逆レ?なんだろうか。
鵺の監視下でどうやって学郎君と二人きりになるか。
そんな風に悩んでいたら向こうから一人で会いに来てくれた。
今が一世一代のチャンス!!と学郎君を盡器に閉じ込めて、当初の予定通り彼への色仕掛けを始めた。
ぎゅーっと彼に抱き着きながら、口を開き何かを言いたそうにしていた彼の少し乾いた唇へと自分の唇を重ね合わせる。
「こら喋るな。」
「学郎君は、女の子の押しに弱いもんね?もう好き勝手させないよ。」
こっちは何年も見てきて君の事を知り尽くしているんだ。見守れなかった2日で女の子に慣れたのかもしれないけど、彼の本質は変わっていないはず。
(このまま押して、押して、学郎君を私のものに…。)
そんな風に考えて行動しているのに、彼は照れた様子を一切見せずにこちらを真っすぐな瞳で見据えてくる。
「藤乃家について「学郎ー、私今なんて言った?言ってみて?」」
こっちも恥ずかしいのに、まるで気にしない様子。
そんな彼にムカッとして、素の自分が出てしまった。学郎君には可愛い私だけを見てもらいたいのに。
「言わないと、またチューすんぞ♪」
心臓がバクバクと悲鳴を上げている。緊張と恥ずかしさで頭を真っ白にしながら、どうにか彼に誘惑を続ける。
「大丈夫だよ~。言う事聞いたら怖くないからね~。よーし、よーし、いい子いい子ー。」
口から勝手に出ていく言葉。なんだいい子いい子って。事前に考えていたアプローチとは違う変なお姉さん感が出てしまう。
(あー、もうっ、訳わかんくなってきた…。いいや!このまま押しきっちゃえ。)
「ちゃんと言う事聞けるようになったら教「だったら仕方がないな。」え。んっ!?!?♡♡♡」
押し倒して、甘えるようにすり寄っていた彼の胸元から、ふいに視界が引き上げられる。
顎をくいと持ち上げられ、戸惑う間もなく、唇にやわらかな熱が触れた。
三度目の逢瀬。けれど、この唇が彼のものだということは、すぐにわかってしまった。
(へっ!? な、なんで?? 学郎君から???)
グイッと腰を引き寄せられて、身体がさらに密着する。
自分から仕掛けるキスとは全く違う、男の子らしい――どこか強引な力に包まれる感覚。
彼を追えていなかった2日間。確かに彼の魅力に気づいた女の子達から告白されたせいで以前の彼とは変わってしまったのかもしれない。
でも――これはあまりに変わりすぎていて、頭がついていかない。
されるがまま、抵抗できない、そんな状態なのがバレたのか、学郎君の舌が軽く閉まっていた唇をかきわけてくる。
「んっ、んん……っ♡♡ ちゅ、ん……♡ んぁっ……くちゅ♡ ぅ……♡ が、がくろぉ……♡♡ ま、まって……っ♡♡ ん、んちゅ……んぅ♡♡♡」
唇の内側を舌先がかすめた瞬間、思わず声が漏れてしまう。
ほんの少し開いてしまったその隙を逃さず、彼は強引に舌を口腔内へと侵入させてくる。
長めの舌が、小さな私の舌を絡めとり、口の中でくちゅ、くちゅっ♡と艶めかしい水音が鳴り響く。
感じたことのない心地よさ。
真っ白になった頭の中には、耳元で響くその音と、近くで感じる彼の吐息しか残っていなかった。
嬉しいのか、怖いのか、自然と涙があふれる。
瞳から零れた雫が、真下にいる彼の頬にぽたりと落ちる。
滴はそのまま肌をすべり、くすんだ金髪を濡らして、静かに消えていった。
(力、入んない……♡ 良かった、この体勢で…、立ってたら絶対、崩れ落ちてた♡♡♡)
そんなことを思った次の瞬間、彼の舌がふたたび口腔内をなぞる。
ぬるりと、粘膜の柔らかな部分を確かめるように優しさなんて微塵もない動きで。
「んっ、ちゅっ……♡ ぁ、んぁ……っ♡♡ くちゅ……ぷ、ちゅる……♡♡♡」
絡み合う舌。押し広げられる口内。どこにも逃げ場がない。
それだけで息が詰まるのに、ふいに――舌を、甘噛みされた。
「んぅっ、ちゅぷっ……♡♡ あ、ぁ……♡♡ ま、まって……♡ ちゅ、ちゅる……んっ……♡♡♡ や、やぁ……♡♡」
ビクリ、と背中が跳ねた。
反射的に彼の服を掴み、強く縋る。
噛まれてびっくりした舌に、また学郎君の舌が触れる。嚙み跡を何度もなぞる様に絡められ舐めあげられる。
(な、にこれ……っ、ずるい……♡ やだ、こんなの……♡♡♡)
まるで、私の反応を楽しんでいるかのような舌の動き。
くちゅ、くちゅっ……♡と粘ついた水音が、口の中から響いてきて反響する。
音だけで恥ずかしくて逃げ出したくなるのに、身体が言う事を聞かない。
学郎君はただ腰に手を添えているだけなのに…。
(学郎君、凄く上手…♡♡ どうして…?)
