魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~ 作:nene2012
魔女が唱えた火球が木に当たると、大木はメラメラと炎を立ち上がらせ燃えていったのである。
「ほ……本当に燃やしやがった!?」
俺は驚き声を上げながら魔女に訴えかける様に見るが彼女は当然の事のように言う。
「ええ……木を燃やせば否応にも古エルフ達の方から出向いてくれるわ……」
ディアーネとロザミアもそれを聞いて目を丸くしていたのだ。
「森の中で木を燃やして大丈夫?」
「モイラ様って大胆不敵ですね……」
「そう……彼等を引きずり出すには、これしか方法がないわ!」
魔女は自信満々に答え、そして更に火球を放ち他の大木を燃やしていったのである……。
「あっ! 燃やしたら火事にならないのか?」
俺は心配になり魔女に聞いたが、彼女は平然とした表情で言う。
「大丈夫よ! 火事になる前に古エルフ達が駆け付けてくる筈よ……」
そう答えると魔女は次々と火球の呪文を唱え木々に火をつけていく。すると炎はどんどん大きくなり辺り一面が炎で包まれたのだった……。
「うわっ……本当に大丈夫か……」
俺は心配になりながら炎を見つめていると、やがて森の中から人影が見えたのである。そして、その人影は徐々に俺達に近付いてきたのだ。
「水の精霊ウンディーネよ! 木々を燃やす火を鎮めた給え!!」
人影はそう言うと水の精霊を呼び出し、燃え盛る木々の周りに雨が降り出すと忽ち炎を鎮火させた。
「意外と早く来たわね……」
魔女はそう言って人影に言う。俺も人影の方に目を向けると、そこには長くて尖った耳をしたエルフの様な見かけをした者達が数人立っていたのだ。
彼等は皆、マントを羽織り髪の色は金髪で瞳の色も金色であった。
「アンタ達!! この結界を解きなさい!!」
モイラは古エルフ達に大きな声で叫ぶが、彼等は俺達を見ると怒りの形相を浮かべて言ったのである。
「森を焼き払うような野蛮な貴様達の指図など、取るに足らぬわ!!」
強い口調で言う古エルフの女は彼等のリーダーであるようであった。そして、彼女は威風堂々と俺達の所に向かって歩き進んでくる。
「さあ……去らぬなら成敗してくれようぞ!」
彼女は語気を強めながら俺達にドンドン近付くが素手で武器を持っていない様であった。そして、それを合図にすると他の古エルフ達も圧力をかける様に俺達を包囲してきたのである。
俺とディアーネはそれを見て慌てて剣に手を掛けるが魔女が彼女達に言ったのだ。
「待ちなさい! 私は錬金術師のモイラ・ロロッキニ―よ!!」
「……錬金術師だと? それが、カイファトの森に何用だ?」
「私は、この森にある世界樹に用事があってきたの! 世界樹の樹液を使って病に患っている人々を救いたいだけよ!」
(うわ~~、こいつ、竜人族の時といい同じ噓を平気で吐くな……)
俺は魔女の噓を呆れ顔で聞いていると、古エルフの女も俺達と同じ事を思ったのか問い詰めてきたのだ。
「ほう……? では何故、木々を燃やした?」
「貴方達に接触するには、こうするしか無かったのよ!」
彼女は自信満々に答えたが、俺は内心冷や汗をかいていた。
(おいおい……それで木を燃やしていい理由にはならないぞ……)
モイラは顔色を変えずに言うが古エルフ達は彼女の無礼な物言いに殺気立ち始めたのである。
「おい……この女は正気なのか?」
「我々を騙せるとでも思っているのか……」
古エルフ達は彼女に対して非難の声が殺到している。彼等は怒りに満ちており、このままでは戦闘になる勢いであった。
(うわ~~っ! まずいぞ!)
俺は慌てふためいてしまったが魔女は相変わらず堂々としていたのである。そして、彼女は溜め息交じりに古エルフ達に言うのだった。
「はあ……彼女達の下腹部を見てみて少し盛り上がっているでしょう? 2人の下腹には腫瘍が出来ているの……。それを治療する為にも世界樹の樹液が必要なのよ」
モイラはそう言うとディアーネとロザミアの股間を指差した。古エルフ達はモイラに促され彼女達の下腹部を見ると確かに膨らんでいたのである。
実は彼女達はフタナリなので股間の膨らみは男性器であるのだが古エルフ達は、そんなことは露とも知らず股間を見ていたのだ。
「ふむ……確かに膨らんでいるな……」
リーダーの女はそう言うと、ディアーネとロザミアに近付き彼女達の下腹部を触っていた。そして、2人の腫瘍が有ると思われる場所を触って確認する。
古エルフは2人を端から女性の体だと思っている為、まさか男性器が付いているとは夢にも思わず納得して言ったのである。
「成程……事情は分かった! だが、お前達を世界樹の元に行かせるわけにはいかん!」
「何故よ? アンタ達も世界樹の恩恵に預かっているんじゃない?」
魔女は古エルフに対して食って掛かると、リーダーの女は顎に手を当てて言う。
「我々も世界樹から大いなる恵みを頂いておる……だがな……」
そう言うと彼女はディアーネとロザミアを見て言ったのである。
「神聖なる世界樹に我々以外の者を行かすわけにはいかんのだ! それが古代からの掟なのだ! それにお前達が嘘を言っていないという証拠も無い!」
「何ですって! そんな事言ったら世界樹の樹液は貰えないじゃない!!」
リーダーの女の言い様にモイラは激昂する。俺は彼女の作り話に辟易しており、古エルフ達の言う事も一理あると思ったのである。
(う~~ん……確かに俺達を簡単に信用する訳にも行かないよな……?)
俺がそう思っている間にも古エルフ達と魔女の口論は激しくなっていった。
「ええい! とにかくお前達を通すわけには行かんのだ! 進みたければ我々と戦う覚悟はできておるのだな?」
「上等よ! だったら、彼女が戦って勝ったら通して頂戴!」
モイラは捲し立てると俺を指差して言う。俺は突然の事で驚き、そして古エルフ達も俺を見ると目を丸くしていた。
「な……何? また俺が戦うの?」
「そうよ! 彼女が戦って勝ったら世界樹の所まで案内して貰うから!」
魔女は俺に指図すると、古エルフ達は俺を見て笑い出したのである。それは明らかに小馬鹿にした笑い方であったのだ。
「くくくっ……この女が私と戦うだと? 片腹痛いわ!」
リーダーの女は丸腰で戦うようだが、その様子に戸惑いながら魔女に抗議した。
「おいっ! なんで俺が戦うんだよ!? それにアンタは武器無しでいいのか!」
俺はモイラに苦情を言いながら古エルフのリーダーにも抗議する。
「あ……アンタも何か武器を持ってくれよ! そんな丸腰で戦えるのかよ!?」
そう言うとリーダーの女は俺の剣を見ても臆することなく正々堂々としているのだ。するとモイラが言う。
「うふふ、どうやら貴女は武器を持っていないみたいね? どうやって戦うの?」
魔女が言うや否やリーダーの女はニヤッと笑うと両拳を構えたのである……。