スロカス姫の追放♡ 〜お尻大好きTS転生美少女は、ハレンチ神スキルでスキルガチャをブン回す〜 作:龍々山ロボとみ
*(神の視点)*
202X年、日本。
世は大ブイチューバー時代であった。
どこもかしこも配信者。
あっちもこっちも配信者。
右を見れば雑談配信、左を見ればゲーム実況。
歌ってみたとか作ってみたとか、動画勢だって盛りだくさんだ。
企業の箱から、個人勢まで。
みんな可愛い女の子のガワを被って、可愛い自分を見せびらかす。
そんなブイチューバーたちを応援する
そうした
「やっほ〜♡ みんな、元気してた〜? 今日も元気に『KSPチャンネル』、はっじめっるよ〜♡」
その名もKSPチャンネル。
名前の意味は
キラキラな金髪とバチクソ可愛い
ちょっとエッチな配信チャンネルである(R-17.9相当♡)。
【来たー!】
【姫様ー!】
【今日もぷりてぃーだよ〜♡】
「はーい♡ みんなも元気そうだね〜♡ ちゅっちゅっちゅっ♡」
彼女のいつもの挨拶、開幕投げキッスだ!
正面、右前、左前の三方にウインクしながらキッスを飛ばすと、コメント欄のランダムなコメントにキスマークが付くのである。
ちなみにこれはメンギフ制度を流用してキスマークを付けている(つまり、キスマークが付くとメンギフがもらえる)のだが、
闇の技術(ハム子のスキル効果)により受け取り拒否設定の者や、すでにメンバーシップ加入者でもキスマークをもらうことができる。
【やった! キスマついた!】
【相変わらずの謎技術ww】
【これで俺もメン限動画が見れるのか!】
「ふふふー♡ オススメは、ヤケド姉さんが牛柄ビキニ姿で二重跳び連続10回できるまで頑張るやつだよ♡ 他にもA子ちゃん
【伝説の二重跳びチャレンジ回……!】
【あれは……、歴史に残るよね……】
【そんなにすごいの?】
【スーパーワガママボディで一生懸命ぴょんぴょんするから、そらもう、"こう"よ】
【ぶるんぶるんよ】
【たゆんたゆんやで】
【たゆんたゆんどころか、何回も跳んで汗だくになってるから、びったんびったんって音してた】
【マジでか。このあとすぐ見なきゃ】
【思い出しただけで……、ふぅ】
【おい、そこで賢者化するな】
しかも付け加えると、胸が揺れすぎてすぐにトップスがずれて外れるので、そのたびにポロリして「きゃあっ!?」という悲鳴とともにうずくまり、縄跳びが止まるのである。
ブイ体のほうでは水着がズレないように設定されていたので気にせず跳び続ければいいのに、カメラの前だとつい気になって隠してしまうので、何度も跳び直させられるハメになったのだった。
【逆に姫様は微動だにしなかったね】
【不動だったね】
【せっかくロリの金ビキニだったのに……】
【いやけど、ロリが金ビキニ着てくれるだけで助かる命もあるし】
【というか普通に三重跳びまでやってたけど、姫様けっこう身体能力高いよね?】
【な。ダンスも上手だしな】
【さすが姫様】
「まぁねー♡ ボクは姫様だから、色々鍛えてあるんだよ〜♡」
【さす姫】
【さす姫】
【さす姫〜】
【けど、背と体型はいつまでたっても……、うわっ、なにをする、ヤメ……】
【不敬罪で憲兵に連れていかれたか】
【惜しいやつをなくした】
【残当】
さて、そんなこんなとしばらくコメントと雑談を交わしたのち、リール姫は今日の配信の本題に入ることにした。
「今日はー、みんなで綱引きをしまーす♡」
【綱引き?】
【綱引きかぁ】
【ほんとに綱引き?】
【どうせ普通の綱引きじゃないんでしょ】
【絶対今日もエロいやつ】
【ワクワク】
「ルールは簡単。1対1で紐を引っ張り合って、紐を離したほうが負け。勝ち上がりトーナメント方式で、優勝者には豪華商品をプレゼント〜♡」
【紐?】
【離す?】
【出てくる単語がすでに怪しい】
「画面の前の君たちも、投票締切までに誰が優勝するか予想してみてねー♡ 見事優勝者を当てた人には、ささやかなプレゼントがありまーす♡」
