※この作品はR-18です。

鵺の陰陽師 えっちな方まとめ   作:なめたけ伯爵

7 / 9
42号時点で書いたものです。
国瑠璃拿月バス感謝の気持ちを込めて書きました。幸せになれ。

導入は長ったらしくなったので圧縮しました。


来たる鏖・空亡との決戦に備え、かつて桜楼晴日が輪入道との戦いで放ったとされる幻妖の再生能力を封じる秘術。

その情報を渡す条件として寮主から出されたのは、菅家秘蔵の神の子――国瑠璃拿月との婚姻であった。

婚姻に際し二人の相性を事前に確認するため、鵺空間で彼女との同棲を余儀なくされた学郎。
国瑠璃拿月の提案で互いを名前で呼び合うようになり、それは二人の距離を確かに縮める妙手となった。

しかし、一向に自分に手を出してこない彼の様子に、痺れを切らした国瑠璃拿月が起こした行動とは……。





国瑠璃拿月 媚薬逆レ

 

 

 

国瑠璃拿月との同棲が始まって、すでに数日が過ぎたある朝。

 

目を覚ました学郎は、全身を犯す倦怠感に苛まれていた。

鉛を流し込まれたように体は重く、頭は霞がかったようにぼんやりとして考えがまとまらない。

上体を起こそうとしても灼けつくような痛みに阻まれ、シーツに沈み込むしかなかった。

 

「なんだ……これ……。」

 

かすれた声が、静まり返った部屋に落ちる。

濡れた髪が額に張りつき、浅い呼吸だけが耳に響いていた。

 

そこへ寝室の扉が開き、耳に届いてきたのは、自分の名を呼ぶ澄んだ声。

 

「学郎様、起きてください。朝食の用意が出来まし――学郎様?」

 

寝台に伏す学郎の姿を目にした瞬間、拿月の声色が翳る。

心配そうに近寄ってくる彼女の気配を感じ、学郎は力なく笑ってみせた。

 

「拿月さん……すみません、どうにも体調が優れなくて……。」

 

「本当ですか?」

 

眉を顰めた彼女は、白い手を布団へ伸ばしてくる。

学郎は慌てて首を振り、弱々しい声でその動きを制した。

 

「駄目だ。近寄ったら、うつるかもしれない。」

 

その声に込められたのは彼の精一杯の気遣い。

だが彼女は一歩も退かず、ためらいもなく掛け布団をはぎ取った。

 

(……まさか治療を?)

 

寮主様から事前に聞かされていた”彼女の回復能力”のことを思い出す。

淡い期待を抱いた矢先、拿月は小さく安堵の声を漏らした。

 

「あぁ、良かった。やっと効いたんですね。」

 

「……き、効いた?」

 

朦朧とする頭では、その言葉の意味を捉えきれない。

 

「昨晩の夕食に、寮主様から頂いた菅家特製のお薬をたっぷり入れておいたんです。どうにも貴方には少量ずつだと効果が薄かったようなので。」

 

「……は?」

 

耳を疑う学郎。

聞き間違いだと思う間もなく、さらに彼女は拗ねたように言葉を続けた。

 

「折角の二人きりの環境なのに、全然手を出していただけないじゃないですか。」

 

一瞬にして血の気が引く。

そこでようやく――薬を盛られたのだと気づいた。

 

「夜客……っ!! ……あ、あれ、なんで……。」

 

令力を巡らせ霊殻を呼ぼうとする。しかし、練り上げようとしていた力は霧散し、形を成さない。

胃の奥が冷たく縮み、背筋に寒気が走った。

 

「無駄です。貴方の自由を奪うために、他にもいろいろ混ぜておきましたから。」

 

拿月はベッドへ上がり、そのまま学郎の胸に馬乗りになった。

膝が脇腹に食い込み、胸板にのしかかる柔らかな重みで体の重心を奪われ、ますます動きが鈍る。

 

「拿月さん、こういうのは……っ。」

 

必死の訴えでは、恋に呑まれた少女を止められはしない。

彼女は学郎の首筋に顔をうずめ、大きく息を吸い込んだ。

 

「……やっぱり、凄くいい匂い。」

 

抗う声はかき消され、吐息がじっとりと首筋にまとわりつく。

汗の塩気と混じり合い、生々しい温もりが肌の奥に染み込んでいった。

 

