※この作品はR-18です。

魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~   作:nene2012

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ダークエルフの姉弟

 ダリアは俺達の願いを聞くと言うのだが、反対に俺は心配になってしまったのだ。何せ、見ず知らずの俺達に世界樹に害を及ぼす侵入者退治を依頼してきたのだから当然である。

 しかし、彼女は俺達が依頼を受けると思い込んでおり神妙にしていたのだ。

 

「約束を果たしたなら、ちゃんと守って貰うわよ!」

「ええ、私共に力を貸して頂けるなら何でも致しましょう!」

「な……なんでもですか!?」

 

 彼女の言葉を聞いて俺はゴクリと唾を飲み込み思わず、あんな事やこんな事を想像してしまう……。

 

(な……何を考えてんだ、俺は……)

 

 俺は煩悩を取り払うかの様に首を左右に振る。しかし、モイラの考えている事は容易に想像つく。

 何故なら、彼女が今心の中で思っている事は古エルフの親子をどんな目に遭わせて辱めてやろうかと思っているに違いないからだ。

 

(絶対に卑猥な事を企んでるな……)

 

 魔女が悪知恵を働かせている事に呆れながらもダリアに言う。

 

「分かった! 依頼を受けて世界樹を狙っている奴等を片付けてやるよ!」

 

 そう言うとダリアは嬉しそうな顔をするもルシアは怪訝な表情をする。するとディアーネ、ロザミアも俺達の言葉に賛同する。

 

「私達も協力しますよ!」

「大変な時はお互い手を取って助け合いましょう!」

 

 2人がそう言うと古エルフ達も騒然としていた。まさか、こんな非常事態に人間達が協力してくれるとは思っていなかったようだ。

 

「……人間を信用していいのか?」

「人間だぞ……嘘を吐いたり騙したりして我等を欺くかも知れぬぞ……」

「皆さんも、この方達を信用して下さい! 我々は世界樹に害を及ぼす者達を倒す為に一緒に戦うのです!」

 

 ダリアが彼等に向かって言う。彼女は本気で信用しているのか笑顔で俺達を見てきた。そんな彼女を見てルシアは仕方なく溜息を吐いている。

 

「……お母様、結界を破って侵入してきた不届き者は何処にいるのですか?」

 

 ルシアがダリアに尋ねると、彼女は険しい顔をして首を横に振る。

 

「分かりません……ですが侵入者達は世界樹の周りの木々を枯らしながらこの森に侵入しています」

「そんな! 何故、侵入してきた者達は堅牢な結界を突破したのですか!?」

「……それが、何かによって結界が破られたのです……」

「何かにですって!?」

 

 親子の気が動転した会話を聞いた俺は彼等が世界樹の結界を破れる者なんかいるものかと思っていたのだろう。

 何故なら、今までカイファトの大森林の結界が破られたことがなかったからである。

 それを容易く突破して侵入する事など不可能だと考えていたのだろう……。

 

「とにかく、不届き者を見つけて排除しなくてはなりません」

「……はい」

 

 ダリアが指示をするとルシアも頷き、そして俺達に向かって言う。

 

「我々はこれから侵入者を排除しに参ります……貴方方もついてきてくれますか?」

 

 俺は仲間の顔を見てディアーネとロザミア、モイラも頷いたのだ。俺達は古エルフ達に同行する事になったのである。

 

「では、行きましょう!」

 

 ダリアはそう言うと俺達を連れて世界樹の結界を破ろうとする狼藉者がいるであろう場所に向かう事にしたのだ……。

 

 

 

 モイラが木に火をつけて古エルフ達を誘い出して一悶着を起こしていた頃、カイファトの大森林の結界の前で不穏な武装した一団がたむろしていた。

 

「この辺で間違いないのか?」

 

 人間達のリーダーらしき男が雇い主の女に問うと、彼女は頷く。

 

「そうだ……ここら辺から結界が張ってある、あの男から貸し出された魔道具を使うとするか」

「結界が破れたら、この虫達を森に放っていいかい?」

「ああ、そうすれば木々を枯らし古エルフ達に絶望を与えられるのだ……。そうしたら、世界樹は我々の物になる」

 

 雇い主の女と会話している男も肌の色は褐色で髪の色は銀髪であった。耳はエルフみたいに尖った長い耳をしている。

 彼等は邪悪なエルフと言われるダークエルフであった。女と男は顔が似ているので姉弟であろう。年の頃も女は人間でいえば20代前半、男の方は10代後半ぐらいであった。

 女は顔は綺麗で目元はきついが胸、尻共に大きく妖艶な姿をしており、男の方は顔は整って可愛い感じであるが2人とも顔からは邪悪さを醸し出していた。

 そして、姉弟は黒いマントを羽織り腰に剣を差している。弟の方は背中に大きな木製の籠を背負っていた。中には会話で言っていた虫達が入っているのだろう……。

 

「キロン、結界が破れたと同時に虫達を放て……」

 

 女は弟であるキロンに命じると彼は頷いて答える。

 

「分かったよ……ターニア姉さん」

「……さてと、あの男から借りた魔道具を試してみようじゃないか……?」

 

 ターニアは懐から何かを取り出し、それを取り出してみると黒い砂時計であった。

 砂時計の外観は黒曜石で出来ており、中には砂が入っていた。ターニアは砂時計を地面に置いて言う。

 

「いいか? この魔道具の砂が落ちきった時が結界が破れる合図だ……だから、それまでしっかり見張っていろ!」

 

 彼女は引きつれた人間達に向かって言うと、彼等は頷いて答えたのだ。

 

「よし! じゃあ、砂時計の砂が全て落ちたら森の中に入るぞ!」

「おおう!!」

「うおおお!!」

 

 男達のリーダーはそう答えると、部下達も意気揚々と声を上げ答える。

 彼等は皆、傭兵崩れであり、ダークエルフの姉弟に金で雇われた者達である。

 金の為なら何でもすると言う者達であり、傭兵稼業で失敗をして行き場を無くしたならず者ばかりだ。

 彼等はターニアから高額の報酬を貰い、世界樹の森に侵入して古エルフ達を一網打尽にする仕事を引き受けたのだ。

 そして今現在、彼等は武器を構え結界が破れるのを今か今かと待ちわびていたのである……。

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