そこまで説明するとリール姫は、画面内にハム子を呼んだ。
「みんな、おつおつー☆ ハム子だよー」
【キャー、ハム子ちゃーん】
【ハム子ちゃんも相変わらず美人だ】
【ツートップが並ぶと画面が映えるな】
【こないだの新作コスメ動画見ました!】
「あざっす〜。あの新色のリップ、塗るとマジアガるよね〜。あーしも今塗ってるよ。ブイ体には反映されてないけどね〜」
ハム子も一通り自分に対するコメントを読んでいき、コメントの流れがひと段落したところで、
「じゃーん! 今日はこれを使うよー」
と、黒塗りになった棒のようなものを取り出した。
【あっ】
【あっ】
【それは】
【やっぱりじゃん!】
「んんー? なんのことかなー? あーし、ウブだから全然分かんなーい☆」
とか言いながら、黒塗りにされたもののスイッチをカチッと入れると、ウィンウィンウィンという音を出しながら、黒塗りの棒がぐねぐねと動く。
【完全にアレ】
【隠す気ゼロ】
【い つ も の】
【このチャンネルに健全さとか欠片も求めてないけど、いつかBANされそうで怖い】
さて、そんなグネグネ動く例のアレであるが、おもむろにハム子は、反対の手にも同じものを取り出した。
両手に黒塗りの棒。
ハム子はそのうちの片方をリール姫に渡すと、スタスタスタと歩いてリール姫と距離を取る。
そして、2メートルほど離れたところで、2人が持っている黒塗りの棒がお互いに引っ張り合うような挙動をした。
つまり、この2つの黒塗り棒は、お互いが紐で繋がっているというわけである。
そのことがリスナーに伝わったところで、なぜかカメラの画角が不自然に上に上がり、リール姫とハム子のバストアップしか映らなくなった(先ほどまでは、足元まで全身ブイ体が表示されていた)。
そして2人は背中合わせの状態になると、なにやらカメラの向こうでゴソゴソ動き、
「んんっ……♡」
「あっ、はあっ……♡」
明らかに、ナニかをどこかに入れたような声を出してから、ちょこちょこ動いて位置を調整する。
そして、よーいスタートの合図とともに、2人は相手と離れようとして、お互いにゆっくり前に進もうとする。
が、しかし。
「んっ♡ んんんんんっ……♡ あ、あひっ♡ ああっ♡ 待っ、抜けちゃうっ……♡」
「んひいっ……♡ お、おしり……、めくれ……、あ♡ ヤバっ♡ ダメダメダメ♡ そんな一気には♡ ……んひぃぃぃっ♡♡♡」
とか、お互いに息を荒げながら不思議なことを言い合い、最後は悲鳴のような艶声を出したハム子が、崩れ落ちるように画面下にフレームアウトした。
「ふふふふふ……♡ ぼ、ボクの勝ちー♡ ……はうっ♡」
それから、ニュポンと何かが抜ける音とともにリール姫もフレームアウトし、
慌てて出てきたA子が司会を引き継いで、綱引き大会はつつがなく開催されたのだった。
なお。
今回の綱引き大会の決勝戦はA子対X子の因縁のライバル対決(と、いうことにして企画を組むことが多い)となり、
特別ルールとして、2人は勝負の前に2リットルの牛乳を
「ふんぬぎぎぎぎっっっ♡♡♡」
「あっっ♡ んぐぃっっ♡ はァっっ♡♡♡」
勝てば得られる豪華商品。
そしてそれ以上に、負ければ失う乙女の尊厳。
それはもうお互いに、一歩も引かぬ奮闘を見せ、勝負は5分を越える長丁場となった。
【神回過ぎる】
【どっちも頑張れ! ……できれば両方負けて?】
【コメ欄にちょこちょこヤバいのがいる……】
【一番ヤバいのはこんな企画考えつく姫様でしょ】
決勝戦の間コメント欄にはスパチャが飛び交い、艶のある声で喘ぐメイド2人が背中合わせで綱引きをするだけの動画で同接が5000人を超え……、
そして、決着と同時に配信が落ちた。
たぶん色々なところに配慮した上での判断であったようで、この回の配信はアーカイブにも残らないことが決まった。
決勝戦の勝負の結末は、配信をリアタイ視聴していたリスナーたちの心の中だけに、残ることになったのだった。
「次もまた見てね♡ ばいばい♡」