「滅茶苦茶好みな相貌(ビジュ)をしてる癖して、匂いでまで私を夢中にさせるなんて……貴方は、どれだけ私を誘惑してくるんですか。」

 

(まぁ、性格の方に少々問題がありますが、そちらは追々矯正していけばいいでしょう。)

 

「誘惑、なんて!! してない……からっ!」

 

「言い訳ばかり…、あぁ、もう我慢できません。」

 

拿月は上体をわずかに起こし、するりと両脚を動かして学郎の顔の両脇を太ももでがっちりと挟み込んだ。

柔らかな肉の圧力に視線を固定され、顔を背けることすらできない。

 

「しっかりと目に焼きつけてください。」

 

そして――

拿月は背に手を回し、ワンピースのファスナーをゆっくり下ろしていった。

ジジジ……と金属音が静寂に響いた次の瞬間、肩紐の無い衣装は支えを失い、するりと滑り落ちる。

白布が雪崩れるように床へ散り、残されたのは黒のインナードレスだけ。

 

彼女はその裾をつまみ、ゆっくり、ゆっくりと学郎へと見せつけるように捲り上げていく。

 

腰を包む下着が露わになり、レースの縁から覗く白肌が灯りを受けて艶やかに光る。

薄布の奥には黒い影が透け、秘められた起伏は艶めかしい隆起として浮かび上がり、淫らな輪郭を刻んでいた。

 

黒布がせり上がるたび、しなやかな腹の線が姿を現す。

 

やがて胸下に達した瞬間、押し込められていた張力が弾けた。

双丘がぐんっと跳ね上がり、淫らに余韻を引きずりながら大きく揺さぶられる。

 

彼女は背に手を回しブラのホックを外す。

カチリ――小さな音とともに抑え込まれていた肉が解き放たれ、ぶるんっと波打ちながら重なり合った。

その衝撃で雫が弾け飛び、飛沫となって学郎の頬を濡らす。

 

「……っ!」

 

拿月の荒い呼吸に合わせ、双丘はたぷん♡ たぷんっ♡ と蕩けるように揺れ、ぷっくりと膨らんだ突起さえも小さく震えた。

あまりに淫猥な光景に、学郎の心は否応なく縫い止められ、抗う余地すら奪われていく。

 

その反応を見逃さず、拿月は怪しげに瞳を細め、妖艶な笑みを浮かべる。

そして何かを思い出したように、床に落ちていたポーチを拾い上げた。

 

「そうでした。学郎様だけ苦しいのは、不公平ですよね。」

 

中から取り出された小瓶が、月光を弾いて妖しく煌めく。

学郎の視線はその光に縫いつけられるように釘付けになった。

 

「そ、それは……っ。」

 

拿月は唇の端を吊り上げ、囁くように答えた。

 

「貴方に飲ませたものと同じです。菅家に伝わる、とーーっても強力な媚薬です……♡」

 

瓶の栓を外すと、ほのかな薬香が漂う。

艶やかな唇に縁を触れさせ、ほんの一口だけ含んだ。

 

ごくり――。

喉を流れ落ちた瞬間、熱に灼かれたような痺れが全身を走り、拿月の身体はびくりと震わせた。

 

「……っ、あぁ……♡♡♡」

 

頬は朱に染まり、胸の奥が烈しく打ち鳴り、血潮は煮え立つ奔流となって四肢を駆け巡る。

彼女は背筋を這い上がる甘い電流に身を委ね、吐息混じりに蕩ける笑みを浮かべた。

 

(このわずかな量で……こんなに……っ。寮主様が“用量を守るように”と仰るわけです……。)

 

潤んだ瞳を学郎へと向ける。

必死に理性を繋ぎとめている彼の姿が視界の端に映り、その健気さがかえって愉悦を煽った。

 

(学郎様は、まだ正気を保っている……? それなら♡)

 

瓶の残りを一気に煽り、頬を紅潮させたまま身を寄せる。

熱く湿った吐息が彼の頬を撫で、唇が容赦なく重ねられた。

 

「な、なにを――んむっ……!?」

 

驚愕に目を見開く学郎。

だが次の瞬間、舌が深く侵入し、どろりと粘りつく液体が喉奥へと押し流された。

 

