『クルシュ』が拘束されてから、丸一日。
——ずりゅりゅりゅっ!♥
「ん゛ぅ♥♥ ん゛ん゛んん!?♥♥」
尻から何かが引き抜かれ、くぐもったダミ声が部屋内に響く。
「ほゥら、コイツがお嬢様のケツ穴に入ってたんですぜ。もうこんなクソデケェのが収まっちまって、覚えが早くて助かりまさァ」
男が持つのは、不可思議にくびれた張型。
『クルシュ』はまともに反応できない。意図しない急激な排泄感の処理で手一杯だった。
「この張り型、よゥく出来てますでしょう? ここが亀頭で、ここがカリ首。覚えといてくだせェ」
授業の体を装い、腸液でヌメヌメと光る張り型を眼前に見せつけられる。
全身を鎖に繋がれた『クルシュ』は、自分の中に入っていたモノから目を逸らすことも出来ない。
「んじゃ、もうちょいデケぇのいっときますかィ!」
ずぼぉ!!♥
「ん゛うう゛!? ん゛ん゛~~!!♥」
(いやあ!! いやあああああ゛っ!!!)
拘束調教は昼夜を問わず、『クルシュ』の尻は開発され続けた。
尻に温水を注ぎ、無理やり人糞を排泄させられた。
張り型で拡張され、腹部を揺すられ、放屁を我慢することすら許されなかった。
開発の合間には、『先生』の下卑た教示が耳を汚した。
あなる、くりとりす、まんこ、ちんぽ、せっくす。知性を感じぬ語彙の数々。都市国家で使われる隠語が彼女の耳を抜けていった。
抵抗が緩むと管で栄養液を流し込まれ、糞尿が出るたび見せつけられ、羞恥を煽ってくる。
食事も排泄も全て支配された『クルシュ』は、個としての権利をほぼ失った。
「んぐっ!♥ ぶぉっ!♥ ば、ぼ…ぉ…!♥」
今も元気に張り型が腸内を跋扈する。
宙づり調教生活の中で身体と精神が軋みを上げ、肛門を襲う刺激に抵抗が出来ない。
づるるるるっ!♥♥ ぐぢゅ!♥ ぐぢゅ!♥
「んんん゛ん゛!!♥♥♥」
唐突に引き抜かれ、苛烈な刺激に思わず身をよじる。しかし、他の男の手が尻以外の敏感な部位を愛撫し、性感の逃げ場がない。
欲しくもない快感が、絶えず全身を支配する。
まさしく、これは拷問に違いなかった。
(そこ、弱いぃ!♥ どうして! また、変な感覚がぁ……!♥)
猿轡を噛まされては抗議も出来ず、出来るのはガチャガチャ四肢の鎖を鳴らす程度。
ぬぷっ♥ ぬぶびゅうっ♥ びゅぷゅ♥
排泄では味わえない複雑な挙動に、我慢できない臓腑が粘液混じりの放屁を漏らす。
すり♥ すり♥ すり♥
耳。首筋。乳首。脇。全身朝から晩まで嬲られ放題。
「んぐぅう゛う゛う゛!♥♥ んん゛っ♥ ん゛ん゛~~っ!!♥♥♥」
苦しみが減退し、尻穴の感度が続々と増していく。
たった一日で彼女の体力と尊厳は削られ、性感帯は増殖の一途を辿っていた。
「ケツと同時に弄られるとキマりやすでしょう? こいつァクセになるって評判イイんでさァ」
(嫌! 嫌! 嫌!!!)
