ビジネスホテルKUKI———。あらゆる事業に手を広げる九鬼財閥が建設した宿泊施設だ。
以前にトーナメントの優勝特典で利用したホテル同様、スタッフは一丸となって九鬼のために働き、滞在客に最高のサービスを約束する。
そこにチェックインを済ませたユウと松永家は、案内されたスイートルームにて一息ついていた。
三階のスイートルームは、四十平方メートルを超えるリビングルームと、十畳以上のベッドルームが二部屋という豪華な間取りとなっている。
相変わらずの九鬼の財力に唖然とする、なんて暇は彼らにはない。
今回は色々ありすぎた。
ユウも松永親子も、もはや疲労困憊の身。細かい話し合いは明日やるとして、就寝を最優先とする。
食事にも手をつけられず、シャワーだけは浴びて、ベッドへ倒れるように横になった。
時計は既に零時を過ぎていた。
「お義父さんは?」
「すぐに寝ちゃった。もう疲れた〜、ってさ」
一応汗だけは流した二人と違って、久信は部屋についた瞬間にベッドへ倒れ、気絶するように眠りについたらしい。
スタッフからは一人一部屋を用意されていたが、ユウと燕の二人は同じ部屋、一つしかないベッドに揃って寝転び、照明を落とす。
暗幕が垂れて、室内に訪れた静寂が心に安らぎを齎してくれる。あの激動の数十分が嘘のように。
特大の台風が過ぎ去り、漸く一息をつける時間を噛み締める。
ユウは疲れ切った身体で寝返りを打ち、隣で横になっている恋人へと手を伸ばす。抱き寄せると、柔らかな髪に指を通し、その頭を優しく撫でた。
互いに言葉は発さない。静かに肌に手を滑らせて触れ合う動作は緩慢で、相手の存在を確かめ合う。
特に燕は手動は繊細で優しく、壊れ物を扱うよう。少し擽ったくてユウは笑う。その微笑みを目にして、燕も瞼を細めて頰が緩んでいく。
「傷、大丈夫?」
「ああ……。って言ったらウソになるな。この傷は暫く残りそうだ」
「ヒュームさんを相手にしたんだから仕方ないよ」
寧ろ、よくこれだけで済んだと見るべきだ。
そう宣い、燕はユウの腕にできた傷をなぞる。
最強の執事と相対したのだ。当然無傷では済む筈もなく、それでもユウは不満そうに鼻を鳴した。
「勝つ気で挑んだんだけどなー。流石は総代のライバル、百代とは違う強さって感じだったわ」
……百代もそうだが、彼も十分バトルジャンキーの類といえよう。燕は内心ツッコミを入れつつも、それは口にせず苦笑するだけに止める。
こっちは心配してるのに、君ってばもう……。それはそれとして、優越感に浸っている自分がいる。
こうして触れ合える時間も、悔しそうな顔を見れるのも、傷ついた彼を癒せるのも自分だけなのだから。
「仕方ないなぁ」
言葉とは裏腹に、その声は嬉しそうに上擦っていた。
ベッドの下へと手を伸ばした先にあるものは、床に置かれていた収納ボックス。
ゴソゴソと何かを探し出し、掴み取ったそれをユウに見せつけるよう突き出した。
それは、平蜘蛛の籠手だった。
ただしボディスーツは装着されず、大会で破壊されて修理中なためか、原型よりも歪な形となっている。
ほぼスクラップ同然の物体でしかないそれを腕に装着し、ユウに狙いを定めて起動した。
-RECOVERY-
夜のホテルの部屋で、人口音声がこだました。
籠手に備わった機能が発動する。放たれた光が狙った対象へと照射され、輝きはその体内へと吸収されて行く。
変化はすぐに訪れた。
身体に熱が宿ったと思うと、じんわりと安らぎと温もりに包まれる感覚と同時に、蝕んでいた痛みが和らいでいく。
瞬く間に損傷した肉体が修復され、光が消えた頃には、水城ユウの負傷は癒えていた。
その過程を目の当たりにして、上手くいってよかった〜。燕は感嘆の息を漏らした。
「修理中の平蜘蛛。これで完全修理にはもっと後になりそうだけどねん」
役目を終えた平蜘蛛は、それ以上はうんともすんとも言わない。