「ん、ちゅっ……♡ ちゅ~っ……♡ んぅっ♡ んんっ゛……♡♡」

 

口腔の奥で甘い粘液が絡み合い、薬液と唾液がどろりと混ざり、濃密な糸を幾重にも引く。

ぬるりとした熱が喉を灼きながら流れ落ち、下腹をきゅうっと痺れさせていった。

 

学郎の声も呼吸も、すべてが絡め取られ、淫靡な水音だけが夜気に響き渡る。

 

「れるぅ、っ♡ えうえう…っ♡♡ ちゅっ♡ …っ、ぷは……ぁっ♡ はーっ♡ はーぁっ♡」

 

やがて唇が離れ、つぅ、と糸を引く濃厚な唾液が顎を伝い、滴となって胸元に散った。

学郎は酸素を求めて荒く息を吐き、拿月は恍惚の笑みでその顔を見下ろす。

 

「ふーっ♡ ふぅっ♡ 安心してください。……お薬は、まだ沢山ありますから♡♡」

 

次々に取り出される小瓶が触れ合い、幾重もの澄んだ音を立て、その数の多さが無言の圧力となって学郎を縛る。

 

拿月は一本を手に取り、ためらいなく唇へ含んだ。

熱を帯びた液体を舌の上で転がすと、そのまま学郎の口を強引に塞ぐ。

 

「むぐっ……んむっ。んっ゛……!」

 

舌先同士がぬめりを纏って擦れ合い、零れ出た薬と唾液が混じった雫が首筋へと滴り落ちる。

 

「ん、ちゅっ…♡ もっと……♡ …ちゅ♡ ちゅっ♡ もっと……っ♡♡」

 

頬を朱に染め、髪を乱し、拿月は何度も何度も学郎へと注ぎ込んだ。

 

――やがて。

 

ベッドの上には、空になった小瓶が散乱し、月明かりを浴びて淫靡に煌めいていた。

 

「ぅぐっ。……ぁっ。ぅ、あ゛っ……、はぁっ。はぁ……っ。」

 

暴れ馬のような鼓動が胸を突き破らんばかりに荒れ狂い、耳鳴りは脈打つ熱と同調して思考を奪っていく。

視界は白く明滅し、押し上げてくる衝動はもはや自分のものではなかった。

 

そんな学郎の視線の先に映っていたのは、潤んだ瞳でこちらを見つめる拿月の姿。

汗に濡れた肌は艶やかに煌めき、妖艶と背徳をひとつに孕んだ、抗えぬ色香を放っていた

 

「落ち着け」「理性を保て」と必死に言い聞かせても、

その抵抗は逆に衝動を煽り、視線は彼女へと吸い寄せられてしまう。

 

拿月は恍惚の笑みを浮かべながら、ゆるりと後ろへ視線を流した。

その先に――猛り上がった学郎の剛直が、はち切れんばかりにそそり立っていた。

 

「お任せください。男性への奉仕の仕方は……菅家にて教わっています♡」

 

彼女は身を滑らせ、学郎の股座に近づき、指先で布を捲り上げ、下着を脱がせていった。

 

月明かりの下に現れたのは、彼女の顔と並ぶほどの長さを持つ逞しき雄の象徴。

千年前の陰陽大戦を経て現代まで血脈を繋いできた菅家の秘薬――その効果が刻まれた姿だった。

 

表面を這う血管は脈打つたびに浮き上がり、指先に触れれば生き物のようにどくん、と力強い鼓動を返す。

子種を蓄えた器官は今にも破裂せんばかりに張り詰めていた。

 

そして、学郎本来の高体温に薬効が重なり、迸る熱は拿月の肌を焦がすように沁み込んでくる。

 

潤んだ瞳でその猛りを見つめ、彼女はごくりと喉を鳴らす。

菅家で房中術を習う時に用いた張形と比べて、何もかもが凌駕していた。

 

(硬さも、熱も、大きさも……こちらのほうがずっと、ずっと凄い……っ♡)

 

鼻先を近づけ、肺の奥いっぱいに雄の匂いを吸い込む。

鉄のような香りに混じり、濃厚な男の気配が鼻腔を満たし、意識をとろとろに蕩かせていった。

 

