアは驚きの表情で俺の勝利を喜んでいた。
そして、俺は地面に座り込んでいるスヴァリスに手を差し伸べるとモイラが言ったのである。
「約束通り、神竜の角を譲ってもらうわよ」
「……分かった……。だが、私の一存で譲る訳にはいけない……その前に族長に会ってくれ……」
スヴァリスは悔しそうな表情で俺の手を掴むとゆっくりと立ち上がり、俺達は竜人族の族長に会う事になったのである……。