起動するかどうか、一か八かの賭けだったが、どうやら一回だけ使用できる分には修復されていたらしい。
おとん様様である。
しかし、無理をさせたからだろう。物言わぬ鉄塊となったそれを見て、ユウは申し訳なさそうに言った。
「いいのかよ?」
「いいのいいの、暫くは必要なさそうだし。それに……。ユウくんの傷を治せるんだから」
それが何よりの喜びだよ、と癒えた身体の状態を確かめるように再び抱擁を交わす。
その温もりを、鼓動を、直に感じることができる。それは何よりも幸せなことで、何よりも得難いもので。
「ありがと、来てくれて。本当に嬉しかった」
「感謝なら李さんとステイシーさんに言ってくれ。多分、あの人達がお前のことを伝えてくれたんだ」
「あの二人が?……ぁ、そっか。そういうことね」
何か心当たりがあるのか、燕は一人合点した。意味深にはにかむ顔が気になるが、深くは追求しないでおく。
それよりも、言いたいことは他にあるのだから。
ユウは不満気な顔で、スマホを取り出した。
その画面には、LINEの文字列が並んでいる。
「今度からあんなLINE送るなよ?辛いのも幸せも、お前と共有したいんだ」
「うん……」
とはいえ、それはそれ。
ユウは悪戯っぽく笑って、彼女の頰を突いた。
その手にそっと手を添えられ、指と指が絡む。そのまま手の甲にキスを落とすと、愛情と気恥ずかしさに二人の頰が染まっていく。
穏やかな時間が過ぎていく。
この幸せが、ずっと続けばいいのに……。そんな願いを胸に抱きながら、恋人同士は顔を近づける。
静かな接触。音もなく唇と唇が重なり合う。
ゆっくりと、じっくり。噛み締めるような接吻は、今まで以上に深く互いを感じさせた。
疲労が癒され、幸福感に包まれる。唾液はまるで甘い喉越しの良い美酒のように、口内に愛の味が広がっていく。
どれほど時間が経ったところで味わい尽くせない、酔いしれる甘美な時間。
「ちゅ……ん……あ……ユウくん」
荒い息がかかり合う距離のまま、彼の名を呼ぶ。しかしそれ以上の言葉が出てこない。
言いたいことはいっぱいあるのに、伝えたいことは山ほどあるはずなのに、どうしてかちゃんとした言葉にならない。
切なげに彼を見つめる。そんな彼女にユウは微笑みつつ、宝物を独り占めするように優しく抱き寄せた。
触れ合う身体と心、そして言葉なき愛。
確かな繋がりを感じ合う。
「ユウくん、シちゃうの?」
「李さんのお陰で気付けたけど、俺の目の届かないところで燕がどうなっていたかって、思うとな……」
「いくらでも対策考えてあったのに」
「それでもだよ」
これが独占欲というものなのか。
我ながららしくないと思いつつ、自分以外の存在に彼女が脅かされるなんて、考えただけでもゾッとする。
この温もりを、優しさを、愛情を、他の誰にも渡したくない。そう強く思うと、もう止まれるはずもなかった。
———やっぱり俺は、燕が好きだ。
改めてそう実感する。
頭を撫でると、気持ちよさそうに甘えてくるその仕草に、湧き立つ感情は止まるところをしらない。
いつも見ているものと同じはずだというのに、今この瞬間だけは違って見えた。艶やかで美しくて……。そんな彼女が自分だけに向ける特別な表情に、臓腑全体が大きく跳ね上がった。
———燕が俺を選んでくれてよかった。
だからこそ、この娘の全てを自分のものにしたい。心も身体も、離れてしまわないように。
そんな欲望がムクムクと鎌首をもたげてくる。
血が巡り、筋肉が強張っていく。性的な力みが込み上げてくると、染みるような痛みが瞬間的に全身を巡った。
「ッ……」
「痛い?回復も完璧じゃないからね」
RECOVERYの効果も完璧ではない。
回復といっても、百代の瞬間回復には遠く及ばない。回復率は四十〜五十パーセントといったところか。
外見的な傷はなくなったが、未だに内部分に蓄積された疲労と痛みは残留している。