彼の動きは落ち着いていて、こうすれば気持ちよくなってくれる、そんな確信に満ちていた。
私の知ってる彼じゃない。彼はこんなに女性の扱いに慣れていないはず…。
舌を押し込まれ、絡めとられ、優しく撫でられたかと思えば、またそっと甘噛みされる。
逃がさないように、焦らすように、じっくりと私の口の中を蹂躙していく。
キスなんて、ましてや舌を絡ませてなんて…、やったことない。上手く息が、吸えない。
口の中が熱くて、でも、苦しくて、無意識に喉の奥が震えた。
「や……っ、んっ♡♡ ちゅ……ぷちゅっ……♡♡♡ んぅ、んぅぅ……♡♡♡ く、くるし……っ♡♡ ちゅ、んちゅぅっ……♡♡♡」
私が押し倒していたはずなのに、いつの間にか攻守が逆転している。学郎君の熱い攻めに耐えられない。
舌のひと撫で、ひと噛みで、息も心も絡めとられて、抗う気持ちはとっくに溶けていた。
どこを触れられるのが好きなのか、どこを刺激すると良い反応をするのか。
深く、深く探られるたび、私が彼に染まっていくようで――もう、どうしていいのか、わからない。
「んぁ、んんっ……♡♡ ぷぁ、ちゅ……♡♡♡ や、やぁ……だめっ……♡♡ も、もう……♡♡♡ ちゅる、ちゅく……♡♡」
ただのキス。それだけのはずなのに。
抱き寄せられた腰、重ねられた唇、絡めとられる舌――
それだけで、身体の奥に熱が渦巻いて、マグマみたいに溜まっていく。
爆発する寸前みたいに苦しくて、このままじゃまずい、と頭が叫ぶ。
抜け出そうと、身体が勝手によじれた、その瞬間――
学郎君の太ももが、閉じられた私の脚を押し広げて、その奥にグイッと押しつけられる。
「っ……んぅぅぅ゛っっ♡♡♡♡ ちゅ、ぷちゅっ……♡♡♡♡ ぁ……っ♡♡ んんぁっ♡♡♡ あ、ああっ……♡♡♡♡」
快感が、まるで電流のように身体を貫いた。
ビクンと跳ねた背中がしなり、喉の奥からこぼれた声に自分でびっくりする。
「んちゅ……っ、んぷっ……♡♡ ふ、ふあぁ……♡♡♡ やぁ……んんっ♡♡♡ ぅ、うぁ……♡♡♡ ちゅるっ……ちゅ……♡♡」
息も、声も、勝手に喉の奥から零れ出て、視界が光に包まれたかのように明滅する。
どくん、どくん……と鼓動の音だけが、全身に響いていた。
(こんなの……、知らないっ……♡♡♡)
全身を巡る快感からどうにか逃げようと、私の制御下から身体が離れ勝手に動き始める。
脚は硬直したかのようにピンッッッ♡と張りつめて、彼の背中に回していた手が、ぎゅーーーっ♡♡と彼の霊殻を握りしめる。
腰なんて学郎君に抑えられていなければ、下品に彼に甘えるようにカクカクッ♡と震えていていたに違いない。
唇はまだ、重なったまま。
彼は動かない。ただ、快楽に身を悶えさせる私をじっと見つめながら、そっと、髪を撫でてくれている。
「っ、んぁ……♡♡ ふ、んんっ……♡♡ ちゅ、ぷぁ……♡♡♡ ん、ぅぅ……♡♡」
小さく余韻に喘ぎながら、何とか落ち着こうとしているのに、
彼の唇が触れているだけで、再び熱がぶり返してしまいそうになる。
怖い。気持ちいい。そんな風に揺れ動く私の感情を見通すかのように、ただ待っていてくれる。
ようやく呼吸が整いかけた頃、彼の唇がふっと離れる。
そこにあった熱がすっと引いて、新鮮な空気が喉を通る。
「んっ……ふ、ぁ……♡ がくろうくん……♡♡」
とろけきった声が、熱を帯びた喉から洩れる。
頭はふわふわしていて、脚は痺れて、もう立てる気がしない。