「……すんすんっ♡ 匂い……すご……っ♡ すーーっ……♡ ん゛、ぅ゛っ♡♡♡ く、臭(くっさ)♡ 頭がくらくらするぅ……♡ く、ふぅ……っ♡♡ 」

 

そして、迷いなく学郎の股間に顔を埋め、剛直へと唇を捧げた。

 

「学郎様……っ♡ ちゅっ♡ ちゅ~っ♡♡ たっぷりと、堪能してください……。ちゅ、っぱっ♡ ちゅぅっ♡♡ ちゅっちゅっ……♡」

 

雄々しく張り詰めた亀頭から竿、付け根までにキスの雨を降らせていく。

やがて唾液に濡れた肉竿へ唇を寄せ、にゅぷ、ぷちゅっ♡ と顔を沈めた。

 

「ん゛、ぷっ♡ ちゅっぱっ♡♡ ぢゅるるっ♡ れりゅっ♡ れろれろっ♡♡」

 

そこで一体何が行われているのか、学郎には見ることが出来ない。

伝わってくるのは、拿月の丁寧な奉仕の感触と、淫らな水音だけ。

 

彼の眼前には、蜜をあふれさせた秘丘が太ももまで濡らし、雫を頬へと垂らしていた。

愛液は熱を帯びた軌跡を皮膚に残し、鼻先にまで甘い匂いを漂わせる。

 

拿月の動作に合わせて、ふりふりと揺れる柔肉に視線を縛られ、学郎は目を逸らすことすら叶わない。

 

拿月は、ひくひくっ♡ と揺れる竿の反応すら愛おしげに受け止め、さらに深く喉の奥へと含み込んでいった。

唇が根元へ迫るごとに、無理やりに喉を押し広げられ、視界が涙に滲む。

 

ずるり――と喉奥まで呑み込んだかと思えば、吸い付く音を奏でながら唇を引き戻す。

 

「んぐぅっ♡ ……じゅぞっ♡ じゅるるっ♡ っ、ゅぞぞ~~~っ♡ ……ぷはぁぁっ♡ ん~~~っ♡♡」

 

粘り気を帯びた濡れ音がいやらしく室内に広がり、拿月の唇の端から糸を引いた雫が顎を伝って滴り落ちる。

 

限界を訴えるかのように学郎の腰はびくびくと震え、

その反応を愉しむかのように、恍惚の目を細めた拿月は再び唇を添え、ゆっくりと上下に往復させた。

 

「んっ♡ ……じゅるっ♡ じゅぶっ♡ れろれろっ♡♡ ……ぢゅぷっ♡ ぢゅるぅっ♡ ……ゅっぽ♡♡ ……んぅぅ゛っ♡」

 

舌で裏筋をなぞりながら、唇で密封するように根元まで吸い下ろす。

次いで亀頭を転がすように啜り上げ、口腔内から淫靡で濃厚な水音を響かせた。

 

弄ばれるたびに剛直の脈動は強まり、先端からは甘い雫が零れ落ちる。

彼女はそれを余さず舌で掬い取り、吸い上げては喉の奥へと送り込んだ。

 

「はむっ♡ んっ……く゛……っ♡♡ ぢゅ~~ぅっ♡ んっ…♡ んっ゛♡♡ っ……ぷ、はぁ……♡」

 

数度にわたる口での奉仕を終えて顔を離した拿月は、

べっとりとした唾液に汚れ、ひくひくと悦楽に身を震わせる逞しき象徴を見つめる。

 

今にも弾けてしまいそうな程に亀頭は赤く膨張し、離れ遠のいた少女の唇の感触を追い求めるように震えていた。

 

学郎の喉から洩れた声は、苦悶か快楽かすら分からないほど濁りきっている。

 

拿月はそんな彼を見やり、濡れた唇を艶やかに歪めると、舌先を小さく覗かせて肉柱の先端へと這わせた。

 

「ちゅっ♡……れろぉ~~っ……♡ れるうっ……♡ れうれぅ~~~っっ゛っ♡♡♡」

 

舌先がねっとりと繊細な粘膜を這った瞬間、学郎の腰に鋭い電流が走る。

がくんっ、と堪えきれず大きく震え、噴き出しかけた精は奥底で押しとどめられた。

 

