魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~ 作:nene2012
暫くして魔女の屋敷で夕食の時間を迎え、俺達は食堂に集まっていた。
まだ、モイラは姿を見せておらず食事を前にして待ち焦がれていた。
「遅いね……もうお腹ペコペコだよ……」
「ああ……早く食事がしたいです」
「いつもはモイラの方が先に来てるんだが……」
皆が待ちくたびれていると、食堂のドアが開き魔女が現れる。そして、俺達に話し掛ける。
「待たせたわね……食事を食べながら聞いて頂戴」
「やっと来た! お腹がペコペコで死にそうよ……」
「じゃあ、食べましょう!」
ディアーネがそう言うとロザミアも同意するように頷く。俺も同じ気持ちだったし、彼女の話を早く聞きたかった。
「そうだな、食べよう!」
そして俺達は夕食を食べ始めたのである……。
「それで、アスタールって奴は何者なんだ?」
俺は食事が一段落したところで魔女に質問する。すると、彼女は少し考え込み答える。
「そうね……彼は錬金術師であり古代魔法王国の時代から生き続けているわ」
「えっ!? 何百年も生きてる奴がいるのか……」
驚きながら魔女の顔を見詰めると彼女は更に説明を続ける。
「そうよ……彼は錬金術で不老不死の研究をしていたけど、秘術書に記していた不老不死の方法は実現できなかったみたいね」
「だが……どうやって、現在まで生き続けているんだ?」
俺が不思議に思い聞くと彼女は暫く考え説明を始める。
「彼の肉体は、錬金術と星界の雫を使うことで維持しているのよ……だから、一種の不老不死と言えるわね」
魔女がそう言うとロザミアが説明に対する疑問を投げかける。
「でも、錬金術だけで不老不死に近い状態を維持できるんですか……?」
「ロザミアの疑問も最もだわ……。彼が不老不死の状態を維持している秘密は星界の雫にあるわ……」
モイラの説明とロザミアの疑問に対して話を理解できないディアーネが苛立ちながら質問する。
「あ――っ! 全然わからない! 星界の雫って何?」
魔女はため息をつきながらディアーネの質問に対して辛抱強く答える。
「星界の雫とは、この世界や宇宙を構成しているエーテルと呼ばれるエネルギーを無限に集約できる魔道具の事よ……エーテルは次元の扉を開いたり生命の根源を操作する力を秘めているわ」
彼女の説明に俺達は増々、頭が混乱し訳がわからなくなって頭を抱えてしまう。
「ど……どう言う事なんだ?」
「う~~ん、全く理解できない……」
「錬金術の体系は専門外なのでわかりません……」
頭が混乱している俺達を尻目に彼女は淡々と説明を続ける。
「つまり、エーテルを自由に操作できれば次元を超えたり体を再構築することができるのよ……彼が不老不死の状態を維持できる理由がわかったかしら」
「う~~む……わからん……」
「もう、頭がパンクしそうです……」
「あ――っ! 考えるのが面倒臭くなった!」
俺とロザミアは頭を抱えながら考え込んでいたが、結局理解不能なままであった。そして、ディアーネに至っては考えることを放棄した結果、投げやりに答える。
そんな俺達を見てモイラは呆れた様子で見詰めると、これ以上は無理と判断し言う。
「まあ……理解できなくても良いわよ……貴方達には直接関係ない事だし……」
彼女はそう説明を締めくくると俺達は食事を再開して、その後暫くして夕食を食べ終わるのであった。
食事が終わると俺達は各々の部屋に戻り、モイラも自室に戻って行った。
俺は自分の部屋に戻ってベッドに横になると、今日の冒険の疲れがどっと押し寄せて来て深い眠りにつくのであった……。
一方、魔女は自分の部屋に戻ると椅子に深く座り古エルフの結界に穴を開けた黒曜石の砂時計を手に取り隅々まで眺めていたのである。
「流石は古代魔法王国の錬金術師の魔道具ね……。彼の能力は侮れないわね……」
彼女はそう呟くと砂時計を机の上に置き、眺め見ると周りにエーテルが満ち溢れているのが肌で感じられる。
魔術師は魔力で以って魔法を発現する、錬金術師はエーテルをエネルギーに変換して力を発現させているのだ。
魔法自体も実は世界に満ちているエーテルを利用して魔力を顕現しているのかもしれない。
魔術師はエーテルを魔力に精霊使いや神官はエーテルを呪術、祈祷で精霊や神に力の発現を具現化するという風に……。
「星界の雫が手に入れば……そうすれば、私は不老不死になれるわ」
彼女はそう言うと不敵な笑みを浮かべ砂時計の構造と解析に没頭するのであった……。
朝、俺は鳥の囀りで目が覚めると起き上がりカーテンを開けて外を見る。空は快晴であり天気が良いのがわかる。
「ん~~今日はいい天気だな」
そう呟きながら着替えをしていると、ドアをノックする音が聞こえる。
「リュルケ……起きましたか?」
ドアの外でロザミアの声が聞こえて来たので返事をして着替えを終える。そして、ドアを開けて外にいた彼女に聞く。
「ああ、おはよう! 何かあったのか?」
「ええ……モイラ様が朝食に呼ぶように言ってたので呼びに来たんです……」
「そうか! 今、行くよ!」
俺はロザミアに返事をすると食堂に向かう。そして、食堂に着くと既に魔女は椅子に座って待っていたのである。
だが、ロザミアの姿はあるもののディアーネが、まだ起きていない様であった。
「おはよう……よく眠れたかしら?」
「ああ……お陰様でな。だが、ディアーネがまだ起きていないようだぞ?」
俺がそう答えると魔女は深いため息をつくのであった。暫くするとロザミアがディアーネを連れて戻って来る。
どうやら彼女はまだ寝ぼけているようで、ロザミアに手を引かれながら食堂に入って来る。
「ほら! しっかりして下さい! 朝食の時間ですよ!」
「ん~~まだ眠いよ……」
彼女はそう言うとロザミアの手を振りほどき自分の席に着くと再び眠りにつくのである……。そして、俺の耳元で寝言を呟く。
「リュルケ……今日も一発よろしく……」
俺はその言葉に衝撃を受ける……だが、彼女はそんな事も知らずにスヤスヤと寝息を立てている。
ディアーネ……なんて寝言を言っているんだ!? しかも、一発ってどんな夢を見てるんだよ!?
寝始める彼女の肩を揺さぶると一旦は目を覚ます。だが、まだ寝ぼけているようで俺の話す事に反応が鈍いのであった。
「……え? もう朝食なの? もうちょっと寝かせて……」
そう呟くと再び眠りに着こうとする彼女に魔女は怒号を浴びせる。
「ディアーネ! いつまで寝てるの! 早く起きなさい!」
その怒鳴り声によってディアーネは飛び起きると、慌てて机に突っ伏した状態から姿勢を正す。そして、魔女の説教が始まるのであった。
「いい? もう朝なんだから、しっかり目を覚ましなさい!」
そうは言うが彼女が朝に弱いのは前から知っている事なのだ。まあ、あの寝言を聞いた時はドン引きしたけど……。
「あ――っ! 朝からうるさいな~~……」
「まったく……貴女って子は……」
ディアーネがそう言うと魔女は更にカッとなるのである。
暫く、そんなやり取りが続くとディアーネは渋々食事を取り始めるのであった……。