気持ち良いのが気持ち悪い。
憔悴した『クルシュ』の脳を、止まぬ忌避感が巡る。しかし、無意識に抱いたその感情が、呪印による感度増強をさらに促す。
ぬ゛ちぃ♥ ぬ゛ちっ!♥ ぬ゛ち゛いっ゛!♥♥
「も゛っ゛!♥♥ お゛ぼ♥♥ おお゛お゛~~~!!♥♥♥」
(だめぇ♥♥ だめ♥ なのにぃいい!!♥♥♥)
心を強く持とうとするたび、裏目に出る。
反射的抵抗と強制性感開発の悪質なループが、さらに彼女の体を変えていく。
『クルシュ』は当初、脱出する方法を考えた。
次に、この刺激に耐える術を模索した。
そして今では、考えることすら鬱陶しくなった。
「お゛…!♥ ぼ…♥ ぼぼ…♥♥ お゛お゛っ゛!?♥♥♥」
快楽信号に脳が呑まれ、張り型に合わせて開発されたアナルをぱくぱく開くしかできない。
(い゛♥ く゛♥♥)
——ぞくぞくぞくっっ!!♥♥
幾度目かわからないケツイキ絶頂。
肛虐の痛みなど忘れたかのように、腸肉が器用に張り型を抱きしめる。
正気を削がれることにも慣らされ、性器として育った肉体が悦ぶのを止められない。
彼女の尻は男に尻尾を振るよう、完全に調教されていった。
♦
綺麗に閉じていた後孔は今やぽっかり開き、流れ込む空気に爽快感すら得てしまう。
休息を経て判断力を取り戻すと、体が異常に適応したことを余計に実感する。
(そんな……。私の体、おかしくされてしまった……)
あまりにも急な肉体の変化。
骨盤底の筋や括約筋の締まりは張り型に合わせて調整され終え、体を嬲られても快楽しか生まない。
無垢であった頃にはもう戻れない。
このカラダはもう、『クルシュ』だけのモノでは無い。
そう認識すると、ショックで心が壊れそうだった。
それでも——。
「おォ怖い。早ェとこ素直になりませんと、ウンコするだけでイキ狂う変態になっちまいやすぜ?」
意志のこもった瞳を向ける『クルシュ』を、『先生』が冷やかす。
肉体の自由を奪われ犯されようと、獅子の牙は未だ折れてはいない。
「わかりやした。素直じゃねェお嬢様を導くにゃア、こうでもしねェと足りねェみてェだ」
「……ん゛も゛!?」
男が下着を脱ぐと——悪臭放つ男根が露わになる。
腰から伸びる汚物につい顔をしかめ、呪印が光を増す。
——ぐちゅりゅ♥
「!!!」
後ろに回った男の肉棒が、『クルシュ』のケツ穴に触れた。
感度の上がった肛肉が熱源を知覚し、恐怖と不快感に襲われる。せめて抵抗を模索するが、
「食わず嫌いしませンでよォ……楽しくやりましょうやァ!」
————ヌ゛プン ! ! ♥
無情にも、剛直が貫いた。
張り型を越える巨根が腸の前壁を押し、下腹部まで圧迫感が響く。
「ん゛ん゛っ!! ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」
「おほォ~、ケツ穴あったけェ~」
恥も外聞も捨て、猿轡からよだれを漏らし絶叫する。
今入れられたモノは自分を手遅れにするものだ。そう魂が訴えてくる。
どちゅ♥ どちゅ♥
脈動する異物に、哀れな令嬢の心身が抉られる。
ぐぽっ♥ ぐぽっ♥
女のカラダは性玩具になれるのだと、男根が教鞭を振るう。
彼女の尻がもうオナホになったのだと言う事実を、何度も叩きつけてくる。
どちゅんっ♥ どちゅんっ♥ どちゅんっ♥
己の強さを忘れ、か弱い令嬢として教育されてきた今の『クルシュ』には、それは耐えがたいもので。
「んん゛っ…!!♥♥ おぼぉ゛お゛!!♥♥」
下腹部が輝き、拒否感が減退する。
痛みと不快感が削げ落ち、充足感が全身から沸き立つ。
満た、され、る。
「気持ちいい、でしょう?反応でわかりますぜェ」
「う゛!?♥」
汁をダダ漏らし、ヒクつく尻穴。快楽を認識する心身。全てバレている。
(……それでもっ!)