ざらついた舌で何度も亀頭を舐め上げ、揶揄うようにかぷっと甘噛む。

溢れた先走りをじゅるりと吸い上げながら、彼女の指先はぱんぱんに張り詰めた袋へと忍び寄る。

 

熱を孕んだ精嚢を撫で、掌で優しく優しく揉み解す。

焼け付くような熱と張り裂けそうな膨らみが指先の上で形を変えながら震えていた。

 

「ふふ……♡ 大丈夫です……もうすぐ、楽にしてあげますから……♡」

 

愛おしげに囁き、指の腹で袋をくすぐりながら、舌で裏筋をちゅるちゅると嬲る。

ぎゅぅっと柔らかく握りしめると、学郎の腰はびくんっと大きく跳ね上がった。

喉から快楽に濁った声がこぼれ、胸板が荒く上下する。

 

「や……やめ……っ、そ、そんな同時に……っ!」

 

制す言葉とは裏腹に、剛直はさらに硬度を増し、下腹へ快楽の奔流を蓄え続ける。

だが、先端を嬲る舌の鋭い刺激が放出を阻み、焦燥と悶えが入り混じって理性を削っていく。

 

拿月はふっと唇を離し、濡れた吐息をふぅっと吹きかけた。

袋を揺らす指先で焦らすようにくすぐりながら、妖艶に微笑む。

 

「……学郎様、頑張ってっ♡ もう少しだけ、我慢してください……♡♡」

 

少女の小さな手に弄ばれ、学郎の腰はがくがくと震え続ける。

頬を伝った唾液と汗が混じり合い、熱に濡れたシーツへと滴り落ちていった。

 

「な、拿月さ、ん……、こ、これっ、以上は……。」

 

学郎の声は、哀願に近しいものへと変化していた。

そこには、早く射精させてくれと、縋るような本心が滲んでいる。

だが、拿月はその必死の願いすら愉しげに弄んだ。

 

「それでは、学郎様は、どちらに出したいですか?」

 

「……っ、はっ、はぁっ、そ、それって……。」

 

「こちらか――」

 

振り向いた彼女はとろとろに濡れた口内を指さす。

ちろり、と舌先を覗かせ、唾液を糸にして見せつける。

 

淫靡なその光景に、学郎の理性は軋むように悲鳴を上げた。

 

「それとも――」

 

拿月は膝立ちになり、網膜に焼き付かせたばかりの淫らに濡れた下着を、くいっと横へずらすと――

 

粘り気を帯びた愛液に濡れ光り、ひくひくと収縮を繰り返す膣口が露わになった。

小陰唇はぐちょぐちょに濡れて赤みを増し、その上で赤く膨れた小さな肉芽がびくんと脈動している。

むわりとした熱気と甘酸っぱい匂いが鼻を刺し、学郎の喉は勝手に鳴ってしまう。

 

彼女はもう片方の手をそこへやり、ぬちゅり、といやらしい音を立てながら花弁を広げてみせた。

ぬめる粘膜の奥、襞が幾重にも折り重なって艶めき、今か今かと雄の到来を待ち望んでいるかのようだった。

 

「……こっちに、しますか?♡」

 

生ハメセックスを促す、甘く淫らな誘惑。

必死に縛り付けていた雄の本能が暴れ出し、肉柱はさらに硬さを増して腹に触れるほどに反り返った。

 

答えを待つまでもない。反応そのものが答えだった。

 

拿月は艶やかに微笑み、学郎の竿をそっと支え、腰をゆっくりと落とし込む。

粘膜と粘膜が絡み合い、熱を帯びた先端が膣口にぴたりと押し当てられる。

 

そして、重力に身を任せ――そのまま一気に呑み込んだ。

 

ぬちゅっ♡ ♡ ……っっ、ずぶっ……♡ ずぶぷっ……ぅ……♡♡ ……ぐちゅ、んっ♡

 

肉を押し広げる重い衝突音と共に、水音が乱れ飛ぶ。

十数年もの間閉ざされていた膣壁が雄柱にこじ開けられ、最奥がぐぐっ♡ と押し上げられていく。

 

「ん゛っ♡ん゛ー……っ♡ はっ……ぁ……♡ うっ……ぉ……っ♡♡ 」

 