(や、ばいっ……♡ 力入んない…♡♡)
まだ彼の胸元にしがみついたまま、どうにか落ち着こうとしていると――
ふいに、耳元で低い声が落ちてきた。
「……で、どこにあるんだ?」
その言い方はあまりに自然で、けれど逃げ場を失わせるような静かな圧があった。
「えっ……♡」
思わず顔を上げると、彼はすぐ目の前で、まっすぐにこちらを見つめていた。
その目は、何もかも分かっている目だった。
「お前から仕掛けたんだ。まさか“ここまで”しか考えてなかったわけがないだろ?」
ぞくり、と背筋が震え、顔が熱くなる。
全部見透かされて、もう逆らえない――逃げ場のない視線が、じわじわと追い詰めてくる。
「……あ、あっち……♡ カーテンの奥……♡」
答えるだけで精一杯だった。言葉が熱を帯びて喉から零れる。
彼の目が、その先を一瞥する。
それだけで、もう十分だったらしい。
次の瞬間。彼の手が、迷いなく腰と背に回り込んできた。
「え、ちょっ、ちょっと待っ……♡♡♡」
返事をする間もなく、身体がふわりと宙に浮いた。
胸に抱きかかえられる感覚。びくりと全身が跳ね、思わず胸元にしがみついた。
彼の口は開かなかった。
もうそれ以上、言葉は必要ないとばかりに――
ただ無言で、私を抱えたまま歩き出す。
向かう先は、さっき視線を向けたカーテン、ううん、その奥。
捕まえた学郎君と色んな事をするために用意していた、ベッド。
そのベッドに、そっとおろされた身体が、皺ひとつ無かったシーツに沈む。
火照った肌がシーツの冷たさに触れた瞬間、微かな心地よさが背筋をなでた。
彼を見上げると、その視線がまっすぐに自分を捉えていた。
「……脱げ。」
「……っ♡♡♡」
短く、低く、それでいて抗えない声だった。
ぞくり、と背中が震え、思わず喉が鳴る。
彼の言う通りに…。だけど――幻妖としてのこの衣装は、脱ぐという機能がそもそも備わっていない。
物質ですらないこの装束は、ある段階を越えた幻妖が、自らの権能として纏う力の象徴。
脱ぐ必要がないんだから、脱げるようには作られていない。
だから、人牢、普通の人の状態に戻るから待ってと言葉にしようとして――
「……これ、脱げな――「あぁ……、そうだったな。」」
彼の声が、その言葉を覆い潰すかのように降りてきた。
知っている。幻妖の服が、こうなっているって。どこで…?そんな疑問が頭を埋め尽くす。
その瞬間、腰に帯びていた剣の柄へと彼の手が伸びた。
「夜魂。衣服だけ、切り落とすぞ。」
「かしこまりー。」
返事と同時に、一閃。
風も音も空間すら斬るような速度を持って一瞬で駆け抜けて、身体にまとう力の衣が――
細かく、静かに崩れ、熱を帯びていた身体が、空気に晒される。
(だめ♡……っっっ♡全部、見られてる……っ♡)
「隠すな。」
咄嗟に隠そうと、身体の前で交差させようとした両腕を彼に掴まれ、そのまま頭の上で片手で押さえつけられる。
視線が、私の肌をなぞっていく。
触れられていないのに、全身が敏感に反応してしまう。
布一枚ないその事実が、脳を痺れさせてくる。
「っ……♡ んぅっ♡ そん、なに見ないでっ♡ うぅっ♡ うぅ♡♡」
私の甘い吐息だけだが聞こえる二人だけの世界。じっくりと身体の隅々まで彼の視線が巡っていく。
そして、そっと。彼の指先が脚の間に触れた。
「っ……♡」
驚きと羞恥に身体が跳ねたその直後。彼の男の子らしい硬い指先が割れ目の上をすべった。
「んっ……♡ やっ、あ……っ♡ ん……ぁっ♡♡♡」