『クルシュ』は、頭だけでも抗うのを止めない。
ズンッッッ ! ! ♥ ♥
「ふん゛んん゛!?♥♥」
——それが、何度裏目に出てしまおうとも。
ズン!♥♥ ズン!♥♥
亀頭の傘が腸壁をえぐり、子宮すら揺さぶる。
「う゛う゛う゛~~~!!♥♥」
体は彼女の想いなど聞いてくれない。
呪印に快楽を強制され、菊穴が肉棒に合わせて上手に緩む。
ズブッ!♥ ズブッ!♥ ズプッ!♥♥
長い髪が、男を喜ばせようと左右に揺れる。
貞淑さの欠片もなく乳を揺らし、男のために踊り狂う。
「ん゛〜ん゛〜!!♥ んん゛〜!♥」
その矯声すらも、雄を悦ばすアクセントでしかない。
図らずも『クルシュ』は、男を喜ばせる肉人形としての振る舞いを立派に修めてしまう。
「ほらァ、また気持ちよくなりやしょう?」
「ん゛も゛ぼっ!?♥♥」
陰核を強く摘ままれ、腰がビクンと跳ねる。
令嬢の肉豆は感じすぎて、一回り以上膨らんでいる。
「お゛ぉ゛…!!♥ ん゛ん゛ん゛♥ ん゛ん゛!!♥♥」
前門の快感に肛門が緩み、肉棒が一層奥へ。
「ん゛ぶぅ♥♥ っ゛っ゛っ゛…!!!♥」
「感じていいんですってェ。もっと愉しみやしょうや」
感じたくない。相手の意のままにされたくない。
心が拒絶して止まない。
ズポッ♥ ズポッ♥
それでも『クルシュ』の排泄穴は、男のために健気に務めを果たす。
ゴッ♥ ゴッ♥
止まってくれない。
ゴリュ!♥♥♥
熱い。熱い。
「イきますぜェ!お嬢様ァ!」
「―ー―ーッッ!!♥」
尻穴の一番奥が、降伏する。
どぶるるるる!!♥ どぼっ!♥♥ どぼぼっ!!♥♥♥
「お゛お゛お゛お゛お゛お゛゛っっ!!!♥♥♥♥ う゛う゛う゛~~~~~!!♥♥♥」
半固形の煮えたぎる精液が、染みていく。
ビクン!♥ ビクン!♥
令嬢の腰が、不随意に飛び跳ねる。
止まらぬ痙攣。直腸を越えて子宮まで強く、重く響く快感。
ど ろ ぉ …… ♥ ♥
宙吊りのまま、尻から精液を排泄する『クルシュ』。
強い意志を見せていた瞳は焦点を失い、放心状態。
「ぶ…♥ ぁ……♥」
尻穴性交の余韻が、いつまでも彼女を放さない。
雄の遺伝子が漏れ落ちると、排泄感で途方もなく気持ちいい。
嫌、嫌……悦い♥
『クルシュ』のカラダはもう、尻穴快楽を否定できなかった。
性教育一回目にして尊厳をバキバキに砕かれ、雄という存在の強大さをしっかり頭に叩き込まれたのであった。
「フイ~、まずは1発。お疲れ様でございやす、お嬢様。このまま次に参りましょうや。」
「……ふ…も…?」
————ぼ ち ゅ ん ! ♥ ♥
白濁まみれのアナルに、サカリのついた雄肉が再着弾。
「♥♥♥!?」
ビク!?♥ ビク!?♥
一日中アタマとカラダに下卑た知識を刷り込まれた令嬢は、それをすんなり呑みこむ。
即イキし、精液がかき回される卑猥な音が響く。
絶頂したのもかまわず、雌肉が休まず耕され続ける。
——この後も、排泄肛虐と抵抗快感調教は続いた。
また別の『先生』が『クルシュ』の尻穴を犯す。
ごぴゅるっ!!♥♥
絶頂。
冥日と陽日が切り替わり、申し訳程度に水と栄養が詰め込まれ、また犯される。
ずぴゅるるるる!♥♥
また絶頂。
肉便器と化した体が、最短経路で感度を上げる。男たちの教導に従い、快楽を享受した証である淫らな汁を滴らせる。
ぺちん…♥ …ぺちん…♥ ぺちん…♥
