魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~ 作:nene2012
魔女の屋敷に戻ってくると夕方になっていた。俺だけでなくディアーネとロザミアも疲れがどっと出てくたびれていたのだ。
モイラはそんな俺達に労うように入浴を勧めて来る。
「疲れと汚れを取るためにゆっくりとお風呂にでも入ってらっしゃい」
そう言われて、俺とディアーネ、ロザミアは浴場へと向かい服を脱いで風呂に入ったのである。
風呂の湯に浸かっているとディアーネは俺に寄り添いながら言った。
「今日のアンタ! 竜人族と2連戦して勝ったじゃない! 見事ね!」
「本当に凄いですね! 性の勝負の時は冷や冷やしながら見てましたけど……」
「ふっ! これが俺の実力なのさ……」
2人の賞賛に乗っかって言ったので俺はドヤ顔で言った。しかし、ディアーネは得意げになる俺に突っ込みをいれたのだ。
「でも、本当はスヴァリスの尻尾を掴んで勝ったような物だし……」
俺は痛い所を突かれて焦りつつ言い訳を言ったのである。
「うっ! あ……あの時は剣を弾かれたからで……今度は絶対に負けないぜ!」
すると彼女はニヤケながら俺の顔を覗き込んできた。図星を突かれた俺は目を泳がせながら慌てて言ったのである。
「ほ……本当だってば!」
俺がそう否定すると彼女は懐疑的な目をして言ったのだった。
「ふ~~ん、次に戦ったらどうなることやら……」
ロザミアはそんな俺達のやり取りを見てクスクス笑っている。そして、風呂から上がると夕食の準備がされていたので俺達は席に着いたのである。
グラスに注がれた血を飲みながらモイラは俺に話し掛けてくる。
「うふふ……今日は本当にお疲れ様。これで神竜の角はクリアね……」
俺は食べながら答えたのである。
「ああ、そうだな。でも、他にも必要だろ?」
「ええ……そうね……残りの素材も3人とも頑張って頂戴ね」
そして、夕食を食べ終わった後である。魔女は俺達に向かって言ったのだ。
「それじゃあ、今から皆に大事な話があるから聞いてもらうわ」
魔女は真剣な目つきになり俺達全員を見詰めたのである。
その、勿体ぶった様子に俺達は首を傾げながら彼女を見る。そして、魔女は静かに口を開いた……。
「次に向かう所は世界樹があるカイファトの大森林よ……」
その言葉に俺達はただ黙って聞き入っていたのだ。モイラが言うには……。
次に向かう場所……カイファトの大森林は神が世界を創造した当初から存在する森であり、世界樹は神が最初に植えた木だと言われている。
そして、その世界樹がある森林を守っているのが古エルフというエルフ達の始祖である古代種のエルフである。
そのカイファトの大森林は古エルフ達が結界を張って、他種族が立入るのを禁じていると言われている。
「つまり……カイファトの大森林は古エルフが結界を張っているので、そこに入ることが出来ないという事か?」
「ええっ! じゃあ、どうやって世界樹まで行くの!?」
「もし入れたとしても、古エルフ達に見つからないように世界樹に辿り着くのは難しいと思いますよ……」
俺、ディアーネ、ロザミアがそう言うとモイラは笑みを浮かべながら言ったのである。
「うふふ……安心して! その為の作戦を私なりに考えているわ……」
そう言って彼女は不敵な笑みを浮かべたのだ……。俺達は作戦の内容を聞くとげんなりしながら溜め息を吐いたのである。そして、小さく呟いたのだった……。
「そうきたか……」
「はぁ……下手したら大変な事になるんじゃ……」
「やっぱり、モイラ様のアイデアは型破りですね……」
「うふふ、でも面白いでしょ?」
魔女はそう言うと俺達にウィンクをしたのである。そして、俺達は呆れながらモイラの作戦を聞いていたのだ……。
世界樹の説明の後、解散し部屋でベッドに横になって考え事をしていたのである。
「次の目的地……世界樹か……」
俺は独り呟くと、ふと古エルフの事が頭に浮かんだ。モイラの説明では神話において光の勢力と闇の勢力が争った時代にそれぞれの勢力についた古エルフ達が現在のエルフ、ダークエルフに別れたと説明していた。
しかし、どちらの勢力にもつかなかった古エルフの子孫がカイファトの大森林で現在も暮らしていると言うのだ。
古代からのエルフであるので寿命も普通のエルフより長く、各々が強力な精霊魔法の使い手である。
その古エルフが世界樹を守っているらしい。しかも、結界を張りカイファトの大森林に何人とも入るのを許さないという事だった……。
「モイラの作戦、本当に大丈夫かな……」
暫く独りごちていたが、俺は疲れていたのでそのまま眠りについたのだ。
そして次の日。朝食を済ませた俺達はモイラから明日の事を聞いていた。
「出発は明日よ! 皆、しっかりと準備をしておきなさい」
そう言って彼女はニッコリと笑みを浮かべたのである。俺達はその様子に苦笑いをしている。しかし、魔女は俺達の表情を気にする様子もなく説明を続けたのだ。
「もちろん……カイファトの大森林までは転移魔法で行くわ」
その言葉に俺は目を輝かせて言ったのである。
「おおっ! それじゃあ、パパッと行って世界樹の樹液を取ってくればいいんだな?」
しかし、ディアーネは呆れた目をして俺を見て言ってきたのだ。
「アンタ……昨日の話を聞いてた? 転移魔法で行っても結界があって中に入れないのよ!」
彼女の突っ込みに俺は頭を掻きながらロザミアに、すがるような目をした。
「それに対する対策は昨日、モイラ様が言いましたよ……」
ロザミアも呆れながら答え魔女はクスクスと笑い言ったのだ。
「うふふ……安心して! ちゃんと考えがあるから」
そんなやり取りをしている俺達の様子をモイラは楽しそうに眺め説明を続けたのだった……。
説明が終わると俺はディアーネに剣の稽古を頼んだのであった。
「なあ、ディアーネ! 剣の稽古をしてくれ!」
「ええ~~っ!? 今から?」
ディアーネは嫌そうに顔をしかめる。しかし、俺は構わずに頼み込んだのだ。
「頼むよ! 女の体だと剣の扱いが思い通りにいかないから……少しでも慣れる為に……」
すると彼女は渋々と言った様子で了承してくれた。そして俺達は外に出たのである。
「それじゃ、軽く手合わせする?」
そう言ってディアーネは腰の剣を抜いた。俺も腰に差していた剣を抜き構える。
「そうだな! 頼む」
「じゃあ、リュルケ! 全力で掛かってきなさい!」
彼女はそう言うと次第に真剣な目になり俺も小さく頷きながら真剣な顔つきになり答える。
「手加減なしだ……」
そして、俺達は剣を相手に向け身構える。お互いに剣を構えると微動だにせず、睨み合い出方を窺い合っていた……。