濡れた溝をゆっくり、ゆっくり、迷いなくなぞって――
するりと、溢れ出た愛液をかきわけて、指がぬぷっ♡ぬぷぷっ♡♡って入り込んでくる。
「ひっ……♡♡♡ あ、あぁっ……っ♡♡ がくろう、くんの♡ ゆ、びっ…♡♡ な、か……入って……♡」
さっきまでのキスで濡れたそこは、彼の侵入を受け入れる準備を、とっくに前に終えていた。
ぐちゅ♡ ぐちゅっ……♡♡
水音と勝手に漏れ出た甘い声が、シーツの上で混じり合い響いている。
滲む視界に映る彼は、こちらの反応を見逃さないとでもいうように熱い視線を向けながらも
その指先で膣壁をなぞり、押し上げて膣内を探ってくる。
「やっ、あぁ……♡ だ、だめ……♡ そんなっ……♡♡」
余すことなく隅々まで調べられている。ちょっとでも反応してしまえば、彼にそこが弱いと覚えられてしまう。
声を漏らさないよう必死に我慢していると、ふいに彼の指がぐぐっっ♡♡と少し奥に押し込まれて、ぐいっ♡と指の腹で掻きあげられる。
「ん、あ゛っ♡♡ あぁ゛っっ♡♡ そ、そこ、……っ゛っ♡♡♡ ぁ、あっ゛♡ あ゛ぁ♡」
腰がビクッと跳ね反りあがる。息が詰まって、喉の奥から甘い声があふれる。
熱くて、苦しくて、逃げられない。たった指一本で彼に、男の子に好き勝手されている。
女性の幻妖として形をなしてから感じたことのない性差。
私も知らない女のとしての弱点、そこを彼は執拗に触れて、押し上げて、掻いて、虐めてくる。
キスの時に感じたじわじわと浸食してくる熱とは全然違う。
彼の指が動くだけで、熱が身体の奥に叩きつけられて全身が彼を喜ばせるように動き暴れる。
「や、めっ゛♡♡ 」
あ、またあれがきちゃう。快感に悶えてよがり狂う姿を学郎君に見られちゃう。
そう思った瞬間、彼の指がぐ、ぐぐっ♡と力強く押し付けられたまま勢いよく引き抜かれる。
「っ、ん゛……♡♡ んぅ……あっ♡♡♡ ふ、ぁっ……♡ く、る……♡ っひ……ぅっ、んんっ……♡♡♡ あ、や……ぁぁ……♡♡♡」
全身を貫いた快感に背中がのけ反り、硬く張りつめていた脚が熱の残滓を抱えたまま小刻みに跳ねる。
口から漏れるのは、声とも言えない喉を掠める音ばかり。
呼吸を整えようとしても、肺がうまく動いてくれない。息が喉で絡まって、涙がまた一筋こぼれる。
「っ……ぁ♡♡ ふ、っ……んんっ……♡ ひっ……♡ く、……ふ、ぁ……♡♡♡」
必死に吸った空気が熱を帯びて肺を焼き、唇の端から、息と混ざった甘い声が漏れ出ていく。
「……まだ大丈夫そうだな。」
耳元で囁かれたその低い声に、心臓が跳ねる。
(まっ……♡ 待って……っ♡♡ まだ余韻が…♡ ぜん、ぜんっ♡♡ 大丈夫じゃないっっ♡♡♡)
思うように声が出せず心の中で彼に待ったをかけるより先に、
先ほどとは全く違う押し広げるような感覚と共に、2本の指がまた滑り込んできた。
「っ、ふっ……♡♡♡ んぁ……くっ……♡ あ、あっ♡♡ んっ……ぅ、ん゛んっ……♡♡♡♡ だ、めっ……♡♡ ひっ……ぅぅ♡♡♡」
耐えようと奥歯を噛む。でも、無理だった。
ぬぷっ♡ぬちゅっ……♡と、粘膜をかきまわす音がやけに鮮明に響いて――
それだけで、頭の芯が痺れて、喉が震えて、勝手に開いた口から声になっていない音が奏でられる。
(こんなの、っ♡♡ ぜんぜん無理ぃっっっ♡♡♡ た、えられっっ♡♡♡)
ピストンのように激しく抜き差しされ、ぐちゅ♡ぐちゅっ♡♡と音が増えていく。