痛みに眉をひそめながらも、その全てを学郎に捧げられた幸福が彼女を包み込み、顔を蕩けさせていく。

 

「んっ♡……ふ、ぁっ♡が、学郎さまっ♡♡ ふぅっ♡ ぅ、っ゛♡ はやくっ♡♡ はや、くぅっ♡♡♡」

 

膣壁はぎちぎちっ♡ ぎゅうぅっ♡ と絡みつき、剛直を逃すまいと貪欲に締め付ける。

 

びくんっ♡ びくんっ♡ と荒ぶる脈動に呼応するように、膣も甘く痙攣し、彼の子種を一滴残らず搾り取ろうと蠢いた。

 

それでも学郎は歯を食いしばり、必死に堪えようとしたが――。

 

拿月が腰をぐりっ♡ ぐりぐりっ♡ と艶やかに捻り、その最後の理性を粉々に砕き散らす。

 

「――う゛っ……ぐっ、ぅっ……ぅ、あ、っ゛。」

 

その瞬間、堰を破った奔流が彼女の最奥へと放たれた。

 

どっぴゅっ♡ どぴゅどぴゅっ♡

どぴゅるっ♡♡ どぷっ♡ どぷどぷどぷっ……♡♡

 

腰をぴたりと落とし込み、肌と肌をみっちりと密着させた拿月はその衝撃に全身を震わせる。

押し上げられた子宮口へ、灼けるように濃厚な精が叩きつけられ、奥の奥まで容赦なく満たされていった。

 

びゅるっ♡ びゅる、ぅっ♡

びゅっ♡♡ びゅっ♡……びゅるる♡♡♡

 

重い脈動が繰り返されるたびに膣内はわななき、溢れ出す白濁を逃すまいと締め付ける。

視界は白く明滅し、背骨を伝う甘い痺れが全身へと広がっていく。

 

やがて、最後の一滴が注ぎ込まれると同時に、

拿月の身体は弓反りになりながら大きく跳ね、子宮を焦がすほどの熱に引きずられるように絶頂の波へ呑み込まれた。

 

それは、己の聖書である グラスオブペルソナ の最推しキャラを想い、一人慰めていた時に感じていたものとはまるで別物。

指先でなぞっただけの浅い快楽では届かない、本物の雄に貫かれて初めて知る圧倒的な絶頂だった。

 

「――っ゛っっ!?!?♡♡♡」

 

全身が激しく痙攣し、爪がシーツを食い破らんばかりに握りしめる。

容赦なく押し寄せる快楽の波に呑まれ、胎に走る甘い痺れと脳を焼くような幸福に視界は真白に塗り潰された。

 

力尽きるように震え倒れた拿月は、その身を学郎の胸へ委ね、荒い吐息と共に熱い涙をこぼす。

 

「……っ♡ はぁ……っ♡♡ ……ん゛……ぅっ♡」

 

共に荒い吐息を交わしながら、二人の視線が混じり合う。

次の瞬間、拿月は学郎の唇へと縋りつき、互いの余韻を啜るように貪った。

彼女の舌から零れた唾液がとろりと学郎の舌へ流れ込み、さらに顎を伝って滴り落ちていく。

 

その甘く熱い口づけは、両者の体温を確かめ合うように長く続いた。

 

 

 

――だが。

 

拿月の身体は、たった一度の性交で満ち足りることはなかった。

絶頂の余熱に痙攣しながらも、膣奥を焦がす疼きはなお鎮まらず、再び彼を求めてうずき立つ。

 

(もっと……欲しい……っ♡)

 

燃え上がる熱は理性を呑み込み、本能だけが彼女を突き動かしていた。

 

男を狂わせる甘い匂いを漂わせながら、

豊かな双丘を学郎の胸に押し当て、唇を離さぬまま腰をぐん、と深く沈め込む。

 

ぐちゅっ♡ ずぷっ♡ ぱちゅんっ♡ ずちゅっ♡

 

結合部が押し潰され、粘膜と粘膜が水気を弾かせながら重なり合う。

 

最奥を叩かれた膣は、射精の余韻を残しながらも硬さを取り戻した剛直へ、もっと♡ もっとぉ♡ と貪るように絡みついていく。

 

絶頂直後で敏感な竿を苛む刺激に、学郎の喉からは呻きがこぼれる。

 

