※この作品はR-18です。

絶対支配者のコレクション ~弄ばれる女神たち~   作:カイト__

5 / 30
新たなる任務、揺らぐ境界線

プラント最高評議会議長執務室。その静謐は、絶対的な権力の重みと、デュランダルという男の底知れない深淵を象徴しているかのようだった。タリア・グラディスは、数日前と同じように、深夜に呼び出され、彼の前に立っていた。以前のような激しい動揺は、今は鳴りを潜めている。代わりに、彼女の心を支配しているのは、重い疲労感と、諦念にも似た奇妙な落ち着き、そして、この男に対する、愛憎を超えた複雑で抗いがたい感情の渦だった。先の密会で、彼女は艦長としての矜持も、女としての尊厳も、そして過去の美しい記憶さえも、彼の手によって汚され、歪められてしまったのだから。

「よく来てくれたね、タリア」デュランダルは、デスクの向こうで穏やかな笑みを浮かべていた。「君に、新たな、そして極めて重要な“任務”を与えたいと思ってね」

新たな任務――その言葉に、タリアの心臓が微かに跳ねた。ミネルバに関する、何か重大な軍事作戦だろうか? それとも…。

「君には、私の“日常管理”の記録係を務めてもらいたい」 「……日常、管理…でございますか?」タリアは訝しげに聞き返した。最高評議会議長の日常管理など、秘書官や補佐官の仕事のはずだ。なぜ、一介の艦長である自分に?

「そうだ。私の日々の執務、思索、そして…個人的な活動も含めて、全てを君自身の目で見て、感じ、そして記録するのだ。客観的に、そして忠実に。これは、プラントの未来を正しく記録し、後世に伝えるための、極めて重要な作業だ。そして、この任務を託せるのは、君をおいて他にいない」

デュランダルは、そう言って、黒い革張りの立派な装丁が施された、真新しい手帳と、金のペンをタリアに差し出した。「これは、そのための『忘備録』だ。君が知り得る、私の全てを、ここに記してほしい」

タリアは、差し出された手帳とペンを、震える手で受け取った。彼の真意はどこにあるのか? 単に自分の行動を記録させたいだけなのか? それとも、これは新たな形の支配、あるいは試練なのか? そして、「個人的な活動」とは、一体何を指すのか? 嫌な予感が、冷たい汗となって背筋を伝った。おそらくは、あの少女――ミーア・キャンベルの「調教」の記録も含まれるのだろう。そして、もしかしたら、自分自身が彼に奉仕する姿さえも…。

「…これは、議長の命令、でしょうか? それとも…」タリアは、かろうじて言葉を紡いだ。「…別の、意味合いが…?」

デュランダルは、ただ静かに微笑むだけだった。「それは、君自身が判断すればいい。君が、この任務を通して何を感じ、何を記すか。全ては君次第だ。だが、忘れるな。君は私の最も信頼する協力者であり、そして…」彼はタリアの耳元に顔を寄せ、囁いた。「…私の、特別な存在なのだからな」

その言葉に含まれた、甘く、そして毒のような響き。タリアは、再び心が揺らぐのを感じた。これは命令なのか、それとも歪んだ形での愛情表現なのか? 彼女は、その問いに答えを見つけられないまま、ただ深く頷くしかなかった。「…拝命、いたします」

【第一記録:朝の剃毛儀式――屈辱の共有】

記録係としての最初の「任務」は、翌早朝に訪れた。デュランダルの私室に隣接する、豪奢だが冷たい印象のバスルーム。タリアは、昨日渡された手帳とペンを手に、壁際に置かれた椅子に座り、これから行われるであろう「日常管理」の一部始終を記録する準備をしていた。服装は、軍服ではなく、動きやすいシンプルなパンツスーツ姿だ。しかし、その下で心臓は不安に高鳴っていた。

やがて、デュランダルに連れられて、ミーア・キャンベルが部屋に入ってきた。彼女は薄いネグリジェ一枚を纏っているだけで、その瞳は虚ろで、焦点が定まっていない。明らかに、昨夜もまた、デュランダルによる過酷な「調教」を受けたのだろう。その痛々しい姿に、タリアは僅かな同情を覚えたが、同時に、この少女が自分と同じように(あるいはそれ以上に)デュランダルの支配下にあることへの、奇妙な安堵感と、そして微かな優越感のような感情も湧き上がってくるのを止められなかった。

「さあ、始めようか。今日の“身だしなみ”を整える時間だ」

デュランダルは、洗面台の引き出しから、電気シェーバーと、泡立つタイプのシェービングクリームを取り出した。そして、ミーアに、そしてタリアにも、その場でネグリジェとスーツを脱ぎ、裸になるよう命じた。