内側がかき混ぜられて彼のものにされていく感覚に、脳が蕩けていく。
「ん、く……っ♡♡♡ や、ぁ……あ゛んっ♡ そ、こっ゛……♡ ひゃ、あぁ゛……♡♡♡」
まるで壊れたおもちゃのように蕩けた声を上げる私。
ぴかぴかと白く明滅する彼の顔が近づいてくる。そして――唇が、また重ねられた。
「んんっ……♡♡♡ ん、ふぅ……ちゅ……っ♡♡」
くちゅ♡ちゅぷっ……♡と、音が絡まり、舌がまた侵入してくる。
唇と舌、そして指。
その全てが一度に私を責めてきて、どこにも逃げ場がない。
(やばっ……♡ これ、またくる……♡♡♡)
唇を塞がれたまま、奥の壁を押し広げるように、指が深く沈む。
その拍子に、身体が跳ね、快感が駆け抜けて――
「っ……ん゛っ♡♡♡♡♡ ぅ、く、ぅぁぁ……♡♡♡」
こぼれそうになった声を、彼の舌がすかさず塞ぎ押さえつける。
熱い吐息が混ざった舌が、喉の奥で、びくびくと跳ねる震えが、押しつぶされるように何度も波となって溢れ、そのまま彼に甘く、封じ込められる。
「んっ……♡ んぐっ……♡♡♡ ん、んんっ♡♡♡♡ ふ、ぅっ……♡♡♡」
かろうじて漏れた声が、彼の口の中で絡まり、蕩けて、返される。
逃げ道のない甘さと快感のループ。
脚がピンと突っ張り、腰の奥が波打つたび、内側を撫でてくる彼の指先が、それにあわせてえぐるように動く。
最初の愛撫で見つけた私の弱いとこ、そこをじっくりと深く開発していくように、彼の指が、内壁をなぞるように動く。
それが怖くて、でも、気持ちよくて――また絶頂かされる
「んんっ……♡♡♡ ん、っぅ……ん゛……♡♡♡ ぅっ、ふぅっ……んぅぅ……♡♡ っ、ん゛っ……♡♡♡ ん、ぅあっ……♡ っ、ふ、んんっ……♡♡♡」
この責め苦は彼が満足するまで終わらない。止めて欲しいなんて聞いてくれない。
そうわかってしまったから、絶頂の波が幾度も押し寄せようと、意識も、身体も、全て彼に預けるしかなかった。
ぐちゅ、ぐちゅっ……と水音がさらに深くなったのと同時に勢いよく擦り上げられて、また一気に沈みこむ。
指先の腹が、内壁の柔らかな粘膜をかきわけ動くたび、さっきの絶頂の余韻に追い討ちをかけられて全身がビクビクと跳ねた。
(ま、まだ……♡ おさまってな、いのにっっ……♡♡)
ぐちゃぐちゃに蕩けた膣内を、彼の指は容赦なく掘り進める。
ぎゅぅっ♡ぎゅーっ♡♡と締め付けて必死に抵抗する膣壁を押し広げながら、
円を描いて、敏感な部分を丁寧に擦り上げてくる。
まるで、私の反応を楽しむかのように、敏感なとこばかりを狙って、なぞるみたいに――いやらしく、確実に、攻め立ててくる。
「っ、ぅ゛ぐっ……♡♡ ふ、ぐぅっ……♡♡♡ ん゛……ぁ゛っ……♡ く、るしぃ……のに……っ♡ ぁ゛、ぅっ……♡♡」
すでに何度も達している。
意識も、感覚も、さっきの余韻からまだ戻ってこれてないのに。
でも彼はそんなことお構いなしに、次の快感を押し付けてくる。
少しでも刺激に慣れそうになると、すぐに角度を変えられ、触れる強さを変え、慣れる暇すら与えてくれない。
そのたびに、脚の付け根が跳ねて、喉が切れ切れの吐息を零す。
頭の中では「もうやめて」と叫んでいるのに、身体はどこまでも素直で、感じやすくて、
まるで彼に沢山弄ってくれてありがとうって感謝を伝えるみたいに、きゅぅ♡と締めつけ返してしまう。
「ひっ……♡♡♡ あ゛っ、あ゛ぅっ……♡♡ ぅぐっ、ん゛ぅぅっ……♡♡♡ っ、ん゛ぁ゛……♡」
視線が合う。
