スロカス姫の追放♡ 〜お尻大好きTS転生美少女は、ハレンチ神スキルでスキルガチャをブン回す〜 作:龍々山ロボとみ
いっぱい応援してくれたら続きをたくさん書くかもしれません。
「リール姫様のスキルは、まことに残念ながら判読不能でした。スキル名も効果も発動条件も全て不明です」
「ええっ!?」
「あえて言いましょう。カススキルである、と。……ぷふふっ、おっと失礼(笑)」
……などと、チビでハゲでデブのオッサン神殿長殿(しかも、口が臭くて汗で手がヌルヌルしててイヤらしい目を向けてきてマジで不敬だった。殺すぞ)が言うものだから、そこでボクの命運は尽きた。
あまりのショックでブッ倒れて後頭部を強打して気絶したボクは、神殿内の救護詰所にてシスターさんから神聖魔法による治療を受けたあと、お城に連れ戻されてそのまま半地下に作られた部屋に寝かされて軟禁状態にされてしまい、
目が覚めた時には全てが遅かった。
あれよあれよという間にボクの処遇、……廃嫡とか、国外追放の話がどんどん決まっていった。
そして今。
『リール姫へ。30日後に国の外れにある崖から突き落としてヤバい森に捨てるので、そこで勝手に死んでね♡
もしこっちに戻ってきたら首から下の生皮を全部剥いで吊るして晒し者にしたうえで爪先から順に切り刻んで殺すしかなくなるから、絶対に帰ってこないでね♡』
てなもんである。
もちろんこれは最大限意訳したものなので、実際はもっともっとオブラートに包んであったけど、タマネギの皮みたいにオブラートを全部剥いだらつまりはこういうことだ。
誠に遺憾であるが、ボクはなるべく惨たらしく、悶え苦しんで死なねばならないらしい。
何故か。
決まっている。
ボクが神授スキルとしてカススキルを授かったからだ。
ドラミング王国は絶対レアスキル制国家だ。
レアスキル第一主義の脳筋ゴリラ国家ともいう(ウホウホ)。
この国の王族である身としては、エンジェリックレアスキルとかレジェンダリーレアスキルとかまではいかなくても、
マスターレアスキルとか、最低限ウルトラレアスキルあたりは持っていなければ、お話にならないのである。
そもそも、15歳になったときに神様から授かるスキルのレア度が、その人が生涯で獲得できるスキルの最大レア度であるとされているわけで。
それはつまり、神授スキルの格が、その人そのものの格と同義であるとして扱われるわけである。
だからボクのようにカススキルを得た人間は、ゴミ同然のカスとして扱われる。
ゴミはゴミらしくゴミ箱にポイってね。
ただ、これでも今のところは、……というか、追放されるまではまだお姫様なので、ポイっとするゴミ箱もそのへんの適当なゴミ箱ではいけない(平民なら、軍兵の慰み者とか試し撃ちの的とかにされる)らしく。
王族、貴族、名家出身のカスを捨てるためのゴミ箱が、先述のヤバい森、……死の森というわけだ。
あそこは人跡未踏の秘境であり、死の森に入った人間は誰一人生きて帰ってこないそうなので、
ボクのような取り扱いに難のあるゴミも気軽に捨てられてしまう、放射性産業廃棄物の最終処分場のように使われている。
つまり、このまま時がきて死の森に捨てられれば、森の凶暴な生物たちに生きたままハラワタを食い散らかされて死ぬしかないし、
よしんば森から脱出して王都に戻ってきても、拷問官たちに捕まれば地獄の責め苦を味わされて殺されてしまうということになる。
たぶん、カススキルを持つ者は王族といえど人間に非ず、ってところを見せつけて、一般市民たちに恐怖を植え付けるとともに、自分たちの権威を主張する策なんだと思う。
王族や貴族の家の生まれの人は比較的レアスキルを手にしやすい傾向にある(代々、そういう家系同士で血を繋いできた)し、レアスキルを持つ自分たち=偉くてスゴい、っていう図式を作るほうが支配するのに便利だからね。
そしてボクは、そんな連中のための見せしめになって死ぬ運命だということだ。
このままいけば、あと30日プラス数日でボクは
せっかくこんなに可愛い見た目(自分で言うのもなんだけど、今のボク、超絶美少女である)で
……と、今までのリール姫なら、そう思っていたことでしょう。
己の未来に横たわる絶望をおそれ、今まさに舌を噛み切って死んでいたかもしれない。
ふふふ。
だがしかし!
天は我を見放さなかった!
「まさか、後頭部を打ったことで
そう!
今ボクが私じゃなくて
この部屋に来て目が覚めてから数日間は、まだちゃんと記憶が混ざってなかったからちょっと混乱したりもしていたけど、今はもう完全に一つになっている感覚がある。
リール姫としての記憶ももちろんあるし、やろうと思えばお姫様モードで喋ったり動いたりもできるんだけど、
今は軟禁部屋に一人きりだし、頭の中で考える時は前世の人格を前面に押し出したほうが理路整然と物事を考えられて捗る。
だから今のボクは、ボクなのである。
前世のボクの名前とか人間関係とかは全然思い出せないけど、一般教養とか趣味の知識ならちゃんと覚えているし、
それに、ふふふ。
あのクソキモ神殿長は読めなかったようだけど、今のボクなら、ボクのスキルを判読することができる。
だって、説明が日本語で書いてあるから。
いやぁ、これ、今まで判読不能でカススキル扱いされてきた人たちの中にも、実は日本語で書かれたスキル持ちの人とかいたんじゃない?
現時点では確認のしようもないけど、もしそうなら、あのクソデブ神殿長はとんだマヌケだということだね。
少なくともボクのスキルは、日本語が読めるなら詳細を確認することができるものだ。
そしてボクは日本語が読めるし、おそらく現状ボクだけが、このスキルを理解できる。
……いや、まぁ、まだチラッとしか見てなくてちゃんとは読んでないんだけどね?
日本語なのは間違いなかったし、なんならこういう時って、実はめちゃくちゃ強力なスキルだってことが判明して、あの
間違いない(確信)。
てなわけで、ボクはベッドの上に座り込んで目を閉じ、深呼吸を二度三度繰り返す。
そして、どんなスキルが出てきても驚かないように心の準備をしてから、自分のスキルのことを思い浮かべる。
「ステータスオープン! ……おおっ!」
分かりやすくボクの目の前には半透明の板、空中ディスプレイのようなものが現れる。
そこにはボクについてのアレコレや、その他諸々の情報が載っているようだった。
色々と気になる記載はあるものの、とりあえず今は、スキルだ。
お願い神様!
どうか良いスキルを!
ハイパーレア相当、いや、この際スーパーレア相当とかでも文句は言いません。
だから、何か、ボクの現状を打破できるようなスキルを!
授けていてくださいお願いします!!!
いざ、オープン!!
そうして開いたスキル欄には、このようなスキル名が載っていました。
『神授スキル▶︎
…………は???
……………………なぁにこれ???
リール姫「け、ケツ穴…………??」