タリアは一瞬躊躇したが、これは任務であり、記録しなければならないのだと自分に言い聞かせ、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。ミーアは、もはや何の感情も見せず、ただ言われるがままにネグリジェを脱ぎ捨てた。二人の女性の裸体が、バスルームの明るい照明の下に並んで晒される。ミーアの若々しく華奢だが豊満な体と、タリアの成熟し、引き締まっていながらも女性的な丸みを帯びた体。対照的な二つの美しさが、しかし同じように無防備で、屈辱的な状況に置かれている。

デュランダルは、まずミーアの前に立つと、シェービングクリームを彼女の恥丘にたっぷりと塗り広げた。そして、電気シェーバーのスイッチを入れ、ウィーンという低い作動音と共に、彼女の陰毛を丁寧に、しかし何の感情も込めずに剃り始めた。ミーアは、ただされるがままに、虚ろな目で天井を見つめている。時折、シェーバーの刃が敏感な肌に触れ、彼女の体がびくりと震える。

「次は君だ、タリア」

ミーアの処理が終わると、デュランダルはタリアに向き直った。タリアは、固く目を閉じ、これから加えられるであろう屈辱に耐えようとした。同じように、シェービングクリームが塗られ、そして冷たい金属の刃が、彼女の陰毛を剃り上げていく。それは、医療的な処置のようでもあり、あるいは家畜の毛を刈るかのようでもあり、言いようのない屈辱感が彼女を襲った。さらにデュランダルは、剃り上げた部分を指で撫で回し、「ふむ、これで準備は万端だな」などと呟く。

「さあ、タリア。記録を怠るなよ。『議長の指示により、ミーア・キャンベル及びタリア・グラディスの陰毛を剃毛。両名とも、従順に命令を遂行』…そう記しておくのだ」

タリアは、震える手でペンを握り、手帳にその事実を、客観的な言葉で記した。しかし、その文字は僅かに歪み、彼女の内心の動揺を隠しきれてはいなかった。なぜ、自分まで? これは本当に必要なことなのか? それとも、これも彼の歪んだ支配欲の現れなのか? 疑問が渦巻くが、答えは出ない。ただ、記録するという行為だけが、彼女をこの場の異常さから僅かに引き離してくれるかのようだった。

【第二記録:執務室の倒錯――膝上の奉仕と記録】

その日の午後、タリアは再び議長執務室に呼び出された。今度は、記録用の端末(タブレット型)を手に、デュランダルの執務を「記録」するという名目だった。しかし、彼女が座るべき椅子は用意されていなかった。

「タリア、君の指定席はここだ」

デュランダルは、こともなげに自分の膝を叩いた。タリアは一瞬、耳を疑った。執務中に、艦長である自分が、議長の膝の上に座る? それは、軍の規律にも、常識にも反する行為だ。

「閣下、それは…」 「これも記録のためだ、タリア。私の最も近くで、私の思考や判断、そして僅かな表情の変化まで、全てを記録してもらいたい。そのためには、ここが最も適しているだろう?」

有無を言わせぬ口調。タリアは、再び抵抗できないことを悟り、屈辱に耐えながら、彼の膝の上に、ぎこちなく腰を下ろした。硬い太腿の感触、彼の体温、そして間近で感じる彼の匂い。それらが、彼女の心を再び掻き乱す。

デュランダルは、まるでタリアの存在など意に介さないかのように、淡々と書類に目を通し始めた。しかし、時折、彼の空いている方の手が、彼女の体に触れてくる。最初は、背中を撫でるだけだったのが、次第に腰を抱き寄せ、太腿を撫で、そして時には、さりげなく尻の肉を揉むように。そのたびに、タリアの体はびくりと反応し、呼吸が乱れる。彼女は、必死に平静を装い、端末に「議長、報告書を精読中。極めて集中している様子」などと、客観的な記録を打ち込もうとする。しかし、彼の手に意識が集中し、指が震えてタイプミスを繰り返してしまう。

「どうした、タリア? 記録が疎かになっているぞ」デュランダルが、書類から目を上げずに言った。「それとも、私の手が邪魔かな? ならば、君が私の手を“慰めて”くれれば、あるいは執務に集中できるかもしれんな」

そして、彼はタリアの手を取り、自身のズボンの膨らみへと導いた。タリアは、顔を真っ赤にしながらも、彼の命令に逆らえず、服の上から、彼の硬く昂ったものを、ゆっくりと撫で始めた。

「…そうか。君はミーアと違って、まだ羞恥心というものを持っているのだな。それもまた、可愛らしいが」彼はわざとらしく、ミーアの名を出した。「だが、それもすぐに、快感に変わるだろう。君の体は、正直だからな」

彼の言葉通り、タリアの体は、屈辱的な状況にも関わらず、熱を帯び始め、下腹部の奥が疼き始めるのを感じていた。彼女は、端末に記録する言葉と、自分の内部で起こっている現実との乖離に、眩暈を覚えそうになった。『議長、依然として執務に集中。時折、深い思索に耽る様子』――そんな虚偽の記録を打ち込みながら、彼女の指は、彼の昂りをより大胆に刺激し始めていた。