ヤル気はあるのに、肉体がそれに追いつかない。そのもどかしさは、燕の一言で一気に覚めることとなる。
「じっとしてて。私が気持ち良くしてあげる」
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ーーー
———動けないなら、動けないなりに。
そう言って私はユウくんの身体を仰向けにして、寝巻きに手をかけた。するすると肌と布の擦れる音、一枚一枚丁寧に脱がされいくのを拒まず、彼は受け入れている。
私も身につけているものを脱ぎ、互いに生まれたままの姿になる。
窓から差し込む月明かりが唯一の光、ユウくんは瞬き一つすることなく、照らされる私の裸体に目を奪われていた。それは興奮となり、見ただけで感じる甘美な快感が下半身を湧き上がらせるのを実感させる。
ものの十秒もしないうちに、股の真剣は生殖準備へと勃ち上がる。高く、太く、大きく勃起して、先端から止めどなくカウパーが溢れ出る。
今すぐにでもお前も抱きたい。そう訴える凶悪なモノが狙いを定めていることに、私はお望み通り……———ぱくっ❤️口で咥え込んだ。
「はぁむ、んぷぅッ、れろっ……ちゅるるっ」
淫靡な舌使いに、こだまする水音。
大きく口を開けて、極太の剛直を咥えてしゃぶる。熱く、ねっとりと湿らせた口内で、献身的なフェラチオを施していく。
これまで行為のおかげで、私も舌技もだいぶ上達した。ユウくんの感じるポイントも、もうすっかり熟知しているつもりだ。
その大きさ故に、舐るのも一苦労な肉棒の根本から先端まで、じっくりと舌を這わせて唾液を全体に塗りたくる。
亀頭をぐるりと舐め回し、カリ首に沿って舌先でなぞり上げる。裏筋を下から上まで満遍なく、敏感な鈴口を先端でほじったりといった、君を気持ち良くさせようとする舌の動きに、声を漏らして小さな反応を見せてくれる。
男根全体が濡れそぼるまで、そう時間はかからなかった。
その奉仕の甲斐あって、魔羅が膨張していく。
私のテクで気持ちよくなってくれている、とっても嬉しい。今度は亀頭を飲み込んでゆっくりとストロークを開始した。
「んっ❤んぷぅ、んっ❤」
やっぱり、大きいね……。
口に入れるだけでも精一杯。
先端だけでも口内に余る肉の塊ときたら。
一度咥えてしまえば、喉奥まで突き当たるほど。口内で感じる亀頭の膨らみも、喉を圧迫して息苦しさを感じてならない。
戦闘の後だからか、舌に広がる雄の味は濃厚で、脳内を官能で塗り潰していく。
でも、ユウくんのモノなら大歓迎。
この昂ぶったそれで突かれたら、どうなってしまうんだろう。想像するだけで下腹の奥が疼く。
口で感じる逞しさは子宮が疼かせ、蜜を垂れ流させる。苦しみよりも勝る幸せに胸を躍らせ、口をすぼめながらストロークの速度を上げていく。
じゅぷ❤️じゅぷ❤️
じゅぽっ、じゅぽっ……ぐっぽぐっぽ❤️
口淫は、もうすっかり熟練の域に達していた。
淫らな水音を響かせて、唇と舌を巧みに扱った奉仕は激しさを増すばかり。その刺激に反応し、ビクビクと震える剛直が愛おしい。
そして……お気に召してくれたみたい。
「おぁぁ……!燕ッ!」
口をきゅっと窄めた瞬間、ユウくんは堪らず限界を迎えた。
———びゅるっ❤️
びゅるっ、ぶぴゅッ‼︎
びゅるるるる~~~っ!
どぷっ、ごぽぽっ!
どびゅっ!どびゅるっ!ぶびゅるるるぅぅッ‼︎
ゼリー状の精液が噴水のように吹き上がった。
喉奥に叩きつけられ、勢いのまま食道へと流れ込んでいく。熱い、それでいて高濃度の粘着性のある体液が、口内と喉いっぱいに満たす。
多すぎる、収まり切らない、飲み切れない……。口から白い雫が溢れ落ち、ポタポタと肌に落ちていく。
戦闘後の昂りと、フェラによる性的興奮と、恋人に対する愛情が、これ以上ないほどの濃さと量を吐き出させていた。
いや、それにしたって今日は一段と……!