肉がぶつかり、白濁が跳ね散る。
「ん゛む゛う゛…♥♥♥ う゛ん゛ん゛…!♥♥♥♥」
疲弊しきった雌が、雄液を浴びせられまた果てる。
雌の体がどれだけ連続でイケるか試すかのように。
びゅぐるっ!!♥♥♥
授業は、彼女が悲鳴を上げる元気を失っても続いた。
「う゛……も゛………♥」
途切れる意識、抜ける力、壊された常識。
後孔は雄を拒否することをやめ、肢体には男の指紋をベットリと刻まれた。
最後に令嬢の綺麗な髪で、精液にまみれた肉棒を拭われる。
『先生』たちとの学びの足跡が、質素な部屋の雰囲気を淫らに彩る。調教部屋に浮かぶ、真っ白なインテリアと化した『クルシュ』。
雄の遺伝子で着飾る惨めなその姿を見て、かの勇壮麗美な公爵家当主を連想する者など、誰もいないだろう。
♦
「ここまーぁでは順調といった所ですかねーぇ?」
「ああ、今回だけちょいと無茶させちまったが、これが最適解だよ。服従の首輪も試したけど駄目だった。ああいうのを高潔って言うんだろうな……ホント、憧れるよ」
対話鏡ごしの話し合い。
一方は道化師風の貴族。
もう一方は、団体の主導者たる大旦那と呼ばれる人物。
大旦那はクルシュという人物の性質を評しつつ、自嘲する。
——クルシュ・カルステンは木偶にはならない。
あの頑固者はどんな条件をつけても、大旦那が散々譲歩しようとも靡くことは
記憶を失くしてもその高潔さは失われない。監禁されようが雌伏し、自ら考え、自立した意思の元に行動する。
彼女は何度踏み潰されようと手折れない、誇り高き一輪花なのだ。
しかし、一筋縄では利用できないからと、むやみに殺しはしない。大旦那は、魔女教の狂人たちとは違うのだ。
「呪い師を手配してくれたことには礼を言わせてもらうよ。マジ助かった」
「いーぇいえ。私はあなたに協力を惜しまない。これからも、存分に利用されてください」
『先生』役の女衒たちを手配した男、ロズワール・L・メイザースが、大旦那へ大仰な礼の形をとる。
この妙に物分かりの良い貴族の考えを、大旦那は未だ理解できない。だが、役に立つなら今はそれでいい。
世間的には、クルシュ・カルステンは白鯨討伐後に魔女教の襲撃に遭い、生死不明とされている。
ゆえに、今仕込まねばならなかった。
「……『剣鬼』のジジイは残念だったよ」
もう取りこぼしはしない。
小さく呟いた大旦那は拳を強く握り、己の胸に当てる。
「傀儡にできねぇならアプローチを変える。不変の性質けっこう毛だらけ。焦るこたぁねえ」
柔軟に、あらゆる手段を一つ一つ試せばいい。
大旦那には、何度でもやり直せる機会が与えられているのだから。
必ず大輪を咲かせるなら、花弁の色を染め替える。
他者に従わぬなら、彼女自身の意思で自ら堕落を選ばせる。
根から色水を吸わせるように、徐々にその在り方を歪ませていく。
「十分こっちの思い通りに染まったら、せいぜい狂い咲いてもらおうじゃねぇか」
彼は人でも殺していそうな三白眼を細め、そう宣った。
原作六章では記憶を失う前を『』表記していましたが、本作では失った後を『』表記にしています。
IF④.この時点で伽の実技をしない
学習を続けるうちに『クルシュ』現状を疑問視・逃走を図る→魔女教徒から追撃→全身大火傷負ったのち監禁凌辱。
IF⑤.服従の首輪を使用し従属させる
『クルシュ』、自決。