【第三記録:夜の調教記録――共犯者の視線】

夜。タリアは、再びあの「秘密の部屋」にいた。しかし、今夜、彼女はベッドの上にいるのではなかった。壁際に置かれた椅子に座り、目の前の大型モニターに映し出される映像を、「記録」するという任務を与えられていた。モニターに映し出されているのは、数日前の、ミーア・キャンベルに対するアナル調教の、無修正記録映像だった。

画面の中では、ミーアがベッドの上でうつ伏せにされ、デュランダルによってアナルを拡張され、そして蹂躙されている。ミーアの絶叫、涙、懇願。デュランダルの冷酷な言葉と、容赦のない行為。そして、最終的に、白濁した精液と、ローション、粘液、そして汚物によって、無残に汚されていく彼女の若く美しい肢体。その全てが、高画質の映像と音声で、克明に記録されていた。

タリアは、ペンを握る手に力を込め、必死に平静を装いながら、その映像を見つめ、手帳に記録を続けた。『被験者M(ミーア)、アナルへの侵入に対し激しい抵抗と苦痛反応を示す。しかし、継続的な刺激により、徐々に快感反応へと移行。最終的に、複数回の強制的オーガズムを確認。事後、精神的虚脱状態…』

客観的な言葉で記述しようと努める。しかし、目の前で繰り広げられるあまりにも惨い光景と、画面から聞こえてくるミーアの喘ぎ声、そしてデュランダルの声が、彼女の心を激しく揺さぶる。嫌悪感、同情、恐怖。そして、心の最も暗い部分で、自分がその場にいないことへの安堵感と、同時に、自分が同じように扱われた時の記憶が蘇り、体が疼くような、倒錯した感覚。

「どうだね、タリア。実に興味深い記録だろう?」

いつの間にか、デュランダルがタリアの後ろに立っていた。彼の声に、タリアの肩がびくりと震える。

「…はい。被験者の反応、詳細に記録しております」 「ふむ。君は実に優秀な記録係だ。だが、ただ記録するだけではつまらんだろう?」デュランダルは、タリアの肩に手を置き、耳元で囁いた。「君も、参加したまえ。記録者としてではなく、当事者として」

彼は、タリアの手からペンと手帳を取り上げると、彼女を椅子から引きずり下ろし、モニターの前、冷たい床の上に跪かせた。そして、自身のズボンのファスナーを下ろす。

「さあ、タリア。画面の中のミーアと、どちらがより“良い声”で鳴けるか、競争としようではないか。記録は、後で君自身が行えばいい」

モニターには、ちょうどデュランダルがミーアのアナルに射精するシーンが映し出されていた。その白濁した汚濁と、これから自分の口内に注ぎ込まれるであろう現実が重なり、タリアの意識は遠のきそうになった。「これは命令なのか、それとも…愛情なのか?」その問いは、もはや意味をなさなかった。彼女は、ただ、目の前の現実に、身も心も委ねるしかなかった。記録係は、いつしか共犯者となり、そして新たな被験者となっていた。

【終章:共犯者の刻印――泥濘の手帳】

どれほどの時間が経ったのか。タリアが意識を取り戻した時、彼女は一人、秘密の部屋の床の上に、冷たくなっていたローションと、自身のものか、あるいはミーアのものか、区別もつかない白濁した液体やその他の体液で汚れたまま、倒れていた。モニターは消え、デュランダルの姿もない。ただ、壁際の棚に、例の手帳とペンが、まるで彼女の任務の続行を促すかのように置かれていた。

ゆっくりと、軋む体を起こし、タリアはその手帳を手に取った。そして、近くにあった布で、自分の汚れた肢体――特に、精液でべとついた胸元や内腿――を、感情のこもらない手つきで拭った。しかし、肌に染み付いた匂いや、心の奥底に刻まれた屈辱と快感の記憶は、決して拭い去ることはできない。

彼女は手帳を開き、最後のページに、震える文字で書き殴った。

『記録5:詳細不明。記録者自身が被験者となる。命令か、愛情か、もはや判別不能。ただ、快感と屈辱、そして…服従。私は、ミネルバ艦長タリア・グラディス。いや、私は…彼の、共犯者…?』

インクが、彼女の涙なのか、それとも残っていた体液なのか、滲んで文字を歪ませる。彼女はペンを投げ捨て、手帳を強く握りしめた。かつての誇りも、理性も、愛情も、憎しみも、全てがこの泥濘の中で溶け合い、もはや自分自身が何者なのかさえ、分からなくなっていた。ただ、次に彼に呼び出された時、自分はまた、記録係として、そして彼の玩具として、ここに現れるのだろう。その予感だけが、確かな現実として、彼女の心を支配していた。忘備録は、彼女の背徳の記録であり、そして、逃れられない共犯関係の証となっていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。