「んむっ……な、拿月さ、ん…まっt……」

 

途切れ途切れの声は、唇の間で蕩け、溶かし尽くされる。

 

ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡

 

ずちゅんっ♡ ばんっ♡ ずぷんっ♡ ぱんぱんっ♡

 

肉と肉がぶつかるたびに重い衝突音が響き、ぬめった水音が乱れ飛ぶ。

拿月の腰は全体重を預けるように強く叩きつけられ、竿に膣襞を抉り突かれるたびに走る衝撃が彼女の全身を震わせた。

 

その動きは、欲望に突き動かされるまま加速し、さらに速く、さらに深く――激しさを増していく。

 

「んっ゛……♡ ちゅ…♡♡ …はぁ……っ♡ まだ……っ、ふぅ゛…っ♡♡ ……もっとぉ……♡♡」

 

ぎしっ、ぎしっ、と寝台が軋み、舌と舌は絡み合い、唾液が糸を引き滴り落ちる。

 

結合部からは生々しい音が絶え間なく響き、二人の熱は収まることを知らず、時間の感覚すら溶けて消えるほどに、幾度も果てを重ねていった。

 

 

 

 

快楽の果てにその身が沈み込むたび、拿月は甘い悲鳴を洩らし、学郎は押し付けるように腰を跳ね上げ、その精を彼女の膣奥へと注ぎ込む。

 

幾度目かも数えられぬほどの吐精を繰り返し、学郎の身体からは既に薬効の名残さえも薄れつつあった。

 

視界は霞み、四肢は痺れて石のように動かない。

胸は荒く上下し、呼吸は途切れ途切れ。

腹の底は虚ろに乾き、精魂のすべてを搾り取られたかのようだった。

 

幾度も交わった痕跡は、白濁とした粘液となって結合部を濡らし、シーツや腿へ静かに滴り落ちている。

泡立ち弾けていた水音もやがて鎮まり、残るのは、互いを繋いだ熱の名残だけ。

 

その静けさの中でなお、膣壁は名残惜しげに肉柱をきゅうきゅうと締め上げて離さなかった。

 

彼女は潤んだ瞳で学郎の荒い吐息を見下ろし、頬へと手を添える。

白磁のような指先から淡い光がじわりと滲み、熱い蜜のように彼の肌へ沁み渡っていった。

 

「ふぅっ………ん、ぁ…? ――っっっ…は? ……ぐぁ゛っ……。」

 

その光は心地よい温もりを孕みながら学郎の肉体へ吸い込まれ、内側から満たしていく。

冷え切っていた血潮がじわじわと熱を帯び直し、全身を駆け巡る。

途絶えかけていた鼓動も、どくん、どくんと力強さを増し、肉体に新たに熱を宿した。

 

薬効までもが、まるで時間を巻き戻すかのように甦る。

萎えかけていた肉柱は大きく脈打ち、その存在を否応なく誇示した。

 

拿月は恍惚の笑みを浮かべ、膣内に蘇った熱を貪るように締め上げ、蕩ける吐息を零す。

 

「……学郎様っ……♡ んんっ゛……♡ ぁあ゛…っ♡♡ …もっ…とぉ…♡ …ん……っ゛♡」

 

無限の令力に支えられた拿月の身体は、疲弊という概念を知らない。

果てても果てても、瞬く間に回復し、また昂りを取り戻す。

そして幾度でも学郎を迎え入れ、その全てを搾り取っていく。

 

「……す、少し休ませ……っ。」

 

学郎の身体は限界を超えているというのに、拿月が流し込んでくる力がその都度精力を復元させ、強制的に再生させてしまう。

 

それは、まるで出口のない快楽の牢獄。

 

理性を失った学郎の肉体は、ただ拿月に導かれるまま、何度でも同じ狂熱を繰り返すしかなかった。

 

ベッドは幾度も軋み、シーツは幾重にも濡れ、夜気には吐息と水音が絶え間なく溶けていく。

 

時間の感覚はとうに溶け去り、夜も明け方も、規定の日数すら意味を失った。

ふたりの溺れるような熱は、それでもなお尽きることなく続いていく。

 

 

 

◇◇◇

 

 