納豆よりも粘り気の強いザーメンが喉に絡みつき、強烈なエグみと臭いに口腔内を蹂躙される。
「んぐっ、ごく……んん!ぷはッ」
なんとか飲み下して胃の中に落とし込むと、その灼熱は体内でも健全で、身体の芯から暖かいものが溜まっているのが分かった。
よく味わい、口を離す。ちゅぽんっ❤️音を立て、糸を引いて離れていく唇と男根との間に、ねっとりとした透明な橋が架かる。
あれだけ大暴れして体力も使い果たしているにも関わらず、ユウくんのペニスは萎えるどころか猛々しくそそり立ったまま。
ホント、君のおちんぽは萎え知らずだね。
「それじゃあ次は、こっちね」
二本の指に押し当てて、秘所を左右に広げる。
私の方も、もういつでも準備万端。
見せびらかした膣は湯気が立ちそうなほど熱く蒸れ、愛液でテカテカと濡れて男を待ち侘びている。
ゴクリと、喉を鳴らす音が聞こえた。
勃起がさらに増して行く、そのわかりやすい反応を、挿入OKという了承であると受け取った。
物欲し気にヒクつき、上に向かって突き出された極太ペニスを手で支える。触れた感触は、フェラの時よりも熱い滾りに満ちていた。
ユウくんの身体を跨ぎ、その先端を秘裂へと押し当てる。互いの性器を触れ合わせ、ゆっくりと腰を沈めて行く。
亀頭の膨らみが肉壁を掻き分ける実感、いやらしい音によって耳が、見つめ合う視線によって目が、情愛をより煽る。
膣口が押し広げられて……。
ずにゅんっ!ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっ❤️
じゅっぷん! ごりゅッ———❤️
膣内を抉りながら最奥まで一気に突き入れた。
「はぁ、ん❤️」
挿入だけで身を焦がすアクメと、体内の異物による圧迫感に震えながらも腰を落としきる。
円柱の形に盛り上がる下腹部を撫でながら、甘い息を吐く。私の中を隙間なく埋め尽くす質量と熱、苦しみの中にある確かな愉悦に酔いしれながら、上下運動を開始した。
腰の動きが止まらない。下から突き上げてくる極太が、何度も膣壁を抉り子宮口をノックする。
「あ゛っ、お゛ほぉ❤️ち、ちんぽすごすぎぃ❤️んぉお……イ゛、ひぃッ❤️」
一心不乱に腰を振って快楽を貪る。ごつごつと突き上げられるごとに、視界がバチバチと弾けた。
ユウくんも負けじと私の腰を両手で掴み、激しいピストン運動を開始してお互いの性器を擦り合わせる。
時折腰を回したり、強く押し付けてぐりぐりと苛めてくるのもたまらない。さらに彼は身体を起こし、私の胸を揉みしだきながらキスを求めてくる。
「んふ❤️んぢゅる、れぇ❤️」
受け入れる以外の選択なんてあるわけがない。
喜んで舌を絡め、唾液を交換し合う濃厚なキス。お互いがお互いを求めあっている証拠に、膣内はより強く胎内の剛直を締め付ける。
「ひぁんっ❤️おっぱい、いい……もっと強く揉んでぇ❤️」
「ああッ、お前の望みならなんだって……!」
リクエスト通り、乱暴に乳首を摘んでくれた。
電撃が走ったように背筋が反り返る。同時進行で押し込まれる肉棒に、腰が砕けてピストン運動が止まりそうになった。
もう完全にユウくん専用の性処理道具だ。彼氏にされることなら、なんだって幸せに感じてしまう。
女としての尊厳を捨てた私。けれど、もうそんな些細なことはどうでも良い。ただ彼と一緒に気持ちよくなれるなら何だっていい。
交尾に没頭し、甘美なセックスに酔いしれる。
ユウくんの首に腕を回し、自ら唇を押し付けては口内を犯し尽くした。唾液を流し込めば喉を鳴らして嚥下してくれる。それが嬉しくてまた舌を絡ませた。
「やぁ、ぁあっ!あん、いいっ❤️ユウくんッすごいのぉ! おちんぽきもひいいよぉ……❤」
上の口も下の口も犯され、身体の芯から染められる、分からせられる。
ちょっと苦しいけど、それ以上に快楽が勝る。もう、これ無しの人生なんて考えられないほど。
ああもうダメ、おかしくなるっ❤️
じゅぷっ、ぐちゅん!
ぬぷっ、ぬぽっ❤️
ずちゅんっ‼︎ぱんっぱんぱんぱんっ❤️
卑猥な水音と息遣いだけが部屋を満たす。
最初は私が主導で行っていたはずなのに、いつの間にか攻守の側が立場が逆転していた。……いや、それも仕方ない。
肉を貫く女殺しの破壊槍。
こんなのに勝てる女なんて、いるはずもない。
例えモモちゃんでも、犯されればたちまち女ではなくなってしまう。雌として、麻薬的快楽に善がり狂うのは目に見えている。
それ程のものなんだ、ユウくんのちんぽは。
激しいピストンが結合部から愛液を撒き散し、白く濁った本気汁が部屋中に散漫していく。
異物の形になるよう抉られ、突き上げられたポルチオアクメを繰り返す。蕩け切った膣壁が、きゅうきゅうと痙攣しながら男の精をねだる。
その願いに応えるように、ユウくんの男根が膣内でさらに大きく膨らむのを感じた。
高められた射精感に加えて、物乞いの懇願に満ちた熱い眼差しは、雄の昂奮を最高潮まで引き上げさせた。
「ああ……来る……来ちゃう……❤️あは、あはははっ!すごいっ、すごいのくるぅううっ‼︎もうダメ、イく、イッちゃうぅううっ❤️❤️❤️」
どびゅる!