彼は、何も言わず、ただじっと見つめてくる。
でも、その目には全部、映っている。
私の震えも、涙で濡れた頬も、だらしなく垂れた涎も、
気持ちよさと恥ずかしさに壊れかけている、ぜんぶを――。
小さく、熱を含んだキスが、額にそっと落ちてきた。
その優しさが、今の自分の姿を肯定してくれている気がして、
かえって、どうしようもないほど涙が溢れた。
「っ、んぅ……♡ ぅ゛っ、ふ゛ぅっ……♡♡ ん、や゛……っ♡♡ もぉ、むり……♡ ぅ゛あ゛……♡♡♡」
―――絶頂くの辛いっっ♡♡ 壊れちゃう…♡♡♡
喉の奥で、つかえた熱が破裂して、息も声も、すべてが震えながらこぼれていく。
限界がすぐそこに迫ってきているのに、彼の指はまるで気づかないふりで、粘膜を執拗に掻き混ぜる。
「ん゛っ……♡♡ っ、ぁ゛っ……♡ ひゅっ、ぐぅぅぅ゛っ……♡♡♡ ん゛っ……ぅ゛ぁぁっっ……♡♡」
何度目かもわからない絶頂を迎えたその瞬間、身体の奥で、何かがふっと緩んだ。
視界がぐらりと揺れ、次の瞬間――
ふっ、と結界を維持していた糸が解けて、二人きりの世界が壊れていく。
それはそうだ。気をやってしまいそうな程に快楽を叩き込まれてしまえば、能力を維持できなくなるに決まっている。
二人の身体が屋上の現実空間へと戻され、地面へ落ちそうになっていた身体を、がしりと誰かの腕が受け止めた。
反射的にしがみついた胸の感触。彼の腕の中で丸まるように絶頂を抑え込む。
結界が破れた今、私の声は空気を伝って屋上から響いて色んな人に聞かれてしまうから。
「ふ、ぅ゛、……っっ゛っ♡♡ ん゛んっっ♡ ん、ぅ゛っ、っ゛♡♡♡」
「……戻ったか。」
低く落ち着いた声が、頭の上から降りてくる。絶頂に苦しむ私の事なんてまるで気にしない様子。
声漏らさないように頑張ってるんだけどっ!!そんな風な考えが過るけど、一瞬で快楽の波に流されてかき消された。
「ん、ぅ……♡ が、くろうくん……♡ ごめ……な、さ……♡」
好き勝手私の身体を弄くり回した学郎君が悪いのに、口から零れ出たのは謝罪の言葉。
震える指先が、彼の服をぎゅっと掴む。けれど、彼は何も言わず、ただ静かに、様子を確かめるかのように私の身体を抱きしめる。
「立てないか。」
その一言と共に、彼はただ黙って私を胸に抱いたまま歩き出す。
視線の先――廊下の先へと伸びる扉の向こう側は、誰もが日常として歩く場所のはずだった。
けれど今、学郎君に抱きかかえられた私は、人牢状態にも戻れず何も身にまとわないまま――
その“日常”の中を、彼に抱きかかえられたまま通り抜けていく。
学郎君のまとう“霊殻”に触れている限り、誰にも見られていない。誰にも気づかれない。
そんな事分かりきっているはずなのに、羞恥に脳が焼けて息が浅くなる。
(見られてない……っ♡ 見られてないっっっ♡♡♡ 分かってるのにっっっ……♡♡ 恥ずかしくて死んじゃうっっっ♡♡♡)
火照った肌に感じるのは、制服姿の学生たちがすぐそばを歩いている気配。
すれ違う誰もかれもがこちらに目を向けずに通り過ぎていく。
彼の腕の中で、私は“現実”の外へと連れ去られている。ただ、溢れ滴り落ちる愛液だけが、この学校に私という存在を知らしめていた。
長い長い廊下を経て、たどり着いたのは静かな扉の前。そこは旧校舎にあるオカルト部の部室。彼が日常を過ごす部屋。
その扉を彼が足で行儀悪く開き、世界は、ふたたび彼と私だけになる。
新峰維朱いいよね。
本番は、いずれ。