規定の日数が過ぎても戻ってこない二人の様子を伺いに、鵺は鵺空間の扉の前へと立っていた。

 

取手に手を掛け、そっと押し開ける。

 

――その瞬間。

 

むわっ、と焼けつくような熱気と甘ったるい淫臭が一気に押し寄せ、鵺の全身を包み込んだ。

空気はねっとりと濁り、呼吸一つで快楽の残滓に絡め取られるかのようだ。

 

「……、あちゃー。」

 

小さく息を吐きながら、鵺は静まり返った自らの空間を見渡す。

床には乾ききらぬ水跡がまだ光を反射し、

壁には指や掌を押しつけた跡が、汗と体液の染みとなって点々と残っている。

どこを見ても、そこかしこに二人が交わった痕跡が刻まれていた。

 

(……学郎から彼女に手を出すことはない。つまり、そういう事だろうね。)

 

足を踏み出せば、まだ湿った床がきしりと音を立て、踏み込むたびに靴裏へ生温い跡が貼りつく。

どう見ても、二、三日で出来た惨状ではないというのに、寝室からは淫らな水音と熱に歪んだ声が止むことなく漏れ出していた。

 

「……ほんと、すさまじいね。寮主様の差し金かな?」

 

ぼやきながら寝室の扉へ歩を進め、ガチャリと取手を回して中を覗き込む。

 

「学郎、大丈夫かい?」

 

窓辺から差し込む朝の光に照らされ、寝台の上ではいまだ二人の影が激しく重なり合い、肉の打ち合う音が室内を震わせていた。

 

シーツは幾重にも濡れ、床には瓶や衣服が散乱し、淫らな水音と熱に歪んだ声が部屋を支配している。

 

鵺はしばし言葉を失い、その光景を見つめた。

 

放っておいてもいい。けれど――流石にこのままではね。

 

そう思った鵺は、未だ互いに没頭しきって自分の気配すら察しない二人へ歩み寄り、えいっと軽く手を振る。

次の瞬間、拿月の意識はさらりと奪われ、きゅう、と白目を剥いて学郎の上にぐたりと倒れ込んだ。

 

「学郎、お楽しみだったみたいだね。」

 

軽口めいた囁きに、学郎は荒い息をつきながら顔だけをこちらへ向けた。

濡れた前髪の隙間から覗く瞳には、疲弊と羞恥、そして微かな抗議が入り混じっていた。

 

「……っ、鵺さん……遅いですって……。」

 

鵺はぐったりと気を失った拿月を軽々と抱き上げ、比較的汚れの少ない娯楽室のソファへ運ぶ。

衣服を整え、脱ぎ捨てられていた下着を拾い上げて着せ直した。

 

一方で学郎は、なお火照りと昂ぶりを残したまま冷水を浴びに立つ。

肌を打つ冷たさに全身の痺れが少しずつ和らぎ、荒い呼吸も次第に落ち着いていく。

 

やがて娯楽室へ戻った学郎に合わせ、拿月がゆるりと睫毛を震わせて意識を取り戻した。

 

「……あ……っ」

 

学郎と視線が合った途端、顔を蒼白にして慌てて上体を起こす。

 

「も、申し訳ありませんっ! 私、つい……」

 

平謝りを必死に繰り返す拿月を横目に、学郎はどんよりと天を仰ぎ、後悔の影を滲ませるばかりだった。

 

その様子を見て、鵺はにやりと口元を歪める。

 

「姫様、その薬って……まだ残ってる?」

 

「え……、は、はい。寮主様に言えば、未だ頂けるかと……。」

 

「……っ!?」

 

学郎がギョッと顔を上げる。

 

「ぬ、鵺さん……っ!?!?」

 

しかし鵺は意に介さず、片目を細めて肩を竦めた。

 

「学郎、自分で言ったじゃないか。重婚するって。

 なら、姫様だけじゃなく、他の娘たちにも同じくらい機会を与えないと……失礼だろう?」

 

あまりにさらりと放たれた一言に、学郎の顔から血の気が引いていった。

 

だが、国瑠璃拿月の手によって女の味を刻まれた夜島学郎の身体は、

鵺の言葉に煽られるまま次なる逢瀬を予感し、衣服を押し上げた屹立は堪えきれぬように脈を打ち続けていた。

 

 

 

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