ぶぴゅ!どぷっ、どぷぷっ‼︎ごぼぽっ!
ピュルルルルルルルル❤️
ドヴォボボボボボボ!!!
灼熱の迸りが子宮口へ叩きつけられる。
火傷しそうな熱さと粘っこさが膣内を満たし、収まり切らず溢れた白濁液がシーツを汚す。
ああ……凄い……。お腹が破裂しそう……❤️
水風船のように、下腹部が膨れ上がる。
絶え間なく流し込まれる遺伝子の激流が、ミチミチと音を立てて胎内を膨張させていった。
全身がバイブのように震えが止まらない。鈴口から精液が放たれる際の肉棒の痙攣、繋がっている私にも波紋となって伝わってくる。
ダメ、力が抜けていく。起き上がるための背筋を抜かれたみたいに、脱力した身体はユウくんの上に倒れ込んだ。
精を欲して蠢き続ける膣壁でペニスを締め付けながら、抗えない肉悦の余韻を味わう。
ぬるま湯に似た心地よい一時……。
「お゛ッ……❤️❤️❤️ゆ、ユウくん!?」
しかしそれも束の間。
まだ絶頂が抜け切っていない、敏感な身体が乱暴に持ち上げられた。少し強く触れられただけで、陰唇から愛液と精液がブレンドされた潮が噴き出る。
抵抗なんてできるはずもなく、対面座位だった二人の立ち位置が逆転する。
上から襲い掛かる勢いに抗えず、飛び起きたユウくんにそのままベッドへと押し倒されてしまった。
「燕……足りない、こんなんじゃッ……もっと!」
目にするのは、獲物を捕らえた捕食者の容貌。
脳内に分泌された快楽物質が、痛みも疲労も忘れさせて、一人の雌を貪ることに特化したフォルム。
私を見下ろす眼光が訴えている。
彼女の中に自分の存在を刻み込みたい。
愛と欲求と共に血管が送り込まれ、その歪な魔剣は間髪入れずに再び抽挿を開始した。
「いいよ、ユウくん❤️」
ちょっと怖い、だけどやっぱり愛が勝る。
決して逃すまいとのしかかる恋人を拒むことなく迎え入れて、贄のようにこの身を差し出した。
食べて、私の肉を、心を、人生を。
全てを君のものにして。
それが狩りの合図となり、獣が吠える。
騎乗位、対面座位の比じゃない。殴りつけるような雄々しい動作は、余すことなく松永燕という女を貪り喰らう。
息も呼吸もする暇もない、相手の一方的な運動に身を委ねた交尾は、二人の全てを一つに溶け合わせた。
決して離れない、闇の中で蠢き合う大きな影。
絶え間なく吐き出される嬌声に、ギシギシと歪むベッドがどれほどの異常なまぐわいかを物語る。
伝わる体温で存在を確認し合い、愛を囁き合うように口づけを交わす。人である以上、やがて互いに限界を感じ始めるが、それでも腰の動きは止まらない。
何度もイった。
何度も潮を吹いた。
何度も何度もキスをした。
交尾が、セックスが、愛した人と繋がることが癖になって、戻れなくなる。
どこまでもどこまでも、肉欲という名の依存の沼に沈みゆく。
止めるなんて選択肢はない。
何度の絶頂を繰り返しても、体位を替えて貪り尽くしても、私達の情事は一向に終わりが見えない。
情欲に狂った獣は、もう止まらない。
それは松永燕も同じだった。
彼の全てを受け入れてなお、その底から湧き出る愛は尽きることを知らなかった。
魂を染め上げる幸福の中で、そんな私を優しく抱き寄せつつ、ユウくんは耳元で囁く。
もう離さないからな?……キュンと、まんこの締まりを強めて返事を返す。
小さく頷きながら、終わりの見えない水城ユウの性欲に溺れていくのだった。
次回、最終回です