魔女に敗北した男勇者は性転換させられる~勇者リュルケはメス堕ちしました。そのうえ、魔女の下僕として手足のように使われます~ 作:nene2012
牢屋へと連行された俺達は、牢に入るなり手枷を外される。その後は夜になり夕食を持ってくるまで待ち続けるしかなかった。
ホムンクルス達が去った後、ロザミアが辛そうにしている魔女に声を掛ける。
「モイラ様……大丈夫ですか?」
「……大丈夫よ」
「どう見ても大丈夫には見えないよ……モイラ」
ディアーネは心配そうに見つめるが、今の彼女には掛ける言葉が見当たらない。
今の彼女は全裸で両手に手枷を嵌められている。錬金術師が用心のため、彼女だけ手枷を嵌めるように指示したのだ。
蟲の幼虫を産んでいる時よりは縮んだが、まだ腹部は膨らんでおり出産のため疲労困憊になっているのである。
彼女は俯き辛そうな表情で床を見つめながら口を開くのであった……。
「私は大丈夫……でも、この体では……」
魔女はそう言うと自分の腹部を見つめる。蟲を産んだ時は激痛に悶えて最悪の気分だった。
それに産んだ卵の体液で股間や太腿を汚され不快だった。
こんな体である以上は、何もする気にならなかったのである……。
「今は……何もできない……ただ眠りたいだけ」
モイラは力なく呟く。だが、ロザミアが彼女の肩を優しく摑んで言う。
「大丈夫です! 私はずっと付いていますから!」
「……ありがとう……」
魔女はそう答えると疲労の為か眠りに着くのであった……。
ロザミアはモイラの寝顔を見つめながら気掛かり事を呟く。
「これから……どうなるんでしょうか?」
「分からない……リュルケはどう思う?」
ディアーネも何もできない事に歯痒さを感じていた。そして、俺に話を振ってくる。
「俺だって分からない……ただ、奴等の思い通りになるのだけは避けたいな」
俺がそう言うとディアーネとロザミアも彼等の思うがままに、させてなるものかと激しく同意する。
「狙い通りにさせてやるものか! 私達が何とかしないと!」
「本当! そうですよ!」
3人で頷き合うとモイラが起きだすまで彼女の寝顔を見つめて待つのであった……。
その頃、自室でアスタールはホムンクルス達と魔女の荷物から神竜の角と世界樹の樹液が入った瓶を取り出して検分していた。
この部屋は錬金術師の部屋らしく書物やグラス瓶、金属製の実験道具が置かれている。
「さて……明日になれば、この素材を混合し星界の雫で抽出したエーテルと混ぜ合わせて不老不死の秘術を行う」
「これで、不老不死になれるのですか?」
ジィは、アスタールに聞く。彼女は彼の実験を手伝ってきていたが真の不老不死には疑念を抱いていたのである。
「ああ……可能だ。この材料を混ぜれば、星界の雫による力で正真正銘の不老不死が完成するだろう」
彼はそう答えるが、アミーも疑問に思った事を口にする。
「何故……今の体では不満なのですか?」
「それはな……」
アスタールは勿体ぶって話すと一呼吸おいて彼女の問いに答えるのである。
「蟲で再構築した肉体は、各々の部位に蟲の意志が分散してるので自分の意のままに男性器機能だけを働かせることが不可能なんだ……」
「なるほど……そうなんですね」
アミーは理解したのかしてないのか分からないが、一応頷く。だが、アスタールは更に話を続けるのであった。
「だが、この素材と星界の雫で真の不老不死になれれば、再び女を抱けるようになる」
「しかし、真の不老不死になっても肉体自体は人間と変わらないので、肉体的には弱くなってしまうのでは?」
彼の話を聞いてジィは疑問を口にすると、彼はニヤリと笑って言う。
「確かに……不老不死とはいえ肉体自体は普通の人間と変わらなくなる。だが、その課題は星界の雫を使えば後から強化できる筈だ」
ホムンクルス達の問いに答えると作業に取り掛かるのである。そして、彼等は明日の為に素材を混ぜ合わせ秘術を発動させる準備をするのだった。
夜になると、ホムンクルス達が食事を運んでくる。だが、魔女は殆ど食べず水を飲むだけであった。
俺は食事を摂りながら考える。明日になれば、アスタールが真の不老不死へと進化するだろう……。
しかし、俺の頭では彼を食い止める方法が思い付かなかったのである。
「はぁ……お手上げだ……」
俺は思わず独り言を呟く。モイラがこんな状態じゃ俺達も手出しできないな……そう考えているとディアーネが話し掛けてくる。
「リュルケ……さっきから何を考えているの?」
「いや……アスタールを食い止める方法が無いかなと……」
ディアーネに素直に話すと彼女は肩を竦めながら言う。
「奴を止める方法なんてないわ」
「大丈夫……私に秘策があるわ……」
それまで、黙って水を飲んでいただけの魔女が急に口を開く。
「何か打つ手があるんだな?」
俺が聞くと彼女は自信あり気に頷く。
「ええ……でも、これは博打じみたものになるかもしれない……」
そう言って魔女は手枷を付けた両手を見つめる。そして、真剣な眼差しで俺達に言うのであった。
「その秘策とはね……」
「秘策とは……?」
俺はゴクリと唾を飲み込むと魔女の答えを待つ。その時、扉を開ける音が牢屋に鳴り響く……。
「さあ! 夕食を食べたら風呂に入りなさい!」
「アスタール様から特別に風呂に入る許可がでたわ!」
ホムンクルス達が俺達に食事の下膳をするとともに風呂に入れと言ってきたのだ。
「今日、汚れた体を洗い綺麗にして明日を迎えなさい!」
「3人は手枷をしたまま先に入りなさい……後で魔女の方は私達が風呂に入れるから」
そう言うと俺達に手枷を嵌め、風呂に入ってくるように促す。
「……何処に風呂が?」
「私達が案内するから付いてきなさい」
そして、モイラを残し彼女達は風呂場まで案内するのだった。
地下の牢から1階に階段を上がり、彼女達の先導で歩いて行くと浴場に着くのであった。
アスタールの館の風呂はモイラの屋敷の風呂に比べると少し小さいが、それでも3人ぐらいは余裕で入れる大きさであった。
浴場は大理石による石造りのもので壁には火・水・風・土を表現した彫刻があり、天井には星座を彫り込んで神秘的に感じられる。
「さあ! 下着を脱いで中に入りなさい」
ジィがそう言うと俺達3人は服を脱がされた後は下着姿のままであった。
素直に言われる様に下着を脱ぎ裸になる。浴場の入り口の外でホムンクルス達が監視をしながら言う。
「ちゃんと綺麗にするのよ」
ホムンクルス達が命令し外で監視を続けていた。俺達は汚れをお湯で落とし湯船に入る。
「いい湯だ……」
「ふ~~」
「はぁ……」
2人も湯船に入ると気持ちよさそうにする。ホムンクルスの監視が気になるが、今はゆっくりと疲れを取りたい気分であった。
しかし、後でモイラを風呂に入ると言っていたが、普通に入れる訳じゃないよな……彼女達のことだ、普通の介助じゃないだろう。
そんな事を考えていると風呂の外から大声でホムンクルス達の声が聞こえる。
「さあ! 時間よ……上がりなさい!」
彼女達から急かれると慌ただしく風呂から出る。そして、ホムンクルス達は俺達に手枷を嵌め再び地下の牢屋